JP4298126B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors of the kind having motors rotating step by step
    • H02P8/36Protection against faults, e.g. against overheating, step-out; Indicating faults

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録用紙を搬送するローラをステッピングモータにより駆動する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機等の画像形成装置において、小型かつ高速なコピー等の画像形成が可能なものが求められてきている。小型かつ高速な画像形成を可能とするためには搬送中の記録用紙の位置を正確にしなければならないが、従来、画像形成装置の記録用紙搬送系の駆動源に用いられているモータはDCモータであり、搬送機構を構成するクラッチやソレノイド等の動作にもばらつきがあり、紙搬送距離にもばらつきが発生する。高速機では、このばらつきの比重が大きくなる為に、入力パルス数によって正確に回転角を決めることができるステッピングモータが使用されてきている。
【0003】
一般的なステッピングモータの立ち上げ方法を以下に説明する。
【0004】
電源オフ時など、ステッピングモータに励磁電流を流していない無励磁状態でのステーターとローターとの位置関係は、図1の(A)に示すような位置関係で、ローターが磁力のみの影響により最も安定な場所で停止している。その後、コピー動作開始時などに、このステッピングモータに電流を流し励磁すると、図1の(B)に示すように、ステーターに対してローターが電気的安定状態となる位置に変位する。モータを回転し続けるためには、駆動クロックによってモータの励磁相を順次切り換える。
【0005】
しかし、上記の無励磁状態から電気的安定状態へ移行する際、ずれていたステーターとローターの位置関係を修正する為に、磁力の影響を受け、ステッピングモータのトルクが大きく変動する。トルクが変動している間に駆動クロックによって励磁相が切り換えられ、ローターが回転し続けようとすると、モータが脱調してしまう。
【0006】
この脱調を防ぐ1つの方法として、電源オン時に一定時間モータを回転させる、いわゆる前多回転がある。この前多回転により励磁相を確定し、記憶装置にステーターとローターの位置関係を記憶させ、コピー動作が実行された時にスムーズに回転を始めることができる。
【0007】
また、2つ目の方法として、モータを回転させる十分前に所定の相の励磁電流だけをモータに流し、ステーターとローターの位置関係が所定になり、トルクの変動が収まってから回転を始めるというものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ステッピングモータを駆動源とする画像形成装置の記録用紙搬送系において、上述した前多回転で実際にステッピングモータを駆動させてしまうと、それにより回転駆動される紙送りローラー上に記録用紙が残っている場合では、記録用紙が搬送されてしまい、記録用紙の滞留によるジャムなどの原因となってしまう。
【0009】
また、小型かつ高速の画像形成装置ではモータ駆動開始信号を発するセンサーと紙送りローラーとの間隔が限られ、センサーを記録用紙が通過してから紙送りローラーまで到達する時間が短いため、モータ駆動開始より十分前に励磁を行うことはできない。
【0010】
さらに、センサーに関係なく、励磁電流を決まった時間だけ前から流していると、モータに電流が流れ続けるため消費電力も大きくなる。
【0011】
そこで本発明の課題は、ステッピングモータを回転駆動するモータ駆動装置において、上述した前多回転によらず、かつ低消費電力な方法で脱調を防止できるようにすること、及び、そのようにしたモータ駆動装置を用いて記録用紙搬送系の駆動源としてのステッピングモータの回転駆動を行なう画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は、記録用紙に画像を形成する画像形成装置であって、記録用紙を搬送するローラを駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータの複数相の巻線に励磁電流を供給し、励磁相を順次切り換えて前記ステッピングモータを回転駆動する駆動手段と、前記画像形成装置本体に開閉可能に設けられ、記録用紙のジャム処理作業のために開放されるドアと、前記ドアが開放されているか否かを検知する第1の検知手段と、前記ドアが開放されたことが前記第1の検知手段により検知された後、前記ドアが閉じられたことが前記第1の検知手段により検知されたことに応じて、前記ステッピングモータの複数相の内の所定相以外の巻線を励磁しない状態で前記所定相の巻線を一定時間励磁し、その一定時間経過後励磁を停止するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0018】
