JP4596012B2 - 現像装置、画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

現像装置、画像形成装置および画像形成方法 Download PDF

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Description

この発明は、ハウジング内のトナーをトナー担持ローラに担持させてハウジング外に搬送した後、再びハウジング内に回収する現像装置、画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
ハウジング内のトナーをトナー担持ローラに担持させてハウジング外に搬送した後、再びハウジング内に回収する現像装置や画像形成装置においては、トナー担持ローラの表面にシール部材を当接させて、ハウジング外へのトナーの漏れ出しを防止している。例えば、特許文献1に記載の現像装置では、現像スリーブの表面にシール部材を当接させてトナーの漏れ出しを防止している。
特開平6−75469号公報
上記のような構成の装置においては、シール部材がトナーの電荷を除電することによって、トナー担持ローラからトナーが離脱しやすくなるようにしている。ただし、それと引き換えにシール部材自体が電荷を帯びてしまい、この電荷がトナー担持ローラ上のトナーに斥力を及ぼしてトナーを飛散させたり、シール部材によるトナーの除電作用を弱めることによってトナー担持ローラ上のトナー更新が良好に行われず、画像にカブリを生じさせる等の問題が生じうる。
これに関し、上記特許文献1には、現像スリーブの端部付近で除電部材または除電機能を有するシール部材を直接当接させることによって、除電部材またはシール部材を現像スリーブを同電位とすることが記載されている。しかしながら、これらの除電部材またはシール部材はカーボン粉末を分散させた樹脂素材であって導電率がさほど高くないため、特に当接部位から離れた中央部ではシール部材の電荷を十分に逃がすことが難しい。この結果、上記従来技術では、特に現像スリーブの回転軸方向における中央付近でのトナー飛散やカブリが起きやすくなっていた。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ハウジング内のトナーをトナー担持ローラに担持させてハウジング外に搬送した後、再びハウジング内に回収する現像装置、画像形成装置および画像形成方法において、シール部材の帯電に起因するトナー飛散やカブリ等の問題を防止することのできる技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる現像装置は、上記目的を達成するため、内部にトナーを貯留するハウジングと、略円筒形状に形成されるとともに前記ハウジングに回転自在に軸着され、その表面に帯電トナーを担持しながら回転することで前記ハウジング外部にトナーを搬送するトナー担持ローラと、前記ハウジング外部からハウジング内へ向かう前記トナー担持ローラ表面に当接してトナー漏れを防止するシール部材とを備え、前記トナー担持ローラは、規則的に配置された複数の凸部および該凸部を取り囲む凹部をその表面に有し、前記複数の凸部の頂面が互いに同一の円筒面の一部をなしており、各頂面が導電性を有して前記シール部材に当接しており、前記シール部材のうち前記トナー担持ローラ表面と当接する当接面が、帯電列において前記トナーをその帯電極性とは逆極性に帯電させる位置にある樹脂基材に導電性粒子を分散させた材料により形成され、前記樹脂基材の結晶粒径が、前記トナー担持ローラの回転軸に平行な軸方向における前記各凸部頂面の最大長よりも小さく、前記シール部材と前記トナー担持ローラ表面とが同電位であることを特徴としている。
従来、トナー担持ローラとしては、その表面積を大きくして十分な量のトナーを担持させるために、表面をブラスト加工等によって荒らしたものが一般的に使用されている。ブラスト加工されたローラの表面には不規則な凹凸が形成されており、このため、その表面にシール部材を当接させたとしても実際に接触するのは突出した一部の箇所のみであり、シール部材の電荷をトナー担持ローラに逃がす作用はほとんど期待できなかった。
これに対し、上記のように構成された発明では、トナー担持ローラ表面の各凸部の頂面が互いに同一の円筒面の一部をなしている。したがって、トナー担持ローラの回転中の各時刻において、シール部材の当接面と対向する位置にある各凸部それぞれの頂面が、互いにほぼ均一な当接圧でシール部材と当接することになる。このように、導電性を有する凸部の頂面を多数シール部材に当接させることにより、シール部材に蓄積した電荷をその全域において安定的にトナー担持ローラ側に逃がすことができる。その結果、シール部材の帯電を抑制して、該帯電に起因するトナー飛散やカブリ等の問題を効果的に防止することができる。
ここで、シール部材の帯電をより効果的に防止するためには、前記シール部材の前記当接面は導電性を有することが望ましい。シール部材の当接面が導電性を有していても、放電経路が確保されていなければ帯電は避けられないが、本発明では、導電性を有するシール部材がトナー担持ローラの凸部頂面と当接することにより、蓄積した電荷を確実に逃がすことが可能である。
例えば、前記シール部材の前記当接面は、帯電列において前記トナーをその帯電極性とは逆極性に帯電させる位置にある樹脂基材に導電性粒子を分散させた材料により形成することができる。当接面を樹脂を基材としたものとすることにより、トナーの漏れを効果的に防止することができ、またトナー担持ローラの磨耗を抑えることができる。また、トナーをその帯電極性とは逆極性に帯電させる材料を用いることで、シール部材とトナー担持ローラとを同電位としても帯電トナーを効率よく除電することができる。そして、樹脂基材に導電性粒子を分散させることにより、当接面に導電性を持たせて、トナーから受け取った電荷をトナー担持ローラへ効率よく放出することが可能となる。この発明では、共に導電性を有するシール部材とトナー担持ローラ頂面とが当接するので、シール部材に積極的に電位を与えなくてもトナー担持ローラと同電位にすることができる。
この場合において、前記樹脂基材の結晶粒径が、前記トナー担持ローラの回転軸に平行な軸方向における前記各凸部の長さ以下であることがより望ましい。シール部材に蓄積した電荷は導電性粒子を介してトナー担持ローラに放出されるが、樹脂基材に分散させた導電性粒子は基材の結晶粒界に多く偏在する。つまり、蓄積した電荷は主に結晶粒界に沿って移動し、最終的にトナー担持ローラに放出される。したがって、蓄積した電荷を効率よく逃がすためには、トナー担持ローラの凸部頂面と接するシール部材の当接面には少なくとも1つの結晶粒界が含まれていることが望ましく、このためには、樹脂基材の結晶粒径が、各凸部の長さ以下であることが望ましい。
また、前記樹脂基材として、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂を好適に用いることができる。このようなフッ素樹脂材料は表面の滑り性が良好で表面にトナーが付着しにくいため、シール部材として好適に用いることができる。また、一般に用いられるアクリル系またはスチレン−アクリル系トナーなどの負帯電トナーを用いる場合には、フッ素樹脂はこれらを正に帯電させる性質があるので、トナーに対する良好な除電作用を得ることができる。また、フッ素樹脂は一般的に電気絶縁性が高く帯電しやすいが、導電性粒子を分散させることで、電荷を効果的にトナー担持ローラに逃がし帯電を防止することができる。
