JP2010122555A - 光ファイバ切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ファイバの位置が想定した位置からずれても、光ファイバの切断面において適切な端面角を得ることができる光ファイバ切断装置を提供すること。
【解決手段】光ファイバFを、切断刃2を用いて切断する光ファイバ切断装置100において、光ファイバFが配置される一対のファイバ配置部1bと、光ファイバFをファイバ配置部1bに固定するファイバ固定手段6cと、切断刃2が光ファイバFの光軸に直交して向かうように光ファイバF及び切断刃2を相対的に移動させ、光ファイバFと切断刃2とを接触させる移動手段7とを備える光ファイバ切断装置100。
【選択図】図1
【解決手段】光ファイバFを、切断刃2を用いて切断する光ファイバ切断装置100において、光ファイバFが配置される一対のファイバ配置部1bと、光ファイバFをファイバ配置部1bに固定するファイバ固定手段6cと、切断刃2が光ファイバFの光軸に直交して向かうように光ファイバF及び切断刃2を相対的に移動させ、光ファイバFと切断刃2とを接触させる移動手段7とを備える光ファイバ切断装置100。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ファイバ切断装置に関する。
光ファイバの配線作業の現場などにおいては、光ファイバを切断する必要が生じることが多く、そのような光ファイバの切断には光ファイバ切断装置が用いられる。このような光ファイバ切断装置としては、従来より、光ファイバの光軸から一定距離離れた位置を通過するように切断刃の刃先をスライドさせることによって、光ファイバの側面に傷を付け、光ファイバを切断する光ファイバ切断装置がよく知られている(特許文献1〜3参照)。
特開2003−202425号公報
特開2008−58657号公報
特開平6−347648号公報
ところで、光ファイバを切断するに際しては、光ファイバの切断面は、光ファイバ同士の融着接続損失を低減する観点から、光ファイバの光軸に対して垂直となることが望ましい。言い換えると、光ファイバの切断面の端面角は90°であることが適切であり、望ましい。
しかし、上記特許文献1〜3に記載の光ファイバ切断装置には、以下のような課題が存在していた。
即ち、上記特許文献1〜3に記載の光ファイバ切断装置では、光ファイバが配置される位置を想定し、その想定位置と切断刃との距離を調整した上で光ファイバの切断が行われる。このため、光ファイバを一対のクランプによって挟んだときにクランプ上にゴミが付着していると、光ファイバの位置が想定した位置からずれるため、特許文献1〜3記載の光ファイバ切断装置では、光ファイバに適切な初期傷が付与されなかったり、切断刃と光ファイバとが接触しなくなったりするおそれがある。この場合、光ファイバの切断面において適切な端面角を得ることが困難となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光ファイバの位置が想定した位置からずれても、光ファイバの切断面において適切な端面角を得ることができる光ファイバ切断装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、光ファイバを、切断刃を用いて切断する光ファイバ切断装置において、前記光ファイバが配置される一対のファイバ配置部と、前記光ファイバを前記ファイバ配置部に固定するファイバ固定手段と、前記切断刃が前記光ファイバの光軸に直交して向かうように前記光ファイバ及び前記切断刃を相対的に移動させる移動手段と、を備えることを特徴とする光ファイバ切断装置である。
本発明の光ファイバ切断装置によれば、光ファイバが一対のファイバ配置部に配置された後、ファイバ固定手段によって光ファイバがファイバ配置部に固定される。この状態で、移動手段により切断刃が光ファイバの光軸に直交して向かうように相対的に移動され、切断刃が光ファイバに接触すると、光ファイバに刃圧が付与される。これにより、光ファイバに傷が付き、それによって光ファイバが切断される。このとき、切断刃が光ファイバの光軸に直交して向かうように光ファイバ及び切断刃が相対的に移動されるため、切断刃を光ファイバに確実に接触させることができ、光ファイバが破断する最小の傷が入ったところで光ファイバが切断される。このため、光ファイバの位置が想定した位置からずれても、光ファイバの切断面において適切な端面角が得られる。
上記光ファイバ切断装置は、前記ファイバ配置部に固定される前記光ファイバを、押圧しながら前記切断刃に向かって移動させるファイバ押圧手段をさらに有することが好ましい。
