JP2010116671A - 建物 - Google Patents

建物 Download PDF

Info

Publication number
JP2010116671A
JP2010116671A JP2008288506A JP2008288506A JP2010116671A JP 2010116671 A JP2010116671 A JP 2010116671A JP 2008288506 A JP2008288506 A JP 2008288506A JP 2008288506 A JP2008288506 A JP 2008288506A JP 2010116671 A JP2010116671 A JP 2010116671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
room
floor
wall
building
ceiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008288506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5467755B2 (ja
Inventor
Takuya Masuda
拓也 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP2008288506A priority Critical patent/JP5467755B2/ja
Publication of JP2010116671A publication Critical patent/JP2010116671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5467755B2 publication Critical patent/JP5467755B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

【課題】自然換気を効率良く行うことが可能な建物の提供。
【解決手段】特定階1aの床20の一部の上方に中間床30が設けられ、この中間床30の下方が、天井高が0.9m〜1.4mの収納空間3となっているものであり、中間床30の上方が、特定階1aの部屋2に隣接するバルコニー4となっており、このバルコニー4に面する部屋2の一方の外壁21には出入口21aが形成されており、この一方の外壁21と対向する部屋2の他方の外壁22には窓等の開口部22aが形成されていることを特徴とする建物1。これにより、開口部から取り込んだ空気が天井付近を通過し、天井付近に溜まった暖かい空気を、出入口を通じて屋外へと効率良く排気できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、特定階の床の一部の上方に中間床が設けられ、この中間床の下方が、天井高が0.9m〜1.4mの収納空間となっている建物に関する。
近年、空調機器の発達に伴い、空調機器を利用して冷暖房を行うようになっている。そのため、住宅等の建物においては、空調効果を高めるために、屋内外の空気の出入りを遮断し、室内の熱が屋外に漏れないようにし、建物の内部の空調におけるエネルギー損失を少なくするために、室内の気密性および断熱性を高くした高気密・高断熱建物が利用されている。
一方、このような高気密・高断熱建物は、屋内外の空気の出入りを遮断しているために換気を十分に行う必要があった。そこで、高気密・高断熱建物の換気を行うために、建物内の部屋等、仕切られた複数の空間をまとめて換気するセントラル換気装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−344253号公報
ところが、このような換気装置を用いると換気装置の設置にコストがかかる上、多くのエネルギーを消費するという問題があった。このため、特に、春や秋等の気候がよい季節においては、上記のような空調機器や換気装置を用いずに、各部屋の窓やドアを開放して建物内部に外気を導入し、建物内部の空気と入れ換える等して自然換気を行うようにしている。
しかしながら、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、各部屋の窓やドアを開けただけでは、暖かい空気は各部屋の天井付近に溜まってしまい、効率よく換気を行うことが困難であった。このため、住宅等の建物において自然換気を効率良く行うことが可能な技術の開発が望まれていた。
本発明の課題は、自然換気を効率良く行うことが可能な建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、特定階1aの床20の一部の上方に中間床30が設けられ、この中間床30の下方が、天井高が0.9m〜1.4mの収納空間3となっている建物1において、
前記中間床30の上方が、前記特定階1aの部屋2に隣接するバルコニー4となっており、
このバルコニー4に面する前記部屋2の一方の外壁21には出入口21aが形成されており、この一方の外壁21と対向する前記部屋2の他方の外壁22には窓等の開口部22aが形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記中間床30の上方が、前記部屋2に隣接するバルコニー4となっているので、このバルコニー4へと通じる前記出入口21aは、前記特定階1aの床20よりも一段高い高さに位置していることとなる。
このような出入口21aが形成された一方の外壁21と対向する前記部屋2の他方の外壁22に窓等の開口部22aが形成されているので、この開口部22aから取り込んだ空気は、一段高い高さに位置する前記出入口21aに向かって進むことになり、その際に、前記部屋2の天井23付近を通過するようにして屋外へと抜けることになる。
そして、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、前記部屋2内の暖かい空気は上昇し、前記部屋2の天井23付近に溜まることになるので、前記開口部22aから取り込んだ空気が前記天井23付近を通過することによって、前記天井23付近に溜まった暖かい空気を、前記出入口21aを通じて屋外へと効率良く排気することができる。これによって、自然換気を効率良く行うことが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項1に記載の建物1において、
