JPH0726744Y2 - はね上げ機構付き軸ロック装置 - Google Patents

はね上げ機構付き軸ロック装置

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JPH0726744Y2
JPH0726744Y2 JP1988112745U JP11274588U JPH0726744Y2 JP H0726744 Y2 JPH0726744 Y2 JP H0726744Y2 JP 1988112745 U JP1988112745 U JP 1988112745U JP 11274588 U JP11274588 U JP 11274588U JP H0726744 Y2 JPH0726744 Y2 JP H0726744Y2
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coil spring
shaft
metal fitting
shaft body
display unit
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高一 小林
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Toshiba Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、携帯型コンピュータやワードプロセッサ等
の表示部が回動可能な機器等の回転軸に用いられる、は
ね上げ機構とロック機構とを備えた軸ロック装置に関す
る。
(従来の技術) 液晶デバイス(LCD)やプラズマディスプレイ等を用い
た板状の表示部を持つ携帯型コンピュータやワードプロ
セッサ等の機器等では、開閉して使用・収納する、蓋を
兼ねた回動自在な表示部を備えているものがある。
このような回動自在な表示部には、機器等の蓋として閉
じてロックされている状態から、このロックを解除する
ことにより、蓋(表示部)が表示面を前方に向けて使用
可能な状態となる所定の角度まで自動的に開くはね上げ
機構を有するものがある。また、使用時にこの表示部を
使いやすい任意の角度に傾けると、その位置で固定され
るロック機構を備えていることもある。
第5図は、このようなはね上げおよびロック機構を備え
た表示部を有する携帯型ワードプロセッサの一例を示す
斜視図である。
本体7に対し表示部6が回動自在に、はね上げ機構およ
び回転軸のロック機構により軸着されている。
また第6図は、上述したような、はね上げ機構およびロ
ック機構の両者を兼ねた一従来例のはね上げ機構付き軸
ロック装置の斜視図、第7図は同例装置のA−A断面図
である。
1は軸体であり、この軸体1は受け金具5の穴51に挿着
されている。この受け金具5は本体7に固着されてい
る。2ははね上げ用のアームであり、このアーム2に
は、コイルバネ3の一端31が引掛かる舌部21が突設され
ている。4は保持金具であり、はね上げ対象の、例えば
第5図の表示部6等に固定されている。この保持金具4
に前記コイルバネ3の他端32が固定されている。このコ
イルバネ3の径は軸体1の外径寸法よりわずかに大き
く、コイルバネ3と軸体1との間にある摩擦力を持って
すべりながら回動するようになされている。
第5図において、本体7に対し表示部6を開いた使用状
態では、第6図のコイルバネ3の一端31は舌部21から離
れ、すなわち第6図の矢印と逆方向に回転して移動して
おり、コイルバネ3はその他端32が保持金具4に保持さ
れるだけで、保持金具4とともに軸体1に対し、ある摩
擦力を持って回動自在となっている。そして表示部6を
任意の角度に回転させると、保持金具4とともにコイル
バネ3は軸体1の周囲を回転し、表示部6の回転を止め
た位置で、前記摩擦力によりそのまま保持される。この
ようにロック機構が構成されている。
また、はね上げ機構としては、例えば第5図の表示部6
を機器前方に倒して閉じることにより、保持金具4は第
6図の矢印方向に回転し、コイルバネ3の他端32も同方
向に回転される。ところがコイルバネ3は、その一端31
がアーム2の舌部21に引掛かるため回転できず、捩じら
れて反力が生じる。
こうして生じたコイルバネ3の反力により、例えば第5
図の表示部6を閉じた状態で本体7に結合するロック等
が解除されると、保持金具4が第6図矢印方向と逆の方
向にはね上げられ、この保持金具4とともに表示部6を
回転させて使用状態に開かせることになる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の構成では、コイルバネ
と軸体とのスベリを利用した、回転モーメントに対す
る、軸とバネとの径の差による摩擦力によるものである
ため、この軸とバネとの径等に高精度が要求され、寸法
管理が極度に難しいものとなる。
また、摩擦抵抗を伴うスベリによる軸体の摩耗を防止す
るために、軸体外周面に表面焼入れ等の処理が必要とな
り、製作に手間を要し、また費用もかかることになる。
さらにまた、上記のコイルバネはバネを開く方向に力を
