JP2003014974A - 光ファイバ融着接続装置の光ファイバ保持機構 - Google Patents
光ファイバ融着接続装置の光ファイバ保持機構Info
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Abstract
構において、光ファイバを正確にV形溝内に位置決め保
持させること。 【解決手段】 光ファイバを位置決め支持するV形溝3
2と中間部にV形溝とは直交する方向の凹溝33とを有
する支持台31と、この支持台のV形溝に嵌まり合うV
形の斜面52と中間部にV形の斜面とは直交する方向の
凸条53とを有する押圧部材51と、をそなえ、支持台
のV形溝に光ファイバを配置するとともに押圧部材を光
ファイバに対向接近させることにより支持台31の凹溝
33に押圧部材51の凸条53が嵌まり合いV形の斜面
52の先端部によって光ファイバがV形溝32内に押圧
され位置決め保持される。
Description
にV形溝内に位置決め保持させることが可能な光ファイ
バ融着接続装置における新規な光ファイバ保持機構に関
する。情報伝送用の光通信装置に使用される各種光モジ
ュールにおいては、光部品の光接続された光ファイバと
伝送用の光ファイバとの先端部どうしが同一軸上で対向
状態として融着接続装置によって融着接続されることに
よって組み立てられる。
ファイバ中心のコア部をCCDカメラで観察し、画像処
理によって位置認識を行ない移動ステージを微細に移動
させることにより、相互の光ファイバの位置を調芯位置
決めさせた状態としてアーク放電の熱で融着接続させ
る。光ファイバ融着接続装置の主要部の構成について図
20の概略の平面図を参照して説明すると、図示中央部
には対向する一対のアーク放電用の電極1,1が配置さ
れており、その下方である図示裏面側にはおなじく一対
のCCDカメラのレンズ鏡筒2,2が斜め上方に向けて
配置されて電極1,1の対向間を観察し得るようになっ
ている。
向には同一軸上となるように、一対の可動台3,3が対
称配置されており、可動台3,3上には放電用の電極
1,1に接近する部分に第1のクランプ4,4と、離間
する部分に第2のクランプ5,5と、が設けられてい
る。第1のクランプ4は、光ファイバ6の外部の被覆が
除去された光ファイバ素線(以下単に光ファイバと称す
る)7を保持する部分であり、第2のクランプ5は、光
ファイバ6を外部被覆の外側から押圧保持する部分であ
る。
プ5とは、いずれも一端側を中心にして回動可能であ
り、図示右側のクランプ4,5は光ファイバ7,6を保
持する位置に示されており、図示左側のクランプ4,5
は解放状態の位置に示されている。クランプ4,5はこ
のいずれかの状態位置に維持されるよう、ばね、あるい
は磁石などによって付勢されるようになっている。
Dカメラの画像処理による光ファイバの位置合わせは、
位置合わせ可能の範囲が狭いために一対の光ファイバ7
の中心を概略一致させるようにセットさせることが必要
である。なお、可動台3は対向方向へ接近ならびに離間
方向への移動はもちろんのこと、その直交する方向へ微
細に移動可能であって相互の光ファイバ7,7のコアの
中心位置を一致させるように移動制御される。
4の光ファイバ保持機構である従来の機構について図を
参照して説明すると、図21は支持台9単体の外観図で
あり、図(a)に平面図、図(b)に図(a)の側面
図、図(c)に図(a)の背面図、としてそれぞれ示し
てある。
支持するためのV形溝11と、その両側に取り付け用ね
じのための座繰り孔12が設けられており、たとえばス
テンレス鋼を加工して形成されている。図22は、押圧
部材とその回動機構の概略の正面図であり、図(a)は
V形の押圧部材15を、圧縮ばねを内蔵する支軸16を
介して回動軸17を中心とする回動アーム18によっ
て、実線に示す押圧位置と二点鎖線に示す解放位置とに
示している。
1に光ファイバ7を嵌め込み、V形の押圧部材15を二
点鎖線に示される解放位置から矢印方向に回動させて押
圧保持させるようにしている。このV形溝11−1はV
