JP2010117697A - トナー担持ローラ、現像装置、及び画像形成装置 - Google Patents

トナー担持ローラ、現像装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トナーの漏れや飛散、カブリを低減させるととともに高耐久性を備えた、トナー担持ローラ、現像装置、及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】規則的に配置された複数の凸部441および凸部441を取り囲む凹部442を表面に有し、表面によりトナーを保持可能とするトナー担持ローラ44と、トナー担持ローラ44の表面に当接することにより凸部上のトナーを除去するようにしてトナー量を規制する規制部材と、を備えた現像装置の製造方法である。ローラ基材44aの外周表面に凸部441及び凹部442を形成する。そして、凹凸部を形成した外周表面に凹凸部の磨耗を防止する磨耗防止層121を形成する。トナーに対して帯電性を付与する帯電層121を磨耗防止層120上に形成する。
【選択図】図11

Description

本発明は、トナー担持ローラ、現像装置、及び画像形成装置に関するものである。
静電潜像をトナーにより現像する技術においては、略円筒形状に形成されたトナー担持ローラの表面にトナーを担持させるものがある。このようなトナー担持ローラの表面に担持されるトナーの特性を改善するため、円筒形状に形成されたローラの表面に規則的に配置された凸部と、該凸部の周囲を取り囲む凹部とを設けたトナー担持ローラの構造が知られている(特許文献1参照)。このような構造は、表面の凹凸パターンが管理されて均一であるために、ローラ表面に担持されるトナー層の厚さや帯電量等を制御しやすいという利点がある。
特開2007−127800号公報
しかしながら、上記のような構造を有するトナー担持ローラを使用する場合、凹凸が均一であるが故に、トナー担持ローラ上のトナー層厚を厳密に管理しなければトナー担持ローラ表面からのトナーの飛散やカブリの発生が問題となる。これらの現象が起きる主たる原因の1つは、特性の良好な新しいトナーに混じって、使用につれて特性の劣化した古いトナーが存在した場合、特にトナー担持ローラの表面から離れた層に古いトナーが担持されやすいという点にあると考えられる。そして、トナー担持ローラ表面から離れたトナー層ではトナー担持ローラへの付着力が弱いため、トナーの漏れ、飛散、カブリになりやすいと考えられる。また、トナー担持ローラにおいては、トナーの漏れ、飛散、カブリを低減させるとともに、耐久性の高いものが望まれている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、トナーの漏れや飛散、カブリを低減させるととともに高耐久性を備えた、トナー担持ローラ、現像装置、及び画像形成装置を提供することを目的としている。
本願発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を行い、以下の知見を得た。
トナー担持ローラの表面に担持されるトナーのうち、トナー担持ローラの表面近くには特性の良好な新しいトナー(以下、「新トナー」という)が集積している一方、これらのトナーの上に積層しトナー担持ローラの表面から離れた状態で担持されているトナーには、長期の使用に伴って特性の劣化したトナー(以下、「旧トナー」という)が多く含まれている。つまり、トナー担持ローラの表面には、まず新トナー主体のトナー層が形成され、さらにその表面に旧トナーを多く含むトナー層が形成されるという形になる。このような旧トナーはトナー担持ローラとの接触が少ないため十分な帯電量が得られず、漏れ、飛散したりカブリを生じさせる。
トナー担持ローラの表面に形成されたトナー層のうちトナー担持ローラの凸部上のトナー層を規制部材により除去することで、凸部から除去されたトナーのうち帯電量の高い新トナーが、凹部に担持されている帯電量が弱くトナー担持ローラに対する静電気的な吸着力の弱い旧トナーを押し出すように作用する。この結果、規制後のトナー層に含まれる旧トナーの比率が低下するため、トナー飛散やカブリの発生を抑えることができる。
しかしながら、上述の場合、トナー担持ローラは、上記凸部に規制部材が接触することで磨耗し、耐久性が低下するといった新たな課題が生じてしまう。ここで、硬度の高い材料をトナー挟持ローラの表面被覆膜として利用することも考えられるが、このような表面被覆膜としては帯電性の良好な材料や防食性を考慮した材料が好適であり、硬度のみを優先して選択することができない。本願発明者は、上記の新たな課題を解決すべく、さらに研究を行い、本発明を完成させたのである。
本発明のトナー担持ローラは、円筒形状に形成されたローラ基材の表面に複数の凹部が配置されたトナー担持ローラにおいて、前記ローラ基材表面に形成される磨耗防止層と、
少なくとも、前記複数の凹部に形成される前記磨耗防止層の表面に、NiP又はNiBWの何れかの材料を主成分として形成される帯電層とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、凹部に形成されるNiP又はNiBWの何れかの材料を主成分とする帯電層によってトナーを長期に亘って良好に帯電可能となる。また、磨耗防止層によって凸部の磨耗が必要以上に進行することが防止され、長期に亘って良好なトナー担持特性を得ることで信頼性の高い印字品質を得る事ができる。したがって、安定的なトナーの帯電立ち上がりによって高画質が得られるとともに高い耐久性を備えたトナー担持ローラを提供できる。
また、上記トナー担持ローラにおいては、前記帯電層の厚みは0.5μm以上、1.5μm以下であるのが好ましい。
このような厚みの帯電層を用いることで良好なトナー帯電性を得ることができる。
また、上記トナー担持ローラにおいては、前記磨耗防止層は、CrC、TiN、TiCN、CrN、TiAlN、TiC、DLCからなる群の何れかを主成分とし、前記帯電層の厚みよりも厚く形成されるのが好ましい。
このような材質からなる磨耗防止層を用いることでローラの磨耗が進行することを良好に防止できる。また、帯電層の膜厚が相対的に薄く設定されるため、帯電層が磨耗した場合の凹部の深さの変動を小さくすることができる。よって、帯電層の磨耗がトナーの担持性、すなわち印字濃度等に与える影響を小さくすることができる。
また、上記トナー担持ローラにおいては、前記磨耗防止層は、CrCめっき層から構成され、Crの一部が結晶化した状態となっているのが好ましい。
一部結晶化させるように焼鈍処理が施されたCrCめっき層は硬度が高く、焼鈍処理前に比べて良好なトナー帯電性を有する。よって、このようなCrCめっきは磨耗防止層として好適なものとなる。
本発明の現像装置は、上記トナー担持ローラを備えることを特徴とする。
本発明の現像装置によれば、上述したような高画質が得られるとともに高い耐久性を得るトナー担持ローラを備えるので、安定的なトナーの帯電立ち上がりによって高画質が得られるとともに高い耐久性を備えたものとなる。
本発明の画像形成装置は、上記現像装置を備えることを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、上述したように高画質が得られるとともに高い耐久性を得る現像装置を備えているので、画像形成装置自体も高耐久性で高品質の印字を得る信頼性の高いものとなる。
