JPH1146498A - ステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータ

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JPH1146498A
JPH1146498A JP9201206A JP20120697A JPH1146498A JP H1146498 A JPH1146498 A JP H1146498A JP 9201206 A JP9201206 A JP 9201206A JP 20120697 A JP20120697 A JP 20120697A JP H1146498 A JPH1146498 A JP H1146498A
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JP
Japan
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rotor
stepping motor
phase
excitation
detecting means
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JP9201206A
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English (en)
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Hisatoshi Iwazawa
尚俊 岩澤
Shigeru Shimoo
茂 下生
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Priority to US09/123,158 priority patent/US5990651A/en
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/14Arrangements for controlling speed or speed and torque

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度、高トルク出力を実現でき、安価なステ
ッピングモータ駆動装置及びステッピングモータを提供
する。 【解決手段】ステッピングモータ1には、回転子2の位
置を検出し、励磁の周期と同一の周期であり、かつ、回
転子2の位置に対し、90度位相が進んだ検出信号を出
力するホール素子3、4が設けられる。ステッピングモ
ータ1は、ホール素子3、4から出力された検出信号
と、ステッピングモータ1の出力トルクを制御するトル
ク指令信号とを乗算して出力される駆動電流によって駆
動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光ディス
ク装置、プリンタ、複写機、ロボット、工作機械等のよ
うに、高精度性、高トルク出力性、高速性が要求される
技術分野に適用されるステッピングモータ駆動装置及び
ステッピングモータに関し、特に、回転子の位置を検出
して閉ループ制御を行うステッピングモータ駆動装置及
びステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の励磁相を有するステッピ
ングモータは、相の数に応じて位相をずらし、各相を順
次励磁することにより駆動される。しかし、ステッピン
グモータを組み込んだ装置の回転位置精度等の仕様によ
っては、ステッピングモータ固有の分解能以上の位置決
め精度及び高トルク出力が要求される場合がある。この
ような場合、従来からマイクロステップ駆動法や回転子
の位置を検出する閉ループ制御法が用いられる。
【0003】マイクロステップ駆動法は、通常のステッ
プよりも細かいステップでモータを駆動させる方法であ
り、既にマイクロステップ駆動用のドライバICが商品
化される等一般的な手法になっている。
【0004】一方、回転子の位置を検出する閉ループ制
御法は、例えば、特開昭61ー88796号公報や特開
昭62ー244264号公報に開示されている。
【0005】特開昭61ー88796号公報には、回転
型又はリニア型のステッピングモータの励磁相を任意に
切替制御する相切替器と、各励磁相に対する平衡点の周
期と同一周期の任意信号を出力する位置信号発生手段
と、相切替器の制御によって任意の励磁相を励磁してか
ら位置信号発生手段の出力する位置検出信号を検出する
までの時間を計測するタイマと、そのタイマの計測時間
によって励磁相の平衡点と位置信号発生手段の検出点の
