JP3557611B2 - 光スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ整列部材上に並設させた複数本の第1光ファイバ対して第2光ファイバを選択するように移動させ、選択された第1光ファイバの光接続端面と第2光ファイバの光接続端面とを対面させて光接続させるよう構成した機械的な光スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術として、特開平6−67101号公報がある。この公報に記載された光スイッチは、多数の第1光ファイバを光ファイバ整列部材上に固定させ、光ファイバ整列部材を多段に積層させることによって、第1光ファイバをマトリックス状に配列させている。これに対し、第2光ファイバは、上下左右に移動しながら、選択的に第1光ファイバと光接続される。このとき、第2光ファイバは、上下左右に直交して延びるガイドレールに沿って上下に移動することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述したような機械的光スイッチでは、多数本の光ファイバの光接続損失を可能な限り少なくすることが必要とされる。例えば、OTDRなどの光ファイバ監視装置では、より高い精度が求められ、具体的に、2000本以上の光ファイバでは、0.2dB以下の光接続損失で切替ることが望まれている。このように、切替の対象となる光ファイバの本数が増大することで、第1光ファイバと第2光ファイバとの間の端面間隔を、ミクロンオーダで正確に規制させることが必要である。しかしながら、光ファイバの光軸方向に移動の自由度をもたない機械的な光スイッチでは光スイッチの組立て精度が、光スイッチの光接続損失に多大な影響を与えているのが現実であった。
【0004】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、特に、光接続損失の低減を図るようにした光スイッチを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光スイッチは、光ファイバ整列部材に配列した複数の第1光ファイバと、第1光ファイバの配列方向に移動する第2光ファイバとを選択的に光接続させる光スイッチにおいて、光ファイバ整列部材の前端に対峙して配列方向に延在する前端を有するガイドレールと、ガイドレール上で配列方向に摺動すると共に、第2光ファイバを固定する可動子と、ガイドレール及び光ファイバ整列部材を搭載させるベース部とを備え、光ファイバ整列部材の前端面とガイドレールの前端面とを押圧接触させたことを特徴とする。
【0006】
この機械的な光スイッチにおいては、各部品の加工精度や組立て精度が光接続損失に影響を与えている。特に、第1光ファイバと第2光ファイバとの間の端面間隔を、ミクロンオーダで正確に規制させることが必要な光スイッチにおいては、第2光ファイバを移動させるためのガイドレールの案内精度が、光接続損失に多大な影響を与えていることを種々の実験によって見い出した。そこで、ガイドレールを、ベース部上において第1光ファイバの配列方向に単に延在させるのではなく、光ファイバ整列部材の前端とガイドレールの前端とを対峙させた状態にし、更に、光ファイバ整列部材の前端を基準にして、ガイドレールの延在方向の位置を合わせる。すなわち、光ファイバ整列部材の前端が、第1光ファイバの延在方向と一致するよう、極めて精度良く直線的に加工されていることに着目し、これを基準にし、ガイドレールをベース部上で延在させることが、光接続損失を低減させる手段としては有効であり、ガイドレールをベース部上で簡単にしかも精度良く組み付けることができる。そして、このような手法は、光ファイバ整列部材に並べられる第1光ファイバの本数増加に伴って、光ファイバ整列部材が長くなればなる程、極めて有効となる。
更に本発明では、光ファイバ整列部材の前端面とガイドレールの前端面とを押圧接触させている。従って、光ファイバ整列部材の前端面を基準にして、ガイドレールの前端面を所定の力をもって押圧接触させることにより、長さ方向においてガイドレールに多少の歪みがあった場合でも、その歪みを吸収させるように、ガイドレールを光ファイバ整列部材の前端面に沿って精度良く延在させることができ、第1光ファイバの配列方向に対するガイドレールの長さ方向において、その平行精度をアップさせることができる。
