JP2018090448A - 板ガラスの製造方法 - Google Patents

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【課題】ガラスリボンにスクライブ線を刻設する際に、ガラスリボンの耳部から亀裂が生じることを防止し、板ガラスの製造効率の改善を実現する。【解決手段】スクライブ工具11を、スクライブ工具11によるスクライブ方向Sの上手側に位置する第一の耳部M1を超えた位置で、かつ、短尺ガラスg3における耳部M1側の第一切断位置w1より手前の位置x2から、ガラスリボンg2に接触させて、かつ、サポートローラ12を、スクライブ工具11によるスクライブ方向Sの下手側に位置する第二の耳部M2の手前の位置で、かつ、短尺ガラスg3における耳部M2側の第二切断位置w2を超えた位置x3で、ガラスリボンg2から離間させる。【選択図】図2

Description

本発明は、板ガラスの製造方法の技術に関し、より詳しくは、ガラスリボンにスクライブ線を刻設し、該スクライブ線に沿ってガラスリボンを折り割って板ガラスを製造する場合におけるスクライブ線の刻設方法に関する。
従来、ダウンドロー法による板ガラスの製造方法においては、鉛直下向きに延伸成形されるガラスリボンを、所定長さで切断する工程を備えている。そして、ガラスリボンを所定長さで切断する工程では、スクライブ装置によってガラスリボンにスクライブ線を刻設し、スクライブ線に沿ってガラスリボンを折り割る(割断する)構成が一般的に採用されている。
ガラスリボンに対してスクライブ装置によってスクライブ線を刻設し、スクライブ線に沿ってガラスリボンを割断する方法は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2012−144396号公報
ダウンドロー法で成形されるガラスリボンの幅方向両端部には、幅方向中央部に比して板厚が厚い部分である耳部が形成されている。耳部は、板ガラスを製造するときには、最終的に切除される部位である。
従来、ガラスリボンにスクライブ線を刻設し、スクライブ線に沿ってガラスリボンを割断する方法では、耳部にスクライブ線を刻設する際に、耳部からガラスリボンの長さ方向に亀裂が走って、不良ガラスが生じる場合があった。そして、スクライブ線を刻設する際に耳部から亀裂が生じると、板ガラスの歩留まりが悪くなるとともに、板ガラス製造装置の停止期間が長くなるという問題が生じていた。
本発明は、斯かる現状の課題に鑑みてなされたものであり、ガラスリボンにスクライブ線を刻設する際に、ガラスリボンの耳部から亀裂が生じることを防止し、板ガラスの製造効率の改善を実現する板ガラスの製造方法を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る板ガラスの製造方法は、ダウンドロー法によって成形される、幅方向の両端部に耳部を備えたガラスリボンに対して、前記ガラスリボンにスクライブ線を刻設するスクライブ工具と、前記ガラスリボンの前記スクライブ工具によるスクライブ位置の裏側を支持するサポートローラと、を備えたスクライブ装置によって、前記ガラスリボンの幅方向に略平行なスクライブ線を刻設し、前記スクライブ線に沿って前記ガラスリボンを折り割って短尺ガラスを生成し、さらに、前記短尺ガラスから前記耳部を切断して板ガラスを製造する方法であって、前記スクライブ工具を、前記スクライブ工具によるスクライブ方向の上手側に位置する第一の前記耳部を超えた位置で、かつ、前記短尺ガラスにおける前記第一の耳部側の第一の切断位置より手前の位置から、前記ガラスリボンに接触させて、かつ、前記サポートローラを、前記スクライブ工具によるスクライブ方向の下手側に位置する第二の前記耳部の手前の位置で、かつ、前記短尺ガラスにおける前記第二の耳部側の第二の切断位置を超えた位置で、前記ガラスリボンから離間させることを特徴とする。
このような構成によれば、ガラスリボンにスクライブ線を刻設する際に、ガラスリボンの耳部から亀裂が生じることを防止できる。これにより、板ガラスの製造効率の改善を実現することができる。
また、本発明に係る板ガラスの製造方法は、前記スクライブ工具を、前記ガラスリボンの前記第二の耳部側の端部まで接触させることを特徴とする。
このような構成によれば、第二の耳部において亀裂を生じさせることなく、第二の耳部にスクライブ線を刻設することができる。これにより、ガラスリボンを、スクライブ線に沿って確実に割断することができる。