加え、その反力によりはね上げる機構であるため、バネ
の反力がかかり、当該はね上げ機構付き軸ロック装置を
用いた機器等の開閉寿命にバラツキが生じるという問題
があった。
この考案は、このような従来の事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、軸方向のバネ圧による摩擦を利用し、
寸法管理がラフで済み、コストも安くでき、かつ従来と
同一以上の機能を持つようなはね上げ機構付き軸ロック
装置を提供することにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) このような目的を達成するために、この考案では、両端
を引掛け得るよう折曲げたコイルバネと、このコイルバ
ネの折曲げた一端を所定の幅で移動自在に保持する切り
欠き部及びこのコイルバネが回動自在に被さる、該コイ
ルバネの自由長さより若干短い円筒部を有する軸体と、
該コイルバネの折曲げた他端が固着され、前記軸体に該
コイルバネを圧縮しながら回動自在に取付けられる金具
と、この金具を挾んで前記コイルバネの取付側とは反対
側に前記金具とともに前記軸体に取付けられ、該金具が
前記軸体に対して回動するときに所定の回転摩擦を生じ
る摩擦板と、を備えたはね上げ機構付き軸ロック装置を
創案した。
(作用) このような構成を備えたはね上げ機構付き軸ロック装置
によれば、例えば軸体を本体に固着し、金具を回動体に
固定することにより、本体に対する回動体のはね上げ機
能および任意の角度でのロック機能が容易に実現でき
る。
すなわち、回動体を回転させると、この回動体に固定さ
れた金具もともに回転し、さらにこの金具に他端が保持
されたコイルバネも回転させようとする。このとき、該
コイルバネの一端は、本体に固着された軸体の切り欠き
部に、所定の幅で移動自在に保持されている。
この切り欠き部に設けられた移動自在な所定の幅の範囲
内であれば、コイルバネも前記金具ともに回転する。そ
して前記金具が停止すると、摩擦板により生じる摩擦力
のために該金具と軸体とは互いにそれ以上回転すること
なく保持される。こうして、従来のようにコイルバネと
これが被さった軸体の円筒部との摩擦力によらず、ロッ
ク機能が実現される。
また、前記切り欠き部の所定幅の範囲外になれば、その
切り欠き端で該コイルバネの一端が係止され、コイルバ
ネは捩じられて反力を蓄えるようになる。こうして、回
動体を回転させた状態で押えが外れると、コイルバネが
復元しようとし、金具を介して該回動体をはね上げる。
このようにして、はね上げ機能も実現されるようにな
る。
(実施例) 第1図は、この考案を適用した一実施例の、はね上げ機
構付き軸ロック装置の斜視図を示したものであり、第2
図はその断面図である。また、この例のはね上げ機構付
き軸ロック装置を採用した一具体例の携帯型ワードプロ
セッサの斜視図を第5図に示す。
1は金属もしくはプラスチック製の軸体で、この軸体1
は第5図の本体7に固着される受け金具5の支持穴51に
挿着される。3はコイルバネであり、このコイルバネ3
のバネ自由長は、第2図に示す軸体1の寸法Lより長く
設定されている。コイルバネ3の両端は、それぞれ略直
角に曲げ加工されており、その一端31は、軸体1の周囲
に設けられた切り欠き部11に差込まれている。また他端
32は、保持金具4に形成した保持穴41に差込まれ、保持
金具4の回転時に一体に回転するようになされている。
10は回転ロックのための高摩擦ワッシャで、表面の粗い
金属もしくは硬質ゴム等を用いて形成されている。8は
金属ワッシャであり、この金属ワッシャ8と前記高摩擦
ワッシャ10とを挟み、軸体1と保持金具4とを回動自在
に組付けるネジ9がある。このネジ9により、コイルバ
ネ3をその長手方向に圧縮し、その反力により軸体1と
受け金具5および高摩擦ワッシャ10との間で回転摩擦を
生じさせている。
なお、上記高摩擦ワッシャ10は、回転モーメントが大き
い場合に必要であるが、回転モーメントが小さい時には
前記金属ワッシャ8だけで代用可能である。
次に、この一実施例のはね上げ機構付き軸ロック装置の
動作について、上記第5図の携帯型ワードプロセッサと
ともに説明する。
第3図は、このワードプロセッサの表示部6を閉じた状
態(2点鎖線で示す)および開きかけた状態を示し、ま
た第4図は、表示面61を機器正面に向けた使用時の状態
を示す。
第3図の71は、本体7前部のキーボードであり、2点鎖
線で示す閉じた収納状態では、表示部6が表示面61を下
にしてこのキーボード71上に被さっていることを表わし
ている。
コイルバネ3の一端31は、軸体1に設けた切り欠き部11
に差込まれており、この切り欠き部11の切り欠き幅によ
る所定の角度(表示部6の使用時の回動可能な角度範囲
に一致する)間で自由に動くことができる。なお、この
使用時の状態では、コイルバネ3にかかる回転モーメン
トは零となっている。この状態で、表示部6を回動可能
な範囲内の任意の角度まで回転させると、保持金具4と
ともにコイルバネ3も回転し、回転を停止した位置で、
