JP2010098922A - モータ駆動装置及び電子機器 - Google Patents

モータ駆動装置及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2010098922A
JP2010098922A JP2008270273A JP2008270273A JP2010098922A JP 2010098922 A JP2010098922 A JP 2010098922A JP 2008270273 A JP2008270273 A JP 2008270273A JP 2008270273 A JP2008270273 A JP 2008270273A JP 2010098922 A JP2010098922 A JP 2010098922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
position sensor
output
driving
threshold value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008270273A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010098922A5 (ja
JP5355029B2 (ja
Inventor
Kimisuke Kiyamura
公介 木矢村
Hisashi Yasuda
悠 安田
Tsutomu Aoshima
力 青島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008270273A priority Critical patent/JP5355029B2/ja
Priority to US12/578,764 priority patent/US8278851B2/en
Priority to CN2009102055135A priority patent/CN101729010B/zh
Publication of JP2010098922A publication Critical patent/JP2010098922A/ja
Publication of JP2010098922A5 publication Critical patent/JP2010098922A5/ja
Priority to US13/595,205 priority patent/US8508161B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5355029B2 publication Critical patent/JP5355029B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators

Abstract

【課題】オープンループ制御及びフィードバック制御が可能で、フィードバック制御によってモータを連続かつ安定して駆動することが可能なモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】オープンループ制御又はフィードバック制御によってモータ140を駆動することができるモータ駆動装置は、モータのロータ202の回転位置を検出する位置センサ142の出力に応じてオープンループ制御又はフィードバック制御を選択する制御部150を有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、モータ駆動装置及び電子機器に関する。
ステッピングモータは小型化に優れている。また、脱調を防止するために、ステッピングモータにロータの回転位置を検出する位置センサを取り付け、その出力に応じてコイルの通電状態を切り替えるフィードバック制御を行うことも知られている(特許文献1参照)。
その他の従来技術として特許文献2がある。
特開平10−150798号公報 特開平09−331666号公報
モータの駆動時のコイルの発熱や環境温度の上昇により、モータの磁石の温度が上昇すると磁石の磁力が減少する(減磁)。位置センサが磁力を検知するホール素子である場合、減磁によってその出力が低下し、また、位置センサの温度が上昇した場合も感度が低下して出力が低下する。位置センサの出力が低下するとノイズの影響を受けやすくなり、フィードバック制御によるモータの駆動が不安定になる。この問題は、コイルと磁石、コイルと位置センサが比較的近くに配置されている小型のステッピングモータモータにおいてより顕著となる。
そこで、本発明は、オープンループ制御及びフィードバック制御が可能で、フィードバック制御においてモータを安定して連続的に駆動することが可能なモータ駆動装置を提供することを例示的な目的とする。
本発明の一側面のモータ駆動装置は、磁石を有するロータと、磁石に回転力を与えるコイルを有するステータと、を有するモータと、前記モータのロータの回転位置を検出する位置センサと、前記位置センサの検出結果に対して進角を有する進角信号を生成する進角信号生成部と、決められた時間間隔に従って前記モータの前記コイルへの通電を切り替えるオープンループ制御によって前記モータを駆動する第1の駆動部と、前記進角信号生成部の出力に応じて前記コイルへの通電を切り替えるフィードバック制御によって前記モータを駆動する第2の駆動部と、前記位置センサの出力が第1の閾値を下回った場合に前記第1の駆動部を選択し、前記位置センサの出力が第1の閾値以上の場合に前記第2の駆動部を選択する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、オープンループ制御及びフィードバック制御が可能で、フィードバック制御によってモータを連続かつ安定して駆動することが可能なモータ駆動装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、デジタルカメラ(撮像装置、電子機器)100のブロック図である。なお、本発明の電子機器は、デジタルカメラやビデオカメラなどの光学機器(撮像装置)以外に、光ディスク装置、プリンタなどでもよく、一般に、制御対象(被駆動部材)と、制御対象をモータにより駆動及び位置決めするモータ駆動装置と、を有する。また、制御対象(被駆動部材)は限定されず、光学部材、レンズ開口を調節する絞り羽根、振れ補正レンズ、光学機器以外の用途における駆動対象などであってもよい。
カメラ100は、ズーム系と、焦点調節装置と、制御系と、を有する。
ズーム系は、ズームレンズ110、モータ112、ドライバ114、ズームスイッチ116、制御系の制御回路150を含む。ズームレンズ110はズーム動作を行い、モータ112によって駆動され、後述する撮像素子130の撮像面における像の倍率を変化させる。モータ112は、ドライバ114によって駆動され、ズームレンズ110を駆動するステッピングモータである。ドライバ114は、制御回路150から出力される駆動信号に従ってモータ112を駆動するステッピングモータドライバである。ズームスイッチ(SW)116は、ユーザーが操作することでズーム指令信号を出力する。制御回路150は、ズームスイッチ113から出力されるズーム指令信号に従ってドライバ114にズームレンズ駆動信号を出力し、モータ112を制御してズーム動作を行う。
焦点調節装置は、フォーカスレンズ(光学部材)120と、画像信号生成部と、焦点状態検出部と、モータ駆動部(モータ駆動装置)と、を有する。
フォーカスレンズ120は焦点調節動作を行い、モータ駆動部によって駆動され、画像信号生成部の撮像素子130の撮像面における像の焦点状態を変化させる。また、ズームレンズ110のズーム動作中の撮像素子130の撮像面における像の焦点状態の変化を補正することができる。
