JP2017142456A - 光ファイバ切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構成で、より精密な刃部材の位置調整が可能な光ファイバ切断装置を提供する。【解決手段】光ファイバを切断する光ファイバ切断装置は、光ファイバのガラスファイバ部分を固定する固定部材と、ガラスファイバ部分に傷を付ける刃部材14と、固定部材によって固定されたガラスファイバ部分に対する刃部材14の相対位置を調整する位置調整部と、を備えている。位置調整部は、回動軸42と、回動軸42の回転中心とは異なる回転中心を有する円弧を備えた偏心カム領域42Aとを備え、偏心カム領域42Aの外周部の位置に応じて刃部材14の相対位置が変化される。【選択図】図11

Description

本発明は、光ファイバのガラスファイバ部分を切断する刃部材の位置調整が可能な光ファイバ切断装置に関する。
近年、大容量かつ高速の情報伝送への要求が高まっており、オフィスビルや一般家庭内において光ファイバ通信網の整備が進んでいる。たとえば、幹線から家庭内に光ファイバを引き込む場合、幹線側の光ファイバと家庭内の光ファイバとを接続する必要がある。光ファイバを接続する場合、光ファイバ端部の被覆を除去してガラスファイバ部分を露出し、露出したガラスファイバ部分を切断して、切断した破断面同士を突き合わせた状態で接続する。
特許文献1および2には、刃部材により光ファイバを切断する光ファイバ切断装置であって、バネや刃圧調整ネジ等から構成される刃圧調整機構を備え、光ファイバを切断する際に刃圧調整機構により刃部材の刃圧が調整される光ファイバ切断装置が開示されている。
また、特許文献3には、刃圧調整治具を用いて、調整ネジを回転させて刃を上下させて刃圧調整を行う方法が開示されている。
特開2012−13717号公報 特開2010−122555号公報 特開2001−311832号公報
特許文献1および2の記載のように、バネにより刃圧を調整しようとすると、刃の移動量はバネの弾性力に依存するため、精密な刃圧調整が難しい。また、特許文献2および3に記載のように、調整ネジにより刃圧を調整する場合には、ネジの移動量がそのまま刃の移動量となるため、熟練を要する。
本発明の目的は、簡便な構成で、より精密な刃部材の位置調整が可能な光ファイバ切断装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の光ファイバ切断装置は、
光ファイバを切断する光ファイバ切断装置であって、
前記光ファイバのガラスファイバ部分を固定する固定部材と、
前記ガラスファイバ部分に傷を付ける刃部材と、
前記固定部材によって固定された前記ガラスファイバ部分に対する前記刃部材の相対位置を調整する位置調整部と、
を備え、
前記位置調整部は、回動軸と、前記回動軸の回転中心とは異なる回転中心を有する円弧を備えた偏心カム領域とを備え、
前記偏心カム領域の外周部の位置に応じて前記刃部材の前記相対位置が変化される。
本発明によれば、簡便な構成で、より精密な刃部材の位置調整が可能な光ファイバ切断装置を提供することができる。
本実施形態の光ファイバ切断装置とそれに取り付けられるホルダの正面斜視図である。 光ファイバ切断装置の背面斜視図である。 光ファイバ切断装置の右側面図である。 光ファイバ切断装置のクランプカバーを閉じた状態の正面斜視図である。 図4に示す状態の右側面図である。 クランプカバーを開放した状態において刃部材の保持部材の操作レバーを上方に上げたときの底面側斜視図である。 クランプカバーをロック部材によりロックした状態の背面斜視図である。 図7に示す状態の右側面図である。 刃部材の位置調整機構を示す一部断面図である。 図9の中央縦断面図である。 位置調整機構の調整レバーが調整された状態を示す一部断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係る光ファイバ切断装置は、
(1)光ファイバを切断する光ファイバ切断装置であって、
前記光ファイバのガラスファイバ部分を固定する固定部材と、
前記ガラスファイバ部分に傷を付ける刃部材と、
前記固定部材によって固定された前記ガラスファイバ部分に対する前記刃部材の相対位置を調整する位置調整部と、
を備え、
前記位置調整部は、回動軸と、前記回動軸の回転中心とは異なる回転中心を有する円弧を備えた偏心カム領域とを備え、
前記偏心カム領域の外周部の位置に応じて前記刃部材の前記相対位置が変化される。
