JP4671946B2 - チタン酸バリウムカルシウム粉末およびその製法 - Google Patents

チタン酸バリウムカルシウム粉末およびその製法 Download PDF

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Description

本発明は、誘電性材料、半導性材料、その他各種電子材料の原料として有用なチタン酸バリウムにカルシウムを固溶させたチタン酸バリウムカルシウム粉末とその製法に関する。
現在、電子デバイスの急速な小型化、高性能化および高信頼性化に伴い、それを構成する素子を製造するための出発原料の微細化が求められている。例えば、積層セラミックコンデンサの誘電体層の厚みは1μm以下と薄くなり、その原料となるチタン酸バリウム等の原料粉末の平均粒径は200nm以下、特に150nm以下が要求されている。これまでチタン酸バリウムの原料粉末の合成には種々の方法が試されているが、その中でも炭酸バリウム粉末と酸化チタン粉末とを反応させて調製される固相法は生産性が高く広く利用されている(例えば、特許文献1参照)。
また近年に至り、チタン酸バリウムをベースとした新たな誘電体材料としてチタン酸バリウムにカルシウムを固溶させたチタン酸バリウムカルシウム粉末が開発されているが、このチタン酸バリウムカルシウム粉末の場合、炭酸バリウム粉末、炭酸カルシウム粉末および二酸化チタン粉末を用いて上述の固相法により調製されている(例えば、特許文献2参照)。
また、このチタン酸バリウムカルシウム粉末の調製法については、炭酸バリウム粉末、炭酸カルシウム粉末および酸化チタン粉末からなる混合粉末を常圧よりも僅かに低い圧力(約0.8気圧)の下、昇温速度を30℃/分以上とする仮焼条件を用いることにより微粒のチタン酸バリウムカルシウム粉末が得られることが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−2738号公報 特開2000−58378号公報 特開2005−8471号公報
しかしながら、上記特許文献2に開示されたチタン酸バリウムカルシウム粉末は、X線回折の結果によれば、得られたチタン酸バリウムカルシウム粉末中に副生成物として多くのチタン酸カルシウムが残存しており、また、チタン酸バリウムカルシウム粉末自体も副生成物の影響により結晶面間隔が大きいものであった。これは炭酸バリウム粉末、炭酸カルシウム粉末および酸化チタン粉末など用いる原料粉末の粒径や仮焼条件が不十分であるためと思われる。
また、上記特許文献3に開示されたチタン酸バリウムカルシウム粉末の製法を採用して、さらに微粒の粉末を得ようとした場合、この特許文献3に開示された方法は仮焼時の昇温速度が速すぎるために、炭酸バリウム粉末や炭酸カルシウム粉末が加熱分解する際に発生する炭酸ガスの除去が困難である。そのため、得ようとするチタン酸バリウムカルシウム粉末の粒径が小さくなればなるほど、その粉末中に炭酸ガスに起因する結晶の不整合領域の割合が多くなる。また、上記のような速い昇温速度の仮焼条件ではチタン酸バリウムへのカルシウムの固溶が十分ではなく、粉末内においてCaの不均一分布があり、そのためCaTiO量が少なく、かつ結晶面間隔の小さいチタン酸バリウムカルシウム粉末を得ることが困難であった。
従って本発明は、微粒であり、チタン酸カルシウム量が少なく、かつ結晶面間隔の小さいチタン酸バリウムカルシウム粉末とその製法を提供することを目的とする。
本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末は、主結晶相をチタン酸バリウムカルシウムとし、副結晶相をチタン酸カルシウムとするペロブスカイト型複合酸化物からなり、平均粒径が60nm以上150nm以下であるとともに、前記チタン酸バリウムカルシウムの(111)面のX線回折から求められる結晶面間隔dが0.23089〜0.23188nmであり、かつ前記チタン酸カルシウムの(110)面のX線回折強度が前記チタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度の1%以下であることを特徴とする。
また、上記チタン酸バリウムカルシウム粉末では、前記チタン酸バリウムカルシウムが、一般式(Ba1−xCaTiO (但し、0.999≦z≦1、0.05≦x≦0.14)で表される主結晶相からなること、また、前記チタン酸バリウムカルシウムが、一般式(Ba1−xCaTiO (但し、1.001≦z≦1.003、0.15≦x≦0.18)で表される主結晶相からなることが望ましい。
