JP2008089054A - ヒンジ装置及びヒンジ装置を備える機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】開閉機能と回転機能とを備えるヒンジ装置に関し、コンパクト化を図る。
【解決手段】開閉機能と回転機能とを備えるヒンジ装置(2)であって、一対の軸受部(12、14)を備える第1の軸フレーム部(4)と、第1の軸フレーム部の前記軸受部に回動可能に支持された第2の軸フレーム部(6)とを以て開閉機能が実現され、第2の軸フレーム部に回転可能に支持された回転軸(8)を以て回転機能が実現される。前記回転軸を貫通させる貫通孔を備えて移動可能なスライダ(22)と、第2の軸フレーム部に固定された第1のカムのカム面にスライダに取り付けられた第2のカムのカム面を対向させてなるカム機構(20)と、第2のカムと前記スライダとの間に両者を拡開させる方向の復元力を作用させるスプリング(24)とにより、開閉機能の開閉に対してトルクを付与している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、開閉機能と回転機能とを備えて部材間を連結し、各部材の回転や部材間の開閉等の操作に用いられるヒンジ機構に関し、特に、開閉軸部と回転軸とを直交させたヒンジ装置及びヒンジ装置を備える機器に関する。
ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ、ディジタルカメラ等の機器では、筐体部と、モニタ部との間にヒンジ装置が設置され、このヒンジ装置によって筐体部とモニタ部とを連結するとともに、筐体部とモニタ部とを回動させたり、折り畳む等の機械的な操作が可能である。このようなヒンジ装置には、機器の仕様や一定角度で停止できる等の機能を実現するため、例えば、各軸に独立した回転角度を規制する機能を有すること、各軸に一定の摺動回転トルクの発生機能を有すること、各軸に一定角度の位置で回転抵抗を生じるクリック感発生機能を有すること等が求められている。
このようなヒンジ装置に関し、特許文献1には、支持壁の一部に回転規制のスリットを設けたものが開示され、特許文献2には、支持壁面にばね力により摩擦板を押しつけるものが開示され、特許文献3には、回転する円盤の外周円に設けた凸部を凹状板ばねで受け、両者を摺動させるものが開示され、特許文献4では、2軸構成のヒンジ機構が開示されている。また、特許文献5では、開閉軸の摺動回転トルクを発生するためのカム機構及びばねが開閉軸の一端側に配置されたものが開示されている。
特開平8−270638号公報(要約及び図3等)
特開平9−329127号公報(要約及び図1等)
特開平10−68412号公報(要約及び図1等)
特開2000−240636号公報(要約及び図1等)
特開2004−360758号公報(要約及び図1等)
ところで、2軸構成のヒンジ機構(特許文献4)は、特許文献1〜3に開示された機能を2軸構成で実現したものであるが、開閉軸に複雑な加工を必要とし、加工コストが高くなるという課題がある。また、特許文献5に開示されたヒンジ機構では、カム機構及びばねが開閉軸の一端側に配置されているため、カム機構及びばねが回転部分に占める割合が大きく、これがヒンジ装置の小型化を妨げている。
そこで、本発明の目的は、開閉機能と回転機能とを備えるヒンジ装置に関し、コンパクト化を図ることにある。
また、本発明の他の目的は、開閉機能と回転機能とを備えるヒンジ装置を用いる機器に関し、機器内のヒンジ装置のコンパクト化を図ることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、開閉機能と回転機能とを備えるヒンジ装置であって、一対の軸受部を備える第1の軸フレーム部と、第1の軸フレーム部の前記軸受部に回動可能に支持された第2の軸フレーム部とを以て開閉機能が実現され、第2の軸フレーム部に回転可能に支持された回転軸を以て回転機能が実現される。前記回転軸を貫通させる貫通孔を備えて第2の軸フレーム部の軸方向に移動可能なスライダと、第2の軸フレーム部に固定された第1のカムのカム面にスライダに取り付けられた第2のカムのカム面を対向させてなるカム機構と、第2のカムと前記スライダとの間に両者を拡開させる方向の復元力を作用させるスプリングとにより、開閉機能の開閉に対してトルクを付与している。
そこで、上記目的を達成するため、本発明の第1の側面は、開閉機能と回転機能とを備えるヒンジ装置であって、一対の軸受部を備える第1の軸フレーム部と、前記第1の軸フレーム部の前記軸受部に回動可能に支持された第2の軸フレーム部と、前記第2の軸フレーム部に回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸を貫通させる貫通孔を備えて移動可能なスライダと、前記第2の軸フレーム部に固定された第1のカムのカム面に前記スライダに取り付けられた第2のカムのカム面を対向させてなるカム機構と、前記第2のカムと前記スライダとの間に両者を拡開させる方向の復元力を作用させるスプリングとを備える構成である。斯かる構成によって、上記目的が達成される。
