JP2010049230A - 光配向剤、配向膜およびこれを用いた液晶表示素子 - Google Patents

光配向剤、配向膜およびこれを用いた液晶表示素子 Download PDF

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【課題】配向性が特に良好で着色が少ない配向膜を提供する。
【解決手段】光配向能を有するポリマーの少なくとも1つをA成分として含有し、100〜300℃の範囲に液晶温度範囲を有するポリマーの少なくとも1つをB成分として含有する光配向剤。A成分の好ましい例は主鎖に感光基−N=N−等を有するポリアミック酸もしくポリイミドであり、B成分の好ましい例は主鎖に炭素数6〜20の直鎖アルキレン構造を有する液晶性のポリアミック酸もしくはポリイミドである。
【選択図】なし

Description

本発明は配向膜、その製造法、およびこの配向膜を有する液晶表示素子に関する。
液晶表示素子は、ノートパソコンやデスクトップパソコンのモニターをはじめ、ビデオカメラのビューファインダー、投写型のディスプレイ等の様々な液晶表示装置に使われており、最近ではテレビにも用いられるようになった。さらに、光プリンターヘッド、光フーリエ変換素子、ライトバルブ等のオプトエレクトロニクス関連素子としても利用されている。従来の液晶表示素子としては、ネマティック液晶を用いた表示素子が主流であり、一方の基板近傍にある液晶の配向方向と他方の基板近傍にある液晶のそれとが90度の角度でねじれているTN(Twisted Nematic)モード、前記配向方向が通常180度以上の角度でねじれているSTN(Super Twisted Nematic)モード、薄膜トランジスタを使用した、いわゆるTFT(Thin-film-transistor)モードの液晶表示素子が実用化されている。
しかしながら、これらの液晶表示素子は、画像が適正に視認できる視野角が狭く、斜め方向から見たときに、輝度やコントラストが低下することがあり、また中間調で輝度反転を生じることがある。近年では、この視野角の問題は、光学補償フィルムを用いたTN型液晶表示素子、垂直配向と突起構造物の技術を併用したMVA(Multi-domain Vertical Alignment)モード(例えば、特許文献1参照。)または横電界方式のIPS(In-Plane Switching)モード(例えば、特許文献2参照。)等により改良されている。
液晶表示素子の技術の発展は、単にこれらの駆動方式や素子構造の改良のみならず、表示素子に使用される構成部材の改良によっても達成されている。表示素子に使用される構成部材のなかでも、特に液晶配向膜は、液晶表示素子の表示品位に係わる重要な要素の一つであり、表示素子の高品質化に伴って液晶配向膜の役割が年々重要になってきている。
このような液晶配向膜には、液晶表示素子の均一な表示特性のために液晶の分子配列を均一に制御することが必要であり、そのために基板上の液晶分子を一方向に均一に配向させ、更に基板面から一定の傾斜角(プレチルト角)を発現させることが求められる。このように、基板上の液晶分子の方向を一様に並べる液晶配向膜が、液晶表示素子の製造工程において重要かつ必要不可欠な技術となっている。
液晶配向膜は液晶配向剤より調製される。現在主として用いられている液晶配向剤とは、ポリアミック酸若しくは可溶性のポリイミドを有機溶剤に溶解させた溶液である。このような溶液を基板に塗布した後、加熱等の手段により成膜してポリイミド系液晶配向膜を形成する。ポリアミック酸以外の種々の液晶配向剤も検討されているが、耐熱性、耐薬品性(耐液晶性)、塗布性、液晶配向性、電気特性、光学特性、表示特性等の点から、ほとんど実用化されていない。
工業的には、簡便で大面積の高速処理が可能なラビング法が、配向処理法として広く用いられている。ラビング法は、ナイロン、レイヨン、ポリエステル等の繊維を植毛した布を用いて液晶配向膜の表面を一方向に擦る処理であり、これによって液晶分子の一様な配向を得ることが可能になる。しかし、ラビング法による発塵、静電気の発生等の問題点が指摘されている。
これまで、ラビング処理により配向処理を施された液晶配向膜上における液晶の配向機構として、次の2つが提案されている。
(1)ラビング処理により発生するマイクログルーブに起因する液晶配向膜の表面形状効果
(2)ラビング処理により一軸配向した液晶配向膜とこの液晶配向膜と接する液晶単分子層との分子間相互作用
近年では(1)の表面形状効果の寄与は比較的小さく、(2)の分子間相互作用の寄与が支配的であることが確認されている。
一方、光を照射して配向処理を施す光配向法については、光分解法、光異性化法、光二量化法、光架橋法等多くの配向機構が提案されている(例えば、非特許文献1、特許文献3および特許文献4参照。)。特に光配向法はラビング法と異なり非接触の配向方法であるので、液晶の配向機構としては(2)の分子間相互作用のみが作用すると考えられる。また光配向処理法は、非接触であるため原理的に発塵や静電気の発生が、ラビング処理より少ない。
従って、特に光配向法により配向処理を施された配向性の良好な液晶配向膜を用いることにより、液晶配向膜に接している液晶単分子層の分子配向状態を制御して液晶表示素子としての性能を改善することが期待できる。
特許第2947350号公報 特許第2940354号公報 特開2005−275364号公報 特開平11−15001号公報
液晶、第3巻、第4号、262ページ、1999年
本発明の目的は、配向性が特に良好で着色が少なく、耐光性の高い配向膜を提供することである。
本発明者らは鋭意研究開発を進めた結果、光配向剤に液晶性を有するポリマーをブレンドすることにより、光配向性を向上させることができ、配向の安定性が高く、さらに膜とした時の着色を低減できることを見出して、本発明を完成させた。本発明の光配向剤は次の[1]項に示される。
[1] 光配向能を有するポリマーの少なくとも1つをA成分として含有し、100〜300℃の範囲に液晶温度範囲を有するポリマーの少なくとも1つをB成分として含有する光配向剤。
本発明の光配向剤を例えば液晶配向剤として用いれば、ラビング法による配向と同等以上の液晶配向性を有する膜を短時間の光照射により得ることができる。また、膜の着色も著しく低減することができる。さらに、バックライト等の光を照射した場合、その光による配向変化のない光配向膜を得ることができる。
実施例15で測定した配向膜Bおよび配向膜OのUV−Visスペクトル 実施例18で行った耐光性試験後の液晶セルSの写真 比較例4で行った耐光性試験後の液晶セルYの写真
本発明で用いる用語について説明する。式(I−1)で表される化合物を化合物(I−1)と記述することがある。他の式で表される化合物についても同様に略記することがある。化学構造式を定義する際に用いる「任意の」は、位置だけでなく個数についても任意であることを示す。化学構造式において、文字(例えばB)を六角形で囲った基は環構造の基(環B)を意味し、基Meはメチルを意味する。
本発明は前記の[1]項と次の[2]〜[12]項で構成される。
[2] A成分がポリアミック酸、部分イミド化ポリアミック酸およびポリイミドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーである、[1]項に記載の光配向剤。
[3] A成分がポリアミック酸、部分イミド化ポリアミック酸およびポリイミドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーであって、このポリマーがその主鎖に感光基を有するポリマーである、[1]項に記載の光配向剤。
[4] A成分がポリアミック酸、部分イミド化ポリアミック酸およびポリイミドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーであって、このポリマーがその主鎖に式(I)〜式(V)および式(X)で表される感光基の少なくとも1つを有するポリマーであり、そしてB成分がポリアミック酸、部分イミド化ポリアミック酸およびポリイミドからなる群から選択される少なくとも1つの液晶性ポリマーであって、このポリマーがその主鎖に1つまたは隣接しない2つの−CH−が−O−、−NH−、−N(CH)−、または−Si(CHOSi(CH−で置き換えられてもよい炭素数6〜20の直鎖アルキレン構造を有するポリマーである、[1]項に記載の光配向剤:

Figure 2010049230
ここに、R、RおよびRは独立して芳香族の2価の基である。
[5] A成分が式(I−1)〜式(I−3)、式(II−1)〜式(II−3)、式(III−1)、式(IV−1)〜式(IV−3)、式(V−1)および式(X−1)〜式(X−8)で表される化合物の少なくとも1つを原料として用いて得られるポリマーである、[4]項に記載の光配向剤。

Figure 2010049230

Figure 2010049230

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Figure 2010049230
[6] B成分が式(VI)で表される構成単位を有するポリイミドまたはその前駆体のポリアミック酸である、[4]項に記載の光配向剤:

Figure 2010049230
ここに、Rは1つまたは隣接しない2つの−CH−が−O−、−NH−、−N(CH)−、または−Si(CHOSi(CH−で置き換えられてもよい炭素数2〜20のアルキレン、式(VIII)で表される2価の基、または式(IX)で表される2価の基であり、構成単位ごとに異なってもよく;そして、全構成単位数の60%以上はRが1つまたは隣接しない2つの−CH−が−O−、−NH−、−N(CH)−、または−Si(CHOSi(CH−で置き換えられてもよい炭素数6〜20のアルキレンである構成単位である。

