JP2014031292A - 強化ガラス基板のスクライブ方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 強化ガラス基板にスクライブラインを形成する際に、かかりのよい溝付きカッターホイールを使用するものでありながら、基板の自然分離や先走り現象を防止することができるスクライブ方法を提供する。
【解決手段】 基板表面に圧縮応力層を有する強化ガラス基板MにスクライブラインS1、S2を形成するスクライブ方法であって、強化ガラス基板Mの表面で、少なくともスクライブ予定ラインL上にオイルを供給し、このオイルが供給されたスクライブ予定ラインLに沿って、刃先稜線部2aに凹凸2bを有する溝付きカッターホイール2を転動させることによりスクライブラインを形成する。
【選択図】図1
【解決手段】 基板表面に圧縮応力層を有する強化ガラス基板MにスクライブラインS1、S2を形成するスクライブ方法であって、強化ガラス基板Mの表面で、少なくともスクライブ予定ラインL上にオイルを供給し、このオイルが供給されたスクライブ予定ラインLに沿って、刃先稜線部2aに凹凸2bを有する溝付きカッターホイール2を転動させることによりスクライブラインを形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、強化ガラス基板のスクライブ方法に関する。ここで、「強化ガラス」とは、製造工程中におけるイオン交換による化学的処理により、ガラス基板の基板表面層(基板表面から深さが5μm〜50μm程度)に圧縮応力が残留する圧縮応力層が形成され、基板内部に引張応力が残留するように製造されたガラスをいう。
強化ガラスの特徴は、圧縮応力層の影響で外力に対し割れにくいという性質を有する反面、一旦、クラックが基板内部の引張応力層まで達すると、今度は逆に割れやすくなるという性質を有している。
強化ガラスの特徴は、圧縮応力層の影響で外力に対し割れにくいという性質を有する反面、一旦、クラックが基板内部の引張応力層まで達すると、今度は逆に割れやすくなるという性質を有している。
一般に、ガラス基板を分断する加工では、まず基板表面に有限深さのスクライブラインを形成する工程と、その後、基板の裏側からスクライブラインに沿ってブレイクバーやブレイクローラで押圧することによりブレイクする工程とからなる方法が用いられている(特許文献1並びに特許文献2参照)。
具体的には、図5に示すように、大面積のガラス基板M’の表面に対してカッターホイール(スクライビングホイールともいう)でX方向のスクライブラインS1を形成し、次いで、X方向と交差するY方向のスクライブラインS2を形成する。このようにしてX−Y方向に交差した複数のスクライブラインを形成した後、基板M’はブレイク装置に送られ、スクライブラインに沿って外力を印加することにより、単位基板に分断される。
具体的には、図5に示すように、大面積のガラス基板M’の表面に対してカッターホイール(スクライビングホイールともいう)でX方向のスクライブラインS1を形成し、次いで、X方向と交差するY方向のスクライブラインS2を形成する。このようにしてX−Y方向に交差した複数のスクライブラインを形成した後、基板M’はブレイク装置に送られ、スクライブラインに沿って外力を印加することにより、単位基板に分断される。
スクライブラインを加工するカッターホイールとして、図6に示すような刃先稜線部1aに凹凸を有しないカッターホイール1(以下これを「ノーマルカッターホイール」という)と、図7に示すような刃先稜線部2aに連続した凹凸2bを有するカッターホイール2(以下これを「溝付きカッターホイール」という)とがある。後者の溝付きカッターホイールには、具体的には、三星ダイヤモンド工業株式会社製のペネット(Penett;登録商標)カッターホイールや、アピオ(APIO;登録商標)カッターホイールがある。
ノーマルカッターホイール1でスクライブした場合は、分断面の強度を高く保つことができるという利点がある。しかしその反面、強化ガラス基板に対しては食い込み力が小さいため、スクライブ開始時のかかりが悪く、カッターホイールが滑ってしまって良好なスクライブができないという難点がある。
