JP2010023615A - 鞍乗り型車両の灯火器構造 - Google Patents

鞍乗り型車両の灯火器構造 Download PDF

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Abstract

【課題】互いに近接する各灯火器間の隙間の広がりを抑えた上で、各灯火器におけるレンズ及びハウジングの接合部が互いに干渉することを防止し、かつレンズ成型時のヒケがレンズ外面に生じることを防止する。
【解決手段】ヘッドランプ61の左右外側の端部62とフロントウインカ71の左右内側の端部72とを互いに連続するように近接させ、前記ヘッドランプ61の端部62には、そのレンズ外面61a側から各端部62,72間の隙間s内に入り込むように延びる遮蔽壁81が設けられると共に、該遮蔽壁81よりも灯体内側に前記レンズ66の外周部における前記ハウジング65との接合リブ68が設けられ、かつ前記遮蔽壁81と接合リブ68との間には空洞部82が設けられる。
【選択図】図6

Description

この発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両の灯火器構造に関する。
従来、上記灯火器構造において、車体左右内側に位置するヘッドランプと、車体左右外側に位置するフロントウインカとを互いに別体に備え、前記ヘッドランプの左右外側の端部とフロントウインカの左右内側の端部とを互いに連続するように近接させることで、これらの一体的な外観を形成するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ヘッドランプ及び左右フロントウインカが配置される車体フロントカバーの外面は、左右外側ほど後方に位置するように湾曲する流線形状をなし、該車体フロントカバーの外面に沿うように、ヘッドランプ及び左右フロントウインカも湾曲状に連なって配置される。
特許第3584720号公報
ところで、ヘッドランプ及びフロントウインカの各灯体は、それぞれ車両外方に開口するハウジングと該ハウジングの開口を閉塞するレンズとをこれらの外周部で一体に接合してなる。前記ハウジング及びレンズは一般に樹脂成型品であるが、ヘッドランプ及びフロントウインカを前述の如く湾曲して配置した場合、該ヘッドランプのレンズ及びハウジングの型抜き方向に対して、フロントウインカのレンズ及びハウジングの型抜き方向を傾斜させることが成型上好ましい。
しかしながら、前記型抜き方向が異なるヘッドランプ及びフロントウインカを互いに近接して配置した場合、その近接箇所においてヘッドランプ及びフロントウインカにおけるレンズ及びハウジングの接合部が互いに干渉し易いという課題がある。また、前記干渉を避けるべくヘッドランプ及びフロントウインカを単に離間させると、これらの間の隙間が広がって前記一体的な外観に影響を与えるという課題がある。
また、前記各端部の少なくとも一方において、レンズ外周におけるハウジングとの接合リブを厚肉状に形成することで、前記接合部を灯体内側に変位させると共に前記隙間を狭めることも考えられるが、この場合、レンズ成型時における前記厚肉部分の内外の温度差(密度差)によるヒケ(成形収縮によって生ずるへこみ、くぼみ等のこと。以下同様。)がレンズ外面に生じ易く、レンズ外観に影響を与えるという課題がある。
そこでこの発明は、車体左右内側の第一灯火器と車体左右外側の第二灯火器とを互いに近接させる鞍乗り型車両の灯火器構造において、各灯火器間の隙間の広がりを抑えた上で、各灯火器におけるレンズ及びハウジングの接合部が互いに干渉することを防止し、かつレンズ成型時のヒケがレンズ外面に生じることを防止することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車体左右内側に位置する第一灯火器(例えば実施例のヘッドランプ61)と、車体左右外側に位置する第二灯火器(例えば実施例のフロントウインカ71)とを互いに別体に備え、第一灯火器の左右外側の端部(例えば実施例の端部62)と第二灯火器の左右内側の端部(例えば実施例の端部72)とを互いに連続するように近接させる鞍乗り型車両の灯火器構造において、各灯火器の灯体(例えば実施例の灯体67,77)は、それぞれ車両外方に開口するハウジング(例えば実施例のハウジング65,75)と該ハウジングの開口を閉塞するレンズ(例えば実施例のレンズ66,76)とをこれらの外周部で一体に接合してなり、前記各灯火器の端部の少なくとも一方(例えば実施例のヘッドランプ61)には、そのレンズ外面(例えば実施例のレンズ外面61a)側から各端部間の隙間(例えば実施例の隙間s)内に入り込むように延びる遮蔽壁(例えば実施例の遮蔽壁81)が設けられると共に、該遮蔽壁よりも灯体内側に前記レンズの外周部における前記ハウジングとの接合リブ(例えば実施例の接合リブ68)が設けられ、かつ前記遮蔽壁と接合リブとの間には空洞部(例えば実施例の空洞部82)が設けられることを特徴とする。