形の押圧部材15が嵌まり合い双方のV形面が接して安
定に位置決めされるような十分な深さをそなえている。
この支持台9−1の基本的形状は図21で説明と同様で
ある。
面図、図(b)の側断面図、を参照して説明すると、V
形の押圧部材15は支軸16とは直交する円形の軸19
が圧入されており、この円形の軸19が支軸16の長円
形の孔21と係合し結合されている。したがって、V形
の押圧部材15は円形の軸19を中心に回動可能である
とともに、長円形の孔21によって支軸16に対して傾
動可能でもある。このようなことから、図22の二点鎖
線に示される状態はV形の押圧部材15が支軸16に対
して傾動した姿勢になっている。
に嵌合され、内部の圧縮コイルばね23によって先端方
向に付勢されているが、内部側の鍔部24によって位置
決めされており、圧縮コイルばね23を圧縮する方向へ
スライド移動可能である。符号の25は回動アーム18
への取り付けねじ用の座繰り孔である。図23の状態
は、V形の押圧部材15が支軸16の長円形の孔21の
下端部に自重によって懸垂状態に位置しているが、図2
2の光ファイバ7を押圧保持する状態では、円形の軸1
9が長円形の孔21の上端部に接するとともに圧縮コイ
ルばね23を圧縮することにより、光ファイバ7を長さ
方向に接して適宜な圧縮力で押圧保持し、V形面相互の
接触もなされる。
圧部材26を、圧縮ばねを内蔵する支軸16を介して回
動軸17を中心とする回動アーム18によって、実線に
示す押圧位置と二点鎖線に示す解放位置とに示してい
る。符号9−2は支持台であり、V形溝11−2に光フ
ァイバ7を嵌め込み、平面形の押圧部材26を二点鎖線
に示される解放位置から矢印方向に回動させて押圧保持
させるようにしている。このV形溝11−2は光ファイ
バ7の上部が平面よりも突出するような浅い深さのもの
であるが、支持台9−2の基本的形状は図21で説明と
同様である。
と同様であるが、図23においてV形の押圧部材15を
平面形の押圧部材26に置き換えることにより理解され
たい。このようにすることで平面形の押圧部材26はV
形の押圧部材15と同様に支軸16に対して傾動可能で
ある。したがって、図22の図(b)の二点鎖線に示さ
れる状態は平面形の押圧部材26が支軸16に対して傾
動した姿勢になっている。
持する状態では、図23の円形の軸19が長円形の孔2
1の上端部に接するとともに圧縮コイルばね23を圧縮
することにより、光ファイバ7を長さ方向に接して適宜
な圧縮力で押圧保持し、バランスを保つために平面形の
押圧部材26の端部が傾動し支持台9−2の上面に接し
て安定姿勢を維持している。
持する光ファイバ7の直径は、光ファイバ素線であるガ
ラス径の場合、約125μmであり、この光ファイバ素
線を保護するためのプラスチックの一次被覆で覆われた
被覆径の場合、約250〜400μmである。上記した
V形の押圧部材15で光ファイバ7を支持台9−1に対
して保持させる場合、図24の図(a)に示されるよう
に、ガラス径用のV形の押圧部材15−2で被覆径の光
ファイバ7−1を押圧させようとすると押圧部材先端の
平面部の幅が狭いために、押圧部材15−2が光ファイ
バ7−1の上端部からずれて傾き光ファイバ7を正確に
押圧しない状態となり、光ファイバの融着時に曲がりを
生じる可能性がある。
に、被覆径用のV形の押圧部材15−1でガラス径の光
ファイバ7−2を押圧させるようにすると、相互のV形
面どうしが接触して押圧部材先端の平面部が光ファイバ
7−2に達せず光ファイバ7−2を保持することができ
ないのでV形の押圧部材をガラス径用のものに取り換え
ておかなければならない。
うに光ファイバ7が支持台9−1のV形溝11−1の最
下部に位置せず斜面の途中に位置している場合、V形の
押圧部材15の斜面との間に挟み込む可能性もあって押
し込むことができない。平面形の押圧部材26と、ガラ
ス径用光ファイバ保持用のV形溝11−2との組み合わ
せの場合、図25の図(a)に示されるようにV形溝1
1−2が浅いために、細いガラス径の光ファイバ7−2
をV形溝11−2内に嵌め合わせることが困難であるう
