JP2010061101A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着回転体の昇温を速く行うことが可能な定着装置を提供する。
【解決手段】定着回転体273の温度を記録媒体Pに画像Tを定着可能な目標温度にまで昇温させる昇温動作において、温度検知手段276によって定着回転体273の温度が第1設定温度に達したことを検知したとき、回転駆動手段によって定着回転体273を回転させると共に、温度検知手段276によって定着回転体273の温度が第1設定温度より高い第2設定温度に達したことを検知したとき、接離機構によって回転する定着回転体273と加圧回転体274を互いに接触させるように構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置における定着装置、及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真方式の画像形成プロセスを利用した画像形成装置は、未定着のトナー像を担持する紙等の記録媒体を加熱及び加圧することによって、トナー像を記録媒体に定着させる定着装置を備えている。
図7に示すように、一般に、定着装置は、ヒータ等の加熱源300を内蔵した定着回転体としての定着ローラ100と、定着ローラ100に圧接する加圧回転体としての加圧ローラ200を有する。定着ローラ100と加圧ローラ200が互いに圧接する圧接部に記録媒体Pを通過させることによって、記録媒体Pを加熱及び加圧して、記録媒体P上の未定着のトナー像Tを定着させる。
このような定着装置においては、加熱源300の電源を投入後、定着ローラ100の温度を定着可能な目標温度まで昇温させるウォームアップ動作を行う。ウォームアップ動作時に、定着ローラ100と加圧ローラ200を回転させず静止させたまま加熱源300の電源を投入すると、定着ローラ100の表面は全体的に昇温するが、加圧ローラ200は定着ローラ100と接触している部分近傍のみ昇温する。この場合、定着ローラ100が目標温度に達しても、その後、定着時に定着ローラ100と加圧ローラ200を回転させた際に、定着ローラ100の熱が加圧ローラ200に奪われるため定着不良が生じる問題がある。
一方、定着ローラ100と加圧ローラ200を回転させながら加熱すると、定着ローラ100と加圧ローラ200が全体的に昇温させることができるため、上記定着不良を生じる虞は解消できる。しかし、この場合は、ウォームアップ動作中に、加圧ローラ200からも放熱が行われるため、結果的にウォームアップ動作に要する時間が長くなる欠点がある。
そこで、ウォームアップ動作に要する時間を短縮するために、下記特許文献1及び2に記載の定着装置が提案されている。
特許文献1に記載の定着装置は、加熱源の電源投入後、定着ローラの温度が第1設定温度に達するまで定着ローラを回転させずに静止させ、定着ローラの温度が第1設定温度に達した時点で定着ローラを回転させるようにしている。これにより、定着ローラの温度が第1設定温度に達するまでは、加熱ローラからの放熱を抑えることができ、昇温速度を速くすることができる。
また、特許文献2に記載の定着装置は、加熱源の電源投入後、定着ローラの温度が定着可能な目標温度に達するまで定着ローラの回転を静止させている。これにより、定着ローラの温度が目標温度に達するまで、放熱を抑えて昇温速度を速くすることができる。そして、定着ローラが目標温度に達した後、定着ローラの回転を開始することにより、加圧ローラを昇温させる。
上述のように、特許文献1及び2に記載の定着装置において、ウォームアップ動作中、定着ローラと加圧ローラを回転させない時間帯を設けることにより、ウォームアップ動作に要する時間を短縮できる。しかしながら、定着ローラと加圧ローラは互いに接触しているため、加熱源からの熱は定着ローラを介して加圧ローラへ伝達され、その結果、加圧ローラからの放熱が行われる。このときの加圧ローラからの放熱は、ウォームアップ動作に要する時間を長くする要因となっている。
そこで、本発明は、斯かる事情に鑑み、定着回転体の昇温を速く行うことが可能な定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、定着回転体と、当該定着回転体に接触する対向部材と、前記定着回転体を加熱する加熱源と、前記定着回転体を回転させる回転駆動手段と、前記定着回転体の温度を検知する温度検知手段を備え、前記定着回転体と前記対向部材が互いに接触する接触部に記録媒体を通過させることにより当該記録媒体に画像を定着させる定着装置において、前記定着回転体と前記対向部材を互いに接触した状態と接触しない状態とに切り換える接離機構を備え、前記定着回転体の温度を記録媒体に画像を定着可能な温度にまで昇温させる昇温動作において、前記温度検知手段によって前記定着回転体の温度が第1設定温度に達したことを検知したとき、前記回転駆動手段によって前記定着回転体を回転させると共に、前記温度検知手段によって前記定着回転体の温度が前記第1設定温度より高い第2設定温度に達したことを検知したとき、前記接離機構によって前記回転する定着回転体と前記対向部材を互いに接触させるように構成したものである。
加熱源による加熱を開始した後、定着回転体の温度が第1設定温度に達するまでは、定着回転体を静止させた状態であって、定着回転体と対向部材を互いに非接触に配設した状態で、定着回転体を加熱する。特に、定着回転体と対向部材を接触させない状態で、加熱を開始することにより、対向部材からの放熱を防止することができ、定着回転体の効率良く昇温させることが可能である。