前記部屋2には、前記バルコニー4との間を行き来するための昇降手段24が設けられており、
この昇降手段24は、前記中間床30と略等しい高さに位置するとともに該中間床30と連続し、さらに前記出入口21aに面して設けられる階上床部24aと、この階上床部24aと前記部屋2の床20との間に設けられる階段24bとを備えており、
前記階上床部24aの部屋2側の縁部には、前記出入口21aと対向する所定高さの手摺壁25が立設されており、この手摺壁25の上端部は、前記出入口21aの上端部よりも低い高さに位置していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記階上床部24aの部屋2側の縁部には、前記出入口21aと対向する所定高さの手摺壁25が立設されているので、この手摺壁25によって前記部屋2と階上床部24aとを仕切ることができる。
また、この手摺壁25の高さが、例えばこの手摺壁25の上端部と前記部屋2の天井23との間に隙間をあけることができる程度の高さに設定されている場合は、この手摺壁25の上端部と前記部屋2の天井23との間の隙間を通じて、空気を流通させることができる。
そして、前記手摺壁25の上端部は、前記出入口21aの上端部よりも低い高さに位置しているので、前記手摺壁25の上端部と前記部屋2の天井23との間の隙間を通じて流通する空気は、前記出入口21aの上部を通じて、前記部屋2と屋外との間を流通することとなる。
すなわち、前記開口部22aから部屋2内に取り込んだ空気は、前記出入口21aの下部ではなく上部に向かって進むことになるので、この空気は、より確実に前記部屋2の天井23付近を通過することになる。これによって、前記天井23付近に溜まった暖かい空気を、前記出入口21aを通じて屋外へと、より効率良く排気することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2および図3に示すように、請求項1または2に記載の建物1において、
前記バルコニー4は、躯体の壁が立設された部分を除く該バルコニー4の周縁部に所定高さの手摺壁40が立設されるとともに、上部に屋根がない状態となっていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記バルコニー4は、躯体の壁が立設された部分を除く該バルコニー4の周縁部に所定高さの手摺壁40が立設されるとともに、上部に屋根がない状態となっているので、前記躯体表面に沿って流れる風は、前記バルコニー4の表面にも沿って流れることになる。また、このようにバルコニー4の表面に沿って流れる風は、建物自体から遠ざかる方向に流れていくので、前記出入口21aから屋外へと排気される空気を、建物自体から遠ざかる方向へと導くことができる。これによって、前記天井23付近に溜まった暖かい空気を、前記出入口21aを通じて屋外へと、さらに効率良く排気することができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物1において、
前記開口部22aの上端部は、前記部屋2の天井23付近の高さに位置していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記開口部22aの上端部は、前記部屋2の天井23付近の高さに位置しているので、前記開口部22aから取り込んだ空気を、前記部屋2内の高い場所、すなわち前記天井23付近を、さらに確実に通過させることができる。これによって、前記天井23付近に溜まった暖かい空気を、前記出入口21aを通じて屋外へと、より一層効率良く排気することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物1において、
前記一方の外壁21と他方の外壁22との間にキッチン2cが配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記一方の外壁21と他方の外壁22との間にキッチン2cが配置されているので、火を使った料理の後にキッチン2cの上方の天井23付近に溜まった暖かい空気を、前記出入口21aを通じて屋外へと効率良く排気することができる。
本発明によれば、特定階の床の一部の上方に設けられる中間床の上方が、特定階の部屋に隣接するバルコニーとなっているので、このバルコニーへと通じる出入口は、部屋の床よりも一段高い高さに位置していることとなる。
このような出入口が形成された一方の外壁と対向する部屋の他方の外壁に窓等の開口部が形成されているので、この開口部から取り込んだ空気は、一段高い高さに位置する出入口に向かって進むことになり、その際に、部屋の天井付近を通過するようにして屋外へと抜けることになる。
そして、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、部屋内の暖かい空気は上昇し、部屋の天井付近に溜まることになるので、開口部から取り込んだ空気が天井付近を通過することによって、天井付近に溜まった暖かい空気を、出入口を通じて屋外へと効率良く排気することができる。これによって、自然換気を効率良く行うことが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態の建物1は、図1〜図3に示すように、特定階1aの床20の一部の上方に中間床30が設けられ、この中間床30の下方が、天井高が0.9m〜1.4mの収納空間3となっているものであり、前記中間床30の上方が、前記特定階1aの部屋2に隣接するバルコニー4となっており、このバルコニー4に面する前記部屋2の一方の外壁21には出入口21aが形成されており、この一方の外壁21と対向する前記部屋2の他方の外壁22には窓等の開口部22aが形成されている。
すなわち、前記中間床30の上方が、前記部屋2に隣接するバルコニー4となっているので、このバルコニー4へと通じる前記出入口21aは、前記特定階1aの床20よりも一段高い高さに位置していることとなる。
このため、前記開口部22aから取り込んだ空気は、一段高い高さに位置する前記出入口21aに向かって進むことになり、その際に、前記部屋2の天井23付近を通過するようにして屋外へと抜けることになる。
なお、本実施の形態の建物1は、都市部等の狭小敷地に建築されるものであり、敷地の有効利用のため、南北に長い造りとなっている。ただし、南北に長いと限るものではなく、東西に長くてもよいし、適宜変更可能である。