次に、本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末の製法は、(a)比表面積がいずれも20m/g以上の炭酸バリウム粉末、炭酸カルシウム粉末および酸化チタン粉末を混合して混合粉末を調製する工程と、(b)該混合粉末を以下の(b1)および(b2)の条件で加熱する工程と、(b1)大気圧よりも低い圧力、(b2)前記(b1)の圧力の下、前記混合粉末の熱重量分析における完全分解時の重量変化率を100%としたときの重量減少率が50%以上90%以下の範囲となる温度、(c)前記(b)工程における加熱温度よりも高い温度で加熱する工程とを具備することを特徴とする。
上記チタン酸バリウムカルシウム粉末の製法では、前記酸化チタン粉末の比表面積をATi、炭酸バリウム粉末および炭酸カルシウム粉末のうち大きい方の比表面積をABaCaとしたときに、比表面積比ATi/ABaCaが2以上であることが望ましい。
本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末は、平均粒径が60〜150nmと小さくとも、その粉末中に副生成物であるチタン酸カルシウムが少なく、殆どがチタン酸バリウムカルシウムの主結晶相から構成されている。しかも結晶面間隔の評価から結晶中における不純物量が少なく、このため比誘電率が高くかつ比誘電率の温度変化率の小さいものとなる。上述の特徴を有する微粒かつ高結晶性のチタン酸バリウムカルシウム粉末は原料粉末である炭酸バリウム粉末や炭酸カルシウム粉末などから熱分解により発生する炭酸ガスなどの取り込みが少ないためである。
また、本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末の製法は、比表面積の大きい原料粉末を用い、また、仮焼条件を、上記原料粉末の熱重量分析での重量減少率が50%以上90%以下の範囲の温度で規定される温度と、さらに高い温度の2段階の仮焼を行う製法を用いている。このような製法により原料粉末である炭酸バリウム粉末や炭酸カルシウム粉末からの炭酸ガスおよび水分、ならびに酸化チタン粉末中の不純物を十分に揮発させることができるために、微粒であっても結晶面間隔dが小さく、結晶構造的に均一性の高いチタン酸バリウムカルシウム粉末を容易に得ることができる。
本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末は、Ba、CaおよびTiを元素として含むペロブスカイト型構造の複合酸化物であり、一般式(Ba1−xCaTiOで表される。
このチタン酸バリウムカルシウム粉末は強誘電体であるチタン酸バリウム(BaTiO)にカルシウム(Ca)を一部固溶させたものであり、カルシウムを固溶しないチタン酸バリウムに比べて、比誘電率の温度特性が広い温度範囲で安定であるという性質がある。
本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末は、上記一般式におけるzの範囲が0.999〜1であり、かつxの範囲が0.02〜0.14の範囲では後述の実施例から明らかなように結晶相が単相のものとなる。本発明においては、特に、0.05≦x≦0.14の範囲がより望ましい。
つまり、xが0.05以上ではチタン酸バリウムの比誘電率の温度特性の安定化がさらに図れるという利点があり、一方、xが0.14以下ではチタン酸バリウム特有の強誘電性を維持できるという利点がある。この場合、比誘電率の温度特性をより安定化できるという理由から、さらには0.06<x≦0.14が特に望ましい。
また、本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末は平均粒径が60nm以上150nm以下であることが重要である。チタン酸バリウムカルシウム粉末の平均粒径が60nm以上であると正方晶の割合の高いチタン酸バリウムカルシウム粉末になりやすいという利点がある。一方、チタン酸バリウムカルシウム粉末の平均粒径が150nm以下では薄層化した誘電体層であっても粒界の数を多く有する誘電体層を容易に形成できるという利点がある。この場合、チタン酸バリウムカルシウム粉末の平均粒径が60nmよりも小さいものは正方晶が低いものとなりやすい。一方、チタン酸バリウムカルシウム粉末の平均粒径が150nmよりも大きいと薄層化される誘電体層に適用した場合に粒界の数が少なくなり絶縁性が低下する恐れがある。
なお、本発明において、係るチタン酸バリウムカルシウム粉末の平均粒径は走査型電子顕微鏡により撮影した写真にチタン酸バリウムカルシウム粉末が100個以上見える倍率で撮影したものについて、その写真内に存在し明確に輪郭のわかる粒子全てを抽出し、まず、これらの各チタン酸バリウムカルシウム粉末について複数の方位からのサイズを求めてその平均値を求める。次に、この評価を100個以上の粉末について行い、それらの平均値を求める。