Figure 2010049230
(ここに、XおよびXは単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−NH−、−CONH−、または炭素数1〜12のアルキレンであり;GおよびGは単結合、または炭素数6〜12の芳香族環および炭素数3〜12の脂環式環から選ばれる1〜3個の環を含む2価の基であり;Rは水素、フッ素、−CN、−OH、または炭素数1〜30のアルキル、ペルフルオロアルキルもしくはアルコキシであり;そして、X、G、XおよびGの全てが単結合である場合は、Rは炭素数3〜30のアルキル、ペルフルオロアルキルもしくはアルコキシであり、Gが単結合でありXが単結合でもなくアルキレンでもない場合は、Rは水素または炭素数3〜30のアルキルであり、GおよびGが共に単結合である場合は、X、XおよびRの炭素数の合計が3以上である。)

Figure 2010049230
(ここに、Rは水素または炭素数1〜12のアルキルであり;環Bは任意の水素が炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよい1,4−フェニレン、または任意の水素が炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよい1,4−シクロへキシレンであり;Xは単結合または炭素数1〜5のアルキレンであり;sは0〜3の整数であり;sが2であるとき、2つの環Bは同じであっても異なってもよく、2つのXも同じであっても異なってもよく;sが3であるとき、3つのまたは任意の2つの環Bは同じであっても異なってもよく、3つのまたは任意の2つのXも同じであっても異なってもよく;ZおよびZは独立して単結合、−CH−、−CHCH−または−O−であり;t1およびt2は独立して0〜3の整数であり;t1が2であるとき、2つのZは同じであっても異なってもよく;t1が3であるとき、3つのまたは任意の2つのZは同じであっても異なってもよく;t2が2であるとき、2つのZは同じであっても異なってもよく;t2が3であるとき、3つのまたは任意の2つのZは同じであっても異なってもよい。)
[7] A成分が式(I−1)〜式(I−3)、式(II−1)〜式(II−3)、式(III−1)、式(IV−1)〜式(IV−3)、式(V−1)、および式(X−1)〜式(X−8)で表される化合物の少なくとも1つを原料として用いて得られるポリマーであり、B成分が式(VI)で表される構成単位を有するポリイミドまたはその前駆体のポリアミック酸である、[4]項に記載の光配向剤。

Figure 2010049230

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Figure 2010049230


Figure 2010049230
ここに、Rは1つまたは隣接しない2つの−CH−が−O−、−NH−、−N(CH)−、または−Si(CHOSi(CH−で置き換えられてもよい炭素数2〜20のアルキレン、式(VIII)で表される2価の基、または式(IX)で表される2価の基であり、構成単位ごとに異なってもよく;そして、全構成単位数の60%以上はRが1つまたは隣接しない2つの−CH−が−O−、−NH−、−N(CH)−、または−Si(CHOSi(CH−で置き換えられてもよい炭素数6〜20のアルキレンである構成単位である。

Figure 2010049230
(ここに、XおよびXは独立して単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−NH−、−CONH−、または炭素数1〜12のアルキレンであり;GおよびGは独立して単結合、または炭素数6〜12の芳香族環および炭素数3〜12の脂環式環から選ばれる1〜3個の環を含む2価の基であり;Rは水素、フッ素、−CN、−OH、または炭素数1〜30のアルキル、ペルフルオロアルキルもしくはアルコキシであり;そして、X、G、XおよびGの全てが単結合である場合は、Rは炭素数3〜30のアルキル、ペルフルオロアルキルもしくはアルコキシであり、Gが単結合でありXが単結合でもなくアルキレンでもない場合は、Rは水素または炭素数3〜30のアルキルであり、GおよびGが共に単結合である場合は、X、XおよびRの炭素数の合計が3以上である。)

Figure 2010049230
(ここに、Rは水素または炭素数1〜12のアルキルであり;環Bは任意の水素が炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよい1,4−フェニレン、または任意の水素が炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよい1,4−シクロへキシレンであり;Xは単結合または炭素数1〜5のアルキレンであり;sは0〜3の整数であり;sが2であるとき、2つの環Bは同じであっても異なってもよく、2つのXも同じであっても異なってもよく;sが3であるとき、3つのまたは任意の2つの環Bは同じであっても異なってもよく、3つのまたは任意の2つのXも同じであっても異なってもよく;ZおよびZは独立して単結合、−CH−、−CHCH−または−O−であり;t1およびt2は独立して0〜3の整数であり;t1が2であるとき、2つのZは同じであっても異なってもよく;t1が3であるとき、3つのまたは任意の2つのZは同じであっても異なってもよく;t2が2であるとき、2つのZは同じであっても異なってよく;t2が3であるとき、3つのまたは任意の2つのZは同じであっても異なってよい。)
[8] 式(VI)におけるRが炭素数2〜20のアルキレンまたは式(VIII−1)で表される2価の基であって構成単位ごとに異なってもよく;そして、全構成単位数の60%以上のRが炭素数6〜20のアルキレンである構成単位である、[7]項に記載の光配向剤。

Figure 2010049230
(ここに、環Bおよび環Bは独立して単結合または1,4−シクロヘキシレンであり、Gは単結合または−CHCH−であり、そしてRは水素または炭素数1〜20のアルキルである。)
[9] A成分とB成分の合計重量を基準とするA成分の割合が10〜90重量%である、[1]〜[8]のいずれか1項に記載の光配向剤。
[10] [1]〜[9]のいずれか1項に記載の光配向剤を用いて製造される液晶配向膜。
[11] [10]項に記載の液晶配向膜を用いて製造される液晶表示素子。
[12] 光配向能を有するポリマーをA成分として含有し、100〜300℃の範囲に液晶温度範囲を有するポリマーをB成分として含有する光配向剤を基板に塗布して成膜し、光を照射してその膜を配向させた後、B成分の液晶温度まで昇温する加熱処理を行うことを特徴とする液晶配向膜の製造方法。
本発明の光配向剤のA成分は、本発明の光配向剤を膜にした時、その膜に光によって異方性を誘起させるためだけでなく、異方性を保持するためにも重要である。例えば、A成分としてポリアミック酸を用い、光を照射した後に焼成を行い光配向性を向上させるような後述の配向膜形成方法を採用する場合、加熱による異方性の減少を惹起しないように、通常行われる焼成の温度範囲である100〜300℃で非液晶性である成分を選択することが好ましい。これと同様な理由から、さらに300℃以下にガラス転移点(Tg)を持たないような成分を選択することがより好ましい。具体的には、A成分としては光配向能を有するポリアミック酸、このポリアミック酸を部分的にイミド化したポリマー、またはこのポリアミック酸を完全に脱水環化して得られるポリイミドが好ましく、主鎖に感光基を有するこれらのポリマーがより好ましい。
光配向能を有するポリマー、即ち光配向性のポリマーが有する感光基に特別な制限はなく、公知の全ての感光基を選択することができる。知られている感光基の例は、アゾベンゼン誘導体、マレイミド誘導体、カルコン誘導体、桂皮酸誘導体、1,2−ビニレン誘導体、および1,2−アセチレン誘導体、スピロピラン誘導体、スピロベンゾピラン誘導体およびフルギド誘導体に含まれる感光基である。
本発明の光配向剤は、式(I)〜式(V)および式(X)で表される感光基の少なくとも1つを主鎖に有する非液晶性のポリアミック酸、このポリアミック酸を部分的にイミド化したポリマー、およびこのポリアミック酸を完全に脱水環化して得られるポリイミドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーの少なくとも1つをA成分として含有することが好ましい。

Figure 2010049230
式(I)〜式(V)におけるR、RおよびRは、独立して芳香族の2価の基である。芳香族の2価の基の好ましい例は、1,4−フェニレン、1,3−フェニレン、2−メチル−1,4−フェニレン、2−メチル−1,3−フェニレン、4,4’−ビフェニレンおよびジフェニルメタン−4,4’−ジイルであり、これらの環の任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。そして、これらの基のうち1,4−フェニレンおよび1,3−フェニレンがより好ましく、1,4−フェニレンが最も好ましい。
式(I)〜式(V)および式(X)で表される感光基を選択することにより、光配向性が大きく着色が少ないという本発明の光配向剤の特性を最大限に発現させることが可能である。式(III)および式(V)の感光基の二重結合には、シスまたはトランスの2つの異性体が存在するが、本発明の光配向剤はこれらのどちらの異性体を用いても構わない。
式(I)〜式(V)および式(X)で表される感光基の少なくとも1つを主鎖に有するポリアミック酸を得るためには、このような感光基を有するジアミンまたは/およびカルボン酸二無水物を原料として用いればよい。特に高い光配向性を得るために、ジアミンに感光基を有する原料を使用することが好ましい。
式(I)〜式(V)で表される感光基を有するジアミンのうち特に好適な例として、式(I−1)〜式(V−1)のジアミンが挙げられる。

