JP2000054715A - 2軸ヒンジ装置 - Google Patents

2軸ヒンジ装置

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JP2000054715A JP10225049A JP22504998A JP2000054715A JP 2000054715 A JP2000054715 A JP 2000054715A JP 10225049 A JP10225049 A JP 10225049A JP 22504998 A JP22504998 A JP 22504998A JP 2000054715 A JP2000054715 A JP 2000054715A
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shaft
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の開閉操作及び回転操作を円滑にかつ確
実に行うことができるとともに、構造が簡単で小型化を
図ることができる2軸ヒンジ装置の提供。 【解決手段】 第1の部材1に対して第2の部材2を開
閉させる場合に、第2の部材2を支持枠体20及び支承
軸50とともに、第1の部材1に設けられた一対の支持
軸10まわりに回転させる一方、第2の部材2を支承軸
50まわりに回転させる場合に、支持軸10と支持枠体
20及び支承軸50との間を一定の角度に保った状態に
おいて、各支持軸10の先端を支承軸50の凹部503
から誘導溝502に誘導して、支承軸50を第2の部材
2とともに、支持軸10及び支持枠体20に対して回転
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラップトップ型の
パソコン(パーソナルコンピュータ)やビデオカメラ等
の本体部と液晶表示部との間に用いられる2軸ヒンジ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のラップトップ型のパソコ
ンやビデオカメラのなかには、それらの本体部に対し
て、液晶表示部が90度開閉可能に設けられるととも
に、この液晶表示部を開いた状態において、上記液晶表
示部が、上記本体部に直交する軸線まわりに180度回
転自在に設けられたものが知られている。そして、この
ような動作を可能にするために、上記ラップトップ型の
パソコンやビデオカメラにおいては、それらの本体部と
液晶表示部との間に2軸ヒンジ装置が設けられている。
この2軸ヒンジ装置は、本体部に介在部材の一端部が第
1の回転軸線まわりに回転自在に設けられ、この介在部
材の他端部に液晶表示部が上記第1の回転軸線に直交す
る第2の回転軸線まわりに回転自在に設けられて構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
2軸ヒンジ装置にあっては、介在部材の両端部にそれぞ
れヒンジ機構を設けた構成をしているために、介在部材
の長さの分だけ装置が大型化するという問題がある。こ
の問題は、可搬を前提とするパソコンやビデオカメラに
あっては重大なものであり、より小型の2軸ヒンジ装置
の開発が望まれている。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、所望の開閉操作及び回転
操作を円滑にかつ確実に行うことができるとともに、構
造が簡単で小型化を図ることができる2軸ヒンジ装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、第
1の部材に対して第2の部材が所定範囲内において第1
の回転軸線まわりに回転自在に設けられ、これらの部材
が一定の角度を保った状態において、上記第1の回転軸
線に対して直交する第2の回転軸線まわりに上記第2の
部材が回転自在に設けられた2軸ヒンジ装置であって、
上記第1の部材に、一対の支持軸がそれらの軸線を一致
させた状態において所定間隔をあけて設けられ、これら
の支持軸に、支持枠体が、この支持枠体内に上記各支持
軸を挿通した状態で回転自在に設けられ、かつ上記第2
の部材に支承軸が設けられるとともに、上記支持枠体内
に上記支承軸を挿通しかつこの支承軸を上記各支持軸に