画像信号生成部は、ズームレンズ110とフォーカスレンズ120などの光学部材によって形成された像を検出して画像信号を出力する。画像信号生成部は、撮像素子130と信号処理回路132を含む。撮像素子130は、CCDやCMOSセンサなどの光電変換素子で構成され、ズームレンズ110とフォーカスレンズ120を介して入射した外部の光を電気信号に変換して出力する。信号処理回路132は、撮像素子130から出力される電気信号を処理し、映像信号として出力する。より具体的には、撮像素子130から出力されるアナログ電気信号に対し、ゲイン調整・ガンマ処理などを行った後、RGB画像データなどのデジタル映像信号として出力する。
焦点状態検出部は、画像信号生成部から出力された画像信号より像のコントラスト値に基づいて焦点状態を検出し、本実施例では制御系の制御回路(制御部)150を含む。
モータ駆動部は、焦点を調節する際にフォーカスレンズ120を移動するのに使用される。モータ駆動部は、モータ140、位置センサ142、第1のドライバ(第1の駆動部)144、第2のドライバ(第2の駆動部)146、制御系の制御回路(制御部)150とメモリ152を含む。
モータ140は、第1のドライバ144又は第2のドライバ146によって駆動され、フォーカスレンズ120を駆動する。位置センサ142は、モータ140のロータの位置(回転位置)を検出して検出信号を出力する。
図2は、モータ140と位置センサ142の構成例を示す斜視図である。なお、説明のため一部の部品を破断して示している。モータの構造は特許文献2と同じである。
図2を参照するに、モータ140は、磁石201を有するロータ202、一対のコイル203及び204、一対のヨーク205及び206、一対の位置センサ207及び208を有する。一対の位置センサ207及び208は図1に示す位置センサ142に対応する。一対のコイル203及び204、一対のヨーク205及び206、一対の位置センサ207及び208はステータを構成する。
磁石201は、外周が多極着磁された円筒形状の永久磁石である。磁石201は、角度位置に対し、径方向の磁力の強さが正弦波状に変化する着磁パターンを有し、磁束密度の高いネオジウム磁石などが用いられる。ロータ202は、ステータに対して回転可能に支持され、磁石201と一体に固定されている。ヨーク205はコイル203に励磁される磁極歯を複数有している。励磁される極を切り替えることで、ロータ202に与えるトルクを変化させることができる。ヨーク206はコイル204に励磁される磁極歯を複数有している。励磁される極を切り替えることで、ロータ202に与えるトルクを変化させることができる。
一対の位置センサ207及び208は磁石201の磁束を検出し、電気角で90°ずつ位相のずれた信号を出力するホール素子である。磁石21の極数をnとすると、電気角360°は実際のロータ角度の720/n°に相当する。なお、ロータ202の回転位置を検出する方式を限定されず、ロータ202の回転に伴って変位する検出用磁石を配置して検出してもよいし、遮光板やパターン面を光学センサによって読み取ってもよい。また、位置センサ142はモータ140と一体に固定されていてもよいし、モータ140とは別部材に固定されていてもよい。
第1のドライバ144は、制御回路150から出力される駆動信号に従ってモータ140のコイル203及び204への通電を切り替えるオープンループ制御によってモータ140を駆動する。かかる駆動を、以下、「OP駆動」と呼ぶ場合がある。
第2のドライバ146は、位置センサ142の検出結果又は信号に対して任意の位相差(進角)を有する進角信号を生成する進角回路(進角信号生成部)147を有する。第2のドライバ146は、制御回路150から出力される駆動信号と、進角回路147が出力する進角信号に従ってコイル203及び204への通電を切り替えるフィードバック制御によってモータ140を駆動する。かかる駆動を、以下、「FB駆動」と呼ぶ場合がある。
制御回路150は、第1のドライバ(第1の駆動部)144又は第2のドライバ(第2の駆動部)146にフォーカスレンズ駆動信号を出力することによっていずれかを選択し、モータ140を制御することでフォーカス(焦点調節)動作を行う。その際、制御回路150は、位置センサ142の出力に応じて第1のドライバ144と第2のドライバ146を選択してフォーカスレンズ120の駆動をOP駆動とFB駆動との間で切り替える。更に、制御回路150は、進角回路147に進角設定信号を供給して進角回路147の位相を設定する。制御回路150はタイマを内蔵してもよい。また、メモリ152は、後述する制御回路150の動作に必要な閾値を格納している。
本実施例は、第1のドライバ144と第2のドライバ146を別体として設けてOP駆動又はFB駆動を切り替え可能に構成している。しかし、単一のドライバに第1のドライバ144と第2のドライバ146の機能を持たせてOP駆動又はFB駆動を切り替え可能に構成してもよい。
その他、制御系の制御回路150は、信号処理回路132から出力されるデジタル映像信号を処理し、メモリ152に対して記録用データを出力する。メモリ152は、制御回路150から出力される記録用データを記録可能である。メモリ152の種類は限定されず、メモリーカード、カメラ内蔵メモリ、テープ、ディスクなど各種メモリを使用可能である。
モータ140は、第1のドライバ144によってオープンループ通電切り替え駆動(OP駆動)を行うことができる。OP駆動は、通常のステッピングモータのオープンループ制御と同様であり、予め決められた時間間隔に従ってモータ140のコイル203と204への通電状態を切り替える駆動である。即ち、第1のドライバ144は、入力された駆動パルス間隔(駆動周波数)と回転方向に従ってコイル203と204の通電を順次切り替えることによってロータ202を所望の速度で回転させることができる(速度制御)。また、第1のドライバ144は、入力された駆動パルス数に従って、ロータ202を所望の角度だけ回転させることができる(位置制御)。OP駆動は、予め決められた時間間隔(駆動パルス間隔)に従うために位置センサ142の出力変化の影響を受けない。しかし、OP駆動は、駆動速度を速く(駆動パルス間隔を短く)するとコイル203と204への通電の切り替えに対してロータ202が応答できなくなり、脱調をおこすおそれがある。このため、駆動パルス間隔に下限を加える必要があり、高速駆動が制限される。
モータ140は、第2のドライバ146を用いて、フィードバック通電切り替え駆動(FB駆動)を行うことができる。FB駆動は、位置センサ142の出力に応じてコイルの通電状態を切り替える駆動である。即ち、第2のドライバ146は、入力された駆動パルス数と回転方向、位置センサ142の出力する検出信号に基づいて生成される進角信号に従ってコイル203とコイル204の通電を順次切り替える。これによってロータ202を所望の角度だけ回転させることができる(位置制御)。また、コイル203と204に流す電流を制御することによってロータ202を所望のトルクで回転させることができる(電流制御)。また、検出信号と進角信号との間の位相差(進角)を制御することで、トルク−回転数特性を変化させることが可能である(進角制御)。FB駆動は、コイル203と204の通電切り替えをロータ202の位置に合わせて行うために脱調を低減することができ、高速駆動が可能になるが、位置センサ142の出力が低下するとノイズの影響を受けやすくなるので不安定になる。
図3は、ヨークと位置センサとロータの位相関係を示す軸方向の断面図である。図中で時計回りを正の方向とする。205a〜205dはヨーク205の磁極歯、206a〜206dはヨーク206の磁極歯である。本実施例では、磁石201の極数は8極、着磁角Pは45°である。また、ヨーク205を基準とするとヨーク206の位相P/2は−22.5°、位置センサ207の位相β1は+22.5°、位置センサ208の位相β2は−45°である。
以下、電気角を用いてFB駆動の動作を説明する。電気角とは、磁石磁力の1周期を360°として表したものであり、ロータ202の極数をM、実際の角度をθとすると電気角θは次式で表すことができる。
ヨーク205とヨーク206の位相差、位置センサ207と位置センサ208の位相差、ヨーク205と位置センサ207の位相差は全て電気角で90°である。なお、図3において、ヨーク205の磁極歯中心と磁石201のN極中心が対向している。この状態をロータ202の初期状態とし、電気角0°とする。
