JP4518014B2 - ドア構造体および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器の筐体に形成された開口部を開閉するドア構造体、および、開口部とドア構造体とを備えた電子機器に関する。
現在、市場に流通している各種の電子機器の筐体には、当該電子機器の構成部材を進退させたり、記録媒体、電池などを挿脱させたりするための開口部が設けられていることが多い。例えば、CDやDVDなどを駆動するディスクプレーヤには、ディスクを搬送するためのディスクトレイを筐体内部から筐体外部へと進退させるための開口部が設けられている。また、多くのデジタル機器には、電池やメモリ等を挿入するための開口部が設けられている。
これらの電子機器の内部には、精密部品が多数組み込まれており、開口部から異物や塵埃が侵入した場合には、故障を招く場合がある。そこで、開口部を備えた電子機器には、構成部材の移動時や電池等の挿脱時には開口部を開放し、それ以外の時には開口部を遮蔽するドアが設けられている。かかるドアで、開口部が遮蔽されることにより異物や塵埃の侵入が防止され、電子機器の正常駆動が図られる。
特開平8−315558号公報
通常、ドアは、回動を許容するヒンジ部材や摺動を許容する摺動部材等に接続されており、当該ヒンジ部材や摺動部材とともに回動や摺動する構成となっている。このヒンジ部材や摺動部材は、スムーズに動作するために固定体との間にある程度のクリアランスが設けられている。このクリアランスは、ドアを移動可能に保つために不可欠なものであるが、ドアのガタ付きを誘発するガタの原因にもなる。かかるガタが存在する場合、開口部に対するドアの位置が規制できず、ドアと開口部との間に微小な隙間が生じる場合がある。また、遮蔽時において、ドアの外表面は開口部を介して外部に露出することになるが、当該開口部に対するドアの位置がずれている場合には意匠性も低下することになる。
そのため、従来では、ガタの原因であるクリアランス量をシム等で最小に調節したり、回動部材や摺動部材に対してバネで与圧を与えることで、当該回動部材等を一方向に寄せていた。しかし、これら従来技術では、部品点数が増加し、装置全体の構成を複雑にしていた。
特許文献1には、開口部を有するパネルと、当該開口部を開閉する扉を、フレームに組み付けた際の、扉と開口部との隙間を縮小する技術が開示されている。しかし、この特許文献1に記載の技術は、組み付けに必要となる隙間を縮小するための技術であり、既述のクリアランス、すなわち、ドアのガタを減少させるものではない。つまり、従来、簡易な構成でドアのガタを減少させる、換言すれば、開口部を遮蔽した閉状態において開口部に対するドアの位置精度を向上させる技術はないと言える。
そこで、本発明では、より簡易な構成で、閉状態における開口部に対するドアの位置精度を向上でき得るドア構造体、および、当該ドア構造体を備えた電子機器を提供することを目的とする。
本発明のドア構造体は、電子機器の筐体に形成された開口部を開閉するドア構造体において、開口部を遮蔽する遮蔽位置と開口部を開放する開放位置との間で移動自在に設けられたドア本体と、ドア本体の裏面に突設された突起部と、突起部を介してドア本体に接続された部材であって、ドア閉状態において、ドア本体を開口部の周縁に当接させた際に突起部を介して受ける当該周縁からの反力により幅広に変形する変形部材と、ドア閉状態において、幅広に変形した変形部材の両端に当接することで、ドア本体および変形部材を規定位置に規制する規制部材と、を備えることを特徴とする。
好適な態様では、変形部材は、ドア閉状態において、突起部を介して受ける開口部の周縁からの反力により撓む弾性部と、弾性部の両端において互いに対向して設けられた一対の腕部と、を備えており、弾性部が撓むことにより腕部の先端が外側方向に広がる。この場合、腕部には、規制部材に形成された軸孔に遊嵌される軸部材が形成されており、少なくとも、当該軸部材が軸孔形状に応じた移動動作または回動動作を行うことにより、ドアの開閉動作が実現される。
他の好適な態様では、前記突起部は、変形部材を押圧した際に、ドア本体の中心線を中心として変形部材が線対称に変形する位置に設けられている。この場合、変形部材が重力方向に伸縮する場合、前記突起部は、ドア本体および変形部材の自重による変形部材の変形量を相殺する位置に設けられることが望ましい。
他の本発明である電子機器は、装置内部と外部とを連通するべく筐体に形成された開口部と、当該開口部を開閉するドア構造体と、を備えた電子機器であって、前記ドア構造体として上記のドア構造体のいずれかを備えている。