現像装置の製造方法は、規則的に配置された複数の凸部および該凸部を取り囲む凹部を表面に有し、該表面によりトナーを保持可能とするトナー担持ローラと、前記トナー担持ローラの表面に当接することにより前記凸部上の前記トナーを除去するようにしてトナー量を規制する規制部材と、を備えた現像装置の製造方法において、ローラ基材の外周表面に前記凸部及び前記凹部を形成する工程と、前記凹凸部を形成した前記外周表面に該凹凸部の磨耗を防止する磨耗防止層を形成する工程と、前記トナーに対して帯電性を付与する帯電層を前記磨耗防止層上に形成する工程と、を備えることを特徴とする。
上記現像装置の製造方法によれば、磨耗防止層及び帯電層によって表面が覆われてなる凹凸部を有したトナー担持ローラを製造することができる。このように製造されたトナー担持ローラにおいて、凸部を覆う帯電層は規制部材との接触により磨耗し易い一方、凹部内を覆う帯電層はトナーのみと接触するため磨耗が生じ難い。ここで、凸部は規制部材によりトナーが除去されるため、凸部はトナーを担持することがなく帯電層が覆っている必要は無い。したがって、トナー担持ローラは、経時的に凸部の帯電層が磨耗したとしても、凹部内の帯電層によってトナーを長期に亘って良好に帯電可能となる。また、磨耗防止層によって凸部の磨耗が必要以上に進行することが防止され、長期に亘って良好なトナー担持特性を得ることで信頼性の高い印字品質を得る事ができる。
したがって、本発明によれば、安定的なトナーの帯電立ち上がりによって高画質が得られるとともに高い耐久性を備えた現像装置を製造できる。
また、上記現像装置においては、前記帯電層の膜厚を前記磨耗防止層の膜厚よりも薄く形成するのが好ましい。
この構成によれば、帯電層の膜厚が相対的に薄く設定されるため、上述のように凸部上を覆っている帯電層が磨耗した場合の凸部及び凹部間における凹凸高さの差を小さくすることができる。よって、凸部を覆っている帯電層の磨耗がトナーの担持性、すなわち印字濃度等に与える影響を小さくすることができる。
また、上記現像装置においては、前記磨耗防止層及び前記帯電層をめっき法によって形成するのが好ましい。
このようにめっき法を用いることで簡便且つ確実に磨耗防止層及び帯電層を簡便且つ確実に形成することができる。
また、上記現像装置においては、CrCめっき層を形成するとともに、該CrCめっき層を一部が結晶化した状態となるように焼鈍処理して前記磨耗防止層を形成するのが好ましい。
また、上記現像装置においては、NiBWめっき層を形成するとともに、該NiBWめっき層を一部が結晶化した状態となるように焼鈍処理して前記帯電層を形成するのが好ましい。
このように一部結晶化させるように焼鈍処理が施されたNiBWめっき層は、良好なトナー帯電性を有したものとなる。
また、上記現像装置においては、前記ローラ基材の外周表面に転造加工を行うことで前記凸部及び前記凹部を形成するのが好ましい。
このように転造加工を用いることで基材の外周面に凸部及び凹部を精度良く形成することができる。
この発明を適用した画像形成装置の第1実施形態を示す図。 図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図。 現像器の外観を示す図。 現像器の構造を示す断面図。 現像ローラおよびその表面の部分拡大図を示す図。 トナー飛散等の発生メカニズムを説明するモデルを示す図。 トナー粒子径と現像ローラへの付着力との関係を示す図。 現像ローラと規制ブレードとの当接の状態を示す図。 第1実施形態における規制ニップの拡大模式図。 規制前後で測定したトナーの帯電量分布を示す図。 現像ローラの拡大断面形状を示す図。 経時的な磨耗が生じた現像ローラにおける拡大断面形状を示す図。 現像ローラ表面の高低差と担持されるトナーとの関係を示す模式図。 現像ローラの製造工程を説明するための図。 現像ローラの転造加工を説明するための図。 実験結果の表を示す図。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いながら説明する。まず、はじめに本発明の現像装置の製造方法により製造された現像装置を備える画像形成装置として、レーザビームプリンタを例示し、その構成について説明する。
(画像形成装置)
図1はこの発明を適用した画像形成装置の第1実施形態を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この装置1は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナー(現像剤)を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する画像形成装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号がメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11からの指令に応じてエンジンコントローラ10に設けられたCPU101がエンジン部EG各部を制御して所定の画像形成動作を実行し、シートSに画像信号に対応する画像を形成する。
このエンジン部EGでは、感光体22が図1の矢印方向D1に回転自在に設けられている。また、この感光体22の周りにその回転方向D1に沿って、帯電ユニット23、ロータリー現像ユニット4およびクリーニング部25がそれぞれ配置されている。帯電ユニット23は所定の帯電バイアスを印加されており、感光体22の外周面を所定の表面電位に均一に帯電させる。クリーニング部25は一次転写後に感光体22の表面に残留付着したトナーを除去し、内部に設けられた廃トナータンクに回収する。これらの感光体22、帯電ユニット23およびクリーニング部25は一体的に感光体カートリッジ2を構成しており、この感光体カートリッジ2は一体として装置本体に対し着脱自在となっている。
そして、この帯電ユニット23によって帯電された感光体22の外周面に向けて露光ユニット6から露光ビームLが照射される。この露光ユニット6は、外部装置から与えられた画像信号に応じて露光ビームLを感光体22上に露光して画像信号に対応する静電潜像を形成する。
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では、現像ユニット4は、図1紙面に直交する回転軸中心に回転自在に設けられた支持フレーム40、支持フレーム40に対して着脱自在のカートリッジとして構成されてそれぞれの色のトナーを内蔵するイエロー用の現像器(現像装置)4Y、シアン用の現像器(現像装置)4C、マゼンタ用の現像器(現像装置)4M、およびブラック用の現像器(現像装置)4Kを備えている。この現像ユニット4は、エンジンコントローラ10により制御されている。そして、このエンジンコントローラ10からの制御指令に基づいて、現像ユニット4が回転駆動されるとともにこれらの現像器4Y、4C、4M、4Kが選択的に感光体22と当接してまたは所定のギャップを隔てて対向する所定の現像位置に位置決めされると、当該現像器に設けられて選択された色のトナーを担持する現像ローラ44が感光体22に対し対向配置され、その対向位置において現像ローラ(トナー担持ローラ)44から感光体22の表面にトナーを付与する。これによって、感光体22上の静電潜像が選択トナー色で顕像化される。