ところで、前記凸部と前記凹部との高低差については、前記トナーの体積平均粒径以上であることが好ましい。両者の高低差が小さいと、この高低差より大きな粒径を有するトナーが凹部に担持された際にシール部材を持ち上げて凸部との接触を不安定にするおそれがある。凸部と凹部との高低差をトナーの体積平均粒径以上とすれば、ほとんどのトナーはその粒径が凸部と凹部との高低差以下となるので、このような問題が生じにくい。
また、前記トナー担持ローラ表面では、前記凸部と前記凹部とを繋ぐ斜面の傾きが、前記トナー担持ローラの回転に伴う表面の移動方向における前方側で後方側よりも大きくなるようにしてもよい。このような構成によれば、凸部の頂面にトナーが付着したとしてもシール部材との当接により掻き落とされやすくなる一方、凹部に担持されたトナーがシール部材により凸部頂面に運ばれ難くなる。つまり、このような構成とすることによって、凸部に担持されるトナーを減らすことができ、これにより、凸部頂面とシール部材との間でトナーが押圧されていずれかの表面に付着したり、凸部頂面とシール部材との間の導通を妨げたりするのを防止することができる。
また、前記トナー担持ローラの回転方向において前記トナー担持ローラと前記シール部材との当接位置よりも上流側で前記トナー担持ローラ表面に当接して、前記凸部の頂面へのトナー付着を規制する規制部材を備えるようにしてもよい。上記したように、シール部材に蓄積した電荷を効果的に逃がすためには、シール部材の当接面が、導電性を有するトナー担持ローラの凸部頂面と直接接することが必要である。規制部材を設けて凸部頂面へのトナー付着を規制することによって、凸部頂面を露出させた状態でシール部材と当接させることが可能である。また、凹部のみにトナーを担持させることにより、トナー搬送量の制御を行うことができる。
さらに、トナー担持ローラにおいては、前記各凸部の前記頂面が互いに導通していることがより好ましい。こうすることにより、凸部がシール部材から受け取った電荷を分散させて、より多くの電荷をシール部材から奪うことが可能となり、シール部材の帯電をより効果的に防止することができる。このような構造を実現するためには、例えば、金属管表面に多数の溝を刻設して凸部および凹部を形成すればよい。
また、この発明にかかる画像形成装置は、上記目的を達成するため、静電潜像を担持する潜像担持体と、内部にトナーを貯留するハウジングと、略円筒形状に形成されるとともに前記ハウジングに回転自在に軸着され、その表面に帯電トナーを担持しながら回転することで前記ハウジング外部の前記潜像担持体との対向位置にトナーを搬送するトナー担持ローラと、前記トナー担持ローラの回転方向において前記対向位置よりも下流側で、前記ハウジング外部からハウジング内へ向かう前記トナー担持ローラ表面に当接してトナー漏れを防止するシール部材とを備え、前記トナー担持ローラは、規則的に配置された複数の凸部および該凸部を取り囲む凹部をその表面に有し、前記複数の凸部の頂面が互いに同一の円筒面の一部をなしており、各頂面が導電性を有して前記シール部材に当接しており、前記シール部材のうち前記トナー担持ローラ表面と当接する当接面が、帯電列において前記トナーをその帯電極性とは逆極性に帯電させる位置にある樹脂基材に導電性粒子を分散させた材料により形成され、前記樹脂基材の結晶粒径が、前記トナー担持ローラの回転軸に平行な軸方向における前記各凸部頂面の最大長よりも小さく、前記シール部材と前記トナー担持ローラ表面とが同電位であることを特徴としている。
また、この発明にかかる画像形成方法は、上記目的を達成するため、規則的に配置された複数の凸部および該凸部を取り囲む凹部をその表面に有するトナー担持ローラ表面に、ハウジング内に貯留されたトナーを担持させ、前記トナー担持ローラを回転させて、前記トナーを静電潜像を担持する潜像担持体との対向位置に搬送し、前記トナーにより前記静電潜像を現像し、前記トナー担持ローラの回転方向において前記トナー担持ローラと前記潜像担持体との対向位置よりも下流側で前記トナー担持ローラにシール部材を当接させて、前記トナーを前記ハウジング内に回収し、しかも、前記トナー担持ローラを、前記複数の凸部の頂面が互いに同一の円筒面の一部を成すとともに各頂面が導電性を有する構造とする一方、前記シール部材のうち前記トナー担持ローラ表面と当接する当接面を、帯電列において前記トナーをその帯電極性とは逆極性に帯電させる位置にある樹脂基材であって該樹脂基材の結晶粒径が前記トナー担持ローラの回転軸に平行な軸方向における前記各凸部頂面の最大長よりも小さいものに導電性粒子を分散させた材料により構成し、前記トナー担持ローラの前記凸部の頂面と前記シール部材の前記当接面とを当接させ、前記シール部材と前記トナー担持ローラ表面とを同電位とすることを特徴としている。
これらの発明によれば、上記した現像装置の発明と同様に、シール部材に蓄積した電荷を安定的にトナー担持ローラ側に逃がすことでシール部材の帯電を抑制して、その帯電に起因するトナー飛散やカブリ等の問題を効果的に防止することができる。
また、上記のように構成された画像形成装置においては、前記トナー担持ローラ表面のうち少なくとも前記凸部にトナーを担持させずに、前記トナー担持ローラを回転させながら前記シール部材とを当接させる動作モードを有することがより好ましい。このように、トナーを担持させていない凸部とシール部材とを当接させることにより、シール部材に蓄積された電荷をより確実にトナー担持ローラへ逃がすことができる。
図1はこの発明を適用した画像形成装置の一実施形態を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナー(現像剤)を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する画像形成装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号がメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11からの指令に応じてエンジンコントローラ10に設けられたCPU101がエンジン部EG各部を制御して所定の画像形成動作を実行し、シートSに画像信号に対応する画像を形成する。
このエンジン部EGでは、感光体22が図1の矢印方向D1に回転自在に設けられている。また、この感光体22の周りにその回転方向D1に沿って、帯電ユニット23、ロータリー現像ユニット4およびクリーニング部25がそれぞれ配置されている。帯電ユニット23は所定の帯電バイアスを印加されており、感光体22の外周面を所定の表面電位に均一に帯電させる。クリーニング部25は一次転写後に感光体22の表面に残留付着したトナーを除去し、内部に設けられた廃トナータンクに回収する。これらの感光体22、帯電ユニット23およびクリーニング部25は一体的に感光体カートリッジ2を構成しており、この感光体カートリッジ2は一体として装置本体に対し着脱自在となっている。