本発明によれば、ドア閉状態において、変形部材が周縁からの反力により幅広に変形し、規制部材がこの変形部材の両端に当接することで、開口部に対する位置を規定位置に規制する。そのため、簡易な構成で、開口部に対するドアの位置精度を向上できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態であるディスクプレーヤ10の外観図である。このディスクプレーヤ10の筐体11の前面には、ディスクトレイ(図示せず)を装置内外へ進退させるための開口部12が設けられている。通常、この開口部12は、筐体内部に設けられたドア本体16により遮蔽されている。ドア本体16は、開口部12より大きく形成されており、開口部12の背後である遮蔽位置に位置している場合には、当該開口部12を覆うことができる。このドア本体16は、図示しない駆動機構により、開口部12を遮蔽する遮蔽位置と開口部12を開放する開放位置との間で移動自在となっている。
図2、図3は、ドア構造体14の分解斜視図である。ドア構造体14は、既述のドア本体16、当該ドア本体16に部分的に接続されてドア本体16とともに移動する開閉板20、ドア本体16を移動させる駆動機構などを備えている。
ドア本体16は、開口部12を完全に覆うことができる程度の大きさであり、十分な剛性を有する板材である。ここで、十分な剛性とは、ドア閉状態において、開口部12の周縁(すなわち筐体11の内壁)に当接しても撓みを生じない程度の剛性をいう。ドア本体16の前面には、意匠性向上のために化粧仕上げされたメタル部材18が固着されている。このメタル部材18は開口部より小さく形成されており、ドア閉状態において、当該メタル部材18は開口部12を介して外部に露出した状態となる。
ドア本体16の背面には、後に詳説する突起部(図2、図3では図示せず)が設けられている。突起部は、ドア本体16の背面の略中心位置に設けられている。この突起部には開閉板20が螺合により固着されている。開閉板20は、断面略コ字形状の板材である。この開閉板20は、突起部を介して受ける開口部12の周縁からの反力により幅広に変形する変形部材として機能する。開閉板20とドア本体16との間には既述の突起部が介在しているため、ドア本体16の背面と開閉板20との間には一定の隙間が生じていることになる。開閉板20は、ドア本体16とほぼ同幅の弾性部22と、当該弾性部22の両端から弾性部22に対して略90度の角度をもって延びる剛性部24a,24bと、に大別される。弾性部22は、肉薄の板材であり、所定以上の荷重を受けた場合に、撓みを生じる程度の弾性を備えている。剛性部24a,24bは、弾性部22が撓んだ場合に、その先端が外側方向に広がる腕部として機能するものである。この剛性部24a,24bは、弾性部22に対して略90度の角度をなしており、その長さは弾性部22に比して十分に短くなっている。また、この剛性部24a,24bは、適度な剛性を有しており、多少の加重を受けても撓むことなく、弾性部22の端部に対する角度を維持することができるようになっている。
このドア本体16および開閉板20は、移動機構により、遮蔽位置と開放位置との間で移動自在となっている。移動機構としては、種々の構成が考えられるが、本実施形態では、モータ54により回転駆動される左ギアカム40a、右カム40b、左ギアカム40aおよび右カム40bそれぞれに形成されたカム孔42a,42b、カム孔42a,42bに挿通された第一挿通ピン26a,26b等の連動により、ドア本体16および開閉板20を回動させながら前後に摺動させる移動機構を採用している。この移動機構について簡単に説明する。
開閉板20の左側剛性部24aの外側側面には第一左挿通ピン26aおよび第二左挿通ピン28aが設けられている。第一左挿通ピン26aは、左支持板30aに形成された第一左挿通孔32aおよび左ギアカム40aに形成された左カム孔42aに挿通される。左支持板30aは、開口部12の左側において筐体11に固着された板材である。この左支持板30aは、右支持板30bと協働して、幅広に変形した開閉板20の両端に当接することで、ドア本体16および開閉板20の開口部12に対する位置を規定位置に規制する規制部材として機能する。左支持板30aには、第一左挿通ピン26aが挿通される第一左挿通孔32a、第二左挿通ピン28aが挿通される第二左挿通孔34a、左ギアカム40aを回動可能に支持するための左支持ピン36a、および、第二ギア52の支持軸となる軸ピン53等が形成されている。左ギアカム40aは、円盤状に形成されており、その外周にはギアが形成されている。