図1は、一般式(Ba0.95Ca0.05TiO(z=1)で表される本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末のX線回折パターンである。図1から明らかなように、本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末は、チタン酸バリウムカルシウムの結晶構造を有する単相からなるものである。本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末はペロブスカイト型複合酸化物の(111)面の結晶面間隔dが0.23089nm以上0.23185nm以下である。本発明において結晶面間隔dは、例えば、図1のX線回折パターンの(111)ピークの半価幅の中央値の2θの角度からブラッグの公式(nλ=2dsinθ n=1、λ=0.154056nm)により求められる。(111)ピークを選ぶ理由はチタン酸バリウムカルシウム粉末のX線回折パターンにおける回折強度の強い(110)、(101)等の他のピークに比べてピークの重なりがなく、正方晶性に影響されずに高い精度が得られやすいためである。
また、X線回折は粉末を対象試料とするために、その得られる情報はX線回折を行った試料全体を平均化した情報である。そのため、X線回折パターンから目的とする結晶構造を有していることが確認されている場合に、チタン酸バリウムカルシウム粉末の(111)面の結晶面間隔dが小さいほど粉末試料の全体にわたって不整合の少ない純度の高い結晶が形成されていると考えられる。上記X線回折パターンの(111)面の結晶面間隔dが0.23185nm以下であるとチタン酸バリウムカルシウム粉末を構成する結晶は不整合などのない純度の高いものとなる。なお、結晶の不整合とはチタン酸バリウムカルシウムの結晶中にOH基やガスなどにより結晶格子が乱れている状態をいう。
本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末における結晶面間隔dの下限としてはチタン酸バリウムに対するカルシウムの固溶限界として、後述の実施例から得られる結晶面間隔0.23086nmが挙げられる。
本発明では、特に、この(111)面の結晶面間隔dは0.23089〜0.23185nmあることが望ましい。(111)面の結晶面間隔dが0.23089〜0.23185nmの範囲はチタン酸バリウムカルシウムのCa量xが0.05〜0.15となり、チタン酸バリウムにカルシウムが固溶し、チタン酸バリウムカルシウム粉末として、高誘電率とともに比誘電率の温度特性をより安定化できるという利点がある。
また、本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末はペロブスカイト型複合酸化物の主結晶相をチタン酸バリウムカルシウムとし、副結晶相をチタン酸カルシウムとしたときに、チタン酸カルシウムの(110)面のピークの回折強度がチタン酸バリウムカルシウムの(110)面のピークのX線回折強度の1%以下であることを特徴とする。チタン酸カルシウムの(110)ピークの回折強度がチタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度の1%以下であると、チタン酸バリウムカルシウムの単一の結晶相に近い誘電特性が得られるという利点がある。これに対して、チタン酸カルシウムの(110)ピークのX線回折強度がチタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度の1%より大きい場合には、チタン酸バリウムカルシウム粉末中に主結晶相であるチタン酸バリウムカルシウムとともに副結晶相であるチタン酸カルシウムが多く含まれることになるため、比誘電率やその温度特性などの誘電特性が大きく変化する恐れがある。
チタン酸カルシウムの(110)ピークのX線回折強度およびチタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度からチタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度に対するチタン酸カルシウムの(110)ピークのX線回折強度の比率を求める場合には、例えば、図1の、X=0.05組成のチタン酸バリウムカルシウムのX線回折パターンにおいて、それぞれ(110)ピークおよび(110)ピークの各ピーク強度のカウントを求め、チタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度のカウントに対するチタン酸カルシウムの(110)ピークのカウントの比率を求める。この場合、各ピークの強度であるカウントはX線回折装置に備え付けのコンピュータの計算によって求まる。