特に、この滑りの現象は、「内切り」の方法でスクライブを行う場合に顕著に発生する。「内切り」とは、スクライブ方法の一つであって、図8(a)に示すように、基板M’の端縁から2mm〜10mm程度内側(スクライブ開始位置)にてカッターホイールKを上方から下降させて基板に所定のスクライブ圧で当接させ、押圧しながら水平移動させてスクライブを行う方法をいう。これに対し「外切り」と呼ばれるスクライブ方法がある。「外切り」とは、図8(b)に示すように、カッターホイールKの最下端を基板M’の表面(上面)より僅かに下方まで降下させた状態で、基板M’の片側端部の外側位置(スクライブ開始位置)にセットする。そしてセットした位置から水平移動させ、基板端部に衝突させて乗り上げ、さらに所定のスクライブ圧で押圧しながら水平移動させるようにしてスクライブを行う方法をいう。
特に、この滑りの現象は、「内切り」の方法でスクライブを行う場合に顕著に発生する。「内切り」とは、スクライブ方法の一つであって、図8(a)に示すように、基板M’の端縁から2mm〜10mm程度内側(スクライブ開始位置)にてカッターホイールKを上方から下降させて基板に所定のスクライブ圧で当接させ、押圧しながら水平移動させてスクライブを行う方法をいう。これに対し「外切り」と呼ばれるスクライブ方法がある。「外切り」とは、図8(b)に示すように、カッターホイールKの最下端を基板M’の表面(上面)より僅かに下方まで降下させた状態で、基板M’の片側端部の外側位置(スクライブ開始位置)にセットする。そしてセットした位置から水平移動させ、基板端部に衝突させて乗り上げ、さらに所定のスクライブ圧で押圧しながら水平移動させるようにしてスクライブを行う方法をいう。
上記したノーマルカッターホイール1に比べて、溝付きカッターホイール2は、ガラス基板への摩擦力や食い込み力が大きく、しかも凸部による基板表面への打点衝撃によって、クラックを基板内部に深く浸透させることができるという利点を有する。
しかし、表面層に強い圧縮応力層を有する強化ガラス基板に溝付きカッターホイールを使用した場合、圧縮応力層にクラックを生じさせるための局部的な高荷重が加わってしまう点と、クラックの浸透速度が早く基板内部の引張応力層まで一気に達してしまう点が問題となる。
すなわち、引張応力層にクラックの浸透する速度が早いと、形成されたスクライブラインに沿って、スクライブ直後に基板が自然に2つに分離してしまう場合がある。スクライブ直後の基板の自然分離は、次工程のブレイク装置への基板の移送に支障を来たし、加工ラインの連続運転に弊害をもたらすことになる。また、基板表面に局部的な高荷重が加わると、スクライブ予定ラインから予測不能な方向にクラックが延びる「先走り」という現象が発生して不良品になりやすくなり、製品の歩留まりが低下する。
すなわち、引張応力層にクラックの浸透する速度が早いと、形成されたスクライブラインに沿って、スクライブ直後に基板が自然に2つに分離してしまう場合がある。スクライブ直後の基板の自然分離は、次工程のブレイク装置への基板の移送に支障を来たし、加工ラインの連続運転に弊害をもたらすことになる。また、基板表面に局部的な高荷重が加わると、スクライブ予定ラインから予測不能な方向にクラックが延びる「先走り」という現象が発生して不良品になりやすくなり、製品の歩留まりが低下する。
そこで本発明は、強化ガラス基板にスクライブラインを形成する際に、かかりのよい溝付きカッターホイールを使用するものでありながら、基板の自然分離や先走り現象の発生を防止することができるスクライブ方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明では次のような技術的手段を講じた。すなわち、本発明のスクライブ方法では、基板表面に圧縮応力層を有する強化ガラス基板にスクライブラインを形成するスクライブ方法であって、強化ガラス基板の表面の少なくともスクライブ予定ライン上にオイルを供給し、このオイルが供給されたスクライブ予定ラインに沿って、刃先稜線部に凹凸を有する溝付きカッターホイールを転動させることによりスクライブラインを形成するようにした。