対して直交させた状態で、上記支持枠体に上記支承軸が
回転自在に設けられ、この支承軸の先端外周に、上記各
支持軸の先端を収める凹部が形成され、かつ上記各支持
軸の先端と上記支承軸の先端との間に、上記各支持軸の
先端を上記支承軸の凹部に連なる誘導路に沿って誘導す
る選択的誘導機構が設けられたものである。この請求項
1にあっては、第1の部材に対して第2の部材を開閉さ
せる場合に、第2の部材を支持枠体及び支承軸ととも
に、第1の部材に設けられた一対の支持軸(第1の回転
軸線)まわりに回転させる一方、第2の部材を第1の部
材に対して第2の回転軸線まわりに回転させる場合に、
支持軸と支持枠体及び支承軸との間を一定の角度に保っ
た状態において、選択的誘導機構によって、各支持軸の
先端を支承軸の凹部から誘導路に誘導して、支承軸を第
2の部材とともに、支持軸及び支持枠体に対して回転さ
せる。
【0006】本発明の請求項2は、選択的誘導機構が、
各支持軸の先端に形成された幅狭の凸部あるいは溝と、
支承軸の先端外周に形成された誘導溝あるいは誘導凸条
とから構成されたものである。この請求項2にあって
は、各支持軸の先端の幅狭の凸部あるいは溝と、支承軸
の先端外周の誘導溝あるいは誘導凸条とを係止すること
により、各支持軸の先端が支承軸の誘導路(誘導溝ある
いは誘導凸条)に沿って円滑に案内されて、第1の部材
と第2の部材とが一定の角度を保った状態において、支
承軸(第2の部材)が支持枠体及び支持軸(第1の部
材)に対して容易にかつ確実に回転させられる。
【0007】本発明の請求項3は、各支持軸と支持枠体
との間に付勢部材が設けられたものである。この請求項
3にあっては、付勢部材によって、各支持軸と支持枠体
間に所定の付勢力が付加された状態で、この付勢力に抗
しながら各支持軸に対して支持枠体が回転することによ
り、支持枠体に上記付勢部材の付勢力を上回る力を加え
ない限り、支持枠体の姿勢が維持される。
【0008】本発明の請求項4は、支持枠体と支承軸と
の間にバネ部材が設けられたものである。この請求項4
にあっては、バネ部材によって、支持枠体と支承軸間に
所定の付勢力が付加された状態で、この付勢力に抗しな
がら支持枠体に対して支承軸が回転することにより、支
承軸に上記バネ部材の付勢力を上回る力を加えない限
り、支承軸の姿勢が維持される。
【0009】本発明の請求項5は、各支持軸と支持枠体
との間に、この支持枠体の、上記第1の回転軸線まわり
の回転範囲を規制する開閉規制機構が設けられたもので
ある。この請求項5にあっては、各支持軸と支持枠体と
の間に設けられた開閉規制機構によって、支持軸に対す
る支持枠体の回転範囲を規制することにより、支持枠体
が支持軸まわりに所定の範囲内において滑らかに回転さ
せられ、かつ所定の閉位置及び開位置において確実に位
置決め停止させられる。
【0010】本発明の請求項6は、支持枠体と支承軸と
の間に、この支承軸の、上記第2の回転軸線まわりの回
転範囲を規制する回転規制機構が設けられたものであ
る。この請求項6にあっては、支持枠体と支承軸との間
に設けられた回転規制機構によって、支持枠体に対する
支承軸の回転範囲を規制することにより、支承軸が支持
枠体まわりに所定の範囲内において円滑に回転させら
れ、かつ所定の回転停止位置において確実に位置決め停
止させられる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の実施の一形態を示
す正面図、図2は図1のII−II線に沿った断面図、
図3は図1の右側面図、図4は図1の補強ブラケットを
除いた状態の左側面図、図5は図1の左側面図、図6は
図1のVI−VI線矢視図、図7は図6において支持軸
に対して支持枠体を90度回転させた状態の説明図、図
8は図1のVIII−VIII線矢視図、図9は図1を
下からみた下面図、図10はベースブラケットの正面
図、図11は図10の右側面図、図12は図10の背面
図、図13は図10の平面図、図14は補強ブラケット
の正面図、図15は支持軸の正面図、図16は図15の
下面図、図17は支承軸の正面図、図18は図17の下
面図、図19は図17の右側面図、図20はバネ受けの
正面図、図21はクリックばねの正面図、図22は図2
1の右側面図、図23は図21の下面図、図24は回転