その後、定着回転体の温度が第1設定温度に達したときに、定着回転体の回転を開始し、次いで、定着回転体の温度が第2設定温度に達したときに、回転する定着回転体と対向部材を接触させる。このように、本発明では、定着回転体の回転と、定着回転体と対向部材の接触を、異なるタイミングで行っている。これらを同時に行うと、熱容量の急激な増加による放熱により定着回転体の温度が急激に低下し、その後は熱容量の大きさから容易に昇温することができないからである。したがって、定着回転体の温度を急激に下降させない制御が昇温時間の短縮には有効であり、定着回転体の回転と、定着回転体と対向部材の接触を、異なるタイミングで行うことによって、放熱量を段階的に大きくすることが有効である。
また、定着回転体と対向部材を接触させることによる放熱量の増大は、定着回転体を回転させることによる放熱量の増大よりも大きい。そのため、本発明では、昇温動作中の放熱を一層抑制するために、定着回転体と対向部材の接触のタイミングを、定着回転体の回転開始のタイミングよりも遅くしている。
請求項2の発明は、定着回転体と、当該定着回転体に圧接する加圧回転体と、前記定着回転体を加熱する加熱源と、前記定着回転体を回転させる回転駆動手段と、前記定着回転体の温度を検知する温度検知手段を備え、前記温度検知手段によって検知した前記定着回転体の温度に基づいて、定着回転体の温度を記録媒体に画像を定着可能な目標温度に維持すると共に、前記定着回転体と前記加圧回転体が互いに圧接する圧接部に記録媒体を通過させることにより当該記録媒体に画像を定着させる定着装置において、前記定着回転体と前記加圧回転体を互いに接触した状態と接触しない状態とに切り換える接離機構を備え、前記定着回転体の温度を記録媒体に画像を定着可能な目標温度にまで昇温させる昇温動作において、前記温度検知手段によって前記定着回転体の温度が第1設定温度に達したことを検知したとき、前記回転駆動手段によって前記定着回転体を回転させると共に、前記温度検知手段によって前記定着回転体の温度が前記第1設定温度より高い第2設定温度に達したことを検知したとき、前記接離機構によって前記回転する定着回転体と前記加圧回転体を互いに接触させるように構成したものである。
加熱源による加熱を開始した後、定着回転体の温度が第1設定温度に達するまでは、定着回転体を静止させた状態であって、定着回転体と加圧回転体を互いに非接触に配設した状態で、定着回転体を加熱する。特に、定着回転体と加圧回転体を接触させない状態で、加熱を開始することにより、加圧回転体からの放熱を防止することができ、定着回転体の効率良く昇温させることが可能である。
その後、定着回転体の温度が第1設定温度に達したときに、定着回転体の回転を開始し、次いで、定着回転体の温度が第2設定温度に達したときに、回転する定着回転体と加圧回転体を接触させる。このように、本発明では、定着回転体の回転と、定着回転体と加圧回転体の接触を、異なるタイミングで行っている。これらを同時に行うと、熱容量の急激な増加による放熱により定着回転体の温度が急激に低下し、その後は熱容量の大きさから容易に昇温することができないからである。したがって、定着回転体の温度を急激に下降させない制御が昇温時間の短縮には有効であり、定着回転体の回転と、定着回転体と加圧回転体の接触を、異なるタイミングで行うことによって、放熱量を段階的に大きくすることが有効である。
また、定着回転体と加圧回転体を接触させることによる放熱量の増大は、定着回転体を回転させることによる放熱量の増大よりも大きい。そのため、本発明では、昇温動作中の放熱を一層抑制するために、定着回転体と加圧回転体の接触のタイミングを、定着回転体の回転開始のタイミングよりも遅くしている。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の定着装置において、前記定着回転体の温度が前記第2設定温度に達した以降の前記定着回転体の回転速度を、前記定着回転体の温度が前記第1設定温度から前記第2設定温度に達するまでの前記定着回転体の回転速度よりも、速くするように構成したものである。
定着回転体の回転速度を遅くすると、定着回転体の昇温勾配が急峻になる傾向にある。昇温勾配が急峻になると、定着回転体の温度が目標温度を越えるオーバーシュートが大きくなって、結果的に定着回転体の温度が目標温度へ収束するのに要する時間が長くなる虞がある。そのため、定着回転体の温度が第2設定温度に達するまでは、定着回転体の回転速度を遅くして定着回転体の昇温を速く行うと共に、定着回転体の温度が第2設定温度に達した以降は、定着回転体の回転速度を速くしてオーバーシュートを抑制するように調整している。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置において、前記定着回転体を複数のローラによって張架された無端状の定着ベルトで構成したものである。
定着ベルトを用いた構成は、定着ベルトと対向部材又は加圧回転体が接触又は圧接する部分の領域を、定着ベルトを張架するローラの径に依存することなく十分に確保することができる。このため、定着ベルトを張架するローラを小径にして熱容量を低減させることができる。これにより、定着ベルトを効率良く昇温させることが可能となる。