この場合、ファイバ配置部に固定された光ファイバは、ファイバ押圧手段によって押圧されながら切断刃に向かって移動される。このとき、光ファイバにテンションが付与され、その状態で、光ファイバを切断刃に接触させることが可能となり、光ファイバの切断を容易に行うことができる。
上記光ファイバ切断装置においては、前記ファイバ押圧手段が前記移動手段を兼ねてもよい。
上記光ファイバ切断装置は、例えば前記切断刃に対して前記光ファイバと反対側に接続され且つ前記切断刃と前記光ファイバとを結ぶ方向に沿って伸縮可能な弾性体をさらに備えており、前記弾性体が圧縮状態に保持されている。
このように弾性体が圧縮状態に保持されているため、弾性体が非圧縮状態で保持される場合に比べて、光ファイバが切断刃に接触したときに直ちに光ファイバに刃圧を付与することができる。
上記光ファイバ切断装置においては、例えば前記移動手段が、前記切断刃及び前記弾性体を前記光ファイバに向かうように移動させるものである。
また上記光ファイバ切断装置は、例えば前記一対のファイバ配置部を有する基台をさらに備えており、前記基台は、前記一対のファイバ配置部の間に形成され、前記切断刃を収容する切断刃収容凹部と、前記切断刃収容凹部の内壁面から突出し且つ前記切断刃の前記光ファイバ側への移動を規制するストッパとを有し、前記ストッパは、前記切断刃の刃先を前記ストッパよりも前記光ファイバ側に突出させることを可能としており、前記ストッパによって前記弾性体が前記切断刃収容凹部において圧縮状態で保持されている。
この場合、ストッパによって弾性体が切断刃収容凹部において圧縮状態で保持されているため、弾性体が非圧縮状態で保持される場合に比べて、切断刃が光ファイバに接触すると光ファイバに直ちに刃圧が付与される。
上記光ファイバ切断装置は、前記移動手段によって前記切断刃が前記光ファイバに接触した場合に前記光ファイバに付与される前記切断刃の刃圧を調整することが可能な刃圧調整手段をさらに備えることが好ましい。
何本もの光ファイバについて切断作業が繰り返し行われると、切断刃が摩耗し、光ファイバの側面に入る傷が小さくなるおそれがある。そこで、このような場合は、刃圧調整手段により切断刃が光ファイバに接触させられる場合の切断刃の刃圧が増加される。このように刃圧が増加されることで、光ファイバの側面に入る傷が小さくなることを抑制することができ、光ファイバを容易に切断することが可能となる。なお、刃圧調整手段は切断刃が摩耗した場合だけでなく、径の異なる複数の光ファイバを切断する場合にも有効である。即ち光ファイバの径に応じて刃圧調整手段により光ファイバに切断刃が接触したときの刃圧を調整することで、最適な条件で光ファイバを切断することができる。
また、上記ファイバ押圧手段を有する光ファイバ切断装置は、前記切断刃に対して前記光ファイバと反対側に接続され且つ前記切断刃と前記光ファイバとを結ぶ方向に沿って伸縮可能なバネをさらに備えており、前記バネが圧縮状態に保持され、前記ファイバ押圧手段が、前記光ファイバを押圧する押圧部を有することが好ましい。
この場合、切断刃の刃圧を調整しなくても、切断刃が磨耗して光ファイバの側面に入る傷が小さくなって光ファイバが切断出来ない場合でも、ファイバ押圧手段の押圧部で光ファイバを押し込んでバネを圧縮し、刃圧を増加させることで適切な傷を入れて切断することが可能となる。
本発明によれば、光ファイバの位置が想定した位置からずれても、光ファイバの切断面において適切な端面角を得ることができる光ファイバ切断装置が提供される。
以下、本発明に係る光ファイバ切断装置の実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る光ファイバ切断装置の実施形態を示す平面図、図2は、図1のII−II線に沿った断面図、図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。
図1は、本発明に係る光ファイバ切断装置の実施形態を示す平面図、図2は、図1のII−II線に沿った断面図、図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。
図1に示すように、本実施形態の光ファイバ切断装置100は、直方体状の基台1を有しており、基台1の表面1aには、切断刃2を収容する切断刃収容凹部3が形成されている。基台1の表面1aには、切断刃収容凹部3を挟んで、光ファイバFが配置される一対の平坦なファイバ配置部1bを有しており、各ファイバ配置部1bには光ファイバFを位置決めするファイバ位置決め溝(例えばV溝)1cが形成されている。ファイバ位置決め溝1cは、図1のX方向に沿って形成されている。