【0007】
光ファイバ整列部材に配列した複数の第1光ファイバと、第1光ファイバの配列方向に移動する第2光ファイバとを選択的に光接続させる光スイッチにおいて、光ファイバ整列部材の前端面に対峙して配列方向に延在する前端面を有するガイドレールと、ガイドレール上で配列方向に摺動すると共に、第2光ファイバを固定する可動子と、ガイドレール及び光ファイバ整列部材を搭載させるベース部とを備え、光ファイバ整列部材の前端面とガイドレールの前端面との間に突当て部材を配置させたことを特徴とする。
【0008】
この機械的な光スイッチにおいては、各部品の加工精度や組立て精度が光接続損失に影響を与えている。特に、第1光ファイバと第2光ファイバとの間の端面間隔を、ミクロンオーダで正確に規制させることが必要な光スイッチにおいては、第2光ファイバを移動させるためのガイドレールの案内精度が、光接続損失に多大な影響を与えていることを種々の実験によって見い出した。そこで、ガイドレールを、ベース部上において第1光ファイバの配列方向に単に延在させるのではなく、光ファイバ整列部材の前端とガイドレールの前端とを対峙させた状態にし、更に、光ファイバ整列部材の前端を基準にして、ガイドレールの延在方向の位置を合わせる。すなわち、光ファイバ整列部材の前端が、第1光ファイバの延在方向と一致するよう、極めて精度良く直線的に加工されていることに着目し、これを基準にし、ガイドレールをベース部上で延在させることが、光接続損失を低減させる手段としては有効であり、ガイドレールをベース部上で簡単にしかも精度良く組み付けることができる。そして、このような手法は、光ファイバ整列部材に並べられる第1光ファイバの本数増加に伴って、光ファイバ整列部材が長くなればなる程、極めて有効となる。
更に本発明では、光ファイバ整列部材の前端面とガイドレールの前端面との間に突当て部材を配置させている。従って、光ファイバ整列部材の前端面を基準にして、その前端面とガイドレールの前端面との間に突当て部材を配置させることにより、ガイドレールを光ファイバ整列部材の前端面に沿って精度良く延在させることができる。このような構成は、突当て部材の外形寸法を変えることによって、前端面同士の間隔を必要に応じて適宜変更することができ、第1光ファイバの配列方向に対するガイドレールの長さ方向において、その平行精度をアップさせることができる。
【0009】
また、突当て部材は所定の径をもった突当てピンであると好適である。これは、平行精度を上げるうえで最も安価な構成である。
【0010】
本発明に係る光スイッチは、光ファイバ整列部材に配列した複数の第1光ファイバと、第1光ファイバの配列方向に移動する第2光ファイバとを選択的に光接続させる光スイッチにおいて、配列方向に延在するガイドレールと、ガイドレール上で配列方向に摺動すると共に、第2光ファイバを固定する可動子と、ガイドレール及び光ファイバ整列部材を搭載させるベース部とを備え、ベース部の表面側に光ファイバ整列部材を配置させ、ベース部の裏面側にガイドレールを配置させ、光ファイバ整列部材の前端に当接して裏面側に貫通する位置合わせピンにガイドレールの前端を当接させたことを特徴とする。
【0011】
機械的な光スイッチにおいては、各部品の加工精度や組立て精度が光接続損失に影響を与えている。特に、第1光ファイバと第2光ファイバとの間の端面間隔を、ミクロンオーダで規制させることが必要な光スイッチにおいては、第2光ファイバを移動させるためのガイドレールの案内精度が、光接続損失に多大な影響を与えていることを種々の実験によって見い出した。そこで、ガイドレールを、ベース部上において第1光ファイバの配列方向に単に延在させるのではなく、ベース部を貫通させた位置合わせピンを利用し、ベース部の表面側に配置させた光ファイバ整列部材と、ベース部の裏面側に配置させたガイドレールとを位置合わせピンに当接させ、これにより、ベース部の同一平面上において、光ファイバ整列部材とガイドレールとを配置させる必要がなくなり、しかも、光ファイバ整列部材とガイドレールとを簡単かつ確実に位置決めすることができる。これは、位置合わせピンが精度よく簡単に成形できることに着目し、これを基準にし、ガイドレールをベース部の裏面側で延在させる。このような手段は、光接続損失を低減させる際に有効であり、ガイドレールをベース部の裏面側に簡単にしかも精度良く組み付けることができる。
【0012】
