JP2014196243A - 板ガラスの切線加工装置及び板ガラスの切線加工方法並びに板ガラスの製造方法 - Google Patents

板ガラスの切線加工装置及び板ガラスの切線加工方法並びに板ガラスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスに良好な切線を加工することができる板ガラスの切線加工装置及び板ガラスの切線加工方法並びに板ガラスの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスを載置する硬度50〜90°(JIS K6301 スプリング式 A形に準拠)の支持部材と、前記支持部材に載置された前記板ガラスに直線の切線を加工するカッターと、前記カッターが前記板ガラスに当接する時の切線加工開始の第1の押圧力を、切線加工開始後から切線加工終了までの第2の押圧力と等しくなるように、且つ、その押圧力が1.6〜8.0Nとなるように制御する制御手段と、を備えた板ガラスの切線加工装置に関する。
【選択図】図5A

Description

本発明は、板ガラスの切線加工装置及び板ガラスの切線加工方法並びに板ガラスの製造方法に関する。
一般的に、FPD(Flat Panel Display)用ガラス基板、自動車用窓ガラス、建築用窓ガラス等に用いられる板ガラスの製造は以下の流れで行われる。まず、溶融ガラスをフロート法及びフュージョン法等の成形装置によって帯状板ガラスに成形する。次に、成形された帯状板ガラスを冷却し、切断装置によって所定サイズの板ガラスに切断する。
帯状板ガラスを所定サイズの板ガラスに切断する方法としては、以下の方法が挙げられる。まず、帯状板ガラスの表面にカッターによって切線を切り込み加工する。次に、前記切線に応力が生じるように帯状板ガラスを撓ませる。これにより、切線のクラック(割れ目)が帯状板ガラスの厚さ方向に進展し、帯状板ガラスが切線に沿って割断される。これによって、帯状板ガラスから所定サイズの板ガラスを得ることができる。
特許文献1には、帯状板ガラスの表面にカッターによって切線を加工する切線加工装置が開示されている。前記切線加工装置は、レアー(lehr)で徐冷された帯状板ガラスを搬送しながら、サイズの異なる複数の板ガラスを一度に無駄なく採板する装置である。
ところで、特許文献1の切線加工装置は、自動車用窓ガラスに用いられる、厚さが1.8〜6.0mmの帯状板ガラスを対象としている。また、前記切線加工装置は、帯状板ガラスに対する押し付け圧(第1の押圧力)、及び切り圧(第2の押圧力)をカッターに発生させるサーボモータを備えており、カッターを帯状板ガラスに当接する時の切線加工開始の前記押し付け圧を、切線加工開始後の前記切り圧よりも低くなるように、サーボモータのトルクを制御している。これにより、カッターの切線加工開始点において、カレットを発生させることなく帯状板ガラスに切線を良好に加工することができるという利点がある。
国際公開第2008/136239号公報
厚さが0.7mm以下の板ガラス、例えば液晶ディスプレイ用に使用される板ガラスでは、板ガラスの割れを防止し、かつカッターの刃の磨耗を低減するために、板ガラスに対するカッターの押圧力を低く設定して板ガラスに切線を切り込み加工している。
しかしながら、特許文献1の切線加工装置を使用して、厚さが0.7mm以下の板ガラスに切線を加工した場合、以下の不具合が発生した。
図6には、特許文献1の切線加工装置を使用して、厚さtが0.7mmの板ガラスGに、カッター1によって切線2を加工している断面図が示されている。板ガラスGは矢印B方向に移動しながら、矢印A方向に回転するカッター1によって切線2が加工されている。
図6の如く、薄い板ガラスGにおいて、カッター1の押し付け圧を切り圧よりも低くすると、カッター1が板ガラスGに接触した箇所である0点から切り込み深さの浅い切線3の長さが長くなってしまい、次工程の折り工程で板ガラスGに角欠け等が発生するという問題があった。
この問題は、前記押し付け圧を前記切り圧以上に設定すれば解消できるが、この押し付け圧によって、薄い板ガラスGがカッター1によって突き破られるという問題があった。
一方で、厚さが0.7mm以下の板ガラスの裏面を硬質の定盤に固定して板ガラスの表面に切線を加工すると、カッターを板ガラスの表面に押し付けた時に、定盤からの大きな反力によってカッターが板ガラス上で跳ねてしまい、連続した切線を加工し難いという問題があった。また、カッターが板ガラスに当接したときに板ガラスの表層に異常なクラックが発生し、これによって発生した微小なガラス片が異物として板ガラスの表面に固着するという問題もあった。
