JP3138616B2 - 光ファイバクランプ機構、光ファイバ調心装置及び光ファイバ融着接続装置 - Google Patents
光ファイバクランプ機構、光ファイバ調心装置及び光ファイバ融着接続装置Info
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- JP3138616B2 JP3138616B2 JP17774995A JP17774995A JP3138616B2 JP 3138616 B2 JP3138616 B2 JP 3138616B2 JP 17774995 A JP17774995 A JP 17774995A JP 17774995 A JP17774995 A JP 17774995A JP 3138616 B2 JP3138616 B2 JP 3138616B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバテープなど
の多心光ファイバ同士の接続、又は多心光ファイバと光
平面導波路等の光デバイスとの接続に用いられる光ファ
イバクランプ機構に関する。また、この光ファイバクラ
ンプ機構を用いた光ファイバ調心装置、及び光ファイバ
融着接続装置に関する。
の多心光ファイバ同士の接続、又は多心光ファイバと光
平面導波路等の光デバイスとの接続に用いられる光ファ
イバクランプ機構に関する。また、この光ファイバクラ
ンプ機構を用いた光ファイバ調心装置、及び光ファイバ
融着接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
実公昭63−44802号公報のものが知られている。
この公報に記載された従来の光ファイバクランプ機構の
構成について、図7の要部拡大斜視図を用いて説明す
る。同図より、従来の光ファイバクランプ機構は、直方
体形状のハウジング100を備えており、ハウジング1
00の一端100aには多心光ファイバ101を収納す
る凹部102が設けられている。また、ハウジング10
0の他端100bと凹部102の間には、多心光ファイ
バ101から導出された心線101aをそれぞれ支持す
る複数本のV字溝103が各心線101aの間隔と等し
い間隔で並設されている。さらに、各V字溝103の上
部には心線101aを上から加圧する板バネ104が取
り付けられており、V字溝103に支持された心線10
1aはV字溝103の側壁と板バネ104の先端部10
4aとで固定される。
実公昭63−44802号公報のものが知られている。
この公報に記載された従来の光ファイバクランプ機構の
構成について、図7の要部拡大斜視図を用いて説明す
る。同図より、従来の光ファイバクランプ機構は、直方
体形状のハウジング100を備えており、ハウジング1
00の一端100aには多心光ファイバ101を収納す
る凹部102が設けられている。また、ハウジング10
0の他端100bと凹部102の間には、多心光ファイ
バ101から導出された心線101aをそれぞれ支持す
る複数本のV字溝103が各心線101aの間隔と等し
い間隔で並設されている。さらに、各V字溝103の上
部には心線101aを上から加圧する板バネ104が取
り付けられており、V字溝103に支持された心線10
1aはV字溝103の側壁と板バネ104の先端部10
4aとで固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ファイバクランプ機構は、V字溝103ごとに板バネ
104を設けているため、板バネ104同士の間隔が非
常に狭くなり、製造が困難であった。例えば、多心光フ
ァイバ101の心線101a同士の間隔が250μm
で、板バネ104の幅が125μmの場合は、板バネ1
04同士の間隔を125μmとしなければならない。と
ころが、板バネ104は弾性変形し易い材料なので、板
バネ104を取り付ける際に板バネ104が変形してし
まい、全てのV字溝103上部の正確な位置に板バネ1
04を取り付けるのは困難であった。
光ファイバクランプ機構は、V字溝103ごとに板バネ
104を設けているため、板バネ104同士の間隔が非
常に狭くなり、製造が困難であった。例えば、多心光フ
ァイバ101の心線101a同士の間隔が250μm
で、板バネ104の幅が125μmの場合は、板バネ1
04同士の間隔を125μmとしなければならない。と
ころが、板バネ104は弾性変形し易い材料なので、板
バネ104を取り付ける際に板バネ104が変形してし
まい、全てのV字溝103上部の正確な位置に板バネ1
04を取り付けるのは困難であった。
【0004】また、心線101aは板バネ104の先端
部104aによる上からの加圧によって固定されている
が、板バネ104の先端部104aと心線101aとの
接触面積が小さいため、固定後に軸ズレし易いといった
問題があった。特に、従来の光ファイバクランプ機構を
2個対向させて、光ファイバ融着接続装置を構成した場
合には、心線101aの先端同士を接触させる際に押圧
がかかり軸ズレが起き易かった。
部104aによる上からの加圧によって固定されている
が、板バネ104の先端部104aと心線101aとの
接触面積が小さいため、固定後に軸ズレし易いといった
問題があった。特に、従来の光ファイバクランプ機構を
2個対向させて、光ファイバ融着接続装置を構成した場
合には、心線101aの先端同士を接触させる際に押圧
がかかり軸ズレが起き易かった。
【0005】本発明は、このような問題を解決し、製造
が容易で且つ軸ズレの起こり難い光ファイバクランプ機
構及び光ファイバ調心装置を提供することを目的とす
る。また、融着接続時に心線の先端に押圧がかかっても
軸ズレし難い光ファイバ融着接続装置を提供することを
目的とする。
が容易で且つ軸ズレの起こり難い光ファイバクランプ機
構及び光ファイバ調心装置を提供することを目的とす
る。また、融着接続時に心線の先端に押圧がかかっても
軸ズレし難い光ファイバ融着接続装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光ファイバクランプ機構は、複数の心線を
各々支持する断面V字型の複数の固定溝が上面に並設さ
れた光ファイバ支持用基板と、光ファイバ支持用基板の
上面に装着され、固定溝を上から覆う固定ブロックと、
固定ブロックの上下面を貫通して形成された押さえ片挿
入孔と、押さえ片挿入孔に挿入され、各下端が固定溝の
