JPH078642U - 開閉機構における潤滑構造 - Google Patents

開閉機構における潤滑構造

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JPH078642U
JPH078642U JP4133893U JP4133893U JPH078642U JP H078642 U JPH078642 U JP H078642U JP 4133893 U JP4133893 U JP 4133893U JP 4133893 U JP4133893 U JP 4133893U JP H078642 U JPH078642 U JP H078642U
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JP
Japan
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shaft
opening
contact
closing mechanism
recesses
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JP4133893U
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English (en)
Inventor
英一 澤登
久三郎 秋葉
Original Assignee
東富士電機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉機構における接触部分の潤滑性を向上さ
せ、長期間にわたり安定した性能を維持することができ
る開閉機構における潤滑構造を提供することにある。 【構成】 本考案の潤滑構造においては、接触する回動
板2、4と固定板5の当接面等に、複数の凹部1b、2
b、4bを設けている。凹部1b、2b、4bを設ける
ことにより、ここに潤滑剤が溜まり、当接面全体に潤滑
剤が行きわたる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ラップトップ型パーソナルコンピュータ等のように入力操作をする ための本体と表示部としての開閉部とを有する機器において、その開閉部を本体 から起こして任意の角度で停止させることができる開閉機構に関するものであり 、特に、その回動部材とその回動を抑制する部材との間における潤滑構造に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パーソナルコンピュータ、ワープロ、液晶テレビ等においては、携 帯に便利なように本体に表示板等の開閉部を重ねて折り畳み、収納可能にしたも のが市販されている。一般に、これらの機器においては、開閉部を任意の角度で 確実に停止させることができなかった。
【0003】 そこで、これを解決するため本願出願人による特開昭63−266207号公 報に開示されているチルト機構が案出されている。このチルト機構によれば、シ ャフトに取り付けられた回動板とベースに固定された固定板との摩擦力により任 意の角度で開閉部を停止させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記チルト機構においては、回動板と固定板を密着させてシャフトの回転トル クを調整しているが、長期間にわたる使用により所謂油ギレによって回転トルク が著しく上昇したり、回動板と固定板が磨耗して開閉時の操作感が悪くなること があった。
【0005】 本考案は、上記課題に鑑みなされたもので、その目的は、開閉機構における接 触部分の潤滑性を向上させ、長期間にわたり安定した性能を維持することができ る開閉機構における潤滑構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の開閉機構における潤滑構造は、シャフトと共に回動する回動板にベー スに固定された固定板を接触させることにより前記回動板の回動を抑制して前記 シャフトの回転トルクを調整する開閉機構において、前記回動板及び固定板の一 方又は両方の当接面に複数の凹部を設け、該凹部内に潤滑剤を溜めることを特徴 とするものである。また、シャフトの外周面にブレーキ部材を接触させることに より前記シャフトの回動を抑制して前記シャフトの回転トルクを調整する開閉機 構において、前記シャフト及びブレーキ部材の一方又は両方の当接面に複数の凹 部を設け、該凹部内に潤滑剤を溜めることを特徴とするものでもある。更に、シ ャフトに設けられた円錐又は円錐台状をなす当接部と円錐又は円錐台状をなす前 記シャフトと共に回動する当接部材を、互いに向き合うようにベースに設けられ た前記当接部及び当接部材に適合する貫通穴に挿入し、その内周面に当接させる ことにより前記シャフトの回動を抑制して前記シャフトの回転トルクを調整する 開閉機構において、前記当接部及び当接部材の外周面及び前記貫通穴の内周面の 一方又は両方に複数の凹部を設け、該凹部内に潤滑剤を溜めることを特徴とする ものでもある。
【0007】
【作用】
本考案の潤滑構造においては、接触する回動板と固定板の当接面、シャフトと ブレーキ部材の当接面又は当接部及び当接部材とベースの当接面に、複数の凹部 を設けている。このように、凹部を設けることにより、ここに潤滑剤が溜まり、 当接面全体に潤滑剤が行きわたる。特に、各部材間で潤滑剤が圧縮されても凹部 から潤滑剤が逃げず、潤滑剤の表面で可動部分を支持し、円滑な動作が可能とな る。