図2は、本発明の実施形態の画像形成装置の構成と画像の入出力(コピー)動作を説明するものである。この画像形成装置は、ステッピングモータを駆動源とする記録用紙搬送系と、そのステッピングモータを回転駆動するモータ駆動装置を有する。
【0019】
図2に示すように、本実施形態の画像形成装置は、レーザービームプリンタとして構成されて記録用紙に原稿の画像を記録出力(印刷)する画像出力部10と、原稿の画像データを読み取る画像入力部11を有し、さらに画像入力部11上に自動原稿送り装置12を備えている。
【0020】
画像入力時、すなわち原稿の画像データの読み取り時には、画像入力部11の上面の原稿台に置かれた原稿が光源21により照明される。光源21は図2中で左右方向の走査方向に移動される。原稿の反射光による画像がミラー22,23,24及びレンズ25を通してCCD26に結像される。CCD26では結像された画像が電気信号に変換され、ディジタルの画像データとされる。画像データは、使用者の設定に応じた画像処理が施された後に不図示の画像メモリに格納される。
【0021】
また、画像の記録出力時には、画像出力部10において前記の画像メモリに格納された画像データが読み出され、画像データのディジタル信号がアナログ信号に変換され、さらにレーザー照射部27よりレーザービームの光信号として、スキャナー28,レンズ29及びミラー30を介して感光ドラム31上に照射され、感光ドラム31上を走査する。これにより、感光ドラム31上に原稿の画像に対応した静電潜像が形成される。さらに現像器45によって前記の静電潜像がトナー像として現像され、そのトナー像が本体内部を搬送されてくる記録用紙上に転写され、さらに定着ローラー32によって記録用紙上のトナー像が定着される。その後、記録用紙は装置外に排出される。
【0022】
次に、記録用紙搬送系について説明する。
【0023】
画像形成装置本体の下部には給紙トレイ34,35、一方の側部には手差しトレイ37が設けられており、それぞれに記録用紙が複数枚積載可能である。記録用紙の給紙時には、給紙ローラー36,38ないし39により、給紙トレイ34,35ないし手差しトレイ37から記録用紙が一枚ずつ画像出力部10へ搬送される。さらに、記録用紙は紙搬送ローラー40,41,42,43,44により画像出力部10内を搬送される。これらのローラーは、それぞれ独立に駆動源としての不図示のステッピングモータにより歯車等の動力伝達機構を介して駆動される。
【0024】
給紙トレイ34ないし35と給紙ローラー38ないし39の部分の詳細を図3に示す。ここで給紙ローラーはピックアップローラー102,フィードローラー103,リタードローラー104の3つで構成されている。
【0025】
図3において、給紙トレイ100の中に複数枚積載された記録用紙101の最上層の用紙がピックアップローラー102によって画像出力部10へ向かう矢印a方向に給紙される。ピックアップローラー102によって給紙された記録用紙101はガイド107,108の間を通り、フィードローラー103とリタードローラー104の間に搬送される。フィードローラー103及びリタードローラー104は、不図示のステッピングモータにより不図示の動力伝達機構を介して回転駆動される軸105,106によって互いに平行に架設されている。フィードローラー103とリタードローラー104は軸105,106の回転方向によってそれぞれ矢印b,c方向に回転する。また、リタードローラー104は不図示のトルクリミッタを介して軸106に取り付けられている。
【0026】
ピックアップローラー102によって給紙された記録用紙101が1枚づつの場合、リタードローラー104のトルクリミッタの空転トルクよりフィードローラー103と給紙された記録用紙との間の摩擦力が大きく設定されているため、記録用紙はトルクリミッタを空転させてフィードローラー103の回転方向の矢印b方向に習い矢印a方向に搬送される。
【0027】
これに対し、ピックアップローラー102によって給紙された記録用紙が複数枚の場合、記録用紙間の摩擦力に対して、トルクリミッタの空転トルクが大きくなるように設定されているので、リタードローラー104は軸106の回転方向の矢印c方向に回転し、給紙された複数枚のうち、最上層の記録用紙を除く記録用紙を給紙方向の矢印a方向と逆方向へ搬送する。最上層の記録用紙は矢印a方向に搬送されガイド109,110により画像出力部10へと案内される。