また、本発明に係る板ガラスの製造方法は、前記サポートローラを、前記ガラスリボンの前記第一の耳部側の端部から接触させることを特徴とする。
このような構成によれば、サポートローラによってガラスリボンの揺れを抑制した状態で、ガラスリボンにスクライブ工具を接触させることができる。これにより、ガラスリボンにスクライブ工具を接触させたときに、亀裂が生じることを防止できる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係る板ガラスの製造方法によれば、ガラスリボンにスクライブ線を刻設する際に、ガラスリボンの耳部から亀裂が生じることを防止できる。これにより、板ガラスの製造効率の改善を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る板ガラスの製造方法を実現する板ガラス製造設備の全体構成を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る板ガラスの製造方法におけるガラスリボンに対するスクライブ線の刻設方法を示す平面模式図。 本発明の一実施形態に係る板ガラスの製造方法におけるガラスリボン(幅方向における一端側)に対するスクライブ線の刻設方法を示す部分平面模式図。 本発明の一実施形態に係る板ガラスの製造方法におけるガラスリボン(幅方向における他端側)に対するスクライブ線の刻設方法を示す部分平面模式図。
次に、本発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、ダウンドロー法による板ガラスの製造方法について説明する。
本発明の一実施形態に係る板ガラスの製造方法は、図1に示すような板ガラス製造設備1によって実現することができる。尚、板ガラス製造設備1に対しては、図1および図2に示すようなXYZ座標系を規定しており、ガラスリボンの幅方向をX軸方向とし、ガラスリボンの厚み方向をY軸方向とし、ガラスリボンの長さ方向をZ軸方向としている。尚、本実施形態のXYZ座標系では、ガラスリボンの延伸方向である鉛直下向きをZ軸の正方向としている。
板ガラス製造設備1は、オーバーフローダウンドロー法により板ガラスGを製造する設備であり、建屋Fの内部に配置されている。
板ガラス製造設備1は、成形炉2を備えており、成形炉2は、溶融ガラスg1からガラスリボンg2を成形するための成形体3を備えている。
成形体3は、オーバーフローダウンドロー法によるガラスリボンg2の成形に用いるものであり、楔状の断面形状を有しており、該成形体3の上方から溶融ガラスg1を供給し、頂部から溶融ガラスg1を溢れ出させるとともに、溢れ出た溶融ガラスg1をその下端部で融合させることによって、ガラスリボンg2を成形するものである。
また成形炉2は、板引きローラ2aを備えており、成形体3の下端部で融合されたガラスリボンg2の幅方向の左右端部を一対の板引きローラ2a・2aで挟圧して、所定の形状に成形する構成としている。ガラスリボンg2には、板引きローラ2a・2aを通過する頃から耳部M1・M2(幅方向端部の各斜線部)が形成される。尚、本実施形態では、成形炉2において板引きローラ2aが備えられる構成を例示しているが、板引きローラ2aは、後述するアニール炉に備えられる構成であっても良い。
また、板ガラス製造設備1は、アニール炉4を備えている。
アニール炉4は、ガラスリボンg2を徐冷および冷却するための炉であり、上方から順に、徐冷部5と冷却部6を備えている。成形炉2において成形されたガラスリボンg2は、該成形炉2の下端に連通するアニール炉4へと送られる。
そして、板ガラス製造設備1は、成形炉2からアニール炉4へと繋がるガラスリボンg2の一連の搬送経路を竪穴状のブース7で覆う構成としており、上端側の第一ブース7aと下端側の第二ブース7bによって、一連のブース7を構成している。第一ブース7aは、成形炉2とアニール炉4の徐冷部5を囲っており、成形炉2の上方において閉塞され、第二ブース7bは、アニール炉4の冷却部6を囲っており、アニール炉4の冷却部6下方において開放されている。
即ち、第一ブース7aは、成形炉2とアニール炉4の徐冷部5の一部を構成するものであり、第二ブース7bは、アニール炉4の冷却部6の一部を構成するものである。
アニール炉4の徐冷部5は、ガラスリボンg2の残留歪みを除去するべく徐冷するための部位であり、図示しないヒータ等を備えており、ブース7内の温度を調整し、ガラスリボンg2の冷却速度を調整しつつ、セラミック製のアニールローラ5aによって、鉛直下方にガラスリボンg2を搬送する。
