JP2573474Y2 - チルトヒンジ - Google Patents

チルトヒンジ

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JP2573474Y2
JP2573474Y2 JP1991113223U JP11322391U JP2573474Y2 JP 2573474 Y2 JP2573474 Y2 JP 2573474Y2 JP 1991113223 U JP1991113223 U JP 1991113223U JP 11322391 U JP11322391 U JP 11322391U JP 2573474 Y2 JP2573474 Y2 JP 2573474Y2
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JP
Japan
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control member
rotating shaft
washer
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JP1991113223U
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JPH0557431U (ja
Inventor
良宏 大塚
Original Assignee
加藤電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ラップトップ型の小
型パソコンやワープロのようなOA機器のディスプレー
体を装置本体に対して開閉するのに用いて好適なチルト
ヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラップトップ型のOA機器で装置
本体に対しディスプレー体をチルトヒンジを介して開閉
自在に取り付けたものは、該ヒンジがディスプレー体を
その使用開成角度で安定停止保持させることのできる機
能を有していることが要求され、そのための構成として
摩擦手段だけを用いたものが公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この従来のチルトヒン
ジは、ディスプレー体の装置本体に対する全開成角度範
囲において摩擦手段が機能するので、ディスプレー体の
開成時において該ディスプレー体の重量と摩擦手段の摩
擦力が重畳的に作用して、重くなるという問題があっ
た。
【0004】この考案の目的は、ディスプレー体の閉成
状態から一定開成角度までは該ディスプレー体を軽く弾
ね上げて自動的に開くことができ、ディスプレー体の使
用開成角度範囲内においては摩擦手段のみによる摩擦力
が作用するように構成した、OA機器用チルトヒンジを
提供せんとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ためにこの考案は、装置本体側に取り付けられるべき取
付部材と、この取付部材の軸受プレートに回動可能に軸
着されディスプレー体を支持する回転シャフトと、前記
軸受プレートに回転シャフトと同一方向に突設された支
軸と、この支軸に一端部を一定範囲においてのみ揺動可
能に係止され他端部を前記回転シャフトに回動可能に軸
着された制御部材と、この制御部材と前記回転シャフト
との間に設置された摩擦手段と、前記制御部材を前記デ
ィスプレー体の開成方向へ揺動附勢させる弾性手段とか
ら成り、前記制御部材の回転シャフト側の一部と回転シ
ャフトとが前記ディスプレー本の所定閉成角度の範囲に
おいて係合するように構成したものである。
【0006】この考案はさらに、摩擦手段が回転シャフ
トの大径部の一側面と制御部材の一側面との間にその中
心部に該回転シャフトの小径部を挿通させつつ介在され
たスライダーワッシャーと、前記制御部材の他側面にそ
の中心部に該回転シャフトの小径部を挿通させつつ順に
介在されたスラストワッシャー、スプリングワッシャ
ー、及び押え用平ワッシャーとから成り、回転シャフト
の小径部の端部をかしめることにより各ワッシャーが互
いに圧接状態になるように構成したものである。
【0007】
【作用】回転シャフトには摩擦手段が付設されているの
で、この回転シャフトに取り付けられたディスプレー体
は、全開成角度において摩擦手段による摩擦力によりブ
レーキ作用を受け、任意の開成角度で自在に停止保持で
きるが、この考案はさらに回転シャフトを一定の回転角
度範囲においてのみ、これをディスプレー体の開成方向
へ附勢する制御部材を弾性手段を作用させて設けたもの
で、ディスプレー体のロック装置を外すと、その閉成時
から一定の開成角度までディスプレー体は摩擦手段の摩
擦力に抗して自動的に開かれる。しかる後は制御部材か
