JP4358880B2 - ヒンジ機構 - Google Patents

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本発明は、液晶テレビやノートパソコン等の基体とディスプレイとの連結や、その他のOA機器等において本体に対し蓋を所定の開放角度位置に維持出来るように連結する目的に好適に使用し得るヒンジ機構に関する。
ヒンジ機構は、機器の機構要素の一つとして古くから多用され、各種の構造のものが提案され市販されているが、基本構造は、何れも独立したヒンジ軸を設けて、これに一対の相対的に回動する部材(基板と蓋板等)を回転可能に装着するようにしたものである。そして、このようなヒンジ機構は、用途によって上記一対の回動部材が円滑に回動するタイプのものと、下記の特許文献1に示すような妄りには回動しないが所定値以上の回動力を加えれば回動するタイプのものとがある。
特開2003−262214号公報
上記のタイプのヒンジ機構では、ヒンジ軸に一対の相対的に回動する部材を回転可能に装着する際に、該一対の部材間に複数の平ワッシャーやスプリングワッシャー等を介在させて、上記一対の部材間に所定の大きさの回動摩擦抵抗が生じるように構成したり、ヒンジ軸を特定の形状に加工してバネ手段との協働作用で目的を達成させるように構成したりしていた。
上記の場合、平ワッシャーやスプリングワッシャー等を介在させ上記一対の部材間に所定の大きさの回動摩擦抵抗が生じるように調整し、平ワッシャーが回動部材と一体に回動しないようにしている。この調整にはかなり時間と、熟練を必要とする。
本発明は、上記のような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造が簡単で、回動、停止操作を安定的に、且つ、円滑に行うことができ、さらに、組み立てが容易で、且つ、低価格で製作できるヒンジ機構を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明によるヒンジ機構は、外周面に軸方向へ延びた少なくとも一つの突条を有する円柱状又は円筒状の部材と、前記円柱状又は円筒状の部材に回転可能に嵌合せしめられていて外周壁に前記突条と係合可能の軸方向へ延びたスリットを有する円筒状バネ部材とを含み、前記突条と前記円筒状バネ部材の内壁面との弾圧摺動、及び前記突条と前記スリットとの係合及び離脱により、前記円柱状又は円筒状の部材と前記円筒状バネ部材との回転規制が行なわれるようになっている。
本発明によれば、前記円筒状バネ部材に前記スリットに沿って折り曲げ部が形成され、前記突条と前記スリットとの係合時に前記突条が前記折り曲げ部に当接するように構成されている。
また、本発明によれば、前記円筒状バネ部材に前記スリットに沿って段部を有する折り曲げ部が形成され、前記突条と前記スリットとの係合時に前記突条の頂部を前記折り曲げ部に当接させてクリック係合を行なわせるように構成されている。
また、本発明によれば、前記突条及び前記スリットの端縁は、円弧面をなしている。
また、本発明によれば、好ましくは、前記円筒状バネ部材に嵌装されて前記円筒状バネ部材を介して前記円柱状又は円筒状の部材に圧接力を加わえ得るトルク調整部材を更に備えている。
また、本発明によれば、好ましくは、前記円柱状又は円筒状の部材の外周面又は前記円筒状バネ部材の内周面に、潤滑剤を貯留するための溝が形成されている。
また、本発明によるヒンジ機構は、外周面に少なくとも一つの軸方向へ延びた断面凹状の切除部を有する円柱状又は円筒状の部材と、前記円柱状又は円筒状の部材に回転可能に嵌合せしめられていて外周壁に前記切除部に係脱可能の舌状部を形成した円筒状バネ部材とを備え、前記切除部と前記舌状部との係合及び離脱により、前記円柱状又は円筒状の部材と前記円筒状バネ部材との回転規制が行なわれるようになっている。
また、本発明によれば、好ましくは、前記舌状部の端縁は円弧面をなしている。
また、本発明によれば、好ましくは、前記切除部が潤滑剤を貯留するための貯留溝ともなっている。
また、本発明によれば、好ましくは、前記円筒状の部材は軸絞り加工により形成されている。
