JP2010034288A - シリコンウェーハの熱処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリコンウェーハに熱処理を行う際に、ウェーハの支持位置からのスリップ転位発生を防止又は低減する。
【解決手段】シリコン単結晶インゴットをスライスして得られたシリコンウェーハ40に、急速昇降温を伴う所定温度で熱処理を行うシリコンウェーハ40の熱処理方法において、シリコンウェーハ40の外周部の温度がシリコンウェーハ40の中心部の温度よりも1〜6℃高くなるように、シリコンウェーハ40面内の温度分布を制御しながら熱処理を行うことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、チョクラルスキー法(以下、CZ法という。)により引き上げられたシリコン単結晶インゴットをスライスして得られたシリコンウェーハの熱処理方法に関する。更に詳しくは、熱処理の際、スリップ転位の発生を防止又は低減することが可能なシリコンウェーハの熱処理方法に関するものである。
近年における電子・通信機器の発展には、その中心となる半導体集積回路(LSI)の技術の進歩が大きく寄与している。一般に、LSI等の半導体デバイスの製造には、CZ法により引き上げられたシリコン単結晶インゴットをスライスして得られたウェーハに、研磨、面取り加工等を施して形成されたシリコンウェーハが用いられている。
このような、シリコンウェーハを用いたデバイス製造工程、或いはシリコンウェーハ自体の加工工程において、例えば、ウェーハ中に含まれる酸素析出物の濃度分布を制御する等を目的として熱処理を施す場合がある。熱処理では、従来、バッチ式の熱処理方法が採用されていたが、より短時間で半導体基板の熱処理を完了することが可能な、RTA(Rapid Thermal Annealing)装置等を用いたランプアニール法等が広まりつつある。ランプアニール法では、非常に高速に所定の温度まで上昇させ、かつその温度から急速に冷却させることができるため、これによりシリコンウェーハを極めて短時間で熱処理できる。
シリコンウェーハの熱処理工程における、従来からの問題点は、1000℃以上の高温で熱処理を施した場合、ウェーハ表面にスリップ転位と呼ばれる欠陥が生じてしまうことである。このようなスリップ転位が発生すると、ウェーハの機械的強度が低下するだけでなく、デバイス特性にまで悪影響を及ぼす。
スリップ転位の発生は、熱処理の際に、シリコンウェーハを支持する支持ピンとウェーハとの接触点にかかる自重による応力と温度分布による熱応力が主な原因と考えられているが、近年のウェーハの大口径化に伴い、ウェーハの自重による応力も大きくなるため、スリップ転位の発生は、より生じやすい傾向にある。
熱処理の際の上記問題点を解決するため、半導体ウェーハをRTA装置により所定の温度で熱処理する工程を有する半導体ウェーハの製造方法において、半導体ウェーハの少なくとも半導体ウェーハを支持する支持治具との接触部分の温度が、半導体ウェーハの中心部の温度よりも3〜20℃低くなるように制御した状態で熱処理を行うことを特徴とする半導体ウェーハの製造方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−164300号公報(請求項1)
しかしながら、上記特許文献1に記載された発明では、1200℃を越えるような高温での熱処理を行った場合、ウェーハの支持治具による支持位置からのスリップ転位が発生するという問題があった。
本発明の目的は、シリコンウェーハに熱処理を行う際に、ウェーハの支持位置からのスリップ転位の発生を防止又は低減し得るシリコンウェーハの熱処理方法を提供することにある。