Figure 2010049230

Figure 2010049230

Figure 2010049230
式(X)で表される感光基を有するジアミンまたはテトラカルボン酸二無水物の好適な例を次に示す。

Figure 2010049230
配向膜の要求特性に応じ、本発明のA成分としてのポリマーを製造するに際して、上記の感光基を有するジアミンと感光基を持たない公知のジアミンを併用することができる。例えば、配向膜が液晶ディスプレイ用途において、ネマチック液晶組成物用の配向膜として使用される場合、電圧保持率(VHR)が高く焼き付きを起こし難いなどの特性を示す、いわゆる電気特性に優れた公知のジアミンを用いることができる。
このような公知のジアミンの好適なものとして、式(2)で表されるジアミンを挙げることができる。

Figure 2010049230
式(2)において、A、A、AおよびAは独立してシクロへキシレンまたはフェニレンであり;XおよびXは独立して単結合、炭素数1〜5のアルキレンまたは−O−であり;XおよびXは独立して単結合、−CH−、−CHCH−、−O−または−S−であり;Yは−CH−、−C(R11)(R12)−、−CO−または−SO−であり、R11およびR12は独立して水素、炭素数1〜12のアルキル、または炭素数1〜12のパーフルオロアルキルであり;m1、m2、m3、m4およびnは独立して0または1である。そして、上記のシクロヘキシレンおよびフェニレンにおいて、任意の水素は炭素数1〜4のアルキルまたはベンジルで置き換えられてもよく、これらの置換基の結合位置は任意である。シクロヘキシレンおよびフェニレンの遊離基の位置も任意であるが、1,3−または1,4−が好ましく、1,4−が最も好ましい。
式(2)で表されるジアミンの好ましい例を次に示す。

Figure 2010049230

Figure 2010049230

Figure 2010049230

Figure 2010049230
これらのうち、高いVHRを液晶配向膜に付与し焼き付き現象を抑制する観点から、式(2−6)〜式(2−23)、式(2−38)、式(2−39)、式(2−44)、式(2−45)、式(2−49)、または式(2−50)〜式(2−54)で表されるジアミンがより好ましく、式(2−6)、式(2−7)、式(2−11)、式(2−12)〜式(2−16)、式(2−19)〜式(2−24)、または式(2−51)で表されるジアミンがさらに好ましい。
本発明における前記の感光基を持たないジアミンの使用割合は、目的とする配向性、電気特性に合わせて任意に選定できる。しかしながら、これらのジアミンの使用割合が大きいと配向性が低下するので、この使用割合は、A成分としてのポリイミドまたはポリアミック酸を合成する際に用いる全ジアミン量に対して0〜50モル%の範囲であることが好ましく、0〜30モル%であることがより好ましい。
前記のA成分のポリマーを製造するのに好適に使用できる感光基を持たないジアミンの別の例は、式(3)または式(4)で表される、側鎖基を有するジアミンである。

Figure 2010049230
式(3)において、XおよびXは独立して単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−NH−、−CONH−または炭素数1〜12のアルキレンであり;GおよびGは独立して単結合、または炭素数6〜12の芳香族環および炭素数3〜12の脂環式環から選ばれる1〜3個の環を含む2価の基であり;Rは水素、フッ素、−CN、−OH、または炭素数1〜30のアルキル、ペルフルオロアルキルまたはアルコキシである。ただし、X、G、XおよびGの全てが単結合である場合は、Rは炭素数3〜30のアルキル、ペルフルオロアルキルまたはアルコキシであり;Gが単結合であってXが単結合でもなくアルキレンでもない場合は、Rは水素またはアルキルであり;また、GおよびGが共に単結合である場合は、X、XおよびRの炭素数の合計が3以上である。
前記の式(3)において、2つのアミノ基はベンゼン環の炭素に結合しているが、2つのアミノ基の結合位置関係がメタまたはパラであることが好ましい。そして、2つのアミノ基はそれぞれ、Xの結合位置を1位としたときに3位と5位、または2位と5位に結合していることが好ましく、3位と5位に結合していることが特に好ましい。

Figure 2010049230
式(4)において、Rは水素または炭素数1〜12のアルキルであり;環Bは任意の水素が炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよい1,4−フェニレン、または任意の水素が炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよい1,4−シクロへキシレンであり;Xは単結合または炭素数1〜5のアルキレンであり;sは0〜3の整数であり;sが2であるとき、2つの環Bは同じであっても異なってもよく、2つのXも同じであっても異なってもよく;sが3であるとき、3つのまたは任意の2つの環Bは同じであっても異なってもよく、3つのまたは任意の2つのXも同じであっても異なってもよく;ZおよびZは独立して単結合、−CH−、−CHCH−または−O−であり;t1およびt2は独立して0〜3の整数であり;t1が2であるとき、2つのZは同じであっても異なってもよく;t1が3であるとき、3つのまたは任意の2つのZは同じであっても異なってもよく;t2が2であるとき、2つのZは同じであっても異なってもよく;t2が3であるとき、3つのまたは任意の2つのZは同じであっても異なってもよい。
式(3)で表されるジアミンの好ましい例を次に示す。

Figure 2010049230

Figure 2010049230
式(3−1)〜式(3−25)において、R20は炭素数1〜20のアルキルまたはアルコキシであり、好ましくは炭素数5〜16のアルキルである。R21は炭素数1〜20のアルキルまたはアルコキシであり、好ましくは炭素数3〜10のアルキルである。R22は炭素数4〜20のアルキルであり、好ましくは炭素数6〜16のアルキルである。R23は炭素数6〜20のアルキルであり、好ましくは炭素数8〜20のアルキルである。R24は炭素数3〜20のアルキルまたはアルコキシであり、好ましくは炭素数5〜12のアルキルである。R25は炭素数1〜20のアルキルまたはアルコキシであり、好ましくは炭素数3〜10のアルキルである。
これらのジアミンのうち、より好ましい例は、式(3−1)、式(3−2)、式(3−4)、式(3−5)および式(3−6)のそれぞれで表されるジアミンであり、さらに好ましい例は、式(3−1)および式(3−2)のそれぞれで表されるジアミンである。
式(4)で表されるジアミンの好ましい例を次に示す。

Figure 2010049230

Figure 2010049230
式(4−1)〜式(4−16)において、R26は水素、または炭素数1〜12のアルキルまたはアルコキシであり、好ましくは炭素数4〜7のアルキルである。
本発明における前記の側鎖基を有するジアミンの使用割合は、目的とする配向性、電気特性、またはプレチルト角に合わせて任意に選定できる。特に2度以上のプレチルト角を発現させるためには、この使用割合を、A成分のポリマーを製造する際に用いるジアミン全量中の5〜70モル%とすることが好ましく、10〜50モル%とすることがより好ましい。
A成分のポリマーを製造する際には、シロキサン系ジアミンの少なくとも1つを併用してもよい。このシロキサン系ジアミンの好ましい例として、式(15)で表されるジアミンを挙げることができる。

Figure 2010049230
式(15)において、R30およびR31はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキルまたはフェニルであり、R32は炭素数1〜6のアルキレン、フェニレンまたはアルキル置換されたフェニレンであり、yは1〜10の整数である。
式(15)で表されるジアミンの具体例として、下記の化合物またはポリマーが挙げられる。

Figure 2010049230
(式(15−2)のポリマーの分子量は850〜3000である。)
これらのシロキサン系ジアミンを用いるとき、その添加量は、上記効果を発現しその他の特性の悪化を防ぐ目的で、A成分およびB成分を製造する際に原料として使用するジアミンの全量に対し0.5〜30モル%が好適であり、1〜10モル%がより好適である。
これらのジアミンにおいて、芳香環に直接アミノ基が結合した芳香族系(複素芳香環系を含む)ジアミンは、液晶に良好な配向性を与える観点から特に好ましい。さらに液晶表示素子の電気特性の低下原因となりやすいエステルやエーテル結合等の酸素や硫黄を含まない構造のものが好ましい。しかしそのような構造を有していても、電気特性に悪影響を与えない範囲内の量であれば何ら問題とはならない。
A成分のポリマー製造の原料であるテトラカルボン酸二無水物は、公知の化合物から制限なく選択することができる。このようなテトラカルボン酸二無水物は、2つの2−オキサプロパン−1,3−ジオイル基(ジカルボン酸無水物基)が芳香環に直接結合した芳香族ジカルボン酸無水物および複素環系芳香環ジカルボン酸無水物、並びに芳香環に直接ジカルボン酸無水物基が結合していない脂肪族ジカルボン酸無水物および複素環系脂肪族ジカルボン酸無水物の何れの群に属するものであってもよい。ポリイミドまたはポリアミック酸は、液晶表示素子の電気特性の低下原因となりやすいエステルやエーテル結合等の酸素や硫黄を含まない構造のものが好ましい。したがって、テトラカルボン酸二無水物も酸素や硫黄を含まない構造のものが好ましい。しかし、そのような構造を有していても電気特性に悪影響を与えない範囲内の量であれば何ら問題とはならない。
テトラカルボン酸二無水物は、式(20)で表される。