基台1の表面1aには切断刃収容凹部3の近傍に一対の軸受4が設けられ、一対の軸受4には、図1のX方向に延びる回転軸5が回転可能に支持されている。回転軸5には、平板状の第1レバー部材6が固定されている。第1レバー部材6は、互いに離間して配置される一対の第1アーム部6aを備えており、各第1アーム部6aの一端が回転軸5に固定され、他端同士は連結部6bによって連結されている。そして、各第1アーム部6aには、ファイバ配置部1b側に、ファイバ配置部1bとともに光ファイバFを保持するクランプ部6cが突出している。本実施形態では、軸受4、回転軸5及び第1レバー部材6によってファイバ固定手段が構成されている。
また第1レバー部材6には第1アーム部6a同士の間にスリット6dが形成されており、そのスリット6dには第2レバー部材7が配置されている。第2レバー部材7は、スリット6dを通過可能で且つ回転軸5周りに回動自在に設けられる第2アーム部7aと、第2アーム部7aに対してファイバ配置部1b側に設けられて光ファイバFを押圧する平板状の押圧部7bと、第2アーム部7aに対して押圧部7bと反対側に設けられる操作部7cとを備えている。
図2に示すように、押圧部7bは、第1レバー部材6に対してファイバ配置部1b側に設けられており、第1レバー部材6のスリット6dを通過できないようになっている。具体的には、押圧部7bのX方向に沿った幅は、スリット6dのX方向に沿った幅より大きくなっている。また押圧部7bの厚さは、第1レバー部材6のファイバ配置部1b側の面から突出するクランプ部6cの突出量よりも小さくなっている。
操作部7cも、スリット6dを通過できないようになっている。具体的には、操作部7cのX方向に沿った幅は、スリット6dのX方向に沿った幅より大きくなっている。これは、操作部7cがスリット6dを通過できることとすると、クランプ6cが光ファイバFに接触するより先に押圧部7bが光ファイバFを押圧してしまうためである。
また操作部7cと第1レバー部材6との間には一対のばね20が設けられている。ばね20は、操作部7cに力を付与しない状態で押圧部7bが第1レバー部材6の第1アーム部6aに当接した状態を維持し且つ操作部7cをファイバ配置部1b側に押し下げてもクランプ部6cより先に押圧部7bが光ファイバFに接触しないように構成されている。
第2レバー部材7は、第1レバー部材6によって光ファイバFの両端が固定された後に操作部7cをファイバ配置部7b側に向かってさらに押し込むと、第1レバー部材6に対して回転軸5の周りに回転し、押圧部7bによって光ファイバFを押圧し、光ファイバFにテンションを付与する。また第2レバー部材7は、切断刃2が光ファイバFの光軸に直交して向かうように光ファイバFを切断刃2に対して移動させ、光ファイバFと切断刃2とを接触させるものでもある。本実施形態では、軸受4、回転軸5及び第2レバー部材7によってファイバ押圧手段及び移動手段が構成されている。
なお、基台1、第1レバー部材6を構成する材料としては、例えばアルミニウム等の金属が用いられる。第2レバー部材7については、第2アーム部7a及び操作部7cを構成する材料としてはアルミニウム等の金属が用いられ、押圧部7bとしては樹脂などが用いられる。
図2及び図3に示すように、切断刃収容凹部3においては、切断刃2がホルダ8によって保持されている。ホルダ8には、切断刃2を挿入する挿入部8aが形成され、切断刃2は挿入部8aに挿入された状態で刃先2aをホルダ8から突出させた状態となっている。切断刃収容凹部3の底部3aには平板状のベース9が収容され、ベース9とホルダ8とはバネ10によって連結されている。バネ10は、図2及び図3のZ方向、即ち切断刃2と光ファイバFとを通る方向に伸縮可能となっている。
さらに切断刃収容凹部3を形成する互いに対向する内壁面3b,3cからはそれぞれ、ホルダ8の光ファイバF側への移動を規制するストッパ11が、対向する内壁面3c、3b側に向かって突出している。ストッパ11によって、ストッパ11と切断刃収容凹部3の底部3aと内壁面3b、3cとによって囲まれた空間内にホルダ8が収容されることになる。このようにホルダ8の移動を規制することで切断刃2の光ファイバF側への移動が規制されている。
ここで、バネ10は圧縮状態で保持されている。このため、ホルダ8はストッパ11に当接され、ストッパ11の先端同士間の隙間11aからは切断刃2の刃先2aが突出した状態となっている。またベース9は、バネ10の弾性力によって切断刃収容凹部3の底部3aに押し付けられた状態となっている。
