JP2010116671A - 建物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特定階1aの床20の一部の上方に中間床30が設けられ、この中間床30の下方が、天井高が0.9m〜1.4mの収納空間3となっているものであり、中間床30の上方が、特定階1aの部屋2に隣接するバルコニー4となっており、このバルコニー4に面する部屋2の一方の外壁21には出入口21aが形成されており、この一方の外壁21と対向する部屋2の他方の外壁22には窓等の開口部22aが形成されていることを特徴とする建物1。これにより、開口部から取り込んだ空気が天井付近を通過し、天井付近に溜まった暖かい空気を、出入口を通じて屋外へと効率良く排気できる。
【選択図】図3
Description
一方、このような高気密・高断熱建物は、屋内外の空気の出入りを遮断しているために換気を十分に行う必要があった。そこで、高気密・高断熱建物の換気を行うために、建物内の部屋等、仕切られた複数の空間をまとめて換気するセントラル換気装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、各部屋の窓やドアを開けただけでは、暖かい空気は各部屋の天井付近に溜まってしまい、効率よく換気を行うことが困難であった。このため、住宅等の建物において自然換気を効率良く行うことが可能な技術の開発が望まれていた。
前記中間床30の上方が、前記特定階1aの部屋2に隣接するバルコニー4となっており、
このバルコニー4に面する前記部屋2の一方の外壁21には出入口21aが形成されており、この一方の外壁21と対向する前記部屋2の他方の外壁22には窓等の開口部22aが形成されていることを特徴とする。
このような出入口21aが形成された一方の外壁21と対向する前記部屋2の他方の外壁22に窓等の開口部22aが形成されているので、この開口部22aから取り込んだ空気は、一段高い高さに位置する前記出入口21aに向かって進むことになり、その際に、前記部屋2の天井23付近を通過するようにして屋外へと抜けることになる。
そして、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、前記部屋2内の暖かい空気は上昇し、前記部屋2の天井23付近に溜まることになるので、前記開口部22aから取り込んだ空気が前記天井23付近を通過することによって、前記天井23付近に溜まった暖かい空気を、前記出入口21aを通じて屋外へと効率良く排気することができる。これによって、自然換気を効率良く行うことが可能となる。
前記部屋2には、前記バルコニー4との間を行き来するための昇降手段24が設けられており、
この昇降手段24は、前記中間床30と略等しい高さに位置するとともに該中間床30と連続し、さらに前記出入口21aに面して設けられる階上床部24aと、この階上床部24aと前記部屋2の床20との間に設けられる階段24bとを備えており、
前記階上床部24aの部屋2側の縁部には、前記出入口21aと対向する所定高さの手摺壁25が立設されており、この手摺壁25の上端部は、前記出入口21aの上端部よりも低い高さに位置していることを特徴とする。
また、この手摺壁25の高さが、例えばこの手摺壁25の上端部と前記部屋2の天井23との間に隙間をあけることができる程度の高さに設定されている場合は、この手摺壁25の上端部と前記部屋2の天井23との間の隙間を通じて、空気を流通させることができる。
すなわち、前記開口部22aから部屋2内に取り込んだ空気は、前記出入口21aの下部ではなく上部に向かって進むことになるので、この空気は、より確実に前記部屋2の天井23付近を通過することになる。これによって、前記天井23付近に溜まった暖かい空気を、前記出入口21aを通じて屋外へと、より効率良く排気することができる。
前記バルコニー4は、躯体の壁が立設された部分を除く該バルコニー4の周縁部に所定高さの手摺壁40が立設されるとともに、上部に屋根がない状態となっていることを特徴とする。
前記開口部22aの上端部は、前記部屋2の天井23付近の高さに位置していることを特徴とする。
前記一方の外壁21と他方の外壁22との間にキッチン2cが配置されていることを特徴とする。
このような出入口が形成された一方の外壁と対向する部屋の他方の外壁に窓等の開口部が形成されているので、この開口部から取り込んだ空気は、一段高い高さに位置する出入口に向かって進むことになり、その際に、部屋の天井付近を通過するようにして屋外へと抜けることになる。
そして、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、部屋内の暖かい空気は上昇し、部屋の天井付近に溜まることになるので、開口部から取り込んだ空気が天井付近を通過することによって、天井付近に溜まった暖かい空気を、出入口を通じて屋外へと効率良く排気することができる。これによって、自然換気を効率良く行うことが可能となる。