本発明によれば、簡単な構成で、特に、液晶テレビやノートパソコン等の固定基体とディスプレイ部との連結や、その他のOA機器等に適用した場合、本体に対し蓋、カバ−などを長期間にわたり適当な力で円滑に回動させることができるばかりでなく、快適なクリックストップ感をもって所望の位置に安定して保持させることができる、ヒンジ装置を廉価に提供することができる。
以下、本発明を図示した実施例に基づき説明する。図1(a)は本発明に係るヒンジ機構を備えたヒンジ装置の要部斜視図、図1(b)は図1(a)に示したヒンジ装置を備えた機器の全体斜視図、図2は本発明の実施例1におけるヒンジ機構の斜視図、図3(a)は本発明の実施例1におけるヒンジ機構の構成を説明するための分解斜視図、図3(b)はバネ部材(クリック・スプリング)の正面図、図3(c)はバネ部材の側面図、図4は本発明の実施例2におけるヒンジ機構の構成を示す斜視図、図5は本発明の実施例2におけるヒンジ機構の構成を説明するための分解斜視図である。
実施例1
図1乃至図3において、1は液晶ディスプレイのようなOA機器を保持する固定基板、2は液晶ディスプレイのような回動体である。3は前記固定基板1に対して回動体2を回動可能に取り付けるためのヒンジ機構である。4はアーム部材よりなる回動部で、取り付け板4aと、取り付け孔4bと、リブ4cと、取り付け面4dと、取り付け孔4e及び4fを有している。この取り付け板4aと回動体2は、取り付け孔4bを介してネジなどで一体に連結される。5は直径の異なる4段の円筒部5a、5b、5c及び5dと円筒部5bの外周面に軸方向へ延びた突条5b1が形成された円筒状の回動部材で、円筒部5cに嵌め込まれたワッシャー6を介して、後述の取付け板7の取り付け面に取り付けられ得る。7は前記固定基板1への取り付け板で、取り付け孔7a、7b及び7cを有し、取り付け孔7aを介してネジなどで固定基板1と一体に連結される。
更に、8は焼入れされたSK鋼のようなバネ材で形成された円筒状のバネ部材で、円筒状部分8aと、軸方向に形成されたスリット8bと、このスリット8bと平行に形成された折り曲げ部8a1と、円筒状部分8aより立ち上げられた折り曲げ部8cと、折り曲げ部8cの先端部分をスリット8bと平行になるように更に折り曲げて取付け孔7bに挿入し得るように形成された係合部8c1とを有している。9は波型スプリングワッシャー、10は抑えワッシャーである。
本実施例によれば、前記回動部材5は、快削鋼(SPCC)板を軸絞り加工することによって形成されており、径の異なる4段の円筒部5a、5b、5c及び5dは1工程で成形される。これらの円筒部5a、5b、5c及び5dの直径は、例えば、それぞれ、3.5mm、3.9mm、4.5mm及び5.5mmであり、また、その長さは、それぞれ、1mm、5mm、2mm及び2mm程度である。更に、突条5b1の長さは5mm程度であり、その厚さは、約0.6mmである。なお、突条5b1の両側端縁は、固定部材8の折り曲げ部8a1及びスリット8bとの係合及び離脱を円滑にするため、面取りされて円弧状をなすように形成されると共に、その側壁は滑らかな傾斜面として形成されている。軸絞り加工によれば、切削や研削加工等による場合に比べて、円弧状をなす面取り面や上記傾斜面を、より安価であるにもかかわらず、極めて円滑な面として形成できるという利点がある。
一方、円筒状バネ部材8は、焼入れされたSK材のような弾性を有する材料よりなる厚さ0.8mm程度の板部材を、好ましくは、プレス加工することによって形成される。この場合、円筒状バネ部材8の内径は、回動部材5の突条5b1を含む円筒部分5bが所定のきつさで嵌合し得るように選定されている。また、スリット8bと段状の折り曲げ部8a1は、回動部材5の突条5b1と係合及び離脱する部分として形成され、その厚さは0.8〜1.0mm程度であり、折り曲げ部8a1の高さは0.2〜0.6mm程度である。また、取り付け板7の厚みは1mm程度である。なお、折り曲げ部8a1とスリット8bの端縁は、突条5b1との係合及び離脱を円滑にするため、面取りされて円弧状をなすように形成されている。