ストッパの正面図、図25は開閉ストッパの正面図、図
26はトルクばねの正面図である。
【0012】これらの図において符号10は一対の支持
軸であり、これらの支持軸10の基端側には、固定側部
材(第1の部材)1に取り付けるための互いに平行な平
坦面100、101と、これらの平坦面100、101
間に形成された取付穴102とがそれぞれ形成されてい
る。一方、上記支持軸10の先端側には、上記平坦面1
00、101に直交する一対の互いに平行な平坦面10
3、103が形成されており、この平坦面103、10
3に挟まれた部位が幅狭の凸部105とされている。
【0013】そして、上記各支持軸10は、互いの軸線
を一致させた状態で、上記平坦面100、101と取付
穴102とを利用し、不図示のボルト及びナットによっ
て上記固定側部材1に取り付けられている。また、上記
両支持軸10は、それらの先端の凸部105を互いに対
向させた状態において、所定間隔をあけて上記固定側部
材1に設けられている。
【0014】また、上記各支持軸10には、支持枠体2
0が回転自在に設けられている。この支持枠体20は、
矩形板の両端をそれぞれ折曲して形成した略コ字状のベ
ースブラケット200と、このベースブラケット200
の両端に取り付けられた四角板状の補強ブラケット20
1とからなり、略四角筒状に構成されている。そして、
上記各支持軸10は、支持枠体20のベースブラケット
200の折曲させられた両端部をそれぞれ挿通して回転
自在に支持しているものである。
【0015】さらに、上記支持枠体20のベースブラケ
ット200の両端部には、この両端部から直角に折曲し
て取付部202が形成されており、これらの取付部20
2には、トルクばね(付勢部材)30の基部300が止
めネジ203によって取り付けられている。このトルク
ばね30は、図26に示すように、本体部301に対し
て上記基部300を直角に折曲し、かつ先端部302を
内側に円弧状に湾曲させて形成されたものであり、この
円弧状に湾曲した先端部302が上記各支持軸10の外
周に巻き付けられている。
【0016】さらにまた、上記各支持軸10には、上記
支持枠体20のベースブラケット200の両端部と上記
トルクばね30との間において、開閉ストッパ40が取
り付けられている。この開閉ストッパ40は、図25に
示すように、リング状の外周面の一部に外方に突出する
突起400が形成されており、この突起400が、ベー
スブラケット200の内面と、補強ブラケット201の
側面に当接することにより、支持軸10に対する支持枠
体20の回転範囲が規制されるようになっている。そし
て、これらの開閉ストッパ40と、ベースブラケット2
00の内面と、補強ブラケット201の側面とにより開
閉規制機構が構成されている。一方、上記開閉ストッパ
40の中心穴の一部には、各支持軸10の平坦面100
に係合してまわり止めになる平坦面401が形成されて
いる。
【0017】上記支持枠体20のベースブラケット20
0の中央部には、図2と図11に示すように、貫通穴2
06が形成されており、この貫通穴206には、中空状
の支承軸50が挿通されて回転自在に設けられている。
また、上記支持枠体20の貫通穴206には、この支持
枠体20の長手方向に沿って一対の係止溝207がそれ
ぞれ形成されている。そして、上記支承軸50の基端側
には、板状の固定ブラケット500を介して、可動側部
材(第2の部材)2が取り付けられるようになってい
る。さらに、上記支承軸50の基端部には、互いに平行
な平坦面504、505がそれぞれ形成されている。
【0018】そして、上記支承軸50の先端部には、図
17〜図19に示すように、一対の大径部501が所定
間隔離間して形成され、これらの大径部501間が誘導
溝502とされている。また、上記誘導溝502に連な
って、支承軸50の軸線を挟んで対称の位置には、一対
の円弧状の凹部503が形成されており、これらの凹部
503に上記支持軸10の先端の凸部105が収まるよ
うになっている。
【0019】そして、上記支承軸50の誘導溝502に
は、上記支持軸10の先端の凸部105が、その幅狭部
を上記誘導溝502に合致させることにより、進入可能
に構成されている。すなわち、上記凸部105の幅狭部
の幅が上記誘導溝502の幅より若干狭く設定されてい