Figure 2010049230
式(20)中のR40の好ましい例は、式(21)〜式(29)で表される4価の基である。

Figure 2010049230
(Gは単結合、炭素数1〜12のアルキレン、1,4−フェニレン、または1,4−シクロヘキシレンであり、Xは独立して単結合または−CH−である。)

Figure 2010049230
(R41、R42、R43およびR44は独立して水素、メチル、エチルまたはフェニルである。)

Figure 2010049230
(環Dはシクロヘキサン環またはベンゼン環である。)

Figure 2010049230
(Gは単結合、−CH−、−CHCH−、−O−、−CO−、−S−、−C(CH−、または−C(CF−であり、環Dは独立してシクロヘキサン環またはベンゼン環である。)

Figure 2010049230
(R45は水素またはメチルである。)

Figure 2010049230
(Xは独立して単結合または−CH−であり、vは1または2である。)

Figure 2010049230
(Xは単結合または−CH−である。)

Figure 2010049230
(R46は水素、メチル、エチルまたはフェニルであり、環Dはシクロヘキサン環またはベンゼン環である。)

Figure 2010049230
(w1およびw2は独立して0または1である。)
上記のテトラカルボン酸二無水物の具体例として、以下の式(A−1)〜式(A−43)の化合物が挙げられる。

Figure 2010049230

Figure 2010049230

Figure 2010049230

Figure 2010049230
これらのテトラカルボン酸二無水物において、液晶配向膜の光配向能を向上させる観点から、式(A−1)、式(A−2)、式(A−12)、式(A−14)、式(A−18)、式(A−20)、式(A−21)、式(A−28)、式(A−30)、式(A−37)または式(A−40)の化合物を用いることが好ましく、式(A−1)、式(A−12)、式(A−14)または式(A−18)の化合物を用いることが特に好ましい。また、液晶配向膜のVHRを向上させるまたは着色を軽減させる観点から、式(A−14)、式(A−18)、式(A−19)、式(A−20)、式(A−21)、式(A−28)、式(A−29)、式(A−30)、式(A−32)、式(A−39)、式(A−40)、式(A−41)または式(A−43)の化合物を用いることが好ましく、式(A−14)、式(A−18)または式(A−21)の化合物を用いることが特に好ましい。テトラカルボン酸二無水物はこれらに限定されることなく、本発明の目的が達成される範囲内で他の公知の化合物を用いてもよい。またこれらのテトラカルボン酸二無水物は単独で、または二種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明の光配向剤に使用されるもう一つの構成素材として、液晶性を示すポリマーまたはその前駆体であるB成分の選択が重要である。本発明におけるB成分は本発明の配向膜の光誘起された異方性を増幅させる目的で使用される。この時、より大きな配向性を得るためには、より低温で液晶相を有する液晶性ポリマーを用いることが好ましい。しかしながら、配向の安定性を向上させるためには、比較的高温で液晶相を有する液晶性ポリマーを用いることが好ましい。このような観点から、100〜300℃、好ましくは150〜300℃の範囲に液晶温度範囲を有するB成分を用いる。本発明の配向膜を製造する場合、B成分による配向増幅を作用させるため、液晶温度範囲までの加熱処理を併用することが必須である。また、後述するようにA成分にポリアミック酸を用い、光配向させた後にイミド化を行う方法により配向膜を成膜する場合、B成分の液晶温度範囲でA成分をイミド化させることが好ましい。
本発明におけるB成分のポリマーの種類は特に限定はなく、公知の全ての液晶性ポリマーを使用することができる。しかしながら、配向の安定性の面で最も好適な液晶性ポリマーとしては、成膜した時にポリイミドとなるポリアミック酸、ポリアミック酸のカルボキシル基がエステル化されたポリアミック酸エステル、または可溶性ポリイミドが挙げられる。もちろん、実用的な面から、部分的にイミド化されたポリアミック酸も使用可能である。この液晶性ポリイミドの具体例としては例えばMacromol. Chem. Phys., 198, 519(1997)等に記載されている式(VI)で表される構成単位を有するポリイミドが挙げられる。

Figure 2010049230
ここに、Rは炭素数2〜20のアルキレン、式(VIII)で表される2価の基、または式(IX)で表される2価の基であり、構成単位ごとに異なってもよく;そして、全構成単位数の60%以上はRが炭素数6〜20のアルキレンである構成単位である。Rがアルキレンであるとき、このアルキレン中の1つまたは隣接しない2つの−CH−は−O−、−NH−、−N(CH)−、または−Si(CHOSi(CH−で置き換えられてもよい。
B成分の液晶性を発現するためには、例えば式(VI)におけるRが炭素数6〜20のアルキレンである構成単位すなわちフレキシブルなスペーサーを有する構成単位が、構成単位の全体に対して6割以上存在することが重要である。しかしながら、このような構成単位の存在が6割以下のポリマーであっても、液晶性を発現することができれば、B成分として選択することができる。
B成分の液晶性を発現するためには、例えば式(VI)に示すような芳香環が繋がった骨格、すなわち長く伸びた平面(コア)を有する酸無水物またはジアミンを原料として用いることが好ましい。このようなコアを有する原料の割合は、原料の総量に対し50〜100重量%の間で選択することが好適であり、70〜100重量%の間で選択することがより好適である。しかしながら、このようなコアを有する原料の割合が50重量%以下であっても、得られるポリマーに液晶性を発現することができれば、そのポリマーをB成分として選択することができる。
B成分の液晶性を阻害しない限り、B成分の原料として他の公知の酸無水物またはジアミンを用いることができる。このとき他の公知の原料として特に以下の式(VIII)または式(IX)で表されるジアミンを、Rの構成成分として選択することが、液晶性を保持する点で好ましい。

Figure 2010049230
ここに、XおよびXは独立して単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−NH−、−CONH−、または炭素数1〜12のアルキレンであり;GおよびGは独立して単結合、または炭素数6〜12の芳香族環および炭素数3〜12の脂環式環から選ばれる1〜3個の環を含む2価の基であり;Rは水素、フッ素、−CN、−OH、または炭素数1〜30のアルキル、ペルフルオロアルキルもしくはアルコキシであり;そして、X、G、XおよびGの全てが単結合である場合は、Rは炭素数3〜30のアルキル、ペルフルオロアルキルもしくはアルコキシであり、Gが単結合でありXが単結合でもなくアルキレンでもない場合は、Rは水素または炭素数3〜30のアルキルであり、GおよびGが共に単結合である場合は、X、XおよびRの炭素数の合計が3以上である。

Figure 2010049230
ここに、Rは水素または炭素数1〜12のアルキルであり;環Bは任意の水素が炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよい1,4−フェニレン、または任意の水素が炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよい1,4−シクロへキシレンであり;Xは単結合または炭素数1〜5のアルキレンであり;sは0〜3の整数であり;sが2であるとき、2つの環Bは同じであっても異なってもよく、2つのXも同じであっても異なってもよく;sが3であるとき、3つのまたは任意の2つの環Bは同じであっても異なってもよく、3つのまたは任意の2つのXも同じであっても異なってもよく;ZおよびZは独立して単結合、−CH−、−CHCH−または−O−であり;t1およびt2は独立して0〜3の整数であり;t1が2であるとき、2つのZは同じであっても異なってもよく;t1が3であるとき、3つのまたは任意の2つのZは同じであっても異なってもよく;t2が2であるとき、2つのZは同じであっても異なってもよく;t2が3であるとき、3つのまたは任意の2つのZは同じであっても異なってもよい。
式(VIII)または式(IX)の構造を有する構成単位を選択する場合、これらの構成単位の存在比は構成単位の全体に対し、5割以下であることが、B成分に十分な液晶性を付与するために好ましい。
本発明の液晶配向膜をIPS用途に用いる場合、上記のRとして炭素数2〜20のアルキレンのみの構成単位を選択することが、液晶のPt角を小さくし、方位角方向に対する配向性を向上させるために好ましい。一方TNやVA用途に用いる場合、液晶のPt角を制御するために、Rとして上記の式(VIII)または式(IX)の構造を有する構成単位を含むことが好ましい。このときB成分の液晶性を保つためにRとして、式(VIII−1)の構造を選択することがさらに好ましい。

