JP2010038352A - チルトヒンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作で容易に可動範囲を切り替えることが可能なチルトヒンジを提供すること。
【解決手段】チルトヒンジ20は、可動範囲固定チルトヒンジ10と、可動範囲切替部材(23〜28)とから成る。可動範囲固定チルトヒンジ10は、支軸12と、この支軸の周りに回転自在で、突片113を持つ可動ブラケット11と、支軸に固着された固定ブラケットと、支軸に固着され、第1及び第2のカム部151、152を持ち、第1及び第2のカム部によって突片を係止させることによって可動ブラケットの移動範囲を第1の可動範囲に規制するストッパー15と、可動ブラケットと固定ブラケットとの間に摩擦を付与する摩擦付与手段(14,16)とを有する。可動範囲切替部材は、可動ブラケットの移動範囲を、第1の可動範囲よりも狭い第2の可動範囲に制限可能なように、プッシュ操作により、第1の可動範囲と第2の可動範囲との間の切り替えが可能である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、液晶ディスプレイなどのディスプレイ部(可動部)の角度を、機器本体(固定部)に対して変えることができるチルトヒンジに関する。
液晶ディスプレイ等のディスプレイ部(可動部)では、機器本体(固定部)に対して、その角度を調整するために、チルトヒンジが使用されている。
従来から種々のチルトヒンジが提案されている。例えば、実開平5−21080号公報(特許文献1)は、摩擦部材の磨耗を可及的に防止し、永年使用の後においてもディスプレー体の使用開閉角度における停止保持能力が落ちないOA機器用チルトヒンジを開示している。チルトヒンジは、ディスプレー体(可動部)を装置本体(固定部)に対し、その使用開成角度において任意の位置で安定停止保持することを要する。特許文献1に開示されたチルトヒンジは、装置本体側へ取り付けられる取付ベースと軸受プレートとから成る取付部材と、この取付部材の軸受プレートの軸受穴に一端部に設けた小径部を軸受けさせたディスプレー体の支持部材を兼ねる回転シャフトと、この回転シャフトの大径部に設けたスイッチ押圧部材と、このスイッチ押圧部材と軸受プレートの一側面の間に回転シャフトの小径部を挿通させつつ介在させたスラストワッシャー及び押え用ワッシャーと、軸受プレートの他側面に回転シャフトの小径部を挿通させつつ介在されたスプリングワッシャー及び押え用ワッシャーとから成る。このような構成のチルトヒンジは、小径部の端部をかしめることにより、回転シャフトが所定の回転トルクを加えられたときのみ回転するように、構成されている。
特許文献1に開示されたチルトヒンジにおいて、軸受プレートには突片が突設され、スイッチ押圧部材にカム部が設けられている。軸受プレートが回転シャフトと共に回転すると、一定の回転角度(135°)でカム部と当接する。すなわち、スイッチ押圧部材のカム部は、軸受プレートより突設した突片と係合するストッパーとして働く。
特開2001−32823号公報(特許文献2)は、より簡単な構成で、トルク差を創出することの出来る、チルトヒンジを開示している。この特許文献2に開示されたチルトヒンジは、取付プレート部と、軸受孔へ回転可能に軸受けされた回転シャフトと、大径部と軸受プレート部の一側面との間に挿通孔に回転シャフトを挿通させた第1フリクションワッシャーと、軸受プレート部の他端面に挿通孔へ回転シャフトの変形小径部を挿通させ取付部材に拘束されたトルクプレートと、変形挿通孔へ挿通させトルクプレートに接して回転シャフトと共に回転するように設けた第2フリクションワッシャーと、スプリングワッシャー、皿バネ、ウェーブワッシャー等から成る弾性手段と、押え用ワッシャーとから成る。変形小径部の押え用ワッシャーより突出した側をかしめることにより、回転角度によりトルクの異なるフリクショントルクが発生するように構成されている。
特開2002−266841号公報(特許文献3)は、潤滑剤を使用せずに長期間安定した性能を維持し、製造・組立てが容易で、軸受板として安価なメッキ鋼板の使用を可能とする、チルトヒンジを開示している。この特許文献3に開示されたチルトヒンジは、取付ベース及び軸受板を有する固定部側に取付ける取付部材と、軸受板に空けられた軸受孔に回転不可に軸支された支軸と、この支軸に回転自在で軸方向移動自在に取付けた可動板とを備える。可動板の一側面と軸受板との間には、可動板の一側面および軸受板の側面にそれぞれ固着された第1可動摩擦ボス及び第1固定摩擦ボスが設けられている。可動板の他側面には第2可動摩擦ボスが固着されている。第2可動摩擦ボスには第2固定摩擦ボスが接している。第2固定摩擦ボスは支軸に軸方向には移動自在で回転不可に挿着されている。第2固定摩擦ボスにはバネ受け座金が固着されている。バネ受け座金にはスプリングワッシャーが接して設けられている。
特許文献3では、可動摩擦ボス側に凸起を、固定摩擦ボス側に切欠を設けて例を開示している。可動摩擦ボスが回転するとガイド用切欠に凸起がガイドされて回転し、切欠の両端で凸起が制止されて回転範囲が規制され、可動板に取付けた開閉部の回転範囲が規制される。