アニール炉4の冷却部6は、徐冷部5で徐冷されたガラスリボンg2をさらに十分に冷却するための部位であり、ガラスリボンg2を放冷させつつ、ゴム製の支持ローラ6aによって、鉛直下方にガラスリボンg2を搬送する。
そして、アニール炉4の冷却部6で十分に冷却されたガラスリボンg2は、アニール炉4の下端から下方に向けて排出され、該アニール炉4の下端に連通する空間である切断室Cへと送られる。
このような構成の板ガラス製造設備1は、建屋Fの内部において上下複数の階に跨って配置されている。
板ガラス製造設備1は、成形炉2とアニール炉4の徐冷部5が建屋Fの4階の成形徐冷室Aに配置されており、アニール炉4の冷却部6は、建屋Fの3階の冷却室Bに配置されている。尚、本実施形態で示した成形炉2およびアニール炉4(徐冷部5、冷却部6)の設置階数は例示である。
そして、板ガラス製造設備1は、第一の切断室C(第一切断室C1)において、スクライブ装置10を備えている。
スクライブ装置10は、ガラスリボンg2にスクライブ線を刻設するための装置である。
板ガラス製造設備1を用いた板ガラスGの製造方法では、スクライブ装置10によって形成したスクライブ線に沿ってガラスリボンg2を折り割って(割断して)、所定長さLの短尺ガラスg3を生成する。
そして、板ガラス製造設備1では、搬送装置(図示せず)によって、短尺ガラスg3を水平方向に搬送する。短尺ガラスg3は、第二の切断室C(第二切断室C2)に配置した切断装置(図示せず)によって、耳部M1・M2を切除するとともに、所定の幅Wの板ガラスGを製造する。
尚、板ガラス製造設備1を用いた板ガラスGの製造方法では、前記切断装置によって、短尺ガラスg3の幅方向における第一切断位置w1と第二切断位置w2において、Z軸に対して平行に短尺ガラスg3を切断し、両側の耳部M1、M2を除去する。尚、第一切断位置w1と第二切断位置w2は距離Wだけ離間している。
第一切断位置w1は、スクライブ線の刻設方向S(以下、スクライブ方向Sとも呼ぶ)における上手側に位置しており、該第一切断位置w1において、Z軸に対して平行に短尺ガラスg3を切断することで、短尺ガラスg3から耳部M1を切除する。また、第二切断位置w2は、スクライブ方向Sにおける下手側に位置しており、該第二切断位置w2において、Z軸に対して平行に短尺ガラスg3を切断することで、短尺ガラスg3から耳部M2を切除する。
尚、板ガラス製造設備1では、建屋Fの1階において、廃棄するガラスや再利用するガラスを集積するための集積室Dを配置しており、折り割りの際等に不良が生じたガラス(不良ガラスg4と呼ぶ)を、開口部9から下階に落下させることで、不良ガラスg4を1階の集積室Dに容易に集積することができるように構成している。
次に、スクライブ装置10による、スクライブ線の刻設方法について、説明する。
本発明の一実施形態に係る板ガラスGの製造方法では、スクライブ装置10によって、ガラスリボンg2にスクライブ線を刻設し、スクライブ線に沿ってガラスリボンg2を折り割って、短尺ガラスg3を成形する構成としている。
図2に示す如く、スクライブ装置10は、スクライブ工具11とサポートローラ12を備えている。
スクライブ工具11は、ガラスリボンg2にスクライブ線を刻設するための工具であり、ダイヤモンド粒子を含有する略円盤状のホイールチップ11aを備えている。ホイールチップ11aは、ガラスリボンg2の幅方向に向けて転動可能に構成されており、ガラスリボンg2におけるスクライブ線の刻設位置に押し当てられるとともに、ガラスリボンg2の幅方向に変位されることによって、ガラスリボンg2にスクライブ線が刻設される。
サポートローラ12は、ガラスリボンg2におけるホイールチップ11aの押圧位置の裏側に配置される回転可能なローラ部材であり、ガラスリボンg2を傷つけることがない硬度を有する素材(樹脂等)によって構成されている。サポートローラ12は、ホイールチップ11aの変位方向に沿って転動可能に構成されている。
スクライブ工具11とサポートローラ12は、変位機構(図示せず)によって変位可能に支持されており、前記変位機構によって、動作が同期されつつスクライブ方向Sに向けて変位される。また、スクライブ工具11とサポートローラ12は、前記変位機構が備える機構(例えば、カム機構)によって、ガラスリボンg2に対して接触および離間するタイミングや接触時の押圧力等が設定されている。
