JP2010030861A - チタン酸バリウム微粒子及びその製造方法 - Google Patents

チタン酸バリウム微粒子及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粒子径の制御が可能であり、凝集がなく分散性に優れ、粒子形態が均一であり、残存水酸基又は吸着水を低減した、高い結晶性を有するチタン酸バリウム微粒子及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】平均粒子径が10〜1000nm、粒子径分布の相対標準偏差が25.0%以下、Ba/Ti原子比が0.95〜1.05、炭素量が0.10重量%以上、水分量が0.25重量%以下であるチタン酸バリウム微粒子。該チタン酸バリウム微粒子は、バリウムとチタンのBa/Ti原子比が0.95〜1.05である、バリウム及びチタン水酸化物含有水溶液中で、バリウム及びチタン水酸化物と、チタン酸バリウムの理論生成量に対して、0.01重量%以上の量の有機化合物とを水熱反応させることで製造される。
【選択図】なし

Description

本発明は、粒子径の制御が可能であり、凝集がなく分散性に優れ、粒子形態が均一であり、残存水酸基又は吸着水を低減した、高い結晶性を有するチタン酸バリウム微粒子及びその製造方法に関する。本発明のチタン酸バリウム微粒子は、誘電体材料、圧電体材料、半導体デバイスやプリント配線基板内蔵型コンデンサ用の材料等として好適に使用することができる。
チタン酸バリウムは、ペロブスカイト型の結晶構造を有し、120℃で立方晶系常誘電相から正方晶系強誘電相に転移し、転移温度付近で104 程度にも達する高い比誘電率をもつことから、従来、積層セラミックスコンデンサ等の誘電材料や圧電材料等の電子部品に多く使用されている。
近年、電子機器の小型化、軽量化、高機能化に併せて伝送速度の高速化が求められているが、高速化に伴い伝送ノイズが問題となっている。これまでノイズ対策としてチップコンデンサを回路基板上に実装していたが、電子機器の高機能化によりコンデンサ搭載個数が急増し、部品の小型化、実装の高精度化だけでのモジュールの小型化には限界がある。そのため、無機フィラーとしてチタン酸バリウムを回路基板に内蔵して高誘電率基板の機能を付与する技術が期待されている。しかし、樹脂等の有機物中にチタン酸バリウムを分散させたコンポジットでは比誘電率が20〜30程度であり、セラミックスコンデンサと比較して高誘電率の材料が得られていない。特性向上には有機物中への高密度充填の実現が不可欠であり、分散技術はもちろんのこと、材料面ではチタン酸バリウムの微粒子化、高分散化、高結晶化、及び残存水酸基又は吸着水の低減が求められている。
従来、チタン酸バリウムは固相反応法、蓚酸塩法、ゾルゲル法、噴霧熱分解法、水熱反応法等のさまざまな方法での合成が行われている。固相反応法は酸化チタンと炭酸バリウムを混合して1000℃程度の温度で熱処理することによりチタン酸バリウムを合成する。合成後は粉砕機による微粒子化が必要であり、粒子はサブミクロンの不均一な粒子となりやすい。蓚酸塩法(例えば特許文献1参照)はBa塩とTi塩の水溶液に蓚酸水溶液を添加して蓚酸バリウムチタニルを沈殿させ、得られた蓚酸バリウムチタニルを700℃以上で熱処理することによりチタン酸バリウムを合成する。固相反応法の一種であるが、前駆体を原子レベルで混合することができる。そのため、固相反応法と比べて微粒で均質組成の粒子を得ることができるが、固相反応法と同様に粒子はサブミクロンの不均一な粒子となりやすい。また、製造コストも固相反応法に比べて高い。ゾルゲル法はバリウムとチタンのアルコキシドを混合したアルコール溶液を還流操作により複合アルコキシドとし、加水分解反応によりチタン酸バリウムの前駆体を得る。100nm以下の粒子が得られるが、結晶性が低いため高温での熱処理が必要となる。熱処理により粒子成長、凝集、焼結が生じるため、粉砕機による凝集体の解砕が必要となる。噴霧熱分解法(例えば特許文献2参照)はバリウム塩、チタン化合物、及びアルカリ又はアルカリ土類硝酸塩を含有する水溶液を500〜1200℃で熱分解することによりチタン酸バリウムを合成する。粒子径の広範囲の制御が可能であり、粒度分布が狭い粒子が得られるが、原料由来のアルカリ又はアルカリ土類金属イオン、アニオンイオンを粒子内に混入しやすい。