上記目的を達成するには、上記ヒンジ装置において、好ましくは、前記スライダに前記回転軸の回転角度を規制するストッパ機構を備える構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するには、上記ヒンジ装置において、好ましくは、前記第1の軸フレーム部又は前記第2の軸フレーム部の何れか一方に両者間を回転可能に支持する開閉軸部を備える構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するには、上記ヒンジ装置において、好ましくは、前記軸受部に前記第1の軸フレーム部又は前記第2の軸フレーム部の回転を規制するストッパ部を備える構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するには、上記ヒンジ装置において、好ましくは、前記スライダの前記貫通孔は、前記スライダの移動方向を長径とする長孔である構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するには、上記ヒンジ装置において、好ましくは、前記回転軸に取り付けられたカムと、前記スライダに設けられた突部とを備え、この突部と前記カムとの係合に応じて前記回転軸の回転を抑止する構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
また、上記目的を達成するため、本発明の第2の側面は、第1の部材と第2の部材とを備え、これら第1の部材と第2の部材とを連結するヒンジ装置を用いた機器であって、前記ヒンジ装置が、一対の軸受部を備える第1の軸フレーム部と、前記第1の軸フレーム部の前記軸受部に回動可能に支持された第2の軸フレーム部と、前記第2の軸フレーム部に回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸を貫通させる貫通孔を備えて移動可能なスライダと、前記第2の軸フレーム部に固定された第1のカムのカム面に前記スライダに取り付けられた第2のカムのカム面を対向させてなるカム機構と、前記第2のカムと前記スライダとの間に両者を拡開させる方向の復元力を作用させるスプリングとを備え、前記第1の軸フレーム部と前記第2の軸フレーム部とを以て前記第1の部材と前記第2の部材とを開閉させ、前記回転軸により前記第2の部材を回転させる構成である。斯かる構成により、上記目的が達成される。
以上説明したように、本発明によれば、次の効果が得られる。
(1) 開閉機能と回転機能とを備えるヒンジ装置に関し、カム機構と、スライダと、スプリングとを第1及び第2の軸フレーム部内に設置したので、開閉に適当なトルクを付与することができるとともに、ヒンジ装置のコンパクト化が図られる。
(2) 開閉機能と回転機能とを備えるヒンジ装置を用いる機器においても、ヒンジ装置のコンパクト化により、機器におけるヒンジ装置の占める割合を削減でき、機器の小型化を図ることができる。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態について、図1を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態に係るヒンジ装置の一例を示す斜視図である。
このヒンジ装置2は、開閉機能と回転機能とを備えるヒンジ装置の一例であって、開閉軸として第1の軸フレーム部4及び第2の軸フレーム部6を備え、第2の軸フレーム部6には回転軸8が回転可能に支持されている。回転軸8には固定フレーム部10が固定されている。従って、このヒンジ装置2では、軸フレーム部4と軸フレーム部6との間で矢印Mで示す方向に開閉が可能であり、回転軸8を中心に矢印Nで示す方向に回転が可能である。
開閉機能を実現するため、軸フレーム部4には一対を成す軸受部12、14が形成されており、軸フレーム部6は軸受部12、14の間隔内に設置されて回動可能に支持されている。軸フレーム部4には取付孔16が形成されている。固定フレーム部10にも取付孔18が形成されている。
軸フレーム部6の間隔内には開閉に対するトルク感を付与するための機構として、カム機構20、スライダ22及びコイルスプリング24が設置されている。カム機構20が開閉角度に応じてカム面の噛み合いによりスライダ22を摺動させるのに対し、コイルスプリング24の復元力がスライダ22を介してカム面間に付与されていることにより、トルク感が達成される。
回転軸8は、軸フレーム部6に貫通して支持されているとともに、スライダ22を貫通しており、軸フレーム部4、6との回転中心と直交方向にある。スライダ22は回転軸8との衝突を回避しつつ、カム機構20からの応力やコイルスプリング24の復元力を受けて移動可能である。