らの附勢力を受けないので摩擦手段の摩擦力により任意
の開成角度で自由に停止可能に開かれることになる。
【0008】
【実施例】図面はこの考案の一実施例を示し、図1にお
いてキーボード1を設けた、例えばワードプロセッサー
の装置本体2には、液晶を用いたディスプレー体4が突
出部3を介して開閉自在に取り付けられている。実施例
ではディスプレー体4を開いた状態のものを示してある
が、不使用時には閉じられており、ディスプレー体4よ
り突設させた係止片4a、4aと、装置本体2側に設け
た係止手段2a、2aから成るロック装置によりロック
されている。
【0009】ディスプレー体4を開閉させるチルトヒン
ジは、ディスプレー体4の一側部の図1のA視の部分に
設置されており、その構造は図2以下に示されている。
勿論、このチルトヒンジをディスプレー体4の両側部に
設置しても良い。
【0010】図面によれば5は取付部材であり、装置本
体2側に取り付けられている。この取付部材5は側面凸
形状に曲折した取付ベース5aとこの取付ベース5aの
一側より垂設した軸受プレート5bを有し、軸受プレー
ト5bには軸受穴6が設けられている。この軸受穴6に
は支持部材を兼ねる回転シャフト7がその略中央部の取
付部7aを軸受けさせている。この回転シャフト7は取
付部7aに続いて大径部7bと小径部7cを有し、取付
部7aの端部の両側を削り取ることによって構成した略
矩形状の固定部7dには、ディスプレー体4の一側部が
固着されている。8と9は回転シャフト7が取付部材5
より抜け出ないようにする平ワッシャーとEリングであ
る。
【0011】10は制御部材であり、その一側部に設け
た挿通穴10aに小径部7cを挿通させて回動可能に軸
着されている。この制御部材10の一側面と大径部7b
の一側面との間には、その中心部に設けた挿通穴11a
に小径部7cを挿通させて例えばナイロン製のスライダ
ーワッシャー11が介在されている。制御部材10の他
側面側には、それぞれの中心部に設けた挿通穴12a、
13a、14aに小径部7cを挿通させて例えば燐青銅
製のスラストワッシャー12、スプリングワッシャー1
3、及び押え用平ワッシャー14の順で設置されてお
り、小径部7cの端部をかしめることにより、各ワッシ
ャーが圧接状態となって摩擦手段15を構成するように
なっている。制御部材10からは係止片10bが突設さ
れ、この係止片10bは回転シャフト7の大径部7bよ
り突設したピン7eとディスプレー体4の所定の閉成角
度の範囲において係合し、ディスプレー体4が後述する
捩じりコイルスプリングの弾力に抗して閉じられるよう
に構成されている。
【0012】軸受プレート5bには、さらに支軸16が
回転シャフト7と並んでその小径部7cの方向へ突設さ
れており、この支軸16の小径部16aにその他端部に
設けた長穴10cを係合させて、平面略クランク形状を
呈する制御部材10が一定の範囲において揺動可能に取
り付けられている。支軸16には弾性手段の一例である
捩じりコイルスプリング17が環巻きされており、その
端部17aは制御部材10より突設した突片10aへ係
止され、他端部17bは、駆動プレート5より突設した
係止突片5cへそれぞれ係止されることによって制御部
材10をディスプレー体4の開成方向へ一方向へ揺動附
勢させている。
【0013】したがって、ディスプレー体4を装置本体
2に対して閉じた際には、図2に示したように、回転シ
ャフト7の大径部7bより突設したピン7eは、制御部
材10の係止片10bを捩じりコイルスプリング17の
弾力に抗して反時計方向へ揺動させ押し上げた状態にあ
るが、ディスプレー体4のロック装置を外すと、制御部
材10が捩じりコイルスプリング17の弾力により支軸
16と係合させた長穴10cの範囲において摩擦手段1
5の摩擦力に抗して回転シャフト7を支点に揺動し、該
回転シャフト7を時計方向のディスプレー体4の開成方
向へ回転させるので、この回転シャフト7に一側端部を
固着しているディスプレー体4は自動的に開かれる。こ
の時の開成角度は実施例のもので約10゜であり、この
状態を示したものが図5である。
【0014】これ以上の開成角度においては、制御部材
10の係止片10bと回転シャフト7の大径部7bのピ
ン7eとの係合が解離されるので、ディスプレー体4は
摩擦手段15の摩擦力に抗して開閉され、この摩擦力に
よって90°から125°の範囲の使用角度において自
由に停止保持されるものである。この状態を示したもの
が図6である。
【0015】尚、摩擦手段15を構成する各ワッシャー
の配列及び種類は実施例以外のものに自由に変えること
ができ、弾性手段は板バネ、圧縮コイルスプリング、引
張コイルスプリング等に変えることができる。また、弾
性手段の弾力を調節してディスプレー体4が自動的に開
くようにしなくとも、軽く開くようにすることは任意で