そして、この帯電ユニット23によって帯電された感光体22の外周面に向けて露光ユニット6から光ビームLが照射される。この露光ユニット6は、外部装置から与えられた画像信号に応じて光ビームLを感光体22上に露光して画像信号に対応する静電潜像を形成する。
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4によってトナー現像される。すなわち、この画像形成装置では、現像ユニット4は、図1紙面に直交する回転軸中心に回転自在に設けられた支持フレーム40、支持フレーム40に対して着脱自在のカートリッジとして構成されてそれぞれの色のトナーを内蔵するイエロー用の現像器4Y、シアン用の現像器4C、マゼンタ用の現像器4M、およびブラック用の現像器4Kを備えている。この現像ユニット4は、エンジンコントローラ10により制御されている。そして、このエンジンコントローラ10からの制御指令に基づいて、現像ユニット4が回転駆動されるとともにこれらの現像器4Y、4C、4M、4Kが選択的に感光体22と所定のギャップを隔てて対向する所定の現像位置に位置決めされると、当該現像器に設けられて選択された色のトナーを担持する現像ローラ44が感光体22に対し対向配置され、その対向位置において現像ローラ44から感光体22の表面にトナーを付与する。これによって、感光体22上の静電潜像が選択トナー色で顕像化される。
図3は現像器の外観を示す図である。また、図4は現像器の構造および現像バイアス波形を示す図である。より詳しくは、図4(a)は現像器の構造を示す断面図である。また、図4(b)は現像バイアス波形と感光体表面電位との関係を示す図である。各現像器4Y、4C、4M、4Kはいずれも同一構造を有している。したがって、ここでは、現像器4Kの構成について図3および図4(a)を参照しながらさらに詳しく説明するが、その他の現像器4Y、4C、4Mについてもその構造および機能は同じである。
この現像器4Kでは、その内部に一成分トナーTを収容するハウジング41に供給ローラ43および現像ローラ44が軸着されており、当該現像器4Kが上記現像位置に位置決めされると、現像ローラ44が感光体2と現像ギャップDGを隔てて対向位置決めされるとともに、これらのローラ43、44が本体側に設けられた回転駆動部(図示省略)と係合されて所定の方向に回転する。供給ローラ43は例えば発泡ウレタンゴム、シリコンゴムなどの弾性材料により円筒状に形成されている。また、現像ローラ44は、銅、アルミニウム、ステンレス等の金属または合金により円筒状に形成されている。そして、2つのローラ43、44が接触しながら回転することでトナーが現像ローラ44の表面に擦り付けられて所定厚みのトナー層が現像ローラ44表面に形成される。ここでは負帯電トナーを用いた例について説明するが、正帯電トナーであってもよい。
ハウジング41の内部空間は隔壁41aによって第1室411および第2室412に仕切られている。供給ローラ43および現像ローラ44はともに第2室412に設けられており、これらのローラの回転に伴って第2室412内のトナーが流動し攪拌されながら現像ローラ44の表面に供給される。一方、第1室411に貯留されているトナーは、供給ローラ43および現像ローラ44とは隔離されているので、これらの回転によっては流動しない。このトナーは、現像ユニット4が現像器を保持したまま回転することによって、第2室412に貯留されたトナーと混合され攪拌される。
このように、この現像器では、ハウジング内部を2室に仕切り、供給ローラ43および現像ローラ44の周囲をハウジング41の側壁および隔壁41aで囲み比較的容積の小さい第2室412を設けることにより、トナー残量が少なくなった場合でも、トナーが効率よく現像ローラ44の近傍に供給されるようにしている。また、第1室411から第2室412へのトナー供給およびトナー全体の攪拌を現像ユニット4の回転によって行うようにすることで、現像器内部にトナー攪拌のための攪拌部材(オーガ)を省いたオーガレス構造を実現している。
また、この現像器4Kでは、現像ローラ44の表面に形成されるトナー層の厚みを所定厚みに規制するための規制ブレード46が配置されている。この規制ブレード46は、ステンレスやリン青銅などの弾性を有する板状部材461と、板状部材461の先端部に取り付けられたシリコンゴムやウレタンゴムなどの樹脂部材からなる弾性部材462とで構成されている。この板状部材461の後端部はハウジング41に固着されており、図4の矢印に示す現像ローラ44の回転方向D4において、板状部材461の先端部に取り付けられた弾性部材462が板状部材461の後端部よりも上流側に位置するように配設されている。そして、その弾性部材462が現像ローラ44表面に弾性的に当接することで規制ニップを形成し、現像ローラ44の表面に形成されるトナー層を最終的に所定の厚みに規制する。
このようにして現像ローラ44の表面に形成されたトナー層は、現像ローラ44の回転によって順次、その表面に静電潜像が形成されている感光体2との対向位置に搬送される。そして、エンジンコントローラ10に制御されるバイアス用電源140からの現像バイアスが現像ローラ44に印加される。図4(b)に示すように、感光体22の表面電位Vsは、帯電ユニット23により均一に帯電された後露光ユニット6からの光ビームLの照射を受けた露光部では残留電位Vr程度にまで低下し、光ビームLが照射されなかった非露光部ではほぼ均一の電位Voとなっている。一方、現像ローラ44に与えられる現像バイアスVbは直流電位Vaveを重畳した矩形波交流電圧であり、そのピーク間電圧を符号Vppにより表す。このような現像バイアスVbが印加されることにより、現像ローラ44上に担持されたトナーは現像ギャップDGにおいて飛翔して感光体22の表面各部にその表面電位Vsに応じて部分的に付着し、こうして感光体22上の静電潜像が当該トナー色のトナー像として顕像化される。
現像バイアス電圧Vbとしては、例えば、ピーク間電圧Vppが1500V、周波数が3kHz程度の矩形波電圧を用いることができる。また、その直流成分Vaveは、感光体22の残留電位Vrとの電位差がいわゆる現像コントラストとなり画像濃度に影響を与えるので、所定の画像濃度を得るために必要な値とすることができる。
さらに、ハウジング41には、現像ローラ44の回転方向において感光体22との対向位置よりも下流側で現像ローラ44表面に圧接されたシール部材47が設けられている。シール部材47は、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などの柔軟性を有するフッ素樹脂材料により形成され、現像ローラ44の回転軸に平行な方向Xに沿って延びる帯状のフィルムであり、長手方向Xに直交する短手方向における一方端部がハウジング41に固着されるとともに、他方端部が現像ローラ44表面に当接されている。他方端部は現像ローラ44の回転方向D4における下流側に向かうように、いわゆるトレイル方向に現像ローラ44に当接されており、感光体22との対向位置を通過した現像ローラ44表面に残留しているトナーをハウジング41内に案内するともに、ハウジング内のトナーが外部へ漏れ出すのを防止している。シール部材47については後でさらに詳しく説明する。