請求項1に係る発明は、シリコン単結晶インゴットをスライスして得られたシリコンウェーハに、急速昇降温を伴う所定温度で熱処理を行うシリコンウェーハの熱処理方法において、シリコンウェーハの外周部の温度がシリコンウェーハの中心部の温度よりも1〜6℃高くなるように、シリコンウェーハ面内の温度分布を制御しながら熱処理を行うことを特徴とするシリコンウェーハの熱処理方法である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、熱処理がシリコンウェーハの外周部を複数の支持ピンで水平に支持して行われるシリコンウェーハの熱処理方法である。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、所定温度が1000℃以上シリコン融点未満であるシリコンウェーハの熱処理方法である。
本発明によれば、シリコンウェーハの外周部の温度がシリコンウェーハの中心部の温度よりも1〜6℃高くなるように、シリコンウェーハ面内の温度分布を制御しながら熱処理を行うことにより、シリコンウェーハを支持する支持ピンとウェーハとの接触点にかかる温度分布による熱応力を小さくすることができるため、ウェーハの支持位置からのスリップ転位の発生を防止又は低減することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
本発明は、シリコン単結晶インゴットをスライスして得られたシリコンウェーハに、急速昇降温を伴う所定温度で熱処理を行うシリコンウェーハの熱処理方法に関するものである。ここで、急速昇降温を伴う熱処理とは、具体的には、昇温速度又は降温速度が10〜250℃/秒、好ましくは30〜150℃/秒、更に好ましくは50〜70℃/秒の急速加熱又は急速冷却を伴う熱処理のことをいう。所定温度とは、1000℃以上シリコン融点未満、好ましくは1100〜1250℃をいう。
そして、本発明のシリコンウェーハの熱処理方法の特徴ある構成は、シリコンウェーハの外周部の温度がシリコンウェーハの中心部の温度よりも1〜6℃、好ましくは3〜4℃高くなるように、シリコンウェーハ面内の温度分布を制御しながら行うことである。このときのシリコンウェーハの外周部とは、ウェーハ外周縁からウェーハ中心方向に0〜30mmの範囲をいい、ウェーハ中心部とはシリコンウェーハの中心からウェーハ外周方向に0〜30mmの範囲をいう。これにより、ウェーハの支持位置からのスリップ転位の発生を防止又は低減することができるが、その技術的な理由は、以下の理由であると推察される。
シリコンウェーハの熱処理を行うRTA装置では、シリコンウェーハの外周部を3本の支持ピンにより水平に支持して熱処理が行われるのが一般的である。図1は、熱処理の際に、シリコンウェーハにスリップ転位が発生する原理を説明する図である。図1(a)は、シリコンウェーハ40の外周部の温度が中心部の温度よりも高い場合の説明図であり、図1(b)は、逆に、シリコンウェーハ40の外周部の温度が中心部の温度よりも低い場合の説明図である。シリコンウェーハは熱処理の際、図1(a)及び(b)に示すように、その外周部が支持ピン41により支持されているが、シリコンウェーハ40の支持ピン41による支持位置では、支持ピンからの熱放射があり、この支持位置は、その周辺部よりも温度が下がる傾向にある。この支持ピン41による支持位置と、その周辺部との温度差は、熱処理温度が高くなるにつれ支持ピンからの熱放射が多くなり、ますます熱が逃げやすくなる。シリコンウェーハの支持ピン41による支持位置では、シリコンウェーハ40の自重による応力42が働いているが、支持ピン41による支持位置と、その周辺部の温度差が大きいと、この温度差による横方向に働く熱応力43が大きくなり、スリップ転位の発生が助長されると考えられる。そのため、シリコンウェーハの外周部の温度をシリコンウェーハの中心部の温度よりも1〜6℃高くなるように制御して熱処理することにより、支持ピン41による支持位置と、その周辺部の温度差を減少させ、支持位置における横方向に働く熱応力43を小さくすることができる。これにより、ウェーハの支持ピン41による支持位置からのスリップ転位の発生を防止又は低減することができるものと推察される。
