JP2010131002A - 薬剤シートの保持ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤シートからの薬剤の揮散効果をより高めることのできる薬剤シートの保持ケースを提供する。
【解決手段】薬剤シートの鉛直方向の下面を支持する底部フレーム15と、底部フレーム15上に載置した薬剤シートの周縁部の上面を押さえる係止爪14,18とを設ける。底部フレーム15の下部に、薬剤シートに鉛直下方から気流の撹乱を起こさせる気流増幅部材13を一体に設ける。薬剤シートと気流増幅部材13の相対位置を一定に維持することで気流増幅部材13による気流撹乱効果を安定させ、薬剤シートから揮発した薬剤を遠心力と気流撹乱効果によって効率良く周囲に揮散させる。
【選択図】図2

Description

この発明は、常温下で薬剤を揮散させる薬剤揮散装置に用いられ、薬剤を含んだ薬剤シートを保持する保持ケースに関するものである。
蚊等の防虫に用いられる薬剤揮散装置として、粒状の薬剤含浸体を収容するカートリッジをモータによって回転させ、その回転に伴う遠心力と、カートリッジに形成したファンによる送風効果によって薬剤含浸体中の薬剤を空気中に揮散させるものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、この薬剤揮散装置の場合、粒状の薬剤含浸体を収容するカートリッジを用いるため、構造が複雑で大型化し易い。
このため、これに対処する薬剤揮散装置として、繊維状素材に薬剤を吸着させた薬剤シートを用いたものが案出されている(例えば、特許文献2や特許文献3参照)。
特許文献2の薬剤揮散装置の場合、薬剤シートは、モータ軸に脱着可能な保持ケースによって保持され、保持ケースの鉛直上部には、薬剤シートに空気流を作用させるための気流方向変化部材が一体に設けられている。
また、特許文献3においては、三次元構造の通気性薬剤シートを保護ケースに収納してなる薬剤揮散装置が開示されている。
特開2001−247406号公報 特開2006−75136号公報 特開2007−332033号公報
しかし、特許文献2の薬剤揮散装置で用いられる薬剤シートの保持ケースにおいては、薬剤シートに空気流を作用させるための気流方向変化部材が薬剤シートの鉛直上方側に配置されているため、自重による薬剤シートの撓み等によって薬剤シートと気流方向変化部材の相対位置が変化し易く、両者の相対位置によっては気流方向変化部材の作り出す空気流を薬剤シートに所望通りに作用させることが難しくなる。
特に、薬剤シートが柔軟な繊維状素材で形成されている場合には、この傾向が大きくなり、薬剤シートの撓みを抑制するためには薬剤シートの上下面の広い面積を保持ケースで挟み込まなければならなくなる。そして、薬剤シートの上下の広い面積を保持ケースで挟み込む場合には、薬剤シートからの薬剤の揮散が妨げられてしまう。
また、特許文献3の薬剤揮散装置においては、保護ケースの保持枠として任意の形状を採用できる旨記載されているが、その形状と薬剤の揮散効果との関係につき特に検討がなされているわけではない。
そこで、この発明は、三次元構造の通気性薬剤シートからの薬剤の揮散効果をより高めることのできる薬剤シートの保持ケースを提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、薬剤を含んだ三次元構造の通気性薬剤シートの鉛直方向の下面を支持する底部フレームと、この底部フレーム上に載置した前記薬剤シートの上面を押さえる係止爪と、前記薬剤シートの外周側面の外側を囲む周壁フレームとを備え、回転駆動装置に取り付けられて回転する薬剤シートの保持ケースにおいて、前記底部フレームの一部に、回転時に前記薬剤シートに生起する拡散気流を増幅させる気流増幅部材を設けたことを特徴とするものである。
これにより、薬剤シートは底部フレーム上に載置され、その状態において上面が係止爪によって押さえ込まれるようになる。薬剤シートは、自重と係止爪による押し付けによって底部フレーム上に押し付け状態で固定される。この結果、底部フレーム上に固定された薬剤シートと、その下方周域に気流の撹乱を起こさせる気流増幅部材とは、常に一定の相対位置に維持されるようになる。
