JP3142974B2 - 顕微鏡の焦準装置 - Google Patents

顕微鏡の焦準装置

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JP3142974B2 JP05008466A JP846693A JP3142974B2 JP 3142974 B2 JP3142974 B2 JP 3142974B2 JP 05008466 A JP05008466 A JP 05008466A JP 846693 A JP846693 A JP 846693A JP 3142974 B2 JP3142974 B2 JP 3142974B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステージ又は対物レン
ズのレボルバを保持した移動部材を光軸方向へ案内する
ための焦準ガイド機構を備えた焦準装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステージ又はレボルバを保持した
移動部材を顕微鏡本体に対し摺動自在に保持し、その移
動部材がラック・ピニオン機構を介して焦準ハンドルか
ら応力を受けて移動するとき移動部材を光軸方向へ案内
する焦準ガイド機構を備えた焦準装置がある。図5はか
かる焦準装置を備えた正立顕微鏡の構成例を示してい
る。
【0003】同図に示す正立顕微鏡は、ベース及びアー
ムからなる顕微鏡本体1が断面コ字形をしていて、顕微
鏡本体1にガイド部2が上下方向に配設されている。そ
のガイド部2に対しステージ3を保持し、ステージ3を
着脱するための丸アリを有する部材4(以下、ステージ
受け4と呼ぶ)が上下方向に任意の位置で後で説明する
移動部材38に固定され摺動自在になっている。移動部
材38は上下方向に配設されたラック5を有していて、
そのラック5に対し焦準ハンドル6の回転軸と連結した
ピニオン(不図示)が螺合している。なお、同図に示す
符号7は対物レンズ、8は対物レンズ7を保持するレボ
ルバ、9は対物レンズ7からの光が入射する鏡筒をそれ
ぞれ示している。
【0004】顕微鏡本体1が移動部材38を摺動自在に
保持するための構成例が図6に示されている。顕微鏡本
体1の側面に断面U字形の溝を上下方向に形成し、三角
ワイヤー10及び円筒コロ11が各々配置された移動部
材38の両側を、溝の一方の側壁と片ガイド2にて摺動
可能に挟持している。片ガイド2は余圧ビス12にて余
圧可能になっている。一般には、余圧ビス12で移動部
材38の移動力量を調整したうえで、片ガイド2を顕微
鏡本体1に締結している。
【0005】以上のような焦準装置では、焦準ハンドル
6が回転操作されると、移動部材38及びそれに固定さ
れたステージ受け4とステージ受け4に保持されたステ
ージ3が、ガイド部2に案内されて光軸方向へ移動する
ことになる。
【0006】また実開平2−89414号,実開昭54
−138647号には、それぞれ図7,図8に示すガイ
ド機構が記載されている。図7に示すガイド機構は、顕
微鏡本体1に形成したU字溝の両側に一対のガイド部材
13,14がねじ15,16にて締結され、各ガイド部
材13,14の各対向側面にV溝を形成している。一
方、顕微鏡本体1のU字溝内に挿入された移動部材38
の両側面にもV溝を形成し、ガイド部材13,14のV
溝と移動部材38のV溝との間にボール17,18を介
在させて移動部材38を一対のガイド部材13,14で
摺動可能に挟持している。
【0007】図8に示すガイド機構は、図7と同様に、
ガイド部材13′,14′、ねじ15′,16′、V
溝、ボール17′,18′から構成されている。この直
動ガイド機構は、本体自体がアルミ材でできているの
で、それほど高い剛性は有していない。
【0008】なお、顕微鏡の焦準機構用ではないが、移
動部材を円筒コロとV溝レースを用いて高精度に直線移
動させる機構として、図9に示す直動ガイド機構が市販
されている。同図に示すガイド機構は、固定側となるテ
ーブル20と可動側となるベッド21とから構成されて
いる。テーブル20は、ベッド21の両側を摺動自在に
挟持する摺動部が一方の面に形成され、また他の取付体
に締結する際に用いるねじ穴22が複数形成されてい
る。ベッド21は、テーブル20の摺動部に挟持される
両側に保持器23が固定され、その保持器23に剛球2
4が保持されている。またテーブル20及びベット21
の端部には端面止め板25,26がそれぞれ設けられて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した図
5及び図6に示すガイド機構は、顕微鏡本体1に移動部