また、位置合わせピンは、所定の径をもってベース部を貫通すると好適である。これは、位置合わせ精度を出すうえで最も安価な構成である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による光スイッチの好適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】
[第1実施形態]
図1に示すように、光スイッチ1は図示しない筺体を有し、この筺体内でベース板(ベース部)2が固定され、このベース板2の表面には光ファイバ整列部材3が接着剤又はビス等により固定されている。この光ファイバ整列部材3は、シリコン、セラミックス又はジルコニア等の歪みが小さくて剛性の高い材料で形成され、光ファイバ整列部材3の表面には、断面V字状の光ファイバ固定溝4が並設され、各光ファイバ固定溝4は切削加工により平行に形成されている。
【0015】
そして、押え板6によって、全ての第1光ファイバ5を上から押え込むようにし、第1光ファイバ5を光ファイバ固定溝4に位置決めさせた状態で、各光ファイバ固定溝4内に第1光ファイバ5を接着固定している。このような組立て作業後、光ファイバ整列部材3の前端面3aと、第1光ファイバ5の先端面とを揃えるため、光ファイバ整列部材3と第1光ファイバ5とをカッタ等で直線的に切り落とす。これによって、光ファイバ整列部材3の前端面3aが第1光ファイバ5の延在方向と一致するように、極めて精度良く直線的に加工されることになる。このようにして形成した光ファイバ整列部材3が、ベース板2の表面に接着剤又はビス等により固定される。
【0016】
また、図1及び図2に示すように、ベース板2上には、第1光ファイバ5の配列方向Xに延在するステンレス鋼製のガイドレール7が接着剤又はビスなどで固定され、このガイドレール7に沿って可動子8が摺動する。この可動子8には、第2光ファイバ9が取り付けられ、第2光ファイバ9は、配列方向Xにステップ移動しながら、選択的に第1光ファイバ5と光接続される。なお、可動子8の送り手段12は、配列方向Xに延在するネジ軸10と、このネジ軸10を回動させるステップモータ11とからなる。
【0017】
ここで、光ファイバ整列部材3は、ベース板2の予定された位置に固定されるが、ミクロンオーダで正確に位置決めすることは、作業の効率化から行われてない。そして、このような作業に基づいて、ベース板2に光ファイバ整列部材3を固定させた場合、可動子8を配列方向Xに正確に移動させるためには、ガイドレール7を、光ファイバ整列部材3に対しどのようにしてベース板2上に配置させるかが問題となる。
【0018】
そこで、ガイドレール7の前端面7aを、光ファイバ整列部材3の前端面3aに対峙させ、具体的には、光ファイバ整列部材3の前端面3aにガイドレール7の前端面7aを所定の力をもって押圧接触させる。このときの押圧力は、光ファイバ整列部材3やガイドレール7の材質によっても異なるが、長さ方向において、概して1cm当たり1.5kgw程度の荷重が加えられる。これによって、ガイドレール7が、その長さ方向において多少の歪みをもっていても、その歪みを吸収させるように、ガイドレール7を光ファイバ整列部材7の前端面7aに沿って精度良く延在させることができる。従って、第1光ファイバ5の配列方向Xに対するガイドレール7の長さ方向において、その平行精度をアップさせることができる。
【0019】
このように、光ファイバ整列部材3の前端面3aを基準にし、ガイドレール7をベース板2上で延在させることができる。従って、選択される側の第1光ファイバ5と、直線的に移動する側の第2光ファイバ9との間の光接続損失を低減させることができ、ガイドレール7をベース板2上で簡単にしかも精度良く組み付けることができる。そして、このような手法は、光ファイバ整列部材3上で並べられる第1光ファイバ5の本数増加に伴って、光ファイバ整列部材3が長くなればなるほど有効である。
【0020】
[第2実施形態]
図3及び図4に示すように、光スイッチ20は図示しない筺体を有し、この筺体内でベース板(ベース部)22が固定され、このベース板22の表面には光ファイバ整列部材23が接着剤又はビス等により固定されている。この光ファイバ整列部材23は、セラミックス又はジルコニア等の剛性の高い材料で形成され、光ファイバ整列部材23の表面には、断面V字状の光ファイバ固定溝24が並設されると共に、各光ファイバ固定溝24と一対一で対応するように光ファイバ導入溝25が形成されている。そして、各光ファイバ固定溝24は切削加工により平行に形成され、各光ファイバ導入溝25も同時に切削加工される。
