JP3955685B2 - 2軸ヒンジ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラップトップ型のパソコン(パーソナルコンピュータ)やビデオカメラ等の本体部と液晶表示部との間に用いられる2軸ヒンジ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のラップトップ型のパソコンやビデオカメラのなかには、それらの本体部に対して、液晶表示部が90度開閉可能に設けられるとともに、この液晶表示部を開いた状態において、上記液晶表示部が、上記本体部に直交する軸線まわりに180度回転自在に設けられたものが知られている。
そして、このような動作を可能にするために、上記ラップトップ型のパソコンやビデオカメラにおいては、それらの本体部と液晶表示部との間に2軸ヒンジ装置が設けられている。
この2軸ヒンジ装置は、本体部に介在部材の一端部が第1の回転軸線まわりに回転自在に設けられ、この介在部材の他端部に液晶表示部が上記第1の回転軸線に直交する第2の回転軸線まわりに回転自在に設けられて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の2軸ヒンジ装置にあっては、介在部材の両端部にそれぞれヒンジ機構を設けた構成をしているために、介在部材の長さの分だけ装置が大型化するという問題がある。この問題は、可搬を前提とするパソコンやビデオカメラにあっては重大なものであり、より小型の2軸ヒンジ装置の開発が望まれている。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、所望の開閉操作及び回転操作を円滑にかつ確実に行うことができるとともに、構造が簡単で小型化を図ることができる2軸ヒンジ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、第1の部材に対して第2の部材が所定範囲内において第1の回転軸線まわりに回転自在に設けられ、これらの部材が一定の角度を保った状態において、上記第1の回転軸線に対して直交する第2の回転軸線まわりに上記第2の部材が回転自在に設けられた2軸ヒンジ装置であって、上記第1の部材に、一対の支持軸がそれらの軸線を一致させた状態において所定間隔をあけて設けられ、これらの支持軸に、支持枠体が、この支持枠体内に上記各支持軸を挿通した状態で回転自在に設けられ、かつ上記第2の部材に支承軸が設けられるとともに、上記支持枠体内に上記支承軸を挿通しかつこの支承軸を上記各支持軸に対して直交させた状態で、上記支持枠体に上記支承軸が回転自在に設けられ、この支承軸の先端外周に、上記各支持軸の先端を収める凹部が形成され、かつ上記各支持軸の先端と上記支承軸の先端との間に、上記各支持軸の先端を上記支承軸の凹部に連なる誘導路に沿って誘導する選択的誘導機構が設けられたものである。この請求項1にあっては、第1の部材に対して第2の部材を開閉させる場合に、第2の部材を支持枠体及び支承軸とともに、第1の部材に設けられた一対の支持軸(第1の回転軸線)まわりに回転させる一方、第2の部材を第1の部材に対して第2の回転軸線まわりに回転させる場合に、支持軸と支持枠体及び支承軸との間を一定の角度に保った状態において、選択的誘導機構によって、各支持軸の先端を支承軸の凹部から誘導路に誘導して、支承軸を第2の部材とともに、支持軸及び支持枠体に対して回転させる。
【0006】
本発明の請求項2は、選択的誘導機構が、各支持軸の先端に形成された幅狭の凸部あるいは溝と、支承軸の先端外周に形成された誘導溝あるいは誘導凸条とから構成されたものである。
この請求項2にあっては、各支持軸の先端の幅狭の凸部あるいは溝と、支承軸の先端外周の誘導溝あるいは誘導凸条とを係止することにより、各支持軸の先端が支承軸の誘導路(誘導溝あるいは誘導凸条)に沿って円滑に案内されて、第1の部材と第2の部材とが一定の角度を保った状態において、支承軸(第2の部材)が支持枠体及び支持軸(第1の部材)に対して容易にかつ確実に回転させられる。
【0007】
本発明の請求項3は、各支持軸と支持枠体との間に付勢部材が設けられたものである。
この請求項3にあっては、付勢部材によって、各支持軸と支持枠体間に所定の付勢力が付加された状態で、この付勢力に抗しながら各支持軸に対して支持枠体が回転することにより、支持枠体に上記付勢部材の付勢力を上回る力を加えない限り、支持枠体の姿勢が維持される。
【0008】
