JP4306897B2 - 光ファイバ切断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フェルールに固定された光ファイバを切断するための光ファイバ切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信には一般的に光ファイバが用いられるが、その際の光ファイバ同士、あるいは発光素子または受光素子と光ファイバとの光結合のために、光コネクタが用いられている。
【0003】
従来、光コネクタとしては、光ファイバを樹脂製のフェルールに固定したものが知られている。この種の光コネクタでは、光ファイバの端面とフェルールの端面とを同一面とする端面加工が不可欠である。
【0004】
この端面加工を簡易に行うものとして、特開昭62−255096号公報には、フェルールの外周面に円周方向に沿う案内溝を予め形成しておき、この案内溝が形成された位置で、フェルールとともに光ファイバを切断する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開昭62−255096号公報に開示された方法では、切断時の切断刃の位置は目視によって決められ、また、切断自身も作業者がカッターなどを案内溝に押し当てて行うので、加える力加減や方向のばらつき、さらには位置合わせの個人差などがあり、端面加工の品質のばらつきが発生し易いという問題点があった。
【0006】
近年の高度情報通信においては、切断された端面も鏡面に近い品質を要求されるようになり、光ファイバの端面加工の品質のばらつきが通信特性に影響を及ぼす状況にある。
【0007】
そこで本発明は、フェルール付き光ファイバの端面加工を作業者によるばらつきを少なく精度良く行える光ファイバ切断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の光ファイバ切断装置は、光ファイバを覆うフェルールの外周面に溝が前記外周面の周方向に沿って形成されたフェルール付き光ファイバを、前記溝の位置で切断するための光ファイバ切断装置であって、
互いに軸線方向が平行になるようにして配置され対向方向に相対移動可能に設けられた柱形状の2つの位置決め部材を備え、前記2つの位置決め部材の周面で、前記フェルールの前記溝が形成された部分を、前記軸線方向に前記フェルール付き光ファイバが移動可能に挟持する位置決め機構と、
切断刃とを有し、
前記2つの位置決め部材の間に、前記切断刃の刃先と前記切断刃の切断方向を含む平面が前記2つの位置決め部材の軸線方向に平行になるように、前記切断刃が保持されているものである。
【0009】
上記のとおり構成された本発明の光ファイバ切断装置では、2つの位置決め部材は柱形状の部材であり、これら位置決め部材の周面でフェルールの溝が形成された部分を挟持すると、位置決め部材は溝の両エッジ部を押圧することになるので、フェルール付き光ファイバは、位置決め部材の軸方向以外の方向へは移動不可能に挟持される。一方、切断刃は、切断刃の刃先と切断方向を含む平面が位置決め部材の軸線方向と平行に保持されているので、フェルールの案内溝の部分を位置決め部材で挟持した状態でフェルール付き光ファイバを切断刃に向けて移動させることにより、フェルール付き光ファイバは、安定した切断位置及び切断角度で切断される。また、切断刃は、フェルールと光ファイバとを同時に切断することになり、切断の際、光ファイバには急激な力は加わらないので、切断された光ファイバの端面は、欠けのない平坦なものとなる。
【0010】
さらに、切断刃が、一方の位置決め部材を摺動可能に貫通して他方の位置決め部材に固定される構成とすることで、位置決め部材の移動が容易となり、切断を安定して行うことができる。
【0011】
上記位置決め機構に、2つの位置決め部材のうちの一方を他方に対して接近する向きに付勢する付勢手段を付加することで、位置決め部材によるフェルールの溝の部分の挟持を容易に行える。また、切断刃を、位置決め部材をその軸方向から見たときに2つの位置決め部材の中心を結ぶ直線上に配置することで、フェルール付き光ファイバは、溝の幅方向の中心で切断される。さらに、本発明の光ファイバ切断装置は、切断の際のフェルール付き光ファイバの移動を容易に行えるようにするために、フェルール付き光ファイバを位置決め部材の軸線方向に移動可能に保持する保持機構を有するものであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態である光ファイバ切断装置の斜視図である。
【0014】
