JP2002047023A - ガラスカッター保持具及びガラススクライブ装置 - Google Patents

ガラスカッター保持具及びガラススクライブ装置

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JP2002047023A
JP2002047023A JP2000229450A JP2000229450A JP2002047023A JP 2002047023 A JP2002047023 A JP 2002047023A JP 2000229450 A JP2000229450 A JP 2000229450A JP 2000229450 A JP2000229450 A JP 2000229450A JP 2002047023 A JP2002047023 A JP 2002047023A
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正弘 手塚
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回動式のガラスカッターを用いて良好なスク
ライブ線を効率的に形成することのできるガラスカッタ
ー保持具及びガラススクライブ装置を提供する。 【解決手段】 ガラスカッター保持具10には、ガラス
カッター20の軸支部24を取り付けるための保持孔1
1が穿設され、保持孔11の軸線と直交する軸線を有す
る装着孔14,15が形成されている。装着孔14,1
5には固定ネジ16,17が挿通され、これらの固定ネ
ジ16,17によってガラスカッター保持具10がガラ
ススクライブ装置の支持アーム111の先端部分に固定
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラスカッター保持
具及びガラススクライブ装置に係り、特に、カッターチ
ップが回動可能に構成されているガラスカッターを用い
る場合に好適な改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガラス板を折り割する方法とし
て、ガラスカッターを用いてガラス板の表面にスクライ
ブ線を形成し、このスクライブ線に沿ってガラス板に応
力を作用させることによってガラス板を破断させる方法
が良く知られている。
【0003】スクライブ線を形成するためのガラスカッ
ターとしては、例えば、全体が円盤状で、その周縁に断
面V字状の刃先を備えたカッターチップを支軸によって
軸支し、この支軸をホルダによって保持した構造とし、
カッターチップが支軸を中心に回転自在となるように取
り付けたものが知られている。
【0004】また、カッターチップを上記支軸の軸線方
向と直交する軸線周りに回動自在に取り付けるために、
カッターチップの上記支軸を保持するホルダに、軸受を
内蔵した軸支部を取り付けた回動式のガラスカッターが
知られている。このガラスカッターは、軸支部をガラス
スクライブ装置の支持アーム等に装着した状態で用いら
れ、この状態で、ホルダ及びカッターチップが軸支部の
軸線周りに回動自在に構成されるので、カッターチップ
の回動が許容され、その結果、カッターチップがガラス
板の表面を走行していくときに、カッターチップの回転
抵抗を最小化する方向(通常はスクライブ方向)にカッ
ターチップのカット方向が自動的に調整されるようにな
っている。このため、回動式のガラスカッターを用いる
ことによって、ガラス表面の切断性が向上し、高品位の
スクライブ線を形成できるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ガ
ラススクライブ装置においては、ガラススクライブ装置
の支持アームに通常のガラスカッターを固定するように
構成されたものと、上記の軸支部を備えた回動式のガラ
スカッターの軸支部を取り付けるように構成されたもの
とがある。通常のガラスカッターと、回動式のガラスカ
ッターとは装着構造が全く異なるため、通常のガラスカ
ッターを装着するように構成されたガラススクライブ装
置には、回動式のガラスカッターを取り付けることがで
きないという問題点がある。
【0006】また、回動式でカッター遊びのあるガラス
カッターは、ガラス抵抗の低い方向にスクライブされる
ため切断性が良好である反面、カッターチップがガラス
板の外縁の角部に乗り上げる際に、ガラスカッターの走
行速度が高いと、ガラス板の角部に接触したカッターチ
ップのカット方向が不安定になり、カッターチップのカ
ット方向がスクライブ方向と大きく異なる方向に向いて