Figure 2010049230
(ここに、環Bおよび環Bは独立して単結合または1,4−シクロヘキシレンであり、Gは単結合または−CHCH−であり、そしてRは水素または炭素数1〜20のアルキルである。)
本発明のA成分とB成分とのブレンド比は、膜の光配向性、配向の安定性、および膜の着色等の要求値に合わせ、A成分とB成分の合計量に対するB成分の割合を5〜95重量%の間で任意に選択でき、10〜90重量%の間で選択することが好適である。この時光配向性を向上させ膜の着色を低減させるには、この割合を50〜90重量%の間で選択することが好適である。また、配向の安定性を向上させるためには、この割合を30〜80重量%の間で選択することが好適である。
本発明の配向剤は、配向膜のガラス基板への密着性を調節する観点から、有機ケイ素化合物をさらに含有していてもよい。有機ケイ素化合物の例は、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤、およびジメチルポリシロキサン、ポリジメチルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン等のシリコーンオイルである。
この有機ケイ素化合物の配向剤への添加割合は、本発明の効果が得られる範囲であれば特に制限はない。しかしながら、前記有機ケイ素化合物を多く添加すると、配向膜としたとき液晶の配向不良が生ずることがある。したがって、有機ケイ素化合物を添加するとき、その濃度は配向剤に含有されるポリマーの重量に対し、0.01〜5重量%の範囲であることが好ましく、特に好ましくは0.1〜3重量%の範囲である。
本発明の配向剤は、特性の経時劣化や環境による劣化を防ぐ観点から、ポリアミック酸またはその誘導体のカルボン酸残基と反応する官能基を2つ以上有する化合物、いわゆる架橋剤をさらに含有していてもよい。このような架橋剤の例としては、特許第3049699号公報、特開2005−275360号公報、特開平10−212484号公報等に記載されているような多官能エポキシ、イソシアネート材料等が挙げられる。
また架橋剤自身が反応して網目構造のポリマーとなり、ポリアミック酸若しくはポリイミドの膜強度を向上するような架橋剤も上記と同様な目的に使用することができる。このような架橋剤としては、特開平10−310608号公報、特開2004−341030号公報等に記載されているような多官能ビニルエーテル、マレイミド、またはビスアリルナジイミド誘導体等が挙げられる。これらの架橋剤を使用するとき、その好ましい割合は、ポリマー成分の合計量に対し5〜100重量%であり、より好ましくは10〜50重量%である。
本発明の配向剤は、ポリアミック酸またはその誘導体を溶解する能力を持った溶剤を含有する。かかる溶剤はポリアミック酸またはその誘導体の製造や使用において通常使用されている溶剤を広く含み、使用目的に応じて、適宜選択できる。これらの溶剤を例示すれば以下のとおりである。
ポリアミック酸に対し良溶剤である非プロトン性極性有機溶剤の例としては、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ジメチルイミダゾリジノン、N−メチルカプロラクタム、N−メチルプロピオンアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジエチルアセトアミド(DMAc)、およびγ−ブチロラクトン(GBL)等のラクトンが挙げられる。
上記の溶剤以外の溶剤であって、塗布性改善等を目的とした他の溶剤の例としては、乳酸アルキル、3−メチル−3−メトキシブタノール、テトラリン、イソホロン、エチレングリコールモノブチルエーテル(BCS)等のエチレングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のジエチレングリコールモノアルキルエーテル、エチレングリコールモノアルキルおよびフェニルアセテート、トリエチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等のプロピレングリコールモノアルキルエーテル、マロン酸ジエチル等のマロン酸ジアルキル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、並びにこれらグリコールモノエーテル類等のエステル化合物が挙げられる。これらの中で、前記溶剤には、NMP、ジメチルイミダゾリジノン、GBL、BCS、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等を特に好ましく用いることができる。
本発明の配向剤は、所望により各種の添加剤をさらに含有していてもよい。例えば、塗布性のさらなる向上を望むときにはかかる目的に沿った界面活性剤を、帯電防止のさらなる向上を必要とするときは帯電防止剤を適量含有していてもよい。
本発明の配向剤中のポリアミック酸またはその誘導体の濃度は特に限定されないが、0.1〜40重量%であることが好ましい。この配向剤を基板に塗布するときには、膜厚の調整のために、含有されているポリアミック酸を予め溶剤により希釈する操作が必要とされることがある。
配向膜としてのよりよい特性を発現させるため、本発明における配向剤は、他のさらに公知の全てのポリマーから選ばれる一種類以上と混合されてもよい。このとき全ポリマー中に占めるA成分とB成分の総和は、本発明の効果を発現させるため、50重量%以上が好ましく、80重量%以上がより好ましい。
本発明配向剤における固形分濃度は特に限定されるものではなく、下記の種々の塗布法に合わせ最適な値を選べばよい。通常、塗布時のムラやピンホール等を抑えるため、ワニス重量に対し、好ましくは0.1〜30重量%、より好ましくは1〜10重量%である。
既述のように本発明の配向膜は、前記のA成分、B成分、必要に応じて添加される既述のその他の成分、およびこれらを溶解させる溶剤とを含有する、配向剤(ワニス)を用いることで得ることができる。この配向剤を以下に述べる方法によって基板に塗布し、必要に応じて溶剤を比較的低温で加熱除去(予備焼成)する。さらにポリイミド、ポリアミック酸、またはポリアミック酸誘導体のイミド化または溶剤除去をさらに促進し、配向膜本来の特性を発現させるため、比較的高温で加熱(本焼成)する。このようにして得た膜に光を照射してポリマーを配向させることによって得ることができる。
このとき十分な配向性を発現する観点から、本発明の配向膜はA成分としてポリアミック酸を用い、以下の手順で製造されることが好ましい。
(1)前記ワニスを刷毛塗り法、浸漬法、スピンナー法、スプレー法、印刷法等により基板上に塗布する。
(2)基板上に形成された膜を50〜120℃、好ましくは80〜100℃で加熱し、溶剤を蒸発させる。
(3)光を前記膜に照射して前記膜中のポリアミック酸を配向させる。
(4)ポリアミック酸を配向させた前記膜を150〜300℃、好ましくは180〜250℃で加熱しイミド化する。
なお、配向膜を用いた液晶表示素子において所定のプレチルト角を発現させたい場合、光を照射する際に基板に対し任意の角度から直線偏光を照射する方法や、基板に対し垂直方向からの直線偏光照射と任意の角度からの無偏光照射とを組み合わせる方法で行うことができる。
本発明の配向膜の製造において、前記ポリアミック酸の配向には直線偏光が用いられる。ポリアミック酸主鎖は、直線偏光の照射によって、直線偏光の偏光方向に対して垂直な方向に配向する。前記直線偏光は、前記膜中のポリアミック酸を配向させることができる光であれば特に限定されない。本発明の配向膜は低エネルギーの光照射によって膜を配向することができる。そこで前記ポリアミック酸の光配向処理における直線偏光の照射量は0.5〜10J/cm2であることが好ましい。また直線偏光の波長は300〜400nmであることが好ましい。直線偏光の膜表面に対する照射角度は特に限定されないが、液晶に対する強い配向規制力を発現させたい場合、膜表面に対してなるべく垂直であることが配向処理時間短縮の観点から好ましい。
また本発明の配向膜の製造において、プレチルト角を発現させたい場合に前記膜に照射される光は、偏光であっても無偏光であってもよい。プレチルト角を発現させたい場合に前記膜に照射される光の照射量は0.5〜10J/cm2であることが好ましく、その波長は300〜400nmであることが好ましい。プレチルト角を発現させたい場合に前記膜に照射される光の前記膜表面に対する照射角度は特に限定されないが、30〜60度であることが配向処理時間短縮の観点から好ましい。
本発明の配向膜は特に大きな配向の異方性を持つことを特徴とする。このような異方性の大きさは特開2005−275364等に記載の偏光IRを用いた方法で評価する事ができる。また以下の実施例に示すようにエリプソメトリーを用いた方法によっても評価することができる。本発明の配向膜を液晶組成物用配向膜として使用した場合、より大きな膜の異方性を持つ材料が液晶組成物に対し大きな配向規制力を持つと考えられる。
本発明の配向膜は、液晶ディスプレイ用の液晶組成物の配向用途以外に、光学補償材やその他すべての液晶材料の配向制御に用いることができる。また本発明の配向膜は大きな異方性を有するので、単独で光学補償材用途に使用することができる。
本発明は、対向配置されている一対の基板と、前記一対の基板それぞれの対向している面の一方または両方に形成されている電極と、前記一対の基板それぞれの対向している面に形成された液晶配向膜と、前記一対の基板間に形成された液晶層とを有する液晶表示素子において、前記液晶配向膜が本発明の配向膜である液晶表示素子を提供する。
前記電極は、基板の一面に形成される電極であれば特に限定されない。このような電極には、例えばITOや金属の蒸着膜等が挙げられる。また電極は、基板の一方の面の全面に形成されていてもよいし、例えばパターン化されている所望の形状に形成されていてもよい。電極の前記所望の形状には、例えば櫛型またはジグザグ構造等が挙げられる。電極は、一対の基板のうちの一方の基板に形成されていてもよいし、両方の基板に形成されていてもよい。電極の形成の形態は液晶表示素子の種類に応じて異なり、例えばIPS型液晶表示素子の場合は前記一対の基板の一方に電極が配置され、その他の液晶表示素子の場合は前記一対の基板の双方に電極が配置される。前記基板または電極の上に前記液晶配向膜が形成される。
前記液晶層は、液晶配向膜が形成された面が対向している前記一対の基板によって液晶組成物が挟持される形で形成される。液晶層の形成では、微粒子や樹脂シート等の、前記一対の基板の間に介在して適当な間隔を形成するスペーサを必要に応じて用いることができる。前記液晶組成物には、特に限定されず公知の液晶組成物を用いることができる。
本発明の配向膜は、液晶配向膜として液晶表示素子を形成したときに、公知の全ての液晶組成物に対してその特性を改善できるが、前述した方法によって製造された本発明の配向膜は、特に、ラビング処理の行いにくい大画面ディスプレイの配向欠陥改善に効果が大きい。このような大画面ディスプレイはTFTにより駆動制御されている。またこのようなTFT型液晶表示素子に使用される液晶組成物は、特許第3086228号公報、特許2635435号公報、特表平5−501735号公報、および特開平9−255956号公報に記載されている。したがって本発明の配向膜は、これらに記載された液晶組成物と組み合わせて用いるのが好ましい。
本発明の液晶表示素子におけるプレチルト角は、例えば中央精機製液晶特性評価装置OMS−CA3型を用いて、Journal of Applied Physics, Vol.48, No.5, p.1783-1792 (1977)に記載されているクリスタルローテーション法によって測定することができる。
本発明の液晶表示素子は、液晶表示素子の信頼性に係る電気特性において優れている。このような電気特性としては、電圧保持率およびイオン密度が挙げられる。
電圧保持率(VHR)は、フレーム周期間に液晶表示素子に印加された電圧が液晶表示素子に保持される割合であり、液晶表示素子の表示特性を示す。本発明の液晶表示素子は、5Vおよび周波数30Hzの矩形波を用い、60℃の温度条件で測定される電圧保持率が90.0%以上であり、5Vおよび周波数0.3Hzの矩形波を用い、60℃の温度の条件で測定される電圧保持率が85.0%以上であることが、表示不良を防ぐ観点から好ましい。
イオン密度は、液晶表示素子に電圧を掛けたときに生ずる液晶の駆動に起因する以外の過渡電流であり、液晶表示素子中の液晶に含まれるイオン性不純物の濃度の大小を示す。
本発明の液晶表示素子は、イオン密度が500pC以下であることが、液晶表示素子の焼き付きを防ぐ観点から好ましい。
以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。ピロメリット酸無水物(PMDA、化合物(A−1))、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸(CBTA、化合物(A−14))、化合物(2−13)、およびDATPは市販の化合物を再結晶で精製して実験に用いた。1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナンおよび1、12−ジアミノドデカンは市販品を蒸留して使用した。化合物(I−1)、化合物(II−1)、化合物(A−21)はそれぞれTetrahedron, Vol.60, 9977(2004)、特公平5−65530号公報、および特開昭58−109479号公報に従って合成した。下記の化合物TPDAおよび化合物(30)はMacromolecules, Vol.28, 6368(1995)および特開2004−341030号公報に従って合成した。化合物(X−1)は市販品をエタノールから再結晶して実験に用いた。化合物(3−5−1)は特開2002−162630公報に記載の方法と同様な方法で合成した。ポリマーの調製は窒素気流中で行った。