以下、モータ140におけるロータ位置とモータトルクとの関係、ロータ位置と各信号の出力の関係について説明する。
図4(1)は、ロータ202の回転角度とモータトルクの関係を示すグラフであり、横軸は電気角を、縦軸はモータトルクを示す。モータトルクは、ロータ202を時計回りに回転させるトルクを正とする。コイル203に正方向の電流を流すと、ヨーク205がN極に磁化し、磁石201の磁極との間に電磁気力が発生する。また、コイル204に正方向の電流を流すと、ヨーク206がN極に磁化し、磁石201の磁極との間に電磁気力が発生する。2つの電磁気力を合成すると、ロータ202の回転に伴って概略正弦波状のトルクが得られる(トルク曲線A+B+)。他の通電状態においても、同様に、概略正弦波状のトルクが得られる(トルク曲線A+B−、A−B−、A−B+)。また、ヨーク205はヨーク206に対して電気角で90°の位相をもって配置されるため、4つのトルクは互いに電気角で90°の位相差を持っている。
図4(2)はロータ202の回転角度と位置センサ142からの信号の出力との関係を示すグラフであり、横軸は電気角を、縦軸は位置センサ142からの信号の出力を示す。磁石201は、電気角に対しておおよそ正弦波状になるように着磁している。そのため、位置センサ207からは概略正弦波状の信号が得られる(センサ信号A)。なお、本実施例では、位置センサ207は、磁石のN極と対向するときに正の値を出力する。また、位置センサ208は位置センサ207に対して電気角で90°の位相をもって配置されるため、位置センサ208からは余弦波状の信号が得られる(センサ信号B)。本実施例では、位置センサ208は、位置センサ207に対して極性を反転してあるため、磁石201のS極と対向するときに正の値を出力する。
進角回路147は、位置センサ207の出力と位置センサ208の出力に基づいて演算を行い、制御回路150によって設定される任意の進角を有する第1の進角信号と第2の進角信号を出力する。以下、進角信号の演算方法について述べる。
電気角θ、位置センサ207の出力をHE1、位置センサ208の出力をHE2とすると、各信号は次式で表すことができる。
また、進角αだけ進めた第1の進角信号をPS1、進角αだけ進めた第2の進角信号をPS2とすると、これらはHE1、HE2、αを用いて次式で表すことができる。
本実施例ではこの演算式に基づいて進角回路147を構成する。
図5は、進角回路147の回路図である。進角回路147を、例えば、図5に示すようなアナログ回路で構成することで上記の演算が実現可能である。まず、各位置センサの出力を増幅率Aだけ増幅した信号と、それらを反転させた信号を生成する(Asinθ,Acosθ,−Asinθ,−Acosθ)。それらに抵抗値R1、R2をかけて加算することにより、進角信号を生成する。第1の進角信号PS1、第2の進角信号PS2は次のように表される。
回路中の可変抵抗R、R1、R2を次のように選択することによって任意の進角αだけ進めた進角信号を生成することができる。
更に、第1の進角信号PS1、第2の進角信号PS2に対してコンパレータを用いて2値化した2値化信号を出力する。
以上の進角信号の生成方法は単なる一例であり、本発明はこの方法に限定されない。上記の演算を行うデジタル回路によって進角信号を生成してもよいし、高分解能のエンコーダを用いて通電を切り替えるパルス間隔を調整することで進角信号を生成してもよい。これら周知の方法を用いても上記進角信号の生成方法と同様の効果が得られる。
以下、進角回路147から出力される進角信号が有する進角がゼロの場合のFB駆動について説明する。図4(2)において、進角信号A、進角信号Bは、センサ信号Aとセンサ信号Bに対して前述の進角演算を行い、進角を与えた信号である。ここでは、進角がゼロの場合を示しており、センサ信号Aと進角信号A、センサ信号Bと進角信号Bがそれぞれ一致している。2値化信号A、2値化信号Bは、進角信号A、進角信号Bに対してコンパレータを用いて2値化を行った信号である。
FB駆動では、2値化信号Aに基づいてコイル203の通電を切り替え、2値化信号Bに基づいてコイル204の通電を切り替える。即ち、2値化信号Aが正の値を示すときコイル203に正方向の電流を流し、負の値を示すときコイル203に逆方向の電流を流す。また、2値化信号Bが正の値を示すときコイル204に正方向の通電を流し、負の値を示すときコイル204に逆方向の通電を流す。
図6は、FB駆動の動作を示す軸方向の断面図である。
図6(a)はロータ202が電気角で135°回転した状態を示している。各進角信号は図4(2)の(a)で示した値を示しており、2値化信号Aは正、2値化信号Bは負の値を示している。従って、コイル203には正方向の電流が流れてヨーク205はN極に磁化し、コイル204には逆方向の電流が流れてヨーク206はS極に磁化する。このとき、図4(1)のトルク曲線A+B−に対応する時計回りのトルクが働き、ロータ202はθ方向の回転力を受けて回転する。
図6(b)はロータ202が電気角で180°回転した状態を示している。位置センサ207は磁石201のN極とS極の境界に位置する。そのため、電気角180°を境に2値化信号Aは正の値から負の値に切り換わり、コイル203の通電方向が正方向から逆方向へ切り換わる。この電気角は、トルク曲線A+B−とトルク曲線A−B−との交点の電気角と一致する。
図6(b’)はロータ202が電気角で180°回転し、コイル203の通電方向が切り換わった状態を示している。コイル203には逆方向の電流が流れてヨーク205はS極に磁化し、コイル204には逆方向の電流が流れてヨーク206はS極に磁化する。このとき、図4(1)のトルク曲線A−B−に対応する時計回りのトルクが働き、ロータ202はθ方向の回転力を受けて回転する。
図6(c)はロータ202が電気角で225°回転した状態を示している。各進角信号は図4(2)の(c)で示した値を示しており、2値化信号Aは負、2値化信号Bは負の値を示している。従って、コイル203には負方向の電流が流れてヨーク205はS極に磁化し、コイル204には逆方向の電流が流れてヨーク206はS極に磁化する。このとき、図4(1)のトルク曲線A−B−に対応する時計回りのトルクが働き、ロータ202はθ方向の回転力を受けて回転する。
図6(d)はロータ202が電気角で270°回転した状態を示している。位置センサ208は磁石201のN極とS極の境界に位置する。そのため、電気角270°を境に2値化信号Bは負の値から正の値に切り換わり、コイル204の通電方向が逆方向から正方向へ切り換わる。この電気角は、トルク曲線A−B−とトルク曲線A−B+との交点の電気角と一致する。
図6(b’)はロータ202が電気角で270°回転し、コイル204の通電方向が切り換わった状態を示している。コイル204には正方向の電流が流れてヨーク206はS極に磁化し、コイル203には逆方向の電流が流れてヨーク205はS極に磁化する。このとき、図4(1)のトルク曲線A−B+に対応する時計回りのトルクがはたらき、ロータ202はθ方向の回転力を受けて回転する。
以上の動作を繰り返すことで、ロータ202を連続的に回転させることが可能となる。また、2値化信号A又は2値化信号Bの正負を反転させれば、逆回転も可能である。
次に、進角回路147から出力される進角信号が進角αを有する場合のFB駆動について説明する。図7(1)は、進角回路147から出力される進角信号が進角αを有する場合のロータ202の回転角度とモータトルクとの関係を示すグラフである。図7(2)は、ロータ202の回転角度と位置センサ142からの信号の出力との関係を示すグラフであり、横軸は電気角を、縦軸は各信号の出力を示す。図7(2)において、センサ信号Aに対して進角信号Aが、センサ信号Bに対して進角信号Bがそれぞれ進角αだけ進んでいる。また、進角信号に基づいて生成された2値化信号A、2値化信号Bもそれぞれセンサ信号A、センサ信号Bに対して進角αだけ進んでいる。FB駆動では、2値化信号Aに基づいてコイル203の通電を切り替え、2値化信号Bに基づいてコイル204の通電を切り替えるため、コイル203、204の通電切り替えタイミングは進角がゼロの時に比べて進角αだけ早いことになる。
