JP5576516B2 - 強化ガラス基板のスクライブ方法およびスクライブ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、強化ガラス製のガラス基板のスクライブ方法およびスクライブ装置に関する。ここで、「強化ガラス」とは、製造工程中におけるイオン交換による化学的処理により、ガラス基板の基板表面層(基板表面から深さが5μm〜50μm程度)に圧縮応力が残留する圧縮応力層が形成され、基板内部に引張応力が残留するように製造されたガラスをいう。
強化ガラスの特徴は、圧縮応力層の影響で外力に対し割れにくい性質を有する反面、一旦、基板表面に亀裂が生じて残留引張応力が存在する基板内部まで進むと、今度は逆に亀裂が深く浸透しやすくなる性質を有している。
一般に、ガラス基板を分断する加工では、まず基板表面に有限深さのスクライブラインを形成する工程と、その後、基板の裏側からスクライブラインに沿ってブレイクバーやブレイクローラで押圧することによりブレイクする工程とからなる分断方法が採用されている。
前者のスクライブラインを形成する工程では、基板表面に対して円盤状のカッターホイール(スクライビングホイールともいう)を押しつけながら転動させることによりスクライブする方法が知られており、例えば特許文献1などで開示されている。カッターホイールとしては、円周稜線部に連続した小さな凹凸を有する溝付きカッターホイールと、稜線部に凹凸を有しないノーマルカッターホイールとがあり、基板の種類や厚みに応じて使い分けされている。
図7は、ガラス製の基板M(マザー基板)を、それぞれが製品となる単位基板に分断するときに行われるクロススクライブ加工を示している。まず基板Mの表面に対してカッターホイールでX方向のスクライブラインS1を形成し、次いで、X方向と交差するY方向のスクライブラインS2を形成する。このようにX−Y方向に交差した複数のスクライブラインを形成した後、基板Mはブレイク装置に送られ、各スクライブラインに沿って裏面側から撓ませることにより、単位基板に分断される。
ガラス基板をカッターホイールでスクライブする方法には、「外切り」と「内切り」とがあり、基板の種類や用途によって、外切りと内切りのスクライブ方法が選択的に使い分けられている(特許文献2参照)。
前者の外切りは、図8(a)に示すように、カッターホイールKの最下端を基板Mの表面(上面)よりわずかに下方まで降下した状態で、基板Mの片側端部の外側位置(スクライブ開始位置)にセットする。そしてセットした位置から水平移動させ、基板端部に衝突させて乗り上げ、さらに所定のスクライブ圧で押圧しながら、カッターホイールKを水平移動させるようにしてスクライブを行う。
外切りでは、基板端でカッターホイールがスリップする問題は発生せず、形成されるスクライブラインは基板の端部まで達しているため、次工程でブレイクが容易かつ正確に行える。その一方で、カッターホイールが基板端部に衝突するので、基板端部にカケが生じ、基板内部の引張応力の影響で端部から不規則に破断したり、フルカットされたりしてしまうおそれがある。また、カッターホイールもエッジ部分との衝突で消耗しやすい。
後者の内切りは、図8(b)に示すように、基板の端縁から2mm〜10mm程度内側(スクライブ開始位置)にてカッターホイールを上方から下降させて基板に所定のスクライブ圧で当接させ、押圧しながらカッターホイールを水平移動させるようにしてスクライブを行う。
内切りでは、カッターホイールが基板端部のエッジ部分と衝突するようなことがないため、基板端部にカケが生じるおそれはなく、カッターホイールの消耗についても外切りに比べて抑えることができる。しかし、カッターホイールが基板に当接した状態から水平方向に移動させるときにカッターホイールの食い込みが悪くスリップしてしまい、スクライブできない場合がある。
このように外切りと内切りとは、それぞれ長所と短所を有している。そのため、基板の種類や用途によって、外切りと内切りとを使い分けている。
特許第3074143号公報 特開2009−208237号公報
近年、携帯電話等のカバーガラス等に使用されるガラス製品のなかには、いわゆる強化ガラス(化学強化ガラスともいう)と呼ばれるガラスの使用が望まれている。上述したように、強化ガラスは、基板表面層に圧縮応力が残留するようにして製造されており、これによりガラスの板厚が薄いにもかかわらず、割れにくいガラスが得られる。