えに外れやすく平面どうしの間に挟むことから、光ファ
イバ7−2を破損させる可能性がある。
被覆径の光ファイバ7−1の場合にはV形溝11−2が
浅すぎて溝内に収めることができないことから、支持台
9−2を取り換えておかなければならない。本発明は、
以上のような問題点にかんがみて、光ファイバを正確に
V形溝内に位置決め保持させることが可能な光ファイバ
融着接続装置の光ファイバ保持機構の提供を発明の課題
とするものである。
めの本発明手段の第1の構成要旨は、光ファイバを位置
決め支持するV形溝と中間部にV形溝とは直交する方向
の凹溝とを有する支持台と、この支持台のV形溝に嵌ま
り合うV形の斜面と中間部にV形の斜面とは直交する方
向の凸条とを有する押圧部材と、をそなえ、支持台のV
形溝に光ファイバを配置するとともに押圧部材を光ファ
イバに対向接近させることにより支持台の凹溝に押圧部
材の凸条が嵌まり合いV形の斜面の先端部によって光フ
ァイバがV形溝内に押圧され位置決め保持される光ファ
イバ融着接続装置の光ファイバ保持機構である。
はV形の斜面とは直交する方向の凸条を有することか
ら、支持台のV形溝内に配置された光ファイバの姿勢や
位置に関係なく凸条が光ファイバをV形溝の底部に押圧
することとなり、確実に光ファイバをV形溝内に位置決
めさせる。それとともに押圧部材のV形の斜面の先端部
が光ファイバの長さ方向に沿って光ファイバと接して押
圧保持するといった格別な作用を奏する。
成手段において、押圧部材を支持するとともに支持台に
押圧させる軸状の支持部材を押圧部材の内部にV形の斜
面と並行する方向へ有し、この軸状の支持部材はその長
さ方向でかつ押圧方向にV形の傾斜面と、押圧部材には
軸状の支持部材のV形の傾斜面に対応するV形溝と、を
そなえてなり、軸状の支持部材のV形の傾斜面と押圧部
材のV形溝とは押圧状態で接近して接触し、非押圧状態
で離間し得るように構成されてなる光ファイバ融着接続
装置の光ファイバ保持機構である。
支持する軸状の支持部材には押圧方向にV形の傾斜面を
有し、押圧部材には軸状の支持部材のV形の傾斜面に対
応するV形溝を有しており、これらのV形の傾斜面とV
形溝との間には間隔が設けられるような関係に構成され
ていることにより、押圧部材が光ファイバを支持台に押
圧する過程でV形の傾斜面がV形溝と接触することによ
り、押圧部材の姿勢が軸状の支持部材によって安定した
姿勢方向に位置決めされるで、第1の構成手段による作
用とあいまって光ファイバを確実に押圧保持することが
できる。
要旨にもとづいた具体的な一実施の形態を図面を参照し
ながらそれぞれ詳細に説明する。なお、理解を確実かつ
容易とするために全図を通じて同様箇所には同一符号を
付して示してある。図1は、本発明の支持台31単体の
外観図であり、図(a)に平面図、図(b)に図(a)
の側面図、図(c)に図(a)の背面図、図2に外観斜
視図、としてそれぞれ示してある。
決め支持するためのV形溝32と、このV形溝32の中
間部にV形溝32とは直交する方向の凹溝33と、V形
溝32の両側に取り付け用ねじのための座繰り孔34
と、が設けられており、たとえばステンレス鋼を加工、
あるいは、付着した異物などの除去が容易なセラミック
などから形成されている。なお、V形溝32の開口角度
は90°に設定している。
ようにV形溝32の先端角部分よりも浅く設定されてお
り、その両側面36,36は図(c)によく示されてい
るように平行面でなく台形状に開口側が拡開され、その
角度は底面35に対して約120°である。図3は、本
発明の支軸41単体の外観図であり、図(a)に正面
図、図(b)に平面図、として示してある。支軸41
は、上から順に、平面視矩形の鍔部42、第1の軸部4
3、第1の軸部43よりも小径な第2の軸部44、第2
の軸部を前後方向に貫通する上部が半円形と下部がV字
形とでなる貫通孔45、第1の軸部43の上方に開口す
る凹穴46とからなり、V字形の角度は90°であっ
て、たとえばステンレス鋼を加工して形成されてなる。
の支持部材47の外観図であり、図(a)に正面図、図