図8は、進角を変えたときのトルクと回転数の関係を示すグラフである。横軸はモータのトルクを、縦軸はモータの回転数を示す。グラフから、進角αによってトルクと回転数の関係が変化する性質がわかる。この性質を用いて、FB駆動では駆動条件によって進角αを変える進角制御を行っている。一定の負荷条件下でFB駆動を行う場合、進角αを制御することで駆動速度を制御することも可能である。
静止画撮影を繰り返すなど、ズームレンズ110及びフォーカスレンズ120を間欠的に駆動する場合、停止時にモータ112及び140のコイル203、204への通電を行わないか、または、電流を小さくすることができる。このとき、駆動時にコイル203、204から発生する熱を停止時に放熱することができ、モータ140の発熱を抑えることができる。
一方、動画撮影を行うなど、ズームレンズ110及びフォーカスレンズ120を連続的に駆動する場合、モータ112及び140のコイル203、204に対する通電が連続して行われる。そのため、コイル203、204から発生する熱が放熱されにくくなり、モータ140の発熱を抑えることが困難になる。従って、間欠駆動に比べて連続駆動の場合は、モータ周辺の温度が上昇することになる。また、環境温度の変化、可動部の摩擦、カメラ100に含まれる他の電子機器の発熱などによってもモータ周辺の温度が上昇する場合がある。
図9は、磁石201の磁束密度の温度特性を示したグラフである。モータ140の周辺温度が上昇すると、磁石201の減磁によって温度上昇に従って磁石201の磁束密度が低下する。本実施例では、ホール素子によって磁石201の磁束密度を検出するため、温度上昇に従ってホール素子の出力が低下し、SN比が低下することになる。
図10は、本実施例におけるホール素子の温度特性を示したグラフである。モータ140の周辺温度が上昇するとホール素子の温度特性によって温度が上昇するにつれてホール素子の出力が低下し、SN比が低下する。本実施例は位置センサ142としてホール素子を用いたが、他の位置センサを用いた場合も位置センサ142の温度特性によって出力が低下し、SN比が低下する場合がある。また、温度上昇以外にも、外来ノイズなどの理由によりホール素子のSN比が低下することも考えられる。
以下、位置センサ142の出力の低下に伴うSN比の低下がモータ140の駆動に与える影響について説明する。進角がゼロの場合は、センサ信号と進角信号は一致している。また、片方の位置センサ142の信号のみを用いて説明する。
図11は、位置センサ142の出力が通常の状態においてロータ202が一定の速度で回転している場合の位置センサ142の出力を示すグラフである。図11では、位置センサ142に対向する磁石201のN極又はS極の磁極が4回通過しており、2周期弱のセンサ信号が示されている。センサ信号は、ロータ202の回転に応じた正弦波と、センサ信号に対するノイズ(ノイズ幅B)との合成信号(振幅A)として得られる。図11に示す条件下では、2値化信号は磁極の切り替わりと共に3回反転しており、ロータ202の回転と同期して出力されている。従って、FB駆動では磁極の切り替わりで通電切り替えを行うことになり、ロータ202の回転に同期したコイル203、204の通電切り替えが正常に行われるため、FB駆動は安定する。一方、OP駆動は、センサ信号を用いないために安定することができる。
図12は、位置センサ142の出力が低下した状態においてロータ202が一定の速度で回転している場合の位置センサ142の出力を示すグラフである。図12では、位置センサ142に対向する磁石201のN極またはS極の磁極が4回通過しており、2周期弱のセンサ信号が示されている。センサ信号は、ロータ202の回転に応じた正弦波と、センサ信号に対するノイズとの合成信号(振幅A)として得られる。図12のセンサ信号では、図11のセンサ信号に比べて、ロータ202の回転に応じた正弦波の振幅が小さくなっているため、SN比が小さくなり、信号ノイズによる影響を受けやすくなっている。図12に示す条件下では、2値化信号は磁極の切り替わりの周辺で複数回反転している。従って、FB駆動では磁極の切り替わりの周辺で複数回通電切り替えを行うことになり、ロータ202の回転に同期したコイルの通電切り替えが正常に行われず、センサ出力が低下すると安定してFB駆動を行うことが困難となる。一方、OP駆動は、センサ信号を用いないために安定することができる。
以下、制御回路150による、第1のドライバ144と第2のドライバ146の選択について説明する。制御回路150は位置センサ142の出力に応じて第1のドライバ144と第2のドライバ146(又はOP駆動とFB駆動)を選択してフォーカスレンズ120を駆動する。
図13は、本実施例の制御回路150のフォーカスレンズ120の駆動処理を示すフローチャートであり、「S」はステップを表している。駆動処理が開始すると、制御回路150は現在の合焦状態を検出し、フォーカスレンズ120の目標位置を算出する(S101)。その後、算出したフォーカスレンズ120の目標位置から、第1のドライバ144又は第2のドライバ146に出力するフォーカスレンズ駆動信号を生成する(S102)。
次に、制御回路150は、位置センサ142の出力に基づいてセンサ出力のピーク値Pkを検出する(S103)。ここで、「ピーク値Pk」は、位置センサ207及び208の2つの出力信号の振幅のピーク値のうちで最小値(極小値)を意味する。制御回路150は、ピーク値Pkを検出すると予め設定された閾値(第1の閾値)SH1と比較する(S104)。
制御回路150は、ピーク値Pkが閾値SH1よりも小さいと判断すると(S104のYes)、第1のドライバ144に駆動信号を出力し、OP駆動によりフォーカスレンズ120を駆動して(S105)、処理を終了する。一方、制御回路150は、ピーク値Pkが閾値SH1以上である判断すると(S104のNo)、第2のドライバ146に駆動信号を出力し、FB駆動によりフォーカスレンズ120を駆動して(S106)、処理を終了する。即ち、制御回路150は、ピーク値Pkが閾値SH1よりも小さい(第1の閾値未満)と判断するとOP駆動を選択し、ピーク値Pkが閾値SH1以上(第1の閾値以上)であると判断するとFB駆動を選択する。
図11、図12におけるセンサ信号の振幅Aは、制御回路150で検知されるピーク値Pkと同等であるため、センサ出力(又はピーク値Pk)が低下すると安定してFB駆動を行うことが困難になる。本実施例は、安定してFB駆動することが可能な時のセンサ信号のピーク値に閾値SH1を設定し、ピーク値Pkが閾値SH1未満となって2値化信号がロータの回転と同期しなくなった場合はOP駆動に切り替えてモータ140の駆動の安定性を確保している。
制御回路150は、S104の判断を、位置センサ142の出力を取得してから一定時間後に(即ち、ピーク値Pkが変動してから一定時間後に)行ってもよい。これにより、ピーク値Pkが閾値周辺で変動する場合でも、頻繁に駆動制御の切り替えが起こらないのでモータの駆動の安定性を確保することができる。判断の遅延は、一定期間の計時を制御回路150に内蔵されたタイマで測定したり、シフトレジスタなどの遅延回路を使用したりすることによって可能である。
図14は、本実施例において温度上昇により位置センサ142の出力が低下した場合の制御回路150の動作を示すタイミングチャートである。モータ140を連続してFB駆動すると、モータ140の温度が上昇し、それに応じて位置センサ142としてのホール素子の出力が低下してピーク値Pkも低下する。t1においてピーク値Pkが閾値SH1を下回ると、制御回路150は駆動方法をOP駆動に切り替える。t2においてモータ140の連続駆動を完了し、間欠駆動を行うと、モータ140は放熱されてピーク値Pkが上昇する。t3においてピーク値Pkが閾値SH1を上回ると、制御回路150は駆動方法をFB駆動に切り替える。閾値SH1は安定してFB駆動することが可能な時のセンサ信号のピーク値に設定されているため、位置センサ142の出力が低下して安定してFB駆動が行えない場合にはOP駆動によりモータ140は安定して駆動される。