図1に示す切断装置は、大きく分けて、光コネクタ50の先端部の位置決めのためのコネクタ位置決め部10と、光コネクタ50を保持するコネクタ保持部20と、これらコネクタ位置決め部10及びコネクタ保持部20を支持するベース部5とで構成される。
【0015】
まず、図1に示す光ファイバ切断装置について説明する前に、この装置が切断の対象とする光コネクタ50について、図5を参照して説明する。
【0016】
図5に示すように、光コネクタ50は、樹脂製の光ファイバ51の周囲に樹脂製のフェルール52が配置されて構成されており、フェルール52の外周には、ハウジング54が、フェルール52の先端部を露出させた状態で一体的に設けられている。また、ハウジング54から露出しているフェルール52の部分の外周面には、フェルール52の円周方向に沿った、断面V字状の案内溝53が全周にわたって形成されている。光コネクタ50の端面加工は、この案内溝53に沿って、光ファイバ51をフェルール52とともに切断することによって行われる。
次に、図1を参照して、コネクタ位置決め部10及びコネクタ保持部20について順に説明する。
【0017】
(1)コネクタ位置決め部10
コネクタ位置決め部10は、光コネクタ50の先端部を挟持することによって光コネクタ50の位置決めを行うものであり、光コネクタ50の先端部を挟持する部材として、それぞれ円柱形の部材である固定側位置決め部材12と可動側位置決め部材13とを有する。
【0018】
固定側位置決め部材12は、固定部材14を介してベース部5に固定されている。可動側位置決め部材13は、軸線方向が固定側位置決め部材12と平行になるように、固定部材14と平行に配置された可動部材15に固定されている。固定部材14には、互いに平行に配され、かつ、可動部材15を摺動自在に貫通した、2本のガイドシャフト16が固定されている。これにより、可動部材15はガイドシャフト16にガイドされて固定部材14に対して平行を保ちながら、ガイドシャフト16の方向に移動可能に支持される。また、可動側位置決め部材13は、可動部材15とともに移動する。ガイドシャフト16は先端にフランジ部を有し、このフランジ部と可動部材15との間に可動部材付勢ばね17が挿入されていることで、可動部材15は固定部材14に向けて付勢されている。
【0019】
一方、固定側位置決め部材12には、その軸方向中間部に切断刃固定部12aを有している。切断刃固定部12aには、切断刃11の切断方向が、固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13の軸線方向に平行になる状態で、すなわち、切断刃11の刃先の延びる方向が可動部材15の移動方向と平行となるように、片持ち梁状に支持されている。なお、切断刃11の切断方向とは、刃先を含む切断刃11の2つの側面の間に形成される角度を2等分する面において刃先側に向かう方向であって、切断刃11の刃先の方向に垂直な方向をいう。
【0020】
ここで、固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13と切断刃11との関係について、図2を参照して説明する。図2は、図1に示す光コネクタ端面切断装置の切断刃の取付け構造を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)は上から見た図である。なお、図2(a)、(b)に示す矢印は、可動側位置決め部材13の移動方向を表わす。
【0021】
図2(a)に示すように、可動側位置決め部材13には、切断刃11が摺動自在に貫通するスリット状のガイド孔13aが設けられ、切断刃11の自由端部はこのガイド孔13aに支持されている。ガイド孔13aは、ガイド孔13a内での切断刃11の遊びができるだけ少なく、かつ、可動部材15(図1参照)の移動に伴う可動側位置決め部材13の移動を妨げないように、その大きさが設計される。切断刃11の長さは、光コネクタ50(図5参照)を保持するために可動側位置決め部材13が固定側位置決め部材12に対して離れた場合でも、切断刃11がガイド孔13aから抜けない長さとされることが好ましい。また、図2(b)に示すように、切断刃11は、固定側位置決め部材12の軸心Oと、可動側位置決め部材13の軸心O’とを結ぶ直線上に位置するように、固定側位置決め部材12に固定されている。
【0022】
固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13は、後述するように、光コネクタ50の先端部の切断動作時においては、これらの間を光コネクタ50が摺動するものであるので、この摺動ができるだけ滑らかに行われるように、凹凸のない滑らかな表面を持つことが望ましい。
【0023】