材を挟持するU字溝が形成されているため、組立てや移
動力量調節のための余圧調整は、本体上で行わなければ
ならない欠点がある。本体上での作業は、複雑かつ大き
な顕微鏡本体を取り回して作業することになり、極めて
困難であり、組立て及び調整のための治具も大掛かりな
ものにならざるを得ない。精度,剛性を考えると、本体
が一体であることが望ましいが、本体が一体物であると
上記不具合は特に顕著である。さらに、顕微鏡本体に三
角ワイヤーが入る溝を加工する必要があるが、ステージ
の中心位置が顕微鏡光軸からずれていたり、あるいはU
字の溝が顕微鏡光軸と平行でなかったりすると、全く調
整できないという欠点を有している。
【0010】また、顕微鏡本体1のアームがコ字形にな
っている場合には、部品加工の工程において顕微鏡本体
1にガイド部のためのU字溝を加工するのは困難であっ
た。しかもコ字形になっているため全長の非常に長いツ
ールでフライス加工しなければならず、工数の増加と精
度不足は避けられなかった。
【0011】また図7及び図8に示すガイド機構は、顕
微鏡本体1にU字溝が形成されているため、上記同様の
欠点がある。しかも、一対のガイド部を顕微鏡本体に締
結するため、その締結面の精度が悪いと、移動部材の移
動力量が変化してしまうといった決定的な欠点がある。
【0012】また図9に示すガイド機構を顕微鏡本体1
に固定して用いることも考えられるが、図9に示すガイ
ド機構は精度及び剛性を得るため鋼,ステンレス等の難
加工材を加工後に研摩しているのでガイド機構が高価格
になるといった欠点がある。しかも、これら市販の直動
ガイド機構は、移動部材にステージ着脱のための形状を
有していないため、特別のアダプタを移動部材に締結し
て両者を適合させる必要がある。このことが、市販の直
動ガイド機構を顕微鏡の焦準装置に採用する際の問題と
なっていた。
【0013】仮に、市販の直動ガイド機構と同様のガイ
ド機構をアルミ等の比較的加工が容易な材料で作成した
としても、そのガイド部を顕微鏡本体に締結すると、そ
の締結面の精度の悪さから、上記同様に、移動部材の移
動力量が変化してしまう欠点がある。
【0014】本発明は以上のような実情に鑑みてなされ
たもので、部品の加工,組立て及び調整が容易で、顕微
鏡本体に締結したときに必要な移動力量の変化を防止で
きると共に移動精度,剛性を得ることができ、しかも低
いコストで作成可能な顕微鏡の焦準装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ステージ又は対物レンズを保持した移動部
材を顕微鏡光軸方向へ案内するものにおいて、前記顕微
鏡本体に対し着脱自在に締結され、前記移動部材を顕微
鏡光軸方向へ移動自在に支持するガイド部材を備え、前
記顕微鏡本体と前記ガイド部材との締結面に、前記ガイ
ド部材締結時の移動部材の移動力量変化を吸収するため
の隙間部を形成したことを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の焦準装置では、単体のガイド部材にて
移動部材が移動自在に支持されることから、ガイド部材
を顕微鏡本体に締結する以前に焦準ガイド機構の組立て
及び移動力量を出すための調整作業を実施することがで
きる。
【0017】またガイド部材を顕微鏡本体に締結する際
に締結面の精度の悪さから生じる移動部材の移動力量の
変化は、両者の締結面に形成された隙間部に吸収され、
これを無くすことができるものとなる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
【0019】図1(a)(b)には、本発明の第1実施
例に係る焦準装置の構成が示されている。同図に示す符
号30は顕微鏡本体であり、後述するガイド部材を締結
するための平坦な取付け面を有している。例えば、顕微
鏡本体30の外形は、図5に示すような断面コ字型のも
のである。
【0020】ガイド部材としてのガイド本体31は、長
尺な長方形の板部材からなる。ガイド本体31の一方の
面には、断面U字型のU字溝がその長手方向に沿って形
成されている。またガイド本体31の他方の面は、その
両サイドから中央寄りに所定距離のところまでの幅で長
手方向に沿って一様な厚さに削られて段差が形成されて
いる。そして、ガイド本体31の他方の面を顕微鏡本体
30の取付け面に密着させた状態で、ガイド本体31を
当該顕微鏡本体30に複数のガイド部締結ビス32a,
32bで締結している。従って、顕微鏡本体30とガイ
ド本体31との締結面には、上記段差による隙間33
a,33bが形成されている。
【0021】ガイド本体31に形成されたU字溝の一方
の側面に沿って片ガイド34が配設され、その片ガイド