本発明の請求項4は、支持枠体と支承軸との間にバネ部材が設けられたものである。
この請求項4にあっては、バネ部材によって、支持枠体と支承軸間に所定の付勢力が付加された状態で、この付勢力に抗しながら支持枠体に対して支承軸が回転することにより、支承軸に上記バネ部材の付勢力を上回る力を加えない限り、支承軸の姿勢が維持される。
【0009】
本発明の請求項5は、各支持軸と支持枠体との間に、この支持枠体の、上記第1の回転軸線まわりの回転範囲を規制する開閉規制機構が設けられたものである。
この請求項5にあっては、各支持軸と支持枠体との間に設けられた開閉規制機構によって、支持軸に対する支持枠体の回転範囲を規制することにより、支持枠体が支持軸まわりに所定の範囲内において滑らかに回転させられ、かつ所定の閉位置及び開位置において確実に位置決め停止させられる。
【0010】
本発明の請求項6は、支持枠体と支承軸との間に、この支承軸の、上記第2の回転軸線まわりの回転範囲を規制する回転規制機構が設けられたものである。
この請求項6にあっては、支持枠体と支承軸との間に設けられた回転規制機構によって、支持枠体に対する支承軸の回転範囲を規制することにより、支承軸が支持枠体まわりに所定の範囲内において円滑に回転させられ、かつ所定の回転停止位置において確実に位置決め停止させられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の一形態を示す正面図、図2は図1のII−II線に沿った断面図、図3は図1の右側面図、図4は図1の補強ブラケットを除いた状態の左側面図、図5は図1の左側面図、図6は図1のVI−VI線矢視図、図7は図6において支持軸に対して支持枠体を90度回転させた状態の説明図、図8は図1のVIII−VIII線矢視図、図9は図1を下からみた下面図、図10はベースブラケットの正面図、図11は図10の右側面図、図12は図10の背面図、図13は図10の平面図、図14は補強ブラケットの正面図、図15は支持軸の正面図、図16は図15の下面図、図17は支承軸の正面図、図18は図17の下面図、図19は図17の右側面図、図20はバネ受けの正面図、図21はクリックばねの正面図、図22は図21の右側面図、図23は図21の下面図、図24は回転ストッパの正面図、図25は開閉ストッパの正面図、図26はトルクばねの正面図である。
【0012】
これらの図において符号10は一対の支持軸であり、これらの支持軸10の基端側には、固定側部材(第1の部材)1に取り付けるための互いに平行な平坦面100、101と、これらの平坦面100、101間に形成された取付穴102とがそれぞれ形成されている。一方、上記支持軸10の先端側には、上記平坦面100、101に直交する一対の互いに平行な平坦面103、103が形成されており、この平坦面103、103に挟まれた部位が幅狭の凸部105とされている。
【0013】
そして、上記各支持軸10は、互いの軸線を一致させた状態で、上記平坦面100、101と取付穴102とを利用し、不図示のボルト及びナットによって上記固定側部材1に取り付けられている。また、上記両支持軸10は、それらの先端の凸部105を互いに対向させた状態において、所定間隔をあけて上記固定側部材1に設けられている。
【0014】
また、上記各支持軸10には、支持枠体20が回転自在に設けられている。この支持枠体20は、矩形板の両端をそれぞれ折曲して形成した略コ字状のベースブラケット200と、このベースブラケット200の両端に取り付けられた四角板状の補強ブラケット201とからなり、略四角筒状に構成されている。そして、上記各支持軸10は、支持枠体20のベースブラケット200の折曲させられた両端部をそれぞれ挿通して回転自在に支持しているものである。
【0015】
さらに、上記支持枠体20のベースブラケット200の両端部には、この両端部から直角に折曲して取付部202が形成されており、これらの取付部202には、トルクばね(付勢部材)30の基部300が止めネジ203によって取り付けられている。
このトルクばね30は、図26に示すように、本体部301に対して上記基部300を直角に折曲し、かつ先端部302を内側に円弧状に湾曲させて形成されたものであり、この円弧状に湾曲した先端部302が上記各支持軸10の外周に巻き付けられている。
【0016】
さらにまた、上記各支持軸10には、上記支持枠体20のベースブラケット200の両端部と上記トルクばね30との間において、開閉ストッパ40が取り付けられている。