間の距離を演算するセンサ位置計算機とを備えたセンサ
位置検出装置が開示されている。
【0006】このセンサ位置検出装置によれば、ステッ
ピングモータを左、右に1ステップ動かしたときのロー
タが平衡点から位置信号の検出点まで移動するのに要す
る時間をタイマで計測し、これに基づいてモータの平衡
点とセンサの検出点の位置関係を求めるように構成した
ので、センサの検出点とモータの平衡点の位置合わせを
不要にするという効果があるとしている。
【0007】特開昭62ー244264号公報には、永
久磁石からなる回転子の磁束を位置検出素子により検出
して回転子の回転を制御するモータ駆動装置において、
回転子の端面に回転子と同様に着磁された磁石を固定す
るとともに、その磁石に対向するように位置検出素子を
配置したモータ駆動装置が開示されている。
【0008】このモータ駆動装置では、モータの回転子
の回転位置を検出する手段としてホール素子が用いられ
る。また、モータの回転子がステッピングモータと同様
マグネットであり、ホール素子で位置を検出し励磁を切
り替えている。このモータ駆動装置は、ホール素子で磁
束を検出するために回転子のマグネットを使用すると信
号品質が劣化する点に鑑み、回転方向に対し同じ磁極を
有する別のマグネットが設けられる。これによって、信
号品質の劣化が防止される。なお、このモータ駆動装置
では、各相のコイルに電流を流している時の電流値はー
定であり、等速回転の用途に用いられる。
【0009】その他、特開平6ー323806号公報の
「位置検出装置」、特開平4ー222491号公報の
「ブラシレスDCモータ駆動回路」、実開平6ー129
06号公報の「交流電動機用磁気センサ」等には、DC
ブラシレスモータあるいは交流モータの励磁切り替え用
のセンサとして、ホール素子が使用されている例が開示
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したマイクロステ
ッブ駆動法では、細かいステップで駆動させるため、回
転力が小さくなり、トルク特性が劣化するという欠点が
ある。また、分解能が有限であるため、位置決め精度に
も限界がある。マイクロステップの分解能を上げる手段
も考えられるが、ステッピングモータの励磁パターン
は、個々のモータ固有の特性に依存しており、分解能を
上げるには限界がある。
【0011】特開昭61ー88796号公報に開示され
た「センサ位置検出装置」は、ステッピングモータの回
転子の位置を検出し、励磁タイミングを最適化するもの
であり、モータを所定の目標速度で駆動させる場合には
有効であるが、回転子を所定の回転位置に停止させて位
置決めする場合には、特に有効とはいえない。
【0012】また、従来の閉ループ系を構成するステッ
ピングモータでは、回転子の位置を検出するためのセン
サとして、ロータリエンコーダや光センサ等の高価なセ
ンサを用いていたので、高価な装置になってしまうとい
う問題があった。
【0013】特開昭62ー244264号公報に開示さ
れた「モータ駆動装置」は、永久磁石からなる回転子の
端面に、その回転子と同数の複数極に着磁された別の永
久磁石が固定されているので、構造が複雑になるという
問題がある。
【0014】さらに、特開平6ー323806号公報、
特開平4ー222491号公報、実開平6ー12906
号公報等に開示されている従来例では、ホール素子から
出力される検出信号はすべてパルス化されてモータの駆
動に用いられている。しかし、ホール素子を回転子に近
接して配置するのでコイルの磁界による干渉が起こり、
その干渉による影響は、アナログ信号をパルス化する
と、時間的なズレとして大きくなる。その結果、最適な
モータ駆動ができず、場合によっては誤動作のおそれが
ある。
【0015】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、高精度、高トルク出力を実現でき、安
価なステッピングモータ駆動装置及びステッピングモー
タを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のステッピングモ
ータ駆動装置は、N極及びS極が交互に等間隔に着磁さ
れている磁性面を備えた回転子と、その回転子の磁性面
に対向して配置された励磁相を複数備えた固定子とを有
するステッピングモータを、固定子の各励磁相にそれぞ
れ駆動電流を与え、励磁相の励磁状態が一定周期で変化
することにより駆動させるステッピングモータ駆動装置
であって、回転子の位置を検出し、励磁の周期と同一の
周期であり、かつ、回転子の位置に対し、90度位相が
進んだ検出信号を出力する回転子位置検出手段と、その
回転子位置検出手段から出力された検出信号と、ステッ
