JP2012013717A - 光ファイバ切断装置及び方法 - Google Patents

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Fumihiro Yabe
史尋 矢部
Koji Seo
浩司 瀬尾
Akio Tanabe
明夫 田邉
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Abstract

【課題】光ファイバを被覆も合わせて切断することができ、良好な切断面を安定して得ることができる光ファイバ切断装置及び方法を提供する。
【解決手段】コア及びクラッドからなるガラス部とガラス部を覆う被覆部とからなる光ファイバを被覆部を剥がさずに切断する光ファイバ切断装置1であって、光ファイバを把持して固定するクランプ4〜7と、クランプ4〜7により把持された光ファイバの長手方向に対して直交する方向にスライドするスライド機構と、スライド機構に設けられ、スライド機構のスライド動作とともにスライドし、光ファイバに切り込みを入れる刃9と、刃9により切り込みが入れられた光ファイバを切り込みの反対側から押圧して切断する押圧部10と、を備え、刃9は、被覆部に切り込みを入れるための第1の刃9a及びガラス部に切り込みを入れるための第2の刃9bからなることを特徴とする光ファイバ切断装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ切断装置及び方法に関する。
近年、個々の家庭に光ファイバを直接引き込む網構成方式(FTTH:Fiber To The Home)が普及しており、作業現場では光ファイバを適当な長さに切断する処理が行われる。
光ファイバを切断する技術としては、例えば以下の技術が知られている。
特許文献1には、光ファイバの把持から切断に至るまでの一連の動作を一度の操作レバーの操作だけで実現することができる光ファイバ切断装置が開示されている。
また、特許文献2には、コア及びクラッドと被覆とからなる被覆付の光ファイバの切断に際し、被覆を剥がすことなく切断することができる光ファイバ切断装置が開示されている。
特開2005−301142号公報 特開2005−345530号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、被覆付の光ファイバの切断に際しては被覆を剥がしてコア及びクラッドからなる光ファイバを露出させ、その後に切断作業を行う必要がある。よって、被覆を剥がす工程及び光ファイバを切断する工程が必要となり、作業者にとって手間がかかる。
また、特許文献2に記載の技術では、コア及びクラッドからなる光ファイバ素線だけでなく、被覆も合わせて一度に切り込みを入れるため、光ファイバの種類に応じて加えられる適切な加傷量が異なり、良好な切断面を安定して得ることができない。
なお、ここでいう「良好な切断面」とは、切断面に傷、欠け、ひび割れ等がなく、切断面が鏡面であることをいう。
本発明の課題は、光ファイバを被覆も合わせて切断することができ、良好な切断面を安定して得ることができる光ファイバ切断装置及び方法を提供することである。
本発明によれば、コア及びクラッドからなるガラス部と該ガラス部を覆う被覆部とからなる光ファイバを該被覆部ごと切断する光ファイバ切断装置であって、
前記光ファイバを切断部の両側で少なくとも2箇所で把持して固定するクランプと、
前記クランプにより把持された光ファイバの長手方向に対して直交する方向にスライドするスライド機構と、
前記スライド機構に連動するように設けられ、前記スライド機構のスライド動作とともに移動し、前記光ファイバの前記切断部に切り込みを入れる刃と、
前記刃により切り込みが入れられた光ファイバを該切り込みの反対側から押圧して切断する押圧部と、を備え、
前記刃は、少なくとも前記被覆部に切り込みを入れるための第1の刃及び前記ガラス部に切り込みを入れるための第2の刃からなることを特徴とする光ファイバ切断装置が提供される。
また、本発明によれば、コア及びクラッドからなるガラス部と該ガラス部を覆う被覆部とからなる光ファイバを該被覆部ごと切断する光ファイバ切断方法であって、
クランプにより、前記光ファイバを切断部分の両側で把持して固定する第1の工程と、