この開閉ストッパ40は、図25に示すように、リング状の外周面の一部に外方に突出する突起400が形成されており、この突起400が、ベースブラケット200の内面と、補強ブラケット201の側面に当接することにより、支持軸10に対する支持枠体20の回転範囲が規制されるようになっている。
そして、これらの開閉ストッパ40と、ベースブラケット200の内面と、補強ブラケット201の側面とにより開閉規制機構が構成されている。
一方、上記開閉ストッパ40の中心穴の一部には、各支持軸10の平坦面100に係合してまわり止めになる平坦面401が形成されている。
【0017】
上記支持枠体20のベースブラケット200の中央部には、図2と図11に示すように、貫通穴206が形成されており、この貫通穴206には、中空状の支承軸50が挿通されて回転自在に設けられている。また、上記支持枠体20の貫通穴206には、この支持枠体20の長手方向に沿って一対の係止溝207がそれぞれ形成されている。
そして、上記支承軸50の基端側には、板状の固定ブラケット500を介して、可動側部材(第2の部材)2が取り付けられるようになっている。さらに、上記支承軸50の基端部には、互いに平行な平坦面504、505がそれぞれ形成されている。
【0018】
そして、上記支承軸50の先端部には、図17〜図19に示すように、一対の大径部501が所定間隔離間して形成され、これらの大径部501間が誘導溝502とされている。
また、上記誘導溝502に連なって、支承軸50の軸線を挟んで対称の位置には、一対の円弧状の凹部503が形成されており、これらの凹部503に上記支持軸10の先端の凸部105が収まるようになっている。
【0019】
そして、上記支承軸50の誘導溝502には、上記支持軸10の先端の凸部105が、その幅狭部を上記誘導溝502に合致させることにより、進入可能に構成されている。すなわち、上記凸部105の幅狭部の幅が上記誘導溝502の幅より若干狭く設定されている。そして、これらの支承軸50の先端の誘導溝502と各支持軸10の先端の幅狭の凸部105とにより、各支持軸10の先端を支承軸50の凹部503からこれに連なる誘導溝502に誘導する選択的誘導機構が構成されている。
【0020】
上記支承軸50には、上記支持枠体20のベースブラケット200と固定ブラケット500との間において、クリックばね60とばね受け70とが装着されている。
このクリックばね60は、図21〜図23に示すように、リング状の本体部600の中心を挟んで対称な位置に、一対の突出部601が、上記ベースブラケット200側に突出して形成され、かつこれらの突出部601の間の本体部600に、該突出部601と反対方向(ばね受け70側)に突出する凸字状の係合部602が折曲して形成されたものである。
【0021】
そして、これらの係合部602が、上記ばね受け70の外周面に互いに対向して形成された一対の矩形の切欠部700にはめ込まれている。また、上記ばね受け70の内周面には、まわり止め用の一対の平坦面701が、上記切欠部700の位置と一致して形成されており、これらの平坦面701が、上記支承軸50の平坦面504、505に合致することにより、ばね受け70及びこのばね受け70に係止したクリックばね60が、回転しない状態で支承軸50に装着されている。
そして、上記クリックばね60の各突出部601が、上記支持枠体20の係止溝207に係合することにより、クリックばね60(支承軸50)が、所定位置及びこの位置から180度回転した位置において支持枠体20に位置決め固定されるようになっている。
【0022】
上記支持枠体20のベースブラケット200と大径部501との間の支承軸50には、回転ストッパ80が装着されている。
この回転ストッパ80は、図24に示すように、その外周面に、外方に突出する突起800が形成され、かつこの突起800と中心とを結ぶ直線に対して45度をなす位置の内周面に、まわり止め用の平坦面801が形成されたものである。
【0023】
そして、上記突起800が、上記ベースブラケット200の中間部の側面に折曲して形成された係止部204の一対の係止穴部205に当接することにより、支持枠体20に対する支承軸50の回転範囲が規制されるようになっており、これらの回転ストッパ80と、ベースブラケット200の係止部204とにより回転規制機構が構成されている。
【0024】
次に、上記のように構成された2軸ヒンジ装置の作用について説明する。
まず、固定側部材1と可動側部材2とが90度の角度を保持した状態(閉状態と称す)にあるとする。この場合、開閉規制機構の開閉ストッパ40の突起400が支持枠体20の補強ブラケット201の側面に当接している。