図5は現像ローラおよびその表面の部分拡大図を示す図である。現像ローラ44は略円筒形のローラ状に形成されており、その長手方向の両端にはローラと同軸にシャフト440が設けられており、該シャフト440が現像器本体により軸支されて現像ローラ44全体が回転自在となっている。現像ローラ44表面のうちその中央部44aには、図5の部分拡大図(点線円内)に示すように、規則的に配置された複数の凸部441と、それらの凸部441を取り囲む凹部442とが設けられている。
複数の凸部441のそれぞれは、図5紙面の手前側に向けて突出しており、各凸部441の頂面は、現像ローラ44の回転軸と同軸である単一の円筒面の一部をそれぞれ成している。また、凹部442は凸部441の周りを網目状に取り囲む連続した溝となっており、凹部442全体も現像ローラ44の回転軸と同軸かつ凸部の成す円筒面とは異なる1つの円筒面を成す。そして、凸部441とそれを取り囲む凹部442との間は緩やかな斜面443によって繋がれている。すなわち、該斜面443の法線は現像ローラ44の半径方向外向き(図において上方)、つまり現像ローラ44の回転軸から遠ざかる方向の成分を有する。このような構造の現像ローラ44については、例えば特開2007−140080号公報に記載の製造方法により製造することができる。
図6は現像ローラ表面のさらに詳細な構造を示す平面展開図である。現像ローラ44表面の凸部441の1つ1つは、図6(a)に示すように、略正方形の突起を45度回転させた形の頂部を有しており、これが現像ローラ44の回転軸に平行な幅方向Xに等間隔かつ一直線状に多数配列されて凸部列を成している。また、凸部列は、現像ローラ44周面上において幅方向Xに直交する周方向Yに位置を異ならせて複数列設けられている。図6(a)では3列の凸部列が示されている。おり、以下の説明では図6(a)の上部(現像ローラ44の移動方向D4において下流側)から順にこれらの凸部列をそれぞれ「第1列」、「第2列」、「第3列」と称する。
図6(a)に示すように、第1列と第2列との間では、幅方向Xにおける凸部441の位置が、凸部441の配列ピッチの半分だけずれている。第2列と第3列との間についても同様である。すなわち、凸部441が現像ローラ44表面においていわゆる千鳥配列となるように、各凸部列が配置されている。このため、図6(b)に示すように、現像ローラ44表面には幅方向Xに対し角度θ(=45度)の斜め方向に沿った凸部の列が形成されていると見ることもできる。
各部の寸法を図6(b)を参照して例示する。凸部441頂面の対角線の長さL1はX方向、Y方向とも50μm、凸部441の基底部の対角線の長さL2はX方向、Y方向とも100μmである。また、X方向において同一位置かつY方向において互いに隣接する2つの凸部の基底部の間隔L3は50μm、Y方向において同一位置かつX方向において互いに隣接する2つの凸部の基底部の間隔も同じである。これらの関係から、一方向(X方向またはY方向)において同一位置かつ他方の方向において互いに隣接する2つの凸部同士の間隔L4は100μmである。なお、各部の寸法はこれらの数値に限定されるものではなく、適宜改変されてもよい。
また、凸部441と凹部442とを繋ぐ斜面443のうち、現像ローラ44の回転に伴うその表面の移動方向D4において当該凸部441の前方側に位置する斜面443aと、後方側に位置する斜面443bとの間で、斜面の傾きを異ならせている。このようにする理由については後に詳述する。
図1に戻って画像形成装置の説明を続ける。上記のようにして現像ユニット4で現像されたトナー像は、一次転写領域TR1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。転写ユニット7は、複数のローラ72〜75に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ73を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向D2に回転させる駆動部(図示省略)とを備えている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体22上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト71上に重ね合わせてカラー画像を形成するとともに、カセット8から1枚ずつ取り出され搬送経路Fに沿って二次転写領域TR2まで搬送されてくるシートS上にカラー画像を二次転写する。
このとき、中間転写ベルト71上の画像をシートS上の所定位置に正しく転写するため、二次転写領域TR2にシートSを送り込むタイミングが管理されている。具体的には、搬送経路F上において二次転写領域TR2の手前側にゲートローラ81が設けられており、中間転写ベルト71の周回移動のタイミングに合わせてゲートローラ81が回転することにより、シートSが所定のタイミングで二次転写領域TR2に送り込まれる。
また、こうしてカラー画像が形成されたシートSは定着ユニット9によりトナー像を定着され、排出前ローラ82および排出ローラ83を経由して装置本体の上面部に設けられた排出トレイ部89に搬送される。また、シートSの両面に画像を形成する場合には、上記のようにして片面に画像を形成されたシートSの後端部が排出前ローラ82後方の反転位置PRまで搬送されてきた時点で排出ローラ83の回転方向を反転し、これによりシートSは反転搬送経路FRに沿って矢印D3方向に搬送される。そして、ゲートローラ81の手前で再び搬送経路Fに乗せられるが、このとき、二次転写領域TR2において中間転写ベルト71と当接し画像を転写されるシートSの面は、先に画像が転写された面とは反対の面である。このようにして、シートSの両面に画像を形成することができる。
また、図2に示すように、各現像器4Y,4C,4Mおよび4Kには該現像器の製造ロットや使用履歴、内蔵トナーの残量などに関するデータを記憶するメモリ91〜94がそれぞれ設けられている。さらに、各現像器4Y,4C,4M、4Kには無線通信器49Y、49C、49M、49Kがそれぞれ設けられている。そして、必要に応じて、これらが選択的に本体側に設けられた無線通信器109と非接触にてデータ通信を行い、インターフェース105を介してCPU101と各メモリ91〜94との間でデータの送受を行って該現像器に関する消耗品管理等の各種情報の管理を行っている。なお、この画像形成装置では、無線通信等の電磁的手段を用いて非接触にてデータ送受を行っているが、本体側および各現像器側にコネクタ等を設け、コネクタ等を機械的に嵌合させることで相互にデータ送受を行うようにしてもよい。
また、この装置では、図2に示すように、メインコントローラ11のCPU111により制御される表示部12を備えている。この表示部12は、例えば液晶ディスプレイにより構成され、CPU111からの制御指令に応じて、ユーザへの操作案内や画像形成動作の進行状況、さらに装置の異常発生やいずれかのユニットの交換時期などを知らせるための所定のメッセージを表示する。
