JP2009035180A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】フラッシャーランプの視認性を確保しつつ、車幅を小さくした鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】車体前方視において、リフレクタ11bの外周は、ヘッドライトレンズ12L,12Rの外周の内側に設けられる。フラッシャーランプ100L,100Rは、ヘッドライトレンズ12L,12Rの外周の外側に設けられる。リフレクタ11bの外周は、直線状に形成されたリフレクタ直線部101L,101Rを有する。
【選択図】図3
【解決手段】車体前方視において、リフレクタ11bの外周は、ヘッドライトレンズ12L,12Rの外周の内側に設けられる。フラッシャーランプ100L,100Rは、ヘッドライトレンズ12L,12Rの外周の外側に設けられる。リフレクタ11bの外周は、直線状に形成されたリフレクタ直線部101L,101Rを有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、ボディカウルにヘッドライトとフラッシャーランプとが設けられた鞍乗型車両に関する。
自動二輪車などの鞍乗型車両では、ステアリングヘッドパイプの前方にボディカウルを備える方法が広く用いられている。ボディカウルには、ヘッドライトやフラッシャーランプが設けられる。ヘッドライトは、ヘッドライトバルブと、ヘッドライトバルブが照射した光を前方に反射させるリフレクタとを有する。ヘッドライトの前方は、リフレクタの外周に沿って取付けられたヘッドライトレンズによって覆われている。
このようなボディカウルを備える鞍乗型車両では、ボディカウルの中央部にヘッドライトを設けるとともに、右側端部と左側端部とに一対のフラッシャーランプを設けた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。このように、フラッシャーランプをヘッドライトから離間させることにより、ヘッドライト点灯時におけるフラッシャーランプの視認性の低下を抑制することができる。
特開2005−41476号公報(第5−6頁、第1−2図)
ここで、車体の取回し性を向上させるために、車幅をなるべく小さくしたいという要請がある。
しかしながら、上述したボディカウルには、次のような問題があった。すなわち、フラッシャーランプの視認性を確保するためには、フラッシャーランプをヘッドライトから離間させる必要があり、車幅を狭くすることが困難であるという問題があった。
なお、輝度の大きなフラッシャーランプバルブを用いることにより、フラッシャーランプの視認性を確保しつつ、フラッシャーランプをヘッドライトに近接させることも考えられる。しかしながら、輝度の大きなフラッシャーランプバルブは、消費電力が大きいため好ましくない。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、フラッシャーランプの視認性を確保しつつ、車幅を小さくした鞍乗型車両を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、ステアリングヘッドパイプ(ステアリングヘッドパイプ41)と、前記ステアリングヘッドパイプの前方に設けられるボディカウル(ボディカウル30)と、前記ボディカウルの中央部に設けられるヘッドライトユニット(ヘッドライトユニット10)と、前記ボディカウルの側端部に設けられるフラッシャーランプ(フラッシャーランプ100L,100R)とを備え、前記ヘッドライトユニットは、ヘッドライト(ヘッドライト11)と、前記ヘッドライトの前方を覆うヘッドライトレンズ(ヘッドライトレンズ12L,12R)とを有し、前記ヘッドライトは、ヘッドライトバルブ(ヘッドライトバルブ11a)と、前記ヘッドライトバルブが放射した光を前方に反射させるリフレクタ(リフレクタ11b)とを含んでおり、車体前方視において、前記リフレクタの外周は、前記ヘッドライトレンズの外周の内側に設けられ、前記フラッシャーランプは、前記ヘッドライトレンズの外周の外側に設けられており、前記リフレクタの外周は、直線状に形成されたリフレクタ直線部(リフレクタ直線部101L,101R)を有し、前記リフレクタ直線部は、前記ヘッドライトバルブと前記フラッシャーランプとの間に位置することを要旨とする。
このように、リフレクタの外周をヘッドライトレンズの外周の内側に設けているため、ヘッドライトレンズの大きさを確保しつつ、フラッシャーランプをヘッドライトレンズに近づけることができる。その結果、鞍乗型車両の車幅を小さくすることができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記リフレクタは、前記リフレクタ直線部から後方に向かって平面状に形成されたリフレクタ平面部(リフレクタ平面部104L,104R)を有していることを要旨とする。