水熱反応法では液相法の反応は全て利用可能である。通常、チタン化合物の加水分解で得られたチタン水酸化物と水酸化バリウムを100℃以上の高温・高圧化でチタン酸バリウムを合成する。水熱反応法で得られる粒子径はチタン原料の影響を受け、加水分解で得られるチタン水酸化物の粒子径が小さいほど、合成されるチタン酸バリウムの粒子径は小さくなる。固相反応法や蓚酸塩法では困難である微粒子が得られやすく、ゾルゲル法に比べ熱処理なしで高結晶性且つ凝集の少ない微粒子が得られる。
チタン酸バリウムを高密度充填させるため、粒子径が均一である球状粒子が求められている。特許文献3では、150〜250℃で24時間以上という低温・長時間の水熱処理により正方晶の球状粒子を得ている。しかし、低温での水熱反応であるため誘電特性の低下の要因となる粒子表面及び内部に残存する水酸基又は粒子表面の吸着水が多く、長時間での合成のため量産性が悪い。特許文献4では、均質な組成を得るために、プロピオン酸、酢酸及びそれらの塩のカルボン酸を添加してバリウムに吸着させる。そして、100〜350℃で水熱処理を行い、立方晶の球状チタン酸バリウム粒子を生成してから500〜1200℃で仮焼して正方晶を得ている。しかし、カルボン酸の添加では結晶性、分散性には効果が期待されず、また、水熱反応では正方晶の粒子が生成できないため熱処理が必要であり、熱処理による粒子成長、凝集、焼結が生じやすい。特許文献5では、原料水溶液を加熱処理により濃縮してから100〜250℃の水熱処理を行うことにより正方晶の粒子を得ている。しかし、特許文献3と同様に残存水酸基又は吸着水が多く、結晶性が低い。特許文献6では、原料水溶液を亜臨界ないし超臨界状態の水中にて、急速に昇温させ20秒以内の水熱処理することにより、残存水酸基又は吸着水が少なく、凝集のない、結晶化度が高い50nm以下の正方晶粒子を得ている。しかし、原料水溶液と亜臨界ないし超臨界水を接触させて粒子を生成させているため、組成の均質性、粒子径及び粒子形状の均一性の制御が困難である。
このように、これまでのチタン酸バリウム微粒子の製造方法では、粒子表面及び内部に残存する水酸基又は粒子表面の吸着水が多い、結晶性が低い、凝集が生じており分散性が悪い、組成が不均質で、粒子径及び粒子形状が不均一であるといった何れかの問題点があった。そのため、誘電体材料、圧電体材料、半導体デバイス用の材料等として使用する場合、微粒子化、高分散化、高結晶化、及び残存水酸基又は吸着水の低減を同時に実現するという課題が残されている。
特開2004−123431号公報 特開2004−161533号公報 特開2005−272295号公報 特開2002−211926号公報 特開2005−289668号公報 特開2005−289737号公報
本発明は上記のような事情に鑑みなされたものであり、誘電体材料、圧電体材料、半導体デバイスやプリント配線基板内蔵型コンデンサ用の材料等の様々な用途に適した、粒子径の制御が可能であり、凝集がなく分散性に優れ、粒子形態が均一であり、残存水酸基又は吸着水を低減した、高い結晶性を有するチタン酸バリウム微粒子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、これらの課題を解決すべく鋭意検討を進めた結果、水熱反応前のバリウム及びチタン水酸化物含有水溶液において、バリウム(以下、Baとも表記する)、チタン(以下、Tiとも表記する)、アルカリ、及び有機化合物の含有量を特定量として得られる、特定の平均粒子径、及び特定の有機化合物被覆量を有するチタン酸バリウム微粒子が、粒子径の制御が可能であり、凝集がなく分散性に優れ、粒子形態が均一であり、高い結晶性を有し、特に誘電体材料、圧電体材料、半導体デバイスやプリント配線基板内蔵型コンデンサ用の材料等として使用する場合、微粒子化、高分散化、高結晶化、及び残存水酸基又は吸着水の低減等の要求される性能を有することを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、平均粒子径が10〜1000nm、粒子径分布の相対標準偏差が25.0%以下、Ba/Ti原子比が0.95〜1.05、炭素量が0.10重量%以上、水分量が0.25重量%以下であるチタン酸バリウム微粒子を提供するものである。
また、本発明は、平均粒子径が10〜500nm、粒子径分布の相対標準偏差が25.0%以下、Ba/Ti原子比が0.95〜1.05、炭素量が0.10〜10.0重量%、水分量が0.25重量%以下であるチタン酸バリウム微粒子を提供するものである。
