JP5410769B2 - シリコンウェーハの熱処理方法 - Google Patents

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本発明は、チョクラルスキー法(以下、CZ法という)により製造したシリコン単結晶インゴットをスライスして得られたシリコンウェーハを半導体デバイスに適用するために施される熱処理方法に関する。
半導体デバイス形成用基板として用いられるシリコンウェーハ(以下、単に、ウェーハともいう)は、半導体デバイスプロセスにおける歩留向上を目的として、鏡面研磨後のシリコンウェーハに対して、所定の環境下で熱処理(アニール)を施すことが一般的に行われている。
このような熱処理技術としては、例えば、酸素を5%以上含むガス雰囲気中で1250〜1380℃の温度で、1〜20時間、熱処理を行う方法(例えば、特許文献1)や、窒素100%もしくは酸素100%または酸素と窒素の混合雰囲気下、最大保持温度を1125℃以上シリコンの融点以下とし、保持時間を5秒以上として熱処理を行った後、最大保持温度から8℃/秒以上の冷却速度で急速冷却する方法(例えば、特許文献2)等が知られている。
特開2006−261632号公報 特開2000−31150号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような方法を用いて製造したシリコンウェーハは、半導体デバイスプロセスでの熱処理において、ウェーハ表面に転位が発生しやすいという問題があった。
また、上記特許文献2に記載された方法を用いて製造したシリコンウェーハは、酸素を含有する雰囲気下にて、急速加熱・急速冷却熱処理を行うため、熱処理後のウェーハの表面、すなわち、鏡面研磨されたデバイス形成面に酸化膜が形成されるが、その条件等によっては、ウェーハ表面の粗さが悪化するという問題があった。
これらの問題は、半導体デバイスプロセスにおける歩留を低下させる要因となるため好ましくない。
本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、半導体デバイスプロセスにおける転位の発生およびウェーハ表面の粗さの悪化を抑制することができるシリコンウェーハの熱処理方法を提供することを目的とするものである。
本発明に係るシリコンウェーハの熱処理方法は、CZ法により製造したシリコン単結晶インゴットをスライスして得られたウェーハを熱処理する方法において、酸素含有雰囲気下、最高到達温度を1300℃以上シリコンの融点以下で、前記ウェーハ表面に厚さ24.3nm以上32.0nm以下の酸化膜を形成する急速加熱・急速冷却熱処理を行うことを特徴とする。
上記方法においては、前記酸素含有雰囲気での酸素分圧を1.0%以上20%以下とすることが好ましい。
このような範囲に酸素分圧を調整して上記急速加熱・急速冷却熱処理を行うことにより、酸化膜の膜厚を上記範囲に制御しやすいため好ましい。
また、前記酸素含有雰囲気は、ウェーハ表面への酸化膜の形成以外に、窒化膜等の他の膜の形成や化学的反応等が生じることは好ましくないとの観点から、アルゴンおよび酸素からなることが好ましい。
また、急速加熱・急速冷却熱処理の効率化の観点から、前記最高到達温度での保持時間を1秒以上60秒以下とすることが好ましい。
本発明に係るシリコンウェーハの熱処理方法によれば、半導体デバイスプロセスにおける転位の発生およびウェーハ表面の粗さの悪化を抑制することができる。
したがって、本発明に係る熱処理を施したシリコンウェーハは、デバイスプロセスにおける歩留まりの向上にも寄与するものである。