すなわち、従来の切線加工装置では、厚さが0.7mm以下の板ガラスにその板ガラスを安定して折るための良好な切線を加工することができなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスに良好な切線を加工することができる板ガラスの切線加工装置及び板ガラスの切線加工方法並びに板ガラスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスを載置する硬度50〜90°(JIS K6301 スプリング式 A形に準拠)の支持部材と、前記支持部材に載置された前記板ガラスに直線の切線を加工するカッターと、前記カッターが前記板ガラスに当接する時の切線加工開始の第1の押圧力を、切線加工開始後から切線加工終了までの第2の押圧力と等しくなるように、且つ、その押圧力が1.6〜8.0Nとなるように制御する制御手段と、を備えた板ガラスの切線加工装置を提供する。
本発明は、前記目的を達成するために、厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスを、硬度50〜90°(JIS K6301 スプリング式 A形に準拠)の支持部材に載置し、該支持部材に載置された前記板ガラスに直線の切線を加工するカッターを備え、該カッターを前記板ガラスに当接する時の切線加工開始の第1の押圧力を、切線加工開始後から切線加工終了までの第2の押圧力と等しくなるように、且つ、その押圧力が1.6〜8.0Nとなるように制御手段によって制御する板ガラスの切線加工方法を提供する。
本発明によれば、まず、厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスを硬度50〜90°(JIS K6301 スプリング式 A形に準拠)の支持部材に載置する。
ここで支持部材の硬度が90°を超えると、支持部材が硬過ぎることに起因して、カッターが板ガラスに接触した時の支持部材からの大きな反力がカッターに伝達する。その結果、カッターが板ガラス上で跳ねてしまい連続した切線を加工し難いという不具合が発生し易い。一方で、支持部材の硬度が50°未満では、支持部材が軟らか過ぎることに起因して、カッターが板ガラスに接触した時の第1の押圧力によって、薄い板ガラスが撓んでしまい、カッターによる良好な切線が加工できないという不具合が発生し易い。
したがって、支持部材の硬度を50〜90°にすることにより、厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスにおいて、支持部材が緩衝材として良好に機能するので、板ガラスに良好な切線を加工することができる。
本発明における板ガラスの形状は限定されず、帯状、矩形状、多角形状、又は円形状であってもよい。
本発明によれば、厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスでは、第2の押圧力を第1の押圧力未満に設定すると、第2の押圧力によって加工される切線の深さが、良好な深さに対して浅くなり易い。よって、厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスの場合には、第1の押圧力と第2の押圧力とが等しくなるように押圧力を設定するとともに、その押圧力が1.6〜8.0Nに制御することによって、板ガラスに良好な切線を加工することができる。
本発明は、前記目的を達成するために、板ガラス成形手段によって厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスを成形する成形工程と、前記板ガラスに切線加工する切線加工工程と、前記切線加工した前記板ガラスを折って採板する採板工程とを有する板ガラスの製造方法において、前記切線加工工程として前記板ガラスの切線加工方法を用いる板ガラスの製造方法を提供する。
本発明の板ガラスの製造方法によれば、板ガラスの成形工程で成形された厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスに良好な切線を加工することができ、その後の採板工程において、板ガラスを良好に折ることができる。
本発明の板ガラスの切線加工装置及び板ガラスの切線加工方法によれば、厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスに良好な切線を加工することができ、また、本発明の板ガラスの製造方法によれば、切線加工された板ガラスを良好に折ることができる。
