JP2002047022A - ガラス板の分断方法及び液晶装置の製造方法 - Google Patents

ガラス板の分断方法及び液晶装置の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良質のスクライブ溝を形成することのできる
スクライブ方法を用いることによって、ガラス板の破断
不良を低減し、また、分断後のガラス板の曲げ強度を高
めることのできるガラス板の分断方法及びこれを用いた
液晶装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 カッタヘッド10には、支持体11に一
対の軸支部11a,11aが形成されている。これらの
軸支部11aには、回転カッタチップ12の軸線に沿っ
た軸芯部の両端に設けられた一対の軸端12b,12b
が回転自在に係合支持されている。この回転カッタチッ
プ12は、円周状の刃先12aを備えており、軸芯部が
一体に形成されたものである。回転カッタチップ12
は、一対の軸端12b間を結ぶ軸線を中心として、軸線
を対角線とする菱形形状を回転させてなる回転体の形状
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス板の分断方法
及び液晶装置の製造方法に係り、特に、回転カッタチッ
プを用いて薄いガラス及び薄いガラスを用いた液晶パネ
ルを分断する場合に好適な製造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガラス板を分断する場合には、
カッタを用いてガラス板の表面にスクライブ溝(傷)を
形成し、このスクライブ溝の近傍に応力を加えることに
よってスクライブ溝に沿ってガラス板を破断させる、ス
クライブ・ブレイク法が用いられている。
【0003】このスクライブ・ブレイク法においては、
図6に示すように、支持材51に取り付けられた支持軸
52に対して円周形状の刃先53aを備えた円盤状の回
転カッタチップ53を回転自在に軸支してなるカッタヘ
ッド50を用いる場合がある。このカッタヘッド50に
は下方へ向けて所定の圧力が加えられ、この加圧状態
で、回転カッタチップ53がガラス板30の表面上を回
転しながら走行し、刃先53aによってスクライブ溝3
2が形成される。なお、このようなガラス板の分断方法
の一例は、特開平10−20291号公報に記載されて
いる。
【0004】図7には、上記スクライブ・ブレイク法を
用いた液晶パネルの分断方法を示す。図7(a)に示す
ように、ガラス基板61とガラス基板62とをシール材
63によって相互に間隔(セルギャップ)を有するよう
にして貼り合わせ、シール材63を硬化させることによ
って液晶パネルが構成されている。このような液晶パネ
ルを有する液晶装置の製造においては、必要に応じてガ
ラス基板61,62を適宜に分断することによって大判
のパネル体を分割して複数の液晶パネルを形成したり、
液晶パネルの基板形状を整えたりする工程が設けられ
る。
【0005】この工程では、上記の回転カッタチップ5
3によってガラス基板61の表面にスクライブ溝61a
を形成し、次に、図7(b)に示すように液晶パネルを
逆さまにして、合成ゴムなどからなる弾性材65の上に
ガラス基板61が載置された状態とし、スクライブ溝形
成面と反対側の面から圧力を加える。すると、スクライ
ブ溝61aから基板厚さ方向にクラック61bが伸び、
やがて図7(c)に示すようにガラス基板61が破断さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のカッタヘッド50においては、支持軸52に回転カ
ッタチップ53が回転自在に軸支された構造を備えてい
るため、回転カッタチップ53の微妙な軸振れ、軸倒れ
などが発生しやすく、例えばスクライブ溝からガラス板
の板面方向に伸びる横クラックやスジ入れとびが発生し
やすいなど、良好なスクライブ溝を形成することができ
ないことによって、破断面が荒れたり、破断面の近傍に
欠け等が発生したりするという問題点がある。
【0007】また、上記のカッタヘッド50を用いた場
