JP2018090448A - 板ガラスの製造方法 - Google Patents
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ガラスリボンに対してスクライブ装置によってスクライブ線を刻設し、スクライブ線に沿ってガラスリボンを割断する方法は、例えば、特許文献1に開示されている。
このような構成によれば、ガラスリボンにスクライブ線を刻設する際に、ガラスリボンの耳部から亀裂が生じることを防止できる。これにより、板ガラスの製造効率の改善を実現することができる。
このような構成によれば、第二の耳部において亀裂を生じさせることなく、第二の耳部にスクライブ線を刻設することができる。これにより、ガラスリボンを、スクライブ線に沿って確実に割断することができる。
このような構成によれば、サポートローラによってガラスリボンの揺れを抑制した状態で、ガラスリボンにスクライブ工具を接触させることができる。これにより、ガラスリボンにスクライブ工具を接触させたときに、亀裂が生じることを防止できる。
まず始めに、ダウンドロー法による板ガラスの製造方法について説明する。
本発明の一実施形態に係る板ガラスの製造方法は、図1に示すような板ガラス製造設備1によって実現することができる。尚、板ガラス製造設備1に対しては、図1および図2に示すようなXYZ座標系を規定しており、ガラスリボンの幅方向をX軸方向とし、ガラスリボンの厚み方向をY軸方向とし、ガラスリボンの長さ方向をZ軸方向としている。尚、本実施形態のXYZ座標系では、ガラスリボンの延伸方向である鉛直下向きをZ軸の正方向としている。
板ガラス製造設備1は、成形炉2を備えており、成形炉2は、溶融ガラスg1からガラスリボンg2を成形するための成形体3を備えている。
アニール炉4は、ガラスリボンg2を徐冷および冷却するための炉であり、上方から順に、徐冷部5と冷却部6を備えている。成形炉2において成形されたガラスリボンg2は、該成形炉2の下端に連通するアニール炉4へと送られる。
即ち、第一ブース7aは、成形炉2とアニール炉4の徐冷部5の一部を構成するものであり、第二ブース7bは、アニール炉4の冷却部6の一部を構成するものである。
そして、アニール炉4の冷却部6で十分に冷却されたガラスリボンg2は、アニール炉4の下端から下方に向けて排出され、該アニール炉4の下端に連通する空間である切断室Cへと送られる。
板ガラス製造設備1は、成形炉2とアニール炉4の徐冷部5が建屋Fの4階の成形徐冷室Aに配置されており、アニール炉4の冷却部6は、建屋Fの3階の冷却室Bに配置されている。尚、本実施形態で示した成形炉2およびアニール炉4(徐冷部5、冷却部6)の設置階数は例示である。
スクライブ装置10は、ガラスリボンg2にスクライブ線を刻設するための装置である。
板ガラス製造設備1を用いた板ガラスGの製造方法では、スクライブ装置10によって形成したスクライブ線に沿ってガラスリボンg2を折り割って(割断して)、所定長さLの短尺ガラスg3を生成する。
尚、板ガラス製造設備1を用いた板ガラスGの製造方法では、前記切断装置によって、短尺ガラスg3の幅方向における第一切断位置w1と第二切断位置w2において、Z軸に対して平行に短尺ガラスg3を切断し、両側の耳部M1、M2を除去する。尚、第一切断位置w1と第二切断位置w2は距離Wだけ離間している。
本発明の一実施形態に係る板ガラスGの製造方法では、スクライブ装置10によって、ガラスリボンg2にスクライブ線を刻設し、スクライブ線に沿ってガラスリボンg2を折り割って、短尺ガラスg3を成形する構成としている。
スクライブ工具11は、ガラスリボンg2にスクライブ線を刻設するための工具であり、ダイヤモンド粒子を含有する略円盤状のホイールチップ11aを備えている。ホイールチップ11aは、ガラスリボンg2の幅方向に向けて転動可能に構成されており、ガラスリボンg2におけるスクライブ線の刻設位置に押し当てられるとともに、ガラスリボンg2の幅方向に変位されることによって、ガラスリボンg2にスクライブ線が刻設される。
図2および図3に示す如く、スクライブ装置10を用いたスクライブ線の刻設方法では、スクライブ方向Sにおける上手側に位置する耳部M1に対して、その端部の位置x1からサポートローラ12を接触させる。このとき、スクライブ工具11は、まだ接触させないようにしている。
このような構成によれば、サポートローラ12によってガラスリボンg2の揺れを抑制した状態で、ガラスリボンg2にスクライブ工具11を接触させることができる。これにより、ガラスリボンg2にスクライブ工具11を接触させたときに、亀裂が生じることを防止できる。
このような構成によれば、耳部M2において亀裂を生じさせることなく、耳部M2にスクライブ線を刻設することができる。これにより、ガラスリボンg2を、スクライブ線に沿って確実に割断することができる。
このような構成によって、耳部M1に対してスクライブ線を刻設するときに生じやすい割れを防止するとともに、耳部M2にはスクライブ線を刻設しておくことによって、耳部M2側からスクライブ線に沿って亀裂を進展させて、耳部M1・M2を含むガラスリボンg2を確実に折り割ることができる。
このような構成によれば、ガラスリボンg2にスクライブ線を刻設する際に、ガラスリボンg2の耳部M1・M2から亀裂が生じることを防止することができる。これにより、板ガラスGの製造効率の改善を実現することができる。
11 スクライブ工具
12 サポートローラ
G 板ガラス
g2 ガラスリボン
g3 短尺ガラス
M1 耳部(第一の耳部)
M2 耳部(第二の耳部)
w1 第一切断位置
w2 第二切断位置
x1 位置(サポートローラの接触位置)
x2 位置(スクライブ工具の接触位置)
x3 位置(サポートローラの離間位置)
x4 位置(スクライブ工具の離間位置)
S スクライブ方向
Claims (3)
- ダウンドロー法によって成形される、幅方向の両端部に耳部を備えたガラスリボンに対して、
前記ガラスリボンにスクライブ線を刻設するスクライブ工具と、前記ガラスリボンの前記スクライブ工具によるスクライブ位置の裏側を支持するサポートローラと、を備えたスクライブ装置によって、
前記ガラスリボンの幅方向に略平行なスクライブ線を刻設し、
前記スクライブ線に沿って前記ガラスリボンを折り割って短尺ガラスを生成し、
さらに、前記短尺ガラスから前記耳部を切断して板ガラスを製造する方法であって、
前記スクライブ工具を、
前記スクライブ工具によるスクライブ方向の上手側に位置する第一の前記耳部を超えた位置で、かつ、前記短尺ガラスにおける前記第一の耳部側の第一の切断位置より手前の位置から、前記ガラスリボンに接触させて、かつ、
前記サポートローラを、
前記スクライブ工具によるスクライブ方向の下手側に位置する第二の前記耳部の手前の位置で、かつ、前記短尺ガラスにおける前記第二の耳部側の第二の切断位置を超えた位置で、前記ガラスリボンから離間させる、
ことを特徴とする板ガラスの製造方法。 - 前記スクライブ工具を、
前記ガラスリボンの前記第二の耳部側の端部まで接触させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の板ガラスの製造方法。 - 前記サポートローラを、
前記ガラスリボンの前記第一の耳部側の端部から接触させる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の板ガラスの製造方法。
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