図1は、板ガラスの切線加工装置の要部を示した側面図である。 図2は、図1の切線加工装置によって切線が加工された板ガラスの断面図である。 図3は、カッターの押圧力を経時的に示したグラフである。 図4は、切線加工装置の制御系の構成を示したブロック図である。 図5Aは、厚さ0.1mmの板ガラスに対する切り荷重とローラ硬度の関係を示した表図である。 図5Bは、厚さ0.2mmの板ガラスに対する切り荷重とローラ硬度の関係を示した表図である。 図5Cは、厚さ0.3mmの板ガラスに対する切り荷重とローラ硬度の関係を示した表図である。 図6は、従来の切線加工装置による切線の深さを示した断面図である。 図7Aは、厚さ0.5mmの板ガラスに対する切り荷重とローラ硬度の関係を示した表図である。 図7Bは、厚さ0.6mmの板ガラスに対する切り荷重とローラ硬度の関係を示した表図である。 図7Cは、厚さ0.7mmの板ガラスに対する切り荷重とローラ硬度の関係を示した表図である。
添付図面に従って、本発明に係る板ガラスの切線加工装置及び板ガラスの切線加工方法並びに板ガラスの製造方法の実施の形態について説明する。
図1は、板ガラスGの切線加工装置10を示した側面図であり、図2は、図1に示した切線加工装置10によって切線12が切り込み加工された板ガラスGの断面図である。また、図3は、切線加工装置10のカッター14の板ガラスGに対する押圧力の変動を経時的に示したグラフである。
図1に示した切線加工装置10による切線加工工程の前段には、厚さが0.1〜0.7mmの帯状の板ガラスGを成形する板ガラス成形工程が備えられている。前記板ガラス成形工程で成形された板ガラスGは、板ガラスGの表面に切線を加工するカッター14及び板ガラスGを搬送しながら支持するローラ(支持部材)16を有する切線加工装置10によって良好な切線12が加工される。また、切線加工装置10による切線加工工程の後段には、板ガラスGを切線12に沿って折り割りして所定のサイズの板ガラスを採板する採板工程が備えられている。ここで、切線加工工程の前段とは、切線加工工程の前の工程を意味し、切線加工工程の後段とは、切線加工工程の後の工程を意味する。
なお、板ガラスGの成形装置としては、フロート法及びフュージョン法等の板ガラス製法が適用された板ガラスの成形装置を挙げることができる。また、前記切線加工装置10は、特許文献1に開示された、サイズの異なる複数の板ガラスを一度に無駄なく採板する装置に適用可能であるが、この場合の板ガラスの厚さは0.1〜0.7mmである。すなわち、切線加工装置10は、厚さが0.1〜0.7mmの板ガラスGに切線12を加工する装置に特化したものである。板ガラスGとしては、液晶ディスプレイ用に使用される板ガラスを挙げることができる。
図1に示すように、切線加工装置10は、カッター14とローラ16とを備えており、カッター14の下方に板ガラスGを介してローラ16が配置されている。すなわち、カッター14とローラ16とは、カッター14が板ガラスGに向けて下降されて板ガラスGに当接した時に、板ガラスGを挟み込む位置に配置されている。
また、板ガラスGは矢印C方向に回転するローラ16によって、図1の矢印B方向に移動されながら、矢印A方向に回転するカッター14によってその表面に切線12が加工される。
カッター14は、超硬合金のホイールなどが例示される。ローラ16は、ニトリルゴム、ハイニトリルゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴム等のゴムによって製作されており、その表面硬度が50〜90°のものが使用されている。また、本発明で用いられる表面硬度は、JIS K6301 スプリング式 A形(1995年)に準拠するものである。
その理由について説明する。厚さが0.1〜0.7mmの薄い板ガラスGを対象とした場合、板ガラスGに対するカッター14の最大押圧力(後述するN1に相当)を30N超に設定すると、厚さが0.7mmの板ガラスGであっても、その大きな押圧力によって板ガラスGに割れ易くなる。よって、最大押圧力を30Nに設定することにより、前記割れを防止することができる。前記最大押圧力を前提として、ローラ16の硬度が90°を超えると、ローラ16が硬過ぎることに起因して、カッター14が板ガラスGに接触した時にローラ16からの大きな反力がカッター14に伝達する。その結果、カッター14が板ガラスG上で跳ねてしまい連続した切線12を加工し難いという不具合が発生し易い。一方で、ローラ16の硬度が50°未満では、ローラ16が軟らか過ぎることに起因して、カッター14が板ガラスGに接触した時の押圧力によって、薄い板ガラスGが撓んでしまい、良好な切線12が加工できないという不具合が発生し易い。以上の理由からローラ16の硬度を50〜90°に規定した。