左ギアカム40aには第一左挿通ピン26aが挿通される左カム孔42a、左支持ピン36aにより支持される左取付孔44a、連結シャフト58の左側端部が挿通される左連結孔48aが形成されている。この左ギアカム40aは、その外周面に噛合された第二ギア52および第二ギア52に噛合された第一ギア50を介して伝達されるモータ54の回転駆動力を受けて回動する。この左ギアカム40aの回動量は、左ギアカム40aの下方に設けられた位置検出スイッチ60により検出される。この位置検出スイッチ60は、左ギアカム40aの外側側面に突出形成された第一スイッチ押圧ボス62、第二スイッチ押圧ボス64に当接することで、その接点状態が切り替えられる。制御部56は、当該位置検出スイッチ60の接点状態に基づいて左ギアカム40aの回動量、ひいては、ドア本体16の位置を検出する。
左ギアカム40aの回動は、連結シャフト58を介して右カム40bに伝達される。すなわち、連結シャフト58の左側端部は左ギアカム40aの左連結孔48aに、連結シャフト58の右側端部は右カム40bの右連結孔48bにそれぞれ接続されている。そのため、左ギアカム40aの回動に伴い連結シャフト58が回転し、さらに、これに従動するかたちで、当該連結シャフト58に接続された右カム40bが回動する。
移動機構の右側の構成は、モータ54や第一、第二ギア50,52、および、位置検出スイッチ60等が設けられていない点を除けば、左側とほぼ同様である。すなわち、開閉板20の右側剛性部24bの外側側面には第一右挿通ピン26b、第二右挿通ピン28bが形成されている。第一右挿通ピン26bは右支持板30bに形成された第一右挿通孔32b、および、右カム40bに形成された右カム孔42bに挿通される。第二右挿通ピン28bは右支持板30bに形成された第二右挿通孔34bに挿通される。第二右支持板30bには、右カム40bを回動可能に支持するための右支持ピン36bが突出形成されており、当該右支持ピン36bは右カム40bの右取付孔44bに接続される。第二右挿通ピン28bは、右支持板30bに形成された第二右挿通孔34bに挿通される。
以上のような構成の移動機構によるドア本体16および開閉板20の移動の様子を図4〜図6を用いて説明する。図4〜図6は、ドア本体16が遮蔽位置から開放位置まで変位する過程を示す図である。ドア本体16が遮蔽位置に位置するときには、図4に図示するとおり、ドア本体16の前面に取り付けられたメタル部材18は開口部12の内部に挿入され、開口部12はドア本体16により覆われた状態となる。この状態で、モータを図4におけるA方向に回転させると、第一ギア50、第二ギア52を介して左ギアカム40aがA方向に回動する。この左ギアカム40aの回動により、第一左挿通ピン26aは第一左挿通孔32aに沿って、第二左挿通ピン28aは第二左挿通孔34aに沿って、それぞれ後方に摺動する。その状態が、図5に図示されている。続いて、さらに、左ギアカム40aをA方向に回動させると、第一左挿通ピン26a、第二左挿通ピン28aは、さらに後方に摺動する。このとき、第一左挿通ピン26aおよび第二左挿通ピン28aは両者の距離関係を維持しつつ、第一左挿通孔32aおよび第二左挿通孔34aに沿って摺動するために、開閉板20に回動動作が生じる。その結果、開閉板20およびドア本体16は、後方に摺動しつつ回動するような動きとなる。そして、最終的に、ドア本体16は、図6に図示するように、開口部12から離れた開放位置に移動する。
以上の説明から明らかなように、ドア本体16を遮蔽位置と摺動位置との間で移動させるためには、開閉板20を、右支持板30bおよび左支持板30aに対して摺動および回動させることが必要となる。この摺動および回動をスムーズに行うためには、剛性部24と支持板30との間に適度なクリアランスが設けられている必要がある。このクリアランスは、スムーズな摺動、回動動作を許容する一方で、ドア本体16のガタ付きを誘発するガタともなる。かかるクリアランス(ガタ)が存在する場合、ドア閉状態における遮蔽性を低下させ、塵埃等の装置内部への侵入を招く場合がある。また、ドア閉状態における開口部12に対するドア本体16の位置が規制されず、意匠性を低下させるという問題もある。特に、本実施形態のように、メタル部材18のような意匠性向上を目的とした部材をドア本体16の前面に設けている場合、ドア本体16の位置ずれが認識されやすく、意匠性に大きな影響を与える。