また、本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末は、一般式(Ba1−xCaTiO (但し、1.001≦z≦1.003、0.15≦x≦0.18)で表される主結晶相からなることが望ましい。
通常、積層セラミックコンデンサを構成する誘電体層は静電容量を高めるために、誘電体層の薄層化とその多層化が図られている。そのため誘電体層に用いられるチタン酸バリウムやチタン酸バリウムカルシウムは微粒化が要求されている。そこで、チタン酸バリウムを主成分とする誘電体材料は、焼成時の粒成長を抑制するという目的で、BaサイトとTiサイトの比Ba/Tiを1よりも大きい側にシフトさせている。
しかしながら、チタン酸バリウムカルシウムにおいて、Ba(Ca)/Ti比を1よりも大きい側に変化させると、余分のBaやCa成分が結晶中に固溶しにくくなり、BaはBaCOとして、また、CaはCaTiOのかたちで誘電体磁器中に残存しやすくなる。
これに対して、本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末は、後述の製法により調製されるものであり、チタン酸バリウムカルシウムが、上記の一般式で表されることが望ましい。特に、この場合、CaがBaサイトのみならずTiサイトにも下記のように置換されるものと考えられる。(Ba1−xCa(Ti1−yCa)O (但し、1.001≦z≦1.003、0.15≦(x+y)≦0.18)。つまり、本発明のチタン酸バリウムカルシウムは、z((Ba+Ca)/Tiで表されるモル比)がBaおよびCaリッチ側であっても、CaがBaサイトおよびTiサイトに固溶するために粉末中にCaTiOが少なく、また、Baの残存も少ないものとなる。
これは、zが1.001以上の場合、副結晶相であるCaTiOが少ないのは、CaがBaサイトのみならずCaサイトにも固溶しているためである。つまり、本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末は、一般式(Ba1−xCa(Ti1−yCa)O (但し、0.05≦(x+y)≦0.18)で表すこともでき、特に、固溶するCa量が多くてもCaTiOやBaTiOなどの副結晶相が少ない範囲として、(Ba1−xCa(Ti1−yCa)O (但し、1.001≦z≦1.003、0.15≦(x+y)≦0.18)の範囲を選択することができる。
上記一般式で表される結晶相のように、CaがTiサイトにも固溶する場合には、誘電体結晶構造中において、Caがアクセプタとして機能し、還元(Ti4+→Ti3+)によって生じる電子による短絡を防止し、信頼性を向上させることができる可能性がある。これはEXAFSによって求めることができる。
この場合、チタン酸カルシウムの(110)ピークの回折強度がチタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度の1%以下であるとともに、BaCOのメインピークの回折強度がチタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度の1%以下であることが望ましい。
次に、本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末の製法について説明する。本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末の製法における(a)の工程は、ともに比表面積が20m/g以上の炭酸バリウム粉末、炭酸カルシウム粉末および酸化チタン粉末を用いて、これらの混合粉末を調製する工程である。本発明の製法では、BET法による比表面積が20m/g以上の炭酸バリウム粉末、炭酸カルシウム粉末および酸化チタン粉末を用いることが重要である。本発明の製法においてBET法による比表面積が20m/g以上の原料粉末を用いるのは、このような高い比表面積を有する原料粉末であれば個々の原料粉末が相互に微粒であることから、チタン酸バリウムへのカルシウムの固溶量を増やすことが容易にでき、また、最終的に得られるチタン酸バリウムカルシウム粉末についても上述のような平均粒径の微粒化が図れるという利点がある。