前記切断部分の両側で前記クランプにより把持された光ファイバの長手方向に対して直交する方向にスライドするスライド機構に連動するように設けられた刃により、前記スライド機構のスライド動作とともに移動し、前記光ファイバの前記切断部分に切り込みを入れる第2の工程と、
押圧部により、前記刃により切り込みが入れられた光ファイバを該切り込みの反対側から押圧して切断する第3の工程と、を含み、
前記第2の工程は、前記被覆部に切り込みを入れる工程と、該切り込みに沿って前記ガラス部に切り込みを入れる工程と、を含むことを特徴とする光ファイバ切断方法が提供される。
本発明によれば、光ファイバを被覆ごと切断することができ、良好な切断面を安定して得ることができる。
蓋が開いた状態の光ファイバ切断装置の斜視図である。 蓋が閉じた状態の光ファイバ切断装置の斜視図である。 光ファイバの切断工程を示すフロー図である。 刃のバリエーションを示す図である。 刃のバリエーションを示す図である。 刃のバリエーションを示す図である。 一枚の刃により構成される刃の一例を示す図である。 刃高さを示す図である。 刃の厚さ及び先端部の傾斜角度を示す図である。 第1の刃により1回目の切り込みが入れられた光ファイバの状態を示す。 第2の刃による2回目の切り込みが入れられた光ファイバの状態を示す。 切断された光ファイバの状態を示す。 第1及び第2の刃により切り込みが入れられた光ファイバの状態を示す。 切断された光ファイバの状態を示す。
本実施形態における光ファイバ切断装置の構成について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態は一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
図1に、蓋が開いた状態の光ファイバ切断装置1の斜視図を示す。
また、図2に、蓋が閉じた状態の光ファイバ切断装置1の斜視図を示す。
図1又は図2に示すように、光ファイバ切断装置1は、本体2、蓋3、クランプ4〜7、操作レバー8、刃9、押圧部10等を備えて構成される。その他、図示しないスライド機構、張力付与機構、刃高さ調節機構、回転機構等を備える。
本体2には、クランプ4、5、操作レバー8、刃9等が設けられる。また、蓋3には、クランプ6、7、押圧部10等が設けられる。
光ファイバ切断装置1は、蓋3を開いたり(図1参照)、閉じたり(図2参照)できる構成となっている。
クランプ4〜7は、蓋3が閉じた状態のとき、光ファイバの長手方向に沿った2点で本体2側及び蓋3側の上下から光ファイバを把持する。
なお、図示しない張力付与機構により、把持された光ファイバに張力を付与するとしてもよい。また、図示しない回転機構により、把持されて張力が付与された光ファイバを周方向に回転させるとしてもよい。
操作レバー8は、蓋3が閉じた状態で操作するレバーであり、光ファイバに切り込みを入れて切断に至るまでの一連の操作を行うためのレバーである。
刃9は、第1の刃9a及び第2の刃9bからなり、操作レバー8の操作と連動して、光ファイバの長手方向と直交する方向にスライドする。第1の刃9aは、光ファイバのうち、被覆部の下部に切り込みを入れる。また、第2の刃9bは、光ファイバのうち、コア及びクラッド(以下、「ガラス部」と記載する)の下部に切り込みを入れる。
なお、刃9は、図示しないスライド機構により支持される。スライド機構は、操作レバー8の操作と連動して光ファイバの長手方向と直交する方向にスライドし、刃9も同様に、スライド機構のスライド動作によってスライドする。
また、刃9は、図示しない刃高さ調節機構により支持されるとしてもよい。このとき、刃高さ調節機構はスライド機構に支持される。刃9が刃高さ調節機構に支持されることにより、刃9の刃高さを適宜調節することができる。
押圧部10は、操作レバー8の操作に連動して、刃9により切り込みが入れられた後の光ファイバを上方から押圧し、光ファイバを切断する。こうして切断された光ファイバの切断面は、略鏡面状となる。
図3を参照して、光ファイバの切断工程について説明する。
まず、光ファイバフォルダHに把持された光ファイバを凹溝2bにセットして蓋3を閉じ、光ファイバを上下からクランプ4〜7によりクランプする(ステップS1)。