本実施形態は、この問題を解決するために、ドア本体16の背面に突起部を設けるとともに、当該突起部に断面略コ字形状の開閉板20を固着している。これについて図7、図8を用いて説明する。図7、図8は、図1におけるA−A断面の概略図であり、図7はドアを閉じかけている状態を、図8はドアを完全に閉じた状態をそれぞれ示している。なお、見易さのため、図7、図8においてギアカムやモータ等の図示は省略している。また、突起部等のサイズは、実際より大きめに図示している。
既述したように、本実施形態のドア本体16の背面の中心位置には、突起部17が設けられており、この突起部17に開閉板20が螺合されている。したがって開閉板20は、ドア本体に対して部分的に接続された状態であり、ドア本体16の背面との間には一定の間隙が生じた状態となっている
ドアを閉じかけの場合、換言すれば、ドア本体16と開口部12の周縁(筐体11の内壁)との間に隙間が生じている場合、開閉板20の弾性部22は、撓みを生じておらず、ドア本体16に対して平行を保っている。また、剛性部24は、弾性部22に対して略90度の角度をなすとともに、支持板30との間に一定のクリアランスDを保っている。このクリアランスDが存在することにより、開閉板20が支持板30に対して摺動および回動することができる。
続いて、ドア本体16を開口部12の周縁、すなわち、筐体11の内壁に当接させたうえで、更に、第一挿通ピン26を前方に移動させた場合を図8に図示する。この場合、開閉板20は、開口部12の周縁からの反力により突起部17で押圧されることになる。突起部17は、ドア本体16の略中心に設けられており、開閉板20の弾性部22の略中心を押圧することになる。この押圧により弾性部22は、その中心位置を中心として撓むことになる。この弾性部22の撓みにより、当該弾性部22の両端に接続された剛性部24の先端が、外側に広がる方向に角度変化する。換言すれば、弾性部22が撓むことにより、剛性部24と支持板30とのクリアランスDが無くなる方向に剛性部24が角度が変化する。そして、剛性部24の先端が、筐体11に固着された支持板30に当接することにより、ドア本体16のガタ付きが無くなることになる。
また、突起部17は、弾性部22の中心位置を押圧するため、当該突起部17により押圧された開閉板20は、常に左右対称に形状変形することになる。この左右対称に形状変形する開閉板20の位置が、開口部12の中心から等距離の位置に設けられた左右支持板30a,30bにより規制されることにより、ドア閉状態における、開閉板20および当該開閉板20に接続されたドア本体16が自動的にセンタリングされる。例えば、ドア開状態において、ドア本体16および開閉板20が右側に寄っていた場合を考える。この状態でドア本体16が開口部周縁に当接するまで移動させて弾性部22を撓ませる。このとき、弾性部はその中心を中心として左右対称に撓むため、右側剛性部24bおよび左側剛性部24aの角度変化量も左右で等しくなる。しかし、開閉板20全体としては、右側に寄っているため、右側剛性部24bの先端が先に右支持板30bに当接することになる。右側剛性部24bは、右支持板30bに当接しても撓まない程度の適度な剛性を有しているため、その先端が右支持板30bに当接すると、開閉板20は、当該右支持板30から反力を受けて左方向に移動することになる。反対側の左側剛性部24aも、左支持板30aに当接しても撓まない程度の剛性を有しているため、左側剛性部24aの先端のみが左支持板30aに当接すれば、開閉板20は左支持板30aからの反力を受けて右方向に移動する。このように、開閉板は、左右のうちの一方側にのみ偏っていた場合には、自動的にその偏りを解消する方向に移動する。その結果、ドア閉状態において、開閉板20および当該開閉板20に接続されたドア本体16の中心は常に開口部12の中心と一致することができる。つまり、本実施形態によれば、ドアを閉状態にすることにより、自動的にドア本体16のセンタリングがなされる。その結果、ドア閉状態におけるドア本体16と開口部12の周縁との隙間を完全に無くすことができ、また、ドア閉状態における意匠性を向上できる。
なお、既述したように、本実施形態では、クリアランスDの範囲で、ドア本体16および開閉板20が左右方向に微小移動することによりセンタリングが実現されている。この左右方向の移動を誘発するために、また、ドア本体16と筐体11との僅かな間隙も吸収するために、ドア本体16と筐体11との当接面には、摩擦係数が低く、弾性のある素材、例えば、ゴムスポンジやマイクロセルポリマーシートなどが設けられることが望ましい。