請求項5の発明は、請求項4に記載の定着装置において、前記定着ベルトを張架するための前記複数のローラとして、内部に前記加熱源を有すると共に前記対向部材もしくは前記加圧回転体と対向して配設された定着ローラと、当該定着ローラの記録媒体搬送方向下流側に配設した分離ローラを備え、前記回転駆動手段によって前記分離ローラを回転させるように構成したものである。
分離ローラを回転させて定着ベルトを回転させる構成は、定着ベルトと対向部材又は加圧回転体が接触又は圧接する部分の出口において定着ベルトが撓まないため、定着ベルトへの熱伝達効率が良くなるメリットがある。
請求項6の発明は、請求項5に記載の定着装置において、前記定着ローラの外径を、前記定着ベルトを張架する他のローラの外径と同等又は他のローラの外径よりも大きくしたものである。
定着ローラの外径を、定着ベルトを張架する他のローラの外径と同等又はそれより大きくすることによって、定着ローラに対する定着ベルトの巻き架け角が大きくなる。すなわち、定着ローラに対する定着ベルトの接触領域を大きく確保することができるため、定着ローラから定着ベルトへの熱伝達効率を向上させることができる。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置において、前記対向部材もしくは前記加圧回転体を、中空の円筒の表面に弾性層を被覆した加圧ローラで構成したものである。
対向部材もしくは加圧回転体を中空の円筒で構成することによって熱容量を低減させることができる。これにより、対向部材もしくは加圧回転体を定着回転体に接触又は圧接させたときの定着回転体の温度低下を抑制することができ、定着回転体の温度が目標温度に達するまでの時間を一層短縮することができる。
請求項8の発明は、請求項7に記載の定着装置において、前記加圧ローラの内部に、前記定着回転体を加熱する加熱源と別個の加熱源を配設したものである。
これにより、定着回転体と加圧ローラを接触させたときの定着回転体の温度低下を抑制することができ、定着回転体の温度が目標温度に達するまでの時間を一層短縮することができる。
請求項9の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置において、前記対向部材もしくは前記加圧回転体を無端状の加圧ベルトによって構成したものである。
対向部材もしくは加圧回転体を加圧ベルトで構成することによって熱容量を低減させることができる。これにより、対向部材もしくは加圧回転体を定着回転体に接触又は圧接させたときの定着回転体の温度低下を抑制することができ、定着回転体の温度が目標温度に達するまでの時間を一層短縮することができる。
請求項10の発明は、請求項1から9のいずれか1項の定着装置を備えた画像形成装置である。
本発明の定着装置を画像形成装置に適用可能である。
本発明の定着装置及びこれを備えた画像形成装置によれば、定着回転体の昇温速度を速くすることができるので、定着回転体の温度が目標温度に達するまでの時間を短縮することができる。これにより、ユーザ等の待ち時間を短くすることができると共に、省エネルギー化によるコスト低減等を実現することが可能になる。
本発明に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施例1に係る定着装置の概略構成図である。 前記画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る定着装置の概略構成図である。 前記定着装置のウォームアップ動作を説明するための図であって、(A)はヒータの点灯制御のタイミングチャート、(B)は駆動モータの回転制御のタイミングチャート、(C)は接離機構の制御のタイミングチャート、(D)は定着ベルトの表面温度の経時変化を示す図である。 本発明のウォームアップ動作における定着ベルトの表面温度の経時変化とそれと比較するウォームアップ動作における定着ベルトの表面温度の経時変化を示す図である。 定着装置の一例を示す概略構成図である。
図1は、本発明に係る電子写真方式の画像形成装置を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、原稿を読み取る原稿読み取りユニット1と、画像を形成する画像形成部2と、原稿を搬送する原稿搬送装置3と、原稿搬送装置3から送り出される原稿をスタックする原稿排出トレイ4と、記録媒体としての記録用紙を供給する給紙部5と、記録用紙を装置外に排出する排紙ローラ6と、装置外に排出された記録用紙をスタックする排紙トレイ7を備える。また、原稿読み取りユニット1の上にはコンタクトガラス8が固定されている。
原稿読み取りユニット1は、画像形成部2とコンタクトガラス8との間に配設された読み取り装置11を備える。この読み取り装置11は、コンタクトガラス8上に原稿を照明する光源12と、原稿画像を結像する光学系13と、原稿画像を結像させるCCD等から構成される光電変換素子14等を有している。
画像形成部2は、像担持体としての感光体21と、感光体21の表面を帯電させる帯電装置22と、感光体21の表面にレーザ光Lを照射する書き込みユニット23と、感光体21の表面にトナーを供給する現像装置24と、感光体21の表面を清掃するクリーニング装置25と、感光体21上に形成されたトナー像を記録用紙に転写する転写装置26と、記録用紙に転写されたトナー像を記録用紙に定着させる定着装置27を有している。