また、薬剤シートを取り付けた保持ケースが回転駆動装置によって回転すると、遠心力による効果によって薬剤シートから薬剤が揮発して拡散するとともに、気流増幅部材の回転による気流撹乱効果によって薬剤の拡散が周囲の広い空間にわたって促進されるようになる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の薬剤シートの保持ケースにおいて、前記気流増幅部材は、傾斜板が放射状に複数個設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、薬剤を含んだ三次元構造の通気性薬剤シートの鉛直方向の下面を支持する底部フレームと、この底部フレーム上に載置した前記薬剤シートの上面を押さえる係止爪と、前記薬剤シートの外周側面の外側を囲む周壁フレームとを備え、回転駆動装置に取り付けられて回転する薬剤シートの保持ケースにおいて、前記薬剤シートの外側側面を囲むように前記周壁フレームを複数離間して設け、この複数の周壁フレームの下端に、前記底部フレームを兼ね、かつ回転時に前記薬剤シートに生起する拡散気流を増幅させる気流増幅部材を略L字状に連結したことを特徴とするものである。
この発明によれば、薬剤シートを自重と係止爪によって底部フレーム上に押し付けた状態で固定し、薬剤シートと気流増幅部材との相対位置を常に一定に維持することができるうえ、気流増幅部材の気流撹乱効果によって薬剤シートに生起する拡散気流を増幅でき、これらの相乗効果によって薬剤の揮散効果をより高めることができる。
この発明の第1の実施形態における薬剤揮散装置の斜視図。 同実施形態の保持ケースの斜視図。 同実施形態の保持ケースの側面図。 同実施形態の保持ケースの上面図。 同実施形態の保持ケースの下面図。 この発明の第2の実施形態における保持ケースの斜視図。 同実施形態の保持ケース側面図。 同実施形態の保持ケースの上面図。 同実施形態の保持ケースの下面図。 同実施形態の保持ケースの図8のA−A断面に対応する断面図。 この発明の第3の実施形態における保持ケースの斜視図。 同実施形態の保持ケースの上面図。 同実施形態の保持ケースの背面図。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、特別に断らない限り、上下については鉛直方向に関しての上下を意味するものとする。
最初に、図1〜図5に示す第1の実施形態について説明する。
図1は、保持ケース10を用いる薬剤揮散装置1の概略構成を示すものである。この薬剤揮散装置1は、蚊等の害虫を駆除するために、殺虫成分を含む薬剤を設置空間に揮散させるものである。
薬剤揮散装置1は、回転駆動装置であるモータ2を略円柱状の本体ブロック3内に内蔵し、薬剤シート4を保持した保持ケース10をモータ2の駆動によって回転させる。薬剤揮散装置1の本体ブロック3は、略偏平な上面側が保持ケース10の設置部とされ、外側面には、モータ2の作動スイッチ5と、スイッチ作動の確認ランプ6が配置されている。また、本体ブロック3の上部のコーナーには、本体ブロック3の上面に配置した保持ケース10の上方側周囲を覆う略半球状のカバー7が開閉可能に取り付けられている。カバー7の外周と上部領域には、薬剤シート4から揮散した薬剤を設置空間に流出させるための複数のスリット8が設けられている。上部領域のスリット8は空気の流入口としての役割も有するので、上部領域全面に対する開口率を20%以上に設定するのが良い。なお、図1に示す薬剤揮散装置1は室内設置タイプのものであるが、薄型・コンパクトに設計され、吊り下げ部を有する携帯タイプのものも同様に採用することができる。
薬剤シート4は、三次元構造の繊維状素材(合成繊維や半合成繊維、天然繊維)に、常温揮散性ピレスロイド(例えば、メトフルトリン、トランスフルトリン、プロフルトリン、エムペントリン、テラレスリン等)、ディート、ジメチルフタレート、p−メンタン−3、8−ジオール等の忌避成分、ヒノキチオール、テトラヒドロリナロール、オイゲノール、シトロネラール、アリルイソチオシアネート等の抗菌成分、イソプロピルメチルフェノール、オルトフェニルフェノール等の防黴成分、シトロネラ油、オレンジ油、レモン油、ライム油、ユズ油、ラベンダー油、ペパーミント油、ユーカリ油、ジャスミン油、檜油、緑茶精油、リモネン、α−ピネン、リナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、アミルシンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド、ベンジルアセテート等の芳香成分等の薬剤を吸着させたものであり、全体が円板状に形成されている。繊維状素材としては、例えば、繊維をメッシュ状に編んだ複数層のシートが、曲げ弾性を有する複数の繊維によって連結されたものを採用することができる。この薬剤シート4は、繊維素材の特性から全体に柔軟性を有するとともに、充分な通気性を有している。この薬剤シート4は、1枚、若しくは、複数枚を重ねた状態で保持ケース10に取り付けられる。また、薬剤シート4の中心部には、保持ケース10に固定するための取付孔9が形成されている。