各々の溝底中央部に向けて延在し、固定溝上の各心線に
当接する複数の押さえ片と、固定ブロックの上面に装着
され、押さえ片挿入孔に挿入された複数の押さえ片の上
部を加圧し、固定溝に前記心線を押し付ける加圧部材と
を備えている。
に、本発明の光ファイバクランプ機構は、複数の心線を
各々支持する断面V字型の複数の固定溝が上面に並設さ
れた光ファイバ支持用基板と、光ファイバ支持用基板の
上面に装着され、固定溝を上から覆う固定ブロックと、
固定ブロックの上下面を貫通して形成された押さえ片挿
入孔と、押さえ片挿入孔に挿入され、各下端が固定溝の
各々の溝底中央部に向けて延在し、固定溝上の各心線に
当接する複数の押さえ片と、固定ブロックの上面に装着
され、押さえ片挿入孔に挿入された複数の押さえ片の上
部を加圧し、固定溝に前記心線を押し付ける加圧部材と
を備えている。
【0007】ここで、押さえ片挿入孔は、複数の押さえ
片を各々挿入させる複数のスリット孔であるとよい。ま
た、加圧部材は、複数の押さえ片を上部から加圧する弾
性底面を有するブロック状の弾性体であるとよい。さら
に、加圧部材は、基端が固定ブロックの上面に固定さ
れ、先端が複数の押さえ片を各々上部から加圧する複数
の板バネであるとよい。
片を各々挿入させる複数のスリット孔であるとよい。ま
た、加圧部材は、複数の押さえ片を上部から加圧する弾
性底面を有するブロック状の弾性体であるとよい。さら
に、加圧部材は、基端が固定ブロックの上面に固定さ
れ、先端が複数の押さえ片を各々上部から加圧する複数
の板バネであるとよい。
【0008】さらにまた、固定ブロック及び押さえ片の
材質がセラミックスであるとよい。さらにまた、固定ブ
ロックの下面の両端近傍に設けられた断面V字型の一対
の第1位置決め溝と、この第1位置決め溝と対向する光
ファイバ支持用基板の上面に設けられた断面V字型の一
対の第2位置決め溝と、第1及び第2位置決め溝に介在
させて光ファイバ支持用基板の上面に固定ブロックを装
着した際に、第1及び第2位置決め溝のいずれにも側面
が当接する柱状の2個のガイドピンとを備えているとよ
い。
材質がセラミックスであるとよい。さらにまた、固定ブ
ロックの下面の両端近傍に設けられた断面V字型の一対
の第1位置決め溝と、この第1位置決め溝と対向する光
ファイバ支持用基板の上面に設けられた断面V字型の一
対の第2位置決め溝と、第1及び第2位置決め溝に介在
させて光ファイバ支持用基板の上面に固定ブロックを装
着した際に、第1及び第2位置決め溝のいずれにも側面
が当接する柱状の2個のガイドピンとを備えているとよ
い。
【0009】また、本発明の光ファイバ調心装置は、上
述の光ファイバクランプ機構と、複数の固定溝に支持さ
れた前記各心線の先端を各々持ち上げて各心線の先端の
位置を調整する調整機構とを備えている。
述の光ファイバクランプ機構と、複数の固定溝に支持さ
れた前記各心線の先端を各々持ち上げて各心線の先端の
位置を調整する調整機構とを備えている。
【0010】さらに、本発明の光ファイバ融着接続装置
は、上述の光ファイバ調心装置を一対有し、これらの光
ファイバ調心装置の間に、各心線の先端同士を接続する
融着接続機構を配置させているとよい。
は、上述の光ファイバ調心装置を一対有し、これらの光
ファイバ調心装置の間に、各心線の先端同士を接続する
融着接続機構を配置させているとよい。
【0011】
【作用】本発明の光ファイバクランプ機構によれば、加
圧部材によって全ての押さえ片が加圧されると、押さえ
片の下端は押さえ片挿入孔より突出し、固定溝に支持さ
れた心線と当接する。このため、心線は固定溝の内壁に
押し付けられ、心線は固定溝内に確実に固定される。
圧部材によって全ての押さえ片が加圧されると、押さえ
片の下端は押さえ片挿入孔より突出し、固定溝に支持さ
れた心線と当接する。このため、心線は固定溝の内壁に
押し付けられ、心線は固定溝内に確実に固定される。
【0012】押さえ片挿入孔が、固定溝の各々の溝底中
央部と対向する位置に並設された複数のスリット孔であ
れば、各押さえ片はこれらのスリット孔をガイドとし
て、下端をスリット孔より突出させる。このため、突出
した各押さえ片の下端は各固定溝の溝底中央部に向けて
延び、各固定溝に支持された各心線を上から確実に固定
することができる。
央部と対向する位置に並設された複数のスリット孔であ
れば、各押さえ片はこれらのスリット孔をガイドとし
て、下端をスリット孔より突出させる。このため、突出
した各押さえ片の下端は各固定溝の溝底中央部に向けて
延び、各固定溝に支持された各心線を上から確実に固定
することができる。
【0013】押さえ片を加圧する加圧部材にブロック状
の弾性体を用いれば、一つの加圧部材で全ての押さえ片
に均等な圧力をかけることができる。また、加圧部材に
板バネを用いれば、押さえ片ごとに容易に加圧を変化さ
せることができ、押さえ片ごとに最適なクランプ加重を
設定することができる。
の弾性体を用いれば、一つの加圧部材で全ての押さえ片
に均等な圧力をかけることができる。また、加圧部材に
板バネを用いれば、押さえ片ごとに容易に加圧を変化さ
せることができ、押さえ片ごとに最適なクランプ加重を
設定することができる。
【0014】さらに、第1位置決め溝と第2位置決め溝
の間にガイドピンを介在させた状態で、光ファイバ支持
用基板の上面に固定ブロックを装着するだけで、光ファ
イバ支持用基板の固定溝と固定ブロックの押さえ片挿入
孔の位置合わせを自動的に行うことができる。このた
め、押さえ片挿入孔に挿入された押さえ片は、確実に固
定溝内の心線を上から押し付けることができる。
の間にガイドピンを介在させた状態で、光ファイバ支持
用基板の上面に固定ブロックを装着するだけで、光ファ
イバ支持用基板の固定溝と固定ブロックの押さえ片挿入
孔の位置合わせを自動的に行うことができる。このた
め、押さえ片挿入孔に挿入された押さえ片は、確実に固
定溝内の心線を上から押し付けることができる。
【0015】また、本発明の光ファイバ調心装置及び光
ファイバ融着接続装置によれば、調整機構によって各心
線の先端の位置が各々調整できる。固定溝に支持された
心線は、押さえ片による上からの圧力が常にかかってい
るので、上記調整によって心線の先端が持ち上がって
も、心線が固定溝から外れることなく、固定溝に固定さ
れた状態を維持する。
ファイバ融着接続装置によれば、調整機構によって各心