図3は現像器の外観を示す図である。また、図4は現像器の構造を示す断面図である。各現像器4Y、4C、4M、4Kはいずれも同一構造を有している。したがって、ここでは、現像器4Kの構成について図3および図4を参照しながらさらに詳しく説明するが、その他の現像器4Y、4C、4Mについてもその構造および機能は同じである。この現像器4Kでは、その内部にトナーTを収容するハウジング41に供給ローラ43および現像ローラ44が軸着されており、当該現像器4Kが上記現像位置に位置決めされると、現像ローラ44が感光体22と当接してまたは所定のギャップを隔てて対向位置決めされるとともに、これらのローラ43、44が本体側に設けられた回転駆動部(図示省略)と係合されて所定の方向に回転する。供給ローラ43は例えば発泡ウレタンゴム、シリコンゴムなどの弾性材料により円筒状に形成されている。また、現像ローラ44は、銅、アルミニウム、ステンレス等の金属または合金からなる円筒状の基材(ローラ基材)から構成されている。なお、現像ローラ44は、後述する本発明に係る現像装置の製造方法により製造され、これにより優れたトナー帯電性及び耐久性を備えたものとなっている。そして、2つのローラ43、44が接触しながら回転することでトナーが現像ローラ44の表面に擦り付けられて所定厚みのトナー層が現像ローラ44表面に形成される。この実施形態では負帯電トナーを用いるが、正帯電トナーであってもよい。
ハウジング41の内部空間は隔壁41aによって第1室411および第2室412に仕切られている。供給ローラ43および現像ローラ44はともに第2室412に設けられており、これらのローラの回転に伴って第2室412内のトナーが流動し攪拌されながら現像ローラ44の表面に供給される。一方、第1室411に貯留されているトナーは、供給ローラ43および現像ローラ44とは隔離されているので、これらの回転によっては流動しない。このトナーは、現像ユニット4が現像器を保持したまま回転することによって、第2室412に貯留されたトナーと混合され攪拌される。
このように、この現像器では、ハウジング内部を2室に仕切り、供給ローラ43および現像ローラ44の周囲をハウジング41の側壁および隔壁41aで囲み比較的容積の小さい第2室412を設けることにより、トナー残量が少なくなった場合でも、トナーが効率よく現像ローラ44の近傍に供給されるようにしている。また、第1室411から第2室412へのトナー供給およびトナー全体の攪拌を現像ユニット4の回転によって行うようにすることで、現像器内部にトナー攪拌のための攪拌部材(オーガ)を省いたオーガレス構造を実現している。
また、この現像器4Kでは、現像ローラ44の表面に形成されるトナー層の厚みを所定厚みに規制するための規制ブレード46が配置されている。この規制ブレード46は、ステンレスやリン青銅などの弾性を有する板状部材461と、板状部材461の先端部に取り付けられたシリコンゴムやウレタンゴムなどの樹脂部材からなる弾性部材462とで構成されている。この板状部材461の後端部はハウジング41に固着されており、図4の矢印に示す現像ローラ44の回転方向D4において、板状部材461の先端部に取り付けられた弾性部材462が板状部材461の後端部よりも上流側に位置するように配設されている。そして、その弾性部材462が現像ローラ44表面に弾性的に当接することで規制ニップを形成し、現像ローラ44の表面に形成されるトナー層を最終的に所定の厚みに規制する。
このようにして現像ローラ44の表面に形成されたトナー層は、現像ローラ44の回転によって順次、その表面に静電潜像が形成されている感光体22との対向位置に搬送される。そして、図示を省略するバイアス用電源からの現像バイアスが現像ローラ44に印加されると、現像ローラ44上に担持されたトナーは、感光体22の表面各部にその表面電位に応じて部分的に付着し、こうして感光体22上の静電潜像が当該トナー色のトナー像として顕像化される。
さらに、ハウジング41には、現像ローラ44の回転方向において感光体22との対向位置よりも下流側で現像ローラ44表面に圧接されたシール部材47が設けられている。シール部材47は、感光体22との対向位置を通過した現像ローラ44表面に残留しているトナーをハウジング41内に案内するともに、ハウジング内のトナーが外部へ漏れ出すのを防止している。
図5は現像ローラおよびその表面の部分拡大図を示す図である。現像ローラ44は略円筒形のローラ状に形成されており、その長手方向の両端にはローラと同軸にシャフト440が設けられており、該シャフト440が現像器本体により軸支されて現像ローラ44全体が回転自在となっている。現像ローラ44表面のうちその中央部440aには、図5の部分拡大図(点線円内)に示すように、規則的に配置された複数の凸部441と、それらの凸部441を取り囲む凹部442とが設けられている。
複数の凸部441のそれぞれは、図5紙面の手前側に向けて突出しており、各凸部441の頂面は、現像ローラ44の回転軸と同軸である単一の円筒面の一部をそれぞれ成している。また、凹部442は凸部441の周りを網目状に取り囲む連続した溝となっており、凹部442全体も現像ローラ44の回転軸と同軸かつ凸部の成す円筒面とは異なる1つの円筒面を成す。このような構造の現像ローラ44については、例えば特開2007−140080号公報に記載の製造方法により製造することができる。なお、凸部441の頂面がいずれも平面となるように、さらに加工を施してもよい。
各凸部441の間隔L2は、例えば10〜100μm程度とすることができるがこれに限定されるものではない。また、凸部441の形状やその配列も、ここに説明したものには限定されない。また、凸部441と凹部442との高低差については後述する。
図1に戻って画像形成装置の説明を続ける。上記のようにして現像ユニット4で現像されたトナー像は、一次転写領域TR1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。転写ユニット7は、複数のローラ72〜75に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ73を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向D2に回転させる駆動部(図示省略)とを備えている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体22上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト71上に重ね合わせてカラー画像を形成するとともに、カセット8から1枚ずつ取り出され搬送経路Fに沿って二次転写領域TR2まで搬送されてくるシートS上にカラー画像を二次転写する。
このとき、中間転写ベルト71上の画像をシートS上の所定位置に正しく転写するため、二次転写領域TR2にシートSを送り込むタイミングが管理されている。具体的には、搬送経路F上において二次転写領域TR2の手前側にゲートローラ81が設けられており、中間転写ベルト71の周回移動のタイミングに合わせてゲートローラ81が回転することにより、シートSが所定のタイミングで二次転写領域TR2に送り込まれる。
また、こうしてカラー画像が形成されたシートSは定着ユニット9によりトナー像を定着され、排出前ローラ82および排出ローラ83を経由して装置本体の上面部に設けられた排出トレイ部89に搬送される。また、シートSの両面に画像を形成する場合には、上記のようにして片面に画像を形成されたシートSの後端部が排出前ローラ82後方の反転位置PRまで搬送されてきた時点で排出ローラ83の回転方向を反転し、これによりシートSは反転搬送経路FRに沿って矢印D3方向に搬送される。そして、ゲートローラ81の手前で再び搬送経路Fに乗せられるが、このとき、二次転写領域TR2において中間転写ベルト71と当接し画像を転写されるシートSの面は、先に画像が転写された面とは反対の面である。このようにして、シートSの両面に画像を形成することができる。