ある。
【0016】
【考案の効果】この考案は以上のように構成したので、
次のような効果を奏し得る。
【0017】請求項1のように構成すると、ディスプレ
ー体を支持する回転シャフトは一定の回動範囲において
のみ、摩擦手段の摩擦力に勝る弾力で回転シャフトを回
転させる制御部材によって、自動的に回転するか、或は
軽く開かれるので、装置本体に対して閉じたディスプレ
ー体を所定の開成角度範囲まで自動的に、或は軽く開く
ことにより、操作性が向上するものである。また、閉じ
られるディスプレー体は、所定の閉成角度より捩じりコ
イルスプリングを作用させた制御部材によって急激に閉
じることがない。
【0018】請求項2のように構成すると、軸受プレー
トと回転シャフトの大径部との間に介在されたスライダ
ーワッシャーと、とくに焼きの入っているスプリングワ
ッシャーと軸受プレートとの間に介在された燐青銅製の
スラストワッシャー6により、摩耗が防止され永年使用
の後において摩擦力が減退するのを可及的に防止するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るチルトヒンジを用いたワードプ
ロセッサーの斜視図である。
【図2】この考案に係るチルトヒンジの側面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】この考案に係るチルトヒンジの動作を説明する
ための説明図である。
【図6】この考案に係るチルトヒンジの動作を説明する
ための説明図である。
【符号の説明】
2 装置本体 4 ディスプレー体 5 取付部材 5b 軸受プレート 7 回転シャフト 7b 大径部 7c 小径部 10 制御部材 11 スライダーワッシャ− 12 スラストワッシャー 13 スプリングワッシャ− 14 押え用平ワッシャ− 15 摩擦手段 16 支軸 17 捩じりコイルスプリング(弾性手段)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体側に取り付けられるべき取付部
    材と、この取付部材の軸受プレートに回動可能に軸着さ
    れディスプレー体を支持する回転シャフトと、前記軸受
    プレートに回転シャフトと同一方向に突設された支軸
    と、この支軸に一端部を一定範囲においてのみ揺動可能
    に係止され他端部を前記回転シャフトに回動可能に軸着
    された制御部材と、この制御部材と前記回転シャフトと
    の間に設置された摩擦手段と、前記制御部材を前記ディ
    スプレー体の開成方向へ揺動附勢させる弾性手段とから
    成り、前記制御部材の回転シャフト側の一部と回転シャ
    フトとが前記ディスプレー体の所定の閉成角度の範囲に
    おいて係合するように構成したことを特徴とする、チル
    トヒンジ。
  2. 【請求項2】 摩擦手段が、回転シャフトの大径部の一
    側面と制御部材の一側面との間にその中心部に該回転シ
    ャフトの小径部を挿通させつつ介在されたスライダーワ
    ッシャーと、前記制御部材の他側面にその中心部に該回
    転シャフトの小径部を挿通させつつ順に介在されたスラ
    ストワッシャー、スプリングワッシャー、及び押え用平
    ワッシャーとから成り、回転シャフトの小径部の端部を
    かしめることにより各ワッシャーが互いに圧接状態にな
    るように構成したことを特徴とする、請求項1記載のチ
    ルトヒンジ。
JP1991113223U 1991-12-28 1991-12-28 チルトヒンジ Expired - Lifetime JP2573474Y2 (ja)

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JP1991113223U JP2573474Y2 (ja) 1991-12-28 1991-12-28 チルトヒンジ

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JPH0557431U JPH0557431U (ja) 1993-07-30
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EP2380497A1 (en) 2007-04-06 2011-10-26 Hitachi Aloka Medical, Ltd. Ultrasound diagnostic apparatus

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JPH0557431U (ja) 1993-07-30

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