なお、図2において、符号113はホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像を記憶するためにメインコントローラ11に設けられた画像メモリである。また、符号106はCPU101が実行する演算プログラムやエンジン部EGを制御するための制御データなどを記憶するためのROM、また符号107はCPU101における演算結果やその他のデータを一時的に記憶するRAMである。
また、ローラ75の近傍には、クリーナ76が配置されている。このクリーナ76は図示を省略する電磁クラッチによってローラ75に対して近接・離間移動可能となっている。そして、ローラ75側に移動した状態でクリーナ76のブレードがローラ75に掛け渡された中間転写ベルト71の表面に当接し、二次転写後に中間転写ベルト71の外周面に残留付着しているトナーを除去する。
さらに、ローラ75の近傍には、濃度センサ60が配置されている。この濃度センサ60は、中間転写ベルト71の表面に対向して設けられており、必要に応じ、中間転写ベルト71の外周面に形成されるトナー像の画像濃度を測定する。そして、その測定結果に基づき、この装置では、画像品質に影響を与える装置各部の動作条件、例えば各現像器に与える現像バイアスや、露光ビームLの強度、さらには装置の階調補正特性などの調整を行っている。
この濃度センサ60は、例えば反射型フォトセンサを用いて、中間転写ベルト71上の所定面積の領域の濃淡に対応した信号を出力するように構成されている。そして、CPU101は、中間転写ベルト71を周回移動させながらこの濃度センサ60からの出力信号を定期的にサンプリングすることで、中間転写ベルト71上のトナー像各部の画像濃度を検出することができる。
次に、上記のように構成された画像形成装置の現像器4K等における、現像ローラ44上のトナー層規制の詳細について説明する。上記のようにトナーを担持する現像ローラ44表面に凹凸を設けた構成においては、その凸部441および凹部442の双方にトナーを担持させることが可能であるが、この実施形態では、規制ブレード46を直接現像ローラ44表面の凸部441に当接することにより凸部441のトナーを除去するようにしていう。このようにする理由は以下の通りである。
まず、凸部441に均一なトナー層を形成するためには規制ブレード46と凸部441とのギャップの精密な管理が必要となるが、凹部442のみにトナーを担持させるためには規制ブレード46と凸部442とを当接させて凸部441のトナーを全て除去すればよいので実現が比較的容易である。また、搬送されるトナーの量は規制ブレード46と凹部442との隙間に生じる空間の容積によって決まるので、トナー搬送量を安定させることができる。
また、搬送されるトナー層の良好さという点においても利点がある。すなわち、凸部441にトナーを担持させると規制ブレード46との摺擦に起因するトナーの劣化が起こりやすい。具体的には、トナーの流動性や帯電性が低下したり、トナーが圧粉状態となり凝集したり現像ローラ44に固着してフィルミングを生じさせるなどの問題がある。これに対し、規制ブレード46からの押圧をあまり受けない凹部442にトナーを担持させるとこのような問題が起こりにくい。また、凸部441に担持されるトナーと凹部442に担持されるトナーとでは規制ブレード46との摺擦のされ方が大きく異なるため、トナーの帯電量のばらつきが大きくなることが予想されるが、凹部442のみにトナーを担持させることでこのようなばらつきも抑えられる。
特に近年では、画像の高精細化やトナー消費量および消費電力の削減を実現するためにトナーの小粒径化や定着温度の低温化が求められているが、上記の構成はこのような要求にも対応することが可能なものである。小粒径トナーにおいては帯電の立ち上がりが鈍いにもかかわらず飽和帯電量が高いため、凸部441に担持されたトナーは凹部442に担持されたトナーよりも帯電量が著しく高く(過帯電)なる傾向にある。このような帯電量の差はいわゆる現像履歴として画像に現れる。また、低融点トナーでは摺擦によるトナー同士または現像ローラ44等への固着が起きやすい。しかしながら、凹部442のみにトナーを担持する上記の構成ではこのような問題は生じにくい。
次に、本発明の主題であるシール部材47の帯電の問題について検討する。シール部材47は、現像ローラ44表面に残留付着する帯電トナーと接触することにより、トナーからの帯電電荷を受け取る。これによりトナーは除電されて現像ローラ44表面から離脱しやすい状態となってハウジング41内に回収される。回収されたトナーはその帯電電荷がリセットされて、ハウジング41内に貯留されたトナーと混合される。
トナーに対する除電作用を高めるためには、トナーをその帯電極性とは逆極性に帯電させる機能をシール部材47が有することが望ましい。そこで、シール部材47のうち、少なくとも現像ローラ44と当接する可能性のある表面領域については、帯電列においてトナーをその帯電極性とは逆極性に帯電させる位置にある材料により形成することが望ましい。例えば、広く使用されているアクリル系またはスチレン−アクリル系トナーは負帯電トナーであり、トナーの帯電電位を正側に変化させる材料としては、帯電列においてトナーを構成する材料よりも負側(下位側)の位置にあるPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂、塩化ビニール、PE(ポリエチレン)などが挙げられる。
その一方で、シール部材47は受け取った電荷によりトナーの帯電極性と同極性に帯電することとなる。特に、上記に例示した材料はいずれも単体では電気絶縁性の高いものであり、トナーから受け取った電荷が蓄積されて帯電しやすい。シール部材47がトナーと同極性に帯電すると、接近してきた帯電トナーに対して斥力を及ぼすことになる。また、さらなる電荷を受け取る能力が低下するため、帯電トナーを除電する機能が低下する。さらに、負に帯電したシール部材47が、正に帯電したあるいは電気的に中性なトナー粒子や外添剤粒子等を吸着してしまい、シール部材47や現像ローラ44表面に固着してフィルミングを生じさせることがある。これらはいずれも、シール部材47近傍における現像ローラ44からのトナー飛散や、カブリ、画像スジなどの画像欠陥を生じさせる原因となる。
この問題を解消するために、本実施形態の画像形成装置では次のような構成を採っている:
(1)現像ローラ44の表面に、互いに同一の円筒面の一部をなす多数の凸部441を設ける;
(2)現像ローラ44を金属製として各凸部441の頂面に導電性を持たせ、かつ、各凸部441を互いに導通させる;
(3)シール部材47を、トナーを除電する作用を有する樹脂基材にカーボンを分散させて導電性を持たせたものにより形成する;
(4)樹脂基材として、結晶粒子径が20〜30μmのPTFE樹脂を使用する。
次に、上記のような構成とした理由について、図7ないし図10を参照しながら以下に分説する。まず上記構成(1)および(2)について説明する。
図7は現像ローラとシール部材との当接状態を示す図である。先に説明したように(図5および図6参照)、この実施形態では、現像ローラ44表面に多数の凸部441を設けている。各凸部441頂面のそれぞれは、互いに同一の円筒面をなしている。そのため、図7(a)に示すように、シール部材47のうち現像ローラ44と当接する当接面471と、現像ローラ44表面の各凸部441の頂面とが面同士で接触し、しかも、その当接圧は、シール部材47の当接面471と複数の凸部441のそれぞれが対向する各位置においてほぼ均一である。その結果、各位置において、シール部材47と凸部441とを確実に接触させることができる。なお、シール部材47の当接面471のうち凹部442と対向している箇所では現像ローラ44表面との接触がないように見えるが、実際には現像ローラ44表面が図のY方向に移動することで他の列に属する凸部が当該箇所と接触することになる。