また、図2に示すように、各現像器4Y,4C,4Mおよび4Kには該現像器の製造ロットや使用履歴、内蔵トナーの残量などに関するデータを記憶するメモリ91〜94がそれぞれ設けられている。さらに、各現像器4Y,4C,4M、4Kには無線通信器49Y、49C、49M、49Kがそれぞれ設けられている。そして、必要に応じて、これらが選択的に本体側に設けられた無線通信器109と非接触にてデータ通信を行い、インターフェース105を介してCPU101と各メモリ91〜94との間でデータの送受を行って該現像器に関する消耗品管理等の各種情報の管理を行っている。なお、この実施形態では、無線通信等の電磁的手段を用いて非接触にてデータ送受を行っているが、本体側および各現像器側にコネクタ等を設け、コネクタ等を機械的に嵌合させることで相互にデータ送受を行うようにしてもよい。
また、この装置では、図2に示すように、メインコントローラ11のCPU111により制御される表示部12を備えている。この表示部12は、例えば液晶ディスプレイにより構成され、CPU111からの制御指令に応じて、ユーザへの操作案内や画像形成動作の進行状況、さらに装置の異常発生やいずれかのユニットの交換時期などを知らせるための所定のメッセージを表示する。
なお、図2において、符号113はホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像を記憶するためにメインコントローラ11に設けられた画像メモリである。また、符号106はCPU101が実行する演算プログラムやエンジン部EGを制御するための制御データなどを記憶するためのROM、また符号107はCPU101における演算結果やその他のデータを一時的に記憶するRAMである。
また、ローラ75の近傍には、クリーナ76が配置されている。このクリーナ76は図示を省略する電磁クラッチによってローラ75に対して近接・離間移動可能となっている。そして、ローラ75側に移動した状態でクリーナ76のブレードがローラ75に掛け渡された中間転写ベルト71の表面に当接し、二次転写後に中間転写ベルト71の外周面に残留付着しているトナーを除去する。
さらに、ローラ75の近傍には、濃度センサ60が配置されている。この濃度センサ60は、中間転写ベルト71の表面に対向して設けられており、必要に応じ、中間転写ベルト71の外周面に形成されるトナー像の画像濃度を測定する。そして、その測定結果に基づき、この装置では、画像品質に影響を与える装置各部の動作条件、例えば各現像器に与える現像バイアスや、露光ビームLの強度、さらには装置の階調補正特性などの調整を行っている。
この濃度センサ60は、例えば反射型フォトセンサを用いて、中間転写ベルト71上の所定面積の領域の濃淡に対応した信号を出力するように構成されている。そして、CPU101は、中間転写ベルト71を周回移動させながらこの濃度センサ60からの出力信号を定期的にサンプリングすることで、中間転写ベルト71上のトナー像各部の画像濃度を検出することができる。
次に、上記のように構成された画像形成装置の現像器4K等における、現像ローラ44上のトナー層規制の詳細について説明する。前記したように、この画像形成装置の現像器4K等では、トナーTを収容したハウジング41内部において現像ローラ44の表面に供給ローラ43が当接するとともに、その現像ローラ回転方向において下流側で規制ブレード46が現像ローラ上のトナー層に当接することによって、現像ローラ44表面に担持されるトナー層の厚さを規定している。この厚さが適切でないと画像形成動作に影響を及ぼす。すなわち、トナー層が薄すぎると、感光体22との対向位置へのトナー搬送量が少なくなり十分な画像濃度を得ることができない。また、トナー層を厚くしすぎると、トナーが現像ローラ44表面から落下して装置内に漏れ出したり、現像ローラ44からクラウドとして飛散したり、また感光体22上に付着してカブリを生じさせたりする(以下ではこれらの現象を総称して「トナー飛散等」という)。
まず、この実施形態におけるトナー層規制の原理について説明する。本願発明者は、トナー層を比較的厚く(トナーの体積平均粒径の数倍程度)した状態で、トナー層が形成された現像ローラ44の表面状態とトナー飛散等との因果関係について種々の実験を行った。その結果トナー飛散等の発生メカニズムについては、例えば以下のモデルにより説明することができることが明らかになった。
図6はトナー飛散等の発生メカニズムを説明するモデルを示す図である。現像器内には当初、新しいトナーが充填されているが、現像器を用いた画像形成動作が繰り返されるにつれて現像器内には、未使用で当初の特性を保持したトナー(本明細書では「新トナー」という)と、いったん現像ローラ44表面に担持されたものの現像には使用されず再び現像器内に戻されたことによって特性が劣化した使用済みのトナー(本明細書では「旧トナー」という)とが混在することになる。そのため、図6(a)に示すように、現像ローラ44の周囲は新トナーTnと旧トナーToとが混在した状態となっている。なお、図6においては、新トナーTnを白丸印により、旧トナーToをハッチング付きの丸印により表している。
このうち、新トナーTnは流動性が高くまた帯電量も高いため、静電気力Ftにより現像ローラ44の表面に引き寄せられる。一方、旧トナーは外添剤の埋没や剥離などの原因から流動性および帯電性に劣るため、現像ローラ44に引き寄せられる力は新トナーよりも弱い。この結果、図6(b)に示すように、現像ローラ44に直接接触するトナーはその殆どが新トナーTnとなる。つまり、現像ローラ44表面に形成されるトナー層のうち現像ローラ44直近の第1層は新トナーにより形成される。
一方、こうして形成された第1層の上に堆積する層では、図6(c)に示すように、新トナーTnおよび旧トナーToが混在している。というのは、現像ローラ44表面が新トナー層により覆われると、その上層では現像ローラ自身の静電気力の影響が弱まるので、新トナーの持つ電荷が新たなトナーを引き寄せることになり、結果として新トナーだけでなく劣化して帯電量が低下したり逆極性に帯電するようになった旧トナーがこのような電荷に引き寄せられるからである。この明細書では、このように現像ローラ44表面に近い層に新トナーが集中する一方、該表面から遠い層に旧トナーが多く含まれるという現象を「層分離現象」という。
なお、現像ローラ44の持つ静電気力やトナー自身の帯電特性によっては、図6(d)に示すように、現像ローラ44の表面に2層以上の新トナー層が形成される場合もあり得る。このような場合においても、現像ローラ44表面から離れた層では新トナーTnと旧トナーToとが混在し層分離現象が起きている。
このように、現像ローラ44の表面に形成されるトナー層のうち現像ローラ44から離れた外側の層では旧トナーToの割合が多くなっている。旧トナーToは帯電量が低いため現像ローラ44表面あるいはその上のトナー層への付着力が弱く、その結果、現像ローラ44の回転によるトナー搬送の過程で現像ローラ44表面から剥がれ落ちて装置内に飛散してしまう。また、本来の帯電極性とは逆極性に帯電したトナーは、感光体22の静電潜像のうち本来トナーを付着させるべきでない領域に付着してカブリを生じさせる。
このモデルにより以下のような実験事実を説明することができる。例えば、長期間使用されてトナー残量が少なくなった現像器に新しいトナーを補充したところ、一時的にトナー飛散やカブリが多くなり、その後次第に減少してゆくことが観測された。これは、現像器内の劣化したトナーに大量の新トナーが混入された結果、現像ローラ44表面近傍は新トナーにより占められ、トナー層の最表面が旧トナーを多く含むようになったためと考えられる。そして、さらに使用を続けると、新トナーが選択的に使用された結果、旧トナーとの特性差が少なくなって層分離現象は緩和されるため、トナー飛散等のレベルも低下するものと考えられる。