本発明に係るシリコンウェーハの熱処理方法に用いられる急速加熱・急速冷却熱処理装置の一例の概要を示す断面図である。 本発明に係る急速加熱・急速冷却熱処理における熱処理シーケンスの概略図である。 試験1において、ウェーハ表面の酸化膜の膜厚の測定点を示した図である。 試験1において、各最高到達温度T1における酸化膜の膜厚とSP1のヘイズのウェーハ面内平均値の関係を示したグラフである。 試験1において、各最高到達温度T1における酸化膜の膜厚とSP2のヘイズのウェーハ面内平均値の関係を示したグラフである。 試験2において、ウェーハ中心における深さ方向の酸素濃度プロファイルを示したグラフである。 試験3において、ウェーハ表層における最大酸素濃度と最高到達温度との関係を示したグラフである。
以下、本発明について、図面を参照して、より詳細に説明する。
本発明に係るシリコンウェーハの熱処理方法においては、CZ法により製造したシリコン単結晶インゴットをスライスして得られたウェーハに対して、急速加熱・急速冷却熱処理を行う。本発明は、この急速加熱・急速冷却熱処理を、酸素含有雰囲気下、最高到達温度を1300℃以上シリコンの融点以下の温度で行い、前記ウェーハ表面に厚さ24.3nm以上32.0nm以下の酸化膜を形成することを特徴とするものである。
上述した転位の発生は、半導体デバイスプロセスにおけるトレンチ形成等によって、ウェーハ内に応力が印加され、これにより、ウェーハ内部に転位が発生し、その後の熱処理において、この転位がウェーハ表面まで伸張することによるものと考えられる。
すなわち、鏡面研磨後の熱処理において、ウェーハ内部の酸素が過剰に外方拡散され、ウェーハ表層の酸素濃度が低下し、転位に対する酸素のピニング力が低下するため、ウェーハ内部に発生した転位が、ウェーハ表面にまで伸張しやすくなっていると考えられる。
これに対して、本発明においては、シリコンウェーハに対して、上記のような急速加熱・急速冷却熱処理を行うことにより、その温度に応じた固溶限界酸素濃度が雰囲気中からウェーハ内に内方拡散し、さらに、降温時間が短いため、内方拡散したウェーハ中の酸素の外方拡散を抑制することができる。そのため、ウェーハ表層の酸素濃度の増加もしくは低下を抑制することが可能である。すなわち、転位に対する酸素のピニング力の低下を抑制することができ、これによって、ウェーハ内部に発生した転位がその表面まで伸張するのを抑制することができる。
また、最高到達温度および酸化膜の厚さを、上記範囲内に制御して急速加熱・急速冷却熱処理を行うことにより、該熱処理時の酸化膜の形成によるウェーハ表面の粗さの悪化も抑制することができる。
本発明に係るシリコンウェーハの熱処理方法においては、CZ法により製造したシリコン単結晶インゴットをスライスして得られたウェーハに対して、急速加熱・急速冷却熱処理を行う。
CZ法によるシリコン単結晶インゴットの製造は、周知の方法にて行うことができる。具体的には、石英ルツボに充填した多結晶シリコンを加熱してシリコン融液とし、このシリコン融液の液面に種結晶を接触させて、種結晶と石英ルツボを回転させながら種結晶を引き上げ、所望の直径まで拡径して直胴部を形成し、その後、シリコン融液から切り離すことにより、シリコン単結晶インゴットを育成する。
次に、このようにして得られたシリコン単結晶インゴットを、周知の方法により、シリコンウェーハに加工する。具体的には、シリコン単結晶インゴットを内周刃またはワイヤソー等によりウェーハ状にスライスした後、外周部の面取り、ラッピング、エッチング、鏡面研磨等の加工を行う。
上記のようにして得られた鏡面研磨されたシリコンウェーハに対して、急速加熱・急速冷却熱処理装置(以下、RTP装置という)を用いて、酸素含有雰囲気下、最高到達温度を1300℃以上シリコンの融点以下の温度の条件下で急速加熱・急速冷却熱処理を行い、前記ウェーハ表面に厚さ24.3nm以上32.0nm以下の酸化膜を形成する。
図1に、本発明に係るシリコンウェーハの熱処理方法に用いられるRTP装置の一例の概要を示す。
図1に示すRTP装置10は、雰囲気ガス導入口20aおよび雰囲気ガス排出口20bを備えた反応管20と、反応管20の上部に離間して複数配置されたランプ30と、反応管20内の反応空間25にウェーハWを支持するウェーハ支持部40とを備えている。