しまい、カッター方向が補正される前にスクライブして
しまう為にスクライブ不良を起こす場合がある。このよ
うな事故を防止するためには、走行速度が低い状態でカ
ッターチップがガラス板に乗り上げるようにする必要が
あるので、ガラス板に対して複数のスクライブ線を次々
と形成する場合、新たなスクライブ線を形成し始める度
にガラスカッターの走行速度を落とす必要が生じ、これ
によってガラススクライブ加工の生産性が低下するとい
う問題点がある。
【0007】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、軸支部を備えた回動式のガラスカ
ッターを、通常のガラスカッターを取り付けるように構
成されたガラススクライブ装置に対して適用可能にする
ためのガラスカッター保持具を提供することにある。ま
た、上記の回動式のガラスカッターを用いてガラススク
ライブ加工を行う場合において、ガラススクライブ加工
の生産性を向上させることのできるガラスカッター保持
具及びガラススクライブ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のガラスカッター保持具は、回動式のガラスカ
ッターの軸支部を取付保持するための保持部と、ガラス
スクライブ装置のカッター取付部に装着するための装着
部とを備えていることを特徴とする。
【0009】このガラスカッター保持具を用いることに
より、回動式のガラスカッターの軸支部を保持部に取付
保持するとともに、装着部をガラススクライブ装置のカ
ッター取付部に装着することができるので、ガラススク
ライブ装置のカッター取付部が回動式のガラスカッター
の軸支部に対応していなくても、このガラスカッター保
持具を用いることによって回動式のガラスカッターを装
着可能になる。
【0010】ここで、上記ガラスカッター保持具は、上
記保持部と上記カッター取付部とが一体の保持ブロック
に形成されていることが好ましい。
【0011】本発明において、前記ガラスカッターのカ
ッターチップのカット方向をスクライブ方向の近傍に保
持するように弾性力を及ぼす弾性手段が設けられている
ことが好ましい。カッターチップのカット方向をスクラ
イブ方向の近傍に保持するように弾性力を及ぼす弾性手
段が設けられていることにより、ガラスカッターによっ
てガラスにスクライブ線を形成し始める際にカッターチ
ップのカット方向がスクライブ方向から大きく外れるこ
とが弾性力によって防止される。さらに、ガラスカッタ
ーの走行速度をスクライブ開始時において従来ほど大き
く低下させなくてもよくなることから、ガラススクライ
ブ加工の生産性を向上させることができる。
【0012】本発明において、前記保持部に対応した位
置に、前記ガラスカッターのカッターチップのカット方
向をスクライブ方向を含む所定角度範囲内に規制する規
制部が設けられていることが好ましい。カッターチップ
のカット方向をスクライブ方向を含む所定角度範囲内に
規制する規制部が設けられていることにより、ガラスカ
ッターによってガラスにスクライブ線を形成し始める際
にカッターチップのカット方向がスクライブ方向から大
きく外れることが弾性力によって防止される。また、ガ
ラスカッターの走行速度を一時的に大きく低下させるこ
とが不要になり、ガラススクライブ加工の生産性を向上
させることができる。
【0013】本発明において、前記規制部には、前記カ
ット方向をスクライブ方向の近傍に保持するように弾性
力を及ぼす弾性手段が設けられていることが望ましい。
【0014】次に、本発明のガラススクライブ装置は、
上記のガラスカッター保持具を備えたことを特徴とす
る。
【0015】また、本発明のガラススクライブ装置は、
カッターチップと、カット方向が変化するように前記カ
ッターチップを回動可能に軸支するための軸支部と、前
記カット方向をスクライブ方向の近傍に保持するように
弾性力を及ぼす弾性手段と、前記軸支部を支持する支持
部と、該支持部とガラスとを相対的に動作させる動作機
構とを備えていることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明のガラススクライブ装置
は、カッターチップと、カット方向が変化するように前
記カッターチップを回動可能に軸支するための軸支部
と、前記カット方向を、スクライブ方向を含む所定角度
範囲内に規制する規制部と、前記軸支部を支持する支持
部と、該支持部とガラスとを相対的に動作させる動作機
構とを備えていることを特徴とする。
【0017】本発明において、前記規制部には、前記カ
ット方向をスクライブ方向の近傍に保持するように弾性