また、本発明は、上記の何れかのチタン酸バリウム微粒子であって、正方晶BaTiO が75重量%以上、立方晶BaTiO が25重量%以下、BaCO が2.0重量%以下の結晶構造を有するチタン酸バリウム微粒子を提供するものである。
また、本発明は、上記の何れかのチタン酸バリウム微粒子であって、正方晶BaTiO のc/a軸比が1.0030以上であるチタン酸バリウム微粒子を提供するものである。
また、本発明は、上記の何れかのチタン酸バリウム微粒子をポリマー等の有機物中に分散させてなる複合材料を提供するものである。
また更に、本発明は、上記のチタン酸バリウム微粒子を製造するための好ましい製造方法として、バリウムとチタンのBa/Ti原子比が0.95〜1.05である、バリウム及びチタン水酸化物含有水溶液中で、バリウム及びチタン水酸化物と、チタン酸バリウムの理論生成量に対して、0.01重量%以上の量の有機化合物とを水熱反応させることを特徴とするチタン酸バリウム微粒子の製造方法を提供するものである。
本発明のチタン酸バリウム微粒子は、従来のチタン酸バリウムの課題であった微粒子化、高分散化、高結晶化、及び残存水酸基又は吸着水の低減を同時に実現しているため、例えば、誘電体材料、圧電体材料、半導体デバイスやプリント配線基板内蔵型コンデンサ用の材料等として好適である。
以下、本発明のチタン酸バリウム微粒子、該チタン酸バリウム微粒子を用いた複合材料、及びそれらの製造方法について、好ましい実施形態に基づき記述するが、本発明はこれらの記載に限定されるものではない。
本発明者らは、水熱反応前のバリウム及びチタン水酸化物含有水溶液中の適当なBa/Ti原子比、アルカリ量、及び有機化合物添加量、そして適当な水熱反応温度を選択することにより、粒子径の制御ができ、凝集がなく分散性に優れ、粒子形態が均一であり、残存水酸基又は吸着水を低減し、高い結晶性を有するチタン酸バリウム微粒子が得られることを見出した。その理由は明らかでないが、チタン酸バリウム微粒子では一次粒子の形成後、一次粒子の表面への溶質析出、及び一次粒子の凝集機構により粒子成長が生じるが、バリウム及びチタン水酸化物含有水溶液中に、有機化合物を添加して水熱反応すると、粒子表面を被覆することにより、粒子形態が制御でき、又は球状化、粒子形態の均一化に効果的に作用する。これはバリウム及びチタン水酸化物含有水溶液中に有機化合物が存在した場合、有機化合物が分散・凝集制御剤、又は緩衝剤として働き、チタン酸バリウム微粒子の水溶液中での均一な粒子成長、又は成長抑制に起因するものと考えられる。
また、水熱反応条件が高温・高圧下で、有機化合物を添加した場合では、結晶構造が強誘電性を有する正方晶となりやすい。また、結晶子サイズが平均粒子径と同程度となり、単結晶の微粒子となりやすい。また更には、粒子表面での均一な有機化合物の被覆により、有機溶媒、ポリマー等の有機物中での分散性が良く、残存水酸基又は吸着水による誘電特性の低下を防ぐことができる。
本発明のチタン酸バリウム微粒子において、上記Ba/Ti原子比は、0.95〜1.05であり、0.97〜1.03が好ましく、0.98〜1.02がより好ましい。Ba/Ti原子比が0.95より小さい場合、不純物が混在し、c/a軸比が低く、粒子形態が不均一になりやすく、誘電特性が低下する。また、Ba/Ti原子比が1.05より大きい場合、Ba化合物等の不純物が混在して誘電特性が低下する。
本発明のチタン酸バリウム微粒子は、アルカリ量に関しては、中和度が0.8以上であることが好ましい。中和度が0.8より小さい場合、粒子形態が100nm以下の板状粒子となり、組成的にBa/Ti原子比が0.95よりも小さくなり、結晶構造的にもBaTiO 相以外のチタンリッチのバリウムチタン化合物の不純物相が生成する。
本発明のチタン酸バリウム微粒子は、その平均粒子径が10〜1000nmであり、10〜500nmが好ましく、10〜200nmがより好ましい。該チタン酸バリウム微粒子の平均粒子径は、透過型電子顕微鏡による観察に基づいて倍率が3万〜10万倍のTEM像から、200個以上の任意の粒子の粒子径を計測し、その平均値より求める。粒子形態を均一で、高分散性なものとできる下限は10nmである。反応温度を高温とし、アルカリ量を多く添加して、結晶成長を促進した場合、平均粒子径は1000nmを超えると不均一となり、有機化合物を添加しても粒子形態を均一にすることが困難である。