原料粉末の比表面積が20m/g以上であると、前駆体として炭酸バリウム粉末が針状を呈したものであっても微粒の粉末となり、炭酸カルシウム粉末および酸化チタン粉末との粒径差が小さくなり、酸化チタン粉末の表面を均一に覆うことができる。また、このような高い比表面積を有する原料粉末から得られるチタン酸バリウムカルシウム粉末ではバリウムおよびカルシウムと、チタンとが非常に微細な結晶の状態のときから反応していくために均質性を高められるという利点がある。
原料粉末の比表面積が20m/gより小さいものは前駆体である炭酸バリウム粉末の針状晶が大きくなり、炭酸カルシウム粉末も大きくなり、さらには、合成時の核となる酸化チタン粉末の粒径が大きいために得られるチタン酸バリウムカルシウム粉末の微粒化およびチタン酸バリウムへのカルシウムの固溶が困難となる。
一方、炭酸バリウムの比表面積は大きければ大きいほど、得られるチタン酸バリウムカルシウム粉末を微粒化できるが、ボールミルなどにより混合粉末を調製する場合に凝集を抑制し分散性を高めることができるという点で50m/g以下であることが好ましい。また、本発明の製法に用いる炭酸バリウム粉末は針状晶の短径が100nm以下であることから低い温度で完全に反応させることができ微粒化に効果的である。また、炭酸バリウム粉末の純度は98%以上、特に99%以上であることが望ましい。炭酸バリウム粉末の純度が98%以上、特に99%以上であると、得られるチタン酸バリウムカルシウム中に取り込まれる不純物量を低減できるという利点がある。
次に、本発明の製法に用いる炭酸カルシウム粉末は混合する炭酸バリウム粉末との粒径差を小さくしたものが分散性の点で好適であり、その比表面積は炭酸バリウム粉末と同じく20〜50m/gが好ましい。
次に、本発明の製法に用いる酸化チタン粉末は、さらにその比表面積が40m/g以上であることが望ましい。比表面積が40m/g以上であると、チタン酸バリウムカルシウム粉末の合成初期における結晶の核がより小さくなることから、得られるチタン酸バリウムカルシウム粉末を微粒化できるという利点がある。用いる酸化チタン粉末の比表面積は大きいことが望ましいが、例えば、100m/g以下であると混合時の凝集を抑制しチタン酸バリウムカルシウムの合成における核形成剤として結晶化度を高められるという利点がある。また、酸化チタン粉末の純度もまた98%以上、特に99%以上であることがより結晶面間隔dの小さいチタン酸バリウムカルシウム粉末を形成できるという点で有利である。
また、本発明の製法ではチタン酸バリウムカルシウム粉末の合成において結晶成長時の核となる酸化チタン粉末の平均粒径を他の炭酸化合物よりも小さい原料粉末を用いることが望ましく、酸化チタン粉末の比表面積をATi、炭酸バリウム粉末および炭酸カルシウム粉末のうち大きい方の比表面積をABaCaとしたときに、比表面積比がATi/ABaCa≧2以上であることがより望ましい。結晶成長時の核となる原料粉末の方(酸化チタン粉末)に、より微粒の原料粉末を用いることで合成粉末全体の微粒化が図れるのである。なお、ATi/ABaCa比は4以下であることが混合時の不均一な分散を発生させないという点で望ましい。
本発明の製法では、(b)の工程として、上記(a)の工程を経て得られた混合粉末を、大気圧よりも低い圧力下で加熱して予備仮焼粉末を得る工程を取り入れるものである(b1)。図2は本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末の製法に用いる炭酸バリウム粉末、炭酸カルシウム粉末および酸化チタン粉末の混合物の熱重量曲線である。この場合、その予備仮焼粉末を得るための仮焼温度は、(b1)の条件の圧力の下、用いる混合粉末の熱重量分析における完全分解時の重量変化率を100%としたときの重量減少率が50%以上90%以下の範囲となる温度である。熱重量分析において混合粉末の完全分解時の重量変化率を100%としたときの重量減少率が50%以上90%以下の範囲となる温度に設定する本発明の製法における(b)の工程では、比表面積が大きく、かつ高い反応性を有する高純度の原料を用い、その原料粉末である炭酸バリウム粉末や炭酸カルシウム粉末からの炭酸ガスおよび水分、ならびに酸化チタン粉末中の不純物を減圧下で十分に揮発させながらチタン酸バリウムカルシウム粉末の合成を行うことができる。
混合粉末の重量減少率が50%未満の温度で仮焼して得られた予備仮焼粉末を用いると未反応成分が結晶中に取り込まれやすくなり結晶面間隔dが大きくなる。一方、混合粉末の重量減少率が90%より大きい温度で仮焼して得られた予備仮焼粉末を用いると粒成長は抑制されるもののCaの固溶が抑えられるために粉末中にCaTiOが残存しやすい。