力を及ぼす弾性手段が設けられていることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係るガラスカッター保持具及びガラススクライブ装置
の実施形態について詳細に説明する。
【0019】図1は、本実施形態のガラススクライブ装
置に装着したガラスカッター保持具10及びこのガラス
カッター保持具10に取り付けたガラスカッター20を
示す概略斜視図である。
【0020】ガラスカッター保持具10は、全体として
L字状の断面形状を有する金属等の剛体からなる一体の
保持ブロックからなる。この保持ブロックには、円形断
面を有する保持孔11が穿設され、この保持孔11に連
通するスリット12が設けられている。スリット12の
両側部分は、スリット12を挿通した締付ネジ13によ
って相互に締付け可能に構成され、締付ネジ13の締付
けによって保持孔11の内径が縮小されるようになって
いる。
【0021】ガラスカッター保持具10には上記保持孔
11の軸線と直交する軸線を有する装着孔14,15が
形成されている。これらの装着孔14,15には固定ネ
ジ16,17が挿通され、これらの固定ネジ16,17
によってガラスカッター保持具10が後述するガラスス
クライブ装置の支持アーム111の先端部分に固定され
ている。
【0022】ガラスカッター20は、全周に断面V字状
の刃先を備えた円盤状のカッターチップ21と、カッタ
ーチップ21を回転自在に支持する支軸22と、支軸2
2の両端を保持するホルダ23と、このホルダ23に対
して、カッターチップ21の回転軸線と直交する軸線周
りに回動可能に構成された軸支部24とを備えている。
【0023】軸支部24は、ホルダ23に対して固定さ
れた軸状の内側部材24aと、この内側部材24aの外
側に配置された筒状の外側部材24bと、内側部材24
aと外側部材24bとの間に配置された玉軸受等からな
る軸受24cとを有する。そして軸受24cによって内
側部材24aが外側部材24bに対して回動自在に構成
される。
【0024】軸支部24は上記ガラスカッター保持具1
0の保持孔11内に収容され、その外側部材24bは上
記締付ネジ13によって保持孔11の内面に締付け固定
されている。この状態で、ホルダ23及びカッターチッ
プ21は、ガラスカッター保持具10に対して軸支部2
4の軸線周りに回動自在に取り付けられる。
【0025】図2は、上記のようにガラスカッター20
を取り付けたガラスカッター保持具10の底面図であ
る。図示のように、カッターチップ21は、軸支部24
の回動軸線に対してスクライブ方向Aとは反対側に偏芯
した位置に取付けられている。なお、カッターチップ2
1のカット方向とはカッターチップ21の刃先に対する
水平面上の接線方向を言い、図示においてはそのカット
方向はスクライブ方向Aと一致している。
【0026】また、ガラスカッター保持具10は、その
底面上に平面視コ字形の規制部18が突出した状態に設
けられ、この規制部18の左右一対の規制端部18a,
18bがホルダ23の側面に当接することによって、ホ
ルダ23及びカッターチップ21の回動角度範囲を規制
するようになっている。ホルダ23における軸支部24
の軸線周りの回動動作は、カッターチップ21のカット
方向(図2の左右方向)を回動変化させるようになって
おり、このカット方向の回動変化が規制部18の規制端
部18a,18bによって図示一点鎖線で示す所定角度
範囲S内に制限される。
【0027】図3は、上記ガラスカッター20を取付け
たガラススクライブ装置100の主要部分の概略構造を
示すものである。このガラススクライブ装置100は、
上記ガラスカッター20を取付けたガラスカッター保持
具10を装着した支持部材である支持アーム111と、
この支持アーム111を回動可能に取付けた水平軸11
2と、この水平軸112に連結された支持ピン113
と、支持ピン113を下方から担持する担持部材114
と、水平軸112に接続された駆動軸115と、駆動軸
115に固定されたスライダ116と、スライダ116
を水平方向(図示左右方向)に案内する案内部材117
とを備えている。
【0028】スライダ116には所定圧力のエアが導入
され、このエアによって内部のエアアクチュエータが動
作し、スライダ116が案内部材117の延長方向に移
動するように構成されている。また、駆動軸115は内
蔵されたコイルバネなどの弾性部材や油圧機構などの流
体圧アクチュエータ等によって水平軸112を下方へ所
定の押圧力で加圧するように構成されている。この押圧
力は適宜に調整できるようになっている。