現像ローラ44は金属製であるため、各凸部441の頂面は導電性を有しており、かつ各凸部441同士は互いに導通している。このため、シール部材47の各部に蓄積された電荷を、凸部441との当接により現像ローラ44側に確実に移動させることができる。また、現像ローラ44はバイアス用電源140に接続されているので、シール部材47からの電荷をバイアス用電源140を介して外部へ逃がすことができる。
現像ローラ表面をサンドブラスト加工により仕上げた従来技術の構造を、比較例として図7(b)に示す。ブラスト加工された現像ローラ1044の表面には、図7(b)に示すように丸い多数の窪みがあり、窪みの深さや突出部分の高さは均一でなくばらつきを有している。このため、この表面にシール部材1047を当接させた場合、現像ローラ表面のうち実際にシール部材1047と当接する領域は周囲と比べて大きく突出した一部の箇所のみであり、かつその接触の態様はほぼ点接触である。このように不確実な接触箇所を介して、シール部材1047から現像ローラ1044への電荷の移動をスムーズに行うことはほとんど期待できない。
このように、この実施形態では、導電を有し、互いに同一の円筒面の一部をなす多数の凸部441を現像ローラ44の表面に設け、これをシール部材47に当接させることにより、シール部材47に蓄積された電荷を安定的かつ確実に現像ローラ44へ逃がし、シール部材47の帯電を防止している。また、放出される電荷の導電経路が短いので、短時間の接触でも効率よく電荷を放出させることができる。なお、シール部材47の電位については現像ローラ44と同電位とする。こうすることで、現像ローラ44とシール部材47との間での無用な電荷の移動をなくすことができる。シール部材47に現像ローラ44と同じ現像バイアス電位を与えてもよいが、この実施形態ではシール部材47に導電性を持たせ現像ローラ44表面と導通させているため、積極的に電位を与えなくてもよい。
続いて、上記構成(3)および(4)について説明する。前記したように、シール部材47としてはトナーを除電する作用を有する材料が望ましく、この実施形態では、負帯電トナーを使用しているのでこれを正に帯電させる作用を有する材料としてPTFEを使用している。また、蓄積された電荷をスムーズに逃がすため、PTFE基材にカーボン粒子を分散させたものを使用している。さらに、PTFE基材としては、該基材を構成する結晶の粒子径が20〜30μm程度のものを使用する。その理由は以下の通りである。
図8はシール部材の粒子構造を示す図である。PTFEなどの樹脂素材は、微視的には多くの結晶の集まりから成っている。樹脂素材に分散させたカーボン粒子などの添加物は、基材全体に均一に分布しているわけではなく、その多くが結晶粒界に入りこんでいる。つまり、シール部材47に蓄積された電荷は、結晶内部ではなく、結晶粒界に沿って分布するカーボン粒子などの導電性粒子を介して現像ローラ44側に移動する。すなわち、シール部材47から電荷を逃がす場合の導電経路は主に結晶粒界に沿って形成される。この観点から、図8(a)に示すように結晶粒子が小さい場合(代表的な粒子径:d1)と、図8(b)に示すように結晶粒子が大きい場合(代表的な粒子径:d2>d1)とを比較検討する。図8において、破線は樹脂基材の結晶粒界を示している。
この実施形態では、凸部441頂面の最大長が約50μmである。これは、例えば図6(b)に示す凸部441頂面がなすひし形の対角線の長さL1に相当している。図8(a)に示すように、この長さL1に比べて、シール部材47を構成する樹脂基材の結晶粒子径d1が十分に小さいとき、シール部材47を構成する複数の粒子が凸部441の頂面と当接することになる。そのため、それらの結晶の粒界が凸部441との当接箇所に現れることとなる。その結果、粒界に分布する導電性粒子と凸部441頂面とを介した導電経路が形成されて、シール部材47に蓄積された電荷が効率よく現像ローラ44側に放出される。
一方、図8(b)に示すように、シール部材47を構成する樹脂基材の結晶粒子径d2が凸部441頂面の最大長L1よりも大きいとき、凸部441との当接箇所を単一の結晶粒子が占める場合が生じ、結晶粒界を介した電荷放出の作用を弱めてしまうことになる。
そこで、この実施形態では、凸部441頂面の最大長L1(50μm)よりも小さな(平均粒子径20〜30μm)を有する樹脂基材を用いている。こうすることで、シール部材47に蓄積された電荷を、結晶粒界を介して効率よく放出できるようにしている。
図9はシール部材の構成とその評価結果を示す図である。本願発明者は、材料の異なる複数のシール部材のサンプルを準備し、これを装置に装着して種々の評価を行った。樹脂基材としては、負帯電トナーを正に帯電させる(あるいは帯電量を低下させる)材料の代表的なものとしてPTFEおよびPE樹脂を用い、それぞれ粒子径の異なる複数のシール部材のサンプルを用意した。また、評価項目としては、形成される画像へのカブリの程度、現像ローラ44表面からのトナー飛散量および画像に生じるスジ状の欠陥(画像スジ)の程度を用い、これらが少ないほど評価が高くなるようにした。
その結果、図9に示すように、カーボン粒子を分散させたPTFE基材で平均粒子径が25μmのとき、カブリ、トナー飛散および画像スジの各評価項目において最も良好な結果を得られた。すなわち、カブリ、トナー飛散および画像スジの発生レベルがいずれも最低であった。また、カーボン粒子を分散させたPTFE基材で平均粒子径が50μmのとき、これに次ぐ結果が得られた。一方、同じカーボン粒子を分散させたPTFE基材であっても、その粒子径が100μmの場合には、よい結果は得られなかった。このように、基材の平均粒子径については、凸部441のX方向における最大長さ以下であることが好ましい。
また、基材がPE樹脂である場合、粒子径が80μmでやや不良、150μmでは不良という結果となった。PE樹脂の場合、一般に流通しているのは比較的粒子径の大きなものばかりであり、本実施形態のように、凸部441の最大長さが50μm程度である場合、より粒子径の小さなPTFEなどのフッ素樹脂がシール部材の基材として最も適していると言える。そこで、この実施形態では、シール部材47の材料として、平均粒子径が20〜30μmのPTFE樹脂基材にカーボン粒子を分散させたものを採用した。
このように粒子の細かいフッ素樹脂は、現像ローラ44表面の凸部441と摺擦されることにより削られて凸部441表面に付着する場合があるが、こうして凸部441の頂面に付着した樹脂は新たなトナーの付着を抑制する効果があるので、現像ローラ44へのフィルミングを防止する効果もある。
さらに、この実施形態では、シール部材47に対する除電作用をさらに効果的なものとするために、現像ローラ44の表面構造を以下のようにしている。