特開2005−326937号公報(特許文献4)は、摩擦トルク制御手段を簡単かつ小型とすることができる、チルトヒンジを開示している。特許文献4に開示されたチルトヒンジは、ノート型パソコン等の機器本体に固定されるブラケットと、このブラケットに固定されると共に遊星歯車を有する増速回転手段と、この増速回転手段の入力軸に固定されるディスプレイ等の回転部材と、増速回転手段の出力軸とブラケットの間に設置される摩擦トルク制御手段とから構成される。
特開平5−324125号公報(特許文献5)は、ディスプレイ視野角度調整装置を倒すことなくディスプレイ部を任意の傾斜角度で保持する、角度調整装置を開示している。特許文献5に開示された角度調整装置において、チルト軸にチルト取付金具とワッシャーが挿入され、ワッシャーの上よりチルト軸をカシメている。チルト軸の片方の軸には、ワンウェイ・クラッチと外輪とが一体に設けられている。外輪に表示部ケースへの取付部を設けている。
特開2004−116275号公報(特許文献6)は、フランジタイプパイプスプリングを利用したヒンジ装置を開示している。この特許文献6に記載のヒンジ装置は、一対の軸孔が形成された第1ブラケットと、これら一対の軸孔に挿入される一対のフランジタイプパイプスプリングと、この一対のフランジタイプパイプスプリングに貫通して挿入される一対のシャフトと、この一対のシャフトの一端に固定される第2ブラケットとで構成される。一対のフランジタイプパイプスプリングのフランジが位置する側の一対のシャフトの端部が、第2ブラケットの一対の挿入孔に圧入して固定される。第1ブラケットの立ち上がり部材の縁には、シャフトの回転中心と同一な円中心を有する円周上のガイド溝が一定な角度区間(モニターなどの変化角度)となるように形成されている。第2ブラケットにストッパーが形成されている。このような構成によって、ヒンジ装置の回転角度を設定(限定)できるようにしている。
上記特許文献1〜6に開示されているような、液晶ディスプレイを用いたOA機器において使用される、従来のチルトヒンジでは、ディスプレイの角度を可動させる際、予め決められた1つの可動範囲内で角度調整を行っている。
図1および図2を参照して、従来のチルトヒンジ10について説明する。図1はチルトヒンジ10の斜視図であり、図2はチルトヒンジ10の平面断面図である。ここでは、図1及び図2に示されるように、直交座標系(X,Y,Z)を使用している。図1及び図2に示した状態では、直交座標系(X,Y,Z)において、X軸は前後方向(奥行方向)、Y軸は左右方向(幅方向)、Z軸は上下方向(高さ方向)である。そして、図1及び図2に示す例においては、左右方向Yがチルトヒンジ10の回転軸Oの方向である。
チルトヒンジ10は、後述する支軸12の周りを回転自在な第1のブラケット11を有する。第1のブラケット11は可動ブラケットとも呼ばれる。第1のブラケット11は、X軸とZ軸とによって規定される平面上に延在する可動板111と、この可動板111の一方の端部で直角方向に左側に折り曲げられた取付片112と、可動板11の他方の端部で直角方向に右側へ折り曲げられた突片113とを有する。取付片112には、取付孔112aが空けられ、この取付孔112aを介して、図示しない液晶ディスプレイ(可動部)が取り付けられる。
支軸12は左右方向Yに延在している。すなわち、支軸12の軸方向は左右方向Yである。したがって、上記第1のブラケット11の可動板111は、支軸12の軸方向と直交する方向へ延在している。
支軸12は、可動板111よりも左側に大径部121を有する。大径部121と可動板111との間に摩擦板14が挟まれている。大径部121の左側には、第2のブラケット17が支軸12の左端部12aをかしめることによって、支軸12に固着されている。第2のブラケット17は固定ブラケットとも呼ばれる。第2のブラケット17は、X軸とZ軸とによって規定される平面上に延在している。この第2のブラケット17は、図示しない機器本体(固定部)に取付けられる。
尚、図1では、第2のブラケット(固定ブラケット)17の図示が省略されている。
支軸12には、可動板111よりも右側にストッパー15が、支軸12の右端部12bをかしめることによって支軸12に固着されている。このストッパー15と可動板111との間には、スプリングプレート16が挟まれている。摩擦板14とスプリングプレート16との組み合わせは、第1のブラケット(可動ブラケット)11と第2のブラケット(固定ブラケット)17との間に摩擦を付与する摩擦付与手段として働く。
尚、図示の例では、摩擦付与手段は、摩擦板14とスプリングプレート16との組み合わせから構成されているが、これに限定されないのは勿論である。
ストッパー15は、支軸12(回転軸O)の半径方向外側へ突出する、第1及び第2のカム部151および152を有する。換言すれば、ストッパー15は、これら第1のカム部151と第2のカム部152との間に、突片113をガイドするための、ガイド用切欠15aを有する。したがって、このガイド用切欠15aに突片113がガイドされた状態で、第1のブラケット11が支軸12(回転軸O)の周りを回動する。ガイド用切欠15aの両端にある第1及び第2のカム部151および152で突片113が制止されて、第1のブラケット11の可動範囲が規制される。これにより、第1のブラケット11に取り付けられた液晶ディスプレイ(図示せず)の可動範囲が規制される。