そして、軸フレーム部4と軸フレーム部6との間には両者の回転角度を規制する開閉ストッパ機構26が形成され、この実施の形態では、軸フレーム部4の軸受部12、14間に跨がる橋絡部28に対し、衝突する突部30が軸フレーム部6に形成されている。
また、軸フレーム部6と回転軸8との間には、回転軸8の回転角度を規制する回転ストッパ機構32が形成され、また、回転軸8とスライダ22との間には、所定の開閉角度において回転軸8の回転を抑止する回転ストッパ機構34が形成されている。回転ストッパ機構32は、ストッパ片36と軸フレーム部6とで構成される。また、回転ストッパ機構34は、カム板38とスライダ22の突部40とで構成されている。
このように構成されたヒンジ装置2では、既述した通り、軸フレーム部4と軸フレーム部6との間で矢印Mで示す方向に開閉が可能であり、回転軸8を中心に矢印Nで示す方向に回転が可能であるとともに、開閉角度は、突部30と橋絡部28との衝突により開閉角度が規制され、また、回転ストッパ機構32により、回転軸8の回転角度の範囲が規制されるとともに、回転ストッパ機構34により、軸フレーム部4と軸フレーム部6との所定の開閉角度において、即ち、カム機構20の噛み合いと連動し、回転軸8の回転が抑止される。
そこで、このヒンジ装置2では、図2に示すように、軸フレーム部6には軸受部42、44が軸フレーム部4の軸受部12、14に対応して形成され、各軸受部42、44には開閉ストッパ機構26の既述した突部30が形成されている。軸受部42は、第1の開閉軸部46によって回転可能に支持され、開閉軸部46は軸孔48に貫通させ、軸フレーム部4の固定孔50に固定され、この開閉軸部46には、軸フレーム部6の軸受部42の軸孔48に対応する円形の回転支持部51と、コイルスプリング24を固定するための嵌合部52とが形成されている。これに対応し、スライダ22にはコイルスプリング24を嵌合させるための勘合部53が形成されている。コイルスプリング24は、嵌合部52と嵌合部53とに嵌合され、両者間に設置される。
また、軸受部44は、第2の開閉軸部54によって回転可能に支持され、開閉軸部54は軸孔56に貫通させ、軸フレーム部4の固定孔58に固定される。この開閉軸部54には、軸フレーム部6の軸受部44の軸孔56に対応する円形の回転支持部61と、カム機構20の回転側カム60を固定するとともに、スライダ22を摺動可能に支持するためのスライダ支持部62が形成されている。
カム機構20は、回転側カム60とスライダ22に形成された摺動側カム部64とで構成され、回転側カム60は、開閉軸部54を介して軸フレーム部4に固定されており、軸フレーム部4とともに回転可能である。回転側カム60のカム面には突部66及び凹部68、摺動側カム部64のカム面には突部70及び凹部72を備えている。
スライダ22には回転軸8に対してスライダ22の移動を可能にするため、回転軸8を貫通させるための長孔74が形成されている。この長孔74に隣接して回転ストッパ機構34のカム板38に対応する突部40が形成されている。カム板38には、中心部に回転軸8の固定軸部80に固定される固定孔82を備え、周面部に突部40と係合する凹部84、86及び摺動面部88が形成されている。スライダ22がカム板38側に移動し突部40がカム板38の凹部84又は凹部86に嵌まり込むと、回転軸8の回転が抑止される。
軸フレーム部6の本体部90には、回転軸8の回転軸部92を支持する軸受孔94が形成されて回転軸8を回転可能に支持するとともに、立壁部96が形成されている。立壁部96には回転ストッパ機構32のストッパ部98が窓部100とともに形成されている。回転軸8の固定軸部80には回転ストッパ機構32のストッパ板36が固定される。ストッパ板36には、固定軸80に対応する固定孔104が形成されているとともに、ストッパ部98に対応するストッパ片106が形成されている。ストッパ片106とストッパ部98との衝突により、回転軸8の回転角度が規制される。
次に、このヒンジ装置2の動作を説明する。このヒンジ装置2では、直交する2軸回転として、開閉軸部46、54を中心とする軸フレーム部4、6による開閉動作と、その開閉方向と直交する、回転軸8による回転動作とが行える。
軸フレーム部4、6の開閉動作では、図3の(A)に示すように、カム機構20及び回転側カム部60における突部66が凹部72、突部70が凹部68に噛み合っている場合には、コイルスプリング24の復元力により、開閉軸部の嵌合部52とスライダ22の嵌合部53との間を拡開させ、スライダ22はX1方向に移動した状態となる。この場合、長孔74の左縁側に回転軸8の固定軸部80が接触した状態となる。