このため、前記開口部22aから取り込んだ空気は、一段高い高さに位置する前記出入口21aに向かって進むことになり、その際に、前記部屋2の天井23付近を通過するようにして屋外へと抜けることになる。
すなわち、前記一方の外壁21と他方の外壁22との間の距離が比較的長くなるように離間して配置されており、前記開口部22aから前記出入口21aへと抜ける空気が、前記一方の外壁21と他方の外壁22との間に配置される居住空間を確実に通過して、この居住空間の換気を促進している。
また、前記出入口21aには、図2に示すように、この出入口21aを開閉する戸21bが設けられており、前記開口部22aには、図1に示すように、この開口部22aを開閉する窓サッシ22bが設けられている。これによって、これら戸21bや窓サッシ22bを開いたり閉じたり、または開き度合いによって、前記部屋2内の換気状態を調節できるようになっている。
また、前記開口部22aの上端部は、図3に示すように、前記部屋2の天井23付近の高さに位置している。これによって、前記開口部22aから取り込んだ空気を、前記部屋2内の高い場所、すなわち前記天井23付近を確実に通過させることができる。
なお、本実施の形態の開口部22aの窓サッシ22bは、上下に分割されており、上側の窓サッシ22bと下側の窓サッシ22bとを独立して開閉できるようになっている。したがって、居住者の任意で、上側の窓サッシ22bだけを開放させたり、下側の窓サッシ22bだけを開放させたり、または両方の窓サッシ22bを開放させたりすることができる。
特に、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、火を使った料理の後にキッチン2cの上方の天井23付近に溜まった暖かい空気を、前記出入口21aを通じて屋外へと効率良く排気することができる。
なお、前記他の壁27には開口部27aが形成されており、上階1aには、この開口部27aを介して前記部屋2と行き来できるインナーバルコニー26が配置されており、このインナーバルコニー26から取り込んだ空気を前記一方の外壁21の出入口21aや階段室5に向かって通過させることができる。
この昇降手段24は、前記中間床30と略等しい高さに位置するとともに該中間床30と連続し、さらに前記出入口21aに面して設けられる階上床部24aと、この階上床部24aと前記部屋2の床20との間に設けられる階段24bとを備えている。
また、前記階上床部24aには、図2に示すように、この階上床部24aの前記階段24b側とは反対側の端部付近に物入れ24dが配置されており、前記補助収納空間24cとともに空間の有効利用を図っている。
この壁28には、前記一方の外壁21の出入口21aと対向する位置に開口部28aが形成されている。また、この開口部28aの下方に、前記補助収納空間24c内の物品を取り出せる取出口28bが形成されている。
なお、この手摺壁25は、前記壁28の開口部28aの下部に設けられており、前記壁28とともに、前記部屋2と階上床部24aとを仕切ることができる。
これによって、この手摺壁25の上端部と前記部屋2の天井23との間の隙間を通じて、空気を流通させることができる。
すなわち、前記開口部22aから部屋2内に取り込んだ空気は、前記出入口21aの下部ではなく上部に向かって進むことになるので、この空気は、より確実に前記部屋2の天井23付近を通過することになる。
また、この収納空間3は、前記廊下2dを介して前記他の部屋6と隣接しており、この収納空間3の取出口3aの正面に、前記他の部屋6の出入口6aが設けられている。
そして、この躯体の壁が立設された部分を除く該バルコニー4の周縁部に所定高さの手摺壁40が立設されている
なお、本実施の形態の屋根1cは、図2中の二点鎖線で示す部分である。
このように前記バルコニー4は、このバルコニー4の周縁部に所定高さの手摺壁40が立設されるとともに、上部に屋根がない状態となっているので、前記躯体表面に沿って流れる風は、前記バルコニー4の表面にも沿って流れることになる。また、このようにバルコニー4の表面に沿って流れる風は、建物1自体から遠ざかる方向に流れていくので、前記出入口21aから屋外へと排気される空気を、建物自1体から遠ざかる方向へと導くことが可能となる。
また、この階段室5の上部には、前記屋根1cに開閉可能に設けられた天窓5aと、この天窓5aの下方に設けられたシーリングファン5bとを備えた空調設備が設けられている。このシーリングファン5bは、ファンの正回転および逆回転が可能となっており、適宜操作可能である。
すなわち、前記他方の外壁22の開口部22aを開放した状態で、前記天窓5aを開放するとともに、前記シーリングファン5bを回転させることによって、前記開口部22aから取り込んだ外気が、前記部屋2の内部を通り抜けて階段室5まで達することとなり、前記開口部22aと階段室5との間で空気を流通させることができる。さらに、前記天窓5aを開放するとともにシーリングファン5bを回転させることによって、下階1bからの空気も前記天窓5aから排気することができる。