とにかく、ストッパー15は、第1及び第2のカム部151および152によって突片113を係止させることによって、第1のブラケット(可動ブラケット)11の移動範囲を所定の可動範囲に規制する。図示の例では、所定の可動範囲は、0度〜90度の範囲である。なお、この所定の可動範囲は、ストッパー15上の第1及び第2のカム部151および152の配置位置を変えることによって、変更可能である。換言すれば、所定の可動範囲は、0度〜90度の範囲に限定されない。
このように、従来のチルトヒンジ10は、1種類の固定の可動範囲を持つので、可動範囲固定チルトヒンジと呼ばれる。
ここで、上記所定の可動範囲としては、例えば、0度〜90度又は0度〜40度のどちらか一方が要求される場合がある。この場合、可動範囲が異なる2種類の可動範囲固定チルトヒンジを用意する必要がある。すなわち、可動範囲が0度〜90度の範囲を持つ第1の可動範囲固定チルトヒンジと、可動範囲が0度〜40度の範囲を持つ第2の可動範囲固定チルトヒンジとを用意する必要がある。その結果、コスト高となる問題がある。
これに対して、可動範囲を変えることができる、本発明に関連する先行技術文献も種々知られている。
例えば、特開2002−106542号公報(特許文献7)は、通常使用状態(ユーザが画面を眺める状態)とメンテナンス時等とで動作角度範囲を変えることが可能なチルト機構を有する、ディスプレイモニタを開示している。特許文献7において、ヒンジは、スタンド側部材とモニター本体側部材とを相対的に回動可能に連結する連結部材(シャフト)を備えている。スタンド側部材にはチルト角度制限用の嵌合空間たる溝が設けられ、モニター本体側部材にはこの溝内を移動可能に嵌合するチルト角度制限用突起が設けられている。モニター本体側部材には回動制限用当接部たるストッパー用突起が設けられている。スタンドに着脱可能なカバーの内側には平板状のストッパー接触部が設けられている。通常使用時に、ストッパー用突起がストッパー接触部に当たり、メンテナンス時にはチルト角度制限用突起が溝の末端部に接触するようにしている。カバーを着脱することによって、モニター本体の最大回動角度を切替えている。すなわち、このカバーは、それを取り付けたときにモニター本体の回動範囲を狭く制限し、それを取り外したときにモニター本体の回動範囲を広く設定する。
また、特開2008−32986号公報(特許文献8)は、画像読取装置の原稿カバーの開閉角度を複数段階に簡単に設定できる画像読取装置を開示している。この特許文献8に開示された画像読取装置において、原稿台ガラス上には、原稿をガラス上に押圧するためのカバー部材としての原稿カバーが、ヒンジを介して装置本体に開閉可能に取り付けられている。ヒンジの穴部が、装置本体に設けられたヒンジ用シャフトに回動可能に軸支されている。切替スイッチが切替スイッチ用ばねを介して装置本体に取り付けられている。ヒンジをヒンジ用シャフトを軸にして回転すると、ヒンジが原稿台ガラスに対して略70度開いた状態で、ヒンジの突き当て部が切替スイッチの突き当てに当たる。切替スイッチを押し下げると、ヒンジの突き当て部がさらに回動出来る隙間ができ、原稿台カバーを原稿台ガラスの原稿載置面より下方に開くことができる。このときのヒンジの開放角度が180度である。
実開平5−21080号公報 特開2001−32823号公報 特開2002−266841号公報(図8) 特開2005−326937号公報 特開平5−324125号公報 特開2004−116275号公報 特開2002−106542号公報 特開2008−32986号公報
前述した特許文献7では、着脱自在な部材(例えば、カバー)が必要であり、その部材を取り外したときに、それを紛失してしまう恐れがある。
特許文献8に開示されているヒンジは、原稿カバーを装置本体に開閉可能に取り付けているが、切替スイッチにより開放角度を選択しているだけである。換言すれば、特許文献8に開示されているヒンジは、固定部に対して開閉部(可動部)を可動範囲内の任意の角度(位置)で停止し保持するチルトヒンジとは異なる。
したがって、本発明の解決課題は、簡単な操作で容易に可動範囲を切り替えることが出来るチルトヒンジを提供することにある。
本発明の形態によれば、支軸と、この支軸の周りに回転自在で、突片を持つ可動ブラケットと、支軸に固着された固定ブラケットと、支軸に固着され、第1及び第2のカム部を持ち、第1及び第2のカム部によって突片を係止させることによって可動ブラケットの移動範囲を第1の可動範囲に規制するストッパーと、可動ブラケットと固定ブラケットとの間に摩擦を付与する摩擦付与手段と、を有する可動範囲固定チルトヒンジと;可動ブラケットに取り付けられ、可動ブラケットの移動範囲を、第1の可動範囲よりも狭い第2の可動範囲に制限可能なように、プッシュ操作により、第1の可動範囲と第2の可動範囲との間の切り替えが可能な可動範囲切替部材と、を備えた可動範囲切り替えチルトヒンジが得られる。