(b)に側面図、として示し、正面視上部が半円形状部
48、下部がV形の傾斜面49、とからなり、同様にス
テンレス鋼から形成されてなる。なお、傾斜面49の角
度は90°である。図5は、本発明の押圧部材51の外
観図であり、図(a)に正面図、図(b)に図(a)の
側面図、図(c)に図(b)の底面図、図6に底面側か
ら見た斜視図、としてそれぞれ示してある。
上方に向けて拡がる前後方向のV形の斜面52と、V形
の斜面52の中間部にV形の斜面52とは直交する左右
方向の凸条53と、上面に左右方向の凹部54と、凹部
54の底面に円形の凹穴55と、円形の凹穴55を横切
るように前後方向へ上部が半円形部分56と下部がV形
溝57とをそなえてなる貫通孔58と、が設けられてな
る。V形の斜面52とV形溝57それぞれの角度は90
°に設定している。
は前後方向の平坦面59に形成されており、凸条53は
所定幅であって前後の稜部分には面取り斜面61と、左
右の角部にも面取り斜面62と、が形成されている。V
形の斜面52の前後にも図(b)によく示されているよ
うに面取り斜面63、64が形成されている。これにつ
いても、たとえばステンレス鋼を加工して形成されてな
る。
わせて取り付けた状態の外観図が、図(a)に正面図、
図(b)に側面図、として示され、図8には、その斜視
図が示される。すなわち、支軸41の第2の軸部44を
押圧部材51の凹穴55に嵌め込み、支軸41の貫通孔
45に押圧部材51の貫通孔58を介して軸状の支持部
材47を圧入嵌合させることにより、軸状の支持部材4
7は支軸41に一体的に結合される。
7との形状は同一に設定されていることから、位置合わ
せするまでもなく必然的に相対位置関係が決定される。
図示のように組み立てることにより、軸状の支持部材4
7の半円形状部48が押圧部材51の半円形部分56に
一致し、押圧部材51は軸状の支持部材47によって懸
垂状態に支持され、図によく示されるように、V形の傾
斜面49は貫通孔58のV形溝57と対向するよう適宜
僅かな所定の間隔が形成されるように設定されている。
圧部材51が軸状の支持部材47を中心に半円形の接触
範囲を回動しながら傾動可能であり、軸状の支持部材4
7との所定間隔範囲、軸心と直交方向に傾動可能でもあ
る。つまり、任意方向へ所定範囲を相対的に回動ないし
傾動可能なことを意味している。さらには、軸状の支持
部材47のV形の傾斜面49が、押圧部材51のV形溝
57に圧接状態に接することによって、相対角度が一致
されていることにより、押圧部材51は軸状の支持部材
47、すなわち、支軸41に対する位置関係が一定状態
に決定される。
軸41が回動アーム18(図22で説明)のホルダ部2
2に嵌合され、内部の圧縮コイルばね23によって先端
方向に付勢されているが、内部側の鍔部42によって位
置決めされており、圧縮コイルばね23を圧縮する方向
へスライド移動可能である。符号の25は回動アーム1
8への取り付けねじ用の座繰り孔である。
材51と、図1、図2に示した支持台31との相互の作
用関係について、図10の側面図と図11、図12の斜
視図とを参照して説明する。これらの図は、理解を容易
とするために回動アーム18ならびにホルダ部22を図
示省略して簡略化してある。図10の図(a)および図
11は、支持台31上において押圧部材51が離間した
位置状態に示してある。この状態は、押圧部材51のV
形の斜面52が支持台31のV形溝32の位置に一致し
ており、押圧部材51の凸条53が支持台31の凹溝3
3の位置にも一致している。
により、図10の図(b)および図12示されるよう
に、押圧部材51のV形の斜面52が支持台31のV形
溝32に、相互の傾斜面によって案内されるように嵌ま
り合い、押圧部材51の凸条53についても支持台31
の凹溝33の両側面36の傾斜面に案内されるように嵌
まり合い、前後左右方向の相互の位置関係が一致され
る。
2はV形溝32に密着状態に接触し、V形溝32の下部
にはV形の斜面52先端部の平坦面59によって逆三角
形の空間が形成され、凸条53の先端面も凹溝33の底