本発明のチタン酸バリウム微粒子は、粒子径分布の相対標準偏差が25.0%以下であり、20.0%以下であることが好ましい。
本発明のチタン酸バリウム微粒子は、このような狭い範囲の粒子径分布をとることにより、ポリマー中に分散させたときの充填性を向上させることができる。上記粒子径分布の相対標準偏差が25.0%を越えるとポリマー中に分散させたときの充填性が悪くなり、誘電特性の低下を招くため好ましくない。
本発明のチタン酸バリウム微粒子の結晶構造は、正方晶BaTiO の定量値が75.0重量%以上であることが好ましく、80.0重量%以上がより好ましく、85.0重量%以上であることがより一層好ましい。また、立方晶BaTiO の定量値が25重量%以下であることが好ましく、20重量%以下であることがより好ましく、15重量%以下であることがより一層好ましい。また、BaCO の定量値が2.0重量%以下であることが好ましく、1.5重量%以下であることがより好ましく、1.0重量%以下であることがより一層好ましい。結晶相の定量値については、X線回折により測定し、リートベルト解析により求めた。チタン酸バリウム微粒子が強誘電性を有するには正方晶であることが必要であり、正方晶の定量値が大きいほど誘電特性が良く、正方晶BaTiO の定量値が75.0重量%未満では誘電特性の低下に影響する。
一方、上記有機化合物の添加量は、後述する分析により得られる炭素量に換算して、0.10重量%以上となるように用いることが好ましく、0.10〜10.0重量%であることがより好ましく、0.20〜8.0重量%であることがより一層好ましい。炭素量が0.10重量%未満では、生成した粒子表面への被覆量が少なく、有機溶媒、ポリマー等の有機物中での分散性を向上させる効果が小さく、また、高結晶化、粒子形態の球状化、均一化、残存水酸基又は吸着水の低減の効果が小さい。炭素量が10.0重量%より大きい場合には、有機化合物の添加量を増加させても、結晶性、均一性及び分散性への効果が一定となる。
本発明のチタン酸バリウム微粒子は、水分量が0.25重量%以下であり、0〜0.25重量%であることが好ましく、0〜0.20重量%であることがより好ましい。水分量が0.25重量%を越えると、誘電正接の増加を招くため好ましくない。
また、本発明のチタン酸バリウム微粒子は、正方晶BaTiO のc/a軸比が1.0030以上であることが好ましく、1.0030〜1.0100であることがより好ましく、1.0050〜1.0100であることがさらに好ましい。正方晶BaTiO のc/a軸比が1.0030未満であると、誘電率の低下を招くため好ましくない。正方晶BaTiO3 のc/a軸比については、結晶相の定量値と同様に、X線回折により測定し、リートベルト解析により正方晶BaTiO のc/a軸比を求めた。
次に、本発明のチタン酸バリウム微粒子を用いた本発明の複合材料について説明する。
本発明の複合材料は、本発明のチタン酸バリウム微粒子を有機物中に分散させてなるものであり、プリント配線基板内蔵型コンデンサ用材料、誘電体材料、圧電体材料、半導体デバイス用材料等の様々な用途に用いられる。上記チタン酸バリウム微粒子を分散させる有機物は、用途に応じて適宜選択される。
本発明の複合材料を、プリント配線基板内蔵型コンデンサ用材料、誘電体材料、圧電体材料、半導体デバイス用材料等として用いる場合、上記有機物としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、変性ポリフェニルエーテル樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリシクロオレフィン樹脂、ビスマレイミド・トリアジン樹脂、ポリオレフィン樹脂、シアネートエステル樹脂、メラミン樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は単独又は複数の種類の混合物として用いられる。
本発明の複合材料において、上記チタン酸バリウムの含有量は、用途に応じて適宜選択されるが、通常、該チタン酸バリウム微粒子が1〜99重量%が好ましく、60〜95重量%がより好ましい。
次に、本発明のチタン酸バリウム微粒子の好ましい製造方法について説明する。
本発明のチタン酸バリウム微粒子は、下記のi)バリウム及びチタン水酸化物含有水溶液の調製工程と、ii)iの工程で調製したバリウム及びチタン水酸化物含有水溶液を水熱反応させる水熱反応工程により製造できる。