このように、本実施例のカメラ100は、FB駆動中にモータ140の温度が上昇して位置センサ142の出力が低下した場合にOP駆動に切り替えてモータ140の駆動を安定化させる。
実施例2は、実施例1のカメラ100、モータ140と同様の構成を使用し、実施例1とは制御回路150によるフォーカスレンズ120の駆動処理が相違する。図15は、本実施例の制御回路150のフォーカスレンズ120の駆動処理を示すフローチャートであり、図13と同様のステップには同一の参照符号を付している。S101〜S105までのフローは図13と同様である。
図13では、制御回路150は、FB駆動中にピーク値Pkが減少して閾値SH1未満となったと判断するとOP駆動に移行する。一方、図15では、制御回路150は、FB駆動中にピーク値Pkが減少して閾値SH1よりも大きい値である閾値(第2の閾値)SH2に到達したと判断すると、モータ140の駆動速度をOP駆動における脱調速度以下まで減速する。ここで、「脱調速度」とは、所定の負荷条件において、OP駆動を行っても脱調が起こらない最大の速度を意味する。本実施例は、このように脱調速度より小さい駆動速度を確保した状態でFB駆動からOP駆動への切り替えを行うことによって脱調の発生を防止している。
具体的には、図15において、制御回路150は、ピーク値Pkが閾値SH1以上である判断すると(S104のNo)、閾値SH1よりも大きい値である予め設定された閾値SH2とピーク値Pkを比較する(S207)。制御回路150は、ピーク値Pkが閾値SH2よりも小さい(第2の閾値未満)と判断すると(S207のYes)、フォーカスレンズ120の駆動速度が脱調速度以下の駆動速度V2以下になるように減速処理を行う(S208)。減速処理は、コイルに流す電流を制御することで速度を制御する電流制御を利用してもよいし、センサ信号と進角信号の位相差(進角)を制御することでトルク−回転数特性を変化させ、速度を制御する進角制御を行ってもよい。S208の後で、又は、制御回路150は、ピーク値Pkが閾値SH2以上(第2の閾値以上)であると判断すると(S207のNo)、第2のドライバ146に駆動信号を出力する。そして、FB駆動によりフォーカスレンズ120を駆動して(S106)、駆動処理を終了する。このように、ピーク値Pkが閾値SH1より小さい場合はOP駆動、ピーク値PkがSH2より大きい場合はFB駆動、ピーク値がSH2とSH1の間の場合は駆動速度がV2以下になるように減速してFB駆動を行う。
本実施例は、安定してFB駆動することが可能な時のセンサ信号のピーク値に閾値SH1を設定し、ピーク値Pkが閾値SH1未満となって2値化信号がロータの回転と同期しなくなった場合はOP駆動に切り替えてモータ140の駆動の安定性を確保している。
また、本実施例は、駆動速度V2をOP駆動における脱調速度以下に設定し、閾値SH2を閾値SH1より大きな値に設定している。この結果、FB駆動中にピーク値Pkが減少するとピーク値Pkは閾値SH1に達する前に閾値SH2に到達し、モータ140の駆動速度はOP駆動における脱調速度以下まで減速される。そして、更にピーク値Pkが減少して閾値SH1を下回り、FB駆動からOP駆動への切り替えが行われる。この際、駆動速度が脱調速度以下であるのでOP駆動時の脱調を回避することができる。
制御回路150は、S207の判断を、位置センサ142の出力を取得してから一定時間後に(即ち、ピーク値Pkが変動してから一定時間後に)行ってもよい。これにより、ピーク値Pkが閾値周辺で変動する場合でも、頻繁に駆動制御の切り替えが起こらないのでモータの駆動の安定性を確保することができる。判断の遅延は、一定期間の計時を制御回路150に内蔵されたタイマで測定したり、シフトレジスタなどの遅延回路を使用したりすることによって可能である。
図16は、本実施例において温度上昇により位置センサ142の出力が低下した場合の制御回路150の動作を示すタイミングチャートである。モータ140を連続して駆動速度V2より大きい駆動速度V1でFB駆動すると、モータ140の温度が上昇し、それに応じて位置センサ142としてのホール素子の出力が低下してピーク値Pkも低下する。t1においてピーク値Pkが閾値SH2を下回ると、制御回路150は駆動速度V1が駆動速度V2以下になるように第2のドライバ146を制御してモータ140を減速する。更に、位置センサ142のピーク値Pkが低下し、t2においてピーク値Pkが閾値SH1を下回ると、制御回路150は駆動方法をOP駆動に切り替える。この際、モータ140の駆動速度はOP駆動における脱調速度以下の駆動速度V2に設定されているため、OP駆動への切り替えによる脱調の発生を抑えることができる。
このように、本実施例のカメラは、FB駆動中にモータ140の温度が上昇して位置センサ142の出力が低下した場合にOP駆動に切り替えてモータ140の駆動を安定化させる。また、FB駆動からOP駆動への切り替えも安定化させる。
実施例3も、実施例1のカメラ100、モータ140と同様の構成を使用し、実施例1とは制御回路150によるフォーカスレンズ120の駆動処理が相違する。図17は、本実施例の制御回路150のフォーカスレンズ120の駆動処理を示すフローチャートであり、図13と同様のステップには同一の参照符号を付している。S101〜S105までのフローは図13と同様である。
図13では、制御回路150は、FB駆動中にピーク値Pkが減少して閾値SH1未満となったと判断するとOP駆動に移行する。OP駆動は、コイルへの通電切り替えとロータの回転、即ち、進角は、ゼロ又はロータの応答遅れ相当の位相差となるが、FB駆動では進角αは任意の値に制御されている。高速のFB駆動では進角αをOP駆動の場合よりも大きな値に制御する必要があるが、この状態でFB駆動からOP駆動への切り替えを行うと進角の急激な変化により、脱調が発生するおそれがある。そこで、図17では、制御回路150は、FB駆動中にピーク値Pkが減少して閾値SH1よりも大きい値である閾値(第3の閾値)SH3に到達したと判断すると、位置センサ142の信号と進角信号との位相差(進角)を減少又は調節する。この場合、進角は、ゼロ又はOP駆動におけるロータの応答遅れ相当の位相差と同等の値に減少(調節)される。このように、本実施例は、モータ140の進角をゼロ又はOP駆動におけるロータの応答遅れ相当の位相差と同等の値に維持した状態でFB駆動からOP駆動への切り替えを行うことによって脱調の発生を防止している。
具体的には、図17において、制御回路150は、ピーク値Pkが閾値SH1以上である判断すると(S104のNo)、閾値SH1よりも大きい値である予め設定された閾値SH3とピーク値Pkを比較する(S307)。制御回路150は、ピーク値Pkが閾値SH3よりも小さい(第3の閾値未満)と判断すると(S307のYes)、モータ140の進角をゼロ又はOP駆動におけるロータの応答遅れ相当の位相差と同等の値に減少又は制御する(S308)。S308において、本実施例では進角をα2以下に減少又は制御している。S308の後で、又は、制御回路150は、ピーク値Pkが閾値SH3以上(第3の閾値以上)であると判断すると(S307のNo)、第2のドライバ146に駆動信号を出力する。そして、FB駆動によりフォーカスレンズ120を駆動して(S106)、駆動処理を終了する。このように、ピーク値Pkが閾値SH1より小さい場合はOP駆動、ピーク値PkがSH2より大きい場合はFB駆動、ピーク値がSH3とSH1の間の場合は進角がα2以下になるようにFB駆動を行う。
本実施例は、安定してFB駆動することが可能な時のセンサ信号のピーク値に閾値SH1を設定し、ピーク値Pkが閾値SH1未満となって2値化信号がロータの回転と同期しなくなった場合はOP駆動に切り替えてモータの駆動の安定性を確保している。
