JPH0523819U - 振動切断作業機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全性及び耐久性に優れ、メインテナンスが
容易であるとともに、作業能率の向上を図れること。 【構成】 本体１上部に原動機２、該原動機２の回転運
動を往復運動に変換する変換部４が設けられ、該変換部
４には上下往復動杆７の上端７ａが連係され、該上下往
復動杆７の下端には略半円状の切断刃１４が取り付けら
れ、さらに、前記本体１下方に前記切断刃１４と平行に
切り込み深度調整杆１６が上下調整自在に取り付けられ
てなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ゴルフ場の芝等の切断整備作業等に、使用される振動切断作業機に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ゴルフ場の芝の切断整備作業等には、一般的に、先端に高速回転刃を取 り付けた回転刃式刈払機や、先端に上下一対の細長い上刃及び下刃からなるレシ プロ刃を取り付け、該上刃及び下刃を互いに長手方向へ相対的に往復動させる二 枚刃バリカン刃式の刈払機等が使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記前者の先端に高速回転刃を取り付けた刈払機は、芝の切断整備作業等を行 っている際に、高速回転刃によって小石等が周囲に飛散させられる等して、人身 事故をおこす場合があった。

【０００４】 また、後者の先端に二枚刃バリカン刃式のレシプロ刃を取り付けた刈払機の場 合には、特に、バンカーエッジ等において芝の切断整備作業を行うと上刃と下刃 間に砂等を咬み込むことがあり、その結果、刃部が早期に摩耗される等、耐久性 を損ねる場合があった。

【０００５】 本考案は前記事情に鑑みてなされたもので、安全性及び耐久性に優れ、メイン テナンスが容易であるとともに、作業能率の向上を図ることができる振動切断作 業機を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案は、本体上部に原動機、該原動機の回転運動 を往復運動に変換する変換部が設けられ、該変換部には上下往復動杆の上端が連 係され、該上下往復動杆の下端には略半円状の切断刃が取り付けられ、さらに前 記本体下方に前記切断刃と平行に切り込み深度調整杆が上下調整自在に取り付け られた構成としたものである。

【０００７】

【作用】

本考案の振動作業機は、安全性及び耐久性に優れ、メインテナンスが容易であ るるとともに、作業能率の向上を図ることができる。

【０００８】 すなわち、本考案の振動作業機は、本体１上部に原動機２、該原動機２の回転 運動を往復運動に変換する変換部４が設けられ、さらに、該変換部４には上下往 復動杆７の上端が連係されるとともに、該上下往復動杆７の下端には略半円状の 切断刃１４が取り付けられ、さらに、前記本体１の下方に前記切断刃１４と平行 に切り込み深度調整杆１６が上下調整自在となるように取り付けられて構成され ている。

【０００９】 したがって、本考案の振動作業機は、従来の回転刃を取り付けた刈払機のよう に、芝の切断整備作業等において小石等を周囲に飛散させることがなく安全であ るとともに、従来の二枚刃バリカン刃式の刈払機のように、芝の切断整備作業等 において上刃と下刃間に砂等を咬み込み、刃部が早期に摩耗させられて耐久性が 損ねられることもなく、切断刃１４、その他全体構成も簡単であるため、メイン テナンスも容易である。

【００１０】 さらに、本考案の振動作業機は、前記上下往復動杆７の下端に切断刃１４と平 行に切り込み深度調整杆１６が取り付けられているため、該切り込み深度調整杆 １６を作業現場、作業者の作業姿勢等に合わせて上下に調整することによって、 効率的な芝の切断整備作業を行える等、作業能率の向上を図ることができる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【００１２】 図１は本考案の振動切断作業機の側面図、図２は切断刃部の正面図、図３は切 断刃部の他の実施例を示す正面図、図４は原動機からの回転運動を往復運動に変 換する変換部の縦断面図である。

【００１３】 本考案の振動切断作業機は、まず、図１、図４に示されているように、本体１ の上部に空冷２サイクルガソリンエンジン等の原動機２、該原動機２の回転運動 を往復運動に変換する変換部４が設けられる。