ピングモータの出力トルクを制御するトルク指令信号と
を乗算して駆動電流を出力する駆動電流出力手段と、を
有することを特徴とするものである。
【0017】本発明によれば、回転子位置検出手段が回
転子の位置を検出し、駆動電流出力手段が回転子位置検
出手段から出力される検出信号と上位装置から出力され
るトルク指令信号とを乗算して、駆動電流を出力する。
回転子位置検出手段は、励磁の周期と同一の周期であ
り、かつ、回転子の位置に対し、90度位相が進んだ検
出信号を出力するので、駆動電流がステッピングモータ
に与えられると、90度位相が進んだ励磁が行われるた
め、回転子は、θ0の位置からθ0+θd /4の位置へ
回転しようとするトルクが発生することになる(ここ
で、θ0は回転子の現在位置であり、θd は励磁の周期
に相当する回転角である)。
【0018】上記回転子位置検出手段は、例えば、ホー
ル素子のように、回転子の磁界の変化を検出する磁気セ
ンサであるのが好ましい。
【0019】本発明のステッピングモータは、N極及び
S極が交互に等間隔に着磁されている磁性面を備えた回
転子と、その回転子の磁性面に対向して配置された励磁
相を複数備えた固定子とを有し、固定子の各励磁相にそ
れぞれ駆動電流が与えられ、励磁相の励磁状態が一定周
期で変化することにより駆動されるステッピングモータ
であって、回転子の位置を検出し、励磁の周期と同一の
周期であり、かつ、回転子の位置に対し、90度位相が
進んだ検出信号を出力する回転子位置検出手段を有し、
その回転子位置検出手段から出力された検出信号と、ス
テッピングモータの出力トルクを制御するトルク指令信
号とを乗算して出力される駆動電流によって駆動される
ことを特徴とするものである。
【0020】上記回転子位置検出手段は、例えば、ホー
ル素子のように、回転子の磁界の変化を検出する磁気セ
ンサであるのが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明のス
テッピングモータ駆動装置を示す構成図、図2は、本発
明のステッピングモータの外観を示す斜視図、図3は、
フレーム及びコイルに対する回転子の位置関係を示す部
分斜視図、図4は、コイルとヨークの位置関係を示す部
分斜視図、図5は、コイルとヨークの位置関係を示す斜
視図、図10は、ホール素子に電気的に接続されている
センサアンプを示す回路図である。
【0022】図1に示すように、本発明のステッピング
モータ駆動装置は、A相とB相の2相からなるステッピ
ングモータ1を駆動させるための装置であり、ステッピ
ングモータ1の回転子2の位置を検出するA相用のホー
ル素子3及びB相用のホール素子4と、A相用のホール
素子3から出力される検出信号を増幅するセンサアンプ
5と、B相用のホール素子4から出力される検出信号を
増幅するセンサアンプ6と、センサアンプ5、6から出
力される検出信号と、上位装置7から出力されステッピ
ングモータ1の出力トルクを制御するトルク指令信号と
を乗算して駆動電流を出力する駆動電流出力部8と、を
有する。
【0023】駆動電流出力部8は、センサアンプ5によ
って増幅された検出信号と上位装置7から出力され、ス
テッピングモータ1の発生トルクに相当するトルク指令
信号とを取り込み乗算する乗算器9と、センサアンプ6
によって増幅された検出信号と上位装置7から出力され
るトルク指令信号とを取り込み乗算する乗算器10と、
乗算器9から出力されるA相用の駆動電流指令信号を増
幅して、A相用の駆動電流を出力するパワーアンプ11
と、乗算器10から出力されるB相用の駆動電流指令信
号を増幅して、B相用の駆動電流を出力するパワーアン
プ12と、を有する。
【0024】ホール素子3、4は、回転子2の磁界の変
化を検出することにより、回転子2の位置を検出し、検
出信号を出力する。この検出信号は、後述するように、
励磁の周期と同一の周期であり、三角関数で表される信
号である。
【0025】ホール素子3、4から出力される検出信号
は、微小であるので、センサアンプ5、6は、図10に
示すように、作動アンプを用いるのが好ましい。また、
ホール素子3と電源20との間には抵抗R1が設けら
れ、ホール素子4と接地30との間には抵抗R2が設け
られる。
【0026】乗算器9、10は、例えば、市販されてい
るアナログ乗算器が用いられる。
【0027】トルク指令信号を出力する上位装置7は、
例えば、ステッピングモータ1を組込んだ光ディスク装
置、プリンタ、複写機、ロボット、工作機械等である。
【0028】ステッピングモータ1は、図3に示すよう
に、回転子2と、その回転子2を取り囲んで配置される
固定子13とを有する。
【0029】回転子2は、図2及び図3に示すように、