る。そして、これらの支承軸50の先端の誘導溝502
と各支持軸10の先端の幅狭の凸部105とにより、各
支持軸10の先端を支承軸50の凹部503からこれに
連なる誘導溝502に誘導する選択的誘導機構が構成さ
れている。
【0020】上記支承軸50には、上記支持枠体20の
ベースブラケット200と固定ブラケット500との間
において、クリックばね60とばね受け70とが装着さ
れている。このクリックばね60は、図21〜図23に
示すように、リング状の本体部600の中心を挟んで対
称な位置に、一対の突出部601が、上記ベースブラケ
ット200側に突出して形成され、かつこれらの突出部
601の間の本体部600に、該突出部601と反対方
向(ばね受け70側)に突出する凸字状の係合部602
が折曲して形成されたものである。
【0021】そして、これらの係合部602が、上記ば
ね受け70の外周面に互いに対向して形成された一対の
矩形の切欠部700にはめ込まれている。また、上記ば
ね受け70の内周面には、まわり止め用の一対の平坦面
701が、上記切欠部700の位置と一致して形成され
ており、これらの平坦面701が、上記支承軸50の平
坦面504、505に合致することにより、ばね受け7
0及びこのばね受け70に係止したクリックばね60
が、回転しない状態で支承軸50に装着されている。そ
して、上記クリックばね60の各突出部601が、上記
支持枠体20の係止溝207に係合することにより、ク
リックばね60(支承軸50)が、所定位置及びこの位
置から180度回転した位置において支持枠体20に位
置決め固定されるようになっている。
【0022】上記支持枠体20のベースブラケット20
0と大径部501との間の支承軸50には、回転ストッ
パ80が装着されている。この回転ストッパ80は、図
24に示すように、その外周面に、外方に突出する突起
800が形成され、かつこの突起800と中心とを結ぶ
直線に対して45度をなす位置の内周面に、まわり止め
用の平坦面801が形成されたものである。
【0023】そして、上記突起800が、上記ベースブ
ラケット200の中間部の側面に折曲して形成された係
止部204の一対の係止穴部205に当接することによ
り、支持枠体20に対する支承軸50の回転範囲が規制
されるようになっており、これらの回転ストッパ80
と、ベースブラケット200の係止部204とにより回
転規制機構が構成されている。
【0024】次に、上記のように構成された2軸ヒンジ
装置の作用について説明する。まず、固定側部材1と可
動側部材2とが90度の角度を保持した状態(閉状態と
称す)にあるとする。この場合、開閉規制機構の開閉ス
トッパ40の突起400が支持枠体20の補強ブラケッ
ト201の側面に当接している。この状態において、両
部材1、2間の角度が開くように固定側部材1に対して
可動側部材2を回転させると、固定側部材1に取り付け
られた一対の支持軸10に対して、支持枠体20が、該
各支持軸10まわりに回転する。
【0025】この場合、上記各支持軸10の外周には、
上記支持枠体20に基部300を取り付けたトルクばね
30の円弧状の先端部302が巻き付いているから、支
持枠体20は、上記トルクばね30による付勢力(摩擦
力)に抗しながら円滑に回転する。したがって、支持枠
体20に上記付勢力を越えた力を加えない限り、この支
持枠体20は、支持軸10との角度を保持して任意の位
置に停止していることになる。そして、上記固定側部材
1を可動側部材2に対して180度(開状態と称す)に
なるように開くと、上記開閉ストッパ40の突起400
が支持枠体20のベースブラケット200の内面に当接
することにより、それ以上の支持枠体20の回転が規制
される。
【0026】また、このようにして、上記固定側部材1
を可動側部材2に対して180度になるまで開いて開状
態にした場合、上記支承軸50の先端の凹部503に収
まっている各支持軸10の先端の凸部105の幅狭部
が、支承軸50の誘導溝502に合致する位置に到達す
る。したがって、この状態において、固定側部材1に対
して可動側部材2を支承軸50の軸線まわりに回転させ
ると、支持軸10の先端の凸部105が支承軸50の先
端の誘導溝502内に進入することにより、支承軸50