このため、ヘッドライトバルブからフラッシャーランプに向かって放射される光は、リフレクタ直線部によって遮断される。従って、リフレクタの外周をフラッシャーランプ側において曲線状に形成する場合に比べて、フラッシャーランプの視認性を向上させることができる。その結果、フラッシャーランプの視認性を維持しつつ、消費電力の小さいフラッシャーランプバルブを用いることができる。
また、フラッシャーランプの視認性が向上するため、ボディカウルの両側端部に設けられるフラッシャーランプを、ボディカウルの中央部に設けられるヘッドライトユニットに近づけることができる。その結果、ボディカウルに、ヘッドライトユニットとフラッシャーランプとを一体に設けた場合においても、鞍乗型車両の車幅を小さくすることができる。
さらに、リフレクタ平面部を形成することにより、リフレクタの内壁全面を湾曲面によって形成する場合に比べて、ヘッドライトバルブから放射される光を前方に集中させることができる。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記リフレクタは、車体前方視において、前記リフレクタ直線部から前記リフレクタの外側に形成されたリフレクタ外壁(リフレクタ外壁13L,13R)をさらに有し、前記リフレクタ外壁は、前記リフレクタ直線部から後方に延びていることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、車体前方視において、前記フラッシャーランプの外周は、直線状に形成されたフラッシャーランプ直線部(フラッシャーランプ直線部110L,110R)前記リフレクタ直線部と前記フラッシャーランプ直線部とは、略平行に配置されており、前記フラッシャーランプ直線部は、前記フラッシャーランプの外周のうち前記ヘッドライトレンズ側に位置することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、車体前方視において、前記ボディカウルは、前記ヘッドライトユニットが設けられる上側カウル部(上側カウル部31)と、前記フラッシャーランプが設けられる下側カウル部(下側カウル部32L,32R)と、前記上側カウル部と前記下側カウル部との境界に形成された括れ部(括れ部33L,33R)とを有しており、車体前方視において、前記上側カウル部の幅は、前記下側カウル部の幅よりも小さいことを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、車体前方視において、前記リフレクタの外周は、曲線状に形成された第1曲線部(第1曲線部102L,102R)及び第2曲線部(第2曲線部103L,103R)をさらに有しており、前記リフレクタ直線部の一端は、前記第1曲線部に連なり、前記リフレクタ直線部の他端は、前記第2曲線部に連なっていることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、フラッシャーランプの視認性を確保しつつ、車幅を小さくした鞍乗型車両を提供することができる。
次に、本発明に係る鞍乗型車両の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(鞍乗型車両の構成)
図1は、本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車1の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は、一般的な鞍乗り型の自動二輪車と比較して車体フレーム40が下方に配設される、いわゆるアンダーボーン型の自動二輪車である。
図1は、本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車1の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は、一般的な鞍乗り型の自動二輪車と比較して車体フレーム40が下方に配設される、いわゆるアンダーボーン型の自動二輪車である。
自動二輪車1は、前輪20と後輪80とを備え、エンジン50が生成する駆動力によって後輪80を駆動する。
自動二輪車1は、複数の車体カバーによって覆われる。具体的には、自動二輪車1は、ボディカウル30、レッグシールド36、アンダーカバー37、シート下カバー38及びサイドカバー39によって覆われる。
ボディカウル30は、ステアリングヘッドパイプ41の前方に配設される。レッグシールド36は、シート70に着座するライダーの脚部の前方に配設される。レッグシールド36は、ステアリングヘッドパイプ41から下方に向かって延びるダウンチューブ42に固定される。ボディカウル30は、レッグシールド36に取り付けられる。