前記ウェーハ支持部40は、ウェーハWを直接支持する環状のサセプタ40aと、サセプタ40aを支持するステージ40bとを備えている。
また、各構成材料は、例えば、反応管20およびステージ40bは、石英からなり、サセプタ40aは、シリコンからなる。また、ランプ30は、例えば、ハロゲンランプで構成される。
図1に示すRTP装置10を用いたウェーハWの急速加熱・急速冷却熱処理は、反応管20に設けられたウェーハ導入口(図示せず)からウェーハWを反応空間25内に導入し、ウェーハ支持部40のサセプタ40a上にウェーハWを支持し、雰囲気ガス導入口20aから後述する雰囲気ガスを導入するとともに、ウェーハW表面に対してランプ30を照射することにより行う。
反応空間25内の温度制御は、ウェーハ支持部40のステージ40b内に埋め込まれた複数の放射温度計50により、ウェーハW裏面内のウェーハ径方向について多数点(例えば、9点)の平均温度を測定し、その各測定温度に基づいて、制御手段(図示せず)により複数のランプ30の個別の出力制御等を行う。
上記のような急速加熱・急速冷却熱処理において、ウェーハ表面に形成される酸化膜の厚さが24.3nm未満である場合、また、前記酸化膜の厚さが24.3nm以上であっても急速加熱・急速冷却熱処理における最高到達温度が1300℃未満である場合は、ウェーハ表面の粗さの悪化を抑制することが難しい。一方、前記最高到達温度がシリコン融点を超える場合には、熱処理するシリコンウェーハが融解してしまうため好ましくない。
また、前記RTP装置の装置寿命の観点から、前記最高到達温度は1300℃以上1380℃以下であることがより好ましい。
なお、前記酸化膜の厚さの上限値としては、急速加熱・急速冷却熱処理後、形成された酸化膜を生産性よく除去する観点から、100nm以下であることが好ましい。
図2に、前記急速加熱・急速冷却熱処理における熱処理シーケンスの温度と時間の関係を概略的に示す。
図2に示すように、まず、鏡面研磨されたシリコンウェーハを温度T0(例えば、500℃)で保持し、酸素含有雰囲気下、昇温速度ΔTu(℃/秒)で、最高到達温度T1(℃)まで急速加熱し、所定時間t(秒)保持した後、降温速度ΔTd(℃/秒)で最高到達温度T1(℃)から温度T0(℃)まで急速冷却する。
前記酸素含有雰囲気での酸素分圧は1.0%以上20%以下とすることが好ましい。
前記酸素分圧が1.0%未満である場合には、酸化膜の膜厚を上記範囲に制御することが難しく、また、雰囲気中の酸素のウェーハ内への内方拡散量が減少し、その結果、酸素のピニング力が低下し、半導体デバイスプロセスでの転位の発生を抑制することが難しくなる。
一方、前記酸素分圧が20%を超える場合には、酸素分圧が高すぎるため、形成される酸化膜が厚くなり、この酸化膜を生産性よく除去することが難しくなる。
また、前記酸素含有雰囲気における酸素ガス以外のガスは、不活性ガスであることが好ましい。
前記酸素ガス以外のガスとして窒素ガスを用いる場合には、急速加熱・急速冷却熱処理においてウェーハ表面に窒化膜が形成され、この窒化膜の除去のため、新たにエッチング工程等を増やさなければならず、工程が増加するため好ましくない。
また、前記酸素ガス以外のガスとして水素ガスを用いる場合には、酸素および水素の混合ガスは爆発の危険性があるため好ましくない。
前記不活性ガスとしては、特に、アルゴンガスを用いることが好ましい。アルゴンガスであれば、上記のような窒化膜等の他の膜の形成や化学的反応等が生じることがなく、急速加熱・急速冷却熱処理を行うことができる。
前記昇温速度ΔTuおよび降温速度ΔTdは、いずれも、10℃/秒以上150℃/秒以下であることが好ましい。
前記昇温速度ΔTuまたは降温速度ΔTdが10℃/秒未満である場合には、生産性が劣るという問題がある。
一方、前記昇温速度ΔTuまたは降温速度ΔTdが150℃/秒を超える場合には、急激すぎる温度変化にシリコンウェーハが耐えられず、スリップが発生する。