なお、ホルダ8は、図3に示すようにY方向に沿って延びており、切断刃2はホルダ8の一端側(以下「切断刃配置部」と呼ぶ)に配置され、バネ10は、ホルダ8のうち切断刃2が配置されていない他端側(以下「切断刃非配置部」と呼ぶ)とベース9とを連結している。このようにバネ10がホルダ8の切断刃非配置部とベース9とを連結するようにしたのは、バネ10が、切断刃配置部とベース9とを連結する場合に比べて、光ファイバFに付与する刃圧をより小さくすることが可能となり、光ファイバFに付与する刃圧の下限値を小さくするためである。つまり、光ファイバFの切断には極めて小さい刃圧が必要とされる場合もあるが、上記のように構成することで、小さい刃圧を光ファイバFに付与することが可能となる。
さらに、基台1の表面1aとは反対側の裏面1cにはネジ穴12が形成され、ネジ穴12には刃圧調整ネジ13が係合されている。刃圧調整ネジ13を回すと、ベース9をストッパ11側に上昇又は下降させることが可能となり、バネ10をさらに圧縮又は伸張した状態とすることが可能となる。即ち、刃圧調整ネジ13とネジ穴12とによって、光ファイバFが切断刃2に接触した場合における刃圧を任意に調整する刃圧調整手段が構成されている。
なお、ホルダ8、ストッパ11及びベース9を構成する材料としては、例えばアルミニウム等の金属が用いられる。
次に、上述した光ファイバ切断装置100の作用について説明する。
まず光ファイバFを基台1に配置する。具体的には、光ファイバFを一対のファイバ配置部1bのファイバ位置決め溝1cに配置する。
次に、操作部7cを基台1側に向かって押し下げると、ばね20を介して第1レバー部材6が基台1側に向かって押し下げられ、回転軸5の周りに回転する。このとき、ばね20により押圧部7bはクランプ部6cより基台1側に突出しない状態に保持される。そして、まず第1レバー部材6のクランプ部6cが光ファイバFに接触して光ファイバFを押圧する。これにより、光ファイバFの2箇所がそれぞれクランプ部6cとファイバ配置部1bとによって挟まれ、光ファイバFが固定される。
次に、ばね20の弾性力に抗してさらに操作部7cを基台1側に向かって押し込むと、第2レバー部材7が第1レバー部材6に対して回転軸5の周りに回転する。これにより、押圧部7bが光ファイバFに接触し、光ファイバFの光軸に切断刃2が直交して向かうように光ファイバFを切断刃2に向かって押し下げる(図4参照)。このとき、光ファイバFの2箇所が固定されているため、光ファイバFにテンションが付与される。操作部7cを引き続き押し下げると、やがて光ファイバFが切断刃2の刃先2aに接触する。このとき、光ファイバFに刃圧が付与され、光ファイバFの側面に傷が付き、それによって光ファイバFが切断される。このとき、切断刃2が光ファイバFの光軸に直交して向かうように光ファイバFが切断刃2に向かって移動されるため、ファイバ配置部1b上にゴミなどが付着して光ファイバFの位置が想定した位置からずれたとしても、切断刃2を光ファイバFに確実に接触させることができ、光ファイバFが破断する最小の傷が入ったところで光ファイバFが切断される。このため、光ファイバFの切断面において適切な端面角が得られる。
こうして何本もの光ファイバFについて上記と同様にして繰り返し切断作業が行われると、やがて切断刃2の刃先2aが摩耗し、光ファイバFと切断刃2の刃先2aとの距離が拡大して光ファイバFの側面に入る傷が小さくなるおそれがある。そこで、このような場合には、刃圧調整ネジ13を回して、ベース9をストッパ11側に向かって上昇させる。このとき、ホルダ8はストッパ11によって光ファイバF側への移動が規制されているため、バネ10はさらに圧縮された状態となる。このときバネ10による反発力は、刃圧調整ネジ13を回す前よりも大きくなる。こうして、光ファイバFが切断刃2に接触した場合における切断刃2の刃圧を増加させることができる。このように刃圧が増加されることで、光ファイバFの側面に入る傷が小さくなることを防止することができ、切断刃2の刃先2aが摩耗しても、光ファイバFを容易に切断することが可能となる。その結果、切断刃2の交換回数を少なくでき、作業効率の低下、ひいてはコストアップを抑制することができる。
なお、刃圧の調整は、切断刃2が摩耗した場合のみならず、異なる径の光ファイバFについて切断を行う場合にも有効である。即ち刃圧調整ネジ13を回して、切断刃2による刃圧を、各光ファイバごとに調整することにより、全ての光ファイバFについて適切な端面角を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る光ファイバ切断装置の第2実施形態について図5を参照しながら詳細に説明する。なお、図5において、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