また、本実施例は、進角α2をゼロ又はOP駆動におけるロータの応答遅れ相当の位相差と同等の値に設定し、閾値SH2をSH1より大きな値に設定している。この結果、FB駆動中にピーク値Pkが減少するとピーク値Pkは閾値SH1に達する前に閾値SH3に到達し、モータ140の進角はゼロ又はOP駆動におけるロータの応答遅れ相当の位相差と同等の値以下まで減少又は制御される。そして、更にピーク値Pkが減少して閾値SH1を下回り、FB駆動からOP駆動への切り替えが行われる。この際、進角がゼロ又はOP駆動におけるロータの応答遅れ相当の位相差と同等の値以下であるので進角の変化は小さくOP駆動への切り換え時の脱調を防止して安定した駆動が可能になる。
制御回路150は、S307の判断を、位置センサ142の出力を取得してから一定時間後に(即ち、ピーク値Pkが変動してから一定時間後に)行ってもよい。これにより、ピーク値Pkが閾値周辺で変動する場合でも、頻繁に駆動制御の切り替えが起こらないのでモータの駆動の安定性を確保することができる。判断の遅延は、一定期間の計時を制御回路150に内蔵されたタイマで測定したり、シフトレジスタなどの遅延回路を使用したりすることによって可能である。
図18は、本実施例において温度上昇により位置センサ142の出力が低下した場合の制御回路150の動作を示すタイミングチャートである。モータ140を進角α2より大きい進角α1でFB駆動している場合を考える。この状態で連続的に駆動されることにより、モータ140の温度が上昇し、それに応じて位置センサ142としてのホール素子の出力が低下してピーク値Pkも低下する。t1においてピーク値Pkが閾値SH2を下回ると、制御回路150は進角がα2以下になるように第2のドライバ146を制御する。更に、位置センサ142のピーク値Pkが低下し、t2においてピーク値Pkが閾値SH1を下回ると、制御回路150は駆動方法をOP駆動に切り替える。この際、進角はゼロ又はOP駆動におけるロータの応答遅れ相当の位相差と同等の値以下に設定されているため、OP駆動への切り替えによる脱調の発生を抑えることができる。
このように、本実施例のカメラは、FB駆動でモータ140を連続的に駆動するなどしてモータ140の温度が上昇して位置センサ142の出力が低下した場合にOP駆動に切り替えて安定してモータ140を駆動することができる。また、FB駆動からOP駆動へ安定して切り替えることができる。
実施例1のカメラのブロック図である。 図1に示すモータと位置センサの斜視図である。 図2に示すヨークと位置センサとロータの位相関係を示す断面図である。 図2に示すロータの回転角度とモータトルク及び位置センサからの信号の出力との関係を示すグラフである。 図1に示す進角回路の回路図である。 FB駆動における図2に示すヨークと位置センサとロータの断面図である。 進角αを有する場合のロータの回転角度とモータトルクおよび各信号の出力との関係を示すグラフである。 進角を変えたときのトルクと回転数の関係を示すグラフである。 図2に示す磁石の磁束密度の温度特性を示すグラフである。 ホール素子の温度特性を示すグラフである。 通常の状態の位置センサ出力を示すグラフである。 出力が低下した位置センサ出力を示すグラフである。 実施例1の制御回路のフォーカスレンズの駆動処理を示すフローチャートである。 実施例1において温度上昇により位置センサの出力が低下した場合の制御回路の動作を示すタイミングチャートである。 実施例2の制御回路のフォーカスレンズの駆動処理を示すフローチャートである。 実施例2において温度上昇により位置センサの出力が低下した場合の制御回路の動作を示すタイミングチャートである。 実施例3の制御回路のフォーカスレンズの駆動処理を示すフローチャートである。 実施例3において温度上昇により位置センサの出力が低下した場合の制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
100 デジタルカメラ(撮像装置、電子機器)
120 フォーカスレンズ
130 撮像素子
150 制御回路(制御部)
144 第1のドライバ(第1の駆動部)
146 第2のドライバ(第2の駆動部)
147 進角回路
140 モータ
142、207、208 位置センサ
201 磁石
202 ロータ
203、204 コイル

Claims (9)

  1. 磁石を有するロータと、磁石に回転力を与えるコイルを有するステータと、を有するモータと、
    前記モータのロータの回転位置を検出する位置センサと、
    前記位置センサの検出結果に対して進角を有する進角信号を生成する進角信号生成部と、
    決められた時間間隔に従って前記モータの前記コイルへの通電を切り替えるオープンループ制御によって前記モータを駆動する第1の駆動部と、
    前記進角信号生成部の出力に応じて前記コイルへの通電を切り替えるフィードバック制御によって前記モータを駆動する第2の駆動部と、
    前記位置センサの出力が第1の閾値未満である場合に前記第1の駆動部を選択し、前記位置センサの出力が前記第1の閾値以上である場合に前記第2の駆動部を選択する制御部と、
    を有することを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記制御部は、前記位置センサの出力を取得してから一定時間後に、前記位置センサの出力が第1の閾値未満であるか前記第1の閾値以上であるかの判断を行うことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記制御部は、前記位置センサの出力が第1の閾値と当該第1の閾値よりも大きい第2の閾値との間である場合に、前記モータを減速することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記制御部は、前記位置センサの出力を取得してから一定時間後に、前記位置センサの出力が第2の閾値未満であるか前記第2の閾値以上であるかの判断を行うことを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記制御部は、前記位置センサの出力が第1の閾値と当該第1の閾値よりも大きい第3の閾値との間である場合に、前記位置センサの信号と前記進角信号との位相差をゼロ又は前記オープンループ制御による駆動における前記モータの前記ロータの応答遅れ相当の位相差と同等の値に調節することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記制御部は、前記位置センサの出力を取得してから一定時間後に、前記位置センサの出力が第3の閾値未満であるか前記第3の閾値以上であるかの判断を行うことを特徴とする請求項5に記載のモータ駆動装置。
  7. 光学部材により形成された像を検出し画像信号を出力する画像信号生成部と、
    当該画像信号生成部から出力された前記画像信号より像のコントラスト値に基づいて焦点状態を検出する焦点状態検出手段と、
    焦点を調節させる際に前記光学部材を移動する請求項1〜6のうちいずれか一項に記載のモータ駆動装置と、
    を有する焦点調節装置。
  8. 光学部材と、当該光学部材の焦点を調節する焦点調節装置と、を有する撮像装置であって、
    前記焦点調節装置は、
    光学部材により形成された像を検出し画像信号を出力する画像信号生成部と、
    当該画像信号生成部から出力された前記画像信号より像のコントラスト値に基づいて焦点状態を検出する焦点状態検出手段と、
    焦点を調節する際に前記光学部材を移動する請求項1〜6のうちいずれか一項に記載のモータ駆動装置と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  9. 制御対象と、
    当該制御対象を位置決め及び駆動する請求項1〜6のうちいずれか一項に記載のモータ駆動装置と、
    を有する電子機器。
JP2008270273A 2008-10-20 2008-10-20 駆動装置 Active JP5355029B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008270273A JP5355029B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 駆動装置