この状態から軸フレーム部4を矢印Mの方向に回転させると、図3の(B)に示すように、摺動側カム64の突部70と回転側カム60の突部66とが接触し、各突部66、70の互いの斜面を接触しながら移動し、図3の(A)に示すように、各突部66、70の頂部が合致する位置に至る。各突部66、70の互いの斜面を接触しながら移動するに従い、スライダ22はX2方向に移動し、コイルスプリング24は、スライダ22の移動とともに圧縮される。コイルスプリング24の圧縮に応じ、その復元力は効力としてスライダ22、カム機構20を介して軸フレーム部4、6の回転に負荷として作用する。図3の(C)に示すように、カム機構20の各突部66、70の頂部が一致した位置では、コイルスプリング24の復元力が最大となり、軸フレーム部4、6の回転に対する負荷は最大となる。
そして、更に回転を矢印Mの方向に進めると、カム機構20の各突部66、70の頂部が一致した位置から外れ、図3の(A)に示すように、カム機構20の回転側カム部60及び摺動側カム部64における突部66が凹部72、突部70が凹部68に噛み合う状態に移行する。即ち、コイルスプリング24は、最大の圧縮状態から開放され、軸フレーム部4、6の回転に対する負荷が最小となる。
このように、カム機構20による噛み合いとコイルスプリング24の復元力とにより、軸フレーム部4、6間の負荷が開閉角度によって変化し、この負荷の変化が開閉操作を行うユーザに対し、トルク感を生じさせる。そして、最も負荷の高い角度と、最も負荷の小さい角度において、停止角度と認識させることができる。
また、図3の(A)及び(B)に示すように、カム板38に対し、スライダ22の突部40の突出量が小さい場合には、カム板38の回転が可能であり、回転軸8を回転させることができる。これに対し、図3の(C)に示すように、スライダ22が矢印X3の方向の極限位置まで移動すると、カム板38の凹部84にスライダ22の突部40が嵌まり込み、カム板38及び回転軸8の回転が阻止される。この場合、カム板38の凹部84にスライダ22の突部40が嵌まり込んでいない状態から、回転軸8を回転させると、カム板38の凹部84にスライダ22の突部40が嵌まり込むことにより、カム板38及び回転軸8の回転が阻止される。
また、軸フレーム部4、6との開閉は、軸フレーム部6の軸受部42、44にある突部30に軸フレーム部4の橋絡部28が当たることにより、軸フレーム部4の回転が停止されるので、これにより、回転の許容角度が設定されている。
また、図4の(A)に示すように、回転軸8は、ストッパ板36のストッパ片106が軸フレーム部6のストッパ部98に当たる位置から矢印N1の方向に回転させ、図4の(B)に示すように、ストッパ板36のストッパ片106が軸フレーム部6のストッパ部98に当たる位置まで、例えば、330度程度回転させることができ、矢印N1で示す方向とは逆方向(矢印N2方向)に回転させることもできる。
以上説明したように、このヒンジ装置2によれば、開閉軸が第1及び第2の軸フレーム部4、6を以て構成され、両者間にはカム機構20、スライダ22及びコイルスプリング24によってトルクを生じさせ、また、回転軸8への回転はスライダ22の突部40とカム板38とからなる回転ストッパ機構34によっても規制することができる等、多様な機能とともに、ヒンジ装置2のコンパクト化を図ることができる。
〔第2の実施の形態〕
本発明の第2の実施の形態について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、ヒンジ装置を備える機器の構成例において、カム軸側を中心とする回転を示す図、図6は、回転軸を中心とする回転を示す図である。図5及び図6において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
ヒンジ装置2を備える機器200は、第1の部材202と第2の部材204とを備えており、部材202、204間をヒンジ装置2で連結させたものである。部材202には、ヒンジ装置2の軸フレーム部4の軸受部12、14が位置決めされて固定ねじ206により固定され、部材204には、固定フレーム部10が位置決めされて固定ねじ208を以て固定されている。
斯かる構成によれば、ヒンジ装置2の開閉機能により、図5に示すように、部材202に対して部材204を矢印Mで示す方向に開閉させることができるとともに、図6に示すように、部材202と部材204との相対的な位置関係を回転軸8を中心に矢印Nで示すように、回動させて変位させることができる。
このような2軸回転による開閉及び回転が可能であれば、機器200は、例えば、ビデオカメラや携帯電話機等に適用し、所望の回転変位を実現することができ、利便性を高めることができる。また、ヒンジ装置2はコンパクトに構成できるから、ヒンジ装置2を用いた機器200によれば、機器200に対してヒンジ装置2の占める割合を小さくすることができる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、摺動側カム部64をスライダ22に一体に形成した構成例を例示したが、摺動側カム部64をスライダ22と別個に構成してもよい。
(2) 上記実施の形態では、合成樹脂で形成されたスライダ22を例示したが、板金加工されたコ字形状の金属体で構成してもよい。