本発明の熱処理方法を実施するための熱処理装置は、上記温度分布の制御が可能であれば特に限定されないが、例えば枚葉式のRTA装置(Mattson社製 Mattson3000)等が好適に用いられる。図2は、このRTA装置の概略断面図であり、RTA装置10は、シリコンウェーハ11の熱処理を行う、石英からなるチャンバー12を有する。また、チャンバー12内には、ウェーハトレイ13が設置され、ウェーハトレイ13の上にベース板14が置かれる。ベース板14には、3本の支持ピン15が立設される。3本の支持ピン15は円形のウェーハを支持するため、上面視で120度間隔で配置される。更に、チャンバー12外には複数の加熱ランプ16が配置される。この加熱ランプ16は、ハロゲンランプが用いられており、個々の加熱ランプ16はそれぞれ独立に出力の制御が可能になっている。即ち、ウェーハ面内の温度分布の制御は、個々の加熱ランプ16の出力を調整することにより行われる。チャンバー12には、不活性ガスや反応ガス等を注入するガス導入口17とガス排気口18が設けられ、また、シリコンウェーハ11を搬送する開口部19が設けられる。開口部19は、シリコンウェーハ11がチャンバー12内に搬送された後、図示しないオートシャッターにより蓋がされる。チャンバー12の外部には、シリコンウェーハ11の温度の測定が可能なパイロメータ20が配置される。
このRTA装置を用いた熱処理では、先ずシリコンウェーハ11を、開口部19からチャンバー12内に搬入し、3本の支持ピン15に載せ、水平の状態にチャンバー12内に配置した後、開口部19に蓋をする。次いで、熱処理中にシリコンウェーハ11が不純物と反応するのを防ぐため、ガス導入口17から不活性ガス又は反応ガスを注入しながら、加熱ランプ16の加熱によりシリコンウェーハ11の熱処理を行う。このとき、シリコンウェーハ11の中心部と、外周部の温度分布の制御は、チャンバー12外に設置されたパイロメータ20によって、シリコンウェーハ11の温度を測定し、シリコンウェーハ11の外周部が中心部より1〜6℃高くなるように、チャンバー12内に設けられた複数の加熱ランプ16の個々の出力を調整することにより行われる。
次に、本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
熱処理を行う直径300mmのシリコンウェーハを用意した。熱処理装置として、枚葉式のRTA装置(Mattson社製 Mattson3000)を用いた。
先ず、用意したシリコンウェーハを、上記RTA装置の開口部からチャンバー内に搬入し、3本の支持ピンに載せて水平の状態にチャンバー内に配置した。搬入後、ガス導入口から、酸素を注入しながら、チャンバー外に設置された複数の加熱ランプの出力を調整し、熱処理温度1200℃で、10秒間熱処理を行った。
熱処理は、シリコンウェーハ面内の温度分布を、ウェーハ外周部の温度がウェーハ中心部の温度よりも3℃高くなるように制御しながら行った。温度分布の制御は、パイロメータでウェーハの温度を測定し、熱処理中のランプからの加熱とウェーハからの放熱とのバランスを考慮してウェーハ面内の温度分布が最小になるように調整された各ランプのパワーバランスを基準とし、ウェーハ外周側に設置された加熱ランプの出力を、ウェーハ中央部に設置された加熱ランプの出力と比べて上記基準より10%上げることにより行った。なお、シリコンウェーハ面内の温度は、ウェーハ面内の各位置に形成された酸化膜の厚さとウェーハ中心部に形成された酸化膜の厚さとの差から換算した値である。即ち、各熱処理温度において熱処理中のランプからの加熱とのバランスを考慮して、ウェーハ面内の温度分布が最小になるようにランプのパワーバランスを調整した上で、酸化雰囲気中において熱処理したウェーハの面内の平均酸化膜厚と熱処理温度との相関より、シリコンウェーハ面内の温度を換算している。酸化雰囲気中において熱処理したウェーハの面内の平均酸化膜厚と熱処理温度との相関は、図5に示すとおりである。
<比較例1>
熱処理中のランプからの加熱とウェーハからの放熱とのバランスを考慮してウェーハ面内の温度分布が最小になるように調整された各ランプのパワーバランスを基準とし、ウェーハ外周側に設置された加熱ランプの出力を、ウェーハ中央部に設置された加熱ランプの出力と等しくなるように調整し、制御したこと以外は、実施例1と同様に、シリコンウェーハに熱処理を行った。このとき、シリコンウェーハ面内の温度分布は、ウェーハ外周部の温度がウェーハ中心部の温度よりも1℃低くなるように制御されていた。