次に、上記ヒンジ装置の組み立てについて説明する。先ず、プレス機械などを用いて、所定のサイズと形状と取付け孔を有する回動部4と、回動部材5と、取り付け板7と、円筒状バネ部材8を製造し、更にワッシャー6、波型スプリングワッシャー9、抑えワッシャー10等の部品を準備する。そして、先ず、回動部4の取り付け面4dに開けられた図示しない取付け孔に回動部材5を挿入し、円筒部5dの背面に一体に形成された図示しない取り付け環と回動部4の取り付け面4dとを当接させ、ビスを用いて両者をネジ止めするか、カシメ止めするか、或いは溶接などの適宜の固着手段を用いて固定することにより、回動部材5を回動部4と一体に固定する。
次に、この回動部材5を、その円筒部5dにワッシャー6を嵌め込んだ状態で、取り付け板7の取付け孔7cに挿入し、円筒部5cを取り付け孔7cに嵌着させる。次に、回動部材5の円筒部5bに形成されている突条5b1に円筒状バネ部材8のスリット8bを嵌め込み、同時にその係合部8c1を取り付け板7の孔7bに差し込んで、円筒部5bを円筒状バネ部材8の内部に嵌め込む。そして、円筒状バネ部材8から突出した回動部材5の円筒部分5aに波型スプリングワッシャー9と抑えワッシャー10を嵌め込み、回動部材5の先端縁を抑えワッシャー10に例えばカシメ付けることにより、回動部材5の円筒状バネ部材8からの脱出を防止する。なお、抑えワッシャー10と回動部材5の先端縁との固定は、ビス止め、溶接等の方法を用いても良いことは云うまでもない。
本発明によるによるヒンジ装置は上述のように構成されているから、回動体2を回動させると、これに連結されたリブ4cと回動部材5が一体的に回動し、回動部材5の突条5b1は、円筒状バネ部材8の内壁面に圧接して回動する。そして、回動部材5は、突条5b1が円筒状バネ部材8の係合部(折り曲げ部8a1とスリット8b)に係合するまで円滑に回動し、突条5b1とスリット8bとが嵌合した位置に回動部材5を含む回動体を安定的に維持させる。この場合、操作者は、突条5b1の頂部と折り曲げ部8a1の内壁面とが当接することによるクリックストップ感を得ることができる。この係合位置において、さらに、所定以上の回動力を回動部材5に加えると、突条5b1が円筒状バネ部材8のスリット8bから脱出し、その後は所定の回動力を与えることにより、回動部材5は、突条5b1がスリット8bに再び係合するまでは、突条5b1と円筒状バネ部材8の内壁面との摩擦力のもとで円滑且つ安定的に回動可能である。
実施例2
図4及び図5は実施例2を示している。この実施例は、トルク調整部材11が付加されている点で、実施例1とは異なる。従って、図4及び5において、実施例1と実質上同一の部材及び部分には同一の符号が用いられ、それらについての説明は省略されている。
図4及び図5に示されるように、実施例2のヒンジ機構においては、回転トルクを増加させるために、円筒状バネ部材8の外周部を覆うように形成されたトルク調整部材11が設けられている。この部材11は、例えば、バネ材で形成される中空円筒部11aと、回動部材5を通す孔11cを有する端部11dと、中空円筒部11aにその軸方向に形成されたスリット11bとを有している。このトルク調整部材11の中空円筒部11aに円筒状バネ部材8を嵌め込み、中空円筒状部11aの内壁面と円筒状バネ部材8の外周面とが接触するようにする。そして、実施例1の場合と同様に、抑えワッシャー10を回動部材5の端部にカシメ着ける。このような構成によれば、円筒状バネ部材8に付加的な圧接力を付与することができるので、前記回動部の回転に必要なトルクを増加させることができる。そして、中空円筒部11aの材質、寸法などを適宜選択し設定することにより、回転トルクの大きさを予め調整することができる。
本発明によれば、回動体2を回動させると、円筒状バネ部材8の内壁面と回動部材5の突条5b1とがより強く圧接しつつ、突条5b1が円筒状バネ部材8のスリット8bに係合するまで回動するから、実施例1の場合とは異なる適度の重量感を与えながら回動体を円滑に回動させることができる。また、突条5b1とスリット8bとが、一旦係合すると、そのクリックストップ係合により回動体2を安定的且つ確実に所定の位置に保持することができる。また、突条5b1とスリット8bが係合状態から離脱した状態においては、回動部材5は、適度の摩擦力の下で、時計方向あるいは反時計方向に円滑に回動できる。したがって、本発明によれば、簡単な構成で、回動部材5と円筒状バネ部材8との相対回動が円滑に行われ、回動体を所望の位置に安定して留めることが可能なヒンジ機構を実現できる。そしてヒンジ機構の回動操作における円滑性、安定性の確保、向上に資することができる。