第2の工程では、特に混合粉末を仮焼する全圧が20Pa以下とすることが望ましい。混合粉末を仮焼する全圧を20Pa以下とすることにより、炭酸バリウム粉末、炭酸カルシウム粉末および酸化チタン粉末等の前駆体からチタン酸バリウムカルシウム粉末を合成する際の初期段階において、減圧により炭酸バリウム粉末および炭酸カルシウム粉末から炭酸ガスを除去しやすくなるとともに、炭酸バリウム粉末および炭酸カルシウム粉末中に含まれる水分や他の揮発成分などの不純物量を減らすことができ、これにより得られるチタン酸バリウムカルシウム粉末の粒成長が抑制される。また結晶欠陥の生成も抑制できるためにチタン酸バリウムカルシウム粉末の均一性を高めることができるという利点がある。
熱重量分析は、温度が室温から最高1000℃、圧力が0.001Pa〜常圧の範囲で設定でき、昇温速度は前駆体の分解反応を促進し、製造工程の時間短縮を図れるという点で10〜300℃/hの範囲が好ましい。また、サンプルを入れる容器は白金製であり、加熱の雰囲気も大気以外にN、Arなどに変更できるものである。
上記熱重量分析の結果をもとに決定した条件で(b)の工程の処理を経て予備仮焼粉末を得る。その平均粒径は20nm以上100nm以下が好ましい。平均粒径が20nm以上であると、既に不整合のない結晶として核形成ができており最終的に正方晶性を高められるという利点がある。平均粒径が100nm以下であると、次の(c)の工程における粒成長の駆動力を有し結晶格子の不整合の低減できるという利点がある。
次に、(c)の工程において、(b)の工程において得られた予備仮焼粉末を、(b)の工程における加熱の温度よりも高い温度である、混合粉末の熱重量分析から求められる熱分解終了温度付近の温度にて加熱する。
(c)の工程は、前工程のチタン酸バリウムカルシウムの生成反応過程において、炭酸バリウム粉末、炭酸カルシウム粉末および酸化チタン粉末から発生する分解物の殆どが除かれた粉末を加熱するものであるため、高温での加熱を行っても結晶の均一性を低下させるものではない。このため第3の工程を経て得られる粉末は結晶構造を完成しながら粒成長する。(b)の工程および(c)の工程における仮焼の温度および圧力については後述の実施例を参考にすることができる。(b)の工程および(c)の工程を経て得られるチタン酸バリウムカルシウム粉末は、通常、微粒であってもネッキングした粉末の状態となる場合があるが、ネッキングしたチタン酸バリウムカルシウム粉末であっても、そのような粉末を粉砕することにより結晶性が高く格子の不整合が抑制されたチタン酸バリウムカルシウム粉末を得ることが可能である。
これに対して、上述したように、混合粉末の熱重量分析における重量変化率が50%より少ないか、または90%よりも多い範囲の場合の他に、炭酸バリウム粉末、炭酸カルシウム粉末および酸化チタン粉末の混合粉末からチタン酸バリウムカルシウム粉末を合成する場合に、混合粉末を仮焼する際の減圧条件での仮焼工程が1段階のみであるか、または仮焼時の昇温速度が1800℃/h(30℃/min)という昇温速度の速い仮焼条件等に設定すると、得られるチタン酸バリウムカルシウム粉末の平均粒径が数百nm以下であり、また、粉末の結晶構造が一部正方晶を示すものはできても、全体に結晶面間隔dの小さいチタン酸バリウムカルシウム粉末は得られない。
つまり、上述した特許文献3に開示されたような高速の仮焼条件では、原料粉末である炭酸バリウム粉末や炭酸カルシウム粉末に含まれる炭酸ガスなどによる結晶格子の不整合を抑制することが困難となるため、平均粒径が0.2μm程度でc/a比の高いものは得ることができても、ペロブスカイト型複合酸化物の平均粒径が150nm以下でかつ(111)面の結晶面間隔dが0.2312nm以下であり、さらに、チタン酸カルシウムの(110)ピークのX線回折強度が前記チタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度の1%以下であるような本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末は得ることはできない。
また、本発明のチタン酸バリウムカルシウム粉末の製法においては、熱処理工程における圧力を0.005Pa以下の高真空とすることによって、カルシウムがAサイトのみならず、Bサイトにも固溶した一般式(Ba1−xCa)(Ti1−yCa)O (但し、1.001≦z≦1.003、0.15≦(x+y)≦0.18)で表される主結晶相からなるチタン酸バリウムカルシウム粉末を得ることができる。