詳細には、本体2側に設けられたクランプ4、5は光ファイバの下部から、蓋3側に設けられたクランプ6、7は光ファイバの上部から、それぞれ光ファイバを把持する。
なお、このときの光ファイバは被覆されたままの状態である。すなわち、光ファイバは、コア及びクラッドからなるガラス部と被覆部とからなる。
操作レバー8を押し下げると、操作レバー8の操作と連動して第1の刃9aがスライドし、光ファイバの被覆部の下部に切り込みを入れる(ステップS2)。
また、第2の刃9bも同様にスライドし、光ファイバのガラス部の下部に切り込みを入れる(ステップS3)。
操作レバー8を更に押し下げると、押圧部10が切り込みの入った箇所を上方から押圧して光ファイバを切断する(ステップS4)。
上記のように、光ファイバを切断する作業としては、(1)光ファイバフォルダHに把持された光ファイバを凹溝2bにセットすること、(2)光ファイバ切断装置1の蓋3を閉めること、(3)操作レバー8を押し下げること、の3つの操作だけでよい。つまり、蓋3を閉めた後は、操作レバー8を操作するだけで光ファイバを切断することができる。
なお、光ファイバが切断された後、操作レバー8を更に押し下げると、クランプ4〜7による光ファイバの把持は解放される。
次に、光ファイバ切断装置1に用いられる刃9について説明する。
図4A〜図4Cに、刃9のバリエーションを示す。
図4A〜図4Cに示すように、刃9は一度のスライド動作により、光ファイバに少なくとも2回切り込みを入れる形状を有する。1回目の切り込み時には、第1の刃9aが光ファイバの被覆部に切り込みを入れる。また、2回目以降の切り込み時には、第2の刃9bが光ファイバのガラス部に切り込みを入れる。
図4A及び図4Bに示すように、刃9は、第1の刃9a及び第2の刃9bが一体として構成される形状であってもよいし、図4Cに示すように、第1の刃9aと第2の刃9bとが独立して構成される形状であってもよい。第1の刃9a及び第2の刃9bの先端の材質は、ダイヤモンド加工されたステンレスであることが望ましいが、これに限られない。
なお、図4Cのように、刃9が第1の刃9aと第2の刃9bとで独立して構成される形状の場合、第1の刃9aと第2の刃9bとを適宜異なる材質又は形状としてもよい。
例えば、第1の刃9aの材質としては、ステンレスやアルミニウム合金といった硬度の高い金属であって耐久性のあるもの、或いは、セラミックやプラスチックといった安価なものとすることができる。また、第2の刃9bは、磨耗による切断性劣化を避けるため、タングステンカーバイドなどの低磨耗性の金属もしくはダイヤモンドコートを施した超硬金属、ルビーや金属の先端をダイヤモンド加工したものであってガラスを切断できるもの、必要に応じて硬質クロームメッキ、SIP処理などの表面処理をしたものとすることができる。
また、図4Cに示すように、刃9は、刃高さ調節機構11a、11bに支持されるとしてもよい。刃高さ調節機構11aは刃9aを支持し、刃9aの刃高さを調節する。また、刃高さ調節機構11bは刃9bを支持し、刃9bの刃高さを調節する。
更に、刃高さ調節機構11a及び11bは、刃高さ調節機構12に支持されるとしてもよい。刃高さ調節機構12は、刃高さ調節機構11a及び11bを支持し、第1の刃9a及び第2の刃9bの刃高さを同時に調節する。
また、本実施形態では、刃9は第1の刃9a及び第2の刃9bからなる2枚の刃により構成されるがこれに限らず、3枚以上の複数の刃により構成されるとしても良い。刃9が2枚又は3枚以上の複数の刃により構成される場合、光ファイバの被覆部及びガラス部に徐々に切り込みを入れることができ、良好な切断面を得ることができる。
また、逆に、刃9は1枚からなる刃により構成されるとしてもよい。但し、この場合、刃9は被覆部及びガラス部に瞬時に切り込みを入れるものではなく、刃9と光ファイバとの接触時間を長くすることのできる形状であって、被覆部及びガラス部に徐々に切り込みを入れることのできる刃面の長い形状が好ましい。
図5に、1枚の刃により構成される刃9の一例を示す。
刃9は、スライド方向に沿って、徐々に刃高さが高くなる形状を有する。このような形状とすることで、刃9と光ファイバとの接触時間を長くすることができ、光ファイバの被覆部及びガラス部に徐々に切り込みを入れることができる。
図6を参照して、刃高さについて説明する。