シャフト2aと、そのシャフト2aにー体に取り付けら
れた円筒状の永久磁石2bとを有する。回転子2の側部
には、N極及びS極が交互に等間隔に着磁されている磁
性面2cが形成される。本実施の形態では、回転子2
は、N極及びS極が5対あり、1周で10極の磁性面2
cを有する。
【0030】固定子13は、図3及び図4に示すよう
に、回転子2の周囲を取り囲む円筒状のフレーム13a
と、フレーム13aに取り付けられる2個のコイル1
4、15と、断面略L字状に形成され、各コイル14、
15を覆うようにフレーム13aに一体に取り付けられ
た複数のヨーク16、17とを有する。
【0031】コイル14、15に駆動電流が流れると、
図5に示すように、各ヨーク16、17に磁路18が発
生し、ヨーク16、17の端部がN極又はS極に励磁さ
れる。駆動電流を反転することで逆の磁極になる。ま
た、駆動電流の大きさを加減することで、磁力を変化さ
せることができる。
【0032】また、コイル14、15および各コイル1
4、15に対応して設けられたヨーク16、17は、図
4に示すように、互いに位相が90度ずれた位置関係に
ある。コイル14、15に流れる駆動電流を変えて、ヨ
ーク16、17の励磁状態をN極−S極−N極に変化さ
せるものとする。回転子2は、その励磁状態によって、
静定位置を変化させ回転する。位相が90度ずれている
というのは、ヨーク16、17のN極−S極−N極の変
化が周期的であり、その周期に対して相と相の位相が9
0度ずれているということを意味する。
【0033】次に、本発明のステッピングモータ駆動装
置の動作を説明する。
【0034】ステッピングモータ1の回転子2の位置
は、A相用のホール素子3とB相用のホール素子4によ
って検出される。A相用のホール素子3から出力される
検出信号は、センサアンプ5によって増幅された後、乗
算器9に入力される。乗算器9は、上位装置7からのト
ルク指令信号と検出信号とを乗算して、A相用の駆動電
流指令信号を出力する。B相用のホール素子4から出力
される検出信号は、センサアンプ6によって増幅された
後、乗算器10に入力される。乗算器10は、上位装置
7からのトルク指令信号と検出信号とを乗算して、B相
用の駆動電流指令信号を出力する。乗算器9から出力さ
れるA相用の駆動電流指令信号は、パワーアンプ11に
よって増幅され、A相用の駆動電流を出力する。乗算器
10から出力されるB相用の駆動電流指令信号は、パワ
ーアンプ12によって増幅され、B相用の駆動電流を出
力する。出力された各駆動電流は、A相のコイル14、
B相のコイル15に流れる。
【0035】図6は、コイル14、15に流れる駆動電
流とその際の回転子2の安定回転位置との関係を示す説
明図である。図6において、回転子2はA相及びB相と
も共通のものであるが、前述したように、A相のヨーク
16とB相のヨーク17とは、位相が90度ずれるよう
に配置されている。ここでいう位相とは、例えばあるN
極が隣のN極(間にS極をおく)の位置に移動すること
を1周期として考えたもので、これがステッピングモー
タ1の励磁の周期になる。本発明の実施の形態のステッ
ピングモータ1の場合、1周期の回転角は72度であ
る。
【0036】図6に示すように、A相のヨーク16とB
相のヨーク17は絶対角度で18度ずれており、ステッ
ピングモータ1の励磁の1周期72度の1/4であるか
ら、位相が90度ずれていることになる。
【0037】図6(1)は、回転子2が0度、すなわち
励磁の周期の原点に位置している状態を示している。こ
の場合、A相のコイル14には駆動電流Iが流れ、B相
のコイル15には駆動電流が流れないので、ヨーク16
aがS極に、ヨーク16bがN極に励磁され、ヨーク1
7a及びヨーク17bは無励磁である。
【0038】図6(2)は、回転子2が18度、すなわ
ち1/4周期回転した状態を示している。この場合、A
相のコイル14には駆動電流が流れず、B相のコイル1
5には駆動電流Iが流れるので、ヨーク16a及びヨー
ク16bは、無励磁であり、ヨーク17aがS極に、ヨ
ーク17bがN極に励磁される。
【0039】図6(3)は、回転子2が36度、すなわ
ち1/2周期回転した状態を示している。この場合、A
相のコイル14には駆動電流−Iが流れ、B相のコイル
15には駆動電流が流れないので、ヨーク16aがN極
に、ヨーク16bがS極に励磁され、ヨーク17aおよ
び17bは無励磁である。
【0040】図6(4)は、回転子2が54度、すなわ
ち3/4周期回転した状態を示している。この場合、A
相のコイル14には駆動電流が流れず、B相のコイル1
5には駆動電流−Iが流れるので、ヨーク16a及びヨ