次に、参考例について説明する。
図3に示したグラフは、縦軸が板ガラスGに対するカッター14の押圧力Nを示し、横軸が切線加工長さLを示している。また図3に示したグラフは、厚さ0.5mm及び0.7mmの板ガラスGに切線12を加工する際のカッター14の押圧力Nの変動が示されている。
図3に示したグラフと図2とを参照すれば、カッター14が板ガラスGに当接したときの位置である0点位置から切線加工開始位置であるa点位置までが第1の押圧力N1に設定されている。また、a点位置から加工終了点であるb点位置までが第2の押圧力N2に設定されている。そして、第1の押圧力N1が第2の押圧力N2以上(N1≧N2)に設定されている。なお、0点位置からa点位置までの距離は2〜5mmであるが、この距離に限定されるものではない。
更に、板厚が0.5mmの板ガラスGにおいては、第1の押圧力N1が17Nに設定されるとともに、第2の押圧力N2が11Nに設定される。なお、第1の押圧力N1を25Nに設定した場合でも、板厚が0.5mmの板ガラスGに良好な切線を加工することができたが、25Nを超えると、板厚0.5mmの板ガラスGの表層に異常なクラックが発生した。
一方、板厚が0.7mmの板ガラスGにおいては、第1の押圧力N1が28Nに設定されるとともに、第2の押圧力N2が12Nに設定される。なお、第1の押圧力N1を30Nに設定した場合でも、板厚が0.7mmの板ガラスGに良好な切線を加工することができたが、30Nを超えると、板厚0.7mmの板ガラスGの表層に異常なクラックが発生した。
また、第1の押圧力N1及び第2の押圧力N2が同じ押圧力となる条件における、厚さ0.5mm、0.6mm、0.7mmの板ガラスの評価結果を図7A、図7B、図7Cに示す。支持ローラの硬度は70°である。
<判定基準>
a:問題無く折れる。
b:切線に沿って折れるが、折れが硬過ぎる、又は軟らか過ぎる。
図7A、図7B、図7Cに示すように、第1の押圧力N1及び第2の押圧力N2が同じ押圧力となる条件においても、板ガラスGを切線に沿って折ることができた。
図4は、切線加工装置10の制御系の構成を示したブロック図である。カッター14の押圧力を制御する制御装置(制御手段)18は、板ガラスGに対するカッター14の進退動作、及び板ガラスGに対するカッター14の押圧力を制御する、例えばサーボモータ20とリンク機構22とからなる進退移動機構24を制御する。すなわち、サーボモータ20の回転方向、及びトルクを制御装置18が制御することによって、板ガラスGに対するカッター14の進退動作、及び板ガラスGに対するカッター14の押圧力がリンク機構22を介して制御される。
次に、切線加工装置10の作用について説明する。
まず、板ガラスGがローラ16によって搬送されてくると、制御装置18が進退移動機構24を制御し、カッター14を板ガラスGに向けて下降させる。
次に、制御装置18が進退移動機構24を制御し、カッター14が板ガラスGに当接する時の押圧力を第1の押圧力N1に設定して切線12の加工を開始する。
次いで、制御装置18が進退移動機構24を制御し、切線加工開始位置であるa点位置からの押圧力を第2の押圧力N2に設定し、加工終了点であるb点位置まで切線加工を続行する。
このように加工された切線12は図2に示すように、0点位置付近では切り込み深さの浅い切線12が必然的に存在するが、0点位置から直後の切線12の深さは、第1の押圧力N1が継続される切線加工開始位置であるa点位置まで良好な深さに加工され、その後、a点位置から加工終了点であるb点位置までの切線12も第2の押圧力N2によって良好な深さに加工される。
したがって、切線加工装置10によれば、厚さ0.5〜0.7mmの板ガラスGに良好な切線12を加工することができるため、その後の採板工程において、板ガラスGを切線12に沿って良好に折ることができる。なお、板厚が0.7mmの板ガラスGにおいては、第1の押圧力N1を30Nに設定しても同様な効果を得ることができた。
一方、厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスの場合には、制御装置18は第1の押圧力と第2の押圧力とが等しくなるように、且つ、押圧力が1.6〜8.0Nとなるように進退移動機構24を制御することが好ましい。つまり、厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスでは、第2の押圧力を第1の押圧力未満に設定すると、第2の押圧力によって加工される切線の深さが、良好な深さに対して浅くなる場合がある。したがって、厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスの場合には、第1の押圧力と第2の押圧力とが等しくなるように且つ、押圧力が1.6〜8.0Nとなるように押圧力を設定することによって、板ガラスに良好な切線を加工することができる。