このことは、元のトナー色とは異なる色のトナーを補充する実験によってより裏付けられる。例えば、トナー残量が少なくなったシアン用の現像器4Cに新しいイエロートナーを補充して現像ローラ44の表面を観察した。その結果、現像ローラ表面にはシアントナーとイエロートナーとが混じり合ったグリーンに近い色のトナー層が形成されたが、その表面にエアを吹き付けたり刷毛で払うなどして表面のトナーを除去してゆくと、現像ローラ44表面の色は次第にイエロー色に変化していった。特に、現像ローラ44の表面に直接接触している第1層のトナーは元のトナー色とほぼ同じイエロー色であった。一方、このような現像器を用いて画像形成動作を実行してみると、現像器の周囲に飛散したり、感光体22上でカブリとなっていたのは主にシアン色のトナーであった。
これらのことから、現像ローラ44表面に近い層は主に新トナーによって占められる一方、該表面から遠い層には旧トナーも多く含まれるという層分離現象が起きていること、トナー飛散等は主に旧トナーによって引き起こされていることがわかる。
なお、ここでいう「新トナー」および「旧トナー」は、現像器内のトナー粒子間の相対的な特性差を表す概念であって、トナー自体が新品であるか否かとは必ずしも関係しない。例えば新品のトナーであっても、その中には上記した旧トナーと同様に十分な特性の出ないトナーがいくらか含まれていることがあり、このような場合には当該トナーが「旧トナー」と同じように作用することになる。また、新品でないトナーであっても、各トナー粒子間の相対的な特性差が少なければ全て「新トナー」と考えることができる。
また、同様の現象は、現像器にトナーを補充するための補給口を設けた構造としている場合はもちろんのこと、そうでない場合であっても生じる。例えば本実施形態のように、現像器内が2室以上に分かれておりあるタイミングで1つの室から他の室へトナーが供給されるように構成されている場合には、その供給のタイミングで新トナーと旧トナーとの混合が生じる。この実施形態では現像器内にオーガを設けていないが、ロータリー現像ユニット4の回転に伴い現像器4K等が回転されると、第1室411に貯留されていた新トナーが旧トナーの比率の増大した第2室412に流れ込むことにより混合が起きる。現像器内にオーガ等のトナー輸送機構を設けた構成や、現像器とは別個に設けたトナータンクから定期的にトナーを補給する構成においても同様である。
図7はトナー粒子径と現像ローラへの付着力との関係を示す図である。トナー粒子を現像ローラ44表面あるいは該表面上のトナー層に付着させるべく作用する力としては、帯電トナーに働く静電気的な引力である接触帯電付着力とファンデルワールス力とが主なものである。図7に示すように、トナー粒子径が大きいときには接触帯電付着力とファンデルワールス力とで大きさに顕著な差はない。これに対し、トナー粒子径が小さく、特に5μm以下になるとファンデルワールス力が支配的となる。ファンデルワールス力が強くなると、トナー粒子同士が付着しやすくなる。
このようにファンデルワールス力が強く作用する小粒径トナーを使用する場合に上記した層分離現象が特に問題となる。というのは、ファンデルワールス力が弱ければトナーは主に静電気的な引力により現像ローラ44表面に付着するため、帯電量の小さな旧トナーが現像ローラ44表面に集まることがない。これに対してファンデルワールス力の作用が強いと、現像ローラ44上のトナー層に対して、帯電量の多少に関係なくさらなるトナーが付着することになる。このようなトナーには、必然的に旧トナーも多く含まれ、上記した層分離現象を引き起こす。また、旧トナー同士がファンデルワールス力によって凝集し大きなトナー塊を形成しやすくなり、こうしたトナー塊はその粒径に比して帯電量が小さいため現像ローラ44表面から落下しやすく、トナー飛散等を引き起こす。このように、層分離現象に起因する問題は、使用するトナーTの粒径が小さい場合に特に顕著であることがわかる。
そこで、この実施形態では、現像ローラ44表面のうち凸部441にはトナーを担持させず、凹部442にのみ新トナーによる薄く均一なトナー層が担持されるようにした。凸部441にトナーを担持させないのは以下の理由による。凸部441にトナーを担持させると、規制ニップにおいて規制ブレード46に加圧されることにより凝集し、現像ローラ44表面に固着してフィルミング現象を起こしたり、凝集したトナー塊が現像器外へ飛散したりすることがある。このことは、凸部441に旧トナーが担持されている場合に顕著であり、また上記したようにトナーTが例えば体積平均粒径5μm以下の小粒径トナーであれば特に顕著となる。本実施形態では、トナーTの体積平均粒径は、例えば約4.6μmとなっている。このような問題を回避するために、ハウジング41内で現像ローラ44表面のうち凸部441に担持されたトナーについては、規制ブレード46により掻き取ることとしている。
また、凹部442のみにトナーを担持させることで次のような効果が得られる。凹部442に担持されたトナーは規制ブレード46による押圧や摺擦を受けないため、凝集したり劣化することが少ない。このことは、帯電量や流動性などのトナーの特性を長期にわたって新品に近い状態に維持することができるという点で有利である。また、特性の劣化した「旧トナー」の生成を抑えることによって、トナー飛散等をさらに抑制することが可能となる。
図8は現像ローラと規制ブレードとの当接の状態を示す図である。この実施形態では、図8(a)に示すように、現像ローラ44の表面にその回転方向D4に対しいわゆるカウンタ方向に規制ブレード46が当接しており、その先端に設けた弾性部材462が現像ローラ44表面に圧接されて部分的に弾性変形することで、現像ローラ44表面と弾性部材462とが接触する規制ニップN1を形成している。また、現像ローラ44の回転方向D4における弾性部材462の上流側端部462aはその上側のエッジが規制ニップN1内に含まれ、いわゆるエッジ規制によりトナーを規制している。
図8(b)に示すように、弾性部材462の上流側端部462aは、現像ローラ44の回転中心から弾性部材462の上面に下ろした垂線よりも、現像ローラ44の回転方向D4において上流側に位置している。このため、上流側端部462a近傍における弾性変形による弾性部材462の変形量Dbは、上記垂線の足近傍における弾性部材462の最大変形量Daよりは幾分小さくなっている。このようにすると、弾性部材462はその上面の広い範囲で現像ローラ44と接触することとなり、規制ニップ幅Wn1も比較的大きくなる。
図9はこの実施形態における規制ニップの拡大模式図である。図9に「規制前」と記した、現像ローラ44表面の移動方向D4において規制ニップN1よりも上流側の領域では、現像ローラ44表面直下には白丸印で示す新トナーTnからなる層が形成される一方、該トナー層の表面には新トナーTnおよびハッチング付きの丸印で示す旧トナーToが混在した層が形成されている。一方、規制ニップN1においては、規制ブレード46の弾性部材462が現像ローラ44の表面、特にその凸部441に圧接されているため、規制前に凸部441に担持されていたトナーはその新旧に関わりなく弾性部材462の上流側端部462aで掻き取られる。
こうして凸部441から掻き取られたトナーには新トナーおよび旧トナーが混在しているが、このうち凸部441の表面近傍から除去されたトナーは特に帯電量が高い。これは、凸部441表面に付着していたトナーは帯電性の良好な新トナーがほとんどであり、さらに凸部441から掻き取られる際の規制ブレード46との摺擦、転動により帯電量が上昇するため、現像ローラ44に引き寄せられる強い静電気力が作用することとなるからである。一方、規制ブレード46との当接位置よりも後方(図9において左方)には帯電量の低い旧トナーも存在している。このような旧トナーに凸部441表面近傍から掻き取られた帯電量の高いトナーが衝突すると、高帯電量の新トナーTn1、Tn2は後方の低帯電量の旧トナーTo1、To2を弾き出してしまう。こうして現像ローラ44表面近傍に存在する旧トナーは次第に新トナーTnにより置換されてゆくこととなり、旧トナーは後方へ追いやられてゆく。結果として、規制ニップN1内およびそれよりも現像ローラ回転方向D4において下流側では、トナーは凹部442にのみ担持され、しかも、その中に含まれる旧トナーの比率は極めて低くなっている。