したがって、強化ガラスを用いると、薄くて軽く、しかも丈夫なカバーガラスが製造できる点で優れている。その一方で、カバーガラスにするために、大面積のマザー基板から所望の大きさ、所望の形状の単位製品に切り出す加工が必要になる。
強化ガラスに対し、外切りでスクライブラインを形成する場合、基板端部でカッターホイールが衝突する際に表面圧縮応力層より深くスクライブすると、基板内部の残留引張応力の影響を受け、一挙に完全分断されてしまうという不具合が発生するおそれがある。そのため、強化ガラスでは、外切りよりも内切りでのスクライブの方が好ましいと考えられる。
しかしながら、内切りでスクライブしようとしても、刃先を当接させたときに、強化ガラスであるが故に、基板表面層の残留圧縮応力の影響で、カッターホイールが基板表面に食い込みにくくなり、カッターホイールの基板へのかかりが非常に悪く、スリップが生じてしまうことがあった。そのため、かえってスクライブ加工が困難となるという問題が生じることになった。また、カッターホイールを食い込ませるために強い押圧荷重でスクライブすると、基板内部の残留引張応力の影響で一挙に破断したり完全分断されてしまったりするなどの不具合が発生することがあった。
このように、強化ガラスに対しては、従来から使用されているソーダガラス基板等に対するスクライブ加工とは異なり、外切りによっても、また内切りによっても、うまくスクライブラインを形成することが困難であった。この傾向は、基板表面の圧縮応力層が厚くて残留応力が大きい基板ほど顕著になる。
そこで、本発明は、加工困難な強化ガラス製のガラス基板であっても、内切りで確実にスクライブラインを形成することができるスクライブ方法およびスクライブ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明では次のような技術的手段を講じた。
すなわち、本発明のスクライブ方法では、基板表面に圧縮応力層が形成されている強化ガラス基板に対し、スクライブラインを形成する基板スクライブ方法であって、(a)前記基板の一端縁より内側に入り込んだスタート地点に、刃先稜線に連続した凹凸を有する溝付きカッターホイールを下降当接させ、スクライブ予定ラインの方向でスタート地点近傍の折り返し地点まで前進転動させて溝を形成した後に、該溝上を後退転動させ、(b)次いで、前記溝付きカッターホイールを上昇させて溝幅方向に移動させてから、再度下降当接させて折り返し地点まで前進転動させた後に後退転動させる工程を行うことにより、先に加工した溝の幅を広げてカッターホイールの食い込み起点となる一つのトリガ溝を形成し、(c)少なくとも1回以上前記(a)、(b)の動作を実行した後、続いて、前記トリガ溝からカッターホイールをスクライブ予定ラインの終点地点まで押圧転動させてスクライブラインを形成するようにした。
前記カッターホイールを往復させる距離、すなわち、スタート地点から折り返し地点までの距離は0.5mm〜3mmが好ましく、特に2mm程度が好適である。また、カッターホイールの溝幅方向への移動距離は5〜15μmが好ましく、特に10μmが好適である。
本発明によれば、溝付きカッターホイールの最初の前進転動でわずかな傷が形成され、続く復路の後退転動で傷が深められて小さな溝になる。この溝は、続いて行われる(b)の工程によって溝幅が広げられ、スクライブラインを加工するためのトリガ溝(カッターホイール食い込み用溝)として作用する。このトリガ溝を起点としてカッターホイールをスクライブ予定ラインの終点地点まで転動させることにより、起点部分でのカッターホイールの食い込みが容易となって、スリップすることなくスクライブラインを形成することができる。
また、スクライブラインを形成する際のカッターホイールの食い込みが容易になるので、スクライブライン形成時におけるカッターホイールの押圧荷重を、最初の起点の溝形成時の押圧荷重よりも小さくしても充分にスクライブラインを形成することができ、これにより、スクライブライン形成時における基板に対するカッターホイールの無理な荷重を軽減して、基板の破断や完全分断をなくすことができる。
本発明において、前記カッターホイールの後退転動距離を、前進転動距離よりも短く、もしくは長くするのがよい。