34をガイド本体31の対向面側から螺入した片ガイド
締結ビス35でガイド本体31に締め付け固定してい
る。片ガイド34にはガイド用のV字溝が形成されてい
る。またガイド本体31の外面からU字溝の片ガイド側
の側面にかけて長手方向と直交する方向に貫通するビス
穴が形成され、そのビス穴に余圧ビス36が螺入されて
いる。ガイド本体31のU字溝の他方の側面に、片ガイ
ド34のV字溝に対向して同様のV字溝が形成され、こ
のV字溝に沿面するように長手方向に帯状の鋼板37が
配設されている。この帯状の鋼板37は、後述する円筒
コロが該V字面を転がる時のV字面の強度不足を改善す
るためのものである。また同様の鋼板が片ガイド34の
V字溝にも配設されているものとする。
【0022】移動部材38は、ガイド本体31に形成さ
れたU字溝の上記他方の側面と、片ガイド34のV字溝
側の側面との間の距離よりも僅かに短い幅を有し、かつ
U字溝の深さよりも大きな厚さを有する長方形の部材か
らなる。移動部材38の両側面には三角ワイヤー39
a,39bを収め、円筒コロ40a,40bを受けるた
めの溝が長手方向にそれぞれ形成されている。円筒コロ
40aは、移動部材側の三角ワイヤー39aと片ガイド
34のV字溝との間に挟持され、また円筒コロ40bは
移動部材側の三角ワイヤー39bとガイド本体31の鋼
板37との間に挟持されている。また移動部材31の取
付け面と対向する面には、ラック41が長手方向に配設
されている。そのラック41に対し例えば図5に示す焦
準ハンドルの回転軸と連結したピニオンが噛合する。さ
らに移動部材38のラック形成側平面の両側には、ステ
ージ受け4を上下方向の任意の位置で着脱するためのオ
スアリ42が長手方向に形成されいる。
【0023】以上のように構成された本実施例では、ガ
イド本体31を顕微鏡本体30の取付け面に締結する前
に、ガイド本体31の組み立てと移動部材38の移動力
量調節が行われる。すなわち、ガイド本体31のU字溝
に片ガイド34を片ガイド締結ビス35で固定する。そ
して片ガイド34と鋼板37との間に、移動部材38を
三角ワイヤー39a,39b及び円筒コロ40a,40
bを介して保持し、余圧ビス36を螺進させる。余圧ビ
ス36を螺進させると余圧ビス36の先端部が片ガイド
34の側面をその長手方向と直交する方向に押圧し、片
ガイド34が移動部材31側に所定量移動する。その結
果、移動部材31と片ガイド34との間(反対側も同
様)の摺動抵抗が大きくなり、移動力量が増大する。余
圧ビス36を後退させた場合には、逆に摺動抵抗が小さ
くなり、移動力量が減少する。
【0024】次に、ガイド本体31の上記段差が形成さ
れた取付け面を、顕微鏡本体30の取付け面に密着さ
せ、ガイド部締結ビス32a,32bをガイド本体31
のU字溝側から顕微鏡本体30の取付け面側に形成され
たビス穴に螺入し、ガイド本体31を顕微鏡本体30に
締結する。
【0025】円筒コロ40a,40bが配された位置よ
りも外側では、上記段差により締結面に隙間33a,3
3bが形成される。このために、顕微鏡本体30へのガ
イド本体31の締結時における移動部材38の移動力量
の変化は、上記隙間33a,33bでにがされるため、
移動力量の変化を無くすことができる。
【0026】加工が容易なことからアルミ材などの材質
で顕微鏡本体を作成したものがあるが、そのようなもの
は顕微鏡本体30とガイド本体31との締結面の平面度
が良くないことは周知のことである。締結面の精度が多
少悪い状態でガイド部締結ビス32a,32bを締め付
けると、ガイド本体31若しくは片ガイド34のV字溝
が円筒コロ40aに対し開いて緩んだり、閉じてきつく
なったりするが、本実施例では、上記した理由により、
そのような影響が回避され、移動部材38の移動力量は
調整された値に維持される。
【0027】この様に本実施例によれば、顕微鏡本体3
0がコ字形をしていても、移動部材38を案内するV字
溝は板部材状のガイド本体側に形成され、かつガイド本
体31が顕微鏡本体30に対し後に締結される構造とな
っていることから、V字溝の加工は極めて容易であり、
かつ高精度に加工できる利点がある。
【0028】また本実施例によれば、ガイド本体31と
顕微鏡本体30とが別体で、ガイド部締結ビス32a,
32bにより着脱される構造であるので、焦準ガイド機
構の組み立て,及び移動力量を出すための調整作業を、
顕微鏡本体30への締結前に行うことができ、作業性が
高い。
【0029】さらに、顕微鏡本体30とガイド本体31
との締結面に、隙間33a,33bを形成しているの
で、締結面の精度が多少悪くても移動部材の移動力量が
変化することがないといった利点がある。次に、本発明