このような現象を促進するために、弾性部材462の上流側端部462aにおいては、端面が現像ローラ44表面に対し略垂直に屹立した壁となっていることが好ましい。弾性部材462の端部が成す角θが鋭角であると、掻き取られたトナーは現像ローラ44表面から引き離されるため、上記した新トナーによる旧トナーの置換が起こりにくくなる。また、上記角θが鈍角であると、掻き取られたトナーが規制ニップN1に押し込まれ押圧されてしまう。この角度θを90度程度とすると、掻き取られたトナーが弾性部材462の上流側端部462a近傍に滞留することとなり、トナーの置換が促進される。
図10は規制前後で測定したトナーの帯電量分布を示す図である。規制ブレード46による規制前の現像ローラ44表面から採取されたトナーの帯電量ごとの個数比率をプロットすると、図10の実線で示すように、分布曲線は比較的ブロードで、電気的に中性のトナーや正帯電トナーも高い比率で含まれていたのに対し、規制ニップN1以降の現像ローラ44表面から採取されたトナーでは、図10の破線で示すように、分布曲線がシャープになり、しかも正帯電トナーの比率が格段に低下している。この結果から、本実施形態のトナー規制により、規制後のトナー層は帯電の良好なトナーにより構成されていることがわかる。このように規制されたトナー層を感光体22との対向位置に搬送し静電潜像を現像することにより、この実施形態では、カブリの少ない良好な画像を形成することができるとともに、帯電量の低い旧トナーが現像器外へ飛散することも抑制される。
ここで現像ローラ44表面の凸部441と凹部442との高低差について検討する。本実施形態では、規制ブレード46との当接により凸部441のトナーが除去され、凹部442にのみトナーが担持される。したがって、感光体22との対向位置へのトナー搬送量は凹部442に担持されるトナーの量によって決まることになり、良好な画質を得る上でこの高低差は重要な要素である。しかしながら、規制ブレード46との接触により凸部441に磨耗が生じ、凹部442に担持されるトナーの量が変化するおそれがある。
これに対し、本実施形態に係る現像ローラ44は、図11に示すように基材44aの外周表面に磨耗防止層120が形成されている。この磨耗防止層120は、基材44aの表面に形成された凸部441及び凹部442の表面形状に倣って形成されており、後述するように規制ブレード46との接触により凸部441が磨耗するのを防止するためのものである。磨耗防止層120は、厚みが3μmのCrCめっき層から構成されており、焼鈍処理によってCrが一部結晶化した状態となっている。磨耗防止層120の硬度は1000HV以上となっており、非常に硬いため、規制ブレード46との接触によっても磨耗することが無い。
さらに、磨耗防止層120上には、トナーに対して帯電性を付与する帯電層121が形成されている。本実施形態においては、帯電層121として厚みが1μmのNiPめっき層を用いた。帯電層121は磨耗防止層120の凹凸形状(凸部441及び凹部442に起因する凹凸)に倣って形成されている。また、帯電層121の硬度は550HV程度となっている。
ところで、本実施形態のトナー規制においては、規制ブレード46が凸部441に接触するため、凸部441に磨耗が生じてしまう。一方、規制ブレード46が接触せず、トナーのみが接触する凹部442内には磨耗が生じ難くなっている。
凸部441上に形成された帯電層121は規制ブレード46との接触により磨耗する。経時的に、図12に示されるように凸部441上において磨耗防止層120が露出した状態となる。本実施形態に係る現像ローラ44においては、凸部441上にトナーが担持されることがないため、上述のように凸部441上の帯電層121が除去されてしまっても問題はない。また、磨耗防止層120は帯電層121に対して非常に固いため、規制ブレード46が接触したとしても現像ローラ44の磨耗が進行することが防止される。すなわち、本実施形態に係る現像ローラ44によれば、凸部441における最大磨耗量が帯電層121の厚み(1μm)となる。
上述のように本実施形態では、帯電層121の膜厚(1μm)を磨耗防止層120の膜厚よりも薄く形成している。これにより、帯電層121の膜厚が相対的に薄く設定されるため、凸部441上を覆っている帯電層121が磨耗した場合の凸部441及び凹部442間における凹凸高さの差を小さくすることができる。よって、凸部441を覆っている帯電層121の磨耗がトナーの担持性、すなわち印字濃度等に与える影響を小さくすることができる。
ところで、帯電層121は、その厚みが0.5μmよりも小さくなると成膜時の管理が煩雑となり、且つ膜厚が薄いことから十分な耐磨耗性を得ることができず、経時的な磨耗によってトナーの担持性が低下し、印字濃度に悪影響が及ぶことで十分な信頼性を得ることができない可能性がある。また、帯電層121は、その厚みが1.5μmよりも大きくなると、上述のように帯電層121が磨耗した場合の凸部441及び凹部442間における凹凸高さが大きく変化することで印字濃度が変化し、十分な信頼性が得られない可能性がある。そこで、帯電層121は、0.5μm以上、1.5μm以下の膜厚に設定するのが望ましい(本実施形態では、上述のように1.0μmとした)。
図13は現像ローラ表面の高低差と担持されるトナーとの関係を示す模式図である。この実施形態では、凸部441に弾性部材462を当接させた状態で凹部442にトナーを担持させるために、凸部441と凹部442との高低差、より厳密には、凹部442と弾性部材462との間隔を、トナーの体積平均粒径以上としている。本説明における凹部442と弾性部材462との間隔とは、初期状態(凸部441上の帯電層121に磨耗が生じていない状態)の現像ローラ44に対応するものである。以下では、トナーの体積平均粒径を符号Daveによって表す。ここで、図13(a)に示すように、凹部442と弾性部材462との間隔をトナーの体積平均粒径Daveの2倍以上の値G1とすると、凹部442には平均的には2層分以上のトナーが担持されることとなる。
現像ローラ44の表面に接触している第1層目のトナーは強い静電気力で現像ローラ44に付着しているが、第1層目のトナーの上に付着している第2層目以降のトナーに働く静電気力はこれより弱いので現像ローラ44から離れやすく、感光体22との対向位置において静電潜像を現像する際に主要な役割を担う。すなわち、このように第2層目以降のトナー層を凹部442に形成しておくことで、1層のみのトナー層を担持させた場合よりも現像効率を高めることができる。このことは、ファンデルワールス力によるトナー粒子間の付着力が高くなる小粒径(例えば体積平均粒径が5μm以下)のトナーを使用する場合に特に有効である。この点において凹部442と弾性部材462との間隔をトナーの体積平均粒径Daveの2倍以上とすることがより好ましいが、間隔を大きくしすぎると旧トナーの混入を許すこととなるので、トナーの体積平均粒径Daveの3倍以下が適当である。すなわち、次式:
Dave≦G1≦3Dave … (式1)
の関係が成立するようにするとよい。特にトナーの粒径ばらつきが小さいトナーにおいてはこのようにすることが好ましい。