(3) 上記実施の形態では、合成樹脂で形成されたスライダ22を例示したが、ダイカスト成形された金属体で構成してもよい。
(3) 上記実施の形態では、スプリングとしてコイルスプリング24を用いたが、スプリング機能を備える弾性部材で構成してもよい。
以上述べたように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は、発明を実施するための最良の形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であり、斯かる変形や変更が本発明の範囲に含まれることはいうまでもない。
開閉機能と回転機能とを備えるヒンジ装置に関し、第1及び第2の軸フレーム部を以て開閉軸が構成され、第2の軸フレーム部内にカム機構、スライダ及びコイルスプリングを設置することにより、トルク感を生じさせるようにしたので、ヒンジ装置のコンパクト化を図ることができ、有用である。
2 ヒンジ装置
4 第1の軸フレーム部(開閉軸)
6 第2の軸フレーム部(開閉軸)
20 カム機構
22 スライダ
24 コイルスプリング 26 回転ストッパ機構
34 開閉ストッパ機構
74 長孔
4 第1の軸フレーム部(開閉軸)
6 第2の軸フレーム部(開閉軸)
20 カム機構
22 スライダ
24 コイルスプリング 26 回転ストッパ機構
34 開閉ストッパ機構
74 長孔
Claims (7)
- 開閉機能と回転機能とを備えるヒンジ装置であって、
一対の軸受部を備える第1の軸フレーム部と、
前記第1の軸フレーム部の前記軸受部に回動可能に支持された第2の軸フレーム部と、
前記第2の軸フレーム部に回転可能に支持された回転軸と、
前記回転軸を貫通させる貫通孔を備えて移動可能なスライダと、
前記第2の軸フレーム部に固定された第1のカムのカム面に前記スライダに取り付けられた第2のカムのカム面を対向させてなるカム機構と、
前記第2のカムと前記スライダとの間に両者を拡開させる方向の復元力を作用させるスプリングと、
を備えることを特徴とするヒンジ装置。 - 請求項1のヒンジ装置において、
前記スライダに前記回転軸の回転角度を規制するストッパ機構を備えることを特徴とするヒンジ装置。 - 請求項1のヒンジ装置において、
前記第1の軸フレーム部又は前記第2の軸フレーム部の何れか一方に両者間を回転可能に支持する開閉軸部を備えることを特徴とするヒンジ装置。 - 請求項1のヒンジ装置において、
前記軸受部に前記第1の軸フレーム部又は前記第2の軸フレーム部の回転を規制するストッパ機構を備えることを特徴とするヒンジ装置。 - 請求項1のヒンジ装置において、
前記スライダの前記貫通孔は、前記スライダの移動方向を長径とする長孔であることを特徴とするヒンジ装置。 - 請求項1のヒンジ装置において、
前記回転軸に取り付けられたカムと、前記スライダに設けられた突部とを備え、この突部と前記カムとの係合に応じて前記回転軸の回転を抑止することを特徴とするヒンジ装置。 - 第1の部材と第2の部材とを備え、これら第1の部材と第2の部材とを連結するヒンジ装置を用いた機器であって、前記ヒンジ装置が、
一対の軸受部を備える第1の軸フレーム部と、
前記第1の軸フレーム部の前記軸受部に回動可能に支持された第2の軸フレーム部と、
前記第2の軸フレーム部に回転可能に支持された回転軸と、
前記回転軸を貫通させる貫通孔を備えて移動可能なスライダと、
前記第2の軸フレーム部に固定された第1のカムのカム面に前記スライダに取り付けられた第2のカムのカム面を対向させてなるカム機構と、
前記第2のカムと前記スライダとの間に両者を拡開させる方向の復元力を作用させるスプリングと、
を備え、前記第1の軸フレーム部と前記第2の軸フレーム部とを以て前記第1の部材と前記第2の部材とを開閉させ、前記回転軸により前記第2の部材を回転させる構成としたことを特徴とする、ヒンジ装置を用いた機器。
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Cited By (2)
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JP5725450B1 (ja) * | 2014-02-10 | 2015-05-27 | 富士ゼロックス株式会社 | 回動支持機構 |
US9512960B2 (en) | 2014-02-10 | 2016-12-06 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Rotational support mechanism |
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2006
- 2006-09-29 JP JP2006270023A patent/JP2008089054A/ja active Pending
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