合には、スクライブ溝の延長形状の曲りやうねり或いは
スクライブ溝から板面方向に伸びる横クラック等によっ
て破断面が荒れるため、分断後のガラス板の曲げ強度が
低下し、液晶パネルの耐衝撃性が低下するという問題点
がある。
【0008】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、良質のスクライブ溝を形成するこ
とのできるスクライブ方法を用いることによって、ガラ
ス板の破断不良を低減し、また、分断後のガラス板の曲
げ強度を高めることのできるガラス板の分断方法及びこ
れを用いた液晶装置の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のガラス板の分断方法は、ガラス板にカッタを
用いてスクライブ溝を形成し、該スクライブ溝に沿って
破断させるガラス板の分断方法において、円周形状の刃
先を有するとともに、該刃先の円周形状の軸線に合致す
る軸芯部を一体に備えた回転カッタチップと、該回転カ
ッタチップの前記軸芯部を軸線方向両側から回転可能に
係合支持する支持部材とを有する前記カッタを用い、前
記回転カッタチップの刃先を前記ガラス板の表面に切り
込ませることによって前記スクライブ溝を形成すること
を特徴とする。
【0010】この発明によれば、回転カッタチップの一
体に構成された軸芯部に軸線方向両側から支持部材が回
転可能に係合支持するように構成されたカッタを用いる
ことにより、カッタチップの軸振れや軸倒れが抑制され
るため、良好なスクライブ溝を形成し、破断不良や破断
面の荒れを防止することができる。
【0011】本発明において、前記回転カッタチップ
は、前記軸芯部を回転中心として前記軸芯部を対角線部
分とする略菱形形状を回転させてなる回転体形状を備え
ていることが好ましい。カッタチップが略菱形形状を回
転させてなる回転体形状を備えていることにより、カッ
タチップの軸支構造も簡単になり、安定した回転動作を
容易に実現できる。
【0012】本発明において、前記刃先の稜角を110
〜123度の範囲内とすることが好ましい。カッタチッ
プの刃先の稜角を110〜123度の範囲内にすること
によって、切り子の発生及びスクライブ不良を低減で
き、小さな押し込み圧でも良好なスクライブ溝を形成で
きる。
【0013】本発明において、前記ガラス板の厚さは約
0.3〜0.7mmの範囲内であることが好ましい。厚
さが約0.3〜0.7mmの範囲内である薄ガラス板に
対しては、特にガラス板の分断工程における歩留まりや
破断面品位を大幅に向上させることができる。
【0014】本発明において、前記回転カッタチップの
押し込み圧を0.05〜0.09MPaの範囲内とする
ことが好ましい。押し込み圧を0.05〜0.09MP
aの範囲内とすることにより、スクライブ時のガラス板
の割れを防止することができるとともにブレイク後のガ
ラス板の曲げ強度を高めることができる。
【0015】また、本発明の液晶装置の製造方法は、少
なくとも一方がガラス基板で構成された2枚の基板をシ
ール材にて貼り合わせてなる液晶パネルを有する液晶装
置の製造方法であって、請求項1乃至請求項6のいずれ
か1項に記載のガラス板の分断方法を用いて、前記ガラ
ス基板を分断することを特徴とする。本発明のガラス板
の分断方法は小さな押し込み圧で良好なスクライブ溝を
形成できるので、液晶パネルのガラス基板の分断に好適
であり、特にガラス基板が厚さ0.7mm以下の薄ガラ
スである場合に大きな効果をもたらすものである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係るガラス板の分断方法及び液晶装置の製造方法の実
施形態について詳細に説明する。
【0017】図1は、本実施形態の方法及び装置に用い
られるカッタヘッド10を示す縦断面図である。このカ
ッタヘッド10には、支持体11に一対の軸支部11
a,11aが形成されている。これらの軸支部11aに
は、回転カッタチップ12の軸線に沿った軸芯部の両端
に設けられた一対の軸端12b,12bが回転自在に係
合支持されている。この回転カッタチップ12は、円周
状の刃先12aを備えており、軸芯部が一体に形成され