が、その軸線まわりに、上記支持枠体20及び支持軸1
0に対して円滑に回転する。
【0027】ここで、上記両部材1、2の間の角度が上
記開状態以外の場合には、上記支承軸50の先端の凹部
503に収まっている各支持軸10の先端の凸部105
の幅狭部が、支承軸50の誘導溝502に合致していな
いから、該凸部105が誘導溝502内に進入すること
はできず、したがって、支承軸50が、その軸線まわり
に、支持枠体20に対して回転することはない。
【0028】また、上記支承軸50がその軸線まわりに
回転する際には、この支承軸50のまわりでかつ支持枠
体20と固定ブラケット500との間に、クリックばね
60がばね受け70に係合した状態で装着されているか
ら、このクリックばね60の付勢力が支持枠体20に加
わることにより、支承軸50は、この付勢力(摩擦力)
に抗しながら円滑に回転する。したがって、支承軸50
に上記付勢力を越えた力を加えない限り、支承軸50
(可動側部材2)は、支持枠体20(固定側部材1)と
の角度を保持して任意の位置に停止していることにな
る。
【0029】さらに、上記回転規制機構が設けられてい
るから、上記支承軸50は、この支承軸50に装着され
た回転ストッパ80の突起800が、支持枠体20の係
止部204の一対の係止穴部205と係止するまでの範
囲内において、円滑にその軸線まわりに回転することが
できる。さらにまた、上記支持枠体20の係止溝207
に、クリックばね60の突出部601が係脱するように
構成したから、この突出部601が係止溝207に係合
することにより、可動側部材2が、固定側部材1に対し
て平行な位置及び該位置から180度回転した位置にお
いて、円滑に位置決め固定される。
【0030】以上説明したように、本実施の形態の2軸
ヒンジ装置においては、固定側部材1に対して可動側部
材2を、その閉状態から開状態に至るまで、滑らかにか
つ確実に開閉することができるとともに、開状態におい
て、可動側部材2を、支承軸50の軸線まわりに所定の
回転範囲のなかで、円滑にかつ容易に回転させることが
でき、しかも可動側部材2を固定側部材1に対して平行
な位置及びこの位置から180度回転した位置の二つの
位置において、位置決め停止させることができる一方、
これらの可動側部材2の開閉操作及び回転操作の際に、
任意の位置(姿勢)を保持した状態で可動側部材2を停
止させておくことができる。
【0031】また、上記一対の支持軸10の先端の間
に、支承軸50の先端を位置させ、各支持軸10の軸線
と支承軸50の軸線とを直角に交差させているから、各
支持軸10が支承軸50の先端部に衝き合わされること
により、本実施形態の2軸ヒンジ装置の、上記支承軸5
0の軸線に沿った方向の長さを短くすることができ、そ
の分、装置を小型化することができる。さらに、上記支
承軸50を中空状に形成したから、この中空穴を利用し
てFPC等のケーブルを通すことができて、軸に巻き付
けて使用しないために断線の危険性がない。
【0032】なお、本実施の形態においては、選択的誘
導機構として、支承軸50の先端に形成された円弧状の
誘導溝502と、この誘導溝502に進入可能な支持軸
10の先端の幅狭な凸部105とを挙げて説明したが、
これに限らず、たとえば、支承軸50に、その先端の各
凹部503に連なる円弧状の誘導凸条を形成するととも
に、この誘導凸条に係止する溝を支持軸10の先端面に
形成するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1は、第1の部材に対し
て第2の部材が所定範囲内において第1の回転軸線まわ
りに回転自在に設けられ、これらの部材が一定の角度を
保った状態において、上記第1の回転軸線に対して直交
する第2の回転軸線まわりに上記第2の部材が回転自在
に設けられた2軸ヒンジ装置であって、上記第1の部材
に、一対の支持軸がそれらの軸線を一致させた状態にお
いて所定間隔をあけて設けられ、これらの支持軸に、支
持枠体が、この支持枠体内に上記各支持軸を挿通した状
態で回転自在に設けられ、かつ上記第2の部材に支承軸
が設けられるとともに、上記支持枠体内に上記支承軸を
挿通しかつこの支承軸を上記各支持軸に対して直交させ
た状態で、上記支持枠体に上記支承軸が回転自在に設け
られ、この支承軸の先端外周に、上記各支持軸の先端を