なお、前記鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含む概念であり、自動二輪車(原動機付自転車含む)のみならず三輪又は四輪の車両を含み、かつ低床の足載せ部を有するスクータ型車両をも含む概念である。
請求項2に記載した発明は、前記第一灯火器がヘッドランプであり、第二灯火器がフロントウインカであることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記空洞部がハウジング側に向けて開口し、該空洞部の開口(例えば実施例の開口82a)に閉塞部材(例えば実施例のスポンジ部材83)が取り付けられることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記閉塞部材がスポンジ部材であることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記閉塞部材が前記遮蔽壁の外側面(例えば実施例の外側面81c)よりも灯体内側に配置されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、各灯火器における互いに近接する端部の少なくとも一方に、そのレンズ外面側から各端部間の隙間内に入り込むように延びる遮蔽壁を設けることで、車両外方から前記隙間の奥が見え難くなり、該隙間を目立たなくして各灯火器の一体感を得ることができる。
また、前記遮蔽壁よりも灯体内側に前記レンズの外周部における前記ハウジングとの接合リブを設けることで、遮蔽壁を設けた端部におけるレンズ及びハウジングの接合部を灯体内側に変位させることができ、各灯火器における前記各接合部が互いに干渉することを防止した上で、各灯火器を近接させてこれらの一体的かつ連続的な外観を形成することができる。
そして、前記遮蔽壁と接合リブとの間に空洞部を設けることで、これらを単に一体の厚肉状に形成する場合と比べて、レンズ成型時のヒケ(成形収縮によって生ずるへこみ、くぼみ等)がレンズ外面に生じることを防止でき、レンズ外観を良好に維持できる。
請求項2に記載した発明によれば、鞍乗り型車両における比較的目立ち易いヘッドランプ及びフロントウインカの近接箇所に当該灯火器構造を適用することで、外観性向上の効果を高めることができる。
請求項3に記載した発明によれば、空洞部の形成を容易にした上で、該空洞部内に塵埃等が入ることを防止でき、レンズ外観を良好に維持できる。
請求項4に記載した発明によれば、空洞部内の通気性を確保でき、該空洞部内側の曇りの発生を防止できる。
請求項5に記載した発明によれば、閉塞部材が遮蔽壁の外側面すなわち該遮蔽壁を設けた灯火器の端面よりも灯体内側に位置することで、遮蔽壁が他方の灯火器に接触することを防止できる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1,2に示すスクータ型の自動二輪車(鞍乗り型車両)1において、車体フレーム2の前端部に位置するヘッドパイプ3には、前輪4を軸支する左右フロントフォーク5がステアリングステム5aを介して操舵可能に枢支される。ステアリングステム5aの上部には、操舵用のバーハンドル6が取り付けられる。なお、図2中線CSは車体左右中心面を示す。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ3から斜め下後方に一本のメインフレーム7を延ばし、ヘッドパイプ3と乗員用のシート13との間を低部として跨り易さを向上させたアンダーボーン型とされる。前記低部には、シート13に着座した乗員(運転者)の足を載せるフロアステップ54が配設される。
メインフレーム7の後端部は、車体下部の前後中間部において左右に延在するクロスフレーム8の左右中間部に接合される。クロスフレーム8の左右端部には、スイングユニット30の前部を懸架リンク41を介して上下揺動可能に支持する左右ピボットプレート9が接合される。
また、クロスフレーム8の左右端部には、左右リヤフレーム11の前端部がそれぞれ接合される。左右リヤフレーム11は、クロスフレーム8から斜め上後方に延びる。左右リヤフレーム11の上方には、運転者用及び後部同乗者(パッセンジャー)用の座面を前後に有する前記シート13が配設される。