図10は軸方向から見た現像ローラ表面の断面構造を示す図である。図10(a)に示すように、この実施形態では、凸部441と凹部442とを繋ぐ斜面443のうち、現像ローラ44の回転に伴う移動方向において当該凸部441の前方側に位置する斜面443aの傾きが、同方向において凸部441の後方側に位置する斜面443bの傾きよりも大きくなるようにしている。すなわち、図10(a)に示す角度α、βの間には、α>βの関係が成立している。
これは、凸部441の頂面に付着したトナーT1がシール部材47との接触またはその斥力により斜面443bに沿ってスムーズに凹部442へ送られるようにする一方、凹部442または斜面443a、443bに付着したトナーT2が斜面443aを駆け登って凸部441に回り込むのを防止するためである。凸部441の頂面にトナーが付着していると、当該トナーがシール部材47と凸部441との間に挟まれて摺擦されることにより、一方の表面に固着してしまったり、外添剤が脱落して特性が劣化したりすることがある。この実施形態では、凸部441に付着したトナーT1の凹部442への移動をスムーズにする一方、凹部442または斜面443に付着したトナーT2の凸部441への移動を難しくすることによって、このような問題が発生しないようにする。
また、図10(b)に示すように、凸部441と凹部442との高低差Hが、トナーの体積平均粒径Dave以上となるようにしている。凸部441と凹部442との高低差Hよりも大きな粒径を有するトナーT0が凹部442に担持されたとき、その頂部が凸部441の頂面よりも突出してしまう。この場合、トナーT0がシール部材47を持ち上げてしまい凸部441との導通が取れなくなってしまう。このような状況が高い確率で発生すると、シール部材47と現像ローラ44とが直接接触する時間が短くなりシール部材47に蓄積された電荷を効率よく逃がすことができなくなる。凸部441と凹部442との高低差Hをトナーの体積平均粒径Dave以上にしておけば、このような状況が現れる確率を極めて小さくすることができる。例えば、体積平均粒径が5μmであるトナーを使用する装置では、高低差Hを6μm程度とすればよい。
次に、シール部材47の帯電をより確実に防止するための動作について説明する。前述したように、この実施形態では、凸部441にトナーが担持されていないことが望ましく、このために、規制ブレード46によって現像ローラ表面の凹部442のみにトナーが担持されるようにしている。このことは、シール部材47へのトナー固着やシール部材47の帯電を防止する上でも好ましい。つまり、凸部441にトナーを付着させずにシール部材47と当接させることにより、シール部材47と現像ローラ44との間の導通を確保してシール部材47に蓄積された電荷を確実に現像ローラ44へ逃がすことができる。しかしながら、実際には、画像形成動作が実行され現像ローラ44に現像バイアスが印加されると、現像ローラ44から飛翔したトナーの一部が凸部441に付着してしまうことは避けられないと考えられる。
そこで、画像形成動作時の除電作用とは別に、凸部441にトナーを担持させない状態で現像ローラ44を回転させてシール部材47と当接させることによりシール部材47を積極的に除電するシール除電動作を、所定のタイミングで実行するようにしてもよい。シール除電動作を含む画像形成装置の動作については、例えば以下のようにすることができる。
図11はシール除電動作を含む画像形成装置の動作を示すフローチャートである。装置は外部から画像形成指令が与えられるまで待機しており(ステップS101)、画像形成指令を受け付けると、画像形成動作を実行して該指令に対応する画像を形成する(ステップS102)。そして、当該現像器を使用して形成した画像枚数の積算値である積算画像形成枚数を算出する(ステップS103)。
ここで、積算画像形成枚数が所定の閾値を超えたかどうかを判定する(ステップS104)。ここでの閾値は、例えば100枚ごとや500枚ごと、1000枚ごとなどに設定することができる。そして、積算画像形成枚数が閾値に達していなければステップS101に戻って新たな画像形成指令を待つ。一方、積算画像形成枚数が閾値を超えたときには、シール除電動作を実行する(ステップS105)。
シール除電動作としては、例えば次のような動作を行えばよい。すなわち、現像ローラ44に現像バイアスを印加せず、より好ましくは接地し、この状態で所定時間、現像ローラ44を回転させる。こうすることで、規制ブレード46により凸部441へのトナー付着が規制された現像ローラ44表面がそのままシール部材47との当接位置に到達し、トナーを担持しない凸部441がシール部材47に直接接触することで、シール部材47に蓄積した電荷を除電する。こうしてシール部材47を除電した後、ステップS101に戻って新たな画像形成指令の入力を待つ。
このようにすることで、シール部材47に蓄積された電荷をより確実に除去して、シール部材47や現像ローラ44へのトナー付着やカブリ、トナー飛散等の発生をより確実に防止することが可能となる。なお、シール除電動作において凹部442にトナーを担持させるか否かは任意であるが、凹部442にトナーを担持させた場合でも、上記のように現像ローラ44への現像バイアスの印加を停止することにより、飛翔したトナーの一部が凸部441へ回り込むことは防止され、凸部441にトナーを担持させない状態でシール部材47に接触させることが可能である。
以上のように、この実施形態では、現像ローラ44の表面に、頂面が互いに同一の円筒面の一部をなす多数の凸部441を設けるとともに、トナーを除電する作用を有するPTFE樹脂基材にカーボン粒子を分散させて導電性を持たせた材料により形成されたシール部材47を現像ローラ44表面に当接させている。このような構成によれば、帯電トナーとの当接によるシール部材47の帯電電荷を、凸部441との面接触により確実に現像ローラ44側に逃がすことができ、シール部材47の帯電に起因するトナーの飛散やカブリ、フィルミング等の問題の発生を未然に防止することができる。
また、シール部材47の樹脂基材として、その結晶粒径が凸部441の最大長さよりも小さい材料を用いることにより、結晶粒界を介した電荷の移動をスムーズにして、シール部材47に蓄積された電荷をより効率よく現像ローラ44へ逃がすことができる。
以上説明したように、上記各実施形態においては、現像器4Y、4M、4Cおよび4Kがそれぞれ本発明の「現像装置」として機能している。また、上記実施形態では、感光体22、現像ローラ44およびシール部材47がそれぞれ本発明の「潜像担持体」、「トナー担持ローラ」および「シール部材」として機能している。また、ハウジング41および規制ブレード46がそれぞれ本発明の「ハウジング」および「規制部材」として機能している。また、シール部材47を構成するPTFE樹脂に分散させたカーボン粒子が、本発明の「導電性粒子」として機能している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、先にも述べたが、上記実施形態における「シール除電動作」の実行は任意的なものであり、必須ではない。というのは、通常の画像形成動作において凸部441に付着する程度のトナー量であれば、凸部441とシール部材47との導通を完全に妨げることは考えにくく、シール部材47の除電作用を大きく低下させることはないからである。