図2〜図5は、保持ケース10の単体を示す図である。
保持ケース10は、モータ2の駆動軸2aに脱着可能に取り付けられる軸部11と、薬剤シート4を保持するシート保持部12と、薬剤シート4の下方周域に気流の撹乱を起こさせる気流増幅部材13とを備えている。
軸部11は、下端部にモータ2の駆動軸2aに嵌合される嵌合穴11aが設けられるとともに、上端部に径方向外側に突出する一対の内側係止爪14,14が設けられている。そして、軸部11の長手方向の略中央部分には、径方向外側に十字状に突出する4本の底部フレーム15が延設されている。各底部フレーム15の延出端は上方に向かって略直角に屈曲し、屈曲した各上端部が円環状の上部フレーム16に連結されている。なお、各底部フレーム15の延出端の屈曲部分は周壁フレーム17と呼ぶものとする。
4本の底部フレーム15と、周壁フレーム17および円環状の上部フレーム16は、これらの内側に略円板状の空間部を形成し、その空間部内に薬剤シート4を収納するようになっている。薬剤シート4を収納する際には、軸部11の上部側は、図1に示すように薬剤シート4の取付孔9に嵌入され、このとき、取付孔9を貫通した一対の内側係止爪14,14が薬剤シート4の中心部付近を上面側から押さえ込むようになっている。また、上部フレーム16の内周面には円周方向に等間隔に離間して4つの外側係止爪18が突設されている。この各係止爪18は、薬剤シート4の外周縁部を上面側から押さえ込むためのものであり、下面の略中央には、先端部が鋭角状に突出して薬剤シート4の上面と係合する尖突部19が形成されている。なお、この実施形態の場合、底部フレーム15および周壁フレーム17と、外側係止爪18を含む上部フレーム16等がシート保持部12を構成している。
また、気流増幅部材13は、4本の底部フレーム15の下面に軸部11と同軸に設けられた円環状のハブ20と、そのハブ20の外周に突設された複数の傾斜板21とを備えている。この気流増幅部材13は、モータ2による保持ケース10の回転によって回転し、薬剤シート4の下方周域に気流撹乱作用をもたらす。
なお、この実施形態の場合、保持ケース14の各部は合成樹脂によって一体に形成されている。
以上のように構成された保持ケース10には、上部フレーム16の上方側から底部フレーム15と周壁フレーム17の内側の空間に薬剤シート4が取り付けられる。このとき、薬剤シート4は取付孔9が軸部11に嵌入され、中心部付近を上面側から内側係止爪14によって押さえ込まれるとともに、外周縁部が上部フレーム16の複数の外側係止爪18によって上面側から押さえ込まれる。これにより、薬剤シート4は自重と係止爪14,18による押し付け力によって底部フレーム15上に押し付けられた状態で固定される。この結果、薬剤シート4の下面と、気流増幅部材13の傾斜板21とは常に一定の相対位置に維持されるようになる。
このように薬剤シート4を取り付けた保持ケース10は薬剤揮散装置1のモータ2の駆動軸2aに取り付けられる。この状態において、保持ケース10の気流増幅部材13は薬剤シート4の鉛直下方に位置されるようになる。
そして、カバー7を閉じてモータ2を駆動させると、保持ケース10が所定速度で回転し、このとき薬剤シート4に遠心力が作用するとともに、気流増幅部材13による気流撹乱作用を薬剤シート4が下面側から受けるようになる。これにより、薬剤シート4から揮発した薬剤が遠心力と気流増幅部材13の気流撹乱作用を受けて保持ケース10の周囲に拡散し、カバー7のスリット8を通して設置空間に適度な濃度をもって揮散されるようになる。
この実施形態で用いられる保持ケース10においては、薬剤シート4が自重と係止爪14,18による押し付けによって底部フレーム15上に押し付け状態で固定され、薬剤シート4とその下方の気流増幅部材13との相対位置が常に一定に維持されるため、気流増幅部材13による気流撹乱効果を常に安定的に得ることができる。
特に、この実施形態の保持ケース10においては、気流増幅部材13による気流撹乱を薬剤シート4の正面で受けることになるが、気流増幅部材13が薬剤シート4の鉛直下方側に配置されているため、気流増幅部材13による気流撹乱作用は、薬剤シート4の自重による撓みを抑制することができる。
したがって、この保持ケース10を用いた場合には、薬剤シート4の上下面を保持ケース10や他の部材で大きな面積で挟持することなく、薬剤シート4と気流増幅部材13との相対位置を一定に維持することができるため、薬剤シート4からの薬剤の揮散効果をより高めることができる。