ボディカウル30には、ヘッドライトユニット10及びフラッシャーランプ100L,100Rが配設される。なお、図1では、フラッシャーランプ100Rは、図示されていない(図2参照)。また、ボディカウル30の上方には、ハンドル21の前方を覆うハンドルカバー22が配設される。
(ボディカウルの構造)
図2は、自動二輪車1の正面図である。同図に示すように、ボディカウル30の車幅方向中央部には、ヘッドライトユニット10が設けられる。また、ボディカウル30の車幅方向両側端部にはフラッシャーランプ100L,100Rが設けられる。
図2は、自動二輪車1の正面図である。同図に示すように、ボディカウル30の車幅方向中央部には、ヘッドライトユニット10が設けられる。また、ボディカウル30の車幅方向両側端部にはフラッシャーランプ100L,100Rが設けられる。
ボディカウル30は、上側カウル部31と、下側カウル部32L,32Rとによって形成される。上側カウル部31と下側カウル部32L,32Rとの境界には、括れ部33L,33Rが形成される。括れ部33L,33Rは、車幅方向における所定の幅を有する平面状に形成される。括れ部33L,33Rは、ボディカウル30の前端部から後方かつ上方に延びる。
上側カウル部31は、前輪20の上方に配設される。上側カウル部31の幅は、前輪20の幅よりも広く、前輪20よりも車幅方向外側に延在する。
下側カウル部32L,32Rは、括れ部33L,33Rを介して上側カウル部31に連なる。従って、上側カウル部31の幅は、下側カウル部32L,32Rの幅よりも小さい。即ち、上側カウル部31は、括れ部33L,33Rによって車幅方向に拡張されて下側カウル部32L,32Rに連なっている。
下側カウル部32Lは、自動二輪車1の左側部に配設され、下側カウル32Rは、自動二輪車1の右側部に配設される。従って、下側カウル部32L,32Rは、上側カウル部31から下方に向かって延在する脚形状を有する。
下側カウル部32Lと下側カウル32Rとの間には、前輪20(具体的には、フロントフェンダー)が配設される空間が形成される。
上側カウル部31の車幅方向中央部にはヘッドライトユニット10が設けられる。下側カウル部32L,32Rそれぞれの車幅方向外側における両端部には、フラッシャーランプ100L,100Rが設けられる。
(ヘッドライトユニットとフラッシャーランプとの構造)
次に、ヘッドライトユニット10とフラッシャーランプ100L,100Rとの構造について、図3及び図4を参照しながら説明する。なお、以下、自動二輪車1の左側部の構造について主に説明し、左側部と同様の構造を有する右側部の説明については、適宜省略する。
次に、ヘッドライトユニット10とフラッシャーランプ100L,100Rとの構造について、図3及び図4を参照しながら説明する。なお、以下、自動二輪車1の左側部の構造について主に説明し、左側部と同様の構造を有する右側部の説明については、適宜省略する。
(1)ヘッドライトユニット10の構造
図3は、上側カウル部31と下側カウル部32L,32Rとの境界付近の拡大正面図である。
図3は、上側カウル部31と下側カウル部32L,32Rとの境界付近の拡大正面図である。
同図に示すように、ヘッドライトユニット10は、ヘッドライト11と、ヘッドライトレンズ12L,12Rと、リフレクタ外壁13L,13Rと、ポジションランプ14L,14Rとを備える。
ヘッドライト11は、ヘッドライトバルブ11aと、リフレクタ11bとから構成される。
リフレクタ11bは、ヘッドライトバルブ11aが放射した光を前方に反射する。従って、リフレクタ11bは、反射効果の高い素材を用いて形成される。リフレクタ11bの中央部には、ヘッドライトバルブ11aが嵌め込まれるバルブ孔が形成される。ヘッドライトバルブ11aは、所定の光量で点灯する。ヘッドライトバルブ11aの前方は、上側カウル部31の一部分によって覆われている。
ヘッドライトレンズ12L,12Rは、ヘッドライト11の前方を覆うように配置される。ヘッドライトレンズ12L,12Rは、上側カウル部31のうちヘッドライトバルブ11aの前方を覆う部分の左右において、対称的に配置される。本実施形態において、ヘッドライトレンズ12L,12Rは、無色透明なレンズによって構成される。
ここで、車体前方視において、リフレクタ11bの外周は、ヘッドライトレンズ12L,12Rの外周より車幅方向内側に形成される。また、リフレクタ11bの外周は、直線状に形成されたリフレクタ直線部101L,101Rと、リフレクタ第1曲線部102L,102Rと、リフレクタ第2曲線部103L,103Rとを有する。
リフレクタ直線部101Lの下方端は、リフレクタ第1曲線部102Lに連なり、リフレクタ直線部101Lの上方端は、リフレクタ第2曲線部103Lに連なる。
リフレクタ11bは、リフレクタ直線部101L,101Rそれぞれから後方に向かって平面状に形成されたリフレクタ平面部104L,104Rを有する。従って、リフレクタ平面部104L,104Rは、リフレクタ11bの内壁の一部を形成する。