厚さ0.1mm、0.2mm、0.3mmの3種類の板ガラスを製造し、これらの板ガラスの裏面を硬度50°、70°、90°、120°の支持ローラによってそれぞれ支持し、板ガラスの表面においては、該表面に所定の押圧力で押圧されるとともに、カッターを走行させて、板ガラスの表面に切線を加工した。なお、支持ローラは、カッターと一体的に同方向及び同速度で移動させた。第1の押圧力N1及び第2の押圧力N2は、N1=N2とした。
次いで、折り機を用いて板ガラスを切線に沿って割断し、下記判定基準により板ガラスの割断状態を評価した。
<判定基準>
a:問題無く折れる。
b:切線に沿って折れるが、折れが硬過ぎる、又は軟らか過ぎる。
c:折れない、又はクラックが貫通、又は板ガラスが割れる。
[実施例1]
厚さ0.1mmの板ガラスの評価結果を図5Aに示す。支持ローラの硬度が50°であると、1.8〜2.6Nの押圧力であれば、板ガラスを問題無く折ることができた。また、支持ローラの硬度が70°であると、1.6〜2.6Nの押圧力であれば、板ガラスを問題無く折ることができた。更に、支持ローラの硬度が90°であると、1.7〜3.0Nの押圧力であれば、板ガラスを問題無く折ることができた。
[実施例2]
厚さ0.2mmの板ガラスの評価結果を図5Bに示す。支持ローラの硬度が50°であると、3.3〜5.4Nの押圧力であれば、板ガラスを問題無く折ることができた。また、支持ローラの硬度が70°であると、1.9〜3.7Nの押圧力であれば、板ガラスを問題無く折ることができた。更に、支持ローラの硬度が90°であると、2.4〜3.5Nの押圧力であれば、板ガラスを問題無く折ることができた。
[実施例3]
厚さ0.3mmの板ガラスの評価結果を図5Cに示す。支持ローラの硬度が50°であると、3.0〜6.4Nの押圧力であれば、板ガラスを問題無く折ることができた。また、支持ローラの硬度が70°であると、3.2〜8.0Nの押圧力であれば、板ガラスを問題無く折ることができた。更に、支持ローラの硬度が90°であると、2.2〜4.9Nの押圧力であれば、板ガラスを問題無く折ることができた。
以上の如く、厚さが0.1以上0.3mmの板ガラスの場合には、第1の押圧力と第2の押圧力とを等しくし、且つ、その押圧力を1.6〜8.0Nに設定することが好ましい。
本発明を詳細に、また特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の範囲と精神を逸脱することなく、様々な修正や変更を加えることができることは、当業者にとって明らかである。
G…板ガラス、10…切線加工装置、12…切線、14…カッター、16…ローラ、18…制御装置、20…サーボモータ、22…リンク機構、24…進退移動機構

Claims (3)

  1. 厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスを載置する硬度50〜90°(JIS K6301 スプリング式 A形に準拠)の支持部材と、
    前記支持部材に載置された前記板ガラスに直線の切線を加工するカッターと、
    前記カッターが前記板ガラスに当接する時の切線加工開始の第1の押圧力を、切線加工開始後から切線加工終了までの第2の押圧力と等しくなるように、且つ、その押圧力が1.6〜8.0Nとなるように制御する制御手段と、
    を備えた板ガラスの切線加工装置。
  2. 厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスを、硬度50〜90°(JIS K6301 スプリング式 A形に準拠)の支持部材に載置し、該支持部材に載置された前記板ガラスに直線の切線を加工するカッターを備え、該カッターを前記板ガラスに当接する時の切線加工開始の第1の押圧力を、切線加工開始後から切線加工終了までの第2の押圧力と等しくなるように、且つ、その押圧力が1.6〜8.0Nとなるように制御手段によって制御する板ガラスの切線加工方法。
  3. 板ガラス成形手段によって厚さが0.1〜0.3mmの板ガラスを成形する成形工程と、前記板ガラスに切線加工する切線加工工程と、前記切線加工した前記板ガラスを折って採板する採板工程とを有する板ガラスの製造方法において、前記切線加工工程として請求項2に記載の板ガラスの切線加工方法を用いる板ガラスの製造方法。
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