線の先端の位置が各々調整できる。固定溝に支持された
心線は、押さえ片による上からの圧力が常にかかってい
るので、上記調整によって心線の先端が持ち上がって
も、心線が固定溝から外れることなく、固定溝に固定さ
れた状態を維持する。
【0016】
(実施例1)以下、本発明の好適な実施例について添付
図面を参照して説明する。図1は第1実施例に係る光フ
ァイバ調心装置1の構成を示す一部破断した斜視図、図
2は第1実施例に係る光ファイバ調心装置1の構成を示
す分解図である。
図面を参照して説明する。図1は第1実施例に係る光フ
ァイバ調心装置1の構成を示す一部破断した斜視図、図
2は第1実施例に係る光ファイバ調心装置1の構成を示
す分解図である。
【0017】図1,図2より、光ファイバ支持用基板1
0は略直方体形状を有しており、側面10aの上部が上
面10bと平行に切り取られ、棚部10cとなってい
る。上面10bの中央部分には、側面10aに対して垂
直に延びる断面V字型の4本の固定溝11が並設されて
いる。各固定溝11は固定対象である多心光ファイバ2
0の各心線21の間隔と略同一の間隔が取られている。
このため、多心光ファイバ20の被覆されている部分を
棚部10cに載せて、被覆の剥がされた4本の心線21
を各々固定溝11に収納することができる。
0は略直方体形状を有しており、側面10aの上部が上
面10bと平行に切り取られ、棚部10cとなってい
る。上面10bの中央部分には、側面10aに対して垂
直に延びる断面V字型の4本の固定溝11が並設されて
いる。各固定溝11は固定対象である多心光ファイバ2
0の各心線21の間隔と略同一の間隔が取られている。
このため、多心光ファイバ20の被覆されている部分を
棚部10cに載せて、被覆の剥がされた4本の心線21
を各々固定溝11に収納することができる。
【0018】側面10aの反対側の側面10dには、各
心線21の先端21aを持ち上げて上下方向の位置を調
整する調整機構30が組み込まれている。調整機構30
は、各固定溝11の側面10d側の端部から上面10b
に対して垂直に延びる4本のマイクロアーム31と、マ
イクロアーム31の下部に設けられマイクロアーム31
をそれぞれ独立に上下方向に動かす4個の圧電素子32
とを備えている。マイクロアーム31は上端31aがそ
れぞれ内側に低く傾斜した2枚の微調整板31b,31
cから構成され、上端31aは固定溝11の内壁の位置
まで突出している。このため、固定溝11に心線21が
収納された状態では、心線21の先端21aはマイクロ
アーム31の上端31aに支持される。
心線21の先端21aを持ち上げて上下方向の位置を調
整する調整機構30が組み込まれている。調整機構30
は、各固定溝11の側面10d側の端部から上面10b
に対して垂直に延びる4本のマイクロアーム31と、マ
イクロアーム31の下部に設けられマイクロアーム31
をそれぞれ独立に上下方向に動かす4個の圧電素子32
とを備えている。マイクロアーム31は上端31aがそ
れぞれ内側に低く傾斜した2枚の微調整板31b,31
cから構成され、上端31aは固定溝11の内壁の位置
まで突出している。このため、固定溝11に心線21が
収納された状態では、心線21の先端21aはマイクロ
アーム31の上端31aに支持される。
【0019】2枚の微調整板31b,31cは圧電素子
32によってそれぞれ独立して上下動でき、微調整板3
1b,31cのいずれか一方が持ち上がれば、心線21
の先端21aは斜め上方に微動する。また、微調整板3
1b,31cの双方が持ち上がれば、心線21の先端2
1aは上方に微動する。
32によってそれぞれ独立して上下動でき、微調整板3
1b,31cのいずれか一方が持ち上がれば、心線21
の先端21aは斜め上方に微動する。また、微調整板3
1b,31cの双方が持ち上がれば、心線21の先端2
1aは上方に微動する。
【0020】なお、調整機構30の詳細な構成及び動作
については、圧電素子を用いた多心光ファイバ個別調心
機構(1992年電子情報通信学会予稿集春期大会号p
4〜p22参照)に記載されている。また、前述した調
整機構30は一例であり、種々の変更が可能であること
は言うまでもない。
については、圧電素子を用いた多心光ファイバ個別調心
機構(1992年電子情報通信学会予稿集春期大会号p
4〜p22参照)に記載されている。また、前述した調
整機構30は一例であり、種々の変更が可能であること
は言うまでもない。
【0021】光ファイバ支持用基板10の上面10bに
は、各固定溝11に収納された各心線21を上方から押
さえて固定する略直方体形状の固定ブロック40が装着
されている。固定ブロック40の下面40aの両端近傍
には、断面V字型の一対の第1位置決め溝41が設けら
れている。また、光ファイバ支持用基板10の上面10
bにも、これらの第1位置決め溝41に対向する位置に
一対の第2位置決め溝12が設けられている。
は、各固定溝11に収納された各心線21を上方から押
さえて固定する略直方体形状の固定ブロック40が装着
されている。固定ブロック40の下面40aの両端近傍
には、断面V字型の一対の第1位置決め溝41が設けら
れている。また、光ファイバ支持用基板10の上面10
bにも、これらの第1位置決め溝41に対向する位置に
一対の第2位置決め溝12が設けられている。
【0022】光ファイバ支持用基板10の上面10bに
固定ブロック40を装着する際には、第1位置決め溝4
1と第2位置決め溝12との開口を一致させる。このと
き、第1位置決め溝41と第2位置決め溝12の間に円
柱形状のガイドピン50を介在させる。ガイドピン50
は、第1位置決め溝41と第2位置決め溝12から構成
される断面菱形の空間の各内壁にガイドピン50の側面
が当接する径のものが用いられる。このため、ガイドピ
ン50によって固定ブロック40の装着位置の位置合わ
せが自動的に行われ、光ファイバ支持用基板10の上面
10bに固定ブロック40を載せるだけで、固定ブロッ
ク40を所定位置に正確に装着することができる。
固定ブロック40を装着する際には、第1位置決め溝4
1と第2位置決め溝12との開口を一致させる。このと
き、第1位置決め溝41と第2位置決め溝12の間に円
柱形状のガイドピン50を介在させる。ガイドピン50
は、第1位置決め溝41と第2位置決め溝12から構成
される断面菱形の空間の各内壁にガイドピン50の側面