【００１４】 図中、５は燃料タンクである。

【００１５】 さらに、前記変換部４には、前記本体１内を下方へ伸びる上下往復動杆７の上 端部７ａが連係される。

【００１６】 図４には前記変換部４の詳細が示されている。

【００１７】 すなわち、該変換部４は、前記原動機２によって駆動される回転軸３に偏心カ ム６が固定され、該偏心カム６にベアリング８を介して連接棒１２の大端１２ａ が嵌装され、小端１２ｂが前記上下往復動杆７の上端部７ａに設けられたピン９ に遊嵌されて構成されている。

【００１８】 図中、７ｂは前記上下往復動杆７に形成した湾曲部であり、該上下往復動杆７ 往復運動時に前記回転軸３と衝突するのを防ぐために形成されている。

【００１９】 また、前記上下往復動杆７の前記変換部４内に収容されている前方部７ｂは前 記変換部４の前方端部４ａに設けられた軸受け１０により、また、後方部７ｃは 前記変換部４の後方端部４ｂに設けられた軸受け１１とによってそれぞれ支持さ れて上下方向に摺動自在に構成されている。

【００２０】 前記構成の変換部４において、前記原動機２により回転軸３が回転させられる と、該回転軸３によって偏心カム６が回転させられ、連接棒１２が上下動させら れ、ピン９によって連係された上下往復動杆７が上下方向に往復動される。

【００２１】 本考案では、前記本体１の下端から突出した前記上下往復動杆７の下端に略半 円状に形成された切断刃１４がボルト１５等で取り付けられ、さらに、該切断刃 １４と平行に切り込み深度調整杆１６がボルト１７等で上下調整自在に取り付け られる。

【００２２】 該切り込み深度調整杆１６は、その取付位置を上下調整することによって、前 記切断刃１４の切断深度の調整を行うもので、図１及び図２に示すごとく、下端 を折り曲げてスキッド状とするが、図３に示されているように、下端にローラ１ ８を設けると作業中の移動が一層容易となる。

【００２３】 図中１９は操作ハンドル、２０はその固定ノブであり、前記操作ハンドル１９ は左右別々に上下調整後固定自在とされている。

【００２４】 また、図中２１は作業時に体に当てて機体の安定を図る安定バンドである。

【００２５】 なお、図示していないが、前記操作ハンドル１９には原動機２のスロットルレ バー等の各種制御部が構成される。

【００２６】 また、図中２２は作業者の足元を保護する可動安全板であり、上端が前記本体 １の操作ハンドル１９側の下方適位置に枢止され、下端部が前後に揺動自在に構 成されている。

【００２７】 したがって、作業者の足が切断刃１４方向へ行くのを防止するとともに地形の 変化に応じて上方に逃げ自在に構成されている。

【００２８】 また、切断刃１４は、図１に示すごとく、上下往復動杆７への取付位置を若干 後方へずらせると、機体を後傾させて押しながら作業する時の操作性が向上する 。

【００２９】

【考案の効果】

本考案によれば、安全性及び耐久性に優れ、メインテナンスが容易であるとと もに、作業能率の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の振動切断作業機の側面図である。

【図２】切断刃部の正面図である。

【図３】切断刃部の他の実施例を示す正面図である。

【図４】原動機からの回転運動を往復運動に変換する変
換部の縦断面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 原動機 ４ 変換部 ７ 上下往復動杆 １４ 切断刃 １６ 切り込み深度調整杆

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体１上部に原動機２、該原動機２の回
   転運動を往復運動に変換する変換部４が設けられ、該変
   換部４には上下往復動杆７の上端７ａが連係され、該上
   下往復動杆７の下端には略半円状の切断刃１４が取り付
   けられ、さらに前記本体１下方に前記切断刃１４と平行
   に切り込み深度調整杆１６が上下調整自在に取り付けら
   れてなることを特徴とする振動切断作業機。