面35に密着状態に接触することとなる。このような関
係状態となるように、支持台31と押圧部材51との形
状関係が設定されているものである。
0で説明の光ファイバ融着接続装置に適用して取り付け
た状態の要部斜視図である図13を参照して具体的に説
明すると。図13は図20における可動台3上における
第1のクランプ4の一方側の部分であると理解された
い。したがって、他方側の第1のクランプ4は対称な関
係の構成であり、作用についても同様である。
正面側端面の支持部65上に支持台31が取り付けられ
ており、可動台3の上面には回動軸17を中心に回動ア
ーム18が設けられて、回動アーム18の側面にホルダ
部22が取り付けられている。このホルダ部22は図9
で説明のものである。回動アーム18は回動軸17を中
心にして上方へ傾斜姿勢に持ち上げられた姿勢が保持さ
れており、押圧部材51が軸状の支持部材47に懸垂状
態に支持されることで、支軸41とは傾斜した姿勢にな
っている。
光ファイバの被覆を所定長除去した光ファイバ素線7の
部分を、支持台31の先端面から所定長突出させるよう
にして配置する。可動台3に設けられている支持台31
の支持部65は、光ファイバ7の直径に応じて矢印Aに
示される方向の上下方向へ可動台3とは独立に移動し得
るように制御される。
回動させ、図13の図(b)に示されるように押圧部材
51を支持台31上に接近させる過程で、既述したよう
に押圧部材51は軸状の支持部材47に懸垂されている
ことによって、傾斜姿勢から次第に重力方向である垂直
方向へと姿勢が変化するから、そのまま、図10、図1
1、図12を参照して説明したようにV形溝32にV形
の斜面52を自然に嵌め込ませることができる。
図に示されるように、軸状の支持部材47のV形の傾斜
面49と押圧部材51のV形溝57とが接触し、さら
に、軸状の支持部材47に結合されている支軸41が図
9で説明の内部の圧縮コイルばね23を圧縮変形させ、
その圧縮弾性の復元力とによって光ファイバ7をV形溝
32の下端部と押圧部材51のV形の斜面52先端部の
平坦面59との逆三角形状の空間の面内で押圧挟持する
ことができる。この状態では押圧部材51の凸条53の
下端面も支持台31の凹溝33の底面35と接触し、押
圧部材51の姿勢が傾いたりすることがない。
とえば光ファイバ7が支持台31のV形溝32内の途中
とか偏移した位置、V形溝32内に浮き上がった場所に
位置していることを仮定すると、V形溝32の開口幅よ
りも左右方向へ十分に長い凸条53の下端面によって光
ファイバ7はV形の斜面52先端の平坦面59に接触し
ないで、凸条53の下端面が光ファイバ7と接触し、こ
のような作用によって光ファイバ7はV形溝32に沿っ
て、その中心部へと押しやられることになる。
置されることとなり先端の平坦面59によって押圧され
ることからV形溝32内の前後方向直線状態に整列され
る。このようなことは、図5、図6によく示されている
ように、凸条53の下端面とV形の斜面52下端の平坦
面59とが同一面に形成されていることによるものであ
る。
押圧状態に保持されることは、回動アーム18が可動台
3に対して図示しないばね、あるいは磁石の吸引力など
によって押圧固定されることで安定に保持される。可動
台3は、図20で説明の対向する可動台3とともにカメ
ラによる監視によって制御されてX−Y方向に微少移動
され、光ファイバ7,7の相互の位置が一致するように
設定される。その後、Z方向に移動されて接近状態で電
極1,1のアーク放電熱による融着接続が行なわれる。
ファイバ7−2の場合であるが、被覆径の光ファイバ7
−1の場合について図15を参照して説明すると、図1
3で説明の光ファイバを、この被覆径の光ファイバ7−
1に置き換えることにより、同様の過程で光ファイバ7
は保持されるが被覆径の差異により、支持台31の高さ
位置を制御して適正位置に設定させることが行なわれ
る。
を支持台31に接近させることで、押圧部材51は垂直
姿勢となることは同様であり、押圧部材51のV形の斜
面52下端面の平坦面59ないしは凸条53の下端面に