<i)バリウム及びチタン水酸化物含有水溶液の調製工程>
バリウム及びチタン水酸化物含有水溶液の調製方法としては、下記の(イ)及び(ロ)の方法が挙げられる。
(イ)先ず、チタン塩水溶液を調製し、このチタン塩水溶液にアルカリ水溶液を添加して、中和反応によりチタン水酸化物を生成させてチタン水酸化物含有水溶液を得る。次に、チタン水酸化物含有水溶液にバリウム塩水溶液を添加してバリウム及びチタン水酸化物含有水溶液を得る。
(ロ)先ず、チタン塩水溶液を調製し、このチタン塩水溶液をアルカリ水溶液に添加して、中和反応によりチタン水酸化物を生成させてチタン水酸化物含有水溶液を得る。次に、チタン水酸化物含有水溶液にバリウム塩水溶液を添加してバリウム及びチタン水酸化物含有水溶液を得る。
(イ)及び(ロ)の方法の場合、有機化合物を添加する方法としては、中和反応後のバリウム及びチタン水酸化物含有水溶液に有機化合物を添加してもよく、中和反応前のバリウム塩水溶液、チタン塩水溶液、又はアルカリ水溶液に有機化合物を添加してもよい。
また、(イ)及び(ロ)の方法の場合、バリウム塩水溶液を中和反応前のチタン塩水溶液又はアルカリ水溶液に予め添加してもよい。バリウム塩の溶解及び添加の際は、空気中の炭酸等が反応しないように窒素雰囲気にて行うことが望ましい。
また、(イ)及び(ロ)の方法において、中和反応により生成したバリウム及びチタン水酸化物を100℃以下の温度範囲で加熱してチタン酸バリウムを生成させてもよい。
(イ)及び(ロ)の方法で用いるチタン塩水溶液としては、例えば、水酸化物、硫酸塩、塩化物、アルコキシド等といった各種のチタン塩の水溶液を使用することができる。また、一つのチタン塩水溶液を使用してもよく、複数のチタン塩水溶液の混合物を使用してもよい。該チタン塩水溶液は、その濃度が好ましくは0.05〜5.5mol/L、より好ましくは0.1〜3.0mol/Lのものを使用する。また、チタン塩水溶液の代わりに酸化チタン含有水溶液を使用してもよい。
(イ)及び(ロ)の方法で用いるバリウム塩水溶液としては、例えば、水酸化物、硫酸塩、硝酸塩、塩化物、炭酸塩、アルコキシド等といった各種のバリウム塩の水溶液を使用することができる。また、一つのバリウム塩水溶液を使用してもよく、複数のバリウム塩水溶液の混合物を使用してもよい。該バリウム塩水溶液は、その濃度が好ましくは0.05〜2.0mol/L、より好ましくは0.1〜1.5mol/Lのものを使用する。
上記のチタン塩水溶液とバリウム塩水溶液とは、バリウム及びチタン水酸化物含有水溶液中のBa/Ti原子比が0.95〜1.05、好ましくは0.97〜1.03、より好ましくは0.98〜1.02となるように使用する。
(イ)及び(ロ)の方法で用いるアルカリ水溶液としては、例えば、NaOH、KOH、NH 、Na CO 、K CO 、NaHCO 、KHCO 、(NH CO の水溶液等を用いることができる。該アルカリ水溶液は、その濃度が好ましくは0.1〜20.0mol/L、より好ましくは1.0〜10.0mol/Lのものを、アルカリ量がチタン酸バリウム微粒子の中和度が0.8以上となるように使用する。
上記有機化合物としては、所望の物性を充たせば特に制限はないが、界面活性剤、クエン酸、アミン、有機溶媒、ポリエチレングリコール(PEG)、又はポリビニルアルコール(PVA)等の高分子化合物が挙げられ、特に界面活性剤が分散性をより向上させることが可能で、且つ粒子形態への均一性への効果が大きいので好ましい。界面活性剤としては、高級脂肪酸及びその塩類、アルキル硫酸エステル塩類、脂肪酸アミン系化合物、アルキルスルホコハク酸塩類等を使用することができ、特にオレイン酸塩、ラウリン酸塩等の脂肪酸塩、ラウリン硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩等が好ましい。
上記有機化合物の添加量は、チタン酸バリウム微粒子への被覆量を上記の好ましい範囲(炭素換算で0.10重量%以上)とするために、チタン酸バリウムの理論生成量に対して、0.01重量%以上であることが好ましく、0.01〜15.0重量%がより好ましく、0.1〜10.0重量%がより一層好ましい。