本発明の効果は、簡単な操作で容易に可動範囲を切り替えることが出来るできることである。その理由は、可動ブラケットに取り付けられた可動範囲切替部材が、可動ブラケットの移動範囲を、第1の可動範囲よりも狭い第2の可動範囲に制限可能なように、プッシュ操作により、第1の可動範囲と第2の可動範囲との間の切り替えが可能だからである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図3及び図4を参照して、本発明の一実施の形態に係る可動範囲切り替えチルトヒンジ20について説明する。図3は可動範囲切り替えチルトヒンジ20の外観斜視図であり、図4は可動範囲切り替えチルトヒンジ20の分解斜視図である。ここでは、図3及び図4に示されるように、直交座標系(X,Y,Z)を使用している。図3及び図4に示した状態では、直交座標系(X,Y,Z)において、X軸は前後方向(奥行方向)、Y軸は左右方向(幅方向)、Z軸は上下方向(高さ方向)である。そして、図3及び図4に示す例においては、左右方向Yが可動範囲切り替えチルトヒンジ20の回転軸Oの方向である。
可動範囲切り替えチルトヒンジ20は、図1に示した従来のチルトヒンジ(可動範囲固定チルトヒンジ)10に、後述する可動範囲切替部材が組み合わされて構成されている。したがって、図1及び図2に示したものと同一の機能を有するものには同一の参照符号を付してある。
尚、図3及び図4でも、図2に図示した第2のブラケット(固定ブラケット)17の図示を省略している。
ここでは、説明の都合上、従来のチルトヒンジ(可動範囲固定チルトヒンジ)10の上記所定の可動範囲を、第1の可動範囲と呼ぶことにする。
可動範囲切り替えチルトヒンジ20は、従来のチルトヒンジ(可動範囲固定チルトヒンジ)10に、軸23、可動板金24、テーパーコイルバネ25、スプリングストッパー26、および第1および第2のEリング27、28から成る可動範囲切替部材(以下、「付加部材」とも呼ぶ)が組み合わされて構成されている。これら付加部材(可動範囲切替部材)23〜28は、第1のブラケット(可動ブラケット)11の可動板111に、後述するように取り付けられている。
説明が進むについて明らかなように、可動範囲切替部材23〜28は、第1のブラケット(可動ブラケット)11の移動範囲を、上記第1の可動範囲よりも狭い第2の可動範囲に制限可能なように、プッシュ操作により、第1の可動範囲と第2の可動範囲との間の切り替えが可能である。
軸23は左右方向Yに延在している。すなわち、軸23は、支軸12の軸方向と平行に延在し、可動板111に対して軸方向移動可能に取り付けられている。
可動板金24は、この軸23が挿通する貫通穴24aを有し、軸23に沿って左右方向Yに移動可能に配置されている。詳述すると、可動板金24は、可動板111と平行に延在する板金本体241と、この板金本体241の一端(図4では下端)で直角方向に右側に折り曲げられた第1の端板242と、板金本体241の他端(図4では上端)で直角方向に右側に折り曲げられた第2の端板243とを有する。したがって、第1の端板242と第2の端板243とは、板金本体241を介して、対向配置されている。板金本体241に貫通孔24aが穿設されている。板金本体241は、可動板111の左側に配置される。その結果、可動板111は、可動板金24の第1および第2の端板242、243によって挟まれる。
また、可動板金24は、第2の端板243の右端後方で、直角方向に下方へ折り曲げられた係合片244と、第2の端板243の右端前方で、右側へ突出する突出片245とを更に有する。とにかく、係合片244は、第2の端板243の先端で、第1の端板242に近づく方向に直角に折り曲げられている。係合片244は、後述するように、スプリングストッパー26と係合するためのものであり、突出片245は、後述するように、ストッパー15の第1のカム部151と係合するためのものである。
説明が進むにつれて明らかになるように、可動板金24は、突出片245を、第1のカム部151と係合可能な第1の位置と、第1のカム部151と係合不可な第2の位置との間で移動可能である。そのため、突出片245を第1の位置に移動させたとき、可動範囲切り替えチルトヒンジ20は、第1のブラケット(可動ブラケット)11の移動範囲を第2の可動範囲に切り替え可能である。
尚、突出片245を第2の位置に移動させたとき、従来のチルトヒンジ(可動範囲固定チルトヒンジ)10と同様に、可動範囲切り替えチルトヒンジ20は、第1のブラケット(可動ブラケット)11の移動範囲を第1の可動範囲に切り替え可能である。
可動板金24の板金本体241と第1のブラケット11の可動板111との間に、第1のEリング27とテーパーコイルバネ25とが配置される。軸23は、その左端に大径部(頭部)23aを持つ。この大径部(頭部)23aに近接して、軸23には第1の環状溝23bが形成されている。軸23が可動板金24の板金本体241の貫通孔24aに挿入された後、第1のEリング27が軸23の第1の環状溝23bに嵌合される。従って、可動板金24の板金本体241が軸23の大径部23aと第1のEリング27との間に挟まれた状態で、可動板金24が軸23に取付けられる。