これにより、カッターホイールを溝幅方向に移動させて降下させたときに、後退転動距離が短い分だけ、または長い分だけ、先の加工時に降下させた地点より降下点がずれるので、降下時の荷重が一部に集中することを緩和し、亀裂の先走りや割れなどの損傷を防ぐことができる。
また、本発明において、トリガ溝を加工するのには刃先稜線に連続した凹凸を有する溝付きカッターホイールを用い、スクライブラインを加工するのには刃先稜線に凹凸を有しないノーマルカッターホイールを用いるのがよい。
スクライブラインを加工するときの起点となるトリガ溝が溝付きカッターホイールによって先に形成されているので、刃先稜線に溝を有しないノーマルカッターホイールであっても、起点部分での食い込みが容易となってスリップすることなくスクライブラインを形成することができる。また、トリガ溝は幅広で形成されているので、ノーマルカッターホイールを位置ずれすることなく、正確かつ容易にトリガ溝へ降下させることができる。
また、別の観点からなされた本発明の基板スクライブ装置は、ガラス基板の表面にスクライブラインを形成する基板スクライブ装置であって、ガラス基板を載置するテーブルと、刃先稜線に連続した凹凸を有する溝付きカッターホイールを保持するスクライブヘッドと、前記ガラス基板の表面に対し前記溝付きカッターホイールが接触した状態と離隔した状態とをとるように前記スクライブヘッドを昇降させるスクライブヘッド昇降手段と、前記ガラス基板の表面に沿って互いに直交する二方向に前記スクライブヘッドを相対的に移動させる移動手段と、前記スクライブヘッド昇降手段による昇降動作、および、前記移動手段によるスクライブヘッドの移動動作の制御を行う制御部とを備え、前記制御部が、前記基板の一端縁より内側に入り込んだスタート地点にスクライブヘッドがくるように前記基板がセットされた状態で制御が開始されると、(a)前記スタート地点に前記溝付きカッターホイールを下降当接させ、スクライブ予定ラインの方向でスタート地点近傍の折り返し地点まで前進転動させて溝を形成した後に、該溝上を後退転動させ、(b)次いで、前記溝付きカッターホイールを上昇させてスクライブ予定ラインと直交する溝幅方向に移動させてから、再度下降当接させて折り返し地点まで前進転動させた後に後退転動させることにより、先に加工した溝の幅を広げてカッターホイールの食い込み起点となる一つのトリガ溝を形成し、(c)少なくとも1回以上前記(a)、(b)の動作を実行した後、続いて、前記トリガ溝からカッターホイールをスクライブ予定ラインの終点地点まで押圧転動させてスクライブラインを形成する動作を行う制御を行うようにしている。
このような基板スクライブ装置を用いることにより、上述したスクライブ方法を実現することができる。
上記基板スクライブ装置の発明において、さらに、刃先稜線に連続した凹凸を有しないノーマルカッターホイールを保持する第二のスクライブヘッドと、前記ガラス基板の表面に対し、前記ノーマルカッターホイールが接触した状態と離隔した状態とをとるように前記スクライブヘッドを昇降させる第二のスクライブヘッド昇降手段と、前記ガラス基板の表面に沿って互いに直交する二方向に前記スクライブヘッドを相対的に移動させる第二の移動手段とを備え、前記制御部は前記(c)の動作を、前記ノーマルカッターホイールを用いて行うようにしてもよい。
本発明のスクライブ方法に用いるスクライブ装置の一実施例を示す正面図。 溝付きカッターホイールの一例を示す正面図および左側面図。 本発明におけるスクライブ方法の手順を示す側面視の説明図。 本発明におけるスクライブ方法の手順を示す平面的な説明図。 本発明のスクライブ方法の他の実施例を示す図4同様の説明図。 本発明のスクライブ方法のさらに他の実施例を示す図4同様の説明図。 一般的なガラス基板のクロススクライブ加工を示す図。 カッターホイールによる従来のスクライブ方法を示す図。
以下において、本発明に係る基板スクライブ方法、基板スクライブ装置の詳細を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、強化ガラス基板にスクライブラインを形成するために使用される基板スクライブ装置の一例を示す概略的な正面図である。