また、上記バリウム及びチタン水酸化物含有水溶液には、誘電体材料として、誘電率、キュリー温度、誘電率の温度係数等の制御を行う目的で、ペロブスカイト型の結晶構造のBaサイトをMg、Ca、Sr、Pb等から選ばれる少なくとも一種の元素で置換させるため、Mg、Ca、Sr、Pb等の化合物を添加してもよく、TiサイトをZr、Hf、Sn等から選ばれる少なくとも一種の元素で置換させるため、Zr、Hf、Sn等の化合物を添加してもよい。これらの化合物は、バリウム及びチタン水酸化物含有水溶液の調製工程の何れの段階で添加してもよく、バリウム及びチタン水酸化物含有水溶液の調製後に添加してもよい。
<ii)水熱反応工程>
上記水熱反応は、温度が100℃以上、好ましくは150〜450℃、より好ましくは300〜400℃、且つ全圧力が0.1MPa以上、好ましくは0.2〜50MPa、より好ましくは2.5〜40MPaで、通常0.01時間以上、好ましくは0.01〜24時間、より好ましくは0.01〜8時間行うとよい。このような条件下で水熱反応させて、粒子径、粒子の均一性等の粒子形態の制御を行い、濾過、水洗した後、乾燥することにより、本発明のチタン酸バリウム微粒子が得られる。特に反応時間により、粒子径の制御が可能である。
上記水熱反応の条件は、バリウム及びチタン水酸化物含有水溶液における原料の種類、Ba/Ti原子比、アルカリ量、有機化合物の添加量、仕込み量、反応温度、反応圧力及び反応時間等によって上記範囲内において適宜決定するとよい。上記水熱反応でチタン酸バリウム微粒子を形成する最低温度は100℃であるが、結晶性の高い粒子を得るためには300℃以上が好ましい。上記水熱反応の最高温度は特に制限がなく、臨界点を超えてもよいが、使用する装置の仕様に制限される。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜17及び比較例1〜11)
[チタン酸バリウム微粒子の製造]
チタン塩水溶液として四塩化チタン水溶液、バリウム塩水溶液として塩化バリウム二水和物水溶液、アルカリ水溶液として水酸化ナトリウム水溶液を用いて、表1記載のTi量、Ba量、アルカリ量、中和度[アルカリ量/(4×Ti量+2×Ba量)]、有機化合物添加量となるように原料を準備した。次に、四塩化チタン水溶液に水酸化ナトリウム水溶液、塩化バリウム二水和物水溶液、有機化合物を添加してバリウム及びチタン水酸化物含有水溶液を調製した。調製したバリウム及びチタン水酸化物含有水溶液のpH値を表1に示す。調製したバリウム及びチタン水酸化物含有水溶液をオートクレーブで攪拌しながら、表1記載の条件にて水熱反応を行った。反応終了後、室温まで冷却を行い、生成物を濾過、水洗、乾燥して目的物であるチタン酸バリウム微粒子を得た。また、比較例11は市販品のチタン酸バリウム微粒子である。
実施例1〜17及び比較例1〜11で得られたチタン酸バリウム微粒子について、X線回折(定量分析、c/a軸比、結晶子サイズ)、Ba/Ti原子比、比表面積、平均粒子径、粒子形状及び均一性(相対標準偏差)、炭素量、水分量を以下の(1)〜(8)の方法により評価した。それらの結果を表2に示す。また、実施例6の電子顕微鏡写真(×6万倍)を図1に、比較例1の電子顕微鏡写真(×6万倍)を図2に、比較例2の電子顕微鏡写真(×6万倍)を図3に、比較例4の電子顕微鏡写真(×6万倍)を図4に、比較例6の電子顕微鏡写真(×6万倍)を図5に示す。
(1)X線回折
ブルカーAXS社製X線回折装置(D8 ADVANCE/V)にて測定し、リートベルト解析により定量分析(正方晶BaTiO 、立方晶BaTiO 、BaCO )、正方晶BaTiO の格子定数のc/a軸比及び結晶子サイズを求めた。
(2)バリウムとチタンのBa/Ti原子比
理学電機社製蛍光X線分析装置(ZSX-100e)にて測定した。BaOとTiO の重量%からBa/Ti原子比を算出した。
(3)比表面積
マウンテック社製全自動BET比表面積測定装置(Macsorb HM Model-1210) にて測定した。
(4)平均粒子径の測定、粒子形状及び均一性評価
透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、200個以上の粒子を計測し、その平均値を求めた。粒子形状はTEM像の観察より評価し、均一性は平均粒子径の測定値の相対標準偏差より評価した。比較例11については走査型電子顕微鏡(SEM)を用いた。
(5)全炭素量
堀場製作所製炭素分析装置(EMIA-221V) を使用して測定した。
(6)含有BaCO の炭素量
X線回折により定量分析して求めたBaCO 量から、炭素量を算出した。
(7)炭素量(有機化合物被覆量の評価)