一方、トナーの粒径ばらつきを考慮して、図13(b)に示すように、トナーTのうち粒径が最大である最大粒径トナーTmの粒径以上となるように、凹部442と弾性部材462との間隔G2を定めてもよい。ここで、トナーの最大粒径については統計的に次のように定めることができる。すなわち、トナーTの個数基準の50%粒子径D50、その幾何標準偏差σとしたとき、最大粒径Dmを次式:
Dm=D50+3σ … (式2)
により定義することができる。常用されているトナーではこの最大粒径Dmを超える粒径を有するトナーの比率は極めて小さい。
凹部442と弾性部材462との間隔が小さいと、凹部442に入り込んだ粒径の大きなトナーが弾性部材462により押圧されて劣化してしまう。また、粒径の大きなトナーが凹部442に取り込まれずにいつまでも現像器内に残留したままになり、現像器内におけるトナーの粒径分布が次第に大粒径側にシフトして現像に使えなくなる。これに対し、上記のように凹部442と弾性部材462との間隔を最大粒径Dm以上とすると、現像器内に収容されたトナーTに含有されるトナー粒子のほとんどを凹部442に担持することが可能となり、現像器内のトナーを最後まで有効に使い切ることができる。すなわち、次式:
G2≧Dm=D50+3σ … (式3)
が成立するようにするとよい。
さらに、図13(c)に示すように、凹部442に担持されたトナー層の第1層目の上に最大粒径のトナーTmを担持可能としてもよい。すなわち、凹部442と弾性部材462との間隔G3が次式:
G3≧Dave+Dm=Dave+D50+3σ … (式4)
が成立するように、間隔G3を定めてもよい。このようにすると、最大粒径のトナーTmであっても現像ローラ44に接触したトナー層の上に担持させることができるので、大粒径トナーをより効率よく現像に使用することが可能となる。
以上のように、本実施形態では、現像ローラ44表面のうち凸部441に担持されるトナーを規制ニップN1において規制ブレード46により掻き落とし、凹部442にのみトナーを担持させるようにしている。これにより、規制ニップN1においてトナーに圧力が加わりトナーが凝集したり劣化したりするのを抑制している。こうしてトナーを劣化させないことにより、劣化したトナーが主因となっている現像ローラ44から現像器外へのトナーの飛散を低減することができる。また、規制ブレード46の上流側端面を現像ローラ44から略垂直に屹立した壁とし、掻き取ったトナーを滞留させることで、凹部442に入り込んだ旧トナーを新トナーにより置換して、トナー層に含まれる旧トナーの比率を低下させる。これにより、現像器外へ搬送される旧トナーの量が少なくなり、トナー飛散やカブリの抑制効果がさらに向上する。
また、現像ローラ44は、帯電層121によって凹部442内のトナーを良好に帯電させることができ、磨耗防止層120によって凸部441の磨耗が必要以上に進行することが防止され、長期に亘って良好なトナー担持特性を得ることで信頼性の高い印字品質を得ることができる。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、安定的なトナーの帯電立ち上がりによって高画質が得られるとともに高い耐久性を備えたものとなる。
(現像装置の製造方法)
続いて、本発明に係る現像装置の製造方法の一実施例として、上記現像器4Mを製造する工程について説明する。本発明は、現像器4Mの構成要素のうち、現像ローラ44の製造工程に特徴を有していることから、以下の説明では現像ローラ44を製造する工程を中心に説明し、それ以外の構成については省略若しくは簡略化する。
図14(a)乃至図14(e)は、現像ローラ44の製造工程における、現像ローラ44の変遷を示した模式図である。図15は、現像ローラ44の転造加工を説明するための説明図である。
まず、図14(a)に示すように、現像ローラ44のパイプ状の基材44aを準備する。この基材44aの肉厚は例えば0.5〜3mmである。次に、図14(b)に示すように、この基材44aの長手方向両端部にフランジ圧入部602を作る。このフランジ圧入部602は、切削加工により作られる。次に、図14(c)に示すように、このフランジ圧入部602にフランジ604を圧入する。フランジ604のパイプ材600への固定を確実にするために、フランジ604の圧入後、フランジ604をパイプ材600へ接着又は溶接するようにしてもよい。
次に、図14(d)に示すように、フランジ604が圧入された基材44aの表面にセンタレス研磨を施す。このセンタレス研磨は、この表面の全面に亘って実施され、例えばセンタレス研磨後の表面の十点平均粗さRzが1.0μm以下とされる。
次に、図14(e)に示すように、フランジ604が圧入された基材44aに、転造加工を施す。本実施の形態においては、2つの丸ダイス650、652を用いた所謂スルーフィード転造(歩み転造、通し転造とも呼ばれている)加工が実施される。
すなわち、図15に示すように、ワークとしての基材44aを挟むように配置された二つの丸ダイス650、652、をパイプ材600に所定の圧力(圧力の方向を、図15中記号Pで示す)で押し付けた状態で、二つの丸ダイス650、652を同方向(図15参照)に回転させる。スルーフィード転造においては、丸ダイス650、652が回転することにより、パイプ材600が丸ダイス650、652の回転方向とは逆方向(図15参照)に回転しながら、図15中記号Hで示した方向に移動する。丸ダイス650、652の表面には、溝680を形成するための凸部650a、652aが備えられており、この凸部650a、652aが基材44aを変形させることにより、図14(e)に示されるように基材44aに凸部441及び凹部442が形成される。
そして、転造加工の終了後に、中央部510aの表面(外周表面)に膜厚3μmのCrCめっき層を電解めっき法により形成する。そして、CrCめっき層を形成した後、焼鈍処理(300℃、1時間)を行う。これにより、CrCめっき層はアモルファス状態から次第に結晶化され、やがて一部が結晶化されてなる上記磨耗防止層120が形成される。このとき、磨耗防止層120は基材44aに形成された凹凸形状に倣った状態に形成される。
続いて、磨耗防止層120上に膜厚1μmのNiPめっき層を無電解めっき法により形成し、上記帯電層121を形成する。このとき、帯電層121は基材44aに形成された凹凸形状に倣った状態に形成される。
以上の工程により、現像ローラ44が製造される。
このようにして製造した現像ローラ44と、別工程により製造した規制ブレード46とをハウジング41に取り付けることにより、現像器4Mの組み立てが完了する。
(変形例)
続いて、本発明の変形例について説明する。本変形例においては、現像ローラの外周表面に形成される帯電層の材質が異なっており、それ以外の構成は共通となっている。したがって、現像ローラの構成及び現像ローラの製造工程以外の説明については省略する。
本変形例に係る現像ローラは、帯電層121として厚みが1μmのNiBWめっき層から構成されている。なお、磨耗防止層120として上記実施形態同様、厚みが3μmのCrCめっき層が形成されている。本変形例においては、帯電層121及び磨耗防止層120が焼鈍処理によってCrとNiが一部結晶化した状態に形成されている。
したがって、本変形例の現像ローラにおいても、現像ローラ44の磨耗が進行することが磨耗防止層120によって防止され、優れた耐久性を備えたものとなる。
本変形例に係る現像ローラを製造するには、上記実施形態と同様(図14参照)、基材44aに凸部441及び凹部442を形成する。続いて、基材44aの外周面に膜厚3μmのCrCめっき層を電解めっき法により形成する。