このスクライブ装置Aは、強化ガラス基板Mを載置するテーブル1を備えている。テーブル1は、この上に載置した基板Mを定位置で保持できるように保持機構を備えている。本実施例では、この保持機構として、テーブル1に開口させた多数の小さなエア吸着孔(図示外)を介して基板Mを吸着保持するようにしている。また、テーブル1は、水平なレール2に沿ってY方向(図1の前後方向)に移動できるようになっており、モータ(図示外)によって回転するネジ軸3により駆動される。さらにテーブル1は、モータを内蔵する回転駆動部4により水平面内で回動できるようになっている。
テーブル1を挟んで設けてある両側の支持柱5、5と、X方向に水平に延びるガイドバー6とを備えたブリッジ7が、テーブル1上を跨ぐようにして設けられている。
ガイドバー6には、X方向に水平に延びるガイド8が設けられ、このガイド8にスクライブヘッド9がモータ13によってX方向に移動できるように取り付けられている。スクライブヘッド9には二つのカッターホルダ10a、10bがそれぞれ独立して昇降可能に装着され、一方のカッターホルダ10aには刃先稜線に連続した小さな凹凸を有する溝付きカッターホイール11が取り付けられ、他方のカッターホルダ10bには刃先稜線に凹凸を有しない一般的なノーマルカッターホイール12が取り付けられている。
なお、本実施形態では二つのカッターホイール10a、10bで一つのスクライブヘッド9を兼用するようにしているが、スクライブヘッド9を独立に設けてそれぞれ移動手段を有するようにしてもよい。前者のように兼用する場合でも、各カッターホイールを同時に用いてスクライブすることはないので、実質的にカッターホイール10aがスクライブヘッド9を第一の移動手段とし、カッターホイール10bがスクライブヘッド9を第二の移動手段として、それぞれのカッターホイールが別の移動手段でX、Y方向に移動されるものとして扱うことができる。
図2は溝付きカッターホイール11の一例を示すもので、図2(a)は側面図であり、図2(b)は正面図である。この溝付きカッターホイール11は、直径2mm〜6mmで厚み0.6mm〜1.5mm程度の超硬合金製の円盤ディスク11aの外周部に刃先となる稜線11bを形成するための角度α(約100度〜140度)が形成され、その稜線11bに連続した小さな凹凸11cが形成されている。なお、この溝付きカッターホイール11としては、例えば三星ダイヤモンド工業会社製スクライビングホイール「ペネット」(Penett(登録商標))を用いてもよい。
次に、スクライブ装置Aの制御系について、図1に基づいて説明する。
スクライブ装置Aは制御部20を備えている。制御部20は制御に必要な演算処理を行うCPU21、制御プログラムや必要な設定情報を記憶するメモリ22(記憶部)、設定情報や操作のための入出力を行う入力装置23、入力操作画面や装置状況のモニタ画面として用いられる表示装置24によって構成されるコンピュータシステムからなる。
制御部20では、あらかじめ制御に必要な設定情報をメモリ22に記憶させておくことにより、制御プログラムと設定情報とにより所望のスクライブ動作を行うことができるようにしてある。
メモリ22に記憶される設定情報には、本発明に関係する情報として、「第一移動速度」31、「第二移動速度」32、「第一押圧荷重」33、「第二押圧荷重」34、「移動距離」35、「横シフト距離」36、「縦シフト距離」37、「シフト回数」38の各情報が含まれる。
「第一移動速度」31は、トリガ溝を形成するときのスクライブヘッド9の移動速度の設定情報であり、「第二移動速度」32は、スクライブラインを形成するためにスクライブ終了地点まで移動するときのスクライブヘッド9の移動速度の設定情報である。本実施例では、前者は溝付きカッターホイール11を転動させるときの設定情報であり、後者はノーマルカッターホイール12を転動させるときの設定情報である。なお、第一移動速度31は、第二移動速度32と同じか、それより遅い値に設定される。
「第一押圧荷重」33は、トリガ溝を形成するときの押圧荷重の設定情報であり、「第二押圧荷重」34は、スクライブラインを形成するためにスクライブ終了地点まで移動するときのスクライブヘッド9の押圧荷重の設定情報である。本実施例では、前者は溝付きカッターホイール11を転動させるときの押圧荷重の設定情報であり、後者はノーマルカッターホイールを転動させるときの設定情報である。なお、第二押圧荷重34は、第一押圧荷重33と同じか、それより小さい値に設定される。