リフレクタ外壁13L,13Rは、車体前方視において、リフレクタ直線部101L,101Rからリフレクタ11bの外側に向かって形成される。
図4は、上側カウル部31と下側カウル部32Lとの境界付近の拡大左側面図である。同図に示すように、リフレクタ外壁13Lは、リフレクタ直線部101Lから後方に延びる。
従って、リフレクタ外壁13L,13Rは、リフレクタ直線部101L,101Rから後方かつ外側に向かって形成される。なお、本実施形態では、リフレクタ外壁13L,13Rは、リフレクタ11bと同一素材を用いて、リフレクタ11bと一体的に成形される。
ポジションランプ14L,14Rは、ポジションランプリフレクタ15L,15Rとポジションランプバルブ16L,16Rとを有する。図3に示すように、ポジションランプリフレクタ15L,15Rそれぞれは、ヘッドライトレンズ12L,12Rの外周とリフレクタ11bの外周との間において、三角形状に形成される。
(2)フラッシャーランプの構造
フラッシャーランプ100L,100Rは、レンズ部とフラッシャーバルブとによって構成される(レンズ部の外観のみ図示)。本実施形態において、レンズ部は、無色のレンズによって構成される。フラッシャーバルブは、所定の間隔でアンバー色(またはオレンジ色)に点滅する。
フラッシャーランプ100L,100Rは、レンズ部とフラッシャーバルブとによって構成される(レンズ部の外観のみ図示)。本実施形態において、レンズ部は、無色のレンズによって構成される。フラッシャーバルブは、所定の間隔でアンバー色(またはオレンジ色)に点滅する。
図3に示すように、フラッシャーランプ100L,100Rは、ボディカウル30(下側カウル部32L,32R)に形成されたフラッシャーランプ収容凹部34L,34Rに嵌め込まれる。フラッシャーランプ収容凹部34L,34Rは、下側カウル部32L,32Rの両側端部において対称的に形成される。
また、フラッシャーランプ100L,100Rは、図3に示すように、ヘッドライトレンズ12L,12Rの外周より車幅方向外側に形成される。
図4に示すように、フラッシャーランプ100L,100Rは、車幅方向外側に向かって凸状に形成される。また、フラッシャーランプ100Lは、上下方向のサイズよりも前後方向のサイズの方が大きい。即ち、フラッシャーランプ100Lは、下側カウル部32Lに取り付けられた状態において、横長形状を有する。また、同図に示すように、フラッシャーランプ100Lは、車体側面視において、翼(エアフォイル)の断面に類似する形状を有する。
また、フラッシャーランプ100L(具体的には、レンズ部)の外周は、図4に示すように、直線状に形成されたフラッシャーランプ直線部110Lを有する。
フラッシャーランプ直線部110Lは、車体側面視において、後方かつ上方に向かって形成されている。フラッシャーランプ直線部110Lは、フラッシャーランプ100Lの外周のうち、ヘッドライトレンズ12L側に位置する。
(リフレクタとフラッシャーランプとの配置関係)
次に、リフレクタ11bとフラッシャーランプ100Lとの配置関係について、図5を参照しながら説明する。図5は、リフレクタ11bの左側部及びフラッシャーランプ100L周辺の拡大正面図である。
次に、リフレクタ11bとフラッシャーランプ100Lとの配置関係について、図5を参照しながら説明する。図5は、リフレクタ11bの左側部及びフラッシャーランプ100L周辺の拡大正面図である。
なお、以下、自動二輪車1の左側部の構造について主に説明し、左側部と同様の構造を有する右側部の説明については省略する。
図5に示すように、リフレクタ直線部101Lは、ヘッドライトバルブ11aとフラッシャーランプ100Lとの間に位置する。リフレクタ直線部101Lはヘッドライトレンズ12Lの外周の内側に設けられ、フラッシャーランプ直線部110Lはヘッドライトレンズ12Lの外周の外側に設けられる。
ここで、本実施形態では、車体前方視において、リフレクタ直線部101Lが延びる方向を示す基準線αと、フラッシャーランプ直線部110Lが延びる方向を示す基準線βとは略平行である。即ち、リフレクタ直線部101Lとフラッシャーランプ直線部110Lとは、車体前方視において略平行に形成されている。
なお、車体側方視(図3参照)や車体平面視(図6参照)において、リフレクタ直線部101Lとフラッシャーランプ直線部110Lとは略平行ではない。
(作用及び効果)
本実施形態に係る自動二輪車1によれば、車体前方視において、リフレクタ11bの外周は、ヘッドライトレンズ12L,12Rの外周の内側に設けられる。フラッシャーランプ100L,100Rは、ヘッドライトレンズ12L,12Rの外周の外側に設けられる。リフレクタ11bの外周は、直線状に形成されたリフレクタ直線部101L,101Rを有する。