ーク16bは、無励磁であり、ヨーク17aがN極に、
ヨーク17bがS極に励磁される。
【0041】図7は、回転子2の回転位置と駆動電流の
関係を示す波形図である。図7では、横軸に回転子2の
回転位置を、縦軸に駆動電流の電流値を示し、図7中の
(1)乃至(4)は、図6における(1)乃至(4)の
回転位置に相当する。なお、図6の駆動方式では、
(1)乃至(4)のみの停止に限定されるが、図7の励
磁プロファイルに従うと任意の位置に停止させることが
可能である。
【0042】2相ステッピングモータ1の場合、駆動電
流の相と相の位相関係は90度の位相差がある。相間で
位相差があることによって回転の方向を任意に規定で
き、かつ可逆動作が可能になる。例えば、A相のみの1
相であるとすると、(2)の位置から(3)の位置に回
転するために電流0に駆動電流を変化させたとすると、
(1)の位置にも(3)の位置にも回転することが可能
となり方向性がない。それに対し、図7に示すように、
2相にすると、(2)の位置から(3)の位置へ回転す
る場合、A相に駆動電流を流さず、B相に駆動電流Iを
流すと、(3)の位置へ回転する。逆に、A相に駆動電
流を流さず、B相に駆動電流−Iを流すと、(1)の位
置へ回転する。
【0043】図8(A)は、ホール素子の配置図であ
り、(B)は、回転子2の回転位置とセンサ信号との関
係を示す波形図、図9は、ホール素子の配置を示す斜視
図である。
【0044】本実施の形態のステッピングモータ駆動装
置では、2相の駆動電流IA、IBを、 IA=I0sin(2πθ0/θd +π/2) IB=−I0cos(2πθ0/θd +π/2)・・・・・(1) に従うようにステッピングモータ1に与える。ここで、
0はトルク指令あるいは速度指令の制御信号に相当
し、I0が一定であれば定トルクが発生し、I0を変化さ
せると、トルクの制御が可能になる。θ0は、モータの
現在位置の回転角であり、θd は、励磁の周期に相当
する回転角を示す。例えば、ステッピングモータ1の1
周に5周期の励磁があるとすると、θd は、2π/5
(72度)である。
【0045】この場合、回転子2が常に(2πθ0/θd
+π/2)・(θd /2π)=θ0+θd /4の位
置に回転するようにトルクが発生する。
【0046】ここで、 SA=sin(2πθ0/θd +π/2) SB=−cos(2πθ0/θd +π/2)・・・・・・(2) IA=I0A、IB=I0B・・・・・・・・・・・・・(3) となる信号SA、SBを発生させれば、(1)式に示す駆
動電流を与えることができる。本発明の回転子位置検出
手段であるホール素子3、4は、モータの回転角θを検
出して、上記信号SA、SBで得るように配置される。
【0047】ホール素子3、4によって得られた信号S
A、SBと、制御信号に相当するトルク指令信号I0とは
乗算器9、10によって乗算され、(1)式で示す駆動
電流IA、IBが得られる。
【0048】ホール素子3、4は、磁力を電気信号に変
換するセンサであり、磁力に応じた信号が出力される。
図8(A)及び図9に示すように、A相用のホール素子
3及びB相用のホール素子4は、回転子2の磁性面2c
に近接させて配置され、例えば、固定子13のフレーム
13aの内壁等に取り付けられる。また、各ホール素子
3、4間は、54度の間隔を隔てている。
【0049】回転子2が回転すると図8(B)に示す信
号を発生する。図8(B)では、波の山をN極が近接し
たとき、谷をS極が近接したときとして表している。ホ
ール素子3、4の位置と回転子2の関係がわかりやすい
ように、逆起電圧の信号も示してある。逆起電圧の位相
と励磁の位相は等しい。従って、ホール素子3、4から
の信号を用い、駆動電流を与えると、90度位相が進ん
だ励磁が行われるため、回転子2はθ0+θd /4の位
置へ回転しようとするトルクが常に発生することにな
る。
【0050】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。例えば、3相
以上のステッピングモータに本発明を適用することがで
きる。また、回転子2の着磁状態は、図面に図示された
ものに限らない。さらに、回転子検出手段として、ホー
ル素子以外の磁気抵抗素子を用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、回転子の位置を検出し
て励磁の周期と同一の周期であり、かつ、回転子の位置
に対し、90度位相が進んだ検出信号を出力する回転子
位置検出手段と、その回転子位置検出手段から出力され
た検出信号と、前記ステッピングモータの出力トルクを
制御するトルク指令信号とを乗算して駆動電流を出力す
る駆動電流出力手段と、を有するので、閉ループ制御に