Figure 2010049230

Figure 2010049230
光照射は井内盛栄堂製250W高圧水銀灯を用い、波長310〜380nm付近の紫外線を照射した。照射は室温、空気中で行った。
以下に実施例で用いた液晶表示素子の評価法を示す。
<配向膜のリタデーション、膜厚、およびプレチルト角測定>
分光エリプソメータM−2000U(J.A.Woollam Co. Inc.製)を使用して求めた。本実施例の場合、膜のリタデーション値はポリマー主鎖の配向度に比例して大きくなる。すなわち大きなリタデーション値を持つものは、大きな配向度を持つ。
<UV−Visスペクトルの測定>
UV−Visスペクトル測定装置(日本分光V−660)を用い、配向膜を形成していないガラス基板をリファレンスとして測定した。
<電圧保持率>
「水嶋他、第14回液晶討論会予稿集 p78(1988)」に記載の方法で行った。測定は、波高±5Vの矩形波をセルに印加して行った。測定は60℃で行った。この値は、印加した電圧がフレーム周期後どの程度保持されているかを示す指標であり、この値が100%ならば全ての電荷が保持されていることを示す。
<液晶中のイオン量測定(イオン密度)>
応用物理、第65巻、第10号、1065(1996)に記載の方法に従い、東陽テクニカ社製、液晶物性測定システム6254型を用いて測定した。周波数0.01Hzの三角波を用い、±10Vの電圧範囲、温度60℃で測定した。イオン密度が大きいとイオン性不純物による焼き付き等の不具合が発生しやすい。即ちイオン密度は焼き付き発生を予測する指標となる物性値である。
<重量平均分子量(Mw)>
液晶配向剤におけるポリアミック酸の重量平均分子量(Mw)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC、Shodex社製、GF7MHQ)を用いて、溶出液として0.6重量%リン酸含有DMFを用い、カラム温度50℃、ポリスチレンを標準溶液として測定した。
<高分子液晶の相転移点>
基板に成膜した薄膜(膜厚約70nm)を230℃、10分焼成した後、偏光顕微鏡で観察し求めた。別途再沈殿により得た高分子液晶を示差走査熱量分析装置で測定したが、薄膜状態と相転移温度が異なったため、先の方法での測定を採用した。
<粘度>
粘度計(東機産業社製、TV−22)を用いて、25℃で測定した。
<ガラス転移温度>
示差走査熱量測定装置(DSC、Perkin Elmer社製、Diamond DSC)を用いて測定した。
[合成例1]
<ポリアミック酸ワニスAの調製>
4,4’−ジアミノトラン(化合物番号I−1;1.2534g、6.018mmol)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP、22.5g)に溶解し、ピロメリット酸無水物(PMDA、0.5901g、3.009mmol)および1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物(CBTA、0.6564g、3.009mmol)を室温以下に保ちながら加えた。2時間攪拌後、エチレングリコールモノブチルエーテル(BC、22.5g)を加えた。このものの粘度は350mPa・sであった。この溶液を60℃で約4時間攪拌して、粘度33mPa・sのワニスAを得た。このワニスのポリアミック酸の重量平均分子量は45,000であり、またガラス転移温度(Tg)は300℃を越えていた。
[合成例2〜7]
<ポリアミック酸ワニスB〜Gの調製>
表1に示す原料組成で、合成例1と同様な方法によって、ポリアミック酸のワニスB〜Gを調製し、合成例1と同様に物性を測定した。なお、カッコ内はモル%を示す。
<表1>
Figure 2010049230
[合成例8]
<ポリアミック酸ワニスIの調製>
1,8−ジアミノオクタン(DAO)(0.7009g、4.858mmol)をNMP(22.5g)に溶解し、TPDA(1.7991g、4.858mmol)を室温で加えた。60℃で2時間攪拌後、室温に冷却し、BC(22.5g)を加えてワニスHを得た。このワニスの粘度は18.7mPa・sであった。(重量平均分子量;18,000)。また、相転移点(ネマチック−等方相)は235℃であった。
[合成例9]
<ポリアミック酸ワニスJの調製>
DAOの代わりにDAOと1,9−ジアミノノナンの混合物(モル比1:1)を用い、合成例6と同様な方法でワニスIを得た。このワニスの粘度は28.6mPa・sであった。(重量平均分子量;24,000)。また相転移点(ネマチック−等方相)は212℃であった。
[合成例10]
<可溶性ポリイミドワニスKの調製>
DAO(0.7009g、4.858mmol)をNMP(22.5g)に溶解し、TPDA(1.7991g、4.858mmol)を室温で加えた。60℃で2時間攪拌後、室温に冷却し、無水酢酸(0.58g、5.7mmol)およびピリジン(0.45g、5.7mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。この反応液を純水(500ml)に加え、生じた沈殿をろ過した。得られた沈殿を純水100mlで2回洗浄後、100℃で8時間真空乾燥した。このポリマー(1.0g)をNMP(10g)に溶解し、BC(10g)を加えてワニスJとした。このワニスの粘度は9.8mPa・sであった。(重量平均分子量;16,000)。また相転移点(ネマチック−等方相)は231℃であった。
[合成例11〜16]
<ポリアミック酸ワニスK〜Pの調製>
表2に示す原料組成で、合成例8と同様な方法によって、ポリアミック酸のワニスK〜Pを調製した。なお、カッコ内はモル%を示す。
<表2>
Figure 2010049230
表2において、DADは1、12−ジアミノドデカンを意味する。
[実施例1]
サンプル瓶にワニスAおよびワニスHを各0.50gずつ計り取り、NMP/BC=1/1(重量%)を加え1.67gとした。透明ガラス基板上に、この約3重量%のポリアミック酸溶液を滴下し、スピンナー法により塗布した(2,000rpm、15秒)。塗布後、基板を80℃で3分間加熱し、溶剤を蒸発させた後、偏光板を介して直線偏光を照射した(365nmでエネルギー約4J/cm2)。光照射後の基板をオーブン中で230℃10分間加熱処理し、膜厚約70nmの配向膜Aを得た。この配向膜Aのリタデーションを測定したところ、2.0nmであった。
[実施例2〜14]
表3に示すワニスを用い、実施例1と同様にして配向膜B〜Nを得た。リタデーションを測定した結果を実施例1の結果と共に示す。
<表3>
Figure 2010049230
1):配向膜Eを得るのに用いたものと同じポリマー成分に対し、重量比0.20の化合物(30)をさらに加えた。
2):配向膜Iと同じポリマー条件で、焼成条件を200℃、10分に変えた。
[比較例1]
ワニスBとワニスHとの混合物の代わりにワニスBを単独で用い、実施例1と同様にして配向膜Oを得、そのリタデーションを測定した。その結果は0.6nmであった。
[比較例2]
ワニスBとワニスHとの混合物の代わりにワニスEを用い、実施例1と同様にして配向膜Pを得、そのリタデーションを測定した。その結果は0.1nmであった。
[比較例3]
ワニスFとワニスHとの混合物の代わりにワニスFを用い、実施例1と同様にして配向膜Qを得、そのリタデーションを測定した。その結果は1.3nmであった。
[実施例15]
実施例2で製作した配向膜BのUV−Visスペクトルを測定した。結果を図1に示した。
[比較例4]
比較例1で作製した配向膜OのUV−Visスペクトルを測定した。結果を配向膜Bのデータと共に図1に示した。
実施例と比較例1〜3を比べると、A成分とB成分を組み合わせ用いて得られる本発明の配向膜がA成分のみから得られる配向膜に比べ大きなリタデーション値を持つこと、即ちリタデーション値を増大させるためには、液晶性高分子を光配向剤に添加することが重要であることが分かる。また図1から、配向膜Bは配向膜Oに比べ380〜500nmでの透過率が高く、着色が少ないことが分かる。
[実施例16]
ガラス基板を片面にITO電極を設けた透明ガラス基板に代え、ワニスの組み合わせを配向膜B、EおよびFの場合とそれぞれ同じにした以外は実施例1と同様にして、膜厚約60nmの配向膜B’、E’およびF’を得た。ITO電極上にこれらの配向膜が形成された基板2枚を、それぞれの配向膜について照射された直線偏光の偏光方向が平行になるように、かつ配向膜が形成されている面を対向させ、さらに対向する配向膜の間に液晶組成物を注入させるための空隙を形成して貼り合わせ、セル厚7μmの液晶セルB、EおよびF(液晶表示素子)を組み立てた。そして、これらのセルに下記に示す液晶組成物Aを注入した。
<液晶組成物A>