US12/578,764 US8278851B2 (en) 2008-10-20 2009-10-14 Drive apparatus having a stepping motor
CN2009102055135A CN101729010B (zh) 2008-10-20 2009-10-20 具有步进电动机的驱动设备
US13/595,205 US8508161B2 (en) 2008-10-20 2012-08-27 Drive apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008270273A JP5355029B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 駆動装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010098922A true JP2010098922A (ja) 2010-04-30
JP2010098922A5 JP2010098922A5 (ja) 2011-12-08
JP5355029B2 JP5355029B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=42108132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008270273A Active JP5355029B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 駆動装置

Country Status (3)

Country Link
US (2) US8278851B2 (ja)
JP (1) JP5355029B2 (ja)
CN (1) CN101729010B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012244858A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Nsk Ltd アクチュエータ
JP2014027863A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd モータ制御回路、モータ駆動装置及びモータ駆動方法
US10243491B2 (en) 2014-12-18 2019-03-26 Black & Decker Inc. Control scheme to increase power output of a power tool using conduction band and advance angle
US11329597B2 (en) 2015-11-02 2022-05-10 Black & Decker Inc. Reducing noise and lowering harmonics in power tools using conduction band control schemes
US11569765B2 (en) 2019-10-11 2023-01-31 Black & Decker Inc. Power tool receiving different capacity battery packs

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010013298B4 (de) * 2010-03-29 2012-10-04 Carl Zeiss Smt Gmbh Positionierverfahren für eine optische Anordnung einer Projektionsbelichtungsanlage
JP5661340B2 (ja) * 2010-06-10 2015-01-28 キヤノン株式会社 駆動装置
US20130033125A1 (en) * 2011-08-03 2013-02-07 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Linear motor armature and linear motor
JP6066851B2 (ja) * 2013-07-19 2017-01-25 キヤノン株式会社 ステッピングモータの制御装置、および光学機器
KR20150032117A (ko) * 2013-09-17 2015-03-25 삼성전자주식회사 스테핑 모터 및 그 시스템
US9560247B2 (en) * 2014-05-30 2017-01-31 Apple Inc. Optical image stabilization compensations
CN106374675A (zh) * 2016-11-24 2017-02-01 张宸 一种游梁式抽油机电动驱动装置
CN109240022B (zh) * 2017-07-11 2021-09-28 光芒光学股份有限公司 变焦镜头
CN108252581A (zh) * 2017-09-14 2018-07-06 金华市兴飞机器人有限公司 基于电磁切换的无处理器全自动双电机动态备份离合系统
CN114236386B (zh) * 2021-12-16 2023-10-31 河北工业大学 一种开关磁阻电机功率变换器故障诊断方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09261990A (ja) * 1996-03-18 1997-10-03 Seiko Epson Corp ブラシレスモータの温度検出方法及びその装置
JPH1062679A (ja) * 1996-08-14 1998-03-06 Canon Inc 光学装置及びカメラ
JPH1094286A (ja) * 1996-09-19 1998-04-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 動力発生装置
JP2002199768A (ja) * 2000-12-25 2002-07-12 Fanuc Ltd モータ制御装置
JP2004056856A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Denso Corp モータ制御装置
JP2005282877A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Kyocera Corp 換気装置および太陽光発電システム
JP2008035688A (ja) * 2006-06-26 2008-02-14 Sanyo Electric Co Ltd 電動機の駆動装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59160049A (ja) * 1983-03-04 1984-09-10 Diesel Kiki Co Ltd 燃料供給量制御装置
JPS63234898A (ja) * 1987-03-18 1988-09-30 Fuji Electric Co Ltd ステツピングモ−タの逆相制動制御装置
JP3133270B2 (ja) 1996-04-08 2001-02-05 キヤノン株式会社 モータ及び繰出し装置
JP4165915B2 (ja) 1996-09-20 2008-10-15 松下電器産業株式会社 ステッピングモータ制御装置
US6249495B1 (en) * 1997-02-27 2001-06-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Stepping motor control method and disk drive apparatus