次に、本発明に係る光ファイバ切断装置の第2実施形態について図5を参照しながら詳細に説明する。なお、図5において、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図5は、本発明の光ファイバ切断装置の第2実施形態を示す断面図である。図5に示すように、本実施形態の光ファイバ切断装置200は、バネ10が用いられず、ベース9の代わりに、磁石からなるベース209が用いられ、ホルダ8のベース209側にさらに磁石214を備える点で第1実施形態の光ファイバ切断装置100と相違する。
ここで、磁石214と、ベース209とは、同極同士が向かい合うように配置される。これにより、切断刃2とベース209との間に磁気的な反発力が生じるので、光ファイバが切断刃2の刃先2aに接触した場合において刃圧を付与することができる。
このため、本実施形態の光ファイバ切断装置200によれば、光ファイバFの光軸に切断刃2が直交して向かうように光ファイバFが切断刃2に向かって移動されるため、切断刃2を光ファイバFに確実に接触させることができ、光ファイバFが破断する最小の傷が入ったところで光ファイバFが切断される。このため、光ファイバFの位置が想定した位置からずれても、光ファイバFの切断面において適切な端面角が得られる。
そして、刃圧調整ネジ13を回すと、第1実施形態と同様、ベース209が上昇させられる。このとき、ホルダ8の上昇はストッパ11により規制されているため、磁石214と、ベース209を構成する磁石との距離が狭められることになる。このため、刃圧調整ネジ13を回す前よりも、光ファイバFが切断刃2の刃先2aに接触した場合における刃圧を上昇させることができる。よって、本実施形態の光ファイバ切断装置200によれば、第1実施形態と同様、切断刃2の刃先2aが摩耗しても、光ファイバFを容易に切断することが可能となる。その結果、切断刃2の交換回数を少なくでき、作業効率の低下、ひいてはコストアップを抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る光ファイバ切断装置の第3実施形態について図6を参照しながら詳細に説明する。なお、図6において、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
次に、本発明に係る光ファイバ切断装置の第3実施形態について図6を参照しながら詳細に説明する。なお、図6において、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図6は、本発明に係る光ファイバ切断装置の第3実施形態を示す断面図である。図6に示すように、本実施形態の光ファイバ切断装置300は、切断刃収容凹部3の内部に、切断刃2、ホルダ8、バネ10及びベース9を収容するケーシング301を備える点で第1実施形態の光ファイバ切断装置100と相違する。ケーシング301は、図6のZ方向に沿ってスライド可能に設けられており、ケーシング301のうちホルダ8に当接しているのがストッパ11であり、ストッパ11の先端同士から切断刃2の刃先2aが突出している。そして、ネジ穴12は、ケーシング301の底部に形成され、ネジ穴12には刃圧調整ネジ13が係合されている。本実施形態では、ケーシング301によって移動手段が構成されている。
この光ファイバ切断装置300によれば、ケーシング301を切断刃収容凹部3の内壁面3b、3cに沿ってスライドさせることにより、切断刃2を光ファイバFに接触させて刃圧を付与することができる。このとき、光ファイバFの光軸に切断刃2が直交して向かうように切断刃2が光ファイバFに対して移動されるため、切断刃2を光ファイバFに確実に接触させることができ、光ファイバFが破断する最小の傷が入ったところで光ファイバFが切断される。このため、光ファイバFの位置が想定した位置からずれても、光ファイバFの切断面において適切な端面角が得られる。