そして、スクライブ装置10を用いたスクライブ線の刻設方法では、ガラスリボンg2に対してスクライブ工具11(ホイールチップ11a)押圧するとともに、その押圧位置におけるガラスリボンg2の裏側にサポートローラ12を配置して、この状態でスクライブ工具11とサポートローラ12を変位させることで、ガラスリボンg2の変位を規制しながらスクライブ線を刻設する構成としている。
尚、下方に向けて延伸されるガラスリボンg2に対して、その幅方向に対して平行にスクライブ線を形成するために、スクライブ工具11とサポートローラ12を斜め下方に向けて変位させる構成としており、ガラスリボンg2の延伸速度に応じて、スクライブ工具11およびサポートローラ12の変位速度と変位方向(水平に対してどの程度傾斜させて変位させるか)を決定している。
スクライブ装置10を用いたスクライブ線の刻設方法について、さらに詳述する。
図2および図3に示す如く、スクライブ装置10を用いたスクライブ線の刻設方法では、スクライブ方向Sにおける上手側に位置する耳部M1に対して、その端部の位置x1からサポートローラ12を接触させる。このとき、スクライブ工具11は、まだ接触させないようにしている。
即ち、本発明の一実施形態に係る板ガラスGの製造方法においては、サポートローラ12を、ガラスリボンg2の第一の耳部M1側の端部の位置x1から接触させるものである。
このような構成によれば、サポートローラ12によってガラスリボンg2の揺れを抑制した状態で、ガラスリボンg2にスクライブ工具11を接触させることができる。これにより、ガラスリボンg2にスクライブ工具11を接触させたときに、亀裂が生じることを防止できる。
次に、スクライブ装置10を用いたスクライブ線の刻設方法では、スクライブ方向Sに向けて、スクライブ工具11とサポートローラ12を同期して変位させて、スクライブ方向Sにサポートローラ12を転動させる。そして、ガラスリボンg2に対するサポートローラ12の接触位置が耳部M1を超えた位置x2となった時点で、ガラスリボンg2にスクライブ工具11を接触させる構成としている。
ここで、スクライブ工具11をガラスリボンg2に接触させる位置x2は、短尺ガラスg3における第一切断位置w1に比して、スクライブ方向Sにおける上手側の位置としている。
そして、スクライブ装置10を用いたスクライブ線の刻設方法では、スクライブ方向Sに向けて、さらに、スクライブ工具11とサポートローラ12を同期して変位させることで、スクライブ方向Sの下手側(耳部M2側)に向けて、ガラスリボンg2にスクライブ線を刻設していく。
次に、図2および図4に示す如く、スクライブ装置10を用いたスクライブ線の刻設方法では、スクライブ工具11とサポートローラ12が、スクライブ方向Sにおける下手側に位置する耳部M2に近づき、サポートローラ12の接触位置が、耳部M2の手前の位置x3となったときに、サポートローラ12を、ガラスリボンg2から離間させる構成としている。即ち、サポートローラ12は、図2に示す範囲P(位置x1と位置x3の間)において、ガラスリボンg2に接触している。
ここで、サポートローラ12をガラスリボンg2から離間させる位置x3は、短尺ガラスg3における第二切断位置w2に比して、スクライブ方向Sにおける下手側の位置としている。
そして、スクライブ装置10を用いたスクライブ線の刻設方法では、スクライブ工具11は、スクライブ方向Sにおける耳部M2の端部位置x4までガラスリボンg2に押圧し続ける構成としている。即ち、ホイールチップ11aは、図2に示す範囲Q(位置x2と位置x4の間)において、ガラスリボンg2に接触している。
スクライブ装置10を用いたスクライブ線の刻設方法では、スクライブ工具11によって耳部M2に対してスクライブ線を刻設するときに、ホイールチップ11aの裏側にサポートローラ12を配置しておらず、ホイールチップ11aによるガラスリボンg2に対する押圧力を抑制しているため、スクライブ線を刻設することによって耳部M2に亀裂が生じることが防止される。
即ち、本発明の一実施形態に係る板ガラスGの製造方法においては、スクライブ工具11を、ガラスリボンg2の第二の耳部M2側の端部の位置x4まで接触させるものである。
このような構成によれば、耳部M2において亀裂を生じさせることなく、耳部M2にスクライブ線を刻設することができる。これにより、ガラスリボンg2を、スクライブ線に沿って確実に割断することができる。
そして、スクライブ装置10を用いたスクライブ線の刻設方法では、ガラスリボンg2の耳部M1にはスクライブ線を刻設せず、ガラスリボンg2の耳部M2には、端部までスクライブ線を刻設する構成としている。