「移動距離」35は、トリガ溝形成時の往復動におけるスタート地点から折り返し点までの移動距離L1(図3参照)として記憶される設定情報である。この距離がトリガ溝の長さとなる。
「横シフト距離」36は、トリガ溝の溝幅を広げるため、横方向(溝幅方向)に刃先をシフトさせ、往復動を繰り返すときの横方向の移動距離である横シフト距離L2(図4参照)の設定情報である。この横シフト距離L2と後述するシフト回数38とによってトリガ溝の溝幅が決定されることになる。
「縦シフト距離」37は、トリガ溝形成時の往復動における往路と復路の距離の差である縦シフト距離L3(図5参照)の設定情報である。縦シフト距離L3は、トリガ溝形成時に往復動を繰り返す際の刃先の降下位置の変動距離となる。
「シフト回数」38は、トリガ溝形成時に、トリガ溝の幅を広げるために往復動を繰り返す回数の設定情報である。
次に、このスクライブ装置Aを用いたスクライブ方法を説明する。
まず、図3(a)、(b)に示すように、基板Mのスクライブ予定ライン上で、基板Mの一端縁(図の左端縁)より内側(例えば4mm内側)に入り込んだスタート地点P1に溝付きカッターホイール11を降下させ、あらかじめ予備実験で求めて設定した「第一押圧荷重」33(例えば0.05MPa程度)の荷重で押しつけながら、スタート地点近傍の折り返し地点P2までの「移動距離(L1)」35を、「第一移動速度」31で前進転動させる(図3(c)参照)。
そして、折り返し地点P2で先の「第一押圧荷重」33および「第一移動速度」31を維持させたまま折り返し、スタート地点P1まで後退転動させる。最初の前進転動でわずかな傷が形成され、続く復路の後退転動で傷が深められて小さな溝(傷)T’が形成される(図3(d)参照)。
続いて、溝付きカッターホイール11を上昇させてその位置から溝幅方向(スクライブ予定ラインと直交する方向)に「横シフト距離(L2)」36だけわずかに移動させてから再度下降させ、折り返し地点P2まで「第一押圧荷重」33および「第一移動速度」31で前進転動させる(図3(e)並びに図4参照)。このスクライブによって形成される溝が、先に形成された溝と合体して一本の幅広のトリガ溝を形成するように、溝付きカッターホイール11の溝幅方向への距離L2が「横シフト距離」36として設定されており、具体的には、例えば約10μm程度に設定されている。この後、溝付きカッターホイール11を、「第一押圧荷重」33および「第一移動速度」31を維持させたままスタート地点P1まで後退転動させる(図3(f)参照)。
上記の溝付きカッターホイール11での往復動による加工を、「シフト回数」38として設定した回数だけ繰り返す。例えば、図4に示すように5回往復動を繰り返すことにより、スクライブライン加工時の食い込み起点となる幅広のトリガ溝Tを形成する。本実施例の場合、前記溝付きカッターホイール11の溝幅方向への移動距離L2が約10μmであることから、トリガ溝Tの幅は約50μmとなる。
なお、図4では、溝付きカッターホイール11の前進転動を示す線と後退転動を示す線とを便宜上間隔をあけて示したが、実際はほぼ同一線上に重複して現れる。
このようにして幅広のトリガ溝Tを加工した後、スクライブヘッド9を移動し、溝付きカッターホイール11に代えて、ノーマルカッターホイール12をトリガ溝Tに下降させる。この際、トリガ溝Tは幅広に形成されているので、ノーマルカッターホイール12を確実かつ容易にトリガ溝Tへ降下させることができる。
この後、ノーマルカッターホイール12をトリガ溝Tからスクライブ予定ラインの終点地点P3まで、あらかじめ予備実験で求めて設定した「第二押圧荷重」34(例えば0.01MPa程度)、かつ、「第二移動速度」32で前進転動させてスクライブラインSを形成する(図3(g)参照)。この際、トリガ溝Tは、ノーマルカッターホイール12の食い込み起点として作用し、転動させる際の食い込みが容易となって、スリップすることなくスクライブラインSを形成することができる。また、スクライブラインSを形成する際の食い込みが容易であることから、スクライブライン形成時におけるノーマルカッターホイール12の「第二押圧荷重」34を、トリガ形成時の「第一押圧荷重」33より小さくしても、充分にスクライブラインSを形成することができる。これにより、スクライブライン形成時における基板に対するカッターホイールの無理な荷重を軽減して基板の破断や完全分断をなくすことができる。