<比較例2>
熱処理中のランプからの加熱とウェーハからの放熱とのバランスを考慮してウェーハ面内の温度分布が最小になるように調整された各ランプのパワーバランスを基準とし、ウェーハ外周側に設置された加熱ランプの出力を、ウェーハ中央部に設置された加熱ランプの出力と比較して上記基準より10%下げるように調整し、制御したこと以外は、実施例1と同様に、シリコンウェーハに熱処理を行った。このとき、シリコンウェーハ面内の温度分布は、ウェーハ外周部の温度がウェーハ中心部の温度よりも2℃低くなるように制御されていた。
<比較試験及び評価1>
実施例1及び比較例1,2における熱処理後のシリコンウェーハについて、支持ピンによる3箇所の支持位置のスリップ転位の長さを、顕微鏡により測定した。その結果を、図3に示す。
図3から明らかなように、比較例1,2では、支持ピンによる3箇所の支持位置のいずれにも2〜4mm程度のスリップ転位がみられたのに対し、本発明の熱処理方法により熱処理を行った実施例1のシリコンウェーハにはスリップ転位はみられなかった。このことから、本発明の熱処理方法が効果的であることが確認された。
<実施例2>
熱処理中のランプからの加熱とウェーハからの放熱とのバランスを考慮してウェーハ面内の温度分布が最小になるように調整された各ランプのパワーバランスを基準とし、ウェーハ外周部に設置された加熱ランプの出力を、ウェーハ中央部に設置された加熱ランプの出力と比較して上記基準よりも20%高くし、シリコンウェーハ面内の温度分布を制御したこと以外は、実施例1と同様に、シリコンウェーハに熱処理を行った。このとき、シリコンウェーハ面内の温度分布は、ウェーハ外周部の温度がウェーハ中心部の温度よりも6℃高くなるように制御されていた。再現性を確認するため、2枚目のウェーハに同一条件で熱処理を行った。
<実施例3>
熱処理中のランプからの加熱とウェーハからの放熱とのバランスを考慮してウェーハ面内の温度分布が最小になるように調整された各ランプのパワーバランスを基準とし、ウェーハ外周側に設置された加熱ランプの出力を、ウェーハ中央部に設置された加熱ランプの出力と比較して上記基準より15%上げるようにシリコンウェーハ面内の温度分布を制御したこと以外は、実施例1と同様に、シリコンウェーハに熱処理を行った。このとき、シリコンウェーハ面内の温度分布は、ウェーハ外周部の温度がウェーハ中心部の温度よりも4℃高くなるように制御されていた。
<実施例4>
熱処理中のランプからの加熱とウェーハからの放熱とのバランスを考慮してウェーハ面内の温度分布が最小になるように調整された各ランプのパワーバランスを基準とし、ウェーハ外周部に設置された加熱ランプの出力を、ウェーハ中央部に設置された加熱ランプの出力と比較して上記基準よりも8%高くし、シリコンウェーハ面内の温度分布を制御したこと以外は、実施例1と同様に、シリコンウェーハに熱処理を行った。このとき、シリコンウェーハ面内の温度分布は、ウェーハ外周部の温度がウェーハ中心部の温度よりも2℃高くなるように制御されていた。
<実施例5>
熱処理中のランプからの加熱とウェーハからの放熱とのバランスを考慮してウェーハ面内の温度分布が最小になるように調整された各ランプのパワーバランスを基準とし、その基準と比較して、ウェーハ外周部に設置された加熱ランプの出力を上げ、ウェーハ径方向の半径の1/2付近に設置された加熱ランプの出力を下げることにより、その差を10%となるように加熱ランプの出力を調整し、シリコンウェーハ面内の温度分布を制御したこと以外は、実施例1と同様に、シリコンウェーハに熱処理を行った。このとき、シリコンウェーハ面内の温度分布は、ウェーハ外周部の温度がウェーハ中心部の温度よりも2℃高くなるように制御されていた。再現性を確認するため、2枚目のウェーハに同一条件で熱処理を行った。
<実施例6>