が当接する径のものが用いられる。このため、ガイドピ
ン50によって固定ブロック40の装着位置の位置合わ
せが自動的に行われ、光ファイバ支持用基板10の上面
10bに固定ブロック40を載せるだけで、固定ブロッ
ク40を所定位置に正確に装着することができる。
【0023】発明者が光ファイバ調心装置1を用いて、
固定ブロック40の着脱を繰り返しズレ量を計測したと
ころ、平均で1μm以下のズレ量であった。このことよ
り、固定ブロック40を正確に装着できることが判る。
固定ブロック40の着脱を繰り返しズレ量を計測したと
ころ、平均で1μm以下のズレ量であった。このことよ
り、固定ブロック40を正確に装着できることが判る。
【0024】図3(a)、図3(b)に示すように、光
ファイバ支持用基板10の上面10bには、光ファイバ
クランプ機構Aが配置されている。この光ファイバクラ
ンプ機構Aは、光ファイバ支持用基板10に当接する固
定ブロック40を有し、固定ブロック40の上面40a
の中央部分には凹部40bが設けられている。さらに、
凹部40bには、上下方向に貫通した4本のスリット孔
42が並設されている。各スリット孔42は、光ファイ
バ支持用基板10の上面10bに固定ブロック40を装
着した際に、各固定溝11の溝底中央部11aと一致す
る位置に設けられている。各スリット孔42の幅は約2
00μm、スリット孔42同士の間隔は約50μmであ
る。これらのスリット孔42には断面T字型の4枚の押
さえ片60が挿入されており、押さえ片60のヘッド部
60aは断面逆U字型の形状を有している。ヘッド部6
0aの下面はスリット孔42より大きいので、ヘッド部
60aはスリット孔42の入口に引っ掛かる。このた
め、押さえ片60がスリット孔42から抜け落ちること
はない。固定ブロック40及び押さえ片60の材質とし
ては、例えば、剛性が高く且つ加工の容易なセラミック
スが用いられる。
ファイバ支持用基板10の上面10bには、光ファイバ
クランプ機構Aが配置されている。この光ファイバクラ
ンプ機構Aは、光ファイバ支持用基板10に当接する固
定ブロック40を有し、固定ブロック40の上面40a
の中央部分には凹部40bが設けられている。さらに、
凹部40bには、上下方向に貫通した4本のスリット孔
42が並設されている。各スリット孔42は、光ファイ
バ支持用基板10の上面10bに固定ブロック40を装
着した際に、各固定溝11の溝底中央部11aと一致す
る位置に設けられている。各スリット孔42の幅は約2
00μm、スリット孔42同士の間隔は約50μmであ
る。これらのスリット孔42には断面T字型の4枚の押
さえ片60が挿入されており、押さえ片60のヘッド部
60aは断面逆U字型の形状を有している。ヘッド部6
0aの下面はスリット孔42より大きいので、ヘッド部
60aはスリット孔42の入口に引っ掛かる。このた
め、押さえ片60がスリット孔42から抜け落ちること
はない。固定ブロック40及び押さえ片60の材質とし
ては、例えば、剛性が高く且つ加工の容易なセラミック
スが用いられる。
【0025】固定ブロック40の凹部40b上には、押
さえ片60を上部から加圧する加圧部材である弾性体7
0が装着されている。弾性体70にはスポンジ状の合成
樹脂或いはゴムなどが用いられる。さらに、固定ブロッ
ク40の上面40aには、弾性体70を上部より加圧す
る略直方体形状の蓋80が接着剤で貼付されている。蓋
80の下面80aには、固定ブロック40の凹部40b
と嵌合する突起部80bが設けられており、突起部80
bによって弾性体70は上部より押し付けられる。この
ため、下方からの力がかからない状態では、押さえ片6
0は弾性体70に押されて、ヘッド部60aの下面がス
リット孔42の上面開口と当接する位置まで深く挿入さ
れる。
さえ片60を上部から加圧する加圧部材である弾性体7
0が装着されている。弾性体70にはスポンジ状の合成
樹脂或いはゴムなどが用いられる。さらに、固定ブロッ
ク40の上面40aには、弾性体70を上部より加圧す
る略直方体形状の蓋80が接着剤で貼付されている。蓋
80の下面80aには、固定ブロック40の凹部40b
と嵌合する突起部80bが設けられており、突起部80
bによって弾性体70は上部より押し付けられる。この
ため、下方からの力がかからない状態では、押さえ片6
0は弾性体70に押されて、ヘッド部60aの下面がス
リット孔42の上面開口と当接する位置まで深く挿入さ
れる。
【0026】よって、多心光ファイバ20の各心線21
が各々固定溝11に収納された状態で、固定ブロック4
0が光ファイバ支持用基板10の上面10bに装着され
ると、各心線21は対応する押さえ片60の下端60b
と当接する。各押さえ片60は弾性体70によって下方
に付勢されているので、各心線21は対応する押さえ片
60によって上方から押し付けられる。このため、各心
線21は固定溝11の内壁と押さえ片60の下端60b
とで挟まれて、固定溝11内に確実に固定される。
が各々固定溝11に収納された状態で、固定ブロック4
0が光ファイバ支持用基板10の上面10bに装着され
ると、各心線21は対応する押さえ片60の下端60b
と当接する。各押さえ片60は弾性体70によって下方
に付勢されているので、各心線21は対応する押さえ片
60によって上方から押し付けられる。このため、各心
線21は固定溝11の内壁と押さえ片60の下端60b
とで挟まれて、固定溝11内に確実に固定される。
【0027】特に、光ファイバ調心装置1は、押さえ片
60の下端60bの長手方向と心線21の軸方向とが一
致するよう構成されているので、押さえ片60の下端6
0bは心線21と広い面積で面接触することとなる。
60の下端60bの長手方向と心線21の軸方向とが一
致するよう構成されているので、押さえ片60の下端6
0bは心線21と広い面積で面接触することとなる。
【0028】(実施例2)次に、本発明に係る光ファイ
バ調心装置の第2の実施例について、図4を参照して説
明する。この第2の実施例が図3に示す第1の実施例と
異なるのは、複数のスリット孔42の代わり単一の押さ
え片挿入孔43が固定ブロック40に形成されている点
と、押さえ片61のヘッド部61aの形状が異なってい
る点である。それ以外の構成は、第1の実施例と同一で
あり、図4で省略している光ファイバ支持用基板10の
構成も第1の実施例と同一である。なお、第1の実施例