本発明のスクライブ方法によれば、溝付きカッターホイールの転動に先立って、スクライブ予定ライン上にオイルが供給される。ここで、「オイル」には、灯油、スピンドルオイル、マシン油、グリス等を用いることができる。塗布のしやすさから液体油が好ましいが特に限定されるものではない。
オイルの塗布により、溝付きカッターホイールによる局部的な高荷重を分散させることができる。これにより、基板内部にクラックが浸透する速度を遅くしてスクライブ直後の基板の自然分離を防ぐことができるともに、スクライブラインからの予期しないクラックの進展を防止することが可能となる。また、供給されたオイルは、溝付きカッターホイールの滑らかな転動を助長する潤滑剤として作用し、溝付きカッターホイールの寿命を延ばすことにも役立つ。
オイルの塗布により、溝付きカッターホイールによる局部的な高荷重を分散させることができる。これにより、基板内部にクラックが浸透する速度を遅くしてスクライブ直後の基板の自然分離を防ぐことができるともに、スクライブラインからの予期しないクラックの進展を防止することが可能となる。また、供給されたオイルは、溝付きカッターホイールの滑らかな転動を助長する潤滑剤として作用し、溝付きカッターホイールの寿命を延ばすことにも役立つ。
上記発明において、オイルを供給するノズルが、溝付きカッターホイールを保持するスクライブヘッドに取り付けられ、溝付きカッターホイールの移動に伴って、その進行方向前方部にオイル供給ノズルからオイルを供給するように構成するのがよい。
これにより、オイルを余分な部分に飛散させることなく、溝付きカッターホイールの移動に伴って加工すべきスクライブ予定ラインに沿って効率よく供給することができる。
これにより、オイルを余分な部分に飛散させることなく、溝付きカッターホイールの移動に伴って加工すべきスクライブ予定ラインに沿って効率よく供給することができる。
また、上記発明において、前記の溝付きカッターホイールでスクライブラインを形成した後、基板上に残留するオイルを洗浄液で洗浄除去する工程を含む構成とするのがよい。
これにより、基板上のオイル成分や、スクライブ時に発生する切り粉などを除去して品質のよい単位基板を得ることができる。
これにより、基板上のオイル成分や、スクライブ時に発生する切り粉などを除去して品質のよい単位基板を得ることができる。
以下において本発明に係るスクライブ方法の詳細を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、基板表面に圧縮応力層を有する強化ガラス基板にスクライブラインを形成するために使用されるスクライブ装置の一例を示す概略的な正面図である。
図1は、基板表面に圧縮応力層を有する強化ガラス基板にスクライブラインを形成するために使用されるスクライブ装置の一例を示す概略的な正面図である。
このスクライブ装置Aは、強化ガラス基板Mを載置するテーブル3を備えている。テーブル3は、この上に載置した基板Mを定位置で保持できるように保持機構を備えている。本実施例では、この保持機構として、テーブル3の表面に開口させた多数の小さなエア吸着孔(図示外)を介して基板を吸着保持するようにしている。また、テーブル3は、水平なレール4に沿ってY方向(図1の紙面に垂直な方向)に移動できるようになっており、モータ(図示外)によって回転するネジ軸5により駆動される。さらにテーブル3は、モータを内蔵する回転駆動部6により水平面内で回動できるようになっている。
テーブル3を挟んで設けてある両側の支持柱7、7と、X方向に水平に延びるビーム(横桟)8とを備えたブリッジ9が、テーブル3上を跨ぐようにして設けられている。
ビーム8には、X方向に水平に延びるガイド10が設けられ、このガイド10にスクライブヘッド11がモータ14によってビーム8に沿ってX方向に移動できるように取り付けられている。スクライブヘッド11にはカッターホルダ12を介して溝付きカッターホイール2が取り付けられている。
ビーム8には、X方向に水平に延びるガイド10が設けられ、このガイド10にスクライブヘッド11がモータ14によってビーム8に沿ってX方向に移動できるように取り付けられている。スクライブヘッド11にはカッターホルダ12を介して溝付きカッターホイール2が取り付けられている。