【0008】
【実施例】
図1は本考案の一実施例に係る潤滑構造を示す回動板と固定板の断面拡大図、 図2は図1に示す回動板と固定板を用いた開閉機構の構成の一例を示す分解斜視 図である。
【0009】 はじめに、図2に基づいて開閉機構の構成を説明する。機器の開閉部等に取り 付けられるシャフト1は、機器の本体等に取り付けられるベース3の穴3aに通 すことにより回動自在に支持されている。このシャフト1には後述する回動板と 同様の作用をする円板状の回動部1aが設けられている。回動板2は、ベース3 により支持されたシャフト1に取り付けられ、このシャフト1と共に回動する。 固定板5はその中央に穴5aを有し、回動板2に面接触するようにシャフト1に 回動自在に取り付けられている。この固定板5には、その外周に係合部5b、5 cが突出しており、これがベース3に設けられているストッパ3b、3cに係合 してシャフト1と共に回動しないように固定されている。この開閉機構において は、更に、回動板2と同じ形状の回動板4が固定板5を挟むようにシャフト1に 取り付けられており、また、この可動板2、4と固定板5とを密着させるために これらを軸方向に押圧するリング状の皿バネ6、7と、スナップリングやプッシ ュナットからなる固定部材8がシャフト1に取り付けられている。本実施例にお いては、シャフト1の回動部1aの一面及び回動板2、4の表裏面に本考案の特 徴とする複数の凹部1b、2b、4bが設けられている。
【0010】 この開閉機構においては、シャフト1を回動させることによりその回動部1a 及び回動板2、4が回動し、この回動時におけるトルクが回動部1a及び回動板 2、4とベース3及び固定板5との間の摩擦により設定される。従って、回動板 2、4と固定板5の枚数やこれらを密着させる力を調整することにより、回動時 にはスムーズに回動し、停止させるときには任意の位置で停止させることができ る開閉機構を提供することができる。
【0011】 次に、回動部1a及び回動板2、4とベース3及び固定板5との接触状態を図 1を用いて説明する。図1に示すように、回動部1a及び回動板2、4の各表裏 面には複数の凹部1b、2b、4bがそれぞれ設けられており、この凹部1b、 2b、4bが設けられている面がベース3及び固定板5にそれぞれ当接している 。この当接している部分に潤滑剤を注入すると、その潤滑剤9は凹部1b、2b 、4b内に溜まり、回動部1a及び回動板2、4が回動することにより当接する 面全体に行きわたる。このように行きわたった潤滑剤9で全ての凹部1b、2b 、4bが満たされると、凹部1b、2b、4b内の潤滑剤9は流れ出ることなく 留まり、回動部1a及び回動板2、4とベース3及び固定板5との間は常に潤滑 剤が注入された状態に保たれる。
【0012】 尚、本実施例においては回動部1aの一面及び回動板2、4の表裏面に複数の 凹部1b、2b、4bを設けているが、ベース3や固定板5の一面又は表裏面に 複数の凹部を設けても良いし、ベース3及び固定板5と回動部1a及び回動板2 、4の両方に凹部を設けても良い。
【0013】 図3は本考案の潤滑構造を用いた開閉機構の他の例を示す分解斜視図であり、 図4はそのシャフトとブレーキ部材の断面拡大図である。図3に示すように、機 器の開閉部等に取り付けられるシャフト10は、機器の本体等に取り付けられる ベース11の穴11a、11bに通すことにより回動自在に支持されている。こ のベース11は、横断面が略凹状をなし、その側壁部11e、11fに穴11a 、11bが設けられている。ブレーキ部12は、バンド状の弾性板をわん曲させ て形成したものであり、そのわん曲部12aがシャフト10の外周に巻き付けら れ、その端部に設けられた平板状の固定部12b、12cがベース11の底部1 1cに固定されるものである。本実施例においては、このわん曲部12aの内周 面に複数の凹部12eが設けられている。板状の固定片13はブレーキ部材12 をベース11に固定する際に用いるものである。また、ネジ14は、固定片13 の穴13a、ブレーキ部材12の固定部12b、12cの穴12d、ベース11 の底部11cの穴11dをそれぞれ貫いてブレーキ部材12をベース11に固定 するものである。固定リング15、16はシャフト10の端部付近に設けられて いる溝10a、10bに嵌め込まれて、シャフト10がベース11の穴11a、 11bから抜脱することを防ぐものである。
【0014】 この開閉機構においては、シャフト10を回動させると、その回動がシャフト 10に巻き付けられているブレーキ部材12により抑制され、回転トルクが調整 される。
【0015】 また、図4に示すように、ブレーキ部材12のわん曲部12aの内周面には複 数の凹部12eが設けられており、この凹部12eが設けられている内周面がシ ャフト10の外周面に当接している。この当接している部分に注入された潤滑剤 17は、凹部12e内に溜まり、当接する面全体に行きわたる。
【0016】 尚、この開閉機構においても、ブレーキ部材12のわん曲部12aの凹部12 eを、シャフト10の外周面に設けても良いし、シャフト10とブレーキ部材1 2の両方に設けても良い。