上記実施例1及び2においては、回動部材5の円筒面5bの外周面に突条5b1が一つだけ設けられていたが、この突条5b1は複数個設けられても良い。図6には、この突条を三つ設けた場合の例が示されている。説明の便宜上、図6においては、折り曲げ部8a1が突条5b1の右側の側壁に沿った方向に折り曲げてあるが、これとは逆に折り曲げ部を突条の左側に設けても良い。図6(a)は、突条の一つ5b1が円筒状バネ部材8の係合部(折り曲げ部8a1とスリット8b)に係合している状態を示している。図6(b)は、三つの突条のうち、いずれの突条も円筒状バネ部材8の係合部に係合していない状態を示している。
図6において、三つの突条5b1,5b2,5b3の側壁は、突条と係合部との係合及び離脱が円滑に行われるように、滑らかで適度の角度を有する傾斜面に形成されていることが好ましい。これらの突条を円筒部5bの所定の位置に設けることにより、回動体を回動させたとき、三つの突条5b1,5b2,5b3のいずれかを固定部材8の係合部と係合させ、また、離脱させることができる。かくして、三つの位置において、回動体を安定的に保持し、また、円滑に離脱させることができる。この場合にも、前述のように、係合が行われるときには、突条5b1,5b2,5b3の頂部と段状の折り曲げ部8a1の内壁面とが当接することによりクリック感が得られる。
また、上記例では、円筒状バネ部材8の係合部が折り曲げ部8b1とスリット8bを有している場合を示したが、円筒状バネ部材8の係合部には折り曲げ部8b1を形成しないでスリット8bのみを設けるようにしても良い。図7は円筒状バネ部材8の係合部をスリット8bのみで構成し、突条を三つ設けた場合の例を示している。図7(a)は突条の一つ5b1が円筒状バネ部材8のスリット8bに係合している状態を示している。図7(b)は、三つの突条のうち、いずれの突条も固定部材8のスリット8bに係合していない状態を示している。また、この例では、回動部材5が三つの突条を有する場合について説明したが、回動部材5の径が大きい場合には、四つ以上の突状部を設けることができる。
図8は、図7に示した回動部材5の突条5b1と円筒状バネ部材8の係合部の変形例を示している。ここでは、円筒部5bに形成した突条5b1を一つだけ設けた場合の例を示している。図8(a)は、一つの突条5b1が円筒状バネ部材8のスリット8bに係合している状態を示している。図8(b)は、この突条5b1を有する円筒部5bとスリット8bを有する円筒状部分8aの分解斜視図である。説明の便宜上、これらの図においては、円筒状部分8aの左側の端部と円筒部5bの突条5b1の左側の側壁5b11は同じような角度の傾斜面を有しているが、これとは逆に、このような傾斜面を突状5b1の右側の側壁に形成しても良い。
上記の例においては、突条5b1の左側面と円筒状部分8aの係合部端面8a11は、滑らかで同じような角度の傾斜面に形成されている。また、突条5b1の他方の側壁面5b12は、円筒状部分8aの直径方向とほぼ平行な角度をなすように形成してある。従って、図8(a)の係合状態において、円筒部5bに反時計方向の回転力を加えたときは、スリット8bからの突条5b1の離脱は円滑に行われる。また、円筒部5bに時計方向に通常の回動力を加えた場合は、側壁面5b12とこれに対面する円筒状部分8aの側壁面8a12とは対面状態で当接するので、回動体即ち円筒部5bはこれ以上回動できない。従って、このように構成することにより、回動体を所定の位置に安定して保持できると共に、所定の回動位置から更に、特定の方向には回動しないようにすることができる。また、この例では、円筒部5bが一つの突条を有する場合について説明したが、これに限らず、突条の数は二つ以上にすることができることは言うまでもない。