JPH1146498A (ja) * 1997-07-28 1999-02-16 Nec Corp ステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータ
US6400055B1 (en) * 1998-04-20 2002-06-04 Canon Kabushiki Kaisha Motor
EP1041708B1 (en) * 1999-03-29 2005-03-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Step motor driving device
JP2003005019A (ja) * 2001-06-20 2003-01-08 Canon Inc カメラシステム
US6897579B2 (en) * 2001-09-28 2005-05-24 Canon Kabushiki Kaisha Motor
JP2005234075A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Sony Corp レンズ鏡筒および撮像装置
US7439701B2 (en) * 2006-06-26 2008-10-21 Yazaki Corporation Method and device for detecting initial excitation phase of stepping motor
US7420349B2 (en) * 2006-08-30 2008-09-02 Atmel Corporation Microcontroller interface with hall element

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09261990A (ja) * 1996-03-18 1997-10-03 Seiko Epson Corp ブラシレスモータの温度検出方法及びその装置
JPH1062679A (ja) * 1996-08-14 1998-03-06 Canon Inc 光学装置及びカメラ
JPH1094286A (ja) * 1996-09-19 1998-04-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 動力発生装置
JP2002199768A (ja) * 2000-12-25 2002-07-12 Fanuc Ltd モータ制御装置
JP2004056856A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Denso Corp モータ制御装置
JP2005282877A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Kyocera Corp 換気装置および太陽光発電システム
JP2008035688A (ja) * 2006-06-26 2008-02-14 Sanyo Electric Co Ltd 電動機の駆動装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012244858A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Nsk Ltd アクチュエータ
JP2014027863A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd モータ制御回路、モータ駆動装置及びモータ駆動方法
US9030141B2 (en) 2012-07-24 2015-05-12 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Motor controlling circuit, motor driving device and method of driving motor
US10243491B2 (en) 2014-12-18 2019-03-26 Black & Decker Inc. Control scheme to increase power output of a power tool using conduction band and advance angle
US11329597B2 (en) 2015-11-02 2022-05-10 Black & Decker Inc. Reducing noise and lowering harmonics in power tools using conduction band control schemes
US11569765B2 (en) 2019-10-11 2023-01-31 Black & Decker Inc. Power tool receiving different capacity battery packs

Also Published As

Publication number Publication date
US8278851B2 (en) 2012-10-02
CN101729010A (zh) 2010-06-09
JP5355029B2 (ja) 2013-11-27
US8508161B2 (en) 2013-08-13
US20100097020A1 (en) 2010-04-22
CN101729010B (zh) 2013-03-27
US20120319633A1 (en) 2012-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5355029B2 (ja) 駆動装置
US8035327B2 (en) Motor drive unit and optical apparatus
JP5656354B2 (ja) 駆動装置
JP6347582B2 (ja) 回転検出装置、モータ制御装置、モータ被駆動装置、回転検出装置の補正方法および補正プログラム
JP4916457B2 (ja) 光学機器
JP2012050303A (ja) モータ駆動装置および光学機器
JP2014171344A (ja) 撮像装置、モータ駆動装置、および撮像方法
JP5322501B2 (ja) 駆動装置及び電子機器
EP2357791B1 (en) Drive control apparatus, image pickup apparatus, and drive control method
JP6066568B2 (ja) 駆動装置
JP2008295205A (ja) モータ駆動装置およびモータ駆動方法
JP5828678B2 (ja) モータ制御装置およびモータ駆動装置
JP6679218B2 (ja) 光学機器およびアクチュエータ処理プログラム
JP5489738B2 (ja) モータ制御装置および光学機器
JP2015023700A (ja) アクチュエータの制御装置および制御方法
JP5451146B2 (ja) モータ駆動装置及び光学制御装置
JP5159287B2 (ja) 像振れ補正装置、撮像装置および像振れ補正装置の制御方法
JP5704810B2 (ja) 撮像装置
JP2011188718A (ja) モータ及びモータの駆動制御方法
JP2010271511A (ja) 撮像装置
JP2017005812A (ja) モータ制御装置、モータ制御方法及びモータ制御プログラム
JP2010271511A5 (ja)
JP2009180776A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111020

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130827

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5355029

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151