【0021】
また、押え板26によって、全ての第1光ファイバ5を上から押え込むようにし、第1光ファイバ5を光ファイバ固定溝24に位置決めした状態で、各光ファイバ固定溝24内に第1光ファイバ5を接着固定している。このような組立て作業後、第1光ファイバ5の先端面を切り揃えるために、第1の回転刃A(図6参照)を利用し、光ファイバ固定溝24と光ファイバ導入溝25との間に分離溝33を形成させる。
【0022】
このとき、第1の回転刃Aと平行な第2の回転刃B(図6参照)で光ファイバ整列部材23の前端面23aを直線的に切り落とす。これによって、光ファイバ整列部材23の前端面23aは、第1光ファイバ5の配列方向Xと一致するように、極めて精度良く直線的に加工されることになる。このような光ファイバ整列部材23は、ベース板22の表面に接着剤又はビス等により固定される。
【0023】
また、図3〜図5に示すように、ベース板22上には、第1光ファイバ5の配列方向Xに延在するステンレス鋼製のガイドレール27が接着剤又はビスなどで固定され、このガイドレール27に沿って可動子28が摺動する。この可動子28には、第2光ファイバ9が取り付けられ、第2光ファイバ9は、配列方向Xにステップ移動しながら、選択的に第1光ファイバ5と光接続される。なお、可動子28の送り手段32は、配列方向Xに延在するネジ軸30と、このネジ軸30を回動させるステップモータ31とからなる。
【0024】
また、選択的な光接続を行うにあたって、第2光ファイバ9は、光ファイバ導入溝25内に上から選択的に導入される。このとき、図示しない押圧素子によって、第2光ファイバ9を上から押さえ付けるようにしている。
【0025】
ここで、光ファイバ整列部材23は、ベース板22の予定された位置に固定されるが、ミクロンオーダで正確に位置決めすることは、作業の効率化から行われない。そして、このような作業に基づいて、ベース板22に光ファイバ整列部材23を固定させた場合、可動子28を配列方向Xに正確に移動させるためには、ガイドレール27を光ファイバ整列部材23に対しどのようにしてベース板22上に配置させるかが問題となる。
【0026】
そこで、光ファイバ整列部材23の前端面23aとガイドレール27の前端面27aとを対峙させた状態で、その間に複数本(例えば、両側2本)の突当てピン(突当て部材)29を配置させる。この突当てピン29は、前端面23aと前端面27aとの間隔を規制するために所定の直径(例えば、2〜10mm)をもったステンレス鋼又は鉄製の円柱又は円筒である。具体的には、突当てピン29に対して、ガイドレール27の前端面27aを所定の力をもって当接させる。このときの接触力は、ガイドレール27の長さ方向に対し直交する方向において、1箇所あたり概ね1.0kgw程度の荷重が加えられる。
【0027】
このような構成は、突当てピン29の外形寸法や使用本数を変えたり、前端面23aと前端面27aとの間隔を必要に応じて適宜変更したりすることができる。従って、第1光ファイバ5の配列方向Xに対するガイドレール27の長さ方向において、その平行精度をアップさせることができる。
【0028】
このように、光ファイバ整列部材23の前端面23aを基準にし、ガイドレール27をベース板22上で延在させることができる。従って、選択される側の第1光ファイバ5と、直線的に移動する側の第2光ファイバ9との間の光接続損失を低減させることができ、ガイドレール27をベース板22上で簡単にしかも精度良く組み付けることができる。そして、このような手法は、光ファイバ整列部材23上で並べられる第1光ファイバ5の本数増加に伴って、光ファイバ整列部材23が長くなればなるほど有効となる。
【0029】
[第3実施形態]
図7に示すように、光スイッチ40は図示しない筺体を有し、この筺体内でベース板(ベース部)42が固定され、このベース板42の表面には光ファイバ整列部材43が接着剤又はビス等により固定されている。この光ファイバ整列部材43は、セラミックス又はジルコニア等の剛性の高い材料で形成され、光ファイバ整列部材43の表面には、断面V字状の光ファイバ固定溝44が並設されると共に、各光ファイバ固定溝44と一対一で対応するように光ファイバ導入溝45が形成されている。