と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、
その説明は省略する。
バ調心装置の第2の実施例について、図4を参照して説
明する。この第2の実施例が図3に示す第1の実施例と
異なるのは、複数のスリット孔42の代わり単一の押さ
え片挿入孔43が固定ブロック40に形成されている点
と、押さえ片61のヘッド部61aの形状が異なってい
る点である。それ以外の構成は、第1の実施例と同一で
あり、図4で省略している光ファイバ支持用基板10の
構成も第1の実施例と同一である。なお、第1の実施例
と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0029】図4に示すように、固定ブロック40には
4枚の押さえ片61を並べて挿入できる大きさの押さえ
片挿入孔43が形成されている。押さえ片61のヘッド
部61aの長手方向の両端には突起61cが形成されて
おり、この突起61cが押さえ片挿入孔43の入口に引
っ掛かる。このため、押さえ片61が押さえ片挿入孔4
3から抜け落ちることはない。そして、各押さえ片61
のヘッド部61aが弾性体70で押されることにより、
各押さえ片61の下端61bは押さえ片挿入孔43から
突出する。突出した各押さえ片61の下端61bは各心
線21を上方から押し付け、このため、各心線21は、
固定溝11内に確実に固定される。
4枚の押さえ片61を並べて挿入できる大きさの押さえ
片挿入孔43が形成されている。押さえ片61のヘッド
部61aの長手方向の両端には突起61cが形成されて
おり、この突起61cが押さえ片挿入孔43の入口に引
っ掛かる。このため、押さえ片61が押さえ片挿入孔4
3から抜け落ちることはない。そして、各押さえ片61
のヘッド部61aが弾性体70で押されることにより、
各押さえ片61の下端61bは押さえ片挿入孔43から
突出する。突出した各押さえ片61の下端61bは各心
線21を上方から押し付け、このため、各心線21は、
固定溝11内に確実に固定される。
【0030】(実施例3)次に、本発明に係る光ファイ
バ調心装置の第3の実施例について、図5(a)(b)
を参照して説明する。この第3の実施例が図3に示す第
1の実施例と異なるのは、加圧部材として弾性体70の
代わりに4枚の板バネ90が用いられている点と、押さ
え片62のヘッド部62aが断面凹型の形状を有してい
る点である。それ以外の構成は、第1の実施例と同一で
あり、図5(a)(b)で省略している光ファイバ支持
用基板10の構成も第1の実施例と同一である。なお、
第1の実施例と同一又は同等な構成部分については同一
符号を付し、その説明は省略する。
バ調心装置の第3の実施例について、図5(a)(b)
を参照して説明する。この第3の実施例が図3に示す第
1の実施例と異なるのは、加圧部材として弾性体70の
代わりに4枚の板バネ90が用いられている点と、押さ
え片62のヘッド部62aが断面凹型の形状を有してい
る点である。それ以外の構成は、第1の実施例と同一で
あり、図5(a)(b)で省略している光ファイバ支持
用基板10の構成も第1の実施例と同一である。なお、
第1の実施例と同一又は同等な構成部分については同一
符号を付し、その説明は省略する。
【0031】図5(a)(b)に示すように、固定ブロ
ック40の上面40aの中央部分には凹部40bが設け
られ、凹部40bには上下方向に貫通した4本のスリッ
ト孔42が並設されている。これらのスリット孔42に
は断面T字型の4枚の押さえ片62が挿入されている。
押さえ片62のヘッド部62aは、上部に溝62cが形
成されており、断面凹型の形状を有している。
ック40の上面40aの中央部分には凹部40bが設け
られ、凹部40bには上下方向に貫通した4本のスリッ
ト孔42が並設されている。これらのスリット孔42に
は断面T字型の4枚の押さえ片62が挿入されている。
押さえ片62のヘッド部62aは、上部に溝62cが形
成されており、断面凹型の形状を有している。
【0032】固定ブロック40の両端に設けられた支持
面Bには、それぞれ長さの異なる鋼製の2枚の板バネ9
0,91の基端90a,91aが、プレート92を介し
てネジ止めされている。支持面Bにネジ止めされた2枚
の板バネ90,91は互いに向かい合っており、上面4
0aと平行に延びている。さらに、板バネ90,91は
中央部分から先端90b,91bにかけて二股に分か
れ、二股に分かれた各先端90b,91bは途中から折
れ曲がって下方に延びている。
面Bには、それぞれ長さの異なる鋼製の2枚の板バネ9
0,91の基端90a,91aが、プレート92を介し
てネジ止めされている。支持面Bにネジ止めされた2枚
の板バネ90,91は互いに向かい合っており、上面4
0aと平行に延びている。さらに、板バネ90,91は
中央部分から先端90b,91bにかけて二股に分か
れ、二股に分かれた各先端90b,91bは途中から折
れ曲がって下方に延びている。
【0033】支持面Bにそれぞれネジ止めされた2枚の
板バネ90,91は、上側の板バネ90の方が長く、下
側の板バネ91の先端91bは指示面Bに最も近いスリ
ット孔42に挿入された押さえ片62の溝62cに取り
付けられている。また、上側の板バネ90の先端90b
は指示面Bから遠い位置のスリット孔42に挿入された
押さえ片62の溝62cに取り付けられている。このよ
うに取り付けられた4枚の板バネ90,91によって、
押さえ片62は下方に付勢される。このため、下方から
の力がかからない状態では、ヘッド部62aの下面がス
リット孔42の上面開口と当接する位置まで深く挿入さ
れる。
板バネ90,91は、上側の板バネ90の方が長く、下
側の板バネ91の先端91bは指示面Bに最も近いスリ
ット孔42に挿入された押さえ片62の溝62cに取り
付けられている。また、上側の板バネ90の先端90b
は指示面Bから遠い位置のスリット孔42に挿入された
押さえ片62の溝62cに取り付けられている。このよ
うに取り付けられた4枚の板バネ90,91によって、
押さえ片62は下方に付勢される。このため、下方から
の力がかからない状態では、ヘッド部62aの下面がス
リット孔42の上面開口と当接する位置まで深く挿入さ
れる。
【0034】多心光ファイバ20の各心線21が各々固
定溝11に収納された状態で、固定ブロック40が光フ