(2)コネクタ保持部20
再び図1を参照すると、コネクタ保持部20は、ベース部5の上面に垂直な方向にベース部20に固定された2本のガイドシャフト7に摺動自在に支持されている可動板6に設けられている。可動板6とベース部5との間には、可動板5及びコネクタ保持部20の重量を支えるコイルばねである可動板支持ばね8が、ガイドシャフト7を貫通させて設けられている。
【0024】
これにより、可動板6は、コネクタ位置決め部10よりも図示上方(ベース部5からの距離が大きい位置)に位置しているが、ベース部5に向かう向きの力を可動板6加えることにより、可動板支持ばね8のばね力に抗して可動板6をベース部5側へ移動させることができる。ここで重要なのは、可動板6の移動方向と、コネクタ位置決め部10の固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13の軸線方向とが等しいことである。
【0025】
可動板6の上面には、光コネクタ50が、そのハウジングの両側部を保持された状態で載置される凹部が形成されたコネクタ側部保持部材21が固定されている。また、コネクタ側部保持部材21の上面には、コネクタ側部保持部材21によって両側部が保持されている光コネクタ50を、さらに図示上方から保持するための蓋部材22が、コネクタ側部保持部材21にボルトによって着脱可能に取り付けられている。コネクタ側部保持部材21の凹部の幅及び深さは、コネクタ側部保持部材21と蓋部材22とで光コネクタ50を保持したときに、光コネクタ50を確実に固定できるような寸法とされる。
【0026】
次に、上述した装置による光コネクタ50の端部の切断動作について、図3及び図4を参照しつつ説明する。
【0027】
初めに、図3(a)に示すように、光コネクタ50をコネクタ保持部20に保持させる。光コネクタ50をコネクタ保持部20に保持させるには、まず、コネクタ側部保持部材21と蓋部材22とを締結しているボルトを緩めるか、または蓋部材22を取り外して、光コネクタ50をコネクタ側部保持部材21の凹部に挿入する。
【0028】
このとき、図4(a)に示すように、可動側位置決め部材13を、固定側位置決め部材12に対して、可動部材付勢ばね17(図1参照)のばね力に抗して開かせておき、光コネクタ50の先端部を固定側位置決め部材12と可動側位置決め部材13との間に位置させる。この際、固定側位置決め部材12と可動側位置決め部材13との間に案内溝53が位置するように、大まかな位置決めしておく。
【0029】
光コネクタ50の大まかな位置決めを行ったら、可動側位置決め部材13に加えている力を解除すると、図4(b)に示すように、可動側位置決め部材13は可動部材付勢ばね17のばね力によって矢印A方向に移動し、光コネクタ50の先端部が固定側位置決め部材12と可動側位置決め部材13とで挟持される。
【0030】
固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13はそれぞれ円柱形の部材であるので、この状態では、固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13は、それぞれ周面の一部を案内溝53の中に侵入させて、案内溝53の両エッジ部53aを押圧している。これにより、光コネクタ50は、案内溝53の幅方向の中心が、固定側位置決め部材12の軸心Oと可動側位置決め部材13の軸心O’とを結ぶ直線上に位置するように位置決めされる。
【0031】
ここで、図4(a)に示す状態において、案内溝53の幅方向の中心と上記直線とが正確に一致していなくても、上記直線上に案内溝53が位置しており、案内溝53の両エッジ部53aのうち少なくとも一方が固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13に押圧されていれば、固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13の円柱形状に起因して光コネクタ50にはその軸方向の力が作用し、結果的には、光コネクタ50は図4(b)に示す位置に位置決めされる。
【0032】
このような自己調整的な位置決めを達成するには、案内溝53の両側壁が、光コネクタ50の軸方向に対して傾斜していることが好ましく、両側壁に作用する力のバランスを考慮すると、その傾斜角度は、案内溝53の幅方向の中心線に対して対象であることが、より好ましい。案内溝53の形状は特に限定されるものではないが、この点では、本実施形態で採用している断面V字形状が案内溝53の形状として最適であるといえる。
【0033】