収める凹部が形成され、かつ上記各支持軸の先端と上記
支承軸の先端との間に、上記各支持軸の先端を上記支承
軸の凹部に連なる誘導路に沿って誘導する選択的誘導機
構が設けられたものであるから、第1の部材に対して第
2の部材を開閉させる場合に、第2の部材を支持枠体及
び支承軸とともに、第1の部材に設けられた一対の支持
軸(第1の回転軸線)まわりに回転させる一方、第2の
部材を第1の部材に対して第2の回転軸線まわりに回転
させる場合に、支持軸と支持枠体及び支承軸との間を一
定の角度に保った状態において、選択的誘導機構によっ
て、各支持軸の先端を支承軸の凹部から誘導路に誘導し
て、支承軸を第2の部材とともに、支持軸及び支持枠体
に対して回転させる。したがって、一対の支持軸間に配
された支持枠体が、これらの支持軸と支承軸を互いに直
交させた状態で、上記各支持軸及び支承軸をそれぞれ回
転自在に支持することによって、第1、第2の部材間に
おける所望の開閉操作及び回転操作を円滑にかつ確実に
行うことができる。また、一対の支持軸の先端の間に、
支承軸の先端を位置させ、各支持軸の軸線と支承軸の軸
線とを直角に交差させて構成されているから、各支持軸
が支承軸の先端部に衝き合わされることにより、2軸ヒ
ンジ装置の、上記支承軸の軸線に沿った方向の長さを短
くすることができ、その分、装置を小型化することがで
きる。したがって、構造が簡単で小型の製品を容易に製
造することができる。
【0034】本発明の請求項2は、選択的誘導機構が、
各支持軸の先端に形成された幅狭の凸部あるいは溝と、
支承軸の先端外周に形成された誘導溝あるいは誘導凸条
とから構成されたものであるから、各支持軸の先端の幅
狭の凸部あるいは溝と、支承軸の先端外周の誘導溝ある
いは誘導凸条とを係止することにより、各支持軸の先端
を支承軸の誘導路(誘導溝あるいは誘導凸条)に沿って
円滑に案内することができて、第1の部材と第2の部材
とが一定の角度を保った状態において、支承軸(第2の
部材)を支持枠体及び支持軸(第1の部材)に対して容
易にかつ確実に回転させることができる。
【0035】本発明の請求項3は、各支持軸と支持枠体
との間に付勢部材が設けられたものであるから、付勢部
材によって、各支持軸と支持枠体間に所定の付勢力が付
加された状態で、この付勢力に抗しながら各支持軸に対
して支持枠体が回転することにより、支持枠体に上記付
勢部材の付勢力を上回る力を加えない限り、支持枠体は
その姿勢を維持することができる。
【0036】本発明の請求項4は、支持枠体と支承軸と
の間にバネ部材が設けられたものであるから、バネ部材
によって、支持枠体と支承軸間に所定の付勢力が付加さ
れた状態で、この付勢力に抗しながら支持枠体に対して
支承軸が回転することにより、支承軸に上記バネ部材の
付勢力を上回る力を加えない限り、支承軸はその姿勢を
維持することができる。
【0037】本発明の請求項5は、各支持軸と支持枠体
との間に、この支持枠体の、上記第1の回転軸線まわり
の回転範囲を規制する開閉規制機構が設けられたもので
あるから、各支持軸と支持枠体との間に設けられた開閉
規制機構によって、支持軸に対する支持枠体の回転範囲
を規制することにより、支持枠体を支持軸まわりに所定
の範囲内において滑らかに回転させることができ、所定
の閉位置及び開位置において確実に位置決め停止させる
ことができる。
【0038】本発明の請求項6は、支持枠体と支承軸と
の間に、この支承軸の、上記第2の回転軸線まわりの回
転範囲を規制する回転規制機構が設けられたものである
から、支持枠体と支承軸との間に設けられた回転規制機
構によって、支持枠体に対する支承軸の回転範囲を規制
することにより、支承軸を支持枠体まわりに所定の範囲
内において円滑に回転させることができ、所定の回転停
止位置において確実に位置決め停止させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の一形態を示す正面図で
ある。
【図2】 図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】 図1の右側面図である。
【図4】 図1の補強ブラケットを除いた状態の左側面
図である。
【図5】 図1の左側面図である。