前記最高到達温度T1は、上述したように、1300℃以上シリコン融点以下であり、好ましくは、1300℃以上1380℃以下である。
なお、ここでいう最高到達温度T1とは、図1に示すようなRTP装置を用いた急速加熱・急速冷却熱処理の場合は、ウェーハW裏面内のウェーハ径方向について多数点(例えば、9点)の平均温度とする。
前記最高到達温度T1での保持時間tは、1秒以上60秒以下であることが好ましい。
前記保持時間tが、1秒未満である場合は、急速加熱・急速冷却熱処理の本来の目的であるGrown−in欠陥の低減やBMD密度の向上等を達成することが難しい。
一方、前記保持時間tが、60秒を超える場合は、生産性が悪くなるとともに、ウェーハ内部の酸素の外方拡散が増大するため好ましくない。
以下、本発明を実施例に基づき、さらに具体的に説明するが、本発明は下記の実施例により制限されるものではない。
(試験1)最高到達温度、酸化膜厚および表面粗さの関係
CZ法により製造したシリコン単結晶インゴットをスライスして得られた、両面が鏡面研磨されたシリコンウェーハ(直径300mm、厚さ775mm、酸素濃度1.3×1018atoms/cc)を、図1に示すようなRTP装置内に導入し、酸素100%雰囲気下(流量20slm)、温度T0:500℃、昇温速度ΔTuおよび降温速度ΔTd:50℃/秒で、最高到達温度T1およびその保持時間tを変化させて、図2に示すような熱処理シーケンスで急速加熱・急速冷却熱処理を行い、ウェーハ表面に形成される酸化膜厚を変化させたアニールウェーハを得た。
得られた各アニールウェーハの表面に形成された酸化膜の膜厚を、AutoELIII(ルドルフリサーチ社製)にて、エリプソメトリ法により測定した。測定は、図3に示すように、ウェーハ中心O(中心からの距離0mm)およびウェーハ中心からウェーハの周の両方向に向かって距離40mm、75mm、110mm、145mmの位置の各2点ずつの計9点で行い、これらの平均値を膜厚とした。なお、図3における数値は、ウェーハ中心からの距離を表す。
また、前記酸化膜をフッ酸洗浄により除去した後、レーザ光散乱式パーティクルカウンタ(SP1およびSP2;KLA−Tencor社製)にて、表面粗さ(ヘイズ)のウェーハ面内平均値を測定した。
なお、比較のため、従来例として、上記と同様のシリコンウェーハに対して、急速加熱・急速冷却熱処理を行わず、周知の縦型熱処理炉を用いて、アルゴン100%雰囲気下、温度T0:500℃、昇温速度ΔTuおよび降温速度ΔTd:3℃/分、最高到達温度T1:1200℃、最高到達温度T1での保持時間t:1時間として熱処理を行い、酸化膜の膜厚およびヘイズのウェーハ面内の平均値を上記と同様にして測定した。
表1に、各最高到達温度T1における酸化膜の膜厚とヘイズのウェーハ面内平均値の測定結果を示す。
また、図4に、各最高到達温度T1における酸化膜の膜厚とSP1のヘイズのウェーハ面内平均値の関係のグラフを、図5に、各最高到達温度T1における酸化膜の膜厚とSP2のヘイズのウェーハ面内平均値の関係のグラフを示す。図4,5ともに、縦軸がヘイズ、横軸が酸化膜厚を示している。
Figure 0005410769
図4,5のグラフに示した結果から、最高到達温度T1が1300℃以上であり、酸化膜の膜厚が24.3nm以上である場合に(実施例1〜4)、従来例と同レベルのヘイズの平均値となる条件を満たすことが認められた。
(試験2)酸素分圧とウェーハの酸素濃度の関係
CZ法により製造したシリコン単結晶インゴットをスライスして得られた、両面が鏡面研磨されたシリコンウェーハ(直径300mm、厚さ775mm、酸素濃度1.3×1018atoms/cc)に上記従来例で示した熱処理を施し、酸素を外方拡散させた後、図1に示すようなRTP装置内に導入し、アルゴンで希釈した酸素含有雰囲気下(全ガス流量20slm)、酸素分圧を変化させて、最高到達温度T1:1350℃、最高到達温度T1での保持時間t:15秒間とし、それ以外は試験1と同様の条件で、急速加熱・急速冷却熱処理を行い、各アニールウェーハのウェーハ中心における深さ方向の酸素濃度プロファイルを二次イオン質量分析装置(SIMS;Ims−6f;Cameca社製)にて評価した。