次に、このドア構造体14の各構成部品を組み付ける手順について説明する。この場合は、まず、左支持板30aを開口部12の左側に固着する。続いて、左支持板30aに形成された第一左挿通孔32aおよび第二左挿通孔34aに、開閉板20の第一左挿通ピン26aおよび第二左挿通ピン28aを挿通する。そのうえで、モータ54、第二ギア52、第一ギア50、左ギアカム40a、位置検出スイッチ60の順に取り付けていく。続いて、右支持板30bに形成された第一右挿通孔32bおよび第二右挿通孔34bに、開閉板20の第一右挿通ピン26bおよび第二右挿通ピン28bを挿通した状態で、当該右支持板30bを開口部12の右側に固着する。その後、連結シャフト58、右カム40bを所定の位置に取り付ける。
最後に、開閉板20の前面にメタル部材18が固着されたドア本体16を取り付ける。開閉板20とドア本体16とは螺合により接続されるが、この接続は開閉板20とドア本体16との相対位置関係を微調整しながら行う。具体的には、まず、図9に図示するように、予め、ドア本体16の前面に固着されたメタル部材18の周囲に所定の肉厚を有するアライメント部材70、例えば、所定の肉厚を有してメタル部材18の周囲に圧入される環状ゴム等を配しておく。このアライメント部材70は、ドア閉状態において、メタル部材18と開口部の距離関係が規定どおりになるべく、メタル部材18と開口部12の周縁との隙間を埋める部材である。
この状態で、開閉板20をドア本体16の背後に形成された突起部17に接続する。具体的には、開閉板20にドア本体16を取り付ける際には、開閉板20の中心付近に形成された貫通孔74を介して突起部17の中心付近に形成されたネジ穴72に接続用ネジ76を螺合する。この開閉板20に形成された貫通孔74は、接続用ネジ76の径に比して十分に大きくしておく。そして、最初の段階では、接続用ネジ76は緩めに締めておき、開閉板20に対してドア本体16が微小移動できる状態にしておく。
この状態で、ドア本体16および開閉板20を開放位置から遮蔽位置に移動させる。遮蔽位置において、ドア本体16の前面に取り付けられたメタル部材18は開口部12の内部に侵入するべく移動する。このとき、メタル部材18の周囲にはアライメント部材70が取り付けられている。アライメント部材70は、ドア本体16が適切に位置決めされている場合には、ドア閉状態におけるメタル部材18と開口部12の周縁との隙間を埋める部材である。したがって、ドア本体16が適切に位置決めされていない場合には、ドア閉状態において、メタル部材18の開口部12への侵入が妨げられる。この場合は、メタル部材18が開口部12に侵入できるようにドア本体16およびメタル部材18の開閉板20に対する位置を手動で微調整する。そして、メタル部材18が開口部12に侵入できた場合には、その状態で接続用ネジ76をきつく締めなおし、ドア本体16と開閉板20との相対位置関係を固定する。このように、組み付け時において、開閉板20に対するドア本体の位置を微調整することにより、各部の位置精度等に狂いが生じていても、適切なセンタリング機能を得ることができる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、弾性変形可能な略コ字形状の開閉板20と、当該開閉板20を押圧する突起部17を設けることにより、ドアを閉じた際、ドア本体16が開口部12に対して自動的にセンタリングされる。そのため、極めて簡易な構成で、ドアの意匠性、防埃性を向上できる。
なお、本実施形態のドアは摺動しながら回動する構成となっていたが、回動のみ、または、摺動のみするドアにも応用できる。図10は、回動により開口部12を開閉するドア構造体の概略背面図である。また、図11は図10におけるX視図、図12は図10におけるY−Y断面図である。図10において、ドア本体16の背面には、突起部17が形成されており、当該突起部17に断面略コ字形状の開閉板20が接続されている。この開閉板20は弾性変形可能でドア本体16とほぼ同幅の弾性部22と、弾性部22の両端から弾性部22に対して略90度の角度を成して延びる剛性部24と、を備えている。剛性部24の外側面には回動軸25が突出形成されている。一方、この剛性部24に所定のクリアランスを介して対向するように支持板30が筐体11に固着されている。この支持板30には回動軸25が挿通される回動孔が形成されている。そして、回動軸25が図示しないモータにより回動されることにより、開閉板20およびドア本体16が回動される構成となっている。
かかるドア構造体においても、ドア本体16の裏面に突起部17を形成するとともに、当該突起部17に弾性変形可能な開閉板20を接続することにより、ドア閉状態におけるドア本体16の位置を適切に規制できる。