【図6】 図1のVI−VI線矢視図である。
【図7】 図6において支持軸に対して支持枠体を90
度回転させた状態の説明図である。
【図8】 図1のVIII−VIII線矢視図である。
【図9】 図1を下からみた下面図である。
【図10】 ベースブラケットの正面図である。
【図11】 図10の右側面図である。
【図12】 図10の背面図である。
【図13】 図10の平面図である。
【図14】 補強ブラケットの正面図である。
【図15】 支持軸の正面図である。
【図16】 図15の下面図である。
【図17】 支承軸の正面図である。
【図18】 図17の下面図である。
【図19】 図17の右側面図である。
【図20】 バネ受けの正面図である。
【図21】 クリックばねの正面図である。
【図22】 図21の右側面図である。
【図23】 図21の下面図である。
【図24】 回転ストッパの正面図である。
【図25】 開閉ストッパの正面図である。
【図26】 トルクばねの正面図である。
【符号の説明】
1 固定側部材(第1の部材) 2 可動側部材(第2の部材) 10 支持軸 20 支持枠体 30 トルクばね(付勢部材) 40 開閉ストッパ(開閉規制機構) 50 支承軸 60 クリックばね(バネ部材) 80 回転ストッパ(回転規制機構) 105 凸部(選択的誘導機構) 502 誘導溝(誘導路、選択的誘導機構) 503 凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部材に対して第2の部材が所定範
    囲内において第1の回転軸線まわりに回転自在に設けら
    れ、これらの部材が一定の角度を保った状態において、
    上記第1の回転軸線に対して直交する第2の回転軸線ま
    わりに上記第2の部材が回転自在に設けられた2軸ヒン
    ジ装置であって、 上記第1の部材に、一対の支持軸がそれらの軸線を一致
    させた状態において所定間隔をあけて設けられ、 これらの支持軸に、支持枠体が、この支持枠体内に上記
    各支持軸を挿通した状態で回転自在に設けられ、かつ上
    記第2の部材に支承軸が設けられるとともに、 上記支持枠体内に上記支承軸を挿通しかつこの支承軸を
    上記各支持軸に対して直交させた状態で、上記支持枠体
    に上記支承軸が回転自在に設けられ、 この支承軸の先端外周に、上記各支持軸の先端を収める
    凹部が形成され、かつ上記各支持軸の先端と上記支承軸
    の先端との間に、上記各支持軸の先端を上記支承軸の凹
    部に連なる誘導路に沿って誘導する選択的誘導機構が設
    けられたことを特徴とする2軸ヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 選択的誘導機構が、各支持軸の先端に形
    成された幅狭の凸部あるいは溝と、支承軸の先端外周に
    形成された誘導溝あるいは誘導凸条とから構成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の2軸ヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 各支持軸と支持枠体との間に付勢部材が
    設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の2
    軸ヒンジ装置。
  4. 【請求項4】 支持枠体と支承軸との間にバネ部材が設
    けられたことを特徴とする請求項1、2または3記載の
    2軸ヒンジ装置。
  5. 【請求項5】 各支持軸と支持枠体との間に、この支持
    枠体の、上記第1の回転軸線まわりの回転範囲を規制す
    る開閉規制機構が設けられたことを特徴とする請求項
    1、2、3または4記載の2軸ヒンジ装置。
  6. 【請求項6】 支持枠体と支承軸との間に、この支承軸
    の、上記第2の回転軸線まわりの回転範囲を規制する回
    転規制機構が設けられたことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、または5記載の2軸ヒンジ装置。
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