Figure 2010049230
この液晶セルB、EおよびFを目視により観察したところ、いずれも液晶が流動した方向に沿って液晶が並ぶいわゆる流動配向は全く観察されなかった。これらの液晶セルB、EおよびFについて110℃で30分間アイソトロピック処理を行い、室温まで冷却した。そして、これらの液晶セルB、EおよびFを顕微鏡で観察したところ、いずれも液晶の配向欠陥は観察されなかった。偏光顕微鏡をクロスニコル状態にし、液晶セルB、EおよびFを回転させると明瞭な明および暗状態が観察された。これらの液晶セルB、EおよびFのプレチルト角、VHR(電圧保持率)およびイオン密度を以下の表4に示す。
<表4>
Figure 2010049230
このように、本発明の配向膜を液晶表示素子用の配向膜に応用した場合、実用に耐えうる十分な特性を有していることが分かる。
[実施例17]
サンプル瓶にワニスGおよびKを各1.60gずつ計り取り、NMP/BC=1/1(重量%)を加えて4.00gとした。片面にITO電極を設けた透明ガラス基板上に、ポリアミック酸の濃度が約4重量%の前記混合ワニスを滴下し、スピンナー法により塗布した(1,600rpm、15秒)。塗布後、基板を80℃で3分間加熱し溶媒を蒸発させた後、基板平面を光源に対して45度傾け、無偏光を照射した(365nmでエネルギー約5J/cm)。光照射後の基板を230℃で30分間加熱処理し、膜厚が約60nmの配向膜Rを得た。
ITO電極上に上記の配向膜が形成された基板2枚を、配向膜が形成されている面を対向させ、さらに対向する配向膜の間に液晶組成物を注入させるための空隙を形成して合わせ、セル厚4μmの液晶セルRを組み立てた。基板の張り合わせ方向は、傾斜させた方向を左右とし傾斜させた方向と垂直な方向を上下とした時、左右を反対に上下を同一にして行った。そして、これらのセルに下記に示す液晶組成物Bを注入した。
この液晶セルRを110℃で30分間アイソトロピック処理を行い室温まで冷却した。この液晶セルRを偏光顕微鏡で観察したところ、クロスニコル状態で液晶セルRを回転させても暗状態は変化せず、また液晶の配向欠陥による光抜けも観察されなかった。この液晶セルRのプレチルト角を前記の方法で測定したところ、89.1度であった。液晶が傾斜する方向は無偏光の光の照射方向であった。またこの液晶セルRに電圧(5V)を印加して偏光顕微鏡で観察したところ、セルの全領域中に配向欠陥によるシュリーレン組織は観察されずきれいな配向が得られた。またこの状態で液晶セルRを回転させたとき明瞭な明暗が観察された。この液晶セルRのVHR(電圧保持率)は30Hzで97.9%、0.3Hzで91.7%であり、イオン密度は460pCであった。
<液晶組成物B>
Figure 2010049230
[実施例18]
ワニスGとワニスKの混合物の重量比をワニスG/ワニスK=1/1からワニスG/ワニスK=1/9に変えたこと以外は実施例17と同様にして液晶セルSを作製した。この液晶セルSを偏光顕微鏡で観察したところ、クロスニコル状態で液晶セルSを回転させても暗状態は変化せず、また液晶の配向欠陥による光抜けも観察されなかった。この液晶セルSのプレチルト角を前記の方法で測定したところ、89.1度であった。またこの液晶セルSに電圧(5V)を印加して偏光顕微鏡で観察したところ、セルの全領域中に配向欠陥によるシュリーレン組織は観察されずきれいな配向が得られた。この液晶セルSのVHR(電圧保持率)は30Hzで95.6%、0.3Hzで88.7%であり、イオン密度は820pCであった。
液晶セルSに対して、10cmの距離を置いた蛍光灯(8ワット)の光を照射角45度で72時間照射し、耐光性試験を行った。光照射後のプレチルト角を測定した結果、89.1度であった。
さらに液晶セルSの半分をアルミホイルで覆い、上記と同様に耐光性試験を行った。光照射後の液晶セルSに電圧(3.2V)を印加してクロスニコル下で表示部の観察を行ったところ、光照射部と光未照射部に変化は見られなかった(図2)。
[実施例19〜23]
表5に示すワニスを用い、実施例18と同様にして液晶セルT〜Xを得た。液晶セルT〜Xの垂直配向性、プレチルト角、電圧印加時の表示、VHR、イオン密度、耐光性試験の結果を表5に示す。
<表5>
Figure 2010049230
[比較例5]
ワニスGとワニスKの混合物をワニスGに変えたこと以外は実施例17と同様にして液晶セルYを作製した。この液晶セルYを偏光顕微鏡で観察したところ、クロスニコル状態で液晶セルYを回転させても暗状態は変化せず、また液晶の配向欠陥による光抜けも観察されなかった。この液晶セルYのプレチルト角を前記の方法で測定したところ、89.1度であった。またこの液晶セルYに電圧(5V)を印加して偏光顕微鏡で観察したところ、セルの全領域中に配向欠陥によるシュリーレン組織は観察されずきれいな配向が得られた。この液晶セルYのプレチルト角を測定したところ、89.0度であった。
実施例18と同様にこの液晶セルYの耐光性試験を行った。光照射後のプレチルト角を測定した結果、89.6度であった。また光照射部と未照射部の観察を行ったところ、光照射部と光未照射部に明瞭な差が観察された(図3)。
[比較例6]
ワニスGとワニスKの混合物をワニスGとワニスPの混合物(ワニスG/ワニスP=1/9;重量比)に変えたこと以外は実施例17と同様にして液晶セルZを作製した。この液晶セルZを偏光顕微鏡で観察したところ、クロスニコル状態で液晶セルZを回転させても暗状態は変化せず、また液晶の配向欠陥による光抜けも観察されなかった。この液晶セルZのプレチルト角を測定したところ、89.9度であった。またこの液晶セルZに電圧(5V)を印加して偏光顕微鏡で観察したところ、セルの全領域中に数箇所に配向不良が観察された。