次に、図6〜図10に示す第2の実施形態について説明する。
この実施形態の保持ケース110は、第1の実施形態と同様の薬剤揮散装置1(図1参照)で用いられ、同様の薬剤シート4(図1参照)を保持するものである。なお、以下で説明する各実施形態においては、図1〜図5に示した第1の実施形態と同一構造部分に同一符号を付し、重複する説明を一部省略するものとする。
保持ケース110は、第1の実施形態と同様に、モータの駆動軸に脱着可能に取り付けられる軸部11と、薬剤シートを保持するシート保持部112と、薬剤シートに空気流を作用させる気流増幅部材113とを備えているが、気流増幅部材113が底部フレーム115の下方側ではなく、底部フレーム115とほぼ同一平面内となるように、底部フレーム115と周壁フレーム17の間に介装されている点が大きく異なっている。
軸部11には、十字状に突出する短い4本の底部フレーム115が延設され、底部フレーム115の先端部が軸部11と同軸の小径の環状フレーム50に連結されている。また、環状の上部フレーム16には下方に延出する複数の周壁フレーム17が円周方向等間隔に設けられ、各周壁フレーム17の下端と環状フレーム50の間が、気流増幅部材113の複数の傾斜板21によって連結されている。各傾斜板21は環状フレーム50から周壁フレーム17方向に放射状に延出しており、最上位部分が底部フレーム115や環状フレーム50の上面と同一高さとなり、底部フレーム115や環状フレーム50とともに薬剤シートの下面を支持するようになっている。したがって、この実施形態の場合には、環状フレーム50と傾斜板21が実質的に底部フレーム115を拡張している。保持ケース110の各部は合成樹脂によって一体に形成されている。
この保持ケース110には、第1の実施形態とほぼ同様にシート保持部112内に薬剤シートが取り付けられ、その結果、薬剤シートの自重と内側係止爪14による押し付けによって、薬剤シート4が底部フレーム115と環状フレーム50と各傾斜板21の上面に当接した状態で固定される。したがって、薬剤シートの下面は、気流増幅部材113の各傾斜板21に対して常にほぼ密着した状態に維持されることになる。
以上のように、この実施形態の保持ケース110においては、薬剤シートの下面と気流増幅部材113が一定の相対位置に維持された状態で、薬剤シートの下方周域で気流増幅部材113による気流撹乱が行われるため、薬剤シートから揮発した薬剤を回転に伴う遠心力と気流増幅部材113による気流撹乱効果によって周囲に効率良く揮散させることができる。
つづいて、図11〜図13に示す第3の実施形態について説明する。
この実施形態の保持ケース210も、第1の実施形態と同様の薬剤揮散装置1(図1参照)で用いられ、同様の薬剤シート4(図1参照)を保持するものである。
保持ケース210は、モータの駆動軸に脱着可能に取り付けられる軸部11と、薬剤シートを保持するシート保持部212と、薬剤シートに空気流を作用させる気流増幅部材213とを備えているが、気流増幅部材213が上記の各実施形態と最も大きく異なっている。
軸部11の下端には円盤状のベースプレート部30が設けられ、ベースプレート部30の外周側に上部フレーム16よりも小径の環状フレーム31がそれらと同軸に配置されている。
そして、ベースプレート部30と環状フレーム31との間は、軸部11の回転方向に傾斜するように湾曲させた複数の底部フレーム215によって連結されている。
この底部フレーム215のうちの円周方向に交互に配置される半数のものは、環状フレーム31を横断して上部フレーム16の下方まで延出している。以下、底部フレーム215のうち環状フレーム31を越えて径方向外側に延出する部分を延出部226と呼ぶものとする。各底部フレーム215の成す湾曲は、保持ケース210の円周方向に傾斜させ、例えば、インボリュート曲線のように形成される。また、各底部フレーム215は、環状フレーム31より上下方向の厚みが厚く形成され、底部フレーム215の上縁部が環状フレーム31の上面よりも上方に所定高さ高く設けられている。
また、環状の上部フレーム16の下面には、薬剤シートの外側側面を取り囲むように複数の周壁フレーム17が等間隔に設けられ、その各周壁フレーム17の下端に、底部フレーム215の前記各延出部226が略L字状に屈曲して形成されている。
この実施形態の場合、湾曲した複数の底部フレーム215によって気流増幅部材213が構成され、この気流増幅部材213には底部フレーム215の延出部226も含まれている。この実施形態の気流増幅部材213は、モータによる保持ケース210の回転によって底部フレーム215が周域に気流の撹乱を生じさせるものであるが、このとき底部フレーム215の湾曲形状が周囲の広い範囲にわたって効率良く気流を撹乱させる。なお、このとき周壁フレーム17によっては気流の撹乱作用をほとんど生じない。