この状態において、両部材1、2間の角度が開くように固定側部材1に対して可動側部材2を回転させると、固定側部材1に取り付けられた一対の支持軸10に対して、支持枠体20が、該各支持軸10まわりに回転する。
【0025】
この場合、上記各支持軸10の外周には、上記支持枠体20に基部300を取り付けたトルクばね30の円弧状の先端部302が巻き付いているから、支持枠体20は、上記トルクばね30による付勢力(摩擦力)に抗しながら円滑に回転する。
したがって、支持枠体20に上記付勢力を越えた力を加えない限り、この支持枠体20は、支持軸10との角度を保持して任意の位置に停止していることになる。
そして、上記固定側部材1を可動側部材2に対して180度(開状態と称す)になるように開くと、上記開閉ストッパ40の突起400が支持枠体20のベースブラケット200の内面に当接することにより、それ以上の支持枠体20の回転が規制される。
【0026】
また、このようにして、上記固定側部材1を可動側部材2に対して180度になるまで開いて開状態にした場合、上記支承軸50の先端の凹部503に収まっている各支持軸10の先端の凸部105の幅狭部が、支承軸50の誘導溝502に合致する位置に到達する。
したがって、この状態において、固定側部材1に対して可動側部材2を支承軸50の軸線まわりに回転させると、支持軸10の先端の凸部105が支承軸50の先端の誘導溝502内に進入することにより、支承軸50が、その軸線まわりに、上記支持枠体20及び支持軸10に対して円滑に回転する。
【0027】
ここで、上記両部材1、2の間の角度が上記開状態以外の場合には、上記支承軸50の先端の凹部503に収まっている各支持軸10の先端の凸部105の幅狭部が、支承軸50の誘導溝502に合致していないから、該凸部105が誘導溝502内に進入することはできず、したがって、支承軸50が、その軸線まわりに、支持枠体20に対して回転することはない。
【0028】
また、上記支承軸50がその軸線まわりに回転する際には、この支承軸50のまわりでかつ支持枠体20と固定ブラケット500との間に、クリックばね60がばね受け70に係合した状態で装着されているから、このクリックばね60の付勢力が支持枠体20に加わることにより、支承軸50は、この付勢力(摩擦力)に抗しながら円滑に回転する。
したがって、支承軸50に上記付勢力を越えた力を加えない限り、支承軸50(可動側部材2)は、支持枠体20(固定側部材1)との角度を保持して任意の位置に停止していることになる。
【0029】
さらに、上記回転規制機構が設けられているから、上記支承軸50は、この支承軸50に装着された回転ストッパ80の突起800が、支持枠体20の係止部204の一対の係止穴部205と係止するまでの範囲内において、円滑にその軸線まわりに回転することができる。
さらにまた、上記支持枠体20の係止溝207に、クリックばね60の突出部601が係脱するように構成したから、この突出部601が係止溝207に係合することにより、可動側部材2が、固定側部材1に対して平行な位置及び該位置から180度回転した位置において、円滑に位置決め固定される。
【0030】
以上説明したように、本実施の形態の2軸ヒンジ装置においては、固定側部材1に対して可動側部材2を、その閉状態から開状態に至るまで、滑らかにかつ確実に開閉することができるとともに、開状態において、可動側部材2を、支承軸50の軸線まわりに所定の回転範囲のなかで、円滑にかつ容易に回転させることができ、しかも可動側部材2を固定側部材1に対して平行な位置及びこの位置から180度回転した位置の二つの位置において、位置決め停止させることができる一方、これらの可動側部材2の開閉操作及び回転操作の際に、任意の位置(姿勢)を保持した状態で可動側部材2を停止させておくことができる。
【0031】
また、上記一対の支持軸10の先端の間に、支承軸50の先端を位置させ、各支持軸10の軸線と支承軸50の軸線とを直角に交差させているから、各支持軸10が支承軸50の先端部に衝き合わされることにより、本実施形態の2軸ヒンジ装置の、上記支承軸50の軸線に沿った方向の長さを短くすることができ、その分、装置を小型化することができる。
さらに、上記支承軸50を中空状に形成したから、この中空穴を利用してFPC等のケーブルを通すことができて、軸に巻き付けて使用しないために断線の危険性がない。
【0032】