【0028】
しかし、記録用紙の紙質によって記録用紙間の摩擦力が異なる場合がある。記録用紙間の摩擦力が大きい場合、フィードローラー103とリタードローラー104間に複数枚の記録用紙が搬送されると、リタードローラー104と記録用紙の摩擦力と、記録用紙間の摩擦力との差が小さいために、最上層以外の記録用紙がリタードローラー104によって十分に搬送方向と逆方向に戻されず、最上層の記録用紙が画像出力部10へ搬送された後も、フィードローラー103とリタードローラー104との間に記録用紙が残ってしまう。
【0029】
この後に、画像形成装置の電源をオフしてジャム処理などのために画像形成装置本体に開閉可能に設けられた不図示のドアをオープンし、処理後にドアを閉じて再度電源オンなどで復旧したときに、従来の技術の項で先に説明したように、脱調防止のために前多回転でローラ102〜104の駆動源の不図示のステッピングモータを回転させてしまうと、ローラー103,104間にある記録用紙が搬送されてしまい、次にコピーを行う時のジャムの原因となる。
【0030】
また、従来の技術の項で説明した脱調防止のための2つ目の方法として、実際に紙を搬送する一定時間前、すなわち上述した各ローラーの駆動源のステッピングモータの回転開始の一定時間前に、同モータの所定の相を励磁する方法がある。図4に、このときの励磁電流とクロックとステッピングモータのトルクの関係を示す。
【0031】
図4において、401は上記の所定の相を励磁するための相励磁電流制御信号であり、407はその相励磁電流が流れるタイミングである。また、402はモータを回転させる駆動クロックであり、408がクロックの入るタイミングである。励磁電流制御信号401だけを入力した場合のモータのトルク403は励磁電流が流れると同時に大きく変動する場合がある。これは、励磁電流制御信号401によって設定されるモータのローターとステーターとの位置関係と実際のローターとステーターの位置関係が一致しておらず、ずれていた位置関係を合わせようとする為である。
【0032】
一方、上記の位置関係が合っていた場合にクロックが入ると、モータは回転しようとする為、トルク404が発生する。高速機において、記録用紙を検出するセンサーと給紙ローラーの距離を十分に確保できない場合には、励磁電流を流すタイミング407からクロックを入力するタイミング408までの時間が短くなる。そのため、モータに発生するトルクは403と404を合成した405のようになり、トルク変動が大きくなるためにモータの脱調を引き起こす場合がある。
【0033】
このような問題点を考慮し、本実施形態では、画像形成装置の電源投入時に、ローラー102〜104の駆動源のステッピングモータの所定の相の巻線のみを一定時間だけ励磁し、同モータのローターとステーターの位置関係を図1(B)に示したような所定の位置関係(以下、初期設定の位置関係という)に設定する。この励磁を画像形成装置の電源オン時に一定時間だけ行ない、その後の給紙開始のための同モータの回転開始より十分前に行なうので、その所定相の励磁によるトルク変動が収まるまで十分な時間が確保できる。そして上記の位置関係のずれが解消された後でモータの回転のためのクロックが入力されるので、図4の406に示すように所定相の励磁とクロックによる回転とのそれぞれのトルク変動を分離でき、モータの脱調を防ぐことができる。また、前多回転により実際にモータを回転させずに、所定相の励磁のみを行うことで、記録用紙のジャムの発生も防ぐことができる。
【0034】
なお、画像形成装置の電源オン後、上記ステッピングモータの回転駆動開始前に、画像形成装置の使用者が画像形成装置本体に開閉可能に設けられたドアを開いて記録用紙のジャム処理などの作業を行なうことにより、ステッピングモータの回転軸に外力が加わり、ローターとステーターの位置関係が初期設定の位置関係からずれてしまう場合がある。
【0035】
この点を考慮して本実施形態では、上記ステッピングモータの回転駆動開始前(給紙開始前)に、上記ドアがオープンされたか否かにより、外力によって上記ローターとステーターの位置関係が初期設定の位置関係からずれた可能性があるか否か判断し、あると判断したら再度ステッピングモータの所定の相の巻線のみを一定の短時間だけ励磁するように制御する。これにより、実際に外力によってローターとステーターの位置関係が初期設定の位置関係からずれていたとしても、それを初期設定の位置関係に戻すことができる。
【0036】
このような制御は、画像形成装置に設けられた上記ステッピングモータを回転駆動するモータ駆動装置の制御系によりなされる。そのモータ駆動装置の構成を図5により説明する。なお、本実施形態の画像形成装置では、図1に示した各ローラー36,38〜44を回転させる駆動源として複数のステッピングモータが設けられ、それを駆動するためのモータ駆動回路も複数設けられるが、図5では、その複数のモータ駆動回路とステッピングモータのそれぞれを代表してそれぞれ1つのモータ駆動回路502とステッピングモータ503のみを示してある。