このコイルバネ3により圧力がかかっている高摩擦ワッ
シャ10および(もしくは)金属ワッシャ8の摩擦力によ
り保持される。
このようにして、表示部6の回転軸のロック機能が実現
される。
また、表示部6を回動させて本体1の前方に倒し、表示
面61を下にして閉じようとした時には、コイルバネ3の
一端31は、表示部6に連結された保持金具4とともに回
転し、ある角度になると軸体1に設けた切り欠き部11の
溝端aまで達し、それ以上自由に回転できなくなる。そ
して、表示部6を機器前方にさらに回転させると、コイ
ルバネ3は捩れて回転トルクを発生し、保持金具4を介
して表示部6をホップアップさせようとする回転モーメ
ントが働くようになる。
こうして、表示部6を閉じた状態から、ロックを外す等
によって解放すると、上記回転モーメントにより自動的
に展開されるようになる。
このときの回転モーメントの設定は、回転される物体、
例えば上記表示部6等のトルクの大小に応じてコイルバ
ネ3の径や係止点aの位置等によって調整することがで
きる。
このようにして、表示部6の自動はね上げ機能が実現さ
れる。
なお、この考案は上述の実施例に限定されるものではな
く、このようなはね上げ機構および回転軸のロック機構
を必要とする各種の機器等にも、もちろん、適用可能で
ある。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案に係るはね上げ機構付き
軸ロック装置であれば、コイルバネと軸体との摩擦を利
用していないため、これらの径の高精度の寸法出しや対
摩耗耐久性等が不要となり、各構成部品の製作に特殊な
技術や工程が必要なくなって、短い工数で安価に作製す
ることが可能になる。
また、コイルバネへの応力集中が防止できるようになる
ため、当該装置、従ってこの装置を用いた機器等の長寿
命化を可能にし、この装置を用いた機器等の操作性を向
上させるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した一実施例の、はね上げ機構付
き軸ロック装置の斜視図、第2図は同装置の断面図、第
3図および第4図は同装置を用いたワードプロセッサの
要部側面図で、第3図は収納状態、第4図は使用状態を
示す。第5図は本考案および従来技術に共通なはね上げ
機構付き軸ロック装置を採用した一例の携帯型ワードプ
ロセッサの斜視図、第6図は従来例のはね上げ機構付き
軸ロック装置の斜視図、第7図は第6図におけるA−A
断面図である。 1……軸体、2……アーム、3……コイルバネ、4……
保持金具、5……受け金具、6……表示部、7……本
体、8……金属ワッシャ、9……ネジ、10……高摩擦ワ
ッシャ、11……切り欠き部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端を引掛け得るように折曲げたコイルバ
    ネと、 このコイルバネの折曲げた一端を所定の幅で移動自在に
    保持する切り欠け部及びこのコイルバネが回動自在に被
    される、該コイルバネの自由長さより若干短い円筒部を
    有する軸体と、 該コイルバネの折曲げた他端が固着され、前記軸体に該
    コイルバネを圧縮しながら回動自在に取付けられる金具
    と、 この金具を挟んで前記コイルバネの取付側とは反対側に
    前記金具とともに前記軸体に取付けられ、該金具が前記
    軸体に対して回動するときに所定の回転摩擦を生じる摩
    擦板とを備えることを特徴とするはね上げ機構付き軸ロ
    ック装置。
JP1988112745U 1988-08-30 1988-08-30 はね上げ機構付き軸ロック装置 Expired - Lifetime JPH0726744Y2 (ja)

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JPH0235214U JPH0235214U (ja) 1990-03-07
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JP2554917Y2 (ja) * 1990-06-14 1997-11-19 加藤電機株式会社 ディスプレー体の開閉保持装置
JP3674615B2 (ja) * 2002-12-27 2005-07-20 双葉金属工業株式会社 ヒンジ装置
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TWM523266U (zh) * 2016-03-07 2016-06-01 華碩電腦股份有限公司 電子裝置之鉸接組件
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JPS6256613A (ja) * 1985-09-05 1987-03-12 Mitsubishi Electric Corp 位置決め装置

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