この構成によれば、簡便な構成で、より精密な刃部材の位置調整が可能となり、刃圧の微調整を容易に行うことができる。
(2)前記位置調整部は、
前記偏心カム領域から突出した突出部と、
前記突出部に当接する調整ネジと、を有し、
前記調整ネジの回転による移動に応じて前記突出部を前記偏心カム領域の回転中心軸周りに回転させることで、前記偏心カム領域を回転させることが好ましい。
この構成によれば、調整ネジの移動量を偏心カム領域の回転量に変換し、更に偏心カムの回転中心から外周までの距離の変化量を刃部材の移動量に変換させているため、刃部材の移動量の最小変化量をより小さくすることができる。
(3)前記位置調整部は、前記調整ネジの移動によって付与される前記偏心カム領域の回転方向とは逆方向に回転させるように、前記突出部を移動させる押圧部をさらに有することが好ましい。
この構成によれば、押圧部により調整ネジの移動方向とは逆方向の移動を偏心カム領域に付与できるため、刃圧の調整をより精密に行うことができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1および図2は、本発明の実施形態に係る光ファイバ切断装置とそれに取り付けられるホルダの正面斜視図および背面斜視図である。図3は、光ファイバ切断装置の右側面図である。
光ファイバ切断装置1は、本体部10と、クランプカバー20と、を備えている。本体部10は、ホルダ固定部11、下固定部材12、ファイバ位置決め部13、刃部材14、保持部材15を有している。クランプカバー20は、アーム部材21と、回動部材22と、上固定部材23と、取付部材24と、レバー押さえ部25と、破断部材26とを有している。本体部10の下固定部材12と、クランプカバー20の上固定部材23とにより光ファイバ(不図示)のガラスファイバ部分をクランプするクランプ部が構成されている。
本体部10は、天板部10Aと、底板部10Bと、天板部10Aと底板部10Bとをつなぐ柱部10Cとから構成されている。天板部10Aの上面10A1には、ホルダ固定部11が設けられている。ホルダ固定部11は、光ファイバをその保護被覆の部分で保持するホルダ30を固定するために凹状に形成された部位である。ホルダ30は、一例として、その上面に外径の異なる複数種の光ファイバを収容可能なファイバ収容溝31が設けられた構造を有するものである。
天板部10Aの上面10A1においてクランプカバー20と対向する位置には、下固定部材12が固定されている。下固定部材12は、一定間隔をおいて配置された一対の下クランプ部12A,12Bから構成されている。各下クランプ部12A,12Bは、金属製の台の上面にゴム材がはめ込まれたものであり、ゴム材の上面(以下、クランプ面12Pとする)に、光ファイバのガラスファイバ部分が載せられるように構成されている。この一対の下クランプ部12A,12Bは、後述する一対の上固定部材23と対向し、クランプカバー20を閉じることによって光ファイバのガラスファイバ部分を挟みこみ固定することができる。
下固定部材12のうちホルダ固定部11とは反対側に配置された下クランプ部12Bの外側には、ファイバ位置決め部13が設けられている。ファイバ位置決め部13は、天板部10Aの上面10A1から上方に突出する部材であって、その中央部に光ファイバのガラスファイバ部分が収容されるガイド溝13Aが設けられている。先端において所定長さのガラスファイバ部分が露出された光ファイバは、ホルダ30のファイバ収容溝31に保護被覆部分が収容されるとともに、露出されたガラスファイバ部分が下クランプ部12A,12Bに載置され、更にガラスファイバ部分の先端側がファイバ位置決め部13のガイド溝13Aに収容されることで、天板部10A上の適切な位置に配置される。
一対の下クランプ部12A,12B間には露出孔16が形成され、露出孔16から刃部材14が上方に突出している。刃部材14は、円板の周囲に刃が形成されたものであり、図3に示すように、その中央に支持軸14Aを備えている。保持部材15は、支持軸14Aを介して刃部材14を保持する部材であって、刃保持部41と、回動軸42と、回動レバー43と、金属製の丸棒44と、調整レバー45とが設けられている。刃部材14の支持軸14Aが、保持部材15の刃保持部41に取り付けられている。保持部材15は、回動軸42により本体部10の柱部10Cに取り付けられている。回動レバー43は、刃保持部41から側方へ突出するように設けられている。回動レバー43が上下に移動することにより、保持部材15は、回動軸42を中心に本体部10の柱部10Cに対して回動可能に構成されている。そのため、回動レバー43の移動により、刃保持部41に取り付けられた刃部材14が回動軸42を中心に円弧移動される。丸棒44は、回動レバー43の刃保持部41側の領域において、ホルダ30に保持される光ファイバの長手方向に沿って、回動レバー43から延出するように設けられている。調整レバー45は、回動軸42から下方へ突出するように設けられている。調整レバー45を用いて行われる光ファイバのクランプ部位に対する刃部材14の位置調整方法については後で詳述する。