【0037】
図5において、501はステッピングモータ503を制御するCPUであり、画像形成装置の操作部508からの入力に応じ、ROM504に格納された制御プログラムに従って、モータ駆動回路502を介してステッピングモータ503の駆動を制御する。ROM504は本発明に係るモータ駆動装置の制御プログラムを格納したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体の実施形態に相当する。書き換え可能なRAM505は、CPU501が制御のために行なう各種演算の結果などのデータの一時的な格納などに用いられる。
【0038】
モータ駆動回路502は、CPU501からの駆動クロック信号と回転方向信号に応じて、ステッピングモータ503の各相の巻線の励磁を所定の順序で切り換えてステッピングモータ503を回転駆動する。またモータ駆動回路502は、ステッピングモータ503に供給する励磁電流をオン/オフし、モータに流れる励磁電流が一定電流になるように定電流チョッピング制御する。
【0039】
ステッピングモータ503は、ここでは不図示のステーターの複数の歯部に巻回されたA相、−A相、B相、−B相(ここでは便宜上、図中の符号A,Bの上のバーを符号A,Bの前の「−」で示す)のそれぞれの巻線を有するものとする。そして、2相励磁方式で駆動されるものとして、図6に示すようなモータ駆動回路502の励磁信号による励磁シーケンスにより、A相、−A相、B相、−B相の励磁が順次切り換えられることにより回転駆動される。そして、画像形成装置の電源投入時(モータ駆動装置の電源投入時)には、先述したようにステッピングモータ503のローターとステーターの位置関係を所定の位置関係に初期設定するために、例えば図6中に符号510で示す期間の励磁パターンとして、A相と−B相の巻線のみが励磁され、この励磁が一定時間だけ行なわれるものとする。このための制御はROM504に格納された制御プログラムに従ってCPU501によりモータ駆動回路502を介して行なわれる。
【0040】
また、センサーM506は、先述したドア、すなわち画像形成装置本体に開閉可能に設けられ、装置の使用者が記録用紙のジャム処理などの作業のために開放するドアが開放されているか否かを検知し、CPU501に報知するものである。
【0041】
CPU501は、装置の電源投入後、ステッピングモータ503の回転駆動開始前に、センサーM506から上記ドアの開放を報知されたら、先述のように外力によってモーターのローターとステーターの位置関係が初期設定の位置関係からずれた可能性があると判断し、上記A相と−B相の一定時間の励磁を再度行なう。
【0042】
また、センサーN507は記録用紙の搬送路に沿って複数設けられるもので、記録用紙の存在している位置を検知し、その検知信号がそのセンサーに対応するステッピングモータ503を動かすトリガとなるものである。画像形成装置のコピー動作により、給紙トレイ34,35ないし手差しトレイ37から記録用紙が給紙されると、記録用紙が所定の位置を通過したというセンサーN507のいずれかの信号がCPU501に送られる。これに対してCPU501は、予め求められている前記センサーからそれに対応する搬送ローラーまでの距離と搬送されてくる記録用紙の速度から、前記搬送ローラーを記録用紙が通る時に、その搬送ローラーを回転駆動するステッピングモータ503の回転速度が定常速度になるように、そのモータを立ち上げて制御する。なおセンサーN507は記録用紙のジャムの検出のためにも使用される。
【0043】
次に、上述のようなCPU501によるステッピングモータ503の制御動作の詳細を図7のフローチャートを用いて説明する。
【0044】
CPU501は、画像形成装置の電源投入、すなわちモータ駆動装置の電源投入に応じて図7の処理を開始し、まずステップS1でステッピングモータ503の所定の相、例えば図6に符号510で示した期間の励磁パターンでA相と−B相の巻線のみに電流を流し励磁する。このときに、ステッピングモータ503のローターとステーターの位置関係が励磁パターン510に対応する所定の位置関係、すなわち前述した初期設定の位置関係からずれていた場合は、そのずれを補正して初期設定の位置関係にすることができる。
【0045】
ここで励磁する時間は、前記の位置関係のずれを補正したときに発生するトルクが収束する時間以上であればよい。ステッピングモータとこれを駆動するための負荷などにもよるが、100ms〜数秒間が適当である。このためCPU501はステップS2で励磁時間を監視し、適当な一定時間経ってから励磁信号を切り、励磁を停止する。