図9(a)は突条5b1と折り曲げ部8eが係合している状態の断面図、図9(b)は突状部5b1と折り曲げ部8eのそれぞれの斜視図である。説明の便宜上、これらの図においては、折り曲げ部8eは突状部5b1の左側の側壁に沿った方向に折り曲げてあるが、これとは逆に折り曲げ部8eを突状部5b1の右側に設けても良い。図9(b)に示すように、折り曲げ部8eの内壁面8e1は、この部分に接する突状部5b1の側壁面5b11の形状に応じて適度の傾斜を有する滑らかな面に形成することが好ましい。このように構成することにより、回動部材5を反時計方向に所定の回転力を加えて回動させたとき、図9(a)の係合状態から突条5b1は離脱できる。図示のように、突条5b1の他方の側壁面5b12(図において右側の側壁面)を円筒状バネ部材8の直径方向とほぼ平行な角度、すなわち、回動部材5及び円筒状バネ部材8の外周面に対してほぼ垂直な角度を持たせるように形成しておくと、図9(a)の係合状態において、回動部5に時計方向に通常の回動力を加えても、前記側壁面5b12と円筒状バネ部材8の端面8e2が滑らないような角度で、束縛力のもとで接触しているので、回動体はこれ以上、回動できない。このように構成することにより、回動体を所定の位置に安定して保持できると共に、所定の回動位置から更に、特定の方向に回動しないように構成できる。
また、図9に示した折り曲げ部8eを、図10に示すように、係合が行われる時に突条5b1の頂面と当接するように段状に折り曲げた折り曲げ部8fとして形成しても良い。図10(a)は、突条5b1と段状の折り曲げ部8fが係合している状態の断面図であり、図10(b)は、突条5b1を有する回動部材5bと段状の折り曲げ部8fを有する円筒状バネ部材8の斜視図である。説明の便宜上、これらの図においては、段状の折り曲げ部8fは突条5b1の左側に形成されているが、これとは逆に突条5b1の右側に形成されても良い。図10(a)及び図10(b)に示すように、円筒状バネ部材8を構成する円筒部8aの端部を階段状に折り曲げて段状の折り曲げ部8fを形成し、突条5b1の左側の側壁面5b11を滑らかで、適度の角度を有する傾斜面に形成し、かつ、突条5b1の他方の側壁面5b12(図において右側の側壁面)を円筒状バネ部材8の直径方向、すなわち、回動部材5及び円筒状バネ部材8の外周面に対してほぼ垂直な角度を持たせるように形成してもよい。このような構成によれば、図10に示されるように、突条5b1が折り曲げ部分8fに係合するとき、突条5b1の頂面5b13が折り曲げ部8fの内壁面8f3に弾撥力のもとで当接するので、クリックストップ感を得ることができる。かくして、既に説明したように、回動体を所定の位置に安定して保持できると共に、所定の回動位置から更に、特定の方向に回動しないように構成できる。
上記実施例において、円柱状又は円筒状の部材の外周面又は円筒状バネ部材の内周面に、グリース等の潤滑剤を貯留するための溝を形成して、組立て時にその溝に潤滑剤を充填しておけば、長期間に亘り円滑な回動運動を維持させることができる。
実施例3
図11乃至13は実施例3を示している。この実施例は、実質上、回動部材5と円筒状バネ部材8の構造が前記実施例とは異なるだけであるので、図11乃至13において、既述の実施例と実質上同一の部材及び部分には同一の符号を用い、それらについての説明は省略する。
本実施例では、図11及び図12に示すように、回動部4に固着された回動部材12は、外周面の一部を対向する平行面をなすように切除してなる鍔部12aと、外周面部12bと、外周面に軸方向へ延びて断面凹状をなすように形成された切除部12b1及び12b2と、円筒部12cとを有している。また、図11及び図13に示すように、円筒状バネ部材13は、回動部材12の外周面部12bに回動可能に嵌合する円筒部13aと、スリット13bと、スリット13bに隣接して円筒部13aに形成された舌状部13a1と、一対の取り付け孔13cとを有している。なお、舌状部13a1は、図13に明示したように、円筒部13aの内周面よりも一段内側に位置するように折り曲げられて端縁が円弧面をなすように成形されており、全体として回動部材12の切除部12b1内に嵌入し得る輪郭を有している。