熱処理中のランプからの加熱とウェーハからの放熱とのバランスを考慮してウェーハ面内の温度分布が最小になるように調整された各ランプのパワーバランスを基準とし、ウェーハ外周部よりも更に外側に設置された加熱ランプの出力を、ウェーハ中央部に設置された加熱ランプの出力と比較して上記基準よりも8%高くするように加熱ランプの出力を調整し、シリコンウェーハ面内の温度分布を制御したこと以外は、実施例1と同様に、シリコンウェーハに熱処理を行った。このとき、シリコンウェーハ面内の温度分布は、ウェーハ外周部の温度がウェーハ中心部の温度よりも1℃高くなるように制御されていた。再現性を確認するため、2枚目のウェーハに同一条件で熱処理を行った。
<比較例3>
熱処理中のランプからの加熱とウェーハからの放熱とのバランスを考慮してウェーハ面内の温度分布が最小になるように調整された各ランプのパワーバランスを基準とし、ウェーハ外周部に設置された加熱ランプの出力を、ウェーハ中央部に設置された加熱ランプの出力と比較して上記基準よりも5%高くし、シリコンウェーハ面内の温度分布を制御したこと以外は、実施例1と同様に、シリコンウェーハに熱処理を行った。このとき、シリコンウェーハ面内の温度分布は、ウェーハ外周部の温度がウェーハ中心部の温度と同じであった。再現性を確認するため、2枚目のウェーハに同一条件で熱処理を行った。
<比較試験及び評価2>
実施例2〜6及び比較例3の熱処理後のシリコンウェーハについて、ウェーハ中心から径方向に向かったウェーハ面内の温度分布と、支持ピンによる3箇所の支持位置におけるスリップ転位の発生との関係を評価した。その結果を図4及び以下の表1に示す。また、図4及び表1には、実施例1および比較例1〜2の結果も合わせて示す。図4は、ウェーハ面内の温度分布を、ウェーハ面内に形成された酸化膜の厚さから換算した値である。表1中、支持ピンによる3箇所の支持位置のうち、3箇所全てにおいて、スリップが発生していなかった場合をAとし、1〜2箇所においてスリップ転位が発生していた場合をBとし、3箇所全てにおいてスリップが発生していた場合をCとした。
Figure 2010034288
図4及び表1から明らかなように、比較例1〜3に比べ、シリコンウェーハ外周部の温度がウェーハ中心部の温度よりも1〜6℃高くなるように制御して熱処理した実施例1〜6では、支持ピンによる支持位置におけるスリップ転位の発生が抑えられていることが確認された。特に、ウェーハ外周部の温度がウェーハ中心部の温度に比べて3〜4℃高くなるように温度分布を制御して熱処理した実施例1では、3箇所全ての支持位置においてスリップが発生しなかった。このことから、本発明が効果的であることが確認された。
図1(a)は、ウェーハ外周部温度がウェーハ中心部温度より高い場合におけるスリップ転位発生の原理を説明する図であり、図1(b)は、ウェーハ外周部温度がウェーハ中心部温度より低い場合におけるスリップ転位発生の原理を説明する図である。 RTA装置の一例を示す概略断面図である。 実施例1及び比較例1,2の結果を示すグラフである。 実施例1〜6及び比較例1〜3の結果を示すグラフである。 ウェーハ面内の酸化膜厚さと温度との相関関係を示すグラフである。
符号の説明
40 シリコンウェーハ

Claims (3)

  1. シリコン単結晶インゴットをスライスして得られたシリコンウェーハに、急速昇降温を伴う所定温度で熱処理を行うシリコンウェーハの熱処理方法において、
    前記シリコンウェーハの外周部の温度が前記シリコンウェーハの中心部の温度よりも1〜6℃高くなるように、前記シリコンウェーハ面内の温度分布を制御しながら熱処理を行うことを特徴とするシリコンウェーハの熱処理方法。
  2. 熱処理がシリコンウェーハの外周部を複数の支持ピンで水平に支持して行われる請求項1記載のシリコンウェーハの熱処理方法。
  3. 所定温度が1000℃以上シリコン融点未満である請求項1又は2記載のシリコンウェーハの熱処理方法。
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