なお、本実施の形態においては、選択的誘導機構として、支承軸50の先端に形成された円弧状の誘導溝502と、この誘導溝502に進入可能な支持軸10の先端の幅狭な凸部105とを挙げて説明したが、これに限らず、たとえば、支承軸50に、その先端の各凹部503に連なる円弧状の誘導凸条を形成するとともに、この誘導凸条に係止する溝を支持軸10の先端面に形成するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明の請求項1は、第1の部材に対して第2の部材が所定範囲内において第1の回転軸線まわりに回転自在に設けられ、これらの部材が一定の角度を保った状態において、上記第1の回転軸線に対して直交する第2の回転軸線まわりに上記第2の部材が回転自在に設けられた2軸ヒンジ装置であって、上記第1の部材に、一対の支持軸がそれらの軸線を一致させた状態において所定間隔をあけて設けられ、これらの支持軸に、支持枠体が、この支持枠体内に上記各支持軸を挿通した状態で回転自在に設けられ、かつ上記第2の部材に支承軸が設けられるとともに、上記支持枠体内に上記支承軸を挿通しかつこの支承軸を上記各支持軸に対して直交させた状態で、上記支持枠体に上記支承軸が回転自在に設けられ、この支承軸の先端外周に、上記各支持軸の先端を収める凹部が形成され、かつ上記各支持軸の先端と上記支承軸の先端との間に、上記各支持軸の先端を上記支承軸の凹部に連なる誘導路に沿って誘導する選択的誘導機構が設けられたものであるから、第1の部材に対して第2の部材を開閉させる場合に、第2の部材を支持枠体及び支承軸とともに、第1の部材に設けられた一対の支持軸(第1の回転軸線)まわりに回転させる一方、第2の部材を第1の部材に対して第2の回転軸線まわりに回転させる場合に、支持軸と支持枠体及び支承軸との間を一定の角度に保った状態において、選択的誘導機構によって、各支持軸の先端を支承軸の凹部から誘導路に誘導して、支承軸を第2の部材とともに、支持軸及び支持枠体に対して回転させる。
したがって、一対の支持軸間に配された支持枠体が、これらの支持軸と支承軸を互いに直交させた状態で、上記各支持軸及び支承軸をそれぞれ回転自在に支持することによって、第1、第2の部材間における所望の開閉操作及び回転操作を円滑にかつ確実に行うことができる。
また、一対の支持軸の先端の間に、支承軸の先端を位置させ、各支持軸の軸線と支承軸の軸線とを直角に交差させて構成されているから、各支持軸が支承軸の先端部に衝き合わされることにより、2軸ヒンジ装置の、上記支承軸の軸線に沿った方向の長さを短くすることができ、その分、装置を小型化することができる。したがって、構造が簡単で小型の製品を容易に製造することができる。
【0034】
本発明の請求項2は、選択的誘導機構が、各支持軸の先端に形成された幅狭の凸部あるいは溝と、支承軸の先端外周に形成された誘導溝あるいは誘導凸条とから構成されたものであるから、各支持軸の先端の幅狭の凸部あるいは溝と、支承軸の先端外周の誘導溝あるいは誘導凸条とを係止することにより、各支持軸の先端を支承軸の誘導路(誘導溝あるいは誘導凸条)に沿って円滑に案内することができて、第1の部材と第2の部材とが一定の角度を保った状態において、支承軸(第2の部材)を支持枠体及び支持軸(第1の部材)に対して容易にかつ確実に回転させることができる。
【0035】
本発明の請求項3は、各支持軸と支持枠体との間に付勢部材が設けられたものであるから、付勢部材によって、各支持軸と支持枠体間に所定の付勢力が付加された状態で、この付勢力に抗しながら各支持軸に対して支持枠体が回転することにより、支持枠体に上記付勢部材の付勢力を上回る力を加えない限り、支持枠体はその姿勢を維持することができる。
【0036】
本発明の請求項4は、支持枠体と支承軸との間にバネ部材が設けられたものであるから、バネ部材によって、支持枠体と支承軸間に所定の付勢力が付加された状態で、この付勢力に抗しながら支持枠体に対して支承軸が回転することにより、支承軸に上記バネ部材の付勢力を上回る力を加えない限り、支承軸はその姿勢を維持することができる。
【0037】
本発明の請求項5は、各支持軸と支持枠体との間に、この支持枠体の、上記第1の回転軸線まわりの回転範囲を規制する開閉規制機構が設けられたものであるから、各支持軸と支持枠体との間に設けられた開閉規制機構によって、支持軸に対する支持枠体の回転範囲を規制することにより、支持枠体を支持軸まわりに所定の範囲内において滑らかに回転させることができ、所定の閉位置及び開位置において確実に位置決め停止させることができる。