テーパーコイルバネ25が可動板金24の板金本体241と第1のブラケット11の可動板111との間に配置されるので、可動板金24の板金本体241は、このテーパーコイルバネ25によって、常に第1のブラケット11の可動板111から離れる方向(左方向)へ付勢されている。すなわち、テーパーコイルバネ25は、可動板金24を可動板111から離れる方向に付勢して、突出片245を第2の位置の方向へ移動させる付勢手段として働く。尚、本実施の形態では、付勢手段としてテーパーコイルバネ25を使用しているが、付勢手段はテーパーコイルバネ25のようなバネに限定されず、種々の部材を採用してよい。
第1のブラケット11の可動板111には、軸23が挿通する貫通穴111aが穿設されている。従って、軸23は、可動板金24の貫通孔24a、第1のEリング27、テーパーコイルバネ25、および可動板111の貫通孔111aを貫通して、可動板11から右側へ突出する。軸23には、その右端側に、第2の環状溝23cが形成されている。軸23の右端部が可動板111の貫通孔11aから突出した状態で、軸23の第2の環状溝23cに第2のEリング28が嵌合される。第2のEリング28は、可動板金24の係合部244が延在する平面と同一面で延在している。
スプリングストッパー26は、板バネの素材からなる。スプリングストッパー26は、第1のブラケット11の可動板111の右側壁にスポット溶接にて接合されている。スプリングストッパー26は、可動板金24の係合片244と係合するためのものである。
詳述すると、スプリングストッパー26は、第1のブラケット11の可動板111の右側壁に取り付けられた取付部261と、この取付部261の上端で直角方向に右側に折り曲げられた折り曲げ部262とを有する。この折り曲げ部262は、可動板金24の係合片244の先端244aと実質的に同一位置で、可動板111と直交する平面上に延在している。折り曲げ部262の前端右側から、前方へ折り曲げ部262の延在する面と同一面上で、延在部263が延在している。この延在部263の右端から、直角方向に上方へ垂直部264が折り曲げられている。この垂直部264は、可動板金24の係合片244と離間して対向配置されている。垂直部264の上端から、直角方向に右側へプッシュ部265が折り曲げられている。このプッシュ部265は、可動板金24の第2の端板243が延在する平面と同一面上で、延在している。延在部263の左端には、可動板金24の係合片244の先端244aと係合する係合突起263aが設けられている。
とにかく、スプリングストッパー26は、可動板111に取り付けられ、付勢手段(テーパーコイルバネ25)の付勢力に抗して、可動板金24を可動板111に近づく方向に移動させたときに、可動板金24と係合して、可動板金24の突出片245を第1の位置に留まらせる係合部材として働く。係合突起263aは、可動板金24の突出片245を第1の位置に留まらせるときに、可動板金24の係合片244の先端244aと係合する。プッシュ部265は、可動板金24の係合片244の先端244aと係合突起263aとの間の係合を解除するためのものである。そして、可動板金24の係合部244の先端244aと係合突起263aとの間の係合が解除されたとき、可動板金24の係合片244は、第1のブラケット(可動ブラケット)11の可動板111と係合して、可動板金24の突出片245を第2の位置に留まらせる。
図示の例では、プッシュ部265は、垂直部264の上端で直角方向に右側へ折り曲げられているが、プッシュ部265の配置位置はこれに限定されず、可動板金24の係合片244の先端244aと係合突起263aとの間の係合を解除することができれば、プッシュ部をスプリングストッパー26のどの位置に配置しても良い。
次に、図5乃至図9を参照して、可動板金24の動作について説明する。図5は、可動板金24の動作を説明するためのチルトヒンジ20の斜視図である。図6は、可動板金24の板金本体241を右方向へ押すことにより、可動板金24が可動板111に近づく方向に移動した状態を示す平面図であり、図7は図6の線VII-VIIについて断面図である。図8は、スプリングストッパー26のプッシュ部265を下方へ押すことにより、可動板金24が可動板111から離れる方向に移動した状態を示す平面図であり、図9は図8の線IX-IXについて断面図である。
最初に、図5乃至図7を参照して、可動板金24の板金本体241を、図5の矢印Aに示すように、右方向へ押した場合の動作について説明する。可動板金24の板金本体241を、図5の矢印Aの如く、テーパーコイルバネ25の付勢力に抗して、右方向へ押したとする。この場合、図7に示されるように、テーパーコイルバネ25は、その可動板金24の板金本体241の押付力によって、圧縮される。これにより、可動板金24の第1及び第2の端板242、243が第1のブラケット11の可動板111の両端上を摺動しながら、可動板金24の板金本体241は右方向(可動板111に近づく方向)へ移動する。そして、この可動板金24の板金本体241をある程度押込むことにより、図7に示されるように、可動板金24の係合片244の先端244aが、スプリングストッパー26の延在部263の係合突起263aと係合する。したがって、その後に、可動板金24の板金本体241の押込みを止めても、可動板金24は、図6及び図7に示したような状態に置かれる。