また、固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13が、案内溝53が形成されていない個所で光コネクタ50の先端部を押圧した場合でも、固定側位置決め部材12と可動側位置決め部材13とによる押圧力が、光コネクタ50をその軸方向に移動させることのできる程度の力であれば、固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13が案内溝53に嵌まり込むように光コネクタ50を移動させて、光コネクタ50を位置決めすることもできる。
【0034】
以上のようにして光コネクタ50が位置決めされたら、蓋部材22をボルトで固定し、光コネクタ50をコネクタ保持部20に保持させる。
【0035】
光コネクタ50がコネクタ保持部20に保持されたら、図3(b)に示すように、可動板6を押し下げる。ここで、可動板6の移動方向は、固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13(図3では不図示)の軸線方向と平行であるので、可動板6を押し下げることで、光コネクタ50は、その先端部を固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13に保持されつつ、これら位置決め部材12,13の軸線方向に沿って移動する。また、固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13は、上述したように、光コネクタ50の先端部の案内溝53に完全に嵌合するものではなく、案内溝53のエッジ部53aを局所的に押圧しているだけである。従って、案内溝53と各位置決め部材12,13との接触面積は極めて小さく、両者間での摩擦抵抗は小さいので、光コネクタ50の移動をスムーズに行わせることができる。
【0036】
そして、さらに可動板6を押し下げると、図3(c)に示すように、光コネクタ50の先端部が切断刃11により切断される。このとき、図2(b)に示したように、切断刃11は固定側位置決め部材12の軸心Oと、可動側位置決め部材13の軸心O’とを結ぶ直線上に位置するように固定されている。しかも、図4(b)に示したように、光コネクタ50は、固定側位置決め部材12の軸心Oと可動側位置決め部材13の軸心O’とを結ぶ直線上に案内溝53の幅方向の中心が位置するように位置決めされている。これにより、光コネクタ50の先端部は、正確に案内溝53の幅方向の中心で切断される。
【0037】
このように、固定側位置決め部材12及び可動側位置決め部材13で、光コネクタ50の先端部の案内溝53が形成された部分を保持した状態で、光コネクタ50を両位置決め部材12,13に沿って移動させ、光コネクタ50の先端部を、固定側位置決め部材12に固定された切断刃11で切断することで、光コネクタ50の端面加工を、切断位置及び切断角度のばらつきを抑えて、精度良く行うことができる。また、フェルール52と光ファイバ51とを同時に切断するので両者の端面は同一平面上に形成される。しかも、切断刃11による切断は、フェルール52の切断抵抗により低速で行われるので、切断時に光ファイバ51に急激な力は加わらない。その結果、切断刃11による切断で光ファイバ51の端面が欠けることはなく、光ファイバ51の端面を、平坦性が高く鏡面に近い状態に切断することができる。
【0038】
なお、切断刃11としては、フェルール52と光ファイバ51とを同時に切断することができるものであれば特に限定されないが、例えば、その材質として、鋼、セラミックス、硬質ガラスなどの組成を有するものを用いることができる。また、切断刃11の、少なくとも光コネクタ50の端面を形成する側の表面は、凹凸の極めて少ない鏡面状の平坦面であることが望ましい。これにより、光コネクタ50の端面を、より鏡面に近い状態で切断加工することができる。
【0039】
以上本発明を一実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0040】
例えば、本実施形態においては、フェルールの外周にハウジングが配置されてなる光コネクタの状態で光ファイバを切断する態様について説明したが、コネクタ保持部20に代えてフェルールを直接保持する保持部を使用することによりフェルール付き光ファイバを切断することも可能である。
【0041】
また、本実施形態においては2つの位置決め部材12,13として円柱形状のものを使用したが、フェルールの外周面に形成される溝の形状に応じて適宜他の形状の柱状体を使用することも可能である。
【0042】