ァイバ支持用基板10の上面10bに装着されると、各
心線21は対応する押さえ片62の下端62bと当接す
る。各押さえ片62は4枚の板バネ90,91によって
それぞれ下方に付勢されているので、各心線21は対応
する押さえ片62によって上部から押し付けられる。こ
のため、各心線21は固定溝11の内壁と押さえ片62
の下端62bとで挟まれて、固定溝11内に確実に固定
される。
定溝11に収納された状態で、固定ブロック40が光フ
ァイバ支持用基板10の上面10bに装着されると、各
心線21は対応する押さえ片62の下端62bと当接す
る。各押さえ片62は4枚の板バネ90,91によって
それぞれ下方に付勢されているので、各心線21は対応
する押さえ片62によって上部から押し付けられる。こ
のため、各心線21は固定溝11の内壁と押さえ片62
の下端62bとで挟まれて、固定溝11内に確実に固定
される。
【0035】ここで、板バネ90,91は形状、厚さ等
を各々変えることが可能である。このように板バネ9
0,91の形状、厚さ等を変えることにより、押さえ片
62ごとに最適な加重を設定することができる。また、
板バネ90,91の材質は鋼に限定されることなく、他
の材質であってもよい。さらに、板バネ90,91は4
枚に限定されるものではなく、押さえ片62の数に対応
した枚数を利用することは言うまでもない。
を各々変えることが可能である。このように板バネ9
0,91の形状、厚さ等を変えることにより、押さえ片
62ごとに最適な加重を設定することができる。また、
板バネ90,91の材質は鋼に限定されることなく、他
の材質であってもよい。さらに、板バネ90,91は4
枚に限定されるものではなく、押さえ片62の数に対応
した枚数を利用することは言うまでもない。
【0036】(実施例4)次に、前述の第1実施例で示
された調心装置を光ファイバ融着接続装置に適用した場
合について、図6の平面図を用いて説明する。同図よ
り、光ファイバ融着接続装置は、上述した光ファイバ調
心装置1を2個備え、これらの光ファイバ調心装置1の
側面10dを対向させて配置している。各光ファイバ調
心装置1には、多心光ファイバ20が装着されており、
多心光ファイバ20の各心線21は押さえ片60によっ
て上方より押し付けられ固定されている。そして、固定
された各心線21の先端は側面10dより突出し、対向
する心線21同士が接触している。一対の光ファイバ調
心装置1の一方或いは双方に調整機構30が組み込まれ
ており、対向する心線21同士の調心が予め行われてい
るものとする。
された調心装置を光ファイバ融着接続装置に適用した場
合について、図6の平面図を用いて説明する。同図よ
り、光ファイバ融着接続装置は、上述した光ファイバ調
心装置1を2個備え、これらの光ファイバ調心装置1の
側面10dを対向させて配置している。各光ファイバ調
心装置1には、多心光ファイバ20が装着されており、
多心光ファイバ20の各心線21は押さえ片60によっ
て上方より押し付けられ固定されている。そして、固定
された各心線21の先端は側面10dより突出し、対向
する心線21同士が接触している。一対の光ファイバ調
心装置1の一方或いは双方に調整機構30が組み込まれ
ており、対向する心線21同士の調心が予め行われてい
るものとする。
【0037】この心線21の接触位置の両側方には、融
着接続機構である一対の電極棒95が配置されている。
そして、対向する心線21同士が接触した状態で、一対
の電極棒95の間に高電圧が印加されると、電極棒95
の間で放電が起き、対向する心線21同士が融着接続さ
れる。
着接続機構である一対の電極棒95が配置されている。
そして、対向する心線21同士が接触した状態で、一対
の電極棒95の間に高電圧が印加されると、電極棒95
の間で放電が起き、対向する心線21同士が融着接続さ
れる。
【0038】この融着接続では、まず光ファイバ調心装
置1同士を接近させて、対向する心線21同士を接触さ
せる必要があるが、心線21が接触した際に押されて、
心線21の軸方向に加重がかかり易い。しかし、このよ
うな加重がかかっても、押さえ片60の下端60bは心
線21と広い面積で面接触しているので、心線21の軸
ズレは起こり難く、接続損失は非常に小さい。
置1同士を接近させて、対向する心線21同士を接触さ
せる必要があるが、心線21が接触した際に押されて、
心線21の軸方向に加重がかかり易い。しかし、このよ
うな加重がかかっても、押さえ片60の下端60bは心
線21と広い面積で面接触しているので、心線21の軸
ズレは起こり難く、接続損失は非常に小さい。
【0039】発明者が本光ファイバ融着接続装置を用い
て、多心光ファイバ20同士を融着接続させた際の接続
損失を計測したところ、平均で0.03dBであった。
このことより、接続損失は非常に小さいことが判る。
て、多心光ファイバ20同士を融着接続させた際の接続
損失を計測したところ、平均で0.03dBであった。
このことより、接続損失は非常に小さいことが判る。
【0040】なお、本発明は上記第1の実施例から第4
の実施例に限定されることなく、種々の変形が可能であ
る。例えば、光ファイバ融着接続装置において、前述し
た第2、第3実施例で示された光ファイバ調心装置を利
用してもよい。また、図2に示された調整機構30を持
たない光ファイバ調心装置及び光ファイバ融着接続装置
も可能である。
の実施例に限定されることなく、種々の変形が可能であ
る。例えば、光ファイバ融着接続装置において、前述し
た第2、第3実施例で示された光ファイバ調心装置を利
用してもよい。また、図2に示された調整機構30を持
たない光ファイバ調心装置及び光ファイバ融着接続装置
も可能である。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の光
ファイバクランプ機構であれば、固定ブロックの押さえ
片挿入孔には押さえ片が挿入され、固定ブロックの上面
にはこれらの押さえ片を上部から加圧する加圧部材が装
着されている。加圧部材によって全ての押さえ片が加圧
されると、押さえ片の下端は押さえ片挿入孔より突出
し、固定溝に支持された心線と当接する。このため、心
線は固定溝の内壁に押し付けられ、心線は固定溝内に確
実に固定される。そして、押さえ片によって固定溝に固
定された後に、各心線が軸ズレすることはほとんどな
い。
ファイバクランプ機構であれば、固定ブロックの押さえ