また、酸素100%雰囲気とし、酸素流量を変化させて急速加熱・急速冷却熱処理を行った場合の各アニールウェーハのウェーハ中心における深さ方向の酸素濃度プロファイルの評価も行った。
さらに、試験1の従来例において得られたアニールウェーハについても、同様の条件で酸素濃度プロファイルの評価を行った。
図6に、これらの評価結果のグラフを示す。なお、酸素濃度は、old−ASTM換算した値である。なお、図6中、「AT」とは、従来例のアニールのみを行ったウェーハであり、「PW」とは、アニールを一切行っていない鏡面研磨後のウェーハの酸素濃度プロファイルである。
図6のグラフに示した結果から、アルゴンガスで希釈した酸素分圧1%の雰囲気下で急速加熱・急速冷却熱処理を行ったウェーハも、その他の酸素雰囲気条件下のウェーハと比較して、ウェーハ表層に酸素が十分に内方拡散していることが認められた。
しかしながら、酸素分圧0.4%の場合には、十分な酸素濃度が得られなかった(図示せず)。
また、従来例のアニールのみを行ったウェーハ(AT)は、図6に示すように、酸素含有雰囲気下で急速加熱・急速冷却熱処理をさらに行ったアニールウェーハよりも、ウェーハ表層の酸素濃度が大きく低下していることが認められた。
(試験3)最高到達温度・保持時間とウェーハの酸素濃度の関係
CZ法により製造したシリコン単結晶インゴットをスライスして得られた、両面が鏡面研磨されたシリコンウェーハ(直径300mm、厚さ775mm、酸素濃度1.3×1018atoms/cc)を、図1に示すようなRTP装置内に導入し、酸素100%雰囲気下(流量20slm)、最高到達温度およびその保持時間を変化させて急速加熱・急速冷却熱処理を行い、各アニールウェーハのウェーハ中心における深さ方向の酸素濃度プロファイルを二次イオン質量分析装置(SIMS;Ims−6f;Cameca社製)にて評価し、ウェーハ表層(表面から約1〜2μm)における最大酸素濃度を求めた。
図7に、ウェーハ表層における最大酸素濃度と最高到達温度との関係のグラフを示す。
図7のグラフに示した結果から、アニールウェーハ表層における最大酸素濃度は、処理時間には依存せず、最高到達温度で決定することが認められた。
特に、1300℃以上の場合に、最大酸素濃度は研磨基板(PW)を上回ることから、転位抑制効果も同程度になると推定される。
したがって、上記結果から、酸素濃度低下の抑制という観点からも、急速加熱・急速冷却熱処理の最高到達温度は1300℃以上とすることが好ましい。
10 RTP装置
20 反応管
30 ランプ
40 ウェーハ支持部
50 放射温度計

Claims (4)

  1. チョクラルスキー法により製造したシリコン単結晶インゴットをスライスして得られたウェーハを熱処理する方法において、酸素含有雰囲気下、最高到達温度を1300℃以上シリコンの融点以下で、前記ウェーハ表面に厚さ24.3nm以上32.0nm以下の酸化膜を形成する急速加熱・急速冷却熱処理を行うことを特徴とするシリコンウェーハの熱処理方法。
  2. 前記酸素含有雰囲気において、酸素分圧を1.0%以上20%以下とすることを特徴とする請求項1記載のシリコンウェーハの熱処理方法。
  3. 前記酸素含有雰囲気が、アルゴンおよび酸素からなることを特徴とする請求項1または2記載のシリコンウェーハの熱処理方法。
  4. 前記最高到達温度での保持時間を1秒以上60秒以下とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシリコンウェーハの熱処理方法。
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