【0046】
次に、ステップS3においてセンサーM506により先述した画像形成装置に開閉可能に設けられたドアが開放されたことが検知されたか判定する。ここで記録用紙のジャムが発生していたら、センサーN507によりジャムが検知されて操作部508の不図示の表示器にジャムを使用者に報知する表示がなされ、その表示を見た使用者が前記のドアを開いてジャム処理の作業を行なう。この作業でステッピングモータ503のモータ軸に外力が加わってモータ軸が僅かに回転し、ローターとステーターの位置関係が上記の初期設定の位置関係からずれる場合がある。
【0047】
このため、ドアが開放されたことが検知されたら、CPU501は外力によりローターとステーターの位置関係が初期設定の位置関係からずれた可能性があると判断し、ステップS10の判定ループで使用者がジャム処理の作業を終えてドアを閉じたことがセンサーM506により検知されるのを待ち、それが検知されたら再びステップS1,S2の処理を行ない、所定相の一定時間の励磁を行なう。この再度の励磁のパターンは、A相と−B相の励磁に限らず、そのときのステッピングモータ503のローターとステーターの位置関係による。例えば、ステップS10からS1に移行する時点でローターとステーターの位置関係が図6で符号511の期間の励磁パターンにほぼ対応する位置関係になっていた場合には、B相と−A相を励磁する。
【0048】
一方、ステップS3の判定でドアが開いていない場合、CPU501はコピー動作に必要な各種条件が揃うのを待った後、ステップS4でスタンバイ状態とし、ステップS5の判定ループでコピー開始命令の入力を待つ。
【0049】
ここで操作部508の不図示のコピー開始ボタンが押されることでコピー開始命令が入力されると、CPU501はステップS6でコピー動作を開始させる。そして複数のセンサーN507のそれぞれが記録用紙を検知すると、それぞれの検知信号に基づいて各ステッピングモータの駆動開始のタイミングを計算し、それぞれのタイミングの直前で該当するステッピングモータを励磁するためのモータ励磁制御信号を図4の401のように出力し、例えばA相と−B相に励磁電流を流せる状態とする。そして励磁電流がステッピングモータ503に対して流れ込むのに十分な時間経過後、モータ駆動回路502に対して駆動クロック信号を出力する。このクロック信号に基づいてモータ駆動回路502によりステッピングモータ503の励磁相が順次図6に示したように4種類の励磁パターンで循環的に切り換えられてステッピングモータ503が回転駆動される。
【0050】
次に、ステップS7でROM504に格納されたステッピングモータを加減速するための制御プログラムの処理を行ない、モータ駆動回路502に出力する駆動クロック信号のパルス幅を段階的に小さくすることで、出来るだけ滑らかな加減速動作を実行する。
【0051】
このようにして回転駆動されるステッピングモータのそれぞれの連携動作により、画像形成装置において記録用紙が給紙、搬送されコピーが実行される。コピー中、CPU501は複数のセンサーN507のオン/オフの時間を監視することでジャムが生じていないかどうか判断する(ステップS8)。そしてコピー中にジャムもなくステップS9でコピー動作が終了するとステップS3に戻る。
【0052】
一方、ステップS8でジャムが検知されると、CPU501はクロック出力を停止してステッピングモータの回転をストップし(ステップS11)、励磁も遮断する(ステップS12)。
【0053】
その後、ステップS13の判定ループでセンサーN507によりジャムの検知がなくなること、すなわちジャムが解消されることを待ち、ジャムが解消されたら、ステップS14の判定ループでセンサーM506によって上記のドアが閉じられたことが検知されるのを待つ。そしてドアが閉じられたらステップS1に戻り、ステップS1以下の処理を繰り返す。この場合、前述したステッピングモータのローターとステーターの位置関係の設定のための一定時間の励磁が再度行なわれる。
【0054】
以上のように、本実施形態では、画像形成装置の電源投入時に、ステッピングモータの複数相の内の例えばA相と−B相という所定相の巻線を一定時間だけ励磁した後、コピー開始前、つまりステッピングモータの回転駆動開始前に、外力によって同モータのローターとステーターの位置関係が電源投入時の励磁により定まった所定の位置関係からずれた可能性があるか否かをドアの開閉により判断し、あると判断したら再度ステッピングモータの複数相の内の所定相の巻線を一定時間だけ励磁するので、その後のコピー動作時にステッピングモータのステーターとローターの位置関係が適当な位置関係からずれた状態でステッピングモータの回転駆動が開始されることがなく、脱調を防止することができ、画像形成装置の安定した動作を保証することができる。また、ステッピングモータの脱調防止のために従来のように前多回転によりモータを回転させることがなく、所定相の励磁のみを行うことで、記録用紙のジャムの発生も防ぐことができる。また、前記の所定相の巻線の励磁は、それ自体が短時間であるとともに、電源投入時の他はドアが開かれた時しかなされないので、従来の脱調防止の方法よりも消費電力を少なくできる。