原稿搬送装置3は、原稿Dをセットする原稿台31と、原稿台31にセットした原稿Dを送り出すピックアップローラ32と、送り出された原稿Dをコンタクトガラス8上に搬送する原稿搬送ベルト33を有する。また、給紙部5には、記録用紙Pを収容した複数の給紙カセット51が配設されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の基本動作について説明する。
まず、原稿台31の上に原稿Dをセットする。図示しない操作部のスタートキーを押すと、ピックアップローラ32の回転によって、原稿Dが矢印A1の方向へ送り出される。送り出された原稿Dは、回転する原稿搬送ベルト33によってコンタクトガラス8上に搬送される。コンタクトガラス8上に載置された原稿Dの画像は、読み取り装置11によって読み取られる。原稿Dの画像の読み取り後、原稿Dは原稿搬送ベルト33によって矢印A2の方向に搬送され原稿排出トレイ4へ排出される。
また、画像形成部2において、感光体21を図の時計回りに回転させ、その感光体21の表面を帯電装置22によって均一な高電位に帯電させる。次いで、上記読み取り装置11で読み取った画像情報に基づいて、書き込みユニット23から感光体21の表面にレーザ光Lを照射し、これにより感光体21のレーザ光Lが照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。この感光体21の表面に形成された静電潜像の部分に、現像装置24によって帯電させたトナーを静電的に転移させ、トナー像(可視画像)を形成する。
一方、給紙部5の給紙カセット51から記録用紙Pを矢印A3の方向に送り出す。送り出された記録用紙Pが感光体21と転写装置26との間を通過する際に、転写装置26が形成した転写電界によって、感光体21上のトナー像が記録用紙Pに転写される。また、トナー像の転写後、感光体21の表面に残留するトナー等はクリーニング装置25によって除去される。
トナー像が転写された記録用紙Pは矢印A4の方向に搬送され、定着装置27内を通過する。このとき、熱と圧力の作用によってトナー像が記録用紙P上に定着される。そして、記録用紙Pは排紙ローラ6によって排紙トレイ7上に排出される。
以下、本発明の画像形成装置が備える定着装置について説明する。
図2は、本発明の実施例1に係る定着装置の概略構成図である。図2に示す定着装置27は、定着ローラ271と、分離ローラ272と、定着ローラ271及び分離ローラ272によって張架された定着ベルト273と、加圧ローラ274と、加熱源としてのヒータ275と、定着ベルト273の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ276を備える。加圧ローラ274は、定着ローラ271と対向する位置において定着ベルト273と圧接している。また、定着装置27は、加圧ローラ274を定着ベルト273に対して接触させた状態と接触させない状態に切り換える接離機構を備えている(図示省略)。ここで、加圧ローラ274は定着ローラ271に対して加圧された構成として図示されているが、加圧を行わずローラ部材を接触させるだけの構成をとることもできる。また、加圧ローラ274は、ローラ部材ではなく、通過する記録用紙を押さえる回転しない対向部材などでもよい。
定着ローラ271の内部には、ヒータ275が配設されている。ヒータ275としては、ハロゲンヒータや赤外線ヒータ等を適用可能である。ただし、ヒータ275として他の熱抵抗体を適用することも可能である。
定着ローラ271は、外径が約20mmの金属製のローラで構成されている。定着ローラ271の肉厚は、加熱効率の観点などから薄い方が好ましい。しかし、定着ローラ271は定着ベルト273の張力によって曲げ応力を受けるため、定着ローラ271がアルミ製の場合は肉厚が0.4mm以上であることが好ましく、定着ローラ271が鉄製の場合は肉厚が0.2mm以上であることが好ましい。また、定着ローラ271の内側には、ヒータ275からの熱を吸収しやすいように、熱吸収を促進するための黒色などの塗料が塗られている。
分離ローラ272は、外径が約14mmの鉄等の金属製の軸をシリコーンゴム等の摩擦係数の大きい弾性層で被覆して構成されている。分離ローラ272も、定着ローラ271と同様に定着ベルト273の張力によって曲げ応力を受けるため、軸径は大きい方が良いが、定着後の記録用紙と定着ベルト273との分離性を確保するため、分離ローラ272全体としての径は14mm以下であることが望ましい。
定着ベルト273の素材には、PI(ポリイミド)から成る耐熱樹脂の無端状フィルムを適用可能である。また、定着ベルト273を、PI基材上にシリコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性層を形成したもので構成してもよい。この場合、弾性層の表層には、PFA(四フッ化パーフルオロアルキルビニルエーテル樹脂)やPTFE(四フッ化エチレン樹脂)等の離型層を設ける。離型層の厚みは、20μm〜50μm程度である。また、離型層は、チューブタイプのものを使用して形成してもよいし、液体又は粉体のPFAやPTFEを塗装・焼成することによって形成してもよい。定着ベルト273の厚みは、しなやかさと張力によってうねらない程度の強度を確保するために、100μm〜300μmが適当である。