さらに、本実施形態においては、切断刃11は、一方の位置決め部材に固定され、他方を摺動可能に貫通するように構成されているが、切断刃は2つの位置決め部材の中間に保持されていればよく、例えば光コネクタを2つの位置決め部材で挟持した状態における2つの位置決め部材間の距離に等しい長さを有する切断刃を一方の位置決め部材に固定しておくことが可能である。
【0043】
また、本実施形態においては、切断刃11の切断方向が位置決め部材12,13の軸線方向に対して平行になるように切断刃11が保持されているが、切断刃の刃先と切断方向を含む平面が位置決め部材の軸線方向に平行になるようになっていれば、切断刃の切断方向と位置決め部材の軸線方向とがなす所定角度をなすように切断刃を保持することも可能である。
【0044】
さらに、本実施形態においては、切断対象となるフェルールの外周面の全周に溝が形成されているが、溝は、少なくとも2つの位置決め部材によって保持される一に形成されていればよく、必ずしも全周に形成されている必要はない。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の光ファイバ切断装置は、柱形状の2つの位置決め部材でフェルールの溝が形成された部分を挟持し、しかも、2つの位置決め部材の間に、刃先と切断方向を含む平面が2つの位置決め部材の軸線方向に平行になるように切断刃が保持される構成とすることで、フェルールの溝が形成された部分を、安定した切断位置及び切断角度で精度良く切断することができる。また、切断刃はフェルールと光ファイバとを同時に切断することになるので、平坦な端面を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である光ファイバ切断装置の斜視図である。
【図2】図1に示す光ファイバ切断装置の切断刃の取付け構造を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)は上から見た図である。
【図3】図1に示す光ファイバ切断装置による切断動作を説明する側面図である。
【図4】光コネクタの、図1に示す光ファイバ切断装置の位置決め部による位置決め動作を説明する上面図である。
【図5】案内溝付き光ファイバコネクタの斜視図である。
【符号の説明】
5 ベース部
6 可動板
7,16 ガイドシャフト
8 可動板支持ばね
10 コネクタ位置決め部
11 切断刃
12 固定側位置決め部材
13 可動側位置決め部材
14 固定部材
15 可動部材
17 可動部材付勢ばね
20 コネクタ保持部
21 コネクタ側部保持部材
22 蓋部材
50 光コネクタ
51 光ファイバ
52 フェルール
53 案内溝
53a エッジ部
54 ハウジング

Claims (6)

  1. 光ファイバを覆うフェルールの外周面に溝が前記外周面の周方向に沿って形成されたフェルール付き光ファイバを、前記溝の位置で切断するための光ファイバ切断装置であって、
    互いに軸線方向が平行になるようにして配置され対向方向に相対移動可能に設けられた柱形状の2つの位置決め部材を備え、前記2つの位置決め部材の周面で、前記フェルールの前記溝が形成された部分を、前記軸線方向に前記フェルール付き光ファイバが移動可能に挟持する位置決め機構と、
    切断刃とを有し、
    前記2つの位置決め部材の間に、前記切断刃の刃先と前記切断刃の切断方向を含む平面が前記2つの位置決め部材の軸線方向に平行になるように、前記切断刃が保持されている光ファイバ切断装置。
  2. 前記切断刃が、前記2つの位置決め部材のうちの一方を摺動可能に貫通し、他方に固定されている請求項1に記載の光ファイバ切断装置。
  3. 前記位置決め機構は、前記2つの位置決め部材のうちの一方を他方に対して接近する向きに付勢する付勢手段を有する、請求項1または2に記載の光ファイバ切断装置。
  4. 前記切断刃は、前記2つの位置決め部材をその軸方向端から見たとき、前記2つの位置決め部材の中心軸を結ぶ直線上に配置されている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光ファイバ切断装置。
  5. 前記2つの位置決め部材が円柱形状である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光ファイバ切断装置。
  6. 前記フェルール付き光ファイバを前記2つの位置決め部材の軸線方向に移動可能に保持する保持機構を有する、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光コネクタ切断装置。
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