溝付きカッターホイール2は、前述したように刃先稜線部に連続した凹凸を有するものであって、詳しくは図7に示すように、例えば直径2mm〜6mmで厚み0.6mm〜1.5mm程度の超硬合金製の円盤ディスク2cの外周部に刃先となる稜線2aが角度α(約100度〜140度)で形成され、その刃先稜線部2aに連続した凹凸2bが形成されている。
さらに、前記スクライブヘッド11には、溝付きカッターホイール2の進行方向前方側にオイル供給ノズル15が取り付けられている。このオイル供給ノズル15は、配管(図示外)を介してオイル供給ポンプに連通されており、溝付きカッターホイール2のスクライブ時に、溝付きカッターホイール2と一体的に移動して強化ガラス基板Mのスクライブ予定ライン上にオイルを供給する。
使用されるオイルは、基板表面に薄い皮膜を形成して、刃先凸部の基板表面に対する打点衝撃を緩和するクッションとしての効果が発揮できる粘性を備えたものがよく、具体的にはスピンドルオイル、灯油が用いられる。
使用されるオイルは、基板表面に薄い皮膜を形成して、刃先凸部の基板表面に対する打点衝撃を緩和するクッションとしての効果が発揮できる粘性を備えたものがよく、具体的にはスピンドルオイル、灯油が用いられる。
次に、このスクライブ装置を用いたスクライブ方法を説明する。ここでは、強化ガラス基板Mに対しX−Y方向へクロススクライブを行う場合について説明する。
まず、溝付きカッターホイール2を降下させ、図2(a)に示すように、基板M上面をスクライブ予定ラインLに沿って圧接しながら転動させる。この際、溝付きカッターホイール2の進行方向前方側で、スクライブ予定ラインL上にオイル供給ノズル15からオイルを供給する。このようにオイルを供給しながら溝付きカッターホイール2を転動させることにより、図2(b)に示すようにX方向のスクライブラインS1を形成する。同様の作業を繰り返すことにより、図2(c)に示すように全てのX方向スクライブラインS1を形成する。なお、溝付きカッターホイール2の基板Mに対するスクライブ開始位置は、前述した「外切り」または「内切り」の何れであってもよい。
まず、溝付きカッターホイール2を降下させ、図2(a)に示すように、基板M上面をスクライブ予定ラインLに沿って圧接しながら転動させる。この際、溝付きカッターホイール2の進行方向前方側で、スクライブ予定ラインL上にオイル供給ノズル15からオイルを供給する。このようにオイルを供給しながら溝付きカッターホイール2を転動させることにより、図2(b)に示すようにX方向のスクライブラインS1を形成する。同様の作業を繰り返すことにより、図2(c)に示すように全てのX方向スクライブラインS1を形成する。なお、溝付きカッターホイール2の基板Mに対するスクライブ開始位置は、前述した「外切り」または「内切り」の何れであってもよい。
次いで、テーブル4を水平方向に90度回転させて、図2(d)に示すように、X方向に直交するY方向のスクライブラインS2を前記と同様の手段で形成する。このようにして、交差するX−Y方向のスクライブラインS1、S2を加工する。
このスクライブラインS1、S2の加工後、基板Mの表面を洗浄液で洗浄してオイル成分やスクライブ時に発生した切り粉などを取り除く。この洗浄は、基板Mを別ステージ(図示外)に移して行うのが好ましいが、廃液処理など設備を設置した上でこのスクライブ装置Aで行うようにすることも可能である。使用される洗浄液は、オイル成分を除去するに適した中性洗剤や有機洗剤などが好ましいが、使用されるオイルの種類によって適宜選択される。
上記のように、溝付きカッターホイール2のスクライブ加工時において、溝付きカッターホイール2の転動に先立って、スクライブ予定ラインL上にオイルが供給されているので、このオイルが基板M表面を覆って溝付きカッターホイール2の打点衝撃を緩和するクッションとしての効果を発揮する。これにより、基板M内部にクラックが浸透する速度を遅くしてスクライブ直後の基板の自然分離を防ぐことができるともに、刃先凸部の局部的な高荷重を抑制してスクライブラインからの予期しないクラックの進展を防止することが可能となる。また、供給されたオイルは溝付きカッターホイール2の潤滑剤としても作用し、溝付きカッターホイール2のスムーズな転動を可能にして、その寿命を延ばすことができる。