本実施形態に係る自動二輪車1によれば、車体前方視において、リフレクタ11bの外周は、ヘッドライトレンズ12L,12Rの外周の内側に設けられる。フラッシャーランプ100L,100Rは、ヘッドライトレンズ12L,12Rの外周の外側に設けられる。リフレクタ11bの外周は、直線状に形成されたリフレクタ直線部101L,101Rを有する。
このように、リフレクタ11bの外周をヘッドライトレンズ12L,12Rの外周の内側に設けているため、ヘッドライトレンズ12L,12Rの大きさを確保しつつ、フラッシャーランプ100L,100Rをヘッドライトレンズ12L,12Rに近づけることができる。その結果、自動二輪車1の車幅を小さくすることができる。
また、本実施形態に係るリフレクタ直線部101L,101Rは、ヘッドライトバルブ11aとフラッシャーランプ100L,100Rとの間に位置する。リフレクタ11bは、リフレクタ直線部101L,101Rから後方に向かって平面状に形成されたリフレクタ平面部104L,104Rを有する。
このため、ヘッドライトバルブ11aからフラッシャーランプ100L,100Rに向かって放射される光は、リフレクタ直線部101L,101Rによって遮断される。従って、リフレクタの外周をフラッシャーランプ側において曲線状に形成する場合に比べて、フラッシャーランプの視認性を向上させることができる。その結果、フラッシャーランプの視認性を維持しつつ、消費電力の小さいフラッシャーランプバルブを用いることができる。
また、フラッシャーランプの視認性が向上するため、ボディカウル30の両側端部に設けられるフラッシャーランプ100L,100Rを、ボディカウル30の中央部に設けられるヘッドライトユニット10に近づけることができる。その結果、ボディカウル30に、ヘッドライトユニット10とフラッシャーランプ100L,100Rとを一体に設けた場合においても、自動二輪車1の車幅を小さくすることができる。
さらに、リフレクタ平面部104L,104Rを形成することにより、リフレクタの内壁全面を湾曲面によって形成する場合に比べて、ヘッドライトバルブ11aから放射される光を前方に集中させることができる。
また、本実施形態に係るリフレクタ11bの外周は、車体前方視において、ヘッドライトレンズ12L,12Rの外周の内側に設けられている。リフレクタ11bは、リフレクタ直線部101L,101Rから外側に形成されたリフレクタ外壁13L,13Rを有する。このため、リフレクタ11bの外周をヘッドライトレンズ12L,12Rの外周の内側に設ける場合においても、ヘッドライト11の外観品質を確保することができる。
また、本実施形態に係るリフレクタ直線部101L,101Rとフラッシャーランプ直線部110L,110Rとは、略平行に配置される。即ち、フラッシャーランプ100L,100Rの外周は、リフレクタ直線部101L,101Rの形状に合わせて直線状に形成される。従って、フラッシャーランプ100L,100Rを、ヘッドライトユニット10にさらに近づけることができる。その結果、自動二輪車1の車幅をさらに小さくすることができる。さらに、ヘッドライトバルブ11aから放射される光と、フラッシャーランプバルブから放射される光との干渉を抑制することができる。その結果、それぞれの光の視認性を向上することができる。
また、ボディカウル30は、ヘッドライトユニット10が設けられる上側カウル部31と、フラッシャーランプ100L,100Rが設けられる下側カウル部32L,32Rと、これらの境界に形成された括れ部33L,33Rとを有している。車体前方視において、上側カウル部31の幅は、下側カウル部32L,32Rの幅よりも小さい。このため、ヘッドライトバルブ11aから放射される光と、フラッシャーランプバルブから放射される光との干渉をさらに抑制することができる。
また、リフレクタ直線部101L,101Rの一端は、第1曲線部102L,102Rに連なり、他端は、第2曲線部103L,103Rに連なっている。このため、リフレクタ11bの外周のうちフラッシャーランプ100L,100R側以外の部分を曲線状に形成することにより、ヘッドライト11の光量を十分に確保することができる。
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、上記実施形態では、上側カウル部31がヘッドライト11の一部を覆うこととしたが、上側カウル部31はヘッドライト11を覆っていなくてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
α…基準線
β…基準線
1…自動二輪車
10…ヘッドライトユニット
11…ヘッドライト
11a…ヘッドライトバルブ
11b…リフレクタ
12L,12R…ヘッドライトレンズ
13L,13R…リフレクタ外壁
14L,14R…ポジションランプ
15L,15R…ポジションランプリフレクタ