【0029】また、支持アーム111は、図示一点鎖線
で示すようにやや上方に持ち上げられている待機姿勢
と、図示実線の動作姿勢とのいずれにもそれぞれ保持可
能に構成されているとともに、待機姿勢と動作姿勢との
間で水平軸112を中心として回動可能に構成されてい
る。通常、ガラススクライブ装置100が稼動していな
いときには支持アーム111は待機姿勢にあり、ガラス
スクライブ装置100が稼動しスクライブ線を形成する
ときには動作姿勢になる。
【0030】上述の機構の下方には台盤110が配置さ
れ、この台盤110の表面上にガラス板30が載置され
る。ガラス板30は台盤110上において真空吸着その
他の手段によって水平方向に移動しないように保持され
ている。
【0031】支持アーム111が動作姿勢にある場合、
図4に示すように、支持アーム111の先端に装着され
たガラスカッター20のカッターチップ21の押し込み
量(ガラス板30の表面高さから無負荷状態、すなわち
ガラス板30に当接していない状態のカッターチップ2
1の刃先高さまでの距離)Dは、図3に示す支持ピン1
13と担持部材114との当接によって設定される。こ
の押し込み量Dは支持ピン113の突出量等によって調
整することができる。
【0032】上記構造のガラススクライブ装置100に
おいては、ガラス板30に対してその外縁部から所定距
離(例えば数ミリ程度)外れた位置にカッターチップ2
1が配置され、この位置からスライダ116が案内部材
117に沿って移動することにより、カッターチップ2
1がガラス板30の表面上に乗り、そのまま直線的に走
行していくことにより、スクライブ線が形成される。ガ
ラス板30上に複数のスクライブ線を形成する場合に
は、一本のスクライブ線の形成が終了し、カッターチッ
プ21がガラス板30の表面上から外れた後、台盤11
0と上記機構とを相対的に移動させ、しかる後に、ガラ
ス板30の異なる表面部位或いは別のガラス板の表面に
さらに別のスクライブ線を形成していく。
【0033】スクライブ線を形成する場合には、最初に
カッターチップ21がガラス板30の表面上から外れた
状態から、図4に一点鎖線で示すように、カッターチッ
プ21をガラス板30の角部31に乗り上げさせ、その
ままカッターチップ21をガラス板30の表面に沿って
走行させる必要がある。通常、カッターチップ21がガ
ラス板30の角部31に乗り上げるときには、カッター
チップ21が上方へ押し上げられるので、カッターチッ
プ21のカット方向が不安定になり、そのカット方向
が、これから形成しようとするスクライブ線の延長方
向、すなわちスクライブ方向A、に対して大きく外れた
方向になるようにホルダ23が回動してしまう場合があ
る。このようにカッターチップ21のカット方向がスク
ライブ方向Aに対して大きくずれたままカッターチップ
21を走行させると、カッターチップ21の刃先21a
によってガラス板30の表面が損傷を受け、ガラススク
ライブ加工に不良が出る。
【0034】このような事態は、上記押し込み量Dを小
さくすれば発生しにくくなるが、押し込み量Dが小さい
と、カッターチップ21によって形成するスクライブ線
32の深さEが充分に得られなくなり、その結果、後の
破断工程において破断不良の発生する恐れが高くなる。
また、カッターチップ21のカット方向の安定性と、ス
クライブ線32の深さEとを両立させようとすれば、き
わめて厳密な押し込み量Dやカッターチップ21の押圧
力Fの設定が必要になる。さらに、カッターチップ21
のカット方向の安定性を確保するには、カッターチップ
21がガラス板20の角部31に乗り上げる際のカッタ
ーチップ21の走行速度を大幅に低下させる必要があ
り、ガラススクライブ加工の生産性が大幅に低下する。
【0035】本実施形態では、規制部18が設けられて
いることによってホルダ23の回動角度範囲が限定され
ているため、カッターチップ21のカット方向の振れが
制限され、上記のようなガラス板30の損傷を防止する
ことができるとともに、押し込み量Dや押圧力Fをスク
ライブ線32の形成に最適な条件に設定しても、また、
カッターチップ21の走行速度を一時的に低下させなく
ても、カッターチップ21のカット方向の安定性を充分
に得ることができる。
【0036】本実施形態のガラススクライブ装置100
によってガラス板(液晶パネル用の非アルカリガラス)
或いは液晶パネルやELパネルのガラス表面にスクライ
ブ線32を形成する場合の加工条件としては、例えば、
押し込み量Dが0.10〜0.20mm、好ましくは約
0.15mm、押圧力Fが3〜15N、好ましくは4.