【0030】
そして、各光ファイバ固定溝44は切削加工により平行に形成され、各光ファイバ導入溝45も同時に切削加工される。また、押え板46によって、全ての第1光ファイバ5を上から押え込むようにし、第1光ファイバ5を光ファイバ固定溝44に位置決めした状態で、各光ファイバ固定溝44内に第1光ファイバ5を接着固定している。
【0031】
このとき、配列方向Xと平行な第2の回転刃B(図6参照)で光ファイバ整列部材43の前端面43aを直線的に切り落とす。これによって、光ファイバ整列部材43の前端面43aは、第1光ファイバ5の配列方向Xと一致するように、極めて精度良く直線的に加工されることになる。このような光ファイバ整列部材43は、ベース板42の表面に接着剤又はビス等により固定される。なお、ベース板42上には、互いに独立した複数枚(例えば2枚)の光ファイバ整列部材43が並設するように固定されている。
【0032】
また、図7及び図8に示すように、ベース板42の裏面側には、第1光ファイバ5の配列方向Xに延在するステンレス鋼製のガイドレール47が接着剤又はビスなどで固定され、このガイドレール47に沿って可動子48が摺動する。この可動子48には、第2光ファイバ9が取り付けられ、第2光ファイバ9は、配列方向Xにステップ移動しながら、選択的に第1光ファイバ5と光接続される。なお、可動子48の送り手段52は、配列方向Xに延在するネジ軸50と、このネジ軸50を回動させるステップモータ51とからなる。
【0033】
また、選択的な光接続を行わせるにあたって、第2光ファイバ9は、光ファイバ導入溝45内に上から選択的に導入される。このとき、図示しない押圧素子によって、第2光ファイバ9を上から押さえ付けるようにしている。
【0034】
ここで、光ファイバ整列部材43とガイドレール47とを位置合わせするため、ベース板42には、表面から裏面にかけて貫通する位置合わせピン55が予め固定されている。そして、各位置合わせピン49に対して、光ファイバ整列部材43の前端面43a及びガイドレール47の前端面47aの各端を当接させる。この位置合わせピン49は、前端面43aと前端面47aとを一直線上に整列させるためのものであり、ステンレス鋼又は鉄製の円柱又は円筒として形成されている。
【0035】
具体的には、位置合わせピン49に対して、光ファイバ整列部材43の前端面43a及びガイドレール47の前端面47aを所定の力をもって当接させ、この状態を維持しながら、光ファイバ整列部材43及びガイドレール47は、ビスや接着剤によってベース板42に固定されることになる。このときの接触力は、ガイドレール47の長さ方向に対し直交する方向において、1箇所あたり概ね1.0kgw程度の荷重が加えられる。
【0036】
このような位置合わせピン49を利用することで、光ファイバ整列部材43とガイドレール47とを簡単かつ確実に整列させることができる。これは、位置合わせピン49が精度よく簡単に成形できることに着目し、これを基準にし、ガイドレール47をベース板42の裏面側で延在させる。このような手段は、光接続損失を低減させる際に有効であり、ガイドレール47をベース板42に簡単にしかも精度良く組み付ける際に有効となる。
【0037】
【発明の効果】
本発明による光スイッチは、以上のように構成されているため、次のような効果を得る。すなわち、光ファイバ整列部材に配列した複数の第1光ファイバと、第1光ファイバの配列方向に移動する第2光ファイバとを選択的に光接続させる光スイッチにおいて、光ファイバ整列部材の前端に対峙して配列方向に延在する前端を有するガイドレールと、ガイドレール上で配列方向に摺動すると共に、第2光ファイバを固定する可動子と、ガイドレール及び光ファイバ整列部材を搭載させるベース部とを備え、光ファイバ整列部材の前端面とガイドレールの前端面とを押圧接触させたことにより、光接続損失の低減を図ることができる。
また、本発明による光スイッチは、光ファイバ整列部材に配列した複数の第1光ファイバと、第1光ファイバの配列方向に移動する第2光ファイバとを選択的に光接続させる光スイッチにおいて、光ファイバ整列部材の前端面に対峙して配列方向に延在する前端面を有するガイドレールと、ガイドレール上で配列方向に摺動すると共に、第2光ファイバを固定する可動子と、ガイドレール及び光ファイバ整列部材を搭載させるベース部とを備え、光ファイバ整列部材の前端面とガイドレールの前端面との間に突当て部材を配置させたことにより、光接続損失の低減を図ることができる。