の第2実施例について説明する。
【0030】図2(a)(b)には第2実施例に係る焦
装置の構成が示されている。なお、前述した図1に示
焦準装置と同一機能を有する部分には同一符号を付
し、詳しい説明は省略する。
【0031】本実施例の焦準装置は、ガイド本体50と
移動部材38との組み合わせで構成されている。ガイド
本体50は、一方の面には移動部材38を摺動可能に保
持するためにL字型が形成され、他方の面にはガイド部
締結ビス32a〜32eのためのビス穴及び片ガイド固
定用ビスのためのビス穴が形成され、さらにガイド部締
結ビス32a〜32eのためのビス穴の同心円状に円形
のボス形状の突起部51a〜51eが形成されている。
これら突起部51a〜51eは同一面加工することで形
成されている。またガイド本体50には、第1実施例に
おいて設けられていた余圧ビス及び余圧ビスが捩じ込ま
れるリブが削除されている。
【0032】移動部材38の移動力量は、上述した実施
例のように移動力量の変化がないのであれば、顕微鏡本
体30へ焦準ガイド機構を締結した後は、全く調整する
必要がない。従って焦準ガイド機構単体で移動力量調整
できれば良い。
【0033】そこで、本実施例では、適当な治具を用い
て片ガイド34を押圧し、その状態を保ちながら片ガイ
ド用ビス35を締め付け、余圧ビスを用いたのと同等の
効果を得る。
【0034】ガイド本体50の締結面側に設けられたボ
ス形状で円形の突起部51a〜51eは、ガイド本体5
0と顕微鏡本体30との締結面に隙間52を形成し、前
述した第1実施例と同様に、締結時の移動部材38の移
動力量の変化をなくす効果がある。またボス形状で円形
の突起部51a〜51eは、ダイカスト等の成形型で形
成でき、締結面の加工をする上で精度を出しやすいとい
う利点を持っている。
【0035】また本実施例によれば、余圧ビス及び余圧
ビスを捩じ込むためのリブが削除されていることから、
ガイド本体50の工数を減少でき、また組み立て作業が
容易になる。しかも自動組み立て調整をする場合には、
余圧ビス及び余圧ビスを捩じ込むためのリブがないこと
は、ガイド本体50のV字溝に向かって一方向に各構成
部品を組付けられるため、組立て作業の簡略化の点で非
常に有効である。次に、本発明の第3実施例について説
明する。
【0036】図3(a)(b)には、第3実施例に係る
焦準装置の構成が示されている。なお前述した図1に示
焦準装置と同一機能を有する部分には同一符号を付
し、詳しい説明は省略する。
【0037】本実施例の焦準装置は、ガイド本体53を
顕微鏡本体30に対し締結するためのガイド部締結ビス
32a〜32fが2列に平行に配列され、締結面側に各
々一方の列を含むように2つの帯状の凸状帯54,55
が形成されている。ガイド本体53を顕微鏡本体30に
締結したときには、凸状帯54,55によりその締結面
には隙間56が形成される。
【0038】この様な本実施例によれば、前述した第1
実施例と同様の効果を奏することができる。しかも、ガ
イド本体53の凸状帯54,55は形状が単純であるこ
とから、ガイド本体の素材の長手方向への成型を容易に
し、ガイド本体53のV字溝を加工することなく、もし
くは加工量を極力少なく成型できる。従って、ガイド本
体53を安価に製造できる。
【0039】また本実施例によれば、2本の凸状帯5
4,55をガイド本体53の幅方向の中心に対称に設け
ているので、顕微鏡本体30への締結時に一方の締結面
(密着領域)に薄い箔を挟み込むことにより、ステージ
中心位置を対物レンズ光軸に対して直交する方向へ容易
に微調整できるものとなる。
【0040】図4(a)には、第4実施例に係る焦準
の要部の構成が示されている。同図に示す符号31′
は、締結面に上記段差が形成されていないことを除き、
前述したガイド本体31と同一形状をなす本実施例のガ
イド本体である。60は、ガイド本体31′が締結され
る取付け面を有する顕微鏡本体である。顕微鏡本体60
の取付け面には,所定の幅で均一な高さの台部がガイド
本体31′の長手方向に沿って形成されている。台部の
幅は、ガイド部材31′に支持された移動部材38の幅
と略同一となっている。従って、顕微鏡本体60の取付
け面に設けた台部により、顕微鏡本体60とガイド本体
31′との締結面の間に、帯状の隙間61a,61bが
形成される。この様に構成される本実施例によれば、ガ
イド本体31′の形状を単純化できる利点がある。
【0041】図4(b)には、第5実施例に係る焦準
の要部の構成が示されている。同図に示す符号62
は、片ガイド機能を備えたガイド本体である。このガイ
ド本体62は、長方形状の平面を有し、長辺の各サイド