片挿入孔には押さえ片が挿入され、固定ブロックの上面
にはこれらの押さえ片を上部から加圧する加圧部材が装
着されている。加圧部材によって全ての押さえ片が加圧
されると、押さえ片の下端は押さえ片挿入孔より突出
し、固定溝に支持された心線と当接する。このため、心
線は固定溝の内壁に押し付けられ、心線は固定溝内に確
実に固定される。そして、押さえ片によって固定溝に固
定された後に、各心線が軸ズレすることはほとんどな
い。
【0042】押さえ片挿入孔が、固定溝の各々の溝底中
央部と対向する位置に並設された複数のスリット孔であ
れば、各押さえ片はこれらのスリット孔をガイドとし
て、各押さえ片の下端をスリット孔より突出させる。こ
のため、突出した各押さえ片の下端は各固定溝の溝底中
央部に向けて延び、各固定溝に支持された各心線を上か
ら確実に固定することができる。
央部と対向する位置に並設された複数のスリット孔であ
れば、各押さえ片はこれらのスリット孔をガイドとし
て、各押さえ片の下端をスリット孔より突出させる。こ
のため、突出した各押さえ片の下端は各固定溝の溝底中
央部に向けて延び、各固定溝に支持された各心線を上か
ら確実に固定することができる。
【0043】心線同士の間隔が非常に狭い場合であって
も、この間隔と等しい間隔で固定ブロックにスリット孔
を形成することは容易である。スリット孔を形成する位
置が正確であれば、このスリット孔をガイドとする押さ
え片は確実に心線を押さえることができる。このよう
に、心線同士の間隔が非常に狭い場合でも、簡単な製造
工程で各心線を確実に固定するクランプ機構を製造する
ことができる。
も、この間隔と等しい間隔で固定ブロックにスリット孔
を形成することは容易である。スリット孔を形成する位
置が正確であれば、このスリット孔をガイドとする押さ
え片は確実に心線を押さえることができる。このよう
に、心線同士の間隔が非常に狭い場合でも、簡単な製造
工程で各心線を確実に固定するクランプ機構を製造する
ことができる。
【0044】押さえ片を加圧する加圧部材にブロック状
の弾性体を用いれば、一つの加圧部材で全ての押さえ片
に均等な圧力をかけることができる。また、押さえ片を
加圧する加圧部材に板バネを用いれば、押さえ片ごとに
容易に加圧を変化させることができ、押さえ片ごとに最
適なクランプ加重を設定することができる。
の弾性体を用いれば、一つの加圧部材で全ての押さえ片
に均等な圧力をかけることができる。また、押さえ片を
加圧する加圧部材に板バネを用いれば、押さえ片ごとに
容易に加圧を変化させることができ、押さえ片ごとに最
適なクランプ加重を設定することができる。
【0045】さらに、第1位置決め溝と第2位置決め溝
の間にガイドピンを介在させた状態で、光ファイバ支持
用基板の上面に固定ブロックを装着するだけで、光ファ
イバ支持用基板の固定溝と固定ブロックの押さえ片挿入
孔の位置合わせを自動的に行うことができる。このた
め、押さえ片挿入孔に挿入された押さえ片は、確実に固
定溝内の心線を上から押し付けることができる。
の間にガイドピンを介在させた状態で、光ファイバ支持
用基板の上面に固定ブロックを装着するだけで、光ファ
イバ支持用基板の固定溝と固定ブロックの押さえ片挿入
孔の位置合わせを自動的に行うことができる。このた
め、押さえ片挿入孔に挿入された押さえ片は、確実に固
定溝内の心線を上から押し付けることができる。
【0046】また、本発明の光ファイバ調心装置及び光
ファイバ融着接続装置は、上記光ファイバクランプ機構
を有しているので同様の効果が発揮される。さらに、固
定溝に支持された心線は押さえ片による上からの圧力が
常にかかっているので、調整機構によって各心線の先端
が持ち上がっても、心線が固定溝から外れることなく、
固定溝に固定された状態を維持する。このため、本発明
の光ファイバ調心装置であれば、光ファイバの調心を正
確に行うことができる。また、本発明の光ファイバ融着
接続装置であれば、光ファイバの調心を正確に行った上
で融着接続するので、接続損失は非常に小さい。
ファイバ融着接続装置は、上記光ファイバクランプ機構
を有しているので同様の効果が発揮される。さらに、固
定溝に支持された心線は押さえ片による上からの圧力が
常にかかっているので、調整機構によって各心線の先端
が持ち上がっても、心線が固定溝から外れることなく、
固定溝に固定された状態を維持する。このため、本発明
の光ファイバ調心装置であれば、光ファイバの調心を正
確に行うことができる。また、本発明の光ファイバ融着
接続装置であれば、光ファイバの調心を正確に行った上
で融着接続するので、接続損失は非常に小さい。
【図1】第1実施例に係る光ファイバ調心装置の構成を
示す一部破断した斜視図である。
示す一部破断した斜視図である。
【図2】第1実施例に係る光ファイバ調心装置の構成を
示す分解図である。
示す分解図である。
【図3】(a)は第1実施例に係る光ファイバ調心装置
が有する固定ブロック、押さえ片及び弾性体の構成を示
す分解図、(b)は第1実施例に係る光ファイバ調心装
置が有する固定ブロック、押さえ片及び弾性体の構成を
示す正面図である。
が有する固定ブロック、押さえ片及び弾性体の構成を示
す分解図、(b)は第1実施例に係る光ファイバ調心装
置が有する固定ブロック、押さえ片及び弾性体の構成を
示す正面図である。
【図4】第3実施例に係る光ファイバ調心装置が有する
固定ブロック、押さえ片及び弾性体の構成を示す分解図
である。
固定ブロック、押さえ片及び弾性体の構成を示す分解図
である。
【図5】(a)は第3実施例に係る光ファイバ調心装置
が有する固定ブロック、押さえ片及び弾性体の構成を示
す分解図、(b)は第3実施例に係る光ファイバ調心装
置が有する固定ブロック、押さえ片及び弾性体の構成を
示す正面図である。
が有する固定ブロック、押さえ片及び弾性体の構成を示
す分解図、(b)は第3実施例に係る光ファイバ調心装
置が有する固定ブロック、押さえ片及び弾性体の構成を
示す正面図である。
【図6】第1実施例で示された調心装置を光ファイバ融
着接続装置に適用した例を示す平面図である。
着接続装置に適用した例を示す平面図である。
【図7】従来の光ファイバクランプ機構の構成を示す要
部拡大斜視図である。
部拡大斜視図である。
10…光ファイバ支持用基板、11…固定溝、11a…
溝底中央部、12…第2位置決め溝、20…多心光ファ