たものである。回転カッタチップ12は、一対の軸端1
2b間を結ぶ軸芯部の軸線を中心として、この軸線を対
角線とする菱形形状を回転させてなる回転体の形状を備
えている。
【0018】回転カッタチップ12は、例えば、ダイヤ
モンド粒と超硬合金粒との焼結体や超硬合金などから構
成することが好ましい。回転カッタチップ12の軸端1
2bは円錐形状であり、支持体11の軸支部11aは、
この軸端12bが嵌合可能な凹形状を備えている。
【0019】本実施形態は、上記のカッタヘッド10を
図4に示すスクライブ装置100の支持アーム111に
取り付けて行う。スクライブ装置100は、カッタヘッ
ド10を取り付けた支持アーム111と、この支持アー
ム111を回動可能に取付けた水平軸112と、この水
平軸112に連結された支持ピン113と、支持ピン1
13を下方から担持する担持部材114と、水平軸11
2に接続された駆動軸115と、駆動軸115に固定さ
れたスライダ116と、スライダ116を水平方向(図
示左右方向)に案内する案内部材117とを備えてい
る。
【0020】スライダ116には所定圧力のエアが導入
され、このエアによって内部のエアアクチュエータが動
作し、スライダ116が案内部材117の延長方向に移
動するように構成されている。また、駆動軸115は内
蔵されたコイルバネなどの弾性部材、或いは、油圧機構
や空気圧機構などの流体圧アクチュエータ等によって水
平軸112を下方へ所定の押圧力(押し込み圧)で加圧
するように構成されている。この押圧力は適宜に調整で
きるようになっている。
【0021】また、支持アーム111は、図示一点鎖線
で示すようにやや上方に持ち上げられている待機姿勢
と、図示実線の動作姿勢とのいずれにもそれぞれ保持す
ることができるとともに、待機姿勢と動作姿勢との間で
水平軸112を中心として回動可能に構成されている。
【0022】上述の機構の下方には台盤110が配置さ
れ、この台盤110の表面上にガラス板30が載置され
る。ガラス板30は台盤110上において真空吸着その
他の手段によって水平方向に移動しないように保持され
ている。
【0023】支持アーム111が動作姿勢にある場合、
図5に示すように、支持アーム111の先端に装着され
たカッタヘッド10の回転カッタチップ12の押し込み
量(ガラス板30の表面高さから無負荷状態、すなわち
ガラス板30に当接していない状態の回転カッタチップ
12の刃先12aの高さまでの距離)Dは、図4に示す
支持ピン113と担持部材114との当接によって設定
される。この押し込み量Dは支持ピン113の突出量等
によって調整することができる。押し込み量Dが大きす
ぎると、ガラス板30の角部31に回転カッタチップ1
2が乗ったときに角部31に割れが発生する可能性が高
くなり、また、押し込み量Dが小さすぎると、ガラス板
30の表面に僅かでもうねりなどがある場合に、均一な
深さのスクライブ溝32を形成することができなくな
る。
【0024】また、回転カッタチップ12はスクライブ
方向Aに向けて走行している間、常に一定の押し込み圧
Fでガラス板30に対して加圧されており、この加圧力
によってスクライブ溝32が形成される。
【0025】上記構造のスクライブ装置100において
は、ガラス板30に対してその外縁部から所定距離(例
えば数ミリ程度)外れた位置に回転カッタチップ12が
配置され、この位置からスライダ116が案内部材11
7に沿って移動することにより、回転カッタチップ12
が角部31からガラス板30の表面上に乗り上げ、その
ままスクライブ方向Aに直線的に走行していくことによ
り、スクライブ溝32が形成される。ガラス板30上に
複数のスクライブ溝を形成する場合には、一本のスクラ
イブ溝の形成が終了し、回転カッタチップ12がガラス
板30の表面上から外れた後、台盤110と上記機構と
を相対的に移動させ、しかる後に、ガラス板30の異な
る表面部位或いは別のガラス板の表面にさらに別のスク
ライブ溝を形成していく。
【0026】上記のカッタヘッド10及びスクライブ装
置100を用いて、厚さ0.3mmの2枚のガラス基板
をシール材により貼り合わせてなる液晶パネルの分割を