全炭素量から含有BaCO の炭素量を差し引いた炭素量を算出して、チタン酸バリウム粒子表面に被覆されている有機化合物の炭素量とした。ただし、有機化合物が無添加の場合ではCO の吸着による。
(8)水分量
理学電機社製示差熱天秤TG-DTA (TG-8210)を用いて、窒素雰囲気下、30〜200℃(昇温速度20℃/min)での重量減少率をチタン酸バリウム微粒子表面の水分量として定量した。
実施例1〜17の結果より、本発明のチタン酸バリウム微粒子では、水熱反応前のバリウム及びチタン水酸化物含有水溶液に有機化合物を添加することで、中和度、水熱温度、水熱圧力等に影響されず、粒子形態が均一であり、正方晶BaTiO のc/a軸比及び結晶子サイズの高い微粒子を得ることができる。また、添加した有機化合物がチタン酸バリウム粒子表面に被覆され、残存水酸基又は吸着水を低減できる。
比較例1〜10の結果より、有機化合物の添加がない場合では、中和度が低いと正方晶BaTiO のc/a軸比及び結晶子サイズが低くなる。結晶性を高くするために、中和度を高くすると粒子形態が不均一となる。また、粒子表面の残存水酸基又は吸着水が多い。比較例1の中和度0.7では、正方晶BaTiO 、立方晶BaTiO 、BaCO 以外の不純物相(Ba TiO 、不明ピーク)が混在し、Ba/Ti原子比が低くなる。比較例11の市販品のチタン酸バリウム微粒子では結晶性が高いが、粒子形態が不均一である。
(参考例1〜7)
[水熱反応から得られたチタン酸バリウム微粒子の熱処理]
参考例1は実施例7で得られたチタン酸バリウム微粒子を、参考例2〜4は実施例5で得られたチタン酸バリウム微粒子を、参考例5〜7は比較例8で得られたチタン酸バリウム微粒子をそれぞれ大気下において表3記載の条件にて熱処理したものである。得られたチタン酸バリウム微粒子についてX線回折(定量分析、c/a軸比、結晶子サイズ)、Ba/Ti原子比、比表面積、平均粒子径、粒子形状及び均一性、炭素量、水分量を上記と同様の方法により評価した。それらの結果を表3に示す。また、参考例6の電子顕微鏡写真(×6万倍)を図6に示す。
従来、チタン酸バリウム微粒子のc/a軸比、結晶子サイズを向上させるために熱処理することが行われている。しかし、粒子形状が維持できる熱処理温度範囲では正方晶BaTiO のc/a軸比及び結晶子サイズの向上に効果が見られず、熱処理温度が1000℃以上になると正方晶BaTiO のc/a軸比及び結晶子サイズの向上に効果が見られるが、粒子形状が粒子間の焼結により不定形となる。また、粒子表面に被覆された有機化合物が熱処理により分解される。
[粒度分布測定による分散性評価]
実施例1〜17、比較例1〜11及び参考例1〜7で得られたチタン酸バリウム微粒子を、動的光散乱法の粒度分布測定により、水、有機溶剤(トルエン、エタノール)の分散媒中での分散性評価を行った。チタン酸バリウム微粒子2〜5mgを30mlの水(ヘキサメタリン酸Na添加)、トルエン(特殊ポリカルボン酸型高分子界面活性剤添加)、エタノール(イミダゾリン系界面活性剤添加)にそれぞれ添加し、ホモジナイザにより分散させた(360Wにて0.5〜3分間)。その分散液を堀場製作所製動的光散乱式粒径分布測定装置(LB-550)にて測定し、体積基準のメジアン径とその変動係数を測定した。その結果を表4に示す。分散性評価ではTEM、SEMによる平均粒子径と比較して凝集が見られず、分散液中のチタン酸バリウム微粒子が安定に分散している場合を○、凝集が見られ、分散液中のチタン酸バリウム微粒子が沈降している場合を×とした。
実施例1〜17の結果より、本発明のチタン酸バリウム微粒子では、各種分散媒(水、トルエン、エタノール)において電子顕微鏡写真から計測した平均粒子径と粒度分布のメジアン径は良い一致が見られ、変動係数も小さく粒度分布からは凝集が見られない。また、分散液は安定に分散しており、粒子の分散性が良好であった。本発明のチタン酸バリウム微粒子では、粒子表面に有機化合物が被覆されており、分散性の向上に効果的である。比較例1〜10の結果より、有機化合物の添加がない場合では、反応条件の違いにより、粒度分布から粒子の凝集が見られた。凝集の原因としては、水熱反応温度、アルカリ量の条件により、粒子表面のOH基によるものと考えられる。OH基が多い場合では水系の分散は良いが、有機溶剤系の分散は悪い(OH基が少ない場合では多い場合の逆となる)。また、比較例11の市販品は、水系、有機溶剤系において粒子の凝集が見られた。参考例1〜7の結果より、熱処理を行った場合では、粒度分布から粒子の凝集が見られた。本発明のチタン酸バリウム微粒子を熱処理した参考例1〜4では、電子顕微鏡写真から有機化合物の添加により焼結防止に効果があり、熱処理温度が1000℃までは粒子間焼結が見られないが、粒子表面に被覆された有機化合物が熱処理により分解され、分散性が悪化した。