(実施例)
発明者等は、オイルを供給して溝付きカッターホイールでスクライブした場合と、オイルを供給せずにスクライブした場合とにおいて、それぞれ実験を行った。図4は、その結果を示す断面の比較写真である。使用した溝付きカッターホイール(三星ダイヤモンド工業株式会社製M−Penett)は、直径が2mm、刃先角度αが115度であって、厚さ0.7mmの強化ガラス基板に0.14MPaの押圧荷重でそれぞれ実験した。
その結果、図4(a)の写真に示すオイルなしスクライブでは、矢印で示すように、溝部の下方内部にひび(亀裂)Cが顕著に見られるのに対し、図4(b)の写真に示すオイルありスクライブでは、ひびが殆ど見られなかった。これにより、オイルを供給しながらスクライブすることが極めて有効であることがわかる。
発明者等は、オイルを供給して溝付きカッターホイールでスクライブした場合と、オイルを供給せずにスクライブした場合とにおいて、それぞれ実験を行った。図4は、その結果を示す断面の比較写真である。使用した溝付きカッターホイール(三星ダイヤモンド工業株式会社製M−Penett)は、直径が2mm、刃先角度αが115度であって、厚さ0.7mmの強化ガラス基板に0.14MPaの押圧荷重でそれぞれ実験した。
その結果、図4(a)の写真に示すオイルなしスクライブでは、矢印で示すように、溝部の下方内部にひび(亀裂)Cが顕著に見られるのに対し、図4(b)の写真に示すオイルありスクライブでは、ひびが殆ど見られなかった。これにより、オイルを供給しながらスクライブすることが極めて有効であることがわかる。
上記実施例では、オイル供給ノズル15を、溝付きカッターホイール2のスクライブヘッド11に取り付けた例を示したが、図3に示すように、スクライブヘッド11と分離して、ビーム8のガイド10に沿って移動するホルダ16へ取り付けるようにしてもよい。
以上本発明の代表的な実施例について説明したが、本発明は必ずしも上記の実施形態に特定されるものでなく、本発明の目的を達成し、請求の範囲を逸脱しない範囲内で適宜修正、変更することが可能である。
本発明のスクライブ方法は、表面に圧縮応力層を有する強化ガラス基板をスクライブする場合に好適である。
A スクライブ装置
M 強化ガラス基板
S1 X方向のスクライブライン
S2 Y方向のスクライブライン
1 ノーマルカッターホイール
2 溝付きカッターホイール
2a 稜線部
2b 凹凸
3 テーブル
8 ビーム
10 ガイド
11 スクライブヘッド
15 オイル供給ノズル
M 強化ガラス基板
S1 X方向のスクライブライン
S2 Y方向のスクライブライン
1 ノーマルカッターホイール
2 溝付きカッターホイール
2a 稜線部
2b 凹凸
3 テーブル
8 ビーム
10 ガイド
11 スクライブヘッド
15 オイル供給ノズル
Claims (3)
- 基板表面に圧縮応力層を有する強化ガラス基板にスクライブラインを形成するスクライブ方法であって、
強化ガラス基板の表面の少なくともスクライブ予定ライン上にオイルを供給し、
このオイルが供給されたスクライブ予定ラインに沿って、刃先稜線部に連続した凹凸を有する溝付きカッターホイールを転動させることによりスクライブラインを形成するようにした強化ガラス基板のスクライブ方法。 - オイルを供給するためのオイル供給ノズルが、前記溝付きカッターホイールを保持するスクライブヘッドに取り付けられ、前記溝付きカッターホイールの移動に伴ってその進行方向前方部に前記オイル供給ノズルからオイルを供給するようにした請求項1に記載の強化ガラス基板のスクライブ方法。
- 前記溝付きカッターホイールによってスクライブラインを形成した後、前記強化ガラス基板上に残留するオイルを洗浄液で洗浄除去する工程を含む請求項1または請求項2に記載の強化ガラス基板のスクライブ方法。
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JP2012172462A JP2014031292A (ja) | 2012-08-03 | 2012-08-03 | 強化ガラス基板のスクライブ方法 |
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