行った。ここで、回転カッタチップ12の押し込み量D
(図5参照)を0.10〜0.13mmの範囲とした。
押し込み量Dが0.10mm未満ではガラスの厚みやセ
ル厚のバラツキによりスクライブ溝の深さを均一に形成
することができず、また、押し込み量Dが0.14mm
以上になると、回転カッタチップ12の刃先12aがガ
ラス基板の角部に乗ったときに角部に割れが発生しやす
くなるからである。
【0027】上記の厚さ0.3mmのガラス基板は従来
の液晶パネル用の基板の厚さ1.0〜1.2mmと較べ
てきわめて薄いため、横クラックの少ない良好なスクラ
イブ溝を形成しないと、破断不良が発生しやすく、ま
た、押し込み圧を小さくしないとカッタがガラス端面に
のり上がる時に基板の割れが生じ易い。本実施形態で
は、上記のように支持軸を持たず、支持体にその両端が
係合支持される軸芯部を一体に備えた回転カッタチップ
を用いたことによって、回転カッタチップの軸振れや軸
の倒れが低減され、良好なスクライブ溝を低い押し込み
圧で安定して形成することができた。そして、その結
果、平坦な破断面を確実に得ることができたとともに、
破断後のガラス基板の強度低下を抑制することができ
た。
【0028】図2には、上記厚さ0.3mmのガラス基
板に対して、ダイヤモンド粒と超硬合金粒の焼結体から
なる回転カッタチップの稜角θ(カッタ稜角)を変化さ
せた場合の切り子発生率、すなわちスクライブ溝に沿っ
て繊維状の割れが生ずる確率と、スクライブ不良の発生
率、すなわちリブマークが浅く、ブレイク時において破
断不良が発生しやすくなる確率とを示す。上記の切り子
が生ずるとこれが粉塵となり、液晶装置の不良をもたら
す可能性がある。また、スクライブ不良が生ずると製品
の歩留まりが低下する。このときの押し込み量Dは0.
12mm、押し込み圧Fは0.07〜0.08MPaで
ある。
【0029】図2に示すように、稜角θが110度を下
回ると、切り子の発生率が急増し、稜角θが123度を
上回ると、スクライブ不良の発生率が急増する。したが
って、稜角θは110〜123度の範囲内であることが
好ましい。これに加えて、図示しないブレイク後のガラ
ス基板の曲げ強度を勘案すると、特に稜角θが115〜
120度の範囲内であることが好ましく、稜角θが11
7度近傍の回転カッタチップを用いると、ブレイク後の
ガラス基板の曲げ強度が最も高くなる。
【0030】さらに、押し込み量Dを0.12mmと
し、ダイヤモンド粒と超硬合金との焼結体からなり刃先
の稜角が117度の回転カッタチップAと、超硬合金か
らなり刃先の稜角が120度の回転カッタチップBとを
用いて、押し込み圧を0.03〜0.10MPaの範囲
で変化させて上記の厚さ0.3mmのガラス基板にスク
ライブ溝を形成し、このスクライブ溝の深さと、スクラ
イブ溝に沿って破断させた後のガラス基板の曲げ強さと
を測定した。曲げ強さの測定には、3点曲げ試験法を用
いた。その結果を図3に示す。
【0031】図3に示すように、図示一点鎖線で示すリ
ブマークの深さは、押し込み圧Fの増大とともにほぼ直
線的に増大する。リブマークの深さは、回転カッタチッ
プAと回転カッタチップBのいずれを用いた場合におい
てもほぼ同様の値を示した。
【0032】また、ブレイク後のガラス基板の曲げ強度
はスクライブ時の押し込み圧Fによって変化するが、回
転カッタチップAと回転カッタチップBのいずれを用い
た場合においても0.05〜0.09MPaの範囲で高
い強度を示した。この中でも、0.06〜0.07MP
aの範囲内においてより高い曲げ強度を確保することが
できるとともに、充分なリブマークの深さを得ることが
できる点でより望ましい。なお、ガラス基板の厚さが上
記実施形態の場合よりもさらに厚く0.5〜0.7mm
程度である場合には、充分なリブマークの深さを確保す
るために、0.07〜0.09MPaの範囲内の押し込
み圧であることが好ましい。
【0033】本実施形態においては、横クラックの発生
や切り子の発生を抑制し、良好なスクライブ溝を形成す
ることができるので、平坦な破断面を形成でき、ブレイ
ク後のガラス板の曲げ強度も向上させることができる。