加圧ローラ274は、剛性の高い金属性の芯材の外周にシリコーンゴム等の弾性体を配設して構成される。特に、加圧ローラ274の表層にPFA製チューブ等の離型性の良い部材で構成するのが望ましい。加圧ローラ274の外径は約30mmとしている。また、加圧ローラ274を中空の円筒の表面に弾性層を被覆して構成し、加圧ローラ274の内部に定着ローラ271が内蔵するヒータ275と別個の加熱源を配設してもよい。
図3は、本発明に係る定着装置などを制御する制御系を示すブロック図である。
図3において、CPU90は、本発明の定着装置を含む上記画像形成装置の全体動作を統括制御する制御装置である。このCPU90には、制御データなどを記憶するメモリ91が接続されている。CPU90は、I/F(インターフェース)92を介して、上記定着ローラ271を加熱するヒータ275と、分離ローラ272を回転させる回転駆動手段としての駆動モータ93と、加圧ローラ274を定着ベルト273に対して接触状態及び非接触状態に切り換える接離機構94に接続されている。また、上記定着ベルト273の温度を検知するサーミスタ276の温度検出信号は、A/D変換回路95によってデジタル信号に変換されて、CPU90に入力されるようになっている。
メモリ91に記憶してある定着装置の制御データとしては、例えば、定着ベルト273の定着可能な温度やオーバーシュートが生じる温度等の設定温度、ヒータ275の点灯を開始してから定着ベルト273が定着可能な温度に達するまでのウォームアップ時間、ヒータ275の点灯のON/OFFのタイミング、駆動モータ93を回転させるタイミングなどである。
図4は、本発明の実施例2に係る定着装置の概略構成図である。
図4に示す定着装置27は、図3に示す実施例1と比較して定着ベルト273に圧接する加圧回転体の構成が異なる。なお、図4において、図3と同一の符号は、図3と同一の部材を示す。
図4に示す定着装置27は、加圧回転体として、無端状の加圧ベルト277と、加圧部材(加圧パッド)278と、付勢部材279を有している。加圧部材278は、加圧ベルト277の内側の定着ローラ271に対向する位置に配設されている。この加圧部材278を付勢部材279によって定着ローラ271側へ付勢することにより、加圧ベルト277は定着ベルト273に圧接されている。また、この定着装置27も、加圧ベルト277と定着ベルト273を互いに接触した状態と接触しない状態に切り換える接離機構を備える(図示省略)。また、図4に示す定着装置27の制御系は、図3において説明したのと同様に構成されている。
加圧ベルト277の素材には、PI(ポリイミド)から成る耐熱樹脂の無端状フィルムを適用可能である。また、その無端状フィルムの表層には、PFA(四フッ化パーフルオロアルキルビニルエーテル樹脂)やPTFE(四フッ化エチレン樹脂)等の離型層が設けられている。加圧ベルト277の全体の厚みは、しなやかさと張力によってうねらない程度の強度を確保するために、100μm〜200μmが適当である。
加圧部材278は、アルミニウム等のベース材278bに接着されたシリコーンゴム等の弾性体278aによって構成されている。加圧部材278は付勢部材279によって300N〜400Nの力で付勢されている。また、加圧ベルト277と加圧部材278との摺動抵抗を低減するために、加圧ベルト277と加圧部材278との間に摩擦低減部材を介在させることが望ましい。
以下、本発明に係る定着装置の基本動作について説明する。なお、図2に示す定着装置と図4に示す定着装置の基本動作は同様であるので、図2を例に挙げて説明する。
分離ローラ272を駆動モータによって回転させることにより、定着ベルト273を介して定着ローラ271と加圧ローラ274が回転する。そして、上述の画像形成工程を経てトナー像Tを転写された記録用紙Pが定着装置27へ搬送され、その記録用紙Pが定着ベルト273と加圧ローラ274が圧接する圧接部(以下、定着ニップという)に進入する。記録用紙Pが定着ニップを通過する際、記録媒体Pは加熱及び加圧されて、記録媒体P上の未定着のトナー像Tが記録用紙Pに定着される。定着ニップを通過した記録用紙Pは、分離ローラ272の位置において定着ベルト273から分離され、図示しない排紙トレイに排出される。
また、本発明に係る定着装置において、始動後、定着ベルト273の温度を、トナー像を定着可能な温度にまで上昇させるウォームアップ動作が行われるようになっている。以下、図2、図3及び図5に基づいて、このウォームアップ動作について説明する。
図5は、定着装置のウォームアップ動作を説明するための図である。(A)はヒータの点灯制御のタイミングチャート、(B)は分離ローラを駆動させる駆動モータの回転制御のタイミングチャート、(C)は加圧ローラを接離させる接離機構の制御のタイミングチャート、(D)は定着ベルトの表面温度の経時変化を示す図である。
ウォームアップ動作開始前の状態では、加圧ローラ274は接離機構94によって定着ベルト273から離された非接触状態にある(図5(C)参照)。また、駆動モータ93の電源はOFFとなっており(図5(B)参照)、分離ローラ272、定着ローラ271及び定着ベルト273等は静止した状態にある。
そして、画像形成装置の電源が投入され電源回路のチェックなどの初期動作が行われた時点T1において、ヒータ275を点灯してウォームアップ動作が開始される(図5(A)(D)参照)。ヒータ275から発される熱は、定着ローラ271を介して定着ベルト273へ伝達され、定着ベルト273の表面温度が室温Temp1から上昇する。この定着ベルト273の表面温度は、サーミスタ276によって検知され、サーミスタ276の温度検出信号は、A/D変換回路95によってデジタル信号に変換されて、CPU90に入力される。