よって、光ファイバ7が図15に示されるようにV形溝
32の下端部に位置されることは同様のことである。図
15の状態は押圧部材51の自重によって押さえられて
いる状態であり、押圧部材51は支軸41の軸状の支持
部材47によって懸垂されている状態から軸状の支持部
材47が押圧部材51の貫通孔58内を下方へ移動され
るまでの状態が示されている。
態位置に到り位置固定されることにより、図9で説明の
支軸41内部の圧縮コイルばね23の弾性復元力ともあ
いまって、支軸41に結合されている軸状の支持部材4
7のV形の傾斜面49が押圧部材51の貫通孔58のV
形溝57に押圧接触されて、図16に示されるように相
互の位置関係が規制されることにより押圧部材51の姿
勢が傾くことなく垂直状態に設定される。
同一であり、光ファイバ7は支持台31のV形溝32の
下端部に押圧部材51のV形の斜面52下端の平坦面5
9によって押圧され、V形溝32に沿って直線状態の姿
勢に設定される。上記の場合についても、最初配置され
た光ファイバ7がV形溝32の下端部に位置していない
状態であっても、確実にV形溝32の下端部に位置決め
されることについて同様に行なわれる。
る支軸41−2の外観図であり、図(a)に正面図、図
(b)に平面図、として示してある。支軸41−2は、
上から順に、平面視矩形の鍔部42、第1の軸部43、
第1の軸部43よりも小径な第2の軸部44、第2の軸
部を前後方向に貫通し上部がV形溝57と下部が半円形
部分56とをそなえてなる貫通孔58、第1の軸部43
の上方に開口する凹穴46とからなり、たとえばステン
レス鋼を加工して形成されてなる。V形溝57の角度は
90°に設定されている。
る押圧部材51−2の外観図であり、図(a)に正面
図、図(b)に図(a)の側面図、図(c)に図(b)
の底面図、として示してある。押圧部材51−2は、正
面視下方の中心部から上方に向けて拡がる前後方向のV
形の斜面52と、V形の斜面52の中間部にV形の斜面
52とは直交する左右方向の凸条53と、上面に左右方
向の凹部54と、凹部54の底面に円形の凹穴55と、
円形の凹穴55を横切るように前後方向へ貫通する上部
がV字形と下部が半円形とでなる貫通孔45と、が設け
られてなる。V形の斜面52と貫通孔45のV字形との
角度はそれぞれ90°に設定されている。
部には前後方向の平坦面59に形成されており、凸条5
3は所定幅であって前後の稜部分には面取り斜面61
と、左右の角部にも面取り斜面62と、が形成されてい
る。V形の斜面52の前後にも図(b)によく示されて
いるように面取り斜面63、64が形成されている。こ
れについても、たとえばステンレス鋼を加工して形成さ
れてなる。
に支軸41−2を組み合わせて取り付けた状態の正面図
が示されている。すなわち、支軸41−2の第2の軸部
44を押圧部材51−2の凹穴55に嵌め込み、押圧部
材51−2の貫通孔45から図4で説明の軸状の支持部
材47を挿入し、支軸41−2の貫通孔58を介して押
圧部材51−2の反対側の貫通孔45に挿入させる。軸
状の支持部材47は押圧部材51−2の貫通孔45に圧
入嵌合されて一体的に結合される。
持部材47との形状は同一に設定されていることから、
位置合わせするまでもなく必然的に相対位置関係が決定
される。図示のように組み立てることにより、軸状の支
持部材47の半円形状部48が支軸41−2の半円形部
分56に一致し、押圧部材51−2は軸状の支持部材4
7によって懸垂状態に支持され、図によく示されるよう
に、V形の傾斜面49は貫通孔58のV形溝57と対向
するよう適宜僅かな所定の間隔が形成されるように設定
されている。
て、押圧部材51−2が軸状の支持部材47を中心に半
円形の接触範囲を回動しながら傾動可能であり、軸状の
支持部材47との所定範囲、軸心と直交方向に傾動可能
でもある。つまり、任意方向へ所定範囲を相対的に回動
ないし傾動可能なことを意味している。さらには、軸状
の支持部材47のV形の傾斜面49が、支軸41−2の
V形溝57に圧接状態に接することによって、相対角度