次に、実施例3によるヒンジ装置の組立てについて説明する。先ず、回動部材12を、その円筒部12cにワッシャー6を嵌め込んだ状態で取り付け板7の取付け孔7cに挿入し、外周面部12bを取り付け孔7cに嵌合させる。次に、回動部材12の切除部12b1を、取り付け板7の位置決めピン7dに円筒状バネ部材13の取り付け孔13cを嵌着させることにより位置決めされた円筒状バネ部材13の舌状部13a1に、嵌め込む。切除部12b1と舌状部13a1とのこの係合位置は、図1に示したOA機器等において液晶ディスプレイを使用状態に保持させる位置となるように予め設計されている。この場合、切除部12b1及び12b2内には、適量のグリースの如き潤滑剤が予め充填される。そして、円筒状バネ部材13から突出した回動部材12の外周面部12bに、波型スプリングワッシャー9と、嵌合部14aを円筒状バネ部材13に嵌着して位置決めされた抑えワッシャー14とを嵌め込み、最後に、鍔部12aに抑えワッシャー10を嵌めて、例えばこれをカシメ付けることにより、回動部材12の円筒状バネ部材13からの脱出を防止する。なお、抑えワッシャー10と鍔部12aとの固定は、ビス止め、溶接等の方法を用いても良いことは云うまでもない。
実施例3は上述のように構成されているから、回動部4即ち回動部材12を、取り付け板7即ち基板1(図1)に対して反時計方向へ回動させると、回動部材12の外周面部12bは、円筒状バネ部材13の舌状部13a1を外方へ押し上げながら通過して、その内周面上を所定位置まで摺動し、回動体2を閉じ位置へ回動させて停止する。従って、上記反時計方向への回動の初期には所定の大きさの回動力を要するが、以後は停止位置まで比較的軽い力で回動する結果となる。また、その停止位置から逆に回動部4即ち回動部材12を時計方向へ回動して、回動体2を開き位置へ移動させる場合には、比較的軽い力で回動し、最後に比較的大きな回動力を必要とした直後、回動部材12の切除部12b1が円筒状バネ部材13の舌状部13a1と係合することにより停止し、その停止位置に回動体2を安定的に維持させることが出来る。
以上の説明で明らかなように、回動部材12を軸絞り加工で形成すると、端縁を含め面全体が極めて円滑に形成され得るから、操作者は、回動体2の開閉に特に好適なクリックストップ感を得ることができ、また、切除部12b1及び12b2内に充填された潤滑剤が回動部材12と円筒状バネ部材13との摺動面全体に均一に行き渡るから、長期間に亘り回動運動を常に円滑且つ快適なものにするにすることができる。
なお、実施例3において、切除部12b1と同様の形状の切除部を複数配置すれば、上記クリックストップ感を複数の位置で得ることが出来のみならず、回動体2を複数の位置に停止維持させるように構成することもできる。また、上述のように、切除部12b1及び12b2を潤滑剤貯留溝としても利用できるから、部材の回動面から外部へ潤滑剤が漏出するようなことがなく、OA機器等に好適なヒンジ機構を提供することができる。
以上、各種実施例を説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、また、回動体の大きさ、重量などに応じて、円筒状バネ部材ならびに回動部材などの形状、寸法、材質などは、必要とする回転力などを考慮して適宜、定めることができる。更に、実施例では、回動部材を円筒体で構成したが、円柱体で構成しても良いことは言うまでもない。
本発明のヒンジ機構は、液晶テレビやノートパソコン等の基台とディスプレイとの連結や、その他のOA機器等において本体に対し蓋を任意の開放角度位置に維持することが求められる分野において特に有用である。