このようにして、可動板金24を、可動範囲切り替えチルトヒンジ20に対して右方向(可動板111に近づく方向)へ押込むことができる。この状態では、可動板金24の突出片245は、図6に示されるように、ストッパー15が支軸12(回転軸O)の周りを回転したときに、その第1のカム部151と係合可能な第1の位置に置かれている。
次に、図5、図8、図9を参照して、スプリングストッパー26のプッシュ部265を、図5の矢印Bに示すように、下方向へ押した場合の動作について説明する。スプリングストッパー26のプッシュ部265を、図5の矢印Bに示す如く、下方向へ押したとする。この場合、上述した可動板金24の係合片244の先端244aと、スプリングストッパー26の延在部263の係合突起263aとの間の係合が解除される。これにより、テーパーコイルバネ25の付勢力によって、可動板金24の第1及び第2の端板242、243が第1のブラケット11の可動板111の両端上を摺動しながら、可動板金24の板金本体241は、図5の矢印Cに示されるように、左方向(可動板111から離れる方向)へ移動する。可動板金24の板金本体241がある程度左方向へ移動すると、図9に示されるように、可動板金24の係合片244と軸23に嵌合されている第2のEリング28とが、第1のブラケット11の可動板111の右側壁と当接する(係合する)。その後に、スプリングストッパー26のプッシュ部265への押込みを止めても、可動板金24は、図8及び図9に示したような状態に置かれる。
このようにして、可動板金24を、可動範囲切り替えチルトヒンジ20に対して左方向(可動板111から離れる方向)へ押込む(復帰させる)ことができる。この状態では、可動板金24の突出片245は、図8に示されるように、ストッパー15が支軸12(回転軸O)の周りを回転しても、その第1のカム部151と係合不可な第2の位置(第1のカム部151に対する係合から外れた位置)に置かれている。
次に、図10乃至図15を参照して、可動範囲切り替えチルトヒンジ20の動作について説明する。図10乃至図12は、可動板金24が左方向(可動板111から離れた方向)へ移動した状態(可動板金24の突出片245が第1のカム部151と係合不可な第2の位置に置かれた状態)での可動範囲切り替えチルトヒンジ20の動作を説明するための図であり、図13乃至図15は、可動板金24が右方向(可動板111に近づいた方向)へ移動した状態(可動板金24の突出片245が第1のカム部151と係合可能な第1の位置に置かれた状態)での可動範囲切り替えチルトヒンジ20の動作を説明するための図である。
最初に、図10乃至図12を参照して、可動板金24が左方向(可動板111から離れた方向)へ移動した状態での可動範囲切り替えチルトヒンジ20の動作について説明する。図10は図8と同一の可動範囲切り替えチルトヒンジ20の平面図であり、図11は図10に示した可動範囲切り替えチルトヒンジ20の左側面図であり、図12は図11に示した可動範囲切り替えチルトヒンジ20の第1のブラケット11を回転軸Oの周りに時計回りに回転して移動させた状態を示す左側面図である。
初期状態では、図11に示されるように、第1のブラケット(可動ブラケット)11の突片113が、ストッパー15の第1のカム部151と係合(当接)している。ここでは、この状態における第1のブラケット(可動ブラケット)11の角度を0度としている。この状態において、第1のブラケット(可動ブラケット)11を支軸12(回転軸O)の周りに時計回りに回転したとする。その場合、第1のブラケット(可動ブラケット)11の突片113がストッパー15のガイド用切欠15a上をガイドされながら、第1のブラケット(可動ブラケット)11は支軸12(回転軸O)の周りを時計回りに回動していく。そして、最終的には、図12に示されるように、第1のブラケット(可動ブラケット)11の突片113がストッパー15の第2のカム部152と係合(当接)する位置まで(すなわち、第1のブラケット(可動ブラケット)11が90度時計回りに回転する位置まで)、第1のブラケット(可動ブラケット)11は支軸12(回転軸O)の周りを時計回りに回転する。したがって、その位置で第1のブラケット(可動ブラケット)11の回転が規制される。
これにより、第1のブラケット(可動ブラケット)11を、0度〜90度の第1の可動範囲内の任意の角度位置で停止保持することができる。従って、この第1のブラケット(可動ブラケット)11に取り付けられた液晶ディスプレイ(図示せず)を、第2のブラケット(固定ブラケット)17(図2参照)に取り付けられた機器本体(図示せず)に対して、第1の可動範囲(0度〜90度)内の任意の角度位置に調整することができる。
次に、図13乃至図15を参照して、可動板金24が右方向(可動板11に近づいた方向)へ移動した状態での可動範囲切り替えチルトヒンジ20の動作について説明する。図13は図6と同一の可動範囲切り替えチルトヒンジ20の平面図であり、図14は図13に示した可動範囲切り替えチルトヒンジ20の左側面図であり、図15は図14に示した可動範囲切り替えチルトヒンジ20の第1のブラケット11を回転軸Oの周りに時計回りに回転して移動させた状態を示す左側面図である。