これは、高真空の条件下での熱処理によって、チタン酸バリウム中のBaサイトのみならずTiサイトへのCaの固溶が高まるためであり、そのため上記一般式に記しているように、BaおよびCaリッチな場合にCaTiOおよびBaTiOなどの副結晶相の生成が抑制される。
なお、圧力0.005Pa以下での熱処理では、一般式(Ba1−xCaTiO (但し、0.999≦z≦1)で表されるチタン酸バリウムカルシウム粉末中に、BaCOなどの副結晶相量が多くなる。
まず、表1、2に示す組成になるように、BaCO、CaCOおよびTiO原料を分散剤、水とともに直径0.5mmのジルコニアボールを有するビーズミルを用いて混合し、得られたスラリーを乾燥後、メッシュパスを行い、550℃で分散剤の有機成分を除去し、混合粉末とした。この場合、組成はモル比で(Ba+Ca)/Ti=1とした。
次に、上記混合粉末を表2に示す(b)の工程の圧力下で熱重量分析を行い、それぞれの分解曲線から熱分解開始温度と熱分解終了温度を確定し、表1に示す(b)の工程および(c)の工程の温度を決定した。(b)の工程での処理を終了した後、さらに、表1に示す(c)の工程の条件により加熱処理を行い、さらに解砕処理を行いチタン酸バリウム粉末を製造した。このときの昇温速度は熱重量分析、(b)の工程および(c)の工程ともに、100および300℃/hrとした。
上記の製法により得られた粉末の平均粒径は4万から10万倍で撮影した走査型電子顕微鏡(SEM)写真により求めた。電子顕微鏡写真内の粉末を任意に100個以上を選択し、写真に映し出された各粉末について、コンピュータ処理により粉末の周囲を円とみたてて角度で2°毎に寸法を測定し、それらの平均値を求めた。また、X線回折により(111)面間隔を測定した。また、X線回折によりチタン酸バリウムカルシウム(BCT)の(110)ピーク強度に対するチタン酸カルシウムのピーク強度比を求めた。このピーク強度比はX線回折装置に備え付けのコンピュータ解析によって求めた。また、第1の工程で得た混合粉末を昇温速度が1800℃/hの条件で処理した粉末(試料No.20)についても上記と同じ測定し、比較例とした。図3は作製したサンプル粉末のX線回折パターン(x=0.1〜0.2)である。
Figure 0004671946
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表1、2の結果から、本発明に基づいたチタン酸バリウムカルシウム粉末は、平均粒径が68nm以上140nm以下であり、d(111)が0.23089〜0.2312nmであり、また、X線回折においてチタン酸カルシウムの(110)ピークがなく、チタン酸カルシウムの(110)ピークのX線回折強度がチタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度の1%以下であった。これは図3のX線回折パターンからも明らかなように、組成X=0.1〜0.14までの組成範囲においてCaTiOのピークが見られないことから明らかである。なお、X=0.02〜0.065における試料粉末についても単相のチタン酸バリウムカルシウム粉末が得られた。
これに対して、試料No.1は混合粉末の熱重量分析における重量変化率が37%の温度で仮焼したものであるため、結晶面間隔dが0.2313と大きかった。試料No.6は混合粉末の熱重量分析における重量変化率が97%の温度で仮焼したものであるため、チタン酸カルシウムのピーク見られ、(110)ピーク比が1.1%であった。組成X=0.16〜0.2である試料No.17〜19の試料はチタン酸カルシウムの(110)ピーク比が1.1〜1.8%であった。No.23の試料はd(111)も0.2314と大きく、この場合、X線回折図中にCaTiOのピークが本発明の試料であるx=0.15と同じ割合で見られた。試料No.24〜26の試料は平均粒径が160nm以上であった。なお、本実施例において作製したチタン酸バリウムカルシウム粉末の組成は、蛍光X線分析による組成分析の結果、焼成後においても調合した組成が保たれていた。
次に、表3、4に示す組成になるように、BaCO、CaCOおよびTiO原料を分散剤、水とともに直径0.5mmのジルコニアボールを有するビーズミルを用いて混合し、得られたスラリーを乾燥後、メッシュパスを行い、550℃で分散剤の有機成分を除去し、混合粉末とした。(Ba1−xCax)zTiOにおけるZの値は用いたBaCO、CaCOおよびTiOを上記式になるように調製した。