クランプカバー20は、本体部10の天板部10Aにおいて下固定部材12、ファイバ位置決め部13および刃部材14が配置された領域を覆うように設けられた長尺状のアーム部材21を備えている。アーム部材21は、本体部10に回動部材22を介して回動自在に連結されている。
アーム部材21の裏面側には、下固定部材12に対向する位置に上固定部材23が配置されている。上固定部材23は、一定間隔をおいて配置された一対の上クランプ部23A,23Bから構成されている。一対の上クランプ部23A,23Bは、取付部材24に取り付けられている。取付部材24は、回動部材22を介して回動自在に天板部10Aおよびアーム部材21に連結されている。また、取付部材24はアーム部材21に設けられた長穴21Aに挿入される突起部24Aを備えている。また、アーム部材21の裏面と上固定部材23との間には、圧縮ばね(不図示)が設けられている。この構成により、上固定部材23は、アーム部材21に対して長穴21Aの長手方向にスライド可能である。
レバー押さえ部25は、アーム部材21の回動部材22が設けられた部位とは反対側において、アーム部材21を閉じた状態で本体部10側に向けてアーム部材21から略直角に突出するように設けられている。このレバー押さえ部25は、アーム部材21を閉じるべく回動させた際に、保持部材15の回動レバー43を下方に押圧することができるように上底が幅広な台形(逆三角)形状に形成されている。この構成により、本体部10に対してクランプカバー20を閉じた際に、レバー押さえ部25により回動レバー43が下方に押圧されて、刃部材14が円弧移動し、上下の固定部材12,23により固定された光ファイバのガラスファイバ部分に傷をつけることができる。
上クランプ部23A,23B間には、刃部材14によりガラスファイバ部分に付けられた傷を進展させてガラスファイバ部分を破断させるための破断部材26が設けられている。破断部材26は、取付部材24に固定された部材であって、上クランプ部23A,23Bの上面よりわずかに突出するように配置されている。この構成により、回動レバー43の下方移動に基づき円弧移動された刃部材14によって創傷されたガラスファイバ部分を押圧し、傷を進展させて破断させることができる。破断部材26は、一例として、金属製の台の上面にゴム材がはめ込まれたものである。破断部材26で傷を進展させて破断することにより、ガラスファイバ部分を、刃部材14で傷が付けられた部位から確実に破断し、良好な破断面を形成することができる。
本体部10とクランプカバー20とは、アーム部材21と取付部材24との間に設けられたバネ部材(不図示)により互いに開く方向に付勢されている。本体部10の天板部10Aとクランプカバー20とが開いた状態でなす角度(開度)θは、一例として約90度に設定される。これにより、切断作業終了後、クランプカバー20から手を離すと、バネ部材の付勢力を利用してクランプカバー20が自動で開放される。そして、バネ部材の付勢力で本体部10とクランプカバー20とを開いた状態で保持できるので、ホルダ固定部11にホルダ30を取り付けることが容易となる。また、ガラスファイバ部分を切断した後、ホルダ30から光ファイバを容易に取り外すことができる。
次に、上記の光ファイバ切断装置1により光ファイバのガラスファイバ部分を切断する際の光ファイバ切断装置1の動作の一例を、図1〜図6に基づいて説明する。図4は、光ファイバ切断装置1のクランプカバー20を閉じた状態の正面斜視図であり、図5は、図4に示す状態の右側面図である。また、図6は、クランプカバー20を開放した状態において保持部材15の回動レバー43を上方に上げたときの底面側斜視図である。
まず、図1〜3に示すように、作業者は、本体部10とクランプカバー20とが開いた状態で、ホルダ固定部11に取り付けられたホルダ30のファイバ収容溝31に、先端において所定長さのガラスファイバ部分が露出された光ファイバの保護被覆部分を収容する。そして、作業者は、光ファイバのガラスファイバ部分を下クランプ部12A,12Bに載置するとともに、ファイバ位置決め部13のガイド溝13Aに収容する。