定着ベルト273の表面温度が上昇して予め設定した第1設定温度Temp2に達した時点T2で、駆動モータ93の電源がONになり、駆動モータ93は第1の回転速度V1で回転する(図5(B)(D)参照)。これにより、分離ローラ272、定着ローラ271及び定着ベルト273は、第1回転速度V1に対応した速度で回転されつつ加熱される。
さらに、定着ベルト273の表面温度が上昇して予め設定した第2設定温度Temp3に達した時点T3で、駆動モータ93が上記第1回転速度V1よりも速い第2回転速度V2で回転すると共に、接離機構94によって加圧ローラ274が定着ベルト273に圧接される(図5(B)(C)(D)参照)。これにより、分離ローラ272、定着ベルト273、定着ベルト273及び加圧ローラ274は、第2回転速度V2に対応した速度で回転されつつ加熱される。
加圧ローラ274が定着ベルト273に圧接されると、定着ベルト273の熱が加圧ローラ274に奪われる。このため、定着ベルト273の表面温度は一時的に低下するが、ヒータ275による加熱を続行することにより、定着ベルト273の表面温度が再び上昇する。その後、定着ベルト273の表面温度がトナー像を定着可能な温度Temp4に達した時点T4でヒータ275を消灯させる。
なお、定着ベルト273の表面温度がトナー像を定着可能な温度Temp4(以下、リロード温度という)に達した時点T4で、ヒータ275を消灯させても、ヒータ275からの熱が定着ベルト273に伝達されるまでに時間差があるため、定着ベルト273の表面温度はリロード温度Temp4を越えて上昇する。その後、定着ベルト273及び加圧ローラ274等が回転し続けることによって、定着ベルト273の表面温度が低下しリロード温度Temp4を下回ったタイミングで、ヒータ275が再点灯される。そして、ヒータ275は、定着ベルト273の表面温度がリロード温度Temp4に達するまで点灯を続ける。以降、ヒータ275は、定着ベルト273の表面温度がリロード温度Temp4を下回るたびに点灯するように制御される。
以上、本発明に係るウォームアップ動作について、図2に示す実施例1の定着装置を例に挙げて説明したが、図4に示す実施例2の定着装置におけるウォームアップ動作も同様に行われる。
本発明に係る定着装置は、ウォームアップ動作を行う際、定着ベルト273等が静止した状態であって、加圧ローラ274を定着ベルト273から離間させた状態で、ヒータ275による加熱を開始する。このため、ヒータ275から発される熱は、定着ローラ271と、定着ベルト273の定着ローラ271に接触した部分に集中して伝達される。すなわち、ヒータ275の熱が、定着ベルト273の定着ローラ271に接触しない部分や分離ローラ272、及び加圧ローラ274に伝達されるのを抑制することにより、放熱面積の増大を防止している。従って、定着ベルト273の表面温度の上昇速度を速くすることができ、ウォームアップ動作に要する時間を短縮することが可能になる。
また、本発明者は、加圧ローラと定着ベルトが離間した状態での定着ベルトの温度上昇と、加圧ローラと定着ベルトが接触した状態での定着ベルトの温度上昇を比較する実験を行った。以下、この実験の詳細について説明する。
下記表1に示すように、実験に使用する定着ベルトは、厚み0.1mmのPI基材上に厚み0.2mmのシリコーンゴムの弾性層を形成したものと、厚み0.1mmのPI基材のみで構成したものの2種類を用意した。2種類の定着ベルトに対して、加圧ローラが離間した状態と、加圧ローラが接触した状態の合計4通りの条件(表1の条件a〜d)において定着ベルトを加熱し、定着ベルトが予め設定した第1設定温度に達した時点で定着ベルトの回転を開始する。このときの定着ベルト静止時における昇温勾配(図5(D)のαに相当)と回転駆動時における昇温勾配(図5(D)のβに相当)を測定する。なお、各種定着ベルトを備えた定着装置の構成やその他の条件は全て同じである。また、定着ベルトの回転を開始する定着ベルトの表面温度(図5(D)の第1設定温度Temp2に相当)を60[deg]とし、加圧ローラを定着ベルトに圧接する定着ベルトの表面温度(図5(D)の第2設定温度Temp3に相当)を160[deg]とした。
Figure 2010061101
上記表1において、同じ定着ベルトの構成の条件aとb、又はcとdにおける静止時の昇温勾配(α)及び回転駆動時の昇温勾配(β)の測定結果を比較すると、回転駆動時の昇温勾配(β)は、加圧ローラを接触した場合より離間した場合の方が大きく上回っており、静止時の昇温勾配(α)は、回転駆動時の昇温勾配(β)ほど顕著ではないが、加圧ローラを接触した場合に対して離間した場合の方が同等か上回る結果となっていることがわかる。このような結果となったのは、上述したように、加圧ローラを定着ベルトに対して離間させたことにより、放熱面積の増大を防止して効果的に温度上昇を行えたからであると考えられる。また、加圧ローラを離間させた条件bとdにおける静止時の昇温勾配(α)と回転駆動時の昇温勾配(β)の測定結果を比較した場合、条件dの測定結果が条件bの測定結果より上回っているのは、条件dの定着ベルトの方が条件bの定着ベルトよりも全体の厚みが薄く、昇温に必要な熱量が少なくて済んだからと考えられる。
また、本発明に係る定着装置のウォームアップ動作では、定着ベルトの表面温度が第1設定温度に達したときに、駆動モータの回転を開始し、その後、定着ベルトの表面温度が第2設定温度に達したときに、加圧ローラを定着ベルトへ圧接している。つまり、駆動モータの回転の開始と、加圧ローラの圧接を同時に行っていない。以下、この理由について述べる。