スイングユニット30は、その前部のエンジン31と後部左側の動力伝達機構35とを一体化してなり、その前部が懸架リンク41を介して左右ピボットプレート9に上下揺動可能に支持され、かつ後部左側がリヤクッション42を介して左リヤフレーム11に近接離反可能に支持される。動力伝達機構35の後端部には後輪38が軸支される。
車体フレーム2は、主に合成樹脂からなるボディカバー50により覆われる。
ボディカバー50は、車体フレーム2の前部(ヘッドパイプ3及びメインフレーム7の上部周り)をその前方から覆うフロントカバー51と、車体フレーム2の前部を後方から覆うインナーカバー52と、フロントカバー51の下方に連続するように車体フレーム2の下部(メインフレーム7の下部周り)を下方から覆うアンダーカバー53と、車体フレーム2の下部を上方から覆う前記フロアステップ54と、車体フレーム2の後部前側(左右リヤフレーム11の前部周り)を前方から覆うリヤセンタカバー55と、車体フレーム2の後部(左右リヤフレーム11周り)を側方から覆う左右リヤサイドカバー56とを主になる。
フロントカバー51は前輪4の上方に離間し、該フロントカバー51と前輪4との間には前輪4の上方を覆うフロントフェンダ58が設けられる。また、バーハンドル6周りはハンドルカバー57により覆われる。
フロントカバー51をはじめとするボディカバー50は車体フレーム2に固定的に取り付けられ、ハンドルカバー57及びフロントフェンダ58は前輪4及びバーハンドル6等と共にヘッドパイプ3周りに回動可能とされる。
フロントカバー51は、その前部において前下がりの傾斜面を形成する傾斜前壁部51aと、該傾斜前壁部51aの下部両側から斜め下後方に延びる左右側壁部51bとを一体に有する。傾斜前壁部51aは、その左右外側ほど後方に位置するように全体的に湾曲して設けられる。
そして、フロントカバー51の傾斜前壁部51aの下部の左右内側(左右中央側)には、左右対称をなす左右ヘッドランプ61が配設され、傾斜前壁部51aの上部の左右外側には、同じく左右対称をなす左右フロントウインカ71が配設される。
ヘッドランプ61及びフロントウインカ71は、傾斜前壁部51aに形成された開口よりそれぞれのレンズ外面61a,71aを車両外方に露出させた状態で、フロントカバー51と共に車体フレーム2に固定される。各レンズ外面61a,71aは車両外方に凸の膨出形状をなし、車両外方に凸の比較的緩やかな湾曲状をなす傾斜前壁部51aの外面からさらに車両外方に突出して設けられる。
左右ヘッドランプ61(レンズ外面61a)は、それぞれ正面視で左右外側が釣り上がるように変形した横長の略五角形状をなし、その左右内側の端部を所定量離間させて配置される。一方、左右ヘッドランプ61の左右外側の端部62は、前面視では左右外側が下方に位置するように傾斜する平坦状に設けられる。なお、図中符号61bはヘッドランプ61の光源であるバルブを、符号61cはバルブ61bの光を車両前方に向けて反射するリフレクタをそれぞれ示す。
また、左右フロントウインカ71(レンズ外面71a)は、その左右内側の端部72を左右ヘッドランプ61の左右外側の端部62に隣接させ、該左右内側の端部72から斜め上後方かつやや左右外側に向けて縦長に延びるように設けられる。左右フロントウインカ71の左右内側の端部72は、前記左右ヘッドランプ61の左右外側の端部62と同様、前面視では左右外側が下方に位置するように傾斜する平坦状に設けられる。なお、図中符号71bはフロントウインカ71の光源であるバルブを、符号71cはバルブ71bの光を車両外方に向けて反射するリフレクタをそれぞれ示す。
ヘッドランプ61の左右外側の端部62とフロントウインカ71の左右内側の端部72とは、互いに連続するように近接して設けられており、当該部位において、ヘッドランプ61のレンズ外面61aとフロントウインカ71のレンズ外面71aとは、互いに概ね面一に連続するように近接して設けられる。
ヘッドランプ61及びフロントウインカ71は、傾斜前壁部51aの湾曲形状に沿うように左右外側ほど後方に位置するように湾曲して(かつ後上がりに傾斜して)連なり、各レンズ外面61a,71aは、全体として滑らかな流線形状を形成する。
図3,4を参照し、左右ヘッドランプ61は、それぞれ車両外方(前方)に向けて開口するハウジング65と該ハウジング65の開口を覆うように装着される左右レンズ66とを主に中空の灯体67を構成し、該各灯体67内に前記バルブ61bをそれぞれ配置してなる。各ハウジング65の中央部には椀状の前記リフレクタ61cが一体形成される。