初期状態では、図13に示されるように、第1のブラケット(可動ブラケット)11の突片113が、ストッパー15の第1のカム部151と係合(当接)している。すなわち、第1のブラケット(可動ブラケット)11の角度は0度である。この状態において、第1のブラケット(可動ブラケット)11を支軸12(回転軸O)の周りに時計回りに回転したとする。その場合、第1のブラケット(可動ブラケット)11の突片113がストッパー15のガイド用切欠15a上をガイドされながら、第1のブラケット(可動ブラケット)11は支軸12(回転軸O)の周りを時計回りに回動していく。前述したように、可動板金24の突出片245が、ストッパー15の第1のカム部151と係合可能な第1の位置に置かれているので、図15に示されるように、ストッパー15の第1のカム部151が可動板金24の突出片245と係合(当接)する位置まで(すなわち、第1のブラケット(可動ブラケット)11が40度時計回りに回転する位置まで)、第1のブラケット(可動ブラケット)11は支軸12(回転軸O)の周りを時計回りに回転する。したがって、その位置で第1のブラケット(可動ブラケット)11の回転が規制される。
これにより、第1のブラケット(可動ブラケット)11を、0度〜40度の第2の可動範囲内の任意の角度位置で停止保持することができる。従って、この第1のブラケット(可動ブラケット)11に取り付けられた液晶ディスプレイ(図示せず)を、第2のブラケット(固定ブラケット)17(図2参照)に取り付けられた機器本体(図示せず)に対して、第2の可動範囲(0度〜40度)内の任意の角度位置に調整することができる。
尚、第2の可動範囲は、可動板金24における突出片245の取り付け位置や、ストッパー15上の第1のカム部151の配置位置などを変更することによって、変更することが可能である。換言すれば、第2の可動範囲は、0度〜40度の範囲に限定されない。
以上説明したように、本実施の形態に係る可動範囲切り替えチルトヒンジ20は、1つのチルトヒンジ20で2種類の可動範囲(第1の可動範囲と第2の可動範囲)を有し、簡単なプッシュ操作によって容易に、その可動範囲を切り替えることができる。
本発明の形態において、可動ブラケットは、支軸の軸方向と直交する方向へ延在する可動板を有してよい。この場合、可動範囲切替部材は、支軸の軸方向と平行に延在し、可動板に対して軸方向移動可能に取り付けられた軸と、この軸に取り付けられ、突出片を持ち、この突出片を、第1のカム部と係合可能な第1の位置と第1のカム部と係合不可な第2の位置との間で移動させる可動板金と、を備えてよい。これにより、突出片を第1の位置に移動させたときに、可動ブラケットの移動範囲を第2の可動範囲に切り替え可能である。可動範囲切替部材は、可動板金を可動板から離れる方向に付勢して、突出片を第2の位置の方向へ移動させる付勢手段と、可動板に取付けられ、付勢手段の付勢力に抗して、可動板金を可動板に近づく方向に移動させたときに、可動板金と係合して、突出片を第1の位置に留まらせる係合部材と、を更に有することが好ましい。可動板金は、軸が貫通する貫通孔を持ち、可動板と平行に延在して軸に取付けられた板金本体と、この板金本体の両端で、可動板を間に挟むように直角に折り曲げられた第1及び第2の端板とを有してよい。この場合、付勢手段は、板金本体と可動板との間に配置されたバネから成ってよい。バネは、例えば、テーパーコイルバネから構成されて良い。可動板金は、第2の端板の先端で、第1の端板に近づく方向に直角に折り曲げられた係合片を更に有してよい。この場合、係合部材は、板バネの素材から成り、突出片を第1の位置に留まらせるときに、係合片の先端と係合する係合突起を持ってよい。係合部材は、係合片の先端と係合突起との間の係合を解除するためのプッシュ部を更に有することが好ましい。係合片の先端と係合突起との間の係合が解除されたとき、係合片は、可動板と係合して、突出片を第2の位置に留まらせてよい。第1の可動範囲は、例えば、0度〜90度の範囲であってよく、第2の可動範囲は、例えば、0度〜40度の範囲であってよい。
以上、本発明について好ましい実施の形態について説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の趣旨(主題)を逸脱しない範囲内で種々の変形・変更が可能なのは勿論である。
従来のチルトヒンジ(可動範囲固定チルトヒンジ)を示す斜視図である。 図1に示したチルトヒンジの平面断面図である。 本発明の一実施の形態に係るチルトヒンジ(可動範囲切り替えチルトヒンジ)を示す斜視図である。 図3に示したチルトヒンジの分解斜視図である。 図3に示したチルトヒンジの可動板金の動作を説明するためのチルトヒンジの斜視図である。 可動板金の板金本体を右方向へ押すことにより、可動板金が移動した状態を示す平面図である。 図6の線VII-VIIについて断面図である。 スプリングストッパーのプッシュ部を下方向へ押すことにより、可動板金が移動した状態を示す平面図である。 図8の線IX-IXについて断面図である。 図8と同一のチルトヒンジの平面図である。 図10に示したチルトヒンジの左側面図である。 図11に示したチルトヒンジの第1のブラケットを回転軸の周りに時計回りに回転して移動させた状態を示す左側面図である。 図6と同一のチルトヒンジの平面図である。 図13に示したチルトヒンジの左側面図である。 図14に示したチルトヒンジの第1のブラケットを回転軸の周りに時計回りに回転して移動させた状態を示す左側面図である。