また、この実施形態の場合には、軸部11の上端と上部フレーム16の内周縁部には、それぞれ内側係止爪14と外側係止爪18が形成されている。この実施形態の場合も、保持ケース210の各部は合成樹脂によって一体に形成されている。
この実施形態の場合も、薬剤シートは上部フレーム16の上方側から底部フレーム215と周壁フレーム17の内側の空間部に取り付けられ、薬剤シートの中心部付近と外周縁部とがそれぞれ内側係止爪14と外側係止爪18によって上方側から押さえ込まれる。これにより、薬剤シートの下面と外周縁部は、気流増幅部材213を構成する底部フレーム215に対して相対位置が一定に維持される。
よって、この保持ケース210の場合も、気流増幅部材213による気流撹乱効果を常に安定的に得ることができ、薬剤シートから揮発した薬剤を保持ケース210の回転に伴う遠心力と、気流増幅部材213による気流撹乱効果によって周囲に効率良く揮散させることができる。
特に、この保持ケース210は、気流増幅部材213を構成する底部フレーム215を円周方向に傾斜するように湾曲させて形成しているため、モータによる回転時に周囲の広い空間にわたって効率良く気流を撹乱させることができる。また、この実施形態では、円周方向に傾斜するように湾曲させた各底部フレーム215の上縁部が環状フレーム31の上縁部よりも高く設けられているため、保持ケース210の回転によって各底部フレーム215の湾曲形状に沿って生じた風を、薬剤シートに臨む側においてスムーズに外周側に流すことができるという利点がある。
なお、ここで説明した実施形態では、底部フレーム215の湾曲形状は、モータの回転に対する負荷がより軽減されることを考慮して、保持ケース210の回転方向に膨出するように設定されているが、底部フレーム215の湾曲形状と保持ケース210の回転方向の関係は逆であっても良い。
上記の各実施形態の保持ケースを用いて薬剤揮散量の比較試験を行ったときの結果を以下の表1に示す。
<試験方法>
薬剤シートは3次元メッシュ構造で外径38mmの円板状に形成されている。外径40mmの円板状の保持ケースに前記薬剤シートを収納し、メトフルトリン40mgをケロシン60mgに溶解した薬液を、薬剤シートに保持させた後、薬剤揮散装置にセットし、1200rpmの回転速度にて120時間揮散させた。
なお、比較例としては、気流増幅部材を持たない保持ケースを用いた。
Figure 2010131002
上記の試験中の作動においては、薬剤シートから薬剤が飛散することはなく、120時間の間安定した揮散量を示した。気流増幅部材を設けた各実施形態のものでは、薬剤揮散量が高くなることを確認できた。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
2…モータ(回転駆動装置)
4…薬剤シート
10,110,210…保持ケース
13,113,213…気流増幅部材
14…内側係止爪(係止爪)
15,115,215…底部フレーム
17…周壁フレーム
18…外側係止爪(係止爪)
21…傾斜板

Claims (3)

  1. 薬剤を含んだ三次元構造の通気性薬剤シートの鉛直方向の下面を支持する底部フレームと、この底部フレーム上に載置した前記薬剤シートの上面を押さえる係止爪と、前記薬剤シートの外周側面の外側を囲む周壁フレームとを備え、回転駆動装置に取り付けられて回転する薬剤シートの保持ケースにおいて、
    前記底部フレームの一部に、回転時に前記薬剤シートに生起する拡散気流を増幅させる気流増幅部材を設けたことを特徴とする薬剤シートの保持ケース。
  2. 前記気流増幅部材は、傾斜板が放射状に複数個設けられていることを特徴とする請求項1に記載の薬剤シートの保持ケース。
  3. 薬剤を含んだ三次元構造の通気性薬剤シートの鉛直方向の下面を支持する底部フレームと、この底部フレーム上に載置した前記薬剤シートの上面を押さえる係止爪と、前記薬剤シートの外周側面の外側を囲む周壁フレームとを備え、回転駆動装置に取り付けられて回転する薬剤シートの保持ケースにおいて、
    前記薬剤シートの外側側面を囲むように前記周壁フレームを複数離間して設け、
    この複数の周壁フレームの下端に、前記底部フレームを兼ね、かつ回転時に前記薬剤シートに生起する拡散気流を増幅させる気流増幅部材を略L字状に連結したことを特徴とする薬剤シートの保持ケース。
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