溝付きカッターホイール11を往復動させる移動距離L1(移動距離35として設定)は2mm程度が好適であるが、0.5mm〜3mmの範囲で選択することができる。その理由は次の通りである。
一般に、スクライブヘッドのガラス基板に対する相対的な移動方向が変化したときに、カッターホイールの刃先稜線の向きを当該移動方向に速やかに一致させるため、カッターホルダにキャスター効果を持たせることがある。具体的には、カッターホルダ10aを鉛直軸周りに回転自在とし、溝付きカッターホイール11の回転中心を当該鉛直軸の延長線上に配置しないようにすることで、スクライブヘッド9の移動方向が変わっても、溝付きカッターホイール11の刃先稜線の向きをスクライブヘッド9の移動方向へとスムーズに追従させることができる。しかし、上述した往復加工の際にこのようなキャスター効果が発揮されると、折り返し地点P2で溝付きカッターホイール11がカッターホルダ10aもろとも180°回転してしまい、強化ガラス基板Mへ損傷を与えるおそれがあると同時に、溝付きカッターホイール11自体の磨耗にもつながる。したがって、往復動の距離はカッターホルダ10aにキャスター効果が発揮されない長さであることが望ましく、それが0.5mm〜3mmである。
また、転動速度については、上述したように、溝付きカッターホイール11の往復動時の転動速度(第一移動速度31)を例えば3mm/秒程度と遅くし、ノーマルカッターホイール12によるスクライブライン形成時の転動速度(第二移動速度32)を、例えば100mm/秒と速くするのがよい。これにより、トリガ溝Tの加工を確実に行うことができるとともに、スクライブラインSの加工を迅速に行うことができる。
上記実施例において、トリガ溝Tを加工する際の溝付きカッターホイール11の前進転動距離と、後退転動距離とを同じ距離で行ったが、図5に示すように、前進転動と後退転動との距離の差として「縦シフト距離」37を設定し、後退転動距離を前進転動距離よりも短くして行うようにしてもよい。この距離の差(縦シフト距離L3)としては0.5mm程度が好ましい。
この方法では、溝付きカッターホイール11を溝幅方向に移動させて降下させたときに、後退転動距離が短い分だけ先の加工時に降下させた地点より降下点がずれるので、降下時の荷重が一部に集中することを緩和し、亀裂の先走りや割れなどの発生を防ぐことができる。
なお、上記した後退転動距離は、図6に示すように前進転動距離よりも長くしてもよい。この場合も同様に、溝付きカッターホイール11を溝幅方向に移動させて降下させたときに、後退転動距離が長い分だけ先の加工時に降下させた地点よりも降下点がずれるので、同様の効果を期待することができる。
また、上記実施例では、トリガ溝Tを加工するのに溝付きカッターホイール11を用い、スクライブラインSを加工するのにノーマルカッターホイール12を用いたが、溝付きカッターホイール11でトリガ溝Tを加工した後、ノーマルカッターホイールに代えることなくそのまま溝付きカッターホイール11でスクライブラインSを加工するようにしてもよい。これにより、部品点数や動作に用いるプログラムを簡略化でき、また、カッターホイールの切替操作を省略して作業時間を短縮することができる。
以上本発明の代表的な実施例について説明したが、本発明は必ずしも上記の実施形態に特定されるものではない。例えば上記実施例では、トリガ溝Tを加工するための溝付きカッターホイール11による往復転動回数(シフト回数38)を、好適な事例として5回実施したが、2回以上の複数回であってもよい。また、上記実施例では、スクライブライン形成時におけるカッターホイールの「第二押圧荷重」34を、トリガ溝Tを加工するための往復時の「第一押圧荷重」33よりも小さくしたが、往復時の押圧荷重を変えることなくスクライブ予定ライン全長にわたってスクライブするようにしてもよい。
その他本発明では、その目的を達成し、請求の範囲を逸脱しない範囲内で適宜修正、変更することが可能である。
本発明のスクライブ方法は、強化ガラス基板をスクライブする場合に利用することができる。
M 脆性材料基板
P1 スタート地点
P2 折り返し地点
P3 スクライブラインの終点地点
S スクライブライン
T トリガ溝
11 溝付きカッターホイール
12 ノーマルカッターホイール

Claims (8)