この状態で、作業者が開放状態にあるクランプカバー20(アーム部材21)を本体部10へ向けて回動させると、図4および図5に示すように、互いに対向する下クランプ部12A,12Bと上クランプ部23A,23Bとによって、光ファイバのガラスファイバ部分が挟み込まれて固定される。そして、レバー押さえ部25が回動レバー43を押圧することにより回動レバー43が下方に移動される。この回動レバー43の下方移動に基づき円弧移動された刃部材14によって上下の固定部材12,23間で固定された光ファイバのガラスファイバ部分に傷がつけられる。そして、破断部材26により創傷されたガラスファイバ部分を押圧することで、傷を進展させてガラスファイバ部分が破断する。
ガラスファイバ部分の切断作業が終了して、作業者がアーム部材21から手を離すと、図6に示すように、アーム部材21と取付部材24との間に設けられたバネ部材の付勢力によってクランプカバー20(アーム部材21および取付部材24)が開放される。その後、作業者が保持部材15の回動レバー43あるいは丸棒44を上方に移動させることで、刃部材14を保持した保持部材15は、回動レバー43が天板部10Aに当接する待機位置に移動される。
なお上記の丸棒44の代わりに、回動レバー43や保持部材15の一部を、本体部10の柱部10Cの、刃部材14および保持部材15が設けられている面10C1とは逆側に突出させ、その部分を保持部材15を移動する場合の操作部として使用しても良い。
以上説明した光ファイバ切断装置1は、光ファイバが載置される本体部10と、本体部10に回動自在に接続され、本体部10に向けて回動することで本体部との間で光ファイバを固定するクランプカバー20と、固定された光ファイバのガラスファイバ部分に傷を付ける刃部材14と、本体部10に取り付けられて刃部材14を保持する保持部材15と、を備えている。クランプカバー20が保持部材15を押圧することによって、刃部材14が円弧運動を付与されガラスファイバ部分に傷が付けられる。具体的には、クランプカバー20は、クランプカバー20が本体部10と対向する状態において本体部10側に突出したレバー押さえ部25を有し、保持部材15は、クランプカバー20が本体部10に向けて回動される際にレバー押さえ部25により押圧される回動レバー43を有する。この構成によれば、クランプカバー20を本体部10へ向けて回動させるだけの簡便な構成で、光ファイバを本体部10とクランプカバー20との間で固定し、刃部材14を円弧運動させて光ファイバのガラスファイバ部分に傷をつけて、ガラスファイバ部分を切断するという一連の工程を一度に行うことができる。そのため、作業者が片手で光ファイバを押さえつつ、もう一方の手で光ファイバ切断装置1のクランプカバー20を回動させて光ファイバ切断作業ができるように構成することが可能になる。したがって、切断作業が簡便化され、切断作業の短縮化を図ることができる。
なお、図6に示すように、本体部10の柱部10Cの、刃部材14および保持部材15が設けられている面10C1には、その上部側に磁石17が設けられている。光ファイバ切断作業後に、作業者が回動レバー43あるいは丸棒44を上方に移動させると、丸棒44の一端部が磁石17に吸着保持される。これにより、保持部材15を回動レバー43が天板部10Aに当接する待機位置で固定することができる。そのため、刃部材14の予期しない円弧運動による光ファイバのガラスファイバ部分の創傷を防ぐことができる。
なお上記丸棒44の代わりに、回動レバー43や保持部材15の一部を面10C1側に突出させたり、回動レバー43や保持部材15を面10C1に近接させて、その一部が磁石17に吸着保持されるようにしても良い。
また、図7に示すように、天板部10Aの上面10A1において、クランプカバー20の回動部材22近傍には、ロック機構18が設けられている。また、アーム部材21には、ロック機構18と対向する位置に切欠き部21B(図1および図2参照)が設けられている。ロック機構18は、ネジ18Aを中心に回動自在であって、ロック機構18の先端が切欠き部21Bに挿入可能となっている。このように、ロック機構18の先端をアーム部材21の切欠き部21Bに挿入させることで、図8に示すように、アーム部材21が全開放状態とならないよう半開放状態で固定することができる。このようにロック機構18を用いて光ファイバ切断装置1を半開放状態としておくことにより、上下の固定部材12,23や、露出孔16から突出する刃部材14が露出することがないようにすることができる。そのため、光ファイバ切断装置1を専用の収容ケース等に収容せずとも安全に持ち運ぶことができる。また、下固定部材12のゴム材と上固定部材23のゴム材とが強い力で接触することを防ぐことができるため、クランプカバー20を半開放状態で長期間閉じていても上下のゴム材が変形して劣化する可能性を低減させることができる。