9〜9.8N、スクライブ速度が100〜300mm/
sec、好ましくは約200mm/secである。
【0037】また、上記規制部18によって規制される
カッターチップ21のカット方向の許容回動範囲として
は、正逆回転方向にそれぞれ1〜10度である。この回
動範囲を越えるとカット方向の安定性向上の効果が得ら
れにくくなり、この回動範囲未満ではカット方向を回動
可能にすることによるカッターチップの切断性の向上効
果が得られにくくなる。これらの観点から見ると、3〜
5度の範囲内であることがより好ましい。
【0038】次に、図5を参照して、ガラスカッター保
持具の異なる構造例について説明する。このガラスカッ
ター保持具50は、上記実施形態のガラスカッター保持
具10と同様の保持孔51、スリット52、締付ネジ5
3及び装着孔54,55を備えているが、これらについ
ては説明を省略する。
【0039】ガラスカッター保持具50は、上記実施形
態と同様の平面視コ字状の規制部58を備えている。こ
の規制部58には、上記と同様の規制端部58a,58
bを備えているが、その規制端部58a,58bの内側
面には凹部が形成され、これらの凹部内にコイルバネ等
からなる弾性部材59がそれぞれ収容されている。これ
らの弾性部材59は、規制端部58a,58bと、ガラ
スカッター20のホルダ23の両側面との間に圧縮状態
で配置されている。
【0040】なお、上記構造では、カッターチップ21
のカット方向が図示のスクライブ方向Aと一致している
ときでも一対の弾性部材59のいずれもがホルダ23に
当接するように構成されているが、カッターチップ21
のカット方向がスクライブ方向Aと一致しているときに
は弾性部材59がホルダ23に当接しないように構成し
てもよい。
【0041】また、上記構造では、弾性部材59を規制
端部58a,58bに収容しているが、逆に、弾性部材
59をホルダ23の両側面に取り付けても構わない。
【0042】この構造例においては、上記実施形態と同
様に、ホルダ23が一方の規制端部58aに当接する姿
勢から他方の規制端部58bと当接する姿勢までの間を
回動可能に構成されているが、一対の弾性部材59がホ
ルダ23の両側面を両側から押圧していることによっ
て、外力が加わらない状態では、図示のようにホルダ2
3の両側面が規制端部58a,58bのいずれからも離
れた状態に保持されるようになっている。また、外力が
ホルダ23やカッターチップ21に加わった状態におい
ても、常に一対の弾性部材59によって図示の状態にな
るように弾性力がホルダ23及びカッターチップ21に
対して加わるようになっている。
【0043】この構造例においては、図4に示すように
ガラス板30の角部31に乗り上げる際にカッターチッ
プ21のカット方向が不安定になっても、常にカット方
向がスクライブ方向Aに戻る方向にカッターチップ21
が弾性部材59の弾性力を受けるので、カッターチップ
21のカット方向の安定性をさらに向上させることがで
きる。
【0044】なお、弾性部材59の弾性力は、カッター
チップ21のスクライブ速度との関係で、カッターチッ
プ21のカット方向の自動調整作用を妨げない範囲で適
宜に設定することが好ましく、さらに、その弾性力を調
整する手段、例えばコイルバネの圧縮状態を調整する調
整ネジなど、を設けることがより好ましい。
【0045】なお、上記のガラスカッター保持具50に
設けられた弾性力を及ぼす手段は、単にガラスカッター
保持具としてのみならず、ガラスカッター保持具を用い
ないガラススクライブ装置の一部の構造としても採用可
能である。
【0046】尚、本発明のガラスカッター保持具及びガ
ラススクライブ装置は、上述の図示例にのみ限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0047】例えば、上記実施形態においてはいずれも
単なるガラス板のスクライブ加工について説明したが、
液晶パネルやEL(エレクトロルミネッセンス)パネル
のパネル分離時に行われるガラススクライブ加工にも適
用できるものである。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
このガラスカッター保持具を用いることによって、ガラ
ススクライブ装置のカッター取付部が回動式のガラスカ
ッターの軸支部に対応していなくても、回動式のガラス
カッターを装着可能になる。
【0049】また、カッターチップのカット方向をスク