このような構成によって、耳部M1に対してスクライブ線を刻設するときに生じやすい割れを防止するとともに、耳部M2にはスクライブ線を刻設しておくことによって、耳部M2側からスクライブ線に沿って亀裂を進展させて、耳部M1・M2を含むガラスリボンg2を確実に折り割ることができる。
即ち、本発明の一実施形態に係る板ガラスGの製造方法においては、オーバーフローダウンドロー法によって成形される、幅方向(X軸方向)の両端部に耳部M1・M2を備えたガラスリボンg2に対して、ガラスリボンg2にスクライブ線を刻設するスクライブ工具11と、ガラスリボンg2のスクライブ工具11によるスクライブ位置の裏側を支持するサポートローラ12と、を備えたスクライブ装置10によって、ガラスリボンg2の幅方向に略平行なスクライブ線を刻設し、スクライブ線に沿ってガラスリボンg2を折り割って短尺ガラスg3を生成し、さらに、短尺ガラスg3から耳部M1・M2を切断して板ガラスGを製造する方法であって、スクライブ工具11を、スクライブ工具11によるスクライブ方向Sの上手側に位置する第一の耳部M1を超えた位置で、かつ、短尺ガラスg3における耳部M1側の第一切断位置w1より手前の位置x2から、ガラスリボンg2に接触させて、かつ、サポートローラ12を、スクライブ工具11によるスクライブ方向Sの下手側に位置する第二の耳部M2の手前の位置で、かつ、短尺ガラスg3における耳部M2側の第二切断位置w2を超えた位置x3で、ガラスリボンg2から離間させるものである。
このような構成によれば、ガラスリボンg2にスクライブ線を刻設する際に、ガラスリボンg2の耳部M1・M2から亀裂が生じることを防止することができる。これにより、板ガラスGの製造効率の改善を実現することができる。
尚、本発明の一実施形態に係る板ガラスGの製造方法では、オーバーフローダウンドロー法によりガラスリボンg2を成形する場合を例示しているが、本発明の一実施形態に係る板ガラスGの製造方法は、ガラスリボンg2の成形方法をオーバーフローダウンドロー法に限定するものではなく、その他のダウンドロー法(例えば、スロットダウンドロー法)によって、ガラスリボンg2を成形する構成であってもよい。
10 スクライブ装置
11 スクライブ工具
12 サポートローラ
G 板ガラス
g2 ガラスリボン
g3 短尺ガラス
M1 耳部(第一の耳部)
M2 耳部(第二の耳部)
w1 第一切断位置
w2 第二切断位置
x1 位置(サポートローラの接触位置)
x2 位置(スクライブ工具の接触位置)
x3 位置(サポートローラの離間位置)
x4 位置(スクライブ工具の離間位置)
S スクライブ方向

Claims (3)

  1. ダウンドロー法によって成形される、幅方向の両端部に耳部を備えたガラスリボンに対して、
    前記ガラスリボンにスクライブ線を刻設するスクライブ工具と、前記ガラスリボンの前記スクライブ工具によるスクライブ位置の裏側を支持するサポートローラと、を備えたスクライブ装置によって、
    前記ガラスリボンの幅方向に略平行なスクライブ線を刻設し、
    前記スクライブ線に沿って前記ガラスリボンを折り割って短尺ガラスを生成し、
    さらに、前記短尺ガラスから前記耳部を切断して板ガラスを製造する方法であって、
    前記スクライブ工具を、
    前記スクライブ工具によるスクライブ方向の上手側に位置する第一の前記耳部を超えた位置で、かつ、前記短尺ガラスにおける前記第一の耳部側の第一の切断位置より手前の位置から、前記ガラスリボンに接触させて、かつ、
    前記サポートローラを、
    前記スクライブ工具によるスクライブ方向の下手側に位置する第二の前記耳部の手前の位置で、かつ、前記短尺ガラスにおける前記第二の耳部側の第二の切断位置を超えた位置で、前記ガラスリボンから離間させる、
    ことを特徴とする板ガラスの製造方法。
  2. 前記スクライブ工具を、
    前記ガラスリボンの前記第二の耳部側の端部まで接触させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の板ガラスの製造方法。
  3. 前記サポートローラを、
    前記ガラスリボンの前記第一の耳部側の端部から接触させる、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の板ガラスの製造方法。
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