図6に示すように、ここでいう「刃高さ」とは、光ファイバの長手方向(軸方向)に対して垂直方向の高さであって、クランプ4、5とクランプ6、7との接触面から刃先までの高さをいう。刃9の刃高さは、例えば100〜300μmの範囲、特に150〜250μmの範囲が好ましい。刃高さを100〜300μmの範囲にして、主要なメーカにより製造されている径250μmの光ファイバについて切断実験を行った結果、何れも光ファイバ素線部分のコアおよびクラッド部分の端面において、界面品質の良い切断面を得ることができた。
また、第1の刃9aと第2の刃9bとを互いに異なる刃高さとしてもよい。例えば、被覆部に切り込みを入れる第1の刃9aの刃高さを150〜250μmの範囲とし、ガラス部に切り込みを入れる第2の刃9bの刃高さを10μm〜100μmの範囲とした場合に上記の径250μmの光ファイバについて切断実験を行った結果、品質の良い鏡面の端面を得られる確立が飛躍的に向上した。これは、第2の刃9bが切り込み部に入る際に、ファイバが逃げる前に刃がガラス部に入るため、刃を低くすることによって余剰な刃圧の適用が避けられたためと考えられる。なお、このときの刃9は、例えば図4Cに示すように、第1の刃9aと第2の刃9bとの刃高さを個別に調節可能な刃高さ調節機構に支持される。
また、刃高さは、上記のように必ずしも100〜300μmの範囲に限定されるものでなく、切断される光ファイバの被覆の材質や径の大きさ等に合わせて適宜変更してもよい。
例えば、図4Cに示したように、刃9は、第1の刃9aと第2の刃9bとの刃高さを同時に調節可能な刃高さ調節機構12により支持されるとしてもよいし、個別に調節可能な刃高さ調節機構11a、11bにより支持されるとしてもよい。刃高さ調節機構11a、11b、12により、光ファイバの径や硬さ等に合わせて最適な刃高さに設定することができる。
図7を参照して、刃の厚さ及び先端部の傾斜角度について説明する。
刃の厚さは、第1の刃9aの刃の厚さをW1とし、第2の刃9bの刃の厚さをW2とした場合、刃の厚さは、W1≧W2、の条件を満たすことが好ましい。
W1≧W2の条件を満たす場合、第1の刃9aは被覆部に切れ込みを入れ、第2の刃9bは第1の刃9aにより切れ込みが入れられた被覆部の内側を通ってガラス部に適切な切れ込みを入れることができる。
また、刃の先端部のクサビ形状の傾斜角度αは、被覆部に対して切り込みを入れ易い角度として、α=10°以上、90°以下、特に30°以上、60°以下の範囲であることが好ましい。ここでは、第1の刃9a及び第2の刃9bの傾斜角度αを同一としているが、第1の刃9a及び第2の刃9bの傾斜角度αを異ならせても良い。
その他、刃9及び切断時の動作に関して以下の構成を備えるとしてもよい。
例えば、第1の刃9a及び第2の刃9bはそれぞれ、バネ等の刃圧調整機構により支持され、光ファイバの切断時には刃圧調整機構により刃圧が調整されるとしてもよい。特に、刃圧調整機構により第2の刃9bの刃圧が調整されることで、ガラス部に対して不要な破損を抑制することができ、良好な切断面を得易くすることができる。
また、クランプ4、6とクランプ5、7とを離間させる張力付与機構を備えるとしてもよい。張力付与機構により、把持された光ファイバに張力が付与され、第1の刃9a及び第2の刃9bにより、適切な位置及び高さで光ファイバに切り込みを入れることができる。また、切り込みが入れられた部分を凸形状とするように光ファイバを下向きに湾曲させる湾曲機構を備えるとしてもよい。張力付与機構を備えた場合と同様に、第1の刃9a及び第2の刃9bにより、適切な位置及び高さで光ファイバに切り込みを入れることができ、良好な切断面を得易くすることができる。
図8A〜図8Cを参照して、切断時の光ファイバの状態について説明する。
図8Aに、第1の刃9aにより1回目の切り込みが入れられた際の光ファイバの状態を示す。第1の刃9aは、光ファイバに切り込みを入れる際、光ファイバを押し上げる力や摩擦力等の外力を光ファイバに付与する。光ファイバは、第1の刃9aから付与された外力により、切り込みが入れられた付近で上向きに湾曲した状態となる。