図6において、点線Xは、定着ベルトの表面温度が第1設定温度Temp2に到達した時点T2で、駆動モータの回転を開始すると共に加圧ローラの定着ベルトへの圧接を行った場合の定着ベルトの表面温度変化を示す。また、同図において、一点鎖線Yは、定着ベルトの表面温度が第2設定温度Temp3に到達した時点T3で、駆動モータの回転を開始すると共に加圧ローラの定着ベルトへの圧接を行った場合の定着ベルトの表面温度変化を示す。また、同図における実線Zは、本発明に係る定着装置のウォームアップ動作における定着ベルトの表面温度変化を示している。つまり、実線Zは、図5(D)で説明したのと同様に、定着ベルトの表面温度が第1設定温度Temp2に到達した時点T2で、駆動モータの回転を開始し、その後、定着ベルトの表面温度が第2設定温度Temp3に到達した時点T3で、加圧ローラの圧接を行った場合の定着ベルトの表面温度変化を示している。
図6の点線Xに示すように、定着ベルトの表面温度が第1設定温度Temp2に到達した時点T2で、駆動モータの回転開始と加圧ローラの定着ベルトへの圧接を同時に行うと、定着ベルトの表面温度が急激に低下する。これは、ヒータから発する熱がそれまで定着ローラと接触していなかった定着ベルトの部分や分離ローラ及び加圧ローラにまで分散して伝達されるようになると共に、定着ベルトの熱が加圧ローラによって奪われたためである。また、定着ベルトの表面温度が低下した後、定着ベルトの温度は再び上昇するが、放熱面積が増え放熱量が多くなっているため、点線Xの昇温勾配は、本発明に係る実線Zの昇温勾配に比べて緩やかになる。これらの理由により、定着ベルトの表面温度がリロード温度Temp4に到達するのが遅くなり、ウォームアップ動作に要する時間が長くなる。
また、定着ベルトの表面温度が第2設定温度Temp3に到達した時点T3で、駆動モータの回転開始と加圧ローラの定着ベルトへの圧接を同時に行った場合にも、点線Xの場合と同様の理由で定着ベルトの表面温度が急激に低下する。定着ベルトの表面温度が低下した後、定着ベルトの温度は再び上昇するが、放熱面積が増え放熱量が多くなっているため、一点鎖線Yによる昇温は、本発明に係る実線Zによる昇温に追いつくことができない。
このように駆動モータの回転開始と加圧ローラの定着ベルトへの圧接を同時に行うと、熱容量の急激な増加による放熱により定着ベルトの温度が急激に低下し、その後は熱容量の大きさから容易に昇温することができない。したがって、昇温定着ベルトの温度を急激に下降させない制御が昇温時間の短縮には有効であり、放熱量を段階的に大きくすることが有効である。以上の理由により、本発明の定着装置におけるウォームアップ動作では、駆動モータの回転の開始と、加圧ローラの圧接を別のタイミングで行うようにしている。
また、定着ローラに加圧ローラを圧接させたことによる放熱量の増大は、定着ベルトを回転させることによる放熱量の増大よりも大きい。そのため、本発明では、ウォームアップ動作中の放熱を一層抑制するために、加圧ローラの圧接のタイミングを、定着ローラの回転開始のタイミングよりも遅くしている。
また、本発明に係る定着装置のウォームアップ動作において、定着ベルトの表面温度が第2設定温度に達した以降の駆動モータの回転速度(第2回転速度V2)を、定着ベルトの表面温度が第1設定温度から第2設定温度に達するまでの駆動モータの回転速度(第1回転速度V1)よりも速くなるようにしている。駆動モータの回転速度を遅くすると、定着ベルトの昇温勾配が急峻になる傾向にある。昇温勾配が急峻になると、定着ベルトの表面温度が目標とするリロード温度を越えるオーバーシュートが大きくなって、結果的に定着ベルトの表面温度がリロード温度へ収束するのに要する時間が長くなる虞がある。そのため、本発明のウォームアップ動作では、定着ベルトの表面温度が第2設定温度に達するまでは、駆動モータの回転速度を遅くして定着ベルトの昇温を速く行うと共に、定着ベルトの表面温度が第2設定温度に達した以降は、駆動モータの回転速度を速くしてオーバーシュートを抑制するように調整している。
以上、本発明に係る定着装置及びそれを備えた画像形成装置について説明したが、本発明に係る定着装置及び画像形成装置は上述の実施例に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。例えば、本発明を、図7に示すような定着ローラと加圧ローラを直接接触させた定着装置に適用することも可能である。ただし、定着ベルトを用いた構成は、定着ニップの幅(領域)を定着ローラの径に依存することなく十分に確保することができる。このため、定着ローラを小径にして熱容量を低減させることができ、定着ベルトを効率良く昇温させることができるメリットがある。
加圧回転体として熱容量の小さい加圧ベルトを適用することによって(図4参照)、加圧ベルトを定着ベルトに圧接させたときの定着ベルトの温度低下を抑制することが可能である。また、加圧ローラを中空のローラで構成して、加圧ローラの熱容量を低減させてもよい。さらに、加圧ローラの内部に定着ローラが有するヒータと別個のヒータを内蔵することによって、ウォームアップ動作に要する時間を一層短縮することも可能である。
また、分離ローラを回転させて定着ベルトを回転させる構成は、定着ニップの出口において定着ベルトが撓まないため、定着ベルトへの熱伝達効率が良く、ウォームアップ動作に要する時間を短縮するのに有利である。