特に、従来よりも薄いガラス板をスクライブ・ブレイク
法によって分断する場合に、ガラス板の歩留まりや耐衝
撃性を高めるために非常に有効である。また、液晶パネ
ルの分割や基板形状の成形に際して本実施形態の分断方
法を用いることによって、小型化、薄型化の進んだ液晶
装置においても製品の歩留まりや耐衝撃性を向上させる
ことができる。
【0034】尚、本発明は、上述の図示例にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
カッタチップの軸振れや軸倒れが抑制されるため、良好
なスクライブ溝を形成し、破断不良や破断面の荒れを防
止することができ、ガラス板の歩留まりや耐衝撃性等を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラス板の分断方法の実施形態に
用いるカッタヘッドの構造を示す縦断面図である。
【図2】本実施形態における回転カッタチップの刃先の
稜角θと、スクライブ時の切り子発生率及びスクライブ
不良発生率との関係を示すグラフである。
【図3】本実施形態におけるカッタヘッドの押し込み圧
と、リブマークの深さ及びブレイク後の基板の曲げ強さ
との関係を示すグラフである。
【図4】本実施形態のスクライブ装置の概略構成を示す
概略構成図である。
【図5】本実施形態のスクライブ条件と、スクライブ状
態との関係を示す説明図である。
【図6】従来のカッタヘッドの構造を示す縦断面図であ
る。
【図7】液晶パネルの分断工程を示す工程断面図(a)
〜(c)である。
【符号の説明】
10 カッタヘッド 11 支持体 12 回転カッタチップ 12a 刃先 12b 軸端 θ 稜角 D 押し込み量 F 押し込み圧 100 スクライブ装置 111 支持アーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス板にカッタを用いてスクライブ溝
    を形成し、該スクライブ溝に沿って破断させるガラス板
    の分断方法において、 円周形状の刃先を有するとともに、該刃先の円周形状の
    軸線に合致する軸芯部を一体に備えた回転カッタチップ
    と、該回転カッタチップの前記軸芯部を軸線方向両側か
    ら回転可能に係合支持する支持部材とを有する前記カッ
    タを用い、 前記回転カッタチップの刃先を前記ガラス板の表面に切
    り込ませることによって前記スクライブ溝を形成するこ
    とを特徴とするガラス板の分断方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記回転カッタチッ
    プは、前記軸芯部を回転中心として前記軸芯部を対角線
    部分とする略菱形形状を回転させてなる回転体形状を備
    えていることを特徴とするガラス板の分断方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記刃
    先の稜角を110〜123度の範囲内とすることを特徴
    とするガラス板の分断方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    おいて、前記ガラス板の厚さは約0.3〜0.7mmの
    範囲内であることを特徴とするガラス板の分断方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記回転カッタチッ
    プの押し込み圧を0.05〜0.09MPaの範囲内と
    することを特徴とするガラス板の分断方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも一方がガラス基板で構成され
    た2枚の基板をシール材にて貼り合わせてなる液晶パネ
    ルを有する液晶装置の製造方法であって、請求項1乃至
    請求項5のいずれか1項に記載のガラス板の分断方法を
    用いて、前記ガラス基板を分断することを特徴とする液
    晶装置の製造方法。
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