(実施例18、19及び比較例12〜17)
[複合材料の作製]
表5記載の配合になるように、チタン酸バリウム微粒子を、特殊ポリカルボン酸型高分子界面活性剤を添加したアクリル樹脂に分散させた。分散剤の添加量はチタン酸バリウム微粒子に対して5重量%とした。チタン酸バリウム微粒子を分散させたアクリル樹脂を乾燥し、粉砕したものを円盤状に一軸成型して複合材料を得た。得られた複合材料の複素誘電率、誘電正接、真密度、相対密度を以下の(9)及び(10)の方法により評価した。それらの結果を表5に示す
(9)複素誘電率及び誘電正接
アジレントテクノロジー社製インピーダンスアナライザ(E4991A)にて測定し、1MHz〜1GHzまでの複素誘電率及び誘電正接を求めた。
(10)真密度及び相対密度
サーモエレクトロン社製気相置換式密度計(ピクノマチック)にて測定し、真密度を求めた。また、複合材料の理論密度を算出して相対密度[(真密度×100)/理論密度]を求めた。
本発明のチタン酸バリウム微粒子を分散させた実施例18及び19の複合材料は、比較例12〜15の複合材料と比べて複素誘電率が高い結果であった。有機化合物の添加により複素誘電率の向上に効果がある。また、粒子径の大きなチタン酸バリウム微粒子を分散させた比較例16及び17の複合材料と比べて複素誘電率が近い値を示し、誘電正接は低い値を示す。比較例16及び17の複合材料は、粒子が不均一であるため、本発明の複合材料と比べて相対密度が低く充填性が悪い。
図1は実施例6で得られたチタン酸バリウム微粒子の粒子形態を示す電子顕微鏡写真(×6万倍)である。 図2は比較例1で得られたチタン酸バリウム微粒子の粒子形態を示す電子顕微鏡写真(×6万倍)である。 図3は比較例2で得られたチタン酸バリウム微粒子の粒子形態を示す電子顕微鏡写真(×6万倍)である。 図4は比較例4で得られたチタン酸バリウム微粒子の粒子形態を示す電子顕微鏡写真(×6万倍)である。 図5は比較例6で得られたチタン酸バリウム微粒子の粒子形態を示す電子顕微鏡写真(×6万倍)である。 図6は参考例6で得られたチタン酸バリウム微粒子の粒子形態を示す電子顕微鏡写真(×6万倍)である。

Claims (10)

  1. 平均粒子径が10〜1000nm、粒子径分布の相対標準偏差が25.0%以下、Ba/Ti原子比が0.95〜1.05、炭素量が0.10重量%以上、水分量が0.25重量%以下であるチタン酸バリウム微粒子。
  2. 平均粒子径が10〜500nm、粒子径分布の相対標準偏差が25.0%以下、Ba/Ti原子比が0.95〜1.05、炭素量が0.10〜10.0重量%、水分量が0.25重量%以下であるチタン酸バリウム微粒子。
  3. 正方晶BaTiO が75重量%以上、立方晶BaTiO が25重量%以下、BaCO が2.0重量%以下の結晶構造を有する請求項1又は2記載のチタン酸バリウム微粒子。
  4. 正方晶BaTiO のc/a軸比が1.0030以上である請求項3記載のチタン酸バリウム微粒子。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載のチタン酸バリウム微粒子を有機物中に分散させてなる複合材料。
  6. 請求項1〜4の何れかに記載のチタン酸バリウム微粒子の製造方法であって、バリウムとチタンのBa/Ti原子比が0.95〜1.05である、バリウム及びチタン水酸化物含有水溶液中で、バリウム及びチタン水酸化物と、チタン酸バリウムの理論生成量に対して、0.01重量%以上の量の有機化合物とを水熱反応させることを特徴とするチタン酸バリウム微粒子の製造方法。
  7. 水熱反応を300℃以上で行う請求項6記載のチタン酸バリウム微粒子の製造方法。
  8. 有機化合物が界面活性剤である請求項6又は7記載のチタン酸バリウム微粒子の製造方法。
  9. 有機化合物が脂肪酸塩である請求項6又は7記載のチタン酸バリウム微粒子の製造方法。
  10. 脂肪酸塩がオレイン酸塩である請求項9記載のチタン酸バリウム微粒子の製造方法。
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