なお、上記の実施形態においては、刃部材14によって創傷された光ファイバのガラスファイバ部分を破断部材26によって押圧することでガラスファイバ部分を破断させているが、必ずしも破断部材26によって破断する構成としなくともよい。すなわち、ガラスファイバ部分を切断する刃部材14の高さを調整することによって、刃部材14がガラスファイバ部分に深く入り込み、刃部材14が円弧移動する途中で、ガラスファイバ部分を切断することも可能である。
次に、調整レバー45を用いて行われる光ファイバが載置されるクランプ面12Pに対する刃部材14の位置調整方法について図9〜11を参照して説明する。
図9は、刃部材の位置調整機構を示す一部断面図であり、図10は、図9に示す位置調整機構の中央縦断面図である。
図9に示すように、刃部材14を保持する保持部材15の回動軸42は、偏心カム機構を備えている。すなわち、回動軸42は、回動軸42の回転中心軸とは異なる回転中心軸を持つ偏心カム領域42Aを有している。すなわち、偏心カム領域42Aの外周(カム面42B)は、回動軸42の回転中心軸からの距離が変化している。図10に示すように、カム面42Bの周囲にはベアリング46が取り付けられ、このベアリング46の周囲に刃保持部41が固定されている。すなわち、刃保持部41は、ベアリング46を介して回動軸42に回転自在に連結されている。
また、図9および図10に示すように、調整レバー45は、偏心カム領域42Aのベアリング46が取り付けられた部分よりも本体部10の柱部10C側において、偏心カム領域42Aから下方に突出するように固定されている。すなわち、調整レバー45は、偏心カム領域42Aの回転中心軸と同一の回転中心軸を有しており、偏心カム領域42Aと一体的に回転可能である。図9においては、一例として、調整レバー45は鉛直方向に延びるように位置している。調整レバー45の先端は、本体部10の底面部10Bに設けられた開口部10B1に挿通されている。開口部10B1は刃部材14の直径方向に沿って長穴状に切り欠かれている。底面部10Bには、さらに刃部材14の直径方向に沿って開口された小径開口部10B2,10B3が設けられている。小径開口部10B2,10B3は、開口部10B1の両端においてそれぞれ開口部10B1と連通している。この小径開口部10B2,10B3のそれぞれに、調整ネジFが挿入されている。調整ネジFは、その先端部同士の間に調整レバー45の先端が挟み込まれるように位置し得る。
図11は、調整レバー45が調整された状態を示す一部断面図である。
調整ネジFの少なくとも一方を小径開口部10B2,10B3に沿って移動させることで、開口部10B1に挿入された調整レバー45が刃部材14の直径方向に沿って開口部10B1内で移動可能となる。本例では、図9および図11において左側に設けられた小径開口部10B2内に挿入された調整ネジFを緩めて右側に設けられた小径開口部10B3内に挿入された調整ネジFを締めることで、調整レバー45が、例えば図9に示す位置から図11に示す位置まで移動される。このように調整レバー45が回動軸42の回転方向に移動することにより、調整レバー45が固定された偏心カム領域42Aも回動軸42を中心に回転する。偏心カム領域42Aは、回動軸42の回転中心とは異なる中心を持つ偏心カムとして構成されているため、偏心カム領域42Aが回転することで、回動軸42の回転中心から鉛直方向のカム面42Bまでの距離が変化する。その結果、カム面42Bの周囲にベアリング46を介して連結されている刃保持部41の位置が昇降する。この構成により、調整ネジFにより調整レバー45を回動軸42の回転方向に移動させることで、刃保持部41に保持されている刃部材14の位置が昇降可能となる。例えば、図11に示すように、調整ネジFの回転移動により調整レバー45が鉛直方向から時計回りに30度移動した場合には、刃部材14の位置は0.25mm上昇する。