すなわち、図12に図示するとおり、ドア本体16が開口部12の周縁に当接することにより、開閉板20の弾性部22が突起部17により押圧される。そして、この押圧により弾性部22が撓み、剛性部24がその先端が外側に広がるように角度変化する。その結果、剛性部24と支持板30との間に存在するクリアランスが無くなり、ドア本体16のガタ付きがなくなる。また、この剛性部24の角度変化により、ドア本体16は自動的に開口部12に対してセンタリングされる。なお、図12において、Z方向を重力方向とした場合、下側剛性部24dには、ドア本体16および開閉板20の自重が付加されることになる。このように片側の剛性部24にのみ自重がかかる場合、弾性部22が上下対象に弾性変形しても、適切にセンタリングされない場合がある。そこで、片側の剛性部24にのみ自重がかかる場合には、この自重を考慮して、突起部17の位置を中心からずらしておくことが望ましい。
なお、以上の説明では、突起部は、いずれも一つのみ設けているが、弾性部を所望形状に撓ませることができるのであれば、複数の突起部を設けてもよい。例えば、ドア本体の中心線を中心として左右対称の2箇所に突起部を設けてもよい。
本発明の実施形態であるディスクプレーヤの概略斜視図である。 ドア構造体の分解斜視図である。 ドア構造体を他の方向からみた分解斜視図である。 遮蔽位置から開放位置に移動する過程を示す左側面図である。 遮蔽位置から開放位置に移動する過程を示す左側面図である。 遮蔽位置から開放位置に移動する過程を示す左側面図である。 図1における概略A−A断面図であって、ドアを閉じかけている様子を示す図である。 図1における概略A−A断面図であって、ドアを閉じた様子を示す図である。 開閉板にドア本体を組み付ける様子を示す図である。 他の実施形態であるドア構造体の概略背面図である。 図10におけるX視図である。 図10における概略Y−Y断面図である。
符号の説明
10 ディスクプレーヤ、11 筐体、12 開口部、14 ドア構造体、16 ドア本体、17 突起部、18 メタル部材、20 開閉板、22 弾性部、24 剛性部、25 回動軸、26 第一挿通ピン、28 第二挿通ピン、30 支持板、40 ギアカム、42 カム孔、70 アライメント部材、72 ネジ穴、74 貫通孔、76 接続用ネジ。

Claims (6)

  1. 電子機器の筐体に形成された開口部を開閉するドア構造体において、
    開口部を遮蔽する遮蔽位置と開口部を開放する開放位置との間で移動自在に設けられたドア本体と、
    ドア本体の裏面に突設された突起部と、
    突起部を介してドア本体に接続された部材であって、ドア閉状態において、ドア本体を開口部の周縁に当接させた際に突起部を介して受ける当該周縁からの反力により幅広に変形する変形部材と、
    ドア閉状態において、幅広に変形した変形部材の両端に当接することで、ドア本体および変形部材の開口部に対する位置を規定位置に規制する規制部材と、
    を備えることを特徴とするドア構造体。
  2. 請求項1に記載のドア構造体であって、
    変形部材は、
    ドア閉状態において、突起部を介して受ける開口部の周縁からの反力により撓む弾性部と、
    弾性部の両端において互いに対向して設けられた一対の腕部と、
    を備えており、弾性部が撓むことにより腕部の先端が外側方向に広がることを特徴とするドア構造体。
  3. 請求項1または2に記載のドア構造体であって、
    腕部には、規制部材に形成された軸孔に遊嵌される軸部材が形成されており、
    少なくとも、当該軸部材が軸孔形状に応じた移動動作または回動動作を行うことにより、ドアの開閉動作が実現されることを特徴とするドア構造体。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のドア構造体であって、
    前記突起部は、変形部材を押圧した際に、ドア本体の中心線を中心として変形部材が線対称に変形する位置に設けられていることを特徴とするドア構造体。
  5. 請求項4に記載のドア構造体であって、
    変形部材が重力方向に伸縮する場合、前記突起部は、ドア本体および変形部材の自重による変形部材の変形量を相殺する位置に設けられることを特徴とするドア構造体。
  6. 装置内部と外部とを連通するべく筐体に形成された開口部と、当該開口部を開閉するドア構造体と、を備えた電子機器であって、
    前記ドア構造体が、請求項1から5のいずれか1項に記載されたドア構造体であることを特徴とする電子機器。
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