は本発明に係るヒンジ機構を備えたヒンジ装置の斜視図で、(a)は要部拡大図、(b)は本発明に係るヒンジ装置を備えた機器の全体図である。 本発明の実施例1におけるヒンジ機構の斜視図である。 実施例1におけるヒンジ機構の構成を説明するための分解図で、(a)は全体図、(b)円筒状バネ部材の正面図、(c)は円筒状バネ部材の側面図である。 本発明の実施例2におけるヒンジ機構の斜視図である。 実施例2におけるヒンジ機構の構成を説明するための分解図である。 本発明のヒンジ機構に用いられる三つの突条を有する回動部材と円筒状バネ部材の一実施例の構成を説明するための断面図で、(a)は突条の一つが円筒状バネ部材の係合部に係合している状態を、(b)はいずれの突条も円筒状バネ部材の係合部に係合していない状態をそれぞれ示す。 本発明のヒンジ機構に用いられる三つの突条を有する回動部材と円筒状バネ部材の他の実施例の構成を説明するための断面図で、(a)は突条の一つが円筒状バネ部材の係合部に係合している状態を、(b)はいずれの突条も円筒状バネ部材の係合部に係合していない状態をそれぞれ示す。 本発明のヒンジ機構に用いられる一つの突条を有する回動部材と円筒状バネ部材の一実施例の構成を説明するための図で、(a)は断面図、(b)は分解斜視図である。 本発明のヒンジ機構に用いられる一つの突条を有する回動部材と円筒状バネ部材の他の実施例の構成を説明するための図で、(a)は断面図、(b)は分解斜視図である。 本発明のヒンジ機構に用いられる一つの突条を有する回動部材と円筒状バネ部材の更に他の実施例の構成を説明するための図で、(a)は断面図、(b)は分解斜視図である。 実施例3におけるヒンジ機構の構成を説明するための分解図である。 実施例3に用いられる回動部材の詳細構造を示す拡大斜視図である。 実施例3に用いられる円筒状バネ部材の詳細構造を示す拡大斜視図である。
符号の説明
1 固定基板
2 回動体
3 ヒンジ機構
4 回動部
4a 回動体の取り付け板
4b、4e、4f 取り付け孔
4c リブ
4d 回動部材取り付け面
5、12 回動部材
5a、5b、5c、5d 回動部材の円筒部
5b1、5b2、5b3 突条
6 ワッシャー
6a 貫通孔
7 固定基板との取り付け板
7a、13c 取り付け孔
7b 固定部材の突起部の挿入孔
7c 貫通孔
7d 位置決めピン
8、12 円筒状バネ部材
8a、12c、13a 円筒部
8a1 段状の折り曲げ部
8b、13b スリット
8c、8e、8f 折り曲げ部
8c1 係合部
9 波型スプリングワッシャー
10 抑えワッシャー
11 トルク調整部材
11a 中空円筒部
11b スリット
11c 貫通孔
11d 端部
12a 鍔部
12b 外周面部
12b1、12b2 切除部
13a1 舌状部
14a 嵌合部

Claims (8)

  1. 外周面に軸方向へ延びた少なくとも一つの突条を有する円柱状又は円筒状の部材と、前記円柱状又は円筒状の部材に回転可能に嵌合せしめられていて外周壁に前記突条と係合可能の軸方向へ延びたスリットを有する円筒状バネ部材とを備え、前記突条と前記円筒状バネ部材の内壁面との圧接摺動、及び前記突条と前記スリットとの係合及び離脱により、前記円柱状又は円筒状の部材と前記円筒状バネ部材との回転規制が行なわれるようにしたヒンジ機構。
  2. 前記円筒状バネ部材に前記スリットに沿って折り曲げ部を形成し、前記突条と前記スリットとの係合時に前記突条が前記折り曲げ部に当接するように構成した請求項1に記載のヒンジ機構。
  3. 前記円筒状バネ部材に前記スリットに沿って段部を有する折り曲げ部を形成し、前記突条と前記スリットとの係合時に前記突条の頂部を前記折り曲げ部に当接させてクリック係合を行なわせるように構成した請求項1に記載のヒンジ機構。
  4. 前記突条の端縁部は円弧状をなしている請求項1乃至3の何れかに記載のヒンジ機構。
  5. 前記スリットの端縁部は円弧状をなしている請求項1乃至3の何れかに記載のヒンジ機構。
  6. 前記円筒状バネ部材に嵌装されて前記円筒状バネ部材を介して前記円柱状又は円筒状の部材に圧接力を加わえ得るトルク調整部材を更に備えた、請求項1乃至5の何れかに記載のヒンジ機構。
  7. 前記円柱状又は円筒状の部材の外周面又は前記円筒状バネ部材の内周面に、潤滑剤を貯留するための溝が形成されている、請求項1乃至6の何れかに記載のヒンジ機構。
  8. 前記円筒状の部材は軸絞り加工により形成されている、請求項1乃至7の何れかに記載のヒンジ機構。
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