第1の刃9aの刃高さは、光ファイバが湾曲状態になることを考慮して、被覆部に適切に切り込みを入れることができる高さで、かつガラス部に切り込みを入れない高さに設定する必要がある。具体的には、第1の刃9aの刃高さは、被覆部の大部分(被覆部の1/2以上、好ましくは3/4以上、被覆部が内側のプライマリと外側のセカンダリ被覆からなる光ファイバの場合は、少なくともプライマリ被覆まで切込みが入れられていることが好ましい)を貫通する切り込みを入れることができる高さであって、100〜300μmの範囲、特に150μm〜250μmの範囲であることが好ましい。
本実施例では被覆部の外形が250μmの光ファイバについて説明してきたが、被覆部の外形が900μm以下の他のファイバについても適宜刃高さを変更することによって界面品質の良い切断端面を得ることができた。
図8Bに、第2の刃9bにより2回目の切り込みが入れられた際の光ファイバの状態を示す。第2の刃9bは、図8Aにおける第1の刃9aと同様、切り込みを入れる際に光ファイバに対して外力を付与する。光ファイバは、第2の刃9bから付与された外力により、切り込みが入れられた付近で上方向に湾曲する。ここで、第2の刃9bは、第1の刃9aと同じ軌道を通過するため、適切な位置及び高さで光ファイバのガラス部に切り込みを入れることができる。
図8Cに、第1の刃9a及び第2の刃9bにより切り込みが入れられた後、切り込み側とは反対側から押圧部10により押圧されて切断に至った光ファイバの状態を示す。
第1の刃9a及び第2の刃9bにより2回の切り込みを入れて徐々に切断する構成により、良好な切断面を得ることができる。
切断時の動作に関して、図示しない回転機構により光ファイバを固定しつつ回転させるとしてもよい。回転機構により、切断時に光ファイバが周方向にねじれが入るように回転し、切断後の切断端面に傾斜角度を設けることができる。
図9A及び図9Bを参照して、切断の際に光ファイバを固定しつつ回転させた場合の切断状態について説明する。
図9Aに、第1の刃9a及び第2の刃9bにより1回目と2回目の切り込みが入れられた際の光ファイバの状態を示す。
また、図9Bに、一方の光ファイバを周方向に回転させて、すなわち、ねじった状態で、さらに長手方向に張力をかけて切断した際の光ファイバの状態を示す。
図9Bに示すように、一方の光ファイバを回転させつつ切断することにより、切断端面を傾斜角度βに傾斜させることができ、突合せ接続時の反射を抑制することができる。
以上のように、本実施形態によれば、第1の刃9aにより被覆部に1回目の切り込みを入れ、第2の刃9bによりガラス部に2回目の切り込みを入れることにより、光ファイバを被覆も合わせて切断することができ、かつ、良好な切断面を安定して得ることができる。
また、バネ等の張力付与機構を備えることにより、切断時の光ファイバに張力を付与することができ、湾曲した光ファイバを直線に正すことができる。直線に正すことにより、適切な位置に切り込みを入れることができる。
また、刃高さ調節機構を備えることにより、第1の刃9a又は第2の刃9bの刃高さを個別に調節することができ、光ファイバに適切な切り込みを入れることができる。
また、刃高さ調節機構は、第1の刃9a及び第2の刃9bの刃高さを同時に調節することもできる。
また、第1の刃9aの刃高さを第2の刃9bの刃高さよりも高くすることで、1回目の切り込み及び2回目の切り込みを適切な分だけ行うことができる。
また、第1の刃9aの厚さを第2の刃9bの厚さよりも厚くすることで、第2の刃9bは1回目の切り込みに沿ってガラス部に適切に切り込みを入れることができる。
また、回転機構を備えることにより、光ファイバを周方向に相対的に回転させ、切断端面を傾斜させることができる(図9B参照)。切断端面を傾斜させることにより、突合せ接続時の反射を抑制することができる。
また、操作レバー8を備えることにより、光ファイバに切り込みを入れ、切り込みを入れた箇所を切り込みと逆の側からバネ力あるいは自重で押圧して光ファイバを切断する一連の操作を簡易に行うことができる。
1 光ファイバ切断装置
2 本体
3 蓋
4〜7 クランプ
8 操作レバー
9 刃
10 押圧部

Claims (13)

  1. コア及びクラッドからなるガラス部と該ガラス部を覆う被覆部とからなる光ファイバを該被覆部ごと切断する光ファイバ切断装置であって、
    前記光ファイバを切断部の両側で少なくとも2箇所で把持して固定するクランプと、