また第2レバー部材7の押圧部7bを光ファイバFに接触させておくと、切断刃2を光ファイバFに刃圧を付与するときに、光ファイバFが逃げることを防止することができ、光ファイバFに効果的に刃圧を付与することができる。さらに切断刃2の刃圧を調整しなくても、切断刃2が磨耗して光ファイバFの側面に入る傷が小さくなって光ファイバFが切断出来ない場合でも、押圧部7bで光ファイバFを押し込んでバネ10を圧縮し、刃圧を増加させることで適切な傷を入れて切断することが可能となる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記第1実施形態では、切断刃2はホルダ8の一端側に配置され、バネ10は、ホルダ8のうち切断刃2が配置されていない切断刃非配置部とベース9とを連結しているが、バネ10は、ホルダ8のうち切断刃2が配置されている切断刃配置部とベース9とを連結するように構成されてもよい。
また上記第1及び第3実施形態では、弾性体としてバネ10が用いられているが、ゴムなどで構成することも可能である。また第3実施形態においても、第2実施形態と同様、バネ10が用いられず、ベース9の代わりに、磁石からなるベース209が用いられ、ホルダ8のベース209側にさらに磁石214を備えてもよい。
1b…ファイバ配置部、2…切断刃、2a…刃先、4…軸受、5…回転軸、6…第1レバー部材(ファイバ固定手段)、6a…第1アーム部(ファイバ固定手段)、6b…連結部(ファイバ固定手段)、6c…クランプ部(ファイバ固定手段)、7…第2レバー部材(移動手段、ファイバ押圧手段)、7a…第2アーム部(移動手段、ファイバ押圧手段)、7b…押圧部(移動手段、ファイバ押圧手段)、7c…操作部(移動手段、ファイバ押圧手段)、10…バネ(弾性体)、11…ストッパ、12…ネジ穴(刃圧調整手段)、13…刃圧調整ネジ(刃圧調整手段)、301…ケーシング(移動手段)、100,200,300…光ファイバ切断装置。
Claims (8)
- 光ファイバを、切断刃を用いて切断する光ファイバ切断装置において、
前記光ファイバが配置される一対のファイバ配置部と、
前記光ファイバを前記ファイバ配置部に固定するファイバ固定手段と、
前記切断刃が前記光ファイバの光軸に直交して向かうように前記光ファイバ及び前記切断刃を相対的に移動させ、前記光ファイバと前記切断刃とを接触させる移動手段と、
を備えることを特徴とする光ファイバ切断装置。 - 前記ファイバ配置部に固定される前記光ファイバを、押圧しながら前記切断刃に向かって移動させるファイバ押圧手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ切断装置。
- 前記ファイバ押圧手段が前記移動手段を兼ねることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ切断装置。
- 前記切断刃に対して前記光ファイバと反対側に接続され且つ前記切断刃と前記光ファイバとを結ぶ方向に沿って伸縮可能な弾性体をさらに備えており、
前記弾性体が圧縮状態に保持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光ファイバ切断装置。 - 前記移動手段が、前記切断刃及び前記弾性体を前記光ファイバに向かうように移動させることを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ切断装置。
- 前記一対のファイバ配置部を有する基台をさらに備えており、
前記基台は、
前記一対のファイバ配置部の間に形成され、前記切断刃を収容する切断刃収容凹部と、
前記切断刃収容凹部の内壁面から突出し且つ前記切断刃の前記光ファイバ側への移動を規制するストッパとを有し、
前記ストッパは、前記切断刃の刃先を前記ストッパよりも前記光ファイバ側に突出させることを可能としており、
前記ストッパによって前記弾性体が前記切断刃収容凹部において圧縮状態で保持されていることを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ切断装置。 - 前記移動手段によって前記切断刃が前記光ファイバに接触した場合に前記光ファイバに付与される前記切断刃の刃圧を調整することが可能な刃圧調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光ファイバ切断装置。
- 前記切断刃に対して前記光ファイバと反対側に接続され且つ前記切断刃と前記光ファイバとを結ぶ方向に沿って伸縮可能なバネをさらに備えており、
前記バネが圧縮状態に保持され、
前記ファイバ押圧手段が、前記光ファイバを押圧する押圧部を有することを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ切断装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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