【0038】
本発明の請求項6は、支持枠体と支承軸との間に、この支承軸の、上記第2の回転軸線まわりの回転範囲を規制する回転規制機構が設けられたものであるから、支持枠体と支承軸との間に設けられた回転規制機構によって、支持枠体に対する支承軸の回転範囲を規制することにより、支承軸を支持枠体まわりに所定の範囲内において円滑に回転させることができ、所定の回転停止位置において確実に位置決め停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の一形態を示す正面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】 図1の右側面図である。
【図4】 図1の補強ブラケットを除いた状態の左側面図である。
【図5】 図1の左側面図である。
【図6】 図1のVI−VI線矢視図である。
【図7】 図6において支持軸に対して支持枠体を90度回転させた状態の説明図である。
【図8】 図1のVIII−VIII線矢視図である。
【図9】 図1を下からみた下面図である。
【図10】 ベースブラケットの正面図である。
【図11】 図10の右側面図である。
【図12】 図10の背面図である。
【図13】 図10の平面図である。
【図14】 補強ブラケットの正面図である。
【図15】 支持軸の正面図である。
【図16】 図15の下面図である。
【図17】 支承軸の正面図である。
【図18】 図17の下面図である。
【図19】 図17の右側面図である。
【図20】 バネ受けの正面図である。
【図21】 クリックばねの正面図である。
【図22】 図21の右側面図である。
【図23】 図21の下面図である。
【図24】 回転ストッパの正面図である。
【図25】 開閉ストッパの正面図である。
【図26】 トルクばねの正面図である。
【符号の説明】
1 固定側部材(第1の部材)
2 可動側部材(第2の部材)
10 支持軸
20 支持枠体
30 トルクばね(付勢部材)
40 開閉ストッパ(開閉規制機構)
50 支承軸
60 クリックばね(バネ部材)
80 回転ストッパ(回転規制機構)
105 凸部(選択的誘導機構)
502 誘導溝(誘導路、選択的誘導機構)
503 凹部

Claims (6)

  1. 第1の部材に対して第2の部材が所定範囲内において第1の回転軸線まわりに回転自在に設けられ、これらの部材が一定の角度を保った状態において、上記第1の回転軸線に対して直交する第2の回転軸線まわりに上記第2の部材が回転自在に設けられた2軸ヒンジ装置であって、
    上記第1の部材に、一対の支持軸がそれらの軸線を一致させた状態において所定間隔をあけて設けられ、
    これらの支持軸に、支持枠体が、この支持枠体内に上記各支持軸を挿通した状態で回転自在に設けられ、かつ
    上記第2の部材に支承軸が設けられるとともに、
    上記支持枠体内に上記支承軸を挿通しかつこの支承軸を上記各支持軸に対して直交させた状態で、上記支持枠体に上記支承軸が回転自在に設けられ、
    この支承軸の先端外周に、上記各支持軸の先端を収める凹部が形成され、かつ上記各支持軸の先端と上記支承軸の先端との間に、上記各支持軸の先端を上記支承軸の凹部に連なる誘導路に沿って誘導する選択的誘導機構が設けられたことを特徴とする2軸ヒンジ装置。
  2. 選択的誘導機構が、各支持軸の先端に形成された幅狭の凸部あるいは溝と、支承軸の先端外周に形成された誘導溝あるいは誘導凸条とから構成されたことを特徴とする請求項1記載の2軸ヒンジ装置。
  3. 各支持軸と支持枠体との間に付勢部材が設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の2軸ヒンジ装置。
  4. 支持枠体と支承軸との間にバネ部材が設けられたことを特徴とする請求項1、2または3記載の2軸ヒンジ装置。
  5. 各支持軸と支持枠体との間に、この支持枠体の、上記第1の回転軸線まわりの回転範囲を規制する開閉規制機構が設けられたことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の2軸ヒンジ装置。
  6. 支持枠体と支承軸との間に、この支承軸の、上記第2の回転軸線まわりの回転範囲を規制する回転規制機構が設けられたことを特徴とする請求項1、2、3、4、または5記載の2軸ヒンジ装置。
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