が一致されることにより、押圧部材51−2は軸状の支
持部材47を介して支軸41−2に対する位置関係が一
定状態に決定される。
材51−2を組み合わせた支軸41−2を、図9で説明
のホルダ部22に圧縮コイルばね23とともに組み合わ
せることにより、図13で説明の光ファイバ融着接続装
置の光ファイバ保持機構に組み合わせて組み立てること
で、支持台31との結合直前の要部の状態が図19の図
(a)に示されている。この状態は図10の図(a)な
らびに図11の状態と実質同一であるから該当する部分
の説明を参照して理解されたい。
圧部材51−2が支持台31と接触し押圧状態となった
状態が図19の図(b)に示される。この状態は図10
の図(b)ならびに図12で説明の状態とも実質同一で
あるから光ファイバ7の融着接続を行なうことができ
る。すなわち、図示されるようにV形の斜面52はV形
溝32に密着状態に接触し、V形溝32の下部にはV形
の斜面52先端の平坦面59によって逆三角形の空間が
形成され、凸条53の先端面も凹溝33の底面35に密
着状態に接触することとなる。このような関係状態とな
るように、支持台31と押圧部材51−2との形状関係
が設定されているものである。
(b)と同等であり、V形溝32にV形の斜面52を嵌
め込ませた状態では、軸状の支持部材47の傾斜面49
と支軸41−2のV形溝57とが接触し、さらに、軸状
の支持部材47に結合されている押圧部材51−2が図
9で説明の内部の圧縮コイルばね23を圧縮変形させ、
その圧縮弾性の復元力とによって光ファイバ7をV形溝
32の下端部と押圧部材51−2先端部の平坦面59と
の逆三角形状の空間の面内で押圧挟持することができ
る。この状態では押圧部材51−2の凸条53の下端面
も支持台31の凹溝33の底面35と接触し、押圧部材
51−2の姿勢が傾いたりすることがない。
とえば光ファイバ7が支持台31のV形溝32内の途中
とか偏移した位置、V形溝32内に浮き上がった場所に
位置していることを仮定すると、V形溝32の開口幅よ
りも左右方向へ十分に長い凸条53の下端面によって光
ファイバ7はV形の斜面52先端の平坦面59に接触し
ないで、凸条53の下端面が光ファイバ7と接触し、こ
のような作用によって光ファイバ7はV形溝32に沿っ
て、その中心部へと押しやられることとなる。このよう
なことも、すべて前実施の形態により既述したことと同
一のことである。
ラス径の光ファイバ7−2の場合であるが、被覆径の光
ファイバ7−1の場合については、図15および図16
を参照して説明と実質同一に行なわれるものである。 (付記1) 光ファイバを位置決め支持するV形溝と
中間部にV形溝とは直交する方向の凹溝とを有する支持
台と、上記支持台のV形溝に嵌まり合うV形の斜面と中
間部にV形の斜面とは直交する方向の凸条とを有する押
圧部材と、をそなえ、上記支持台のV形溝に光ファイバ
を配置するとともに押圧部材を光ファイバに対向接近さ
せることにより支持台の凹溝に押圧部材の凸条が嵌まり
合いV形の斜面の先端部によって光ファイバがV形溝内
に押圧され位置決め保持されることを特徴とする光ファ
イバ融着接続装置の光ファイバ保持機構。
融着接続装置の光ファイバ保持機構において、押圧部材
を支持するとともに支持台に押圧させる軸状の支持部材
を押圧部材の内部にV形の斜面と並行する方向へ有し、
上記軸状の支持部材はその長さ方向でかつ押圧方向にV
形の傾斜面と、上記押圧部材には軸状の支持部材のV形
の傾斜面に対応するV形溝と、をそなえてなり、上記軸
状の支持部材のV形の傾斜面と押圧部材のV形溝とは押
圧状態で接近して接触し、非押圧状態で離間し得るよう
に構成されてなることを特徴とする光ファイバ融着接続
装置の光ファイバ保持機構。
融着接続装置の光ファイバ保持機構において、押圧部材
の内部にV形の斜面と並行する方向で押圧部材と一体の
軸状の支持部材と軸状の支持部材を介して押圧部材を支
持するとともに支持台に押圧させる支軸とを有し、上記
軸状の支持部材はその長さ方向でかつ押圧方向と逆方向
にV形の傾斜面と、上記支軸には軸状の支持部材のV形