左右ヘッドランプ61のレンズ66は、それぞれレンズ外面61aを形成すると共にハウジング65(リフレクタ61c)と対向するレンズ本体66aを有する。各レンズ本体66aの外周部には、それぞれハウジング65側に向けて起立する外周壁66bが全周に渡って一体形成される。
図3を参照し、左右灯体67は左右別個の灯室を形成するが、該左右灯体67(左右ハウジング65及び左右レンズ66)はこれらの間に位置する中間壁部69を介して互いに一体に設けられる。以下、左右ハウジング65を併せて大ハウジング65Dとし、左右レンズ66を併せて大レンズ66Dとし、左右灯体67を併せて大灯体67Dとする。大ハウジング65DはABS等の不透明樹脂を用いた一体の射出成型品とされ、大レンズ66Dはアクリル等の透明又は半透明樹脂を用いた一体の射出成型品とされる。
図6(a)を併せて参照し、大レンズ66Dの外周部には、大ハウジング65D側に向けて起立する接合リブ68が全周に渡って一体形成される。接合リブ68の一部(端部62における接合リブ68を含む)は、前記各レンズ66の外周壁66bにより構成される。接合リブ68の先端部は、大ハウジング65Dの外周部に全周に渡って一体形成された接合部65a内にシール材を介して接合される。これにより、大ハウジング65D及び大レンズ66Dの外周部がその全周に渡って互いに一体に接合され、もって一体の大灯体67Dが構成される。
図6(a)を参照し、左右フロントウインカ71は、左右ヘッドランプ61と同様、それぞれ車両外方に向けて開口するハウジング75と該ハウジング75の開口を覆うように装着される左右レンズ76とを主に中空の灯体77を構成し、該各灯体77内に前記バルブ71bをそれぞれ配置してなる。各ハウジング75の中央部には前記リフレクタ71cが一体形成される。
左右フロントウインカ71のレンズ76は、それぞれ前記レンズ外面71aを形成すると共にハウジング75(リフレクタ71c)と対向するレンズ本体76aを有する。各レンズ本体76aの外周部には、それぞれハウジング75側に向けて起立する外周壁76bが全周に渡って一体形成される。
左右ハウジング75はそれぞれABS等の不透明樹脂を用いた一体の射出成型品とされ、左右レンズ76はそれぞれアクリル等の透明又は半透明樹脂を用いた一体の射出成型品とされる。
各レンズ76の外周壁76bは、それぞれ各ハウジング75に対する接合リブ78とされる。各接合リブ78の先端部は、それぞれ各ハウジング75の外周部に全周に渡って一体形成された接合部75a内にシール材を介して接合される。これにより、各ハウジング75及び各レンズ76の外周部がそれぞれ全周に渡って互いに一体に接合され、もってそれぞれ一体の各灯体77が構成される。
ここで、図6(a)を参照し、各ヘッドランプ61の灯体67(各レンズ66及び各ハウジング65)の成型時の型割りは、概ね前後方向に沿う直線t1に沿ってなされるのに対し、各フロントウインカ71の灯体77(各レンズ76及び各ハウジング75)の成型時の型割りは、左右外側ほど前方に位置するように傾斜する直線t2に沿ってなされる。すなわち、各ヘッドランプ61の型割り方向に対して、各フロントウインカ71の型割り方向が傾斜している。
このため、ヘッドランプ61及びフロントウインカ71の前記各端部62,72を互いに近接して配置した場合、これらの各レンズ外面61a,71aよりも内方において、従来はヘッドランプ61におけるレンズ66及びハウジング65の接合部65aとフロントウインカ71におけるレンズ76及びハウジング75の接合部75aとが互いに干渉し易かった(図6(b)参照)。一方、前記干渉を避けるべく各ヘッドランプ61及び各フロントウインカ71を単に離間させると、これらの間の隙間sが広がって一体的な外観の形成が困難であった。
そこでこの実施例では、図3〜5及び図6(a)に示すように、ヘッドランプ61の左右外側(フロントウインカ71側)の端部62に、レンズ外面61a側から前記各端部62,72間の隙間s内に入り込むように延びる遮蔽壁81を設けると共に、該遮蔽壁81よりも灯体内側(内周側、中心側)にレンズ66の外周部における前記ハウジング65との接合リブ68を設けている。
遮蔽壁81は、レンズ本体66a(レンズ外面61a)に沿って灯体外側(外周側)に延びる鍔部81aと、該鍔部81aの先端から隙間s内に屈曲して延びる延出部81bとを有してなる。すなわち、遮蔽壁81は、端部62における平坦状をなす接合リブ68よりも灯体外側に所定幅の帯状のレンズ外面61aを形成すると共に、端部62における接合リブ68よりも灯体外側に前記延出部81bを形成する。延出部81bは、屈曲して延びるように構成されているので、外力に対する影響を小さくすることができる。