これによって、例えば屋外が無風状態であっても、前記開口部22aを開放し、空調設備の天窓5aを開放するとともにシーリングファン5bを回転させれば、前記部屋2内の換気を行うことができるとともに、下階1bから上階1aにわたる建物1全体の換気を行うことができる。
一方、本実施の形態の建物1においては、このように空調設備による機械換気を行わずとも、前記出入口21aおよび開口部22aを開放するだけで、前記部屋2を自然換気できるようになっている。
したがって、建物1に備えられた自然換気機能と、機械換気機能とを併用してもよいものとする。これによって、前記建物1内に、年間を通じて快適な居住空間を形成することが可能となる。
このような出入口21aが形成された一方の外壁21と対向する前記部屋2の他方の外壁22に窓等の開口部22aが形成されているので、この開口部22aから取り込んだ空気は、一段高い高さに位置する前記出入口21aに向かって進むことになり、その際に、前記部屋2の天井23付近を通過するようにして屋外へと抜けることになる。
そして、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、前記部屋2内の暖かい空気は上昇し、前記部屋2の天井23付近に溜まることになるので、前記開口部22aから取り込んだ空気が前記天井23付近を通過することによって、前記天井23付近に溜まった暖かい空気を、前記出入口21aを通じて屋外へと効率良く排気することができる。これによって、自然換気を効率良く行うことが可能となる。
すなわち、前記出入口21aから取り込んだ空気を、前記部屋2の天井23付近を通過させて、前記開口部22aから屋外へと抜くことも可能となっている。上述のように、前記開口部22aの上端部は、前記部屋2の天井23付近の高さに位置しているので、前記出入口21aから取り込んだ空気によって、天井23付近に溜まった暖かい空気を効率良く排気することも可能である。
2 部屋
20 床
21 一方の外壁
21a 出入口
22 他方の外壁
22a 開口部
3 収納空間
30 中間床
4 バルコニー
Claims (5)
- 特定階の床の一部の上方に中間床が設けられ、この中間床の下方が、天井高が0.9m〜1.4mの収納空間となっている建物において、
前記中間床の上方が、前記特定階の部屋に隣接するバルコニーとなっており、
このバルコニーに面する前記部屋の一方の外壁には出入口が形成されており、この一方の外壁と対向する前記部屋の他方の外壁には窓等の開口部が形成されていることを特徴とする建物。 - 請求項1に記載の建物において、
前記部屋には、前記バルコニーとの間を行き来するための昇降手段が設けられており、
この昇降手段は、前記中間床と略等しい高さに位置するとともに該中間床と連続し、さらに前記出入口に面して設けられる階上床部と、この階上床部と前記部屋の床との間に設けられる階段とを備えており、
前記階上床部の部屋側の縁部には、前記出入口と対向する所定高さの手摺壁が立設されており、この手摺壁の上端部は、前記出入口の上端部よりも低い高さに位置していることを特徴とする建物。 - 請求項1または2に記載の建物において、
前記バルコニーは、躯体の壁が立設された部分を除く該バルコニーの周縁部に所定高さの手摺壁が立設されるとともに、上部に屋根がない状態となっていることを特徴とする建物。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
前記開口部の上端部は、前記部屋の天井付近の高さに位置していることを特徴とする建物。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
前記一方の外壁と他方の外壁との間にキッチンが配置されていることを特徴とする建物。
Priority Applications (1)
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JP2008288506A JP5467755B2 (ja) | 2008-11-11 | 2008-11-11 | 建物 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015081488A (ja) * | 2013-10-24 | 2015-04-27 | 旭化成ホームズ株式会社 | 建物 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10131522A (ja) * | 1996-10-28 | 1998-05-19 | Misawa Homes Co Ltd | 住 宅 |
JP2008095361A (ja) * | 2006-10-11 | 2008-04-24 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 高床バルコニー部を備える建物 |
-
2008
- 2008-11-11 JP JP2008288506A patent/JP5467755B2/ja active Active
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