また、上記実施形態では、シール部材47の基材となるPTFE樹脂に添加する導電性粒子としてカーボン粒子を用いているが、例えば金属微粒子などを導電性粒子として用いることも可能である。また、シール部材47の基材としては、上記したPTFE樹脂以外の材料であっても、トナーを除電する機能を有し、かつ結晶粒径の小さいものであれば使用可能である。
さらに、上記各実施形態は、複数の現像器を回転するロータリー現像ユニットに装着したいわゆるロータリー現像方式の画像形成装置に本発明を適用したものであるが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、例えば複数の現像器を転写媒体の回転方向に沿って並べたいわゆるタンデム現像方式の画像形成装置や、現像器を1個のみ備えたモノクロが像形成装置に対しても、本発明を適用することが可能である。
この発明を適用した画像形成装置の一実施形態を示す図。 図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図。 現像器の外観を示す図。 現像器の構造および現像バイアス波形を示す図。 現像ローラおよびその表面の部分拡大図を示す図。 現像ローラ表面のさらに詳細な構造を示す平面展開図。 現像ローラとシール部材との当接状態を示す図。 シール部材の粒子構造を示す図。 シール部材の構成とその評価結果を示す図。 軸方向から見た現像ローラ表面の断面構造を示す図。 シール除電動作を含む画像形成装置の動作を示すフローチャート。
符号の説明
4Y,4M,4C,4K…現像器(現像装置)、 22…感光体(潜像担持体)、 41…ハウジング、 44…現像ローラ(トナー担持ローラ)、 46…規制ブレード(規制部材)、 47…シール部材、 441…(現像ローラ表面の)凸部、 442…(現像ローラ表面の)凹部、 471…(シール部材の)当接面

Claims (9)

  1. 内部にトナーを貯留するハウジングと、
    略円筒形状に形成されるとともに前記ハウジングに回転自在に軸着され、その表面に帯電トナーを担持しながら回転することで前記ハウジング外部にトナーを搬送するトナー担持ローラと、
    記ハウジング外部からハウジング内へ向かう前記トナー担持ローラ表面に当接してトナー漏れを防止するシール部材と
    を備え、
    前記トナー担持ローラは、規則的に配置された複数の凸部および該凸部を取り囲む凹部をその表面に有し、前記複数の凸部の頂面が互いに同一の円筒面の一部をなしており、各頂面が導電性を有して前記シール部材に当接しており、
    前記シール部材のうち前記トナー担持ローラ表面と当接する当接面が、帯電列において前記トナーをその帯電極性とは逆極性に帯電させる位置にある樹脂基材に導電性粒子を分散させた材料により形成され、前記樹脂基材の結晶粒径が、前記トナー担持ローラの回転軸に平行な軸方向における前記各凸部頂面の最大長よりも小さく
    前記シール部材と前記トナー担持ローラ表面とが同電位である
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記樹脂基材がフッ素樹脂である請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記凸部と前記凹部との高低差が前記トナーの体積平均粒径以上である請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記トナー担持ローラ表面では、前記凸部と前記凹部とを繋ぐ斜面の傾きが、前記トナー担持ローラの回転に伴う表面の移動方向における前方側で後方側よりも大きい請求項1ないし3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記トナー担持ローラの回転方向において前記トナー担持ローラと前記シール部材との当接位置よりも上流側で前記トナー担持ローラ表面に当接して、前記凸部の頂面へのトナー付着を規制する規制部材を備える請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 前記各凸部の前記頂面が互いに導通している請求項1ないし5のいずれかに記載の現像装置。
  7. 静電潜像を担持する潜像担持体と、
    内部にトナーを貯留するハウジングと、
    略円筒形状に形成されるとともに前記ハウジングに回転自在に軸着され、その表面に帯電トナーを担持しながら回転することで前記ハウジング外部の前記潜像担持体との対向位置にトナーを搬送するトナー担持ローラと、
    前記ハウジング外部からハウジング内へ向かう前記トナー担持ローラ表面に当接してトナー漏れを防止するシール部材と
    を備え、
    前記トナー担持ローラは、規則的に配置された複数の凸部および該凸部を取り囲む凹部をその表面に有し、前記複数の凸部の頂面が互いに同一の円筒面の一部をなしており、各頂面が導電性を有して前記シール部材に当接しており、
    前記シール部材のうち前記トナー担持ローラ表面と当接する当接面が、帯電列において前記トナーをその帯電極性とは逆極性に帯電させる位置にある樹脂基材に導電性粒子を分散させた材料により形成され、前記樹脂基材の結晶粒径が、前記トナー担持ローラの回転軸に平行な軸方向における前記各凸部頂面の最大長よりも小さく
    前記シール部材と前記トナー担持ローラ表面とが同電位である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記トナー担持ローラ表面のうち少なくとも前記凸部にトナーを担持させずに、前記トナー担持ローラを回転させながら前記シール部材とを当接させる動作モードを有する請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 規則的に配置された複数の凸部および該凸部を取り囲む凹部をその表面に有するトナー担持ローラ表面に、ハウジング内に貯留されたトナーを担持させ、
    前記トナー担持ローラを回転させて、前記トナーを静電潜像を担持する潜像担持体との対向位置に搬送し、前記トナーにより前記静電潜像を現像し、
    前記トナー担持ローラの回転方向において前記トナー担持ローラと前記潜像担持体との対向位置よりも下流側で前記トナー担持ローラにシール部材を当接させて、前記トナーを前記ハウジング内に回収し、しかも、
    前記トナー担持ローラを、前記複数の凸部の頂面が互いに同一の円筒面の一部を成すとともに各頂面が導電性を有する構造とする一方、
    前記シール部材のうち前記トナー担持ローラ表面と当接する当接面を、帯電列において前記トナーをその帯電極性とは逆極性に帯電させる位置にある樹脂基材であって該樹脂基材の結晶粒径が前記トナー担持ローラの回転軸に平行な軸方向における前記各凸部頂面の最大長よりも小さいものに導電性粒子を分散させた材料により構成し、
    前記トナー担持ローラの前記凸部の頂面と前記シール部材の前記当接面とを当接させ、前記シール部材と前記トナー担持ローラ表面とを同電位とする
    ことを特徴とする画像形成方法。
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