イバ、21…心線、30…調整機構、40…固定ブロッ
ク、41…第1位置決め溝、42…スリット孔、43…
押さえ片挿入孔、50…ガイドピン、60,61,62
…押さえ片、70…弾性体(加圧部材)、90,91…
板バネ(加圧部材)、95…電極棒(融着接続機構)、
A…光ファイバクランプ機構。
溝底中央部、12…第2位置決め溝、20…多心光ファ
イバ、21…心線、30…調整機構、40…固定ブロッ
ク、41…第1位置決め溝、42…スリット孔、43…
押さえ片挿入孔、50…ガイドピン、60,61,62
…押さえ片、70…弾性体(加圧部材)、90,91…
板バネ(加圧部材)、95…電極棒(融着接続機構)、
A…光ファイバクランプ機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−174959(JP,A) 特開 平6−230248(JP,A) 実開 平3−35505(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/24 - 6/40
Claims (8)
- 【請求項1】 一端の被覆が剥がされ複数の心線が露出
した多心光ファイバの各心線を固定する光ファイバクラ
ンプ機構において、 前記複数の心線を各々支持する断面V字型の複数の固定
溝が上面に並設された光ファイバ支持用基板と、 前記光ファイバ支持用基板の上面に装着され、前記固定
溝を上から覆う固定ブロックと、 前記固定ブロックの上下面を貫通して形成された押さえ
片挿入孔と、 前記押さえ片挿入孔に挿入され、各下端が前記固定溝の
各々の溝底中央部に向けて延在し、前記固定溝上の各心
線に当接する複数の押さえ片と、 前記固定ブロックの上面に装着され、前記押さえ片挿入
孔に挿入された前記複数の押さえ片の上部を加圧し、前
記固定溝に心線を押し付ける加圧部材とを備えることを
特徴とする光ファイバクランプ機構。 - 【請求項2】 前記押さえ片挿入孔は、前記固定溝の各
々の溝底中央部と対向する位置に並設され、前記複数の
押さえ片を各々挿入させる複数のスリット孔であること
を特徴とする請求項1記載の光ファイバクランプ機構。 - 【請求項3】 前記加圧部材は、前記複数の押さえ片を
上部から加圧する弾性底面を有するブロック状の弾性体
であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
光ファイバクランプ機構。 - 【請求項4】 前記加圧部材は、基端が前記固定ブロッ
クの上面に固定され、先端が前記複数の押さえ片を各々
上部から加圧する複数の板バネであることを特徴とする
請求項1又は請求項2に記載の光ファイバクランプ機
構。 - 【請求項5】 前記固定ブロック及び前記押さえ片の材
質がセラミックスであることを特徴とする請求項1から
請求項4のいずれか一項に記載の光ファイバクランプ機
構。 - 【請求項6】 前記固定ブロックの下面の両端近傍に設
けられた断面V字型の一対の第1位置決め溝と、この第
1位置決め溝と対向する前記光ファイバ支持用基板の上
面に設けられた断面V字型の一対の第2位置決め溝と、
前記第1及び第2位置決め溝に介在させて前記光ファイ
バ支持用基板の上面に前記固定ブロックを載せた際に、
前記第1及び第2位置決め溝のいずれにも側面が当接す
る柱状の一対のガイドピンとを備えることを特徴とする
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光ファイ
バクランプ機構。 - 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれか一項に
記載の光ファイバクランプ機構と、前記複数の固定溝に
支持された前記各心線の先端を各々持ち上げて前記各心
線の先端の位置を調整する調整機構とを備えることを特
徴とする光ファイバ調心装置。 - 【請求項8】 請求項7記載の光ファイバ調心装置を一
対有し、これらの光ファイバ調心装置の間に、前記各心
線の先端同士を接続する融着接続機構を配置させたこと
を特徴とする光ファイバ融着接続装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17774995A JP3138616B2 (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 光ファイバクランプ機構、光ファイバ調心装置及び光ファイバ融着接続装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17774995A JP3138616B2 (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 光ファイバクランプ機構、光ファイバ調心装置及び光ファイバ融着接続装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0933747A JPH0933747A (ja) | 1997-02-07 |
JP3138616B2 true JP3138616B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=16036456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP17774995A Expired - Fee Related JP3138616B2 (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 光ファイバクランプ機構、光ファイバ調心装置及び光ファイバ融着接続装置 |
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JP (1) | JP3138616B2 (ja) |
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1995
- 1995-07-13 JP JP17774995A patent/JP3138616B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0933747A (ja) | 1997-02-07 |
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