16L,16R…ポジションランプバルブ
20…前輪
21…ハンドル
22…ハンドルカバー
30…ボディカウル
31…上側カウル部
32L,32R…下側カウル部
33L,33R…括れ部
34L,34R…フラッシャーランプ収容凹部
36…レッグシールド
37…アンダーカバー
38…シート下カバー
39…サイドカバー
40…車体フレーム
41…ステアリングヘッドパイプ
42…ダウンチューブ
50…エンジン
70…シート
80…後輪
100L,100R…フラッシャーランプ
101L,101R…リフレクタ直線部
102L,102R…第1曲線部
103L,103R…第2曲線部
104L,104R…リフレクタ平面部
110L,110R…フラッシャーランプ直線部
β…基準線
1…自動二輪車
10…ヘッドライトユニット
11…ヘッドライト
11a…ヘッドライトバルブ
11b…リフレクタ
12L,12R…ヘッドライトレンズ
13L,13R…リフレクタ外壁
14L,14R…ポジションランプ
15L,15R…ポジションランプリフレクタ
16L,16R…ポジションランプバルブ
20…前輪
21…ハンドル
22…ハンドルカバー
30…ボディカウル
31…上側カウル部
32L,32R…下側カウル部
33L,33R…括れ部
34L,34R…フラッシャーランプ収容凹部
36…レッグシールド
37…アンダーカバー
38…シート下カバー
39…サイドカバー
40…車体フレーム
41…ステアリングヘッドパイプ
42…ダウンチューブ
50…エンジン
70…シート
80…後輪
100L,100R…フラッシャーランプ
101L,101R…リフレクタ直線部
102L,102R…第1曲線部
103L,103R…第2曲線部
104L,104R…リフレクタ平面部
110L,110R…フラッシャーランプ直線部
Claims (6)
- ステアリングヘッドパイプと、
前記ステアリングヘッドパイプの前方に設けられるボディカウルと、
前記ボディカウルの中央部に設けられるヘッドライトユニットと、
前記ボディカウルの側端部に設けられるフラッシャーランプと
を備え、
前記ヘッドライトユニットは、ヘッドライトと、前記ヘッドライトの前方を覆うヘッドライトレンズとを有し、
前記ヘッドライトは、ヘッドライトバルブと、前記ヘッドライトバルブが放射した光を前方に反射させるリフレクタとを含んでおり、
車体前方視において、
前記リフレクタの外周は、前記ヘッドライトレンズの外周の内側に設けられ、
前記フラッシャーランプは、前記ヘッドライトレンズの外周の外側に設けられており、
前記リフレクタの外周は、直線状に形成されたリフレクタ直線部を有し、
前記リフレクタ直線部は、前記ヘッドライトバルブと前記フラッシャーランプとの間に位置する
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記リフレクタは、前記リフレクタ直線部から後方に向かって平面状に形成されたリフレクタ平面部を有している
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記リフレクタは、車体前方視において、前記リフレクタ直線部から前記リフレクタの外側に形成されたリフレクタ外壁をさらに有し、
前記リフレクタ外壁は、前記リフレクタ直線部から後方に延びている
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 車体前方視において、
前記フラッシャーランプの外周は、直線状に形成されたフラッシャーランプ直線部を有し、
前記リフレクタ直線部と前記フラッシャーランプ直線部とは、略平行に配置されており、
前記フラッシャーランプ直線部は、前記フラッシャーランプの外周のうち前記ヘッドライトレンズ側に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 車体前方視において、
前記ボディカウルは、前記ヘッドライトユニットが設けられる上側カウル部と、前記フラッシャーランプが設けられる下側カウル部と、前記上側カウル部と前記下側カウル部との境界に形成された括れ部とを有しており、
車体前方視において、前記上側カウル部の幅は、前記下側カウル部の幅よりも小さい
ことを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両。 - 車体前方視において、
前記リフレクタの外周は、曲線状に形成された第1曲線部及び第2曲線部をさらに有しており、
前記リフレクタ直線部の一端は、前記第1曲線部に連なり、
前記リフレクタ直線部の他端は、前記第2曲線部に連なっている
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
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