すなわち、前記一方の外壁21と他方の外壁22との間の距離が比較的長くなるように離間して配置されており、前記開口部22aから前記出入口21aへと抜ける空気が、前記一方の外壁21と他方の外壁22との間に配置される居住空間を確実に通過して、この居住空間の換気を促進している。
本実施の形態の一方の外壁21は、前記中間床30の上に立設されている。そして、この一方の外壁の21の下方には、前記床20から中間床30までの高さに設定された壁21cが立設されており、この壁21cによって、前記中間床3の一端および前記一方の外壁21を支持するとともに、前記部屋2と収納空間3とを仕切ることができる。
また、前記出入口21aには、図2に示すように、この出入口21aを開閉する戸21bが設けられており、前記開口部22aには、図1に示すように、この開口部22aを開閉する窓サッシ22bが設けられている。これによって、これら戸21bや窓サッシ22bを開いたり閉じたり、または開き度合いによって、前記部屋2内の換気状態を調節できるようになっている。
本実施の形態の他方の外壁22は、図1〜図3に示すように、部屋2側に後退するように形成された凹部を含んでおり、この凹部に前記開口部22aが形成されている。
また、前記開口部22aの上端部は、図3に示すように、前記部屋2の天井23付近の高さに位置している。これによって、前記開口部22aから取り込んだ空気を、前記部屋2内の高い場所、すなわち前記天井23付近を確実に通過させることができる。
なお、本実施の形態の開口部22aの窓サッシ22bは、上下に分割されており、上側の窓サッシ22bと下側の窓サッシ22bとを独立して開閉できるようになっている。したがって、居住者の任意で、上側の窓サッシ22bだけを開放させたり、下側の窓サッシ22bだけを開放させたり、または両方の窓サッシ22bを開放させたりすることができる。
ここで、図3に示すように、本実施の形態の建物1は2階建てのものであり、前記特定階1aは、この建物1の上階である。また、この建物1の上階1aおよび下階1bにはそれぞれ部屋が設けられており、前記上階1aには、図1に示すように、リビング2a、ダイニング2bおよびキッチン2c等を含む共用居住空間である前記部屋2が設けられている。また、前記上階1aには、前記部屋2の他に、前記収納空間3、階段室5、他の部屋6が設けられている。
前記ダイニング2bおよびキッチン2cは、図1に示すように、前記バルコニー4に面する前記部屋2の一方の外壁21と、この一方の外壁21と対向する前記部屋2の他方の外壁22との間に配置されている。すなわち、上述のように、前記開口部22aから前記出入口21aへと抜ける空気が、これらダイニング2bおよびキッチン2cを確実に通過して、これらダイニング2bおよびキッチン2cの換気を促進している。
特に、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、火を使った料理の後にキッチン2cの上方の天井23付近に溜まった暖かい空気を、前記出入口21aを通じて屋外へと効率良く排気することができる。
また、前記リビング2aは、前記キッチン2cの東側に隣接するとともに、前記他方の外壁22と平行して前記部屋2の南側に立設される他の壁27に面するようにして配置されている。また、このリビング2aを挟んで前記他の壁27と対向する位置に、前記階段室5が配置されている。
なお、前記他の壁27には開口部27aが形成されており、上階1aには、この開口部27aを介して前記部屋2と行き来できるインナーバルコニー26が配置されており、このインナーバルコニー26から取り込んだ空気を前記一方の外壁21の出入口21aや階段室5に向かって通過させることができる。
また、前記部屋2には、図1および図2に示すように、前記バルコニー4との間を行き来するための昇降手段24が設けられている。
この昇降手段24は、前記中間床30と略等しい高さに位置するとともに該中間床30と連続し、さらに前記出入口21aに面して設けられる階上床部24aと、この階上床部24aと前記部屋2の床20との間に設けられる階段24bとを備えている。
また、前記階上床部24aの下方は、天井高が0.9m〜1.4mの補助収納空間24cとなっている。本実施の形態の補助収納空間24cは、図1に示すように、前記収納空間3とは連通しておらず、前記キッチン2cと連通している。
また、前記階上床部24aには、図2に示すように、この階上床部24aの前記階段24b側とは反対側の端部付近に物入れ24dが配置されており、前記補助収納空間24cとともに空間の有効利用を図っている。
さらに、図1〜図3に示すように、前記階段24bの部屋2側の側面に沿って、かつ前記昇降手段24と部屋2とを仕切るようにして壁28が立設されている。この壁28は、前記一方の外壁21に対向している。また、この壁28は、前記床20から天井23に達する高さに設定されており、この壁28によって前記補助収納空間24cと部屋2とを仕切っている。
この壁28には、前記一方の外壁21の出入口21aと対向する位置に開口部28aが形成されている。また、この開口部28aの下方に、前記補助収納空間24c内の物品を取り出せる取出口28bが形成されている。
さらに、前記階上床部24aの部屋2側の縁部には、前記出入口21aと対向する所定高さの手摺壁25が立設されており、この手摺壁25の上端部は、前記出入口21aの上端部よりも低い高さに位置している。
なお、この手摺壁25は、前記壁28の開口部28aの下部に設けられており、前記壁28とともに、前記部屋2と階上床部24aとを仕切ることができる。
また、本実施の形態の手摺壁25の高さは、図3に示すように、この手摺壁25の上端部と前記部屋2の天井23との間に隙間をあけることができる程度の高さに設定されている。
これによって、この手摺壁25の上端部と前記部屋2の天井23との間の隙間を通じて、空気を流通させることができる。
そして、前記手摺壁25の上端部は、上述のように前記出入口21aの上端部よりも低い高さに位置しているので、前記手摺壁25の上端部と前記部屋2の天井23との間の隙間を通じて流通する空気は、前記出入口21aの上部を通じて、前記部屋2と屋外との間を流通することとなる。
すなわち、前記開口部22aから部屋2内に取り込んだ空気は、前記出入口21aの下部ではなく上部に向かって進むことになるので、この空気は、より確実に前記部屋2の天井23付近を通過することになる。