延出部81bは、前後方向と略平行な薄板状をなし、端部62における接合リブ68に略平行となるように、前面視では左右外側が下方に位置するように傾斜する平坦状に設けられ、かつ側面視ではレンズ外面61aの断面形状に沿って前方に凸のV字状をなす所定幅の帯状に設けられる。延出部81bのハウジング65側への延出長さは、接合リブ68のそれよりも概ね短くされる。この延出部81bの外側面81cが、ヘッドランプ61の左右外側の端面を構成する。
前記遮蔽壁81の延出部81bは、各レンズ外面61a,71aとの直交方向に対して傾斜しており、このような延出部81bが隙間内に入り込むことで、車両外方から見た際に前記隙間sの奥が見え難くなり、かつ隙間s自体が目立たなくなる。
なお、フロントウインカ71の端部72には、レンズ本体76a(レンズ外面71a)に沿って灯体外側に延びる庇状の遮蔽壁84が形成されており、該遮蔽壁84によっても隙間sの幅が狭められる。
そして、この延出部81bよりも灯体内側に前記接合リブ68を設けることで、前記端部62におけるレンズ66及びハウジング65の接合部65aが灯体内側に変位することとなり、ヘッドランプ61及びフロントウインカ71を互いに近接させつつも、ヘッドランプ61及びフロントウインカ71における前記各接合部65a,75a同士の干渉が防止される。
前記端部62における接合リブ68は、遮蔽壁81の延出部81bと略平行すなわち前後方向と略平行な板状をなし、該接合リブ68が延出部81bの灯体内側に所定の隙間を空けて設けられる。これにより、延出部81bと接合リブ68との間(遮蔽壁81の内側)には、ハウジング65側に開口する所定厚さの空洞部82が形成される。
空洞部82の開口82aと接合部65aとは概ね離間しており、該離間部分(空洞部82の開放部分)には、該空洞部82の開口82aを閉塞するスポンジ部材83が取り付けられる。
スポンジ部材83は例えばウレタンスポンジ等の通気性及び柔軟性を有するもので、接合リブ68の外側面に両面テープ等を用いて接着される。このスポンジ部材83が、空洞部82の開口82aと接合部65aとの間に渡って取り付けられる。
スポンジ部材83は接合リブ68の外側面に沿う板状をなし、その外側面83aは遮蔽壁81の延出部81bの外側面81c(すなわちヘッドランプ61の端面)よりも灯体内側に位置している。これにより、ヘッドランプ61及びフロントウインカ71を互いに近接させた際にも、スポンジ部材83がフロントウインカ71に接触することはない。
以上説明したように、上記実施例における鞍乗り型車両の灯火器構造は、車体左右内側に位置するヘッドランプ61と、車体左右外側に位置するフロントウインカ71とを互いに別体に備え、ヘッドランプ61の左右外側の端部62とフロントウインカ71の左右内側の端部72とを互いに連続するように近接させるものにおいて、ヘッドランプ61及びフロントウインカ71の各灯体67,77は、それぞれ車両外方に開口するハウジング65,75と該ハウジング65,75の開口を閉塞するレンズ66,76とをこれらの外周部で一体に接合してなり、前記ヘッドランプ61の端部62には、そのレンズ外面61a側から各端部62,72間の隙間s内に入り込むように延びる遮蔽壁81が設けられると共に、該遮蔽壁81よりも灯体内側に前記レンズ66の外周部における前記ハウジング65との接合リブ68が設けられ、かつ前記遮蔽壁81と接合リブ68との間には空洞部82が設けられるものである。
この構成によれば、フロントウインカ71に近接するヘッドランプ61の端部62に、そのレンズ外面61a側から前記各端部62,72間の隙間s内に入り込むように延びる遮蔽壁81を設けることで、車両外方から前記隙間sの奥が見え難くなり、該隙間sを目立たなくしてヘッドランプ61及びフロントウインカ71の一体感を得ることができる。
また、前記遮蔽壁81よりも灯体内側に前記レンズ66の外周部における前記ハウジング65との接合リブ68を設けることで、遮蔽壁81を設けた端部62におけるレンズ66及びハウジング65の接合部65aを灯体内側に変位させることができ、ヘッドランプ61及びフロントウインカ71における前記各接合部65a,75aが互いに干渉することを防止した上で、ヘッドランプ61及びフロントウインカ71を近接させてこれらの一体的かつ連続的な外観を形成することができる。