ライブ方向の近傍に保持するように弾性力を及ぼす弾性
手段が設けられていることにより、ガラスカッターによ
ってガラスにスクライブ線を形成し始める際にカッター
チップのカット方向がスクライブ方向から大きく外れる
ことが弾性力によって防止される。さらに、ガラスカッ
ターの走行速度をスクライブ開始時において従来ほど大
きく低下させなくてもよくなることから、ガラススクラ
イブ加工の生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラスカッター保持具の実施形態
の構造を示す概略拡大斜視図である。
【図2】同実施形態のガラスカッター保持具の底面図で
ある。
【図3】同実施形態のガラスカッター保持具を装着した
ガラススクライブ装置の主要部分を示す概略構成図であ
る。
【図4】同実施形態のガラススクライブ装置を用いてガ
ラス板にスクライブ線を形成するときの様子を示す拡大
説明図である。
【図5】上記実施形態のガラスカッター保持具の異なる
構造例を示す底面図である。
【符号の説明】
10,50 ガラスカッター保持具 11,51 保持孔 12,52 スリット 13,53 締付ネジ 14,15,54,55 装着孔 16,17 固定ネジ 18,58 規制部 18a,18b,58a,58b 規制端部 20 ガラスカッター 21 カッターチップ 22 支軸 23 ホルダ 24 軸支部 24a 内側部材 24b 外側部材 24c 軸受 100 ガラススクライブ装置 111 支持アーム 112 水平軸 113 支持ピン 114 担持部材 115 駆動軸 116 スライダ 117 案内部材 A スクライブ方向 S 回動角度範囲

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動式のガラスカッターの軸支部を取付
    保持するための保持部と、ガラススクライブ装置のカッ
    ター取付部に装着するための装着部とを備えていること
    を特徴とするガラスカッター保持具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ガラスカッター
    のカッターチップのカット方向をスクライブ方向の近傍
    に保持するように弾性力を及ぼす弾性手段が設けられて
    いることを特徴とするガラスカッター保持具。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ガラスカッター
    のカッターチップのカット方向を、スクライブ方向を含
    む所定角度範囲内に規制する規制部が設けられているこ
    とを特徴とするガラスカッター保持具。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記規制部には、前
    記カット方向をスクライブ方向の近傍に保持するように
    弾性力を及ぼす弾性手段が設けられていることを特徴と
    するガラスカッター保持具。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載のガラスカッター保持具を備えたガラススクライブ
    装置。
  6. 【請求項6】 カッターチップと、カット方向が変化す
    るように前記カッターチップを回動可能に軸支するため
    の軸支部と、前記カット方向をスクライブ方向の近傍に
    保持するように弾性力を及ぼす弾性手段と、前記軸支部
    を支持する支持部と、該支持部とガラスとを相対的に動
    作させる動作機構とを備えていることを特徴とするガラ
    ススクライブ装置。
  7. 【請求項7】 カッターチップと、カット方向が変化す
    るように前記カッターチップを回動可能に軸支するため
    の軸支部と、前記カット方向を、スクライブ方向を含む
    所定角度範囲内に規制する規制部と、前記軸支部を支持
    する支持部と、該支持部とガラスとを相対的に動作させ
    る動作機構とを備えていることを特徴とするガラススク
    ライブ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記規制部には、前
    記カット方向をスクライブ方向の近傍に保持するように
    弾性力を及ぼす弾性手段が設けられていることを特徴と
    するガラススクライブ装置。
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