前記収納空間3は、図1〜図3に示すように、前記上階1aの床20と前記中間床30との間とされており、前記部屋2から延びる廊下2dに面して収納物品の取出口3aが設けられている。
また、この収納空間3は、前記廊下2dを介して前記他の部屋6と隣接しており、この収納空間3の取出口3aの正面に、前記他の部屋6の出入口6aが設けられている。
なお、この収納空間3の天井高は、上述のように、0.9m〜1.4mに設定されている。ここで、天井高を0.9m〜1.4mとするのは、人が前記収納空間3に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保するための高さ範囲であり、かつ、このように天井高を必要最小限に抑えることで、建物1の高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照減少等の影響を極力少なくすることができる高さ範囲である。
前記バルコニー4は、図1〜図3に示すように、前記部屋2に隣接するとともに、前記部屋2から延びる廊下2dに隣接する位置に、前記一方の外壁21を含む躯体の壁を介して配置されている。
そして、この躯体の壁が立設された部分を除く該バルコニー4の周縁部に所定高さの手摺壁40が立設されている
また、このバルコニー4の上部には、図2に示すように、建物1の上部に設けられる屋根1cがない状態となっている。すなわち、露天の状態となっている。
なお、本実施の形態の屋根1cは、図2中の二点鎖線で示す部分である。
このように前記バルコニー4は、このバルコニー4の周縁部に所定高さの手摺壁40が立設されるとともに、上部に屋根がない状態となっているので、前記躯体表面に沿って流れる風は、前記バルコニー4の表面にも沿って流れることになる。また、このようにバルコニー4の表面に沿って流れる風は、建物1自体から遠ざかる方向に流れていくので、前記出入口21aから屋外へと排気される空気を、建物自1体から遠ざかる方向へと導くことが可能となる。
前記階段室5は、図1に示すように、平面視において矩形状に形成されており、下階1bの床から屋根1cにわたって設けられることによって上階1aと下階1bとを連通している。その内部には下階1bの床から上階1aの床20に至る折り返し階段が設けられている。
また、この階段室5の上部には、前記屋根1cに開閉可能に設けられた天窓5aと、この天窓5aの下方に設けられたシーリングファン5bとを備えた空調設備が設けられている。このシーリングファン5bは、ファンの正回転および逆回転が可能となっており、適宜操作可能である。
この空調設備によって、前記部屋2内の換気だけでなく、建物1全体の換気を機械的に行うことが可能となっている。
すなわち、前記他方の外壁22の開口部22aを開放した状態で、前記天窓5aを開放するとともに、前記シーリングファン5bを回転させることによって、前記開口部22aから取り込んだ外気が、前記部屋2の内部を通り抜けて階段室5まで達することとなり、前記開口部22aと階段室5との間で空気を流通させることができる。さらに、前記天窓5aを開放するとともにシーリングファン5bを回転させることによって、下階1bからの空気も前記天窓5aから排気することができる。
これによって、例えば屋外が無風状態であっても、前記開口部22aを開放し、空調設備の天窓5aを開放するとともにシーリングファン5bを回転させれば、前記部屋2内の換気を行うことができるとともに、下階1bから上階1aにわたる建物1全体の換気を行うことができる。
また、前記空調設備は、温度センサー(図示せず)を備えており、この温度センサーによって検出した温度に基づいて、前記天窓5aの開閉およびシーリングファン5bの正逆回転を始め、エアコン等の動作を自動制御するようにしてもよい。これによって、建物1内の換気を行いながら、空気調節を行うことができるので、好ましい。
一方、本実施の形態の建物1においては、このように空調設備による機械換気を行わずとも、前記出入口21aおよび開口部22aを開放するだけで、前記部屋2を自然換気できるようになっている。
したがって、建物1に備えられた自然換気機能と、機械換気機能とを併用してもよいものとする。これによって、前記建物1内に、年間を通じて快適な居住空間を形成することが可能となる。
本実施の形態によれば、前記中間床30の上方が、前記部屋2に隣接するバルコニー4となっているので、このバルコニー4へと通じる前記出入口21aは、前記特定階1aの床20よりも一段高い高さに位置していることとなる。
このような出入口21aが形成された一方の外壁21と対向する前記部屋2の他方の外壁22に窓等の開口部22aが形成されているので、この開口部22aから取り込んだ空気は、一段高い高さに位置する前記出入口21aに向かって進むことになり、その際に、前記部屋2の天井23付近を通過するようにして屋外へと抜けることになる。
そして、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、前記部屋2内の暖かい空気は上昇し、前記部屋2の天井23付近に溜まることになるので、前記開口部22aから取り込んだ空気が前記天井23付近を通過することによって、前記天井23付近に溜まった暖かい空気を、前記出入口21aを通じて屋外へと効率良く排気することができる。これによって、自然換気を効率良く行うことが可能となる。
なお、本実施の形態において、前記開口部22aから取り込んだ空気は、一段高い高さに位置する前記出入口21aに向かって進むことになり、その際に、前記部屋2の天井23付近を通過するようにして屋外へと抜けることになるとしたが、これに限るものではない。
すなわち、前記出入口21aから取り込んだ空気を、前記部屋2の天井23付近を通過させて、前記開口部22aから屋外へと抜くことも可能となっている。上述のように、前記開口部22aの上端部は、前記部屋2の天井23付近の高さに位置しているので、前記出入口21aから取り込んだ空気によって、天井23付近に溜まった暖かい空気を効率良く排気することも可能である。
本発明の建物の上階を示す平断面図である。 本発明の建物の上階の床よりも一段高い中間階を示すとともに、この中間階に設けられるバルコニーを示す平断面図である。 本発明の建物を示す側断面図である。
符号の説明
1 建物
2 部屋
20 床
21 一方の外壁
21a 出入口
22 他方の外壁
22a 開口部
3 収納空間
30 中間床
4 バルコニー