より、DCモータと同等の高精度、高トルク出力を実現
することができる。
【0052】また、回転子位置検出手段として、ホール
素子のような回転子の磁界の変化を検出するセンサを用
いれば、ロータリエンコーダや光センサ等の高価なセン
サを用いた場合に比べ、安価な制御システムを実現でき
る。
【0053】さらに、回転子位置検出手段を回転子に近
接して配置すると、コイルの磁界による干渉が起こる
が、本発明では、アナログ信号をモータの駆動制御に直
接用いるため、パルス化する場合に比べ、干渉による影
響が少ないので、誤動作等が生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステッピングモータ駆動装置を示す構
成図である。
【図2】本発明のステッピングモータの外観を示す斜視
図である。
【図3】フレーム及びコイルに対する回転子の位置関係
を示す部分斜視図である。
【図4】コイルとヨークの位置関係を示す部分斜視図で
ある。
【図5】コイルとヨークの位置関係を詳細に示す斜視図
である。
【図6】コイルに流れる駆動電流とその際の回転子の安
定回転位置との関係を示す説明図である。
【図7】回転子の回転位置と駆動電流の関係を示す波形
図である。
【図8】(A)は、ホール素子の配置を示す説明図であ
り、(B)は、回転子の回転位置とセンサ信号との関係
を示す波形図である。
【図9】ホール素子の配置を示す斜視図である。
【図10】ホール素子に電気的に接続されているセンサ
アンプを示す回路図である。
【符号の説明】
1:ステッピングモータ 2:回転子 3:ホール素子(回転子位置検出手段) 4:ホール素子(回転子位置検出手段) 5:センサアンプ 6:センサアンプ 7:上位装置 8:駆動電流出力部(駆動電流出力手段) 9:乗算器 10:乗算器 11:パワーアンプ 12:パワーアンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N極及びS極が交互に等間隔に着磁されて
    いる磁性面を備えた回転子と、その回転子の磁性面に対
    向して配置された励磁相を複数備えた固定子とを有する
    ステッピングモータを、前記固定子の各励磁相にそれぞ
    れ駆動電流を与え、励磁相の励磁状態が一定周期で変化
    することにより駆動させるステッピングモータ駆動装置
    であって、 前記回転子の位置を検出し、励磁の周期と同一の周期で
    あり、かつ、回転子の位置に対し、90度位相が進んだ
    検出信号を出力する回転子位置検出手段と、 その回転子位置検出手段から出力された検出信号と、前
    記ステッピングモータの出力トルクを制御するトルク指
    令信号とを乗算して駆動電流を出力する駆動電流出力手
    段と、 を有することを特徴とするステッピングモータ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】前記回転子位置検出手段は、回転子の磁界
    の変化を検出する磁気センサであることを特徴とする請
    求項1に記載のステッピングモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】前記回転子位置検出手段は、ホール素子で
    あることを特徴とする請求項2に記載のステッピングモ
    ータ駆動装置。
  4. 【請求項4】N極及びS極が交互に等間隔に着磁されて
    いる磁性面を備えた回転子と、その回転子の磁性面に対
    向して配置された励磁相を複数備えた固定子とを有し、
    前記固定子の各励磁相にそれぞれ駆動電流が与えられ、
    励磁相の励磁状態が一定周期で変化することにより駆動
    されるステッピングモータであって、 前記回転子の位置を検出し、励磁の周期と同一の周期で
    あり、かつ、回転子の位置に対し、90度位相が進んだ
    検出信号を出力する回転子位置検出手段を有し、 その回転子位置検出手段から出力された検出信号と、前
    記ステッピングモータの出力トルクを制御するトルク指
    令信号とを乗算して出力される駆動電流によって駆動さ
    れることを特徴とするステッピングモータ。
  5. 【請求項5】前記回転子位置検出手段は、回転子の磁界
    の変化を検出する磁気センサであることを特徴とする請
    求項4に記載のステッピングモータ。
  6. 【請求項6】前記回転子位置検出手段は、ホール素子で
    あることを特徴とする請求項5に記載のステッピングモ
    ータ。
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