【0055】
なお、電源投入後、ステッピングモータの回転駆動開始前に、上記外力によるローターとステーターの位置関係のずれの可能性が全くなければ、上記の電源投入時の一定時間の励磁のみ行なえばよい。
【0056】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、記録用紙のジャム処理作業のためのドアが開放されたことが検知された後、ドアが閉じられたことが検知されたことに応じて、ステッピングモータの複数相の内の所定相以外の巻線を励磁しない状態で所定相の巻線を一定時間励磁し、その一定時間経過後励磁を停止するように制御するので、ジャム処理作業時の外力がローラを介してステッピングモータのロータとステータの位置関係をずらしてしまっても、所定の位置関係に復帰できるので、ジャム処理作業後の記録用紙の搬送開始時にステッピングモータが脱調することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はステッピングモータの無励磁状態でのローターとステーターの位置関係を示す説明図、(B)は電気的安定状態での位置関係を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態のモータ駆動装置を備えた画像形成装置の構成を示す概略構成図である。
【図3】同装置の給紙トレイと給紙ローラー部の構成の詳細を示す構成図である。
【図4】ステッピングモータの励磁時と回転時のトルク変動を示すタイミングチャート図である。
【図5】本発明の実施形態におけるモータ駆動装置の回路構成を示すブロック図である。
【図6】ステッピングモータの2相励磁方式の励磁シーケンスを示すタイミングチャート図である。
【図7】本発明の実施形態におけるモータ駆動装置のCPUによるステッピングモータの駆動制御手順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
10 画像出力部
11 画像入力部
12 自動原稿送り装置
26 CCD
27 レーザー照射部
31 感光ドラム
32 定着ローラー
34,35 給紙トレイ
37 手差しトレイ
36,38,39 給紙ローラー
40〜44 紙搬送ローラー
101 記録用紙
102 ピックアップローラー
103 フィードローラー
104 リタードローラー
501 CPU
502 モータ駆動回路
503 ステッピングモータ
504 ROM
505 RAM
506 センサーM
507 センサーN
508 操作部

Claims (2)

  1. 記録用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
    記録用紙を搬送するローラを駆動するステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの複数相の巻線に励磁電流を供給し、励磁相を順次切り換えて前記ステッピングモータを回転駆動する駆動手段と、
    前記画像形成装置本体に開閉可能に設けられ、記録用紙のジャム処理作業のために開放されるドアと、
    前記ドアが開放されているか否かを検知する第1の検知手段と、
    前記ドアが開放されたことが前記第1の検知手段により検知された後、前記ドアが閉じられたことが前記第1の検知手段により検知されたことに応じて、前記ステッピングモータの複数相の内の所定相以外の巻線を励磁しない状態で前記所定相の巻線を一定時間励磁し、その一定時間経過後励磁を停止するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 記録用紙のジャムを検知する第2の検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記第2の検知手段により記録用紙のジャムが検知されたことに応じて、前記第2の検知手段により検知された記録用紙のジャムが解消され、かつ、前記第1の検知手段により前記ドアが閉じられたことが検知されるまでは、前記ステッピングモータの複数相の巻線への励磁を遮断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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