Claims (5)

  1. 特定階の床の一部の上方に中間床が設けられ、この中間床の下方が、天井高が0.9m〜1.4mの収納空間となっている建物において、
    前記中間床の上方が、前記特定階の部屋に隣接するバルコニーとなっており、
    このバルコニーに面する前記部屋の一方の外壁には出入口が形成されており、この一方の外壁と対向する前記部屋の他方の外壁には窓等の開口部が形成されていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記部屋には、前記バルコニーとの間を行き来するための昇降手段が設けられており、
    この昇降手段は、前記中間床と略等しい高さに位置するとともに該中間床と連続し、さらに前記出入口に面して設けられる階上床部と、この階上床部と前記部屋の床との間に設けられる階段とを備えており、
    前記階上床部の部屋側の縁部には、前記出入口と対向する所定高さの手摺壁が立設されており、この手摺壁の上端部は、前記出入口の上端部よりも低い高さに位置していることを特徴とする建物。
  3. 請求項1または2に記載の建物において、
    前記バルコニーは、躯体の壁が立設された部分を除く該バルコニーの周縁部に所定高さの手摺壁が立設されるとともに、上部に屋根がない状態となっていることを特徴とする建物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
    前記開口部の上端部は、前記部屋の天井付近の高さに位置していることを特徴とする建物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
    前記一方の外壁と他方の外壁との間にキッチンが配置されていることを特徴とする建物。
JP2008288506A 2008-11-11 2008-11-11 建物 Active JP5467755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008288506A JP5467755B2 (ja) 2008-11-11 2008-11-11 建物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008288506A JP5467755B2 (ja) 2008-11-11 2008-11-11 建物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010116671A true JP2010116671A (ja) 2010-05-27
JP5467755B2 JP5467755B2 (ja) 2014-04-09