Claims (12)

  1. 光配向能を有するポリマーの少なくとも1つをA成分として含有し、100〜300℃の範囲に液晶温度範囲を有するポリマーの少なくとも1つをB成分として含有する光配向剤。
  2. A成分がポリアミック酸、部分イミド化ポリアミック酸およびポリイミドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーである、請求項1に記載の光配向剤。
  3. A成分がポリアミック酸、部分イミド化ポリアミック酸およびポリイミドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーであって、このポリマーがその主鎖に感光基を有するポリマーである、請求項1に記載の光配向剤。
  4. A成分がポリアミック酸、部分イミド化ポリアミック酸およびポリイミドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーであって、このポリマーがその主鎖に式(I)〜式(V)および式(X)で表される感光基の少なくとも1つを有するポリマーであり、そしてB成分がポリアミック酸、部分イミド化ポリアミック酸およびポリイミドからなる群から選択される少なくとも1つの液晶性ポリマーであって、このポリマーがその主鎖に1つまたは隣接しない2つの−CH−が−O−、−NH−、−N(CH)−、または−Si(CHOSi(CH−で置き換えられてもよい炭素数6〜20の直鎖アルキレン構造を有するポリマーである、請求項1に記載の光配向剤:

    Figure 2010049230
    ここに、R、RおよびRは独立して芳香族の2価の基である。
  5. A成分が式(I−1)〜式(I−3)、式(II−1)〜式(II−3)、式(III−1)、式(IV−1)〜式(IV−3)、式(V−1)および式(X−1)〜式(X−8)で表される化合物の少なくとも1つを原料として用いて得られるポリマーである、請求項4に記載の光配向剤。

    Figure 2010049230

    Figure 2010049230

    Figure 2010049230

    Figure 2010049230
  6. B成分が式(VI)で表される構成単位を有するポリイミドまたはその前駆体のポリアミック酸である、請求項4に記載の光配向剤:

    Figure 2010049230
    ここに、Rは1つまたは隣接しない2つの−CH−が−O−、−NH−、−N(CH)−、または−Si(CHOSi(CH−で置き換えられてもよい炭素数2〜20のアルキレン、式(VIII)で表される2価の基、または式(IX)で表される2価の基であり、構成単位ごとに異なってもよく;そして、全構成単位数の60%以上はRが1つまたは隣接しない2つの−CH−が−O−、−NH−、−N(CH)−、または−Si(CHOSi(CH−で置き換えられてもよい炭素数6〜20のアルキレンである構成単位である。

    Figure 2010049230
    (ここに、XおよびXは単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−NH−、−CONH−、または炭素数1〜12のアルキレンであり;GおよびGは単結合、または炭素数6〜12の芳香族環および炭素数3〜12の脂環式環から選ばれる1〜3個の環を含む2価の基であり;Rは水素、フッ素、−CN、−OH、または炭素数1〜30のアルキル、ペルフルオロアルキルもしくはアルコキシであり;そして、X、G、XおよびGの全てが単結合である場合は、Rは炭素数3〜30のアルキル、ペルフルオロアルキルもしくはアルコキシであり、Gが単結合でありXが単結合でもなくアルキレンでもない場合は、Rは水素または炭素数3〜30のアルキルであり、GおよびGが共に単結合である場合は、X、XおよびRの合計の炭素数が3以上である。)

    Figure 2010049230
    (ここに、Rは水素または炭素数1〜12のアルキルであり;環Bは任意の水素が炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよい1,4−フェニレン、または任意の水素が炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよい1,4−シクロへキシレンであり、Xは単結合または炭素数1〜5のアルキレンであり、そしてsは0〜3の整数であり;sが2であるとき、2つの環Bは同じであっても異なってよく、2つのXも同じであっても異なってよく;sが3であるとき、3つのまたは任意の2つの環Bは同じであっても異なってよく、3つのまたは任意の2つのXも同じであっても異なってよく;ZおよびZは独立して単結合、−CH−、−CHCH−または−O−であり、t1およびt2は独立して0〜3の整数であり;t1が2であるとき、2つのZは同じであっても異なってよく;t1が3であるとき、3つのまたは任意の2つのZは同じであっても異なってよく;t2が2であるとき、2つのZは同じであっても異なってよく;t2が3であるとき、3つのまたは任意の2つのZは同じであっても異なってよい。)
  7. A成分が式(I−1)〜式(I−3)、式(II−1)〜式(II−3)、式(III−1)、式(IV−1)〜式(IV−3)、式(V−1)、および式(X−1)〜式(X−8)で表される化合物の少なくとも1つを原料として用いて得られるポリマーであり、B成分が式(VI)で表される構成単位を有するポリイミドまたはその前駆体のポリアミック酸である、請求項4に記載の光配向剤。

    Figure 2010049230

    Figure 2010049230

    Figure 2010049230


    Figure 2010049230


    Figure 2010049230
    ここに、Rは1つまたは隣接しない2つの−CH−が−O−、−NH−、−N(CH)−、または−Si(CHOSi(CH−で置き換えられてもよい炭素数2〜20のアルキレン、式(VIII)で表される2価の基、または式(IX)で表される2価の基であり、構成単位ごとに異なってもよく;そして、全構成単位数の60%以上はRが1つまたは隣接しない2つの−CH−が−O−、−NH−、−N(CH)−、または−Si(CHOSi(CH−で置き換えられてもよい炭素数6〜20のアルキレンである構成単位である。

    Figure 2010049230
    (ここに、XおよびXは独立して単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−NH−、−CONH−、または炭素数1〜12のアルキレンであり;GおよびGは独立して単結合、または炭素数6〜12の芳香族環および炭素数3〜12の脂環式環から選ばれる1〜3個の環を含む2価の基であり;Rは水素、フッ素、−CN、−OH、または炭素数1〜30のアルキル、ペルフルオロアルキルもしくはアルコキシであり;そして、X、G、XおよびGの全てが単結合である場合は、Rは炭素数3〜30のアルキル、ペルフルオロアルキルもしくはアルコキシであり、Gが単結合でありXが単結合でもなくアルキレンでもない場合は、Rは水素または炭素数3〜30のアルキルであり、GおよびGが共に単結合である場合は、X、XおよびRの合計の炭素数が3以上である。)

    Figure 2010049230
    (ここに、Rは水素または炭素数1〜12のアルキルであり;環Bは任意の水素が炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよい1,4−フェニレン、または任意の水素が炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよい1,4−シクロへキシレンであり;Xは単結合または炭素数1〜5のアルキレンであり;sは0〜3の整数であり;sが2であるとき、2つの環Bは同じであっても異なってもよく、2つのXも同じであっても異なってもよく;sが3であるとき、3つのまたは任意の2つの環Bは同じであっても異なってもよく、3つのまたは任意の2つのXも同じであっても異なってもよく;ZおよびZは独立して単結合、−CH−、−CHCH−または−O−であり;t1およびt2は独立して0〜3の整数であり;t1が2であるとき、2つのZは同じであっても異なってもよく;t1が3であるとき、3つのまたは任意の2つのZは同じであっても異なってもよく;t2が2であるとき、2つのZは同じであっても異なってもよく;t2が3であるとき、3つのまたは任意の2つのZは同じであっても異なってもよい。)
  8. 式(VI)におけるRが炭素数2〜20のアルキレンまたは式(VIII−1)で表される2価の基であって構成単位数ごとに異なってもよく;そして、全構成単位数の60%以上はRが炭素数6〜20のアルキレンである構成単位である、請求項7に記載の光配向剤。

    Figure 2010049230
    (ここに、環Bおよび環Bは独立して単結合または1,4−シクロヘキシレンであり、Gは単結合または−CHCH−であり、そしてRは水素または炭素数1〜20のアルキルである。)
  9. A成分とB成分の合計重量を基準とするA成分の割合が10〜90重量%である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の光配向剤。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の光配向剤を用いて製造される液晶配向膜。
  11. 請求項10に記載の液晶配向膜を用いて製造される液晶表示素子。
  12. 光配向能を有するポリマーをA成分として含有し、100〜300℃の範囲に液晶温度範囲を有するポリマーをB成分として含有する光配向剤を基板に塗布して成膜し、光を照射してその膜を配向させた後、B成分の液晶温度まで昇温する加熱処理を行うことを特徴とする液晶配向膜の製造方法。
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