符号の説明
10 従来のチルトヒンジ(可動範囲固定チルトヒンジ)
11 第1のブラケット(可動ブラケット)
111 可動板
111a 貫通孔
112 取付片
112a 取付孔
113 突片
12 支軸
12a 左端部
12b 右端部
121 大径部
14 摩擦板
15 ストッパー
151 第1のカム部
152 第2のカム部
15a ガイド用切欠
16 スプリングプレート
17 第2のブラケット(固定ブラケット)
20 可動範囲切り替えチルトヒンジ
23 軸
23a 大径部(頭部)
23b 第1の環状溝
23c 第2の環状溝
24 可動板金
24a 貫通孔
241 板金本体
242 第1の端板
243 第2の端板
244 係合片
244a 先端
245 突出片
25 テーパーコイルスプリング(付勢手段)
26 スプリングストッパー(係合部材)
261 取付部
262 折り曲げ部
263 延在部
263a 係合突起
264 垂直部
265 プッシュ部
27 第1のEリング
28 第2のEリング
O 回転軸

Claims (9)

  1. 支軸と、該支軸の周りに回転自在で、突片を持つ可動ブラケットと、前記支軸に固着された固定ブラケットと、前記支軸に固着され、第1及び第2のカム部を持ち、前記第1及び第2のカム部によって前記突片を係止させることによって前記可動ブラケットの移動範囲を第1の可動範囲に規制するストッパーと、前記可動ブラケットと前記固定ブラケットとの間に摩擦を付与する摩擦付与手段と、を有する可動範囲固定チルトヒンジと、
    前記可動ブラケットに取り付けられ、前記可動ブラケットの移動範囲を、前記第1の可動範囲よりも狭い第2の可動範囲に制限可能なように、プッシュ操作により、前記第1の可動範囲と前記第2の可動範囲との間の切り替えが可能な可動範囲切替部材と、
    を備えた可動範囲切り替えチルトヒンジ。
  2. 前記可動ブラケットは、前記支軸の軸方向と直交する方向へ延在する可動板を有し、
    前記可動範囲切替部材は、
    前記支軸の軸方向と平行に延在し、前記可動板に対して軸方向移動可能に取り付けられた軸と、
    該軸に取り付けられ、突出片を持ち、該突出片を、前記第1のカム部と係合可能な第1の位置と前記第1のカム部と係合不可な第2の位置との間で移動させる可動板金と、を備え、
    前記突出片を前記第1の位置に移動させたときに、前記可動ブラケットの移動範囲を前記第2の可動範囲に切り替え可能な、請求項1に記載の可動範囲切り替えチルトヒンジ。
  3. 前記可動範囲切替部材は、
    前記可動板金を前記可動板から離れる方向に付勢して、前記突出片を前記第2の位置の方向へ移動させる付勢手段と、
    前記可動板に取付けられ、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記可動板金を前記可動板に近づく方向に移動させたときに、前記可動板金と係合して、前記突出片を前記第1の位置に留まらせる係合部材と、
    を更に有する、請求項2に記載の可動範囲切り替えチルトヒンジ。
  4. 前記可動板金は、前記軸が貫通する貫通孔を持ち、前記可動板と平行に延在して前記軸に取付けられた板金本体と、該板金本体の両端で、前記可動板を間に挟むように直角に折り曲げられた第1及び第2の端板とを有し、
    前記付勢手段は、前記板金本体と前記可動板との間に配置されたバネから成る、請求項3に記載の可動範囲切り替えチルトヒンジ。
  5. 前記バネはテーパーコイルバネから成る、請求項4に記載の可動範囲切り替えチルトヒンジ。
  6. 前記可動板金は、前記第2の端板の先端で、前記第1の端板に近づく方向に直角に折り曲げられた係合片を更に有し、
    前記係合部材は、板バネの素材から成り、前記突出片を前記第1の位置に留まらせるときに、前記係合片の先端と係合する係合突起を持つ、
    請求項4又は5に記載の可動範囲切り替えチルトヒンジ。
  7. 前記係合部材は、前記係合片の先端と前記係合突起との間の係合を解除するためのプッシュ部を更に有する、請求項6に記載の可動範囲切り替えチルトヒンジ。
  8. 前記係合片の先端と前記係合突起との間の係合が解除されたとき、前記係合片は、前記可動板と係合して、前記突出片を前記第2の位置に留まらせる、請求項6又は7に記載の可動範囲切り替えチルトヒンジ。
  9. 前記第1の可動範囲が0度〜90度の範囲であり、
    前記第2の可動範囲が0度〜40度の範囲である、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の可動範囲切り替えチルトヒンジ。
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