次に、上記混合粉末を表3に示す(b)の工程の圧力下で熱重量分析を行い、それぞれの分解曲線から熱分解開始温度と熱分解終了温度を確定し、表3に示す(b)の工程および(c)の工程の温度を決定した。(b)の工程での処理を終了した後、さらに、表3に示す(c)の工程の条件により加熱処理を行い、さらに解砕処理を行いチタン酸バリウム粉末を製造した。このときの昇温速度は熱重量分析、(b)の工程および(c)の工程ともに、300℃/hrとした。
上記の製法により得られた粉末の平均粒径は4万から10万倍で撮影した走査型電子顕微鏡(SEM)写真により求めた。電子顕微鏡写真内の粉末を任意に100個以上を選択し、写真に映し出された各粉末について、コンピュータ処理により粉末の周囲を円とみたてて角度で2°毎に寸法を測定し、それらの平均値を求めた。また、X線回折により(111)面間隔を測定した。また、X線回折によりチタン酸バリウムカルシウム(BCT)の(110)ピーク強度に対するチタン酸カルシウムのピーク強度比を求めた。このピーク強度比はX線回折装置に備え付けのコンピュータ解析によって求めた。
Figure 0004671946
Figure 0004671946
表3、4の結果から、本発明に基づいたチタン酸バリウムカルシウム粉末は、平均粒径が65〜72nmであり、d(111)が0.23096〜0.23188nmであり、チタン酸カルシウムの(110)ピークのX線回折強度がチタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度の0.8%以下であり、BaCOのピークもチタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度の1.5%以下であった。
特に、チタン酸バリウムカルシウムが、一般式(Ba1−xCa(Ti1−yCa)O (但し、1.001≦z≦1.003、0.15≦(x+y)≦0.18)で表される範囲では、BaCOのピークもチタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度の1.5%以下であった。その一例を図4に示した。図4は、実施例の表1に示した試料No.37(x=0.1、z=1.000)、No.45(x=0.1、Z=1.002)の試料のX線回折パターンである。
本発明の、(Ba0.95Ca0.05)TiOで表されるチタン酸バリウムカルシウム粉末のX線回折パターンである。 本発明の製法における混合粉末の熱重量分析の一例である。 本発明における実施例として作製したサンプル粉末のX線回折パターン(x=0.1〜0.2)である。 実施例の表1に示した試料No.37(x=0.1、z=1.000)、No.45(x=0.1、Z=1.002)の試料のX線回折パターンである。

Claims (5)

  1. 主結晶相をチタン酸バリウムカルシウムとし、副結晶相をチタン酸カルシウムとするペロブスカイト型複合酸化物からなり、平均粒径が60nm以上150nm以下であるとともに、前記チタン酸バリウムカルシウムの(111)面のX線回折から求められる結晶面間隔dが0.23089〜0.23188nmであり、かつ前記チタン酸カルシウムの(110)面のX線回折強度が前記チタン酸バリウムカルシウムの(110)面のX線回折強度の1%以下であることを特徴とするチタン酸バリウムカルシウム粉末。
  2. 前記チタン酸バリウムカルシウムが、一般式(Ba1−xCaTiO (但し、0.999≦z≦1、0.05≦x≦0.14)で表される主結晶相からなる請求項1に記載のチタン酸バリウムカルシウム粉末。
  3. 前記チタン酸バリウムカルシウムが、一般式(Ba1−xCaTiO (但し、1.001≦z≦1.003、0.15≦x≦0.18)で表される主結晶相からなる請求項1に記載のチタン酸バリウムカルシウム粉末。
  4. (a)比表面積がいずれも20m/g以上の炭酸バリウム粉末、炭酸カルシウム粉末および酸化チタン粉末を混合して混合粉末を調製する工程と、(b)該混合粉末を以下の(b1)および(b2)の条件で加熱する工程と、(b1)大気圧よりも低い圧力、(b2)前記(b1)の圧力の下、前記混合粉末の熱重量分析における完全分解時の重量変化率を100%としたときの重量減少率が50%以上90%以下の範囲となる温度、(c)前記(b)工程における加熱温度よりも高い温度で加熱する工程とを具備することを特徴とするチタン酸バリウムカルシウム粉末の製法。
  5. 前記酸化チタン粉末の比表面積をATi、炭酸バリウム粉末および炭酸カルシウム粉末のうち大きい方の比表面積をABaCaとしたときに、比表面積の比ATi/ABaCaが2以上である請求項4に記載のチタン酸バリウムカルシウム粉末の製法。
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