が図示する如く段階的に折り返され、各先端折り返し部
の内面にガイド溝を形成している。この様な形状のガイ
ド部材62は、プレス加工あるいは冷間圧延加工によっ
て形成することができる。
【0042】本実施例は、小型で移動部材38にかかる
力が小さくそれ程高い剛性が要求されない顕微鏡に適用
することができ、より安価で小型の焦準装置を提供でき
る。ガイド本体62は、片ガイド,余圧ビスを捩じ込む
ための機構などを削除している。これにより調整作業は
なくなり、組み立て作業も簡略化される。
【0043】移動力量の調整は次のようにして行う。す
なわち、ガイド本体62の両側に形成された2つのV字
溝間の幅を、移動部材38とその両側に入れる円筒コロ
40a,40bを組み付けたときよりも自然状態で狭く
なるように作成する。そして組み立て時に両側のV字溝
を押し広げながら移動部材38と円筒コロ40a,40
bを挿入し、ガイド本体62自体が持つ弾性によって移
動力量を出す。移動力量はV字溝の向かい合う幅を可変
することにより増減する。
【0044】このような本実施例によれば、断面図示形
状に形成することによって弾性を持たせたガイド本体6
2自体の弾性により移動力量を調整でき、円筒コロが配
置される位置よりも外側において形成される隙間63
a,63bにより前述した実施例と同様に移動力量の変
化を防止できる。本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形
実施可能である。
【0045】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、部
品の加工,組立て及び調整が容易で、ガイド本体を顕微
鏡本体に締結したとき移動力量の変化を防止できると共
に必要な移動精度,剛性を得ることができ、しかも低い
コストで作成可能な顕微鏡の焦準装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る焦準装置の平面図及
び断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る焦準装置の断面図及
び平面図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る焦準装置の断面図及
び平面図である。
【図4】本発明の第4,第5実施例に係る焦準装置の断
面図である。
【図5】正立顕微鏡に装備された焦準装置の概略図であ
る。
【図6】従来の焦準ガイド機構の具体的な構成を示す断
面図である。
【図7】焦準ガイド機構の他の従来例を示す図である。
【図8】焦準ガイド機構のさらに他の従来例を示す図で
ある。
【図9】直動ガイド機構の斜視図である。
【符号の説明】
30…顕微鏡本体、31…ガイド本体、32a,32b
…ガイド締結用ビス、33a,33b…隙間、34…片
ガイド、38…移動部材、41…ラック。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 19/00 - 21/00 G02B 21/06 - 21/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステージ又は対物レンズを保持した移動部
    材を顕微鏡光軸方向へ案内する顕微鏡の焦準装置におい
    て、 前記顕微鏡本体に対し着脱自在に締結され、前記移動部
    材を顕微鏡光軸方向へ移動自在に支持するガイド部材を
    備え、 前記顕微鏡本体と前記ガイド部材との締結面に、前記ガ
    イド部材締結時における移動部材の移動力量変化を吸収
    するための隙間部を形成したことを特徴とする顕微鏡の
    焦準装置。
  2. 【請求項2】前記顕微鏡本体に取り付けるための前記ガ
    イド部材側の締結面に段差を設けることにより、前記隙
    間部を形成するようにした請求項1記載の顕微鏡の焦準
    装置。
  3. 【請求項3】前記ガイド部材を取り付けるための前記顕
    微鏡本体側の締結面に段差を設けることにより、前記隙
    間部を形成するようにした請求項1記載の顕微鏡の焦準
    装置。
  4. 【請求項4】前記ガイド部材は、移動方向に沿って2列
    に並べて配された複数の転動体によって前記移動部材を
    移動自在に支持しており、 前記隙間部は、前記複数の転動体の配された位置よりも
    外側の領域を含むように形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の顕微鏡の焦準装置。
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