また、定着ローラの外径を、分離ローラ等の定着ベルトを張架する他のローラの外径と同等又は大きくすることによって、定着ローラに対する定着ベルトの巻き架け角が大きくなる。すなわち、定着ローラに対する定着ベルトの接触領域を大きく確保することができるため、定着ローラから定着ベルトへの熱伝達効率を向上させることができる。
また、本発明に係る定着装置を、4つの感光体を備えたいわゆるタンデム型のカラー画像形成装置や、感光体が担持するトナー像を中間転写体を介して記録用紙に転写するように構成したいわゆる中間転写方式の画像形成装置、あるいはその他の画像形成装置を搭載することも可能である。
27 定着装置
93 駆動モータ(回転駆動手段)
94 接離機構
271 定着ローラ
272 分離ローラ
273 定着ベルト(定着回転体)
274 加圧ローラ(加圧回転体)
275 ヒータ(加熱源)
276 サーミスタ(温度検知手段)
277 加圧ベルト(加圧回転体)
P 記録用紙(記録媒体)
T トナー像
特公昭61−31463号公報 特公平1−40352号公報

Claims (10)

  1. 定着回転体と、当該定着回転体に接触する対向部材と、前記定着回転体を加熱する加熱源と、前記定着回転体を回転させる回転駆動手段と、前記定着回転体の温度を検知する温度検知手段を備え、
    前記定着回転体と前記対向部材が互いに接触する接触部に記録媒体を通過させることにより当該記録媒体に画像を定着させる定着装置において、
    前記定着回転体と前記対向部材を互いに接触した状態と接触しない状態とに切り換える接離機構を備え、
    前記定着回転体の温度を記録媒体に画像を定着可能な温度にまで昇温させる昇温動作において、前記温度検知手段によって前記定着回転体の温度が第1設定温度に達したことを検知したとき、前記回転駆動手段によって前記定着回転体を回転させると共に、前記温度検知手段によって前記定着回転体の温度が前記第1設定温度より高い第2設定温度に達したことを検知したとき、前記接離機構によって前記回転する定着回転体と前記対向部材を互いに接触させるように構成したことを特徴とする定着装置。
  2. 定着回転体と、当該定着回転体に圧接する加圧回転体と、前記定着回転体を加熱する加熱源と、前記定着回転体を回転させる回転駆動手段と、前記定着回転体の温度を検知する温度検知手段を備え、
    前記温度検知手段によって検知した前記定着回転体の温度に基づいて、定着回転体の温度を記録媒体に画像を定着可能な目標温度に維持すると共に、前記定着回転体と前記加圧回転体が互いに圧接する圧接部に記録媒体を通過させることにより当該記録媒体に画像を定着させる定着装置において、
    前記定着回転体と前記加圧回転体を互いに接触した状態と接触しない状態とに切り換える接離機構を備え、
    前記定着回転体の温度を記録媒体に画像を定着可能な目標温度にまで昇温させる昇温動作において、前記温度検知手段によって前記定着回転体の温度が第1設定温度に達したことを検知したとき、前記回転駆動手段によって前記定着回転体を回転させると共に、前記温度検知手段によって前記定着回転体の温度が前記第1設定温度より高い第2設定温度に達したことを検知したとき、前記接離機構によって前記回転する定着回転体と前記加圧回転体を互いに接触させるように構成したことを特徴とする定着装置。
  3. 前記定着回転体の温度が前記第2設定温度に達した以降の前記定着回転体の回転速度を、前記定着回転体の温度が前記第1設定温度から前記第2設定温度に達するまでの前記定着回転体の回転速度よりも、速くするように構成した請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記定着回転体を複数のローラによって張架された無端状の定着ベルトで構成した請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記定着ベルトを張架するための前記複数のローラとして、内部に前記加熱源を有すると共に前記対向部材もしくは前記加圧回転体と対向して配設された定着ローラと、当該定着ローラの記録媒体搬送方向下流側に配設した分離ローラを備え、前記回転駆動手段によって前記分離ローラを回転させるように構成した請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記定着ローラの外径を、前記定着ベルトを張架する他のローラの外径と同等又は他のローラの外径よりも大きくした請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記対向部材もしくは前記加圧回転体を、中空の円筒の表面に弾性層を被覆した加圧ローラで構成した請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記加圧ローラの内部に、前記定着回転体を加熱する加熱源と別個の加熱源を配設した請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記対向部材もしくは前記加圧回転体を無端状の加圧ベルトによって構成した請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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