【0017】 図5は本考案の潤滑構造を用いた開閉機構のその他の例を示す分解斜視図であ り、図6はそのシャフトの当接部及び当接部材とベースの断面拡大図である。図 5に示すように、機器の開閉部等に取り付けられるシャフト21には、その中程 に円錐又は円錐台状の当接部21aが設けられており、先端には軸部21bが設 けられている。円錐又は円錐台状をなす当接部材22は、シャフト21の軸部2 1bに取り付けられピン23、24を介して当接部21aと共に回動するもので ある。機器の本体等に取り付けられるベース25は、向かい合う当接部21aと 当接部材22に適合する鼓状の貫通穴25aを有する。この開閉機構においては 、貫通穴25aの内周面に当接部21aと当接部材22の外周面がコイルバネ2 6とナット27を用いることにより当接されている。本実施例においては、当接 部21aと当接部材22の外周面に複数の凹部21c、22cが設けられている 。
【0018】 図6に示すように、シャフト21の当接部21aと当接部材22の外周面には 複数の凹部21c、22cが設けられており、この凹部21c、22cが設けら れている外周面がベース25の貫通穴25aの内周面に当接している。本実施例 においても、この当接している部分に注入された潤滑剤28は、凹部21c、2 2cに溜まり、当接部21aと当接部材22の回動により当接する面全体に行き わたる。
【0019】 この潤滑構造においても、当接部21aと当接部材22の凹部21c、22c を、ベース25の貫通穴25aの内周面に設けても良いし、当接部21a及び当 接部材22とベース25の両方に設けても良い。
【0020】
【考案の効果】
本考案によれば、開閉機構における接触部分に設けられた複数の凹部内に潤滑 剤が溜まるので、密着する部材間の潤滑性を向上させることができ、長期間にわ たり安定した性能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る潤滑構造を示す回動板
と固定板の断面拡大図である。
【図2】図1に示す回動板と固定板を用いた開閉機構の
構成の一例を示す分解斜視図である。
【図3】本考案の潤滑構造を用いた開閉機構の他の例を
示す分解斜視図である。
【図4】図3に示すシャフトとブレーキ部材の断面拡大
図である。
【図5】本考案の潤滑構造を用いた開閉機構のその他の
例を示す分解斜視図である。
【図6】図5に示すシャフトの当接部及び当接部材とベ
ースの断面拡大図である。
【符号の説明】
1、10、21 シャフト 1a 回動部 1b、2b、4b、10c、21c、22c 凹部 2、4 回動板 5 固定板 9、17、28 潤滑剤 12 ブレーキ部材 21a 当接部 22 当接部材 25 ベース 25a 貫通穴

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトと共に回動する回動板にベース
    に固定された固定板を接触させることにより前記回動板
    の回動を抑制して前記シャフトの回転トルクを調整する
    開閉機構において、前記回動板及び固定板の一方又は両
    方の当接面に複数の凹部を設け、該凹部内に潤滑剤を溜
    めることを特徴とする開閉機構における潤滑構造。
  2. 【請求項2】 シャフトの外周面にブレーキ部材を接触
    させることにより前記シャフトの回動を抑制して前記シ
    ャフトの回転トルクを調整する開閉機構において、前記
    シャフト及びブレーキ部材の一方又は両方の当接面に複
    数の凹部を設け、該凹部内に潤滑剤を溜めることを特徴
    とする開閉機構における潤滑構造。
  3. 【請求項3】 シャフトに設けられた円錐又は円錐台状
    をなす当接部と円錐又は円錐台状をなす前記シャフトと
    共に回動する当接部材を、互いに向き合うようにベース
    に設けられた前記当接部及び当接部材に適合する貫通穴
    に挿入し、その内周面に当接させることにより前記シャ
    フトの回動を抑制して前記シャフトの回転トルクを調整
    する開閉機構において、前記当接部及び当接部材の外周
    面及び前記貫通穴の内周面の一方又は両方に複数の凹部
    を設け、該凹部内に潤滑剤を溜めることを特徴とする開
    閉機構における潤滑構造。
JP4133893U 1993-06-30 1993-06-30 開閉機構における潤滑構造 Pending JPH078642U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62148403U (ja) * 1987-02-17 1987-09-19
JPH1144332A (ja) * 1997-07-18 1999-02-16 Kato Electrical Mach Co Ltd チルトヒンジ
JP2000046039A (ja) * 1998-07-24 2000-02-15 Internatl Business Mach Corp <Ibm> トルクヒンジ機構
JP2010503807A (ja) * 2006-09-14 2010-02-04 メシエ‐ダウティ エスアー 応力制御用摩擦装置と、そのような装置を備えた摩擦緩衝器
JP2019157885A (ja) * 2018-03-07 2019-09-19 株式会社オースズ トルクヒンジ装置

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