    前記クランプにより把持された光ファイバの長手方向に対して直交する方向にスライドするスライド機構と、
    前記スライド機構に連動するように設けられ、前記スライド機構のスライド動作とともに移動し、前記光ファイバの前記切断部に切り込みを入れる刃と、
    前記刃により切り込みが入れられた光ファイバを該切り込みの反対側から押圧して切断する押圧部と、を備え、
    前記刃は、少なくとも前記被覆部に切り込みを入れるための第1の刃及び前記ガラス部に切り込みを入れるための第2の刃からなることを特徴とする光ファイバ切断装置。
  2. 前記クランプにより把持された光ファイバの長手方向に張力を付与する張力付与機構を備える請求項1に記載の光ファイバ切断装置。
  3. 前記第1の刃又は前記第2の刃の刃高さを個別に調節する刃高さ調節機構を備える請求項1又は2に記載の光ファイバ切断装置。
  4. 前記第1の刃及び前記第2の刃の刃高さを同時に調節する刃高さ調節機構を備える請求項1〜3の何れか一項に記載の光ファイバ切断装置。
  5. 前記第1の刃の高さは、前記第2の刃の高さよりも高い請求項1〜4の何れか一項に記載の光ファイバ切断装置。
  6. 前記第1の刃の厚さは、前記第2の刃の厚さよりも厚い請求項1〜5の何れか一項に記載の光ファイバ切断装置。
  7. 前記光ファイバを周方向に相対的にねじれが入るように回転させる回転機構を備える請求項1〜6の何れか一項に記載の光ファイバ切断装置。
  8. 前記光ファイバに切り込みを入れ、該切り込みが入れられた光ファイバを該切り込みの反対側から押圧して切断するまでの一連の操作を行うための操作レバーを備え、
    前記スライド機構は、前記操作レバーの操作と連動してスライドし、
    前記押圧部は、前記操作レバーの操作と連動して前記第2の刃による加傷後に前記光ファイバを押圧する請求項1〜7の何れか一項に記載の光ファイバ切断装置。
  9. コア及びクラッドからなるガラス部と該ガラス部を覆う被覆部とからなる光ファイバを該被覆部を剥がさずに切断する光ファイバ切断方法であって、
    クランプにより、前記光ファイバを切断部分の両側で把持して固定する第1の工程と、
    前記切断部分の両側で前記クランプにより把持された光ファイバの長手方向に対して直交する方向にスライドするスライド機構に連動するように設けられた刃により、前記スライド機構のスライド動作とともに移動し、前記光ファイバの前記切断部分に切り込みを入れる第2の工程と、
    押圧部により、前記刃により切り込みが入れられた光ファイバを該切り込みの反対側から押圧して切断する第3の工程と、を含み、
    前記第2の工程は、前記被覆部に切り込みを入れる工程と、該切り込みに沿って前記ガラス部に切り込みを入れる工程と、を含むことを特徴とする光ファイバ切断方法。
  10. 前記刃は、少なくとも前記被覆部に切り込みを入れるための第1の刃及び前記ガラス部に切り込みを入れるための第2の刃からなり、
    前記第2の工程は、前記第1の刃により、前記被覆部に切り込みを入れる工程と、前記第2の刃により、前記切り込みに沿って前記ガラス部に切り込みを入れる工程と、
    を含む請求項9に記載の光ファイバ切断方法。
  11. 張力付与機構により、前記クランプにより把持された光ファイバの長手方向に張力を付与する第4の工程を含む請求項9又は10に記載の光ファイバ切断方法。
  12. 回転機構により、前記光ファイバを周方向に相対的にねじれを入れるように回転させる第5の工程を含む請求項9〜11の何れか一項に記載の光ファイバ切断方法。
  13. 操作レバーの一度の操作により、前記第2の工程における前記被覆部に切り込みを入れる工程と、前記該切り込みに沿って前記ガラス部に切り込みを入れる工程とが順に連続して実行される請求項9〜12の何れか一項に記載の光ファイバ切断方法。
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KR20190079597A (ko) 2016-02-12 2019-07-05 에스이아이 옵티프론티어 가부시키가이샤 광섬유 절단 장치

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