【0038】
また、本発明による光スイッチは、光ファイバ整列部材に配列した複数の第1光ファイバと、第1光ファイバの配列方向に移動する第2光ファイバとを選択的に光接続させる光スイッチにおいて、配列方向に延在するガイドレールと、ガイドレール上で配列方向に摺動すると共に、第2光ファイバを固定する可動子と、ガイドレール及び光ファイバ整列部材を搭載させるベース部とを備え、ベース部の表面側に光ファイバ整列部材を配置させ、ベース部の裏面側にガイドレールを配置させ、光ファイバ整列部材の前端に当接して裏面側に貫通する位置合わせピンにガイドレールの前端を当接させたことにより、光接続損失の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光スイッチの第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】本発明に係る光スイッチの第2の実施形態を示す斜視図である。
【図4】図3に示した光スイッチの平面図である。
【図5】図3の要部拡大断面図である。
【図6】光ファイバ整列部材を切削加工する治具を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る光スイッチの第3の実施形態を示す斜視図である。
【図8】図7の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1,20,40…光スイッチ、2,22,42…ベース板(ベース部)、3,23,43…光ファイバ整列部材、3a,23a,43a…光ファイバ整列部材の前端面(前端)、5…第1光ファイバ、7,27,47…ガイドレール、7a,27a,47a…ガイドレールの前端面(前端)、8,28,48…可動子、9…第2光ファイバ、29…突当てピン(突当て部材)、49…位置合わせピン、X…配列方向。

Claims (5)

  1. 光ファイバ整列部材に配列した複数の第1光ファイバと、前記第1光ファイバの配列方向に移動する第2光ファイバとを選択的に光接続させる光スイッチにおいて、
    前記光ファイバ整列部材の前端に対峙して前記配列方向に延在する前端を有するガイドレールと、
    前記ガイドレール上で前記配列方向に摺動すると共に、前記第2光ファイバを固定する可動子と、
    前記ガイドレール及び前記光ファイバ整列部材を搭載させるベース部とを備え
    前記光ファイバ整列部材の前記前端面と前記ガイドレールの前記前端面とを押圧接触させたことを特徴とする光スイッチ。
  2. 光ファイバ整列部材に配列した複数の第1光ファイバと、前記第1光ファイバの配列方向に移動する第2光ファイバとを選択的に光接続させる光スイッチにおいて、
    前記光ファイバ整列部材の前端面に対峙して前記配列方向に延在する前端面を有するガイドレールと、
    前記ガイドレール上で前記配列方向に摺動すると共に、前記第2光ファイバを固定する可動子と、
    前記ガイドレール及び前記光ファイバ整列部材を搭載させるベース部とを備え、
    前記光ファイバ整列部材の前端面と前記ガイドレールの前端面との間に突当て部材を配置させたことを特徴とする光スイッチ。
  3. 前記突当て部材は所定の径をもった突当てピンであることを特徴とする請求項記載の光スイッチ。
  4. 光ファイバ整列部材に配列した複数の第1光ファイバと、前記第1光ファイバの配列方向に移動する第2光ファイバとを選択的に光接続させる光スイッチにおいて、
    前記配列方向に延在するガイドレールと、
    前記ガイドレール上で前記配列方向に摺動すると共に、前記第2光ファイバを固定する可動子と、
    前記ガイドレール及び前記光ファイバ整列部材を搭載させるベース部とを備え、
    前記ベース部の表面側に前記光ファイバ整列部材を配置させ、前記ベース部の裏面側に前記ガイドレールを配置させ、前記光ファイバ整列部材の前記前端に当接して前記裏面側に貫通する位置合わせピンに前記ガイドレールの前端を当接させたことを特徴とする光スイッチ。
  5. 前記位置合わせピンは、所定の径をもって前記ベース部を貫通することを特徴とする請求項記載の光スイッチ。
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