の傾斜面に対応するV形溝と、をそなえてなり、上記軸
状の支持部材のV形の傾斜面と支軸のV形溝とは押圧状
態で接近して接触し、非押圧状態で離間し得るように構
成されてなることを特徴とする光ファイバ融着接続装置
の光ファイバ保持機構。
かに記載の光ファイバ融着接続装置の光ファイバ保持機
構において、押圧部材を支持する支軸とホルダ部と支軸
を先端方向に付勢する付勢手段とが設けられてなり、押
圧部材が支持台に対して付勢手段の弾性付勢力によって
押圧接触されることを特徴とする光ファイバ融着接続装
置の光ファイバ保持機構。
ファイバ融着接続装置の光ファイバ保持機構によれば、
押圧部材が可動アームの可動によって支持台に接近する
にしたがって、支持台のV形溝と凹溝とにより、V形の
斜面と凸条とが嵌まり合うことで相互の位置が一致する
ように設定されることから、光ファイバが確実にV形溝
の中心に案内移動されて押圧保持されるので、光ファイ
バがV形溝の中心からずれた位置であっても確実にV形
溝の中心に位置させ押圧支持させることが可能なことか
ら、光ファイバに無理な曲げを生じることがなくなり、
融着接続の不良発生を最小限度になし得る。
保持機構によって125〜400μm程度の直径のもの
に対応させることが可能でもあることから、従来のよう
に支持台や押圧部材を交換する必要がなくなり、工程作
業の削減効果が得られた。従来技術の保持機構では、ガ
ラス径の光ファイバの融着接続による光接続損失が平均
0.04dB、標準偏差0.01であり、被覆径の光フ
ァイバ(φ250μm、φ400μm)の融着接続によ
る光接続損失が平均0.05dB、標準偏差0.01で
あったものを、本発明の保持機構では、ガラス径の光フ
ァイバ融着接続による光接続損失(N=100)が平均
0.04dB、標準偏差0.01、被覆径の光ファイバ
(φ250μm)の融着接続による光接続損失が平均
0.05dB、標準偏差0.01、被覆径の光ファイバ
(400μm)の融着接続による光接続損失が平均0.
05dB、標準偏差0.01、のデータが得られ、従来
と同等の品質を実現し得たその実用上の効果はきわめて
顕著である。
断面図である。
ある。
1)である。
2)である。
外観図である。
外観図である。
作用説明図である。
図である。
断面図である。
1)である。
2)である。
Claims (2)
- 【請求項1】 光ファイバを位置決め支持するV形溝と
中間部にV形溝とは直交する方向の凹溝とを有する支持
台と、 上記支持台のV形溝に嵌まり合うV形の斜面と中間部に
V形の斜面とは直交する方向の凸条とを有する押圧部材
と、 をそなえ、上記支持台のV形溝に光ファイバを配置する
とともに押圧部材を光ファイバに対向接近させることに
より支持台の凹溝に押圧部材の凸条が嵌まり合いV形の
斜面の先端部によって光ファイバがV形溝内に押圧され
位置決め保持されることを特徴とする光ファイバ融着接
続装置の光ファイバ保持機構。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光ファイバ融着接続装
置の光ファイバ保持機構において、押圧部材を支持する
とともに支持台に押圧させる軸状の支持部材を押圧部材
の内部にV形の斜面と並行する方向へ有し、 上記軸状の支持部材はその長さ方向でかつ押圧方向にV
形の傾斜面と、上記押圧部材には軸状の支持部材のV形
の傾斜面に対応するV形溝と、をそなえてなり、上記軸
状の支持部材のV形の傾斜面と押圧部材のV形溝とは押
圧状態で接近して接触し、非押圧状態で離間し得るよう
に構成されてなることを特徴とする光ファイバ融着接続
装置の光ファイバ保持機構。
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- 2001-07-02 JP JP2001201293A patent/JP3741004B2/ja not_active Expired - Fee Related
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