以上説明したように、本実施形態に係る光ファイバ切断装置1は、固定部材12,23によって固定された光ファイバのガラスファイバ部分に対する刃部材14の相対位置を調整する位置調整部として、回動軸42と、回動軸42の回転中心とは異なる回転中心を有する円弧を備えた偏心カム領域42Aとを備え、偏心カム領域42Aの外周部の位置に応じて刃部材14の相対位置が変化される。この構成によれば、簡便な構成で、より精密な刃部材14の位置調整が可能となり、刃圧の微調整を容易に行うことができる。また、調整ネジFの回転移動により調整レバー45を回転させて、クランプ面12Pに対する刃部材14の位置を調整することで、刃部材14の移動量の最小変化量を従来よりも小さくすることができ、上下の固定部材12,23間に固定される光ファイバと刃部材14との接触量の微調整を容易に行うことができる。
なお、上記の実施形態においては、小径開口部10B2,10B3のそれぞれに、調整ネジFが挿入されている構成としているがこの例に限られない。小径開口部10B2,10B3のいずれか一方には、調整レバー45を押圧する押圧部として、例えば圧縮バネが設けられていても良い。この押圧部としての圧縮バネは、他方の小径開口部に挿入された調整ネジFの移動によって付与される偏心カム領域の回転方向とは逆方向に回転させるように、調整レバー45を移動させるものである。圧縮バネにより調整ネジの移動方向とは逆方向の移動を偏心カム領域42Aに付与できるため、刃圧の調整をより精密に行うことができる。
また、上記の実施形態においては、偏心カム領域42Aから下方に突出する調整レバー45を移動させることで偏心カム領域42Aを回転させて刃部材14の位置を調整しているが、この例に限られない。例えば、調整レバー45を設けずに偏心カム領域42Aを直接回転させて刃部材14の位置を調整しても良い。
また、上記の実施形態においては、円弧運動により光ファイバのガラスファイバ部分を創傷する刃部材14の位置を調整する機構として偏心カム領域42Aや調整レバー45を設けているが、この例に限られない。例えば、光ファイバ切断装置は、直線的なスライド移動が可能なスライド機構を備えた保持部材を有し、この保持部材に保持されて直線的なスライド移動により光ファイバを創傷する刃部材の位置を調整する手段として、上記実施形態の偏心カム機構、調整レバー、調整ネジなどの位置調整機構を設けても良い。これにより、直線移動により光ファイバに創傷する刃部材においても、より精密な位置調整を行うことができる。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
1:光ファイバ切断装置
10:本体部
10A:天板部
10B:底板部
10B1:開口部
10B2,10B3:小径開口部
10C:柱部
11:ホルダ固定部
12:下固定部材(固定部材の一例)
13:ファイバ位置決め部(位置決め部の一例)
14:刃部材
15:保持部材
16:露出孔
17:磁石
18:ロック機構
20:クランプカバー(カバー部材の一例)
21:アーム部材
21A:長穴
21B:切欠き部
22:回動部材
23:上固定部材
24:取付部材
25:レバー押さえ部(第一の突出部の一例)
26:破断部材
30:ホルダ
31:ファイバ収容溝
41:刃保持部
42:回動軸
42A:偏心カム領域
42B:カム面
43:回動レバー(第二の突出部の一例)
44:丸棒
45:調整レバー(突出部の一例)
46:ベアリング

Claims (3)

  1. 光ファイバを切断する光ファイバ切断装置であって、
    前記光ファイバのガラスファイバ部分を固定する固定部材と、
    前記ガラスファイバ部分に傷を付ける刃部材と、
    前記固定部材によって固定された前記ガラスファイバ部分に対する前記刃部材の相対位置を調整する位置調整部と、
    を備え、
    前記位置調整部は、回動軸と、前記回動軸の回転中心とは異なる回転中心を有する円弧を備えた偏心カム領域とを備え、
    前記偏心カム領域の外周部の位置に応じて前記刃部材の前記相対位置が変化される、光ファイバ切断装置。
  2. 前記位置調整部は、
    前記偏心カム領域から突出した突出部と、
    前記突出部に当接する調整ネジと、を有し、
    前記調整ネジの回転による移動に応じて前記突出部を前記偏心カム領域の回転中心軸周りに回転させることで、前記偏心カム領域を回転させる、請求項1に記載の光ファイバ切断装置。
  3. 前記位置調整部は、前記調整ネジの移動によって付与される前記偏心カム領域の回転方向とは逆方向に回転させるように、前記突出部を移動させる押圧部をさらに有する、請求項2に記載の光ファイバ切断装置。
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