そして、前記遮蔽壁81と接合リブ68との間に空洞部82を設けることで、これらを単に一体の厚肉状に形成する場合と比べて、レンズ成型時のヒケ(成形収縮によって生ずるへこみ、くぼみ等)がレンズ外面61aに生じることを防止でき、レンズ外観を良好に維持できる。
さらに、自動二輪車1における比較的目立ち易いヘッドランプ61及びフロントウインカ71の近接箇所に当該灯火器構造を適用することで、外観性向上の効果を高めることができる。
また、上記灯火器構造においては、前記空洞部82がハウジング65側に向けて開口し、該空洞部82の開口82aにスポンジ部材83が取り付けられることで、空洞部82の形成を容易にした上で、該空洞部82内に塵埃等が入ることを防止でき、レンズ外観を良好に維持できる。また、スポンジ部材83により空洞部82の開口82aを閉塞することで、空洞部82内の通気性を確保でき、該空洞部82内側の曇りの発生を防止できる。
さらに、上記灯火器構造においては、前記スポンジ部材83が前記遮蔽壁81の外側面81cよりも灯体内側に配置されることで、スポンジ部材83が遮蔽壁81の外側面81cすなわち該遮蔽壁81を設けたヘッドランプ61の端面よりも灯体内側に位置することで、遮蔽壁81がフロントウインカ71に接触することを防止できる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、左右ヘッドランプ61の各灯体67が互いに別体であってもよい。また、ヘッドランプ61が一灯式又は三灯以上のものであってもよい。さらに、ヘッドランプ61ではなくフロントウインカ71に遮蔽壁81を設けるようにしてもよい。さらに、テールランプ(ブレーキランプ)とリヤウインカとの近接部分に適用してもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、三輪又は四輪の鞍乗り型車両にも適用できることはもちろん、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の前面図である。 上記自動二輪車のヘッドランプの正面図である。 上記ヘッドランプの左側面図である。 上記ヘッドランプの要部の上面図である。 図3のA−A断面図であり、(a)は本実施例を、(b)は従来例をそれぞれ示す。
符号の説明
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
61 ヘッドランプ(第一灯火器)
61a レンズ外面
62 端部
65 ハウジング
66 レンズ
67 灯体
68 接合リブ
71 フロントウインカ(第二灯火器)
71a レンズ外面
72 端部
75 ハウジング
76 レンズ
77 灯体
81 遮蔽壁
81a 外側面
82 空洞部
82a 開口
83 スポンジ部材(閉塞部材)
s 隙間

Claims (5)

  1. 車体左右内側に位置する第一灯火器と、車体左右外側に位置する第二灯火器とを互いに別体に備え、第一灯火器の左右外側の端部と第二灯火器の左右内側の端部とを互いに連続するように近接させる鞍乗り型車両の灯火器構造において、
    各灯火器の灯体は、それぞれ車両外方に開口するハウジングと該ハウジングの開口を閉塞するレンズとをこれらの外周部で一体に接合してなり、
    前記各灯火器の端部の少なくとも一方には、そのレンズ外面側から各端部間の隙間内に入り込むように延びる遮蔽壁が設けられると共に、該遮蔽壁よりも灯体内側に前記レンズの外周部における前記ハウジングとの接合リブが設けられ、かつ前記遮蔽壁と接合リブとの間には空洞部が設けられることを特徴とする鞍乗り型車両の灯火器構造。
  2. 前記第一灯火器がヘッドランプであり、第二灯火器がフロントウインカであることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の灯火器構造。
  3. 前記空洞部がハウジング側に向けて開口し、該空洞部の開口に閉塞部材が取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の灯火器構造。
  4. 前記閉塞部材がスポンジ部材であることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両の灯火器構造。
  5. 前記閉塞部材が前記遮蔽壁の外側面よりも灯体内側に配置されることを特徴とする請求項3又は4に記載の鞍乗り型車両の灯火器構造。
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