続いて、CrCめっき層上に膜厚1μmのNiBWめっき層を無電解めっき法により形成する。このとき、NiBWめっき層は基材44aに形成された凹凸形状に倣った状態に形成される。
このように基材44aの外周面にCrCめっき層及びNiBWめっき層を積層した後、焼鈍処理(300℃、1時間)を行う。これにより、CrCめっき層及びNiBWめっき層はそれぞれアモルファス状態から次第に結晶化され、やがて一部が結晶化される。すなわち、Cr及びNiが一部結晶化することで上記磨耗防止層120及び帯電層121が形成される。このように本変形例においては、磨耗防止層120及び帯電層121を構成するめっき層(CrCめっき層およびNiBWめっき層)を一括して焼鈍処理を行っている。以上の工程により、本変形例に係る現像ローラを製造できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。例えば、上記磨耗防止層として、上記CrCめっき層の代わりに、TiN、TiCN、CrN、TiAlN、TiC、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)を形成するようにしてもよい。これら磨耗防止層は、蒸着法、めっき法、DIP法等により形成することができる。
(実験例)
次に、外周部表面に種々のめっきを施した現像ローラを備えた画像形成装置について、印字処理を実行し、初期画質、1万枚印字後の画質、10万枚印字後の画質、30万枚印字後の画質、60万枚印字後の画質を測定することで濃度ムラの発生の有無を判定し、経時的な画質の劣化、すなわち印字耐久性を調べ、得た結果を図16の表に示した。なお、上述の第1実施形態の現像ローラ44を実施例1とし、上述の第2実施形態の現像ローラを実施例2とした。
また、比較のため、転造加工により凸部及び凹部を形成した基材の外周面にNiPめっき層(3μm)のみを形成した現像ローラを備えた画像形成装置を比較例1とした。
また、転造加工により凸部及び凹部を形成した基材の外周面にNiPめっき層(3μm)を形成し、その後、焼鈍処理(300℃、1時間)を行った現像ローラを備えた画像形成装置を比較例2とした。
また、転造加工により凸部及び凹部を形成した基材の外周面にNiBWめっき層(3μm)のみを形成した現像ローラを備えた画像形成装置を比較例3とした。
また、転造加工により凸部及び凹部を形成した基材の外周面にNiBWめっき層(3μm)を形成し、その後、焼鈍処理(300℃、1時間)を行った現像ローラを備えた画像形成装置を比較例4とした。
また、転造加工により凸部及び凹部を形成した基材の外周面にCrCめっき層(3μm)のみを形成した現像ローラを備えた画像形成装置を比較例5とした。
また、転造加工により凸部及び凹部を形成した基材の外周面にCrCめっき層(3μm)を形成し、その後、焼鈍処理(300℃、1時間)を行った現像ローラを備えた画像形成装置を比較例6とした。
また、転造加工により凸部及び凹部を形成した基材の外周面にCrCめっき層(3μm)を形成し、焼鈍処理(300℃、1時間)を行うことで磨耗防止層を形成し、磨耗防止層上にNiPめっき層(3μm)を形成した現像ローラを備えた画像形成装置を比較例7とした。
そして、このような比較例1〜7についても上記実施例1、2と同様に、印字耐久性を調べ、得られた結果を図16の表に示した。
なお、図16の表においては、濃度ムラの度合いに応じて、4段階の判定を行った。図8の表中における、◎で示されるものは濃度ムラが発生していない、すなわち高品質な画質が得られることを意味している。また、図16の表中における、○で示されるものは濃度ムラが多少発生する(実使用上において問題がないレベル)ことを意味している。また、図8の表中における、△で示されるものは濃度ムラが目立つため画質に影響が及ぶ(画像品質が低い)ことを意味している。また、図16の表中における、×で示されるものは画質不良(試験不可)となることを意味している。
図16の表に示されるように、実施例1、2に係る画像現像装置は、60万枚印字後においても良好な印字を得ることができ、非常に高耐久性を有した現像ローラであることが確認できた。
比較例1からはNiPめっき層のみを形成する場合、30万枚印字後において濃度ムラが目立ち、良好な印字を得ることができないことが確認できた。
比較例2からはNiPめっきは焼鈍処理を行うと硬度が向上し、ローラとしての耐久性が向上するものの、この場合、トナー帯電性が著しく低下して初期画質の時点で良好な印字を得ることができないことが確認できた。
比較例3からはNiBWめっき層のみを形成する場合、30万枚印字後において濃度ムラが目立ち、良好な印字を得ることができないことが確認できた。
比較例4からは実施例1、2に比べると劣るものの、NiBWに対し焼鈍処理を行うと良好なトナー帯電性と30万枚印字まで良好な印字を得ることが確認できた。
比較例5、6からはCrCめっき層或いはこれに焼鈍処理を施したものを形成する場合、凸部の磨耗が防止されるものの、トナー帯電性が低く、良好な印字を得ることができないことが確認できた。
比較例7からは焼鈍処理したCrCめっき層上に形成するNiPの膜厚を厚く(3μm)すると、10万枚印字までは実施例同様に、良好な印字を得ることができるものの、耐久性の点において大きく劣ることが確認できる。すなわち、実施例1に示されるように、帯電層としての機能するNiPめっき層の厚みを薄く形成することがトナー帯電性及び耐久性を両立させるために必要であることが確認できた。
4…ロータリー現像ユニット(トナー移送機構)、22…感光体(像担持体)、4C,4K,4M,4Y…現像器(現像装置、現像器)、41…ハウジング(収容部)、44…現像ローラ(トナー担持ローラ)、46…規制ブレード(規制部材)、120…磨耗防止層、121…帯電層、411…第1室(トナー収容室)、412…第2室(トナー収容室)、441…(現像ローラ表面の)凸部、442…(現像ローラ表面の)凹部、461…板状部材(規制部材)、462…弾性部材(弾性当接体)

Claims (6)

  1. 円筒形状に形成されたローラ基材の表面に複数の凹部が配置されたトナー担持ローラにおいて、
    前記ローラ基材表面に形成される磨耗防止層と、
    少なくとも、前記複数の凹部に形成される前記磨耗防止層の表面に、NiP又はNiBWの何れかの材料を主成分として形成される帯電層とを備えることを特徴とするトナー担持ローラ。
  2. 前記帯電層の厚みは0.5μm以上、1.5μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のトナー担持ローラ。
  3. 前記磨耗防止層は、CrC、TiN、TiCN、CrN、TiAlN、TiC、DLCからなる群の何れかを主成分とし、前記帯電層の厚みよりも厚く形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のトナー担持ローラ。
  4. 前記磨耗防止層は、CrCめっき層から構成され、Crの一部が結晶化した状態となっていることを特徴とする請求項3に記載のトナー担持ローラ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のトナー担持ローラと、前記トナー担持ローラの表面に当接することによりトナー量を規制する規制部材と、を備えることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項5に記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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