Family

ID=42304490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008288506A Active JP5467755B2 (ja) 2008-11-11 2008-11-11 建物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5467755B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015081488A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 旭化成ホームズ株式会社 建物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10131522A (ja) * 1996-10-28 1998-05-19 Misawa Homes Co Ltd 住 宅
JP2008095361A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Sumitomo Forestry Co Ltd 高床バルコニー部を備える建物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10131522A (ja) * 1996-10-28 1998-05-19 Misawa Homes Co Ltd 住 宅
JP2008095361A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Sumitomo Forestry Co Ltd 高床バルコニー部を備える建物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015081488A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 旭化成ホームズ株式会社 建物

Also Published As

Publication number Publication date
JP5467755B2 (ja) 2014-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11242686B2 (en) Roof window system with improved transition means between a roof window and a ventilation assembly
JP4974707B2 (ja) 建物
JP5878135B2 (ja) 建物の空調構造
JP5295872B2 (ja) 建物
JP4607739B2 (ja) 建物
JP5467755B2 (ja) 建物
JP5684465B2 (ja) 建物の換気構造
JP4787022B2 (ja) 建物
JP4701074B2 (ja) 建物
JP4542497B2 (ja) 建物
JP2001193294A (ja) 吹き抜け空間を有する住宅
JP4873932B2 (ja) 建物
JP5130130B2 (ja) 採風機能付き建物
JP5133615B2 (ja) 建物
JP2016056533A (ja) 建物
JP2010116670A (ja) 建物
JP4248886B2 (ja) 微気候デザイン建物
JP4147259B2 (ja) 建物
JP2007162389A (ja) 建物
JP4949697B2 (ja) 建物
JP4996850B2 (ja) 建物の間仕切り構造
JP5677769B2 (ja) 建物
JP3899255B2 (ja) 建物
JP2005350890A (ja) 建物の換気構造
JP4695486B2 (ja) 建物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130618

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5467755

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150