  1. 基板表面に圧縮応力層が形成されている強化ガラス基板に対し、スクライブラインを形成する基板スクライブ方法であって、
    (a) 前記基板の一端縁より内側に入り込んだスタート地点に、刃先稜線に連続した凹凸を有する溝付きカッターホイールを下降当接させ、スクライブ予定ラインの方向でスタート地点近傍の折り返し地点まで前進転動させて溝を形成した後に、該溝上を後退転動させ、
    (b) 次いで、前記溝付きカッターホイールを上昇させて溝幅方向に移動させてから、再度下降当接させて折り返し地点まで前進転動させた後に後退転動させる工程を行うことにより、先に加工した溝の幅を広げて当該カッターホイールの食い込み起点となる一つのトリガ溝を形成し、
    (c) 少なくとも1回以上前記(a)、(b)の動作を実行した後、続いて、前記トリガ溝からカッターホイールをスクライブ予定ラインの終点地点まで押圧転動させてスクライブラインを形成するようにした強化ガラス基板のスクライブ方法。
  2. 前記カッターホイールの前進転動距離が0.5mm〜3mmであり、溝幅方向への移動距離は5〜15μmである請求項1に記載の強化ガラス基板のスクライブ方法。
  3. 前記カッターホイールの後退転動距離を、前進転動距離よりも短くもしくは長くした請求項1に記載の強化ガラス基板のスクライブ方法。
  4. 前記(c)の加工は、刃先稜線に凹凸を有しないノーマルカッターホイールを用いて行うようにした請求項1〜請求項3のいずれかに記載の強化ガラス基板のスクライブ方法。
  5. ガラス基板の表面にスクライブラインを形成する基板スクライブ装置であって、
    ガラス基板を載置するテーブルと、
    刃先稜線に連続した凹凸を有する溝付きカッターホイールを保持するスクライブヘッドと、
    前記ガラス基板の表面に対し前記溝付きカッターホイールが接触した状態と離隔した状態とをとるように前記スクライブヘッドを昇降させるスクライブヘッド昇降手段と、
    前記ガラス基板の表面に沿って互いに直交する二方向に前記スクライブヘッドを相対的に移動させる移動手段と、
    前記スクライブヘッド昇降手段による昇降動作、および、前記移動手段によるスクライブヘッドの移動動作の制御を行う制御部とを備え、
    前記制御部が、前記基板の一端縁より内側に入り込んだスタート地点にスクライブヘッドがくるように前記基板がセットされた状態で制御が開始されると、
    (a) 前記スタート地点に前記溝付きカッターホイールを下降当接させ、スクライブ予定ラインの方向でスタート地点近傍の折り返し地点まで前進転動させて溝を形成した後に、該溝上を後退転動させ、
    (b) 次いで、前記溝付きカッターホイールを上昇させてスクライブ予定ラインと直交する溝幅方向に移動させてから、再度下降当接させて折り返し地点まで前進転動させた後に後退転動させることにより、先に加工した溝の幅を広げてカッターホイールの食い込み起点となる一つのトリガ溝を形成し、
    (c) 少なくとも1回以上前記(a)、(b)の動作を実行した後、続いて、前記トリガ溝からカッターホイールをスクライブ予定ラインの終点地点まで押圧転動させてスクライブラインを形成する動作を行う制御を行うことを特徴とする基板スクライブ装置。
  6. 前記制御部は(b)の動作を行う際に、前記カッターホイールの後退転動距離を、前進転動距離よりも短くまたは長くする請求項5に記載の基板スクライブ装置。
  7. さらに、刃先稜線に連続した凹凸を有しないノーマルカッターホイールを保持する第二のスクライブヘッドと、
    前記ガラス基板の表面に対し、前記ノーマルカッターホイールが接触した状態と離隔した状態とをとるように前記スクライブヘッドを昇降させる第二のスクライブヘッド昇降手段と、
    前記ガラス基板の表面に沿って互いに直交する二方向に前記スクライブヘッドを相対的に移動させる第二の移動手段とを備え、
    前記制御部は前記(c)の動作を、前記ノーマルカッターホイールを用いて行う請求項5に記載の基板スクライブ装置。
  8. 前記制御部は、前記(a)、(b)の動作時の移動速度を、前記(c)の動作時の移動速度より遅くしている請求項5に記載の基板スクライブ装置。
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