JP2010015593A - データ管理装置およびその方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データ記録部13は、種類ID(論理キー)とデータ内容ID(変数)を含むトランザクションデータ(契約データ)を記録する。データ定義部17は、種類IDごとに、データ内容IDおよびデータ内容(約款データ)を記録する。データ処理手段15は、データ記録部13に記録された種類IDに基づいてデータ定義部17(定義体)からデータ内容IDおよびデータ内容の組合せデータを取得し、所定のデータ項目(契約条件)のデータ内容に関する処理を実行する。これにより、約款や目論見書等によってその性格が異なる複数の商品データを一元的に管理することができる。
【選択図】図1
Description
管理対象となるデータ項目がそれぞれ異なるデータを管理するためのデータ管理装置であって、
少なくとも、データID、種類IDおよびデータ内容IDを含むデータ記録部と、
データ項目ごとに、データ内容IDに対応するデータ内容を記録したデータ定義部と、
前記データ記録部に記録されたデータ内容IDと一致する、前記データ定義部に記録されたデータ内容IDに基づいて、前記データIDによって特定されるデータの種類を示す種類IDの所定のデータ項目に対応するデータ内容を決定する処理を行うデータ処理手段と、
を備えたことを特徴としている。
データ定義部は、種類IDごとに、管理対象としているデータ項目を記録しており、データ処理手段は、前記種類IDに対応するデータ項目を特定することを特徴としている。
データ記録部は、データIDおよび種類IDの組合せごとに、複数のデータ内容IDを、各組合せに共通な複数のデータ項目番号にそれぞれ対応させて記録しており、
データ定義部は、前記種類IDごとに、複数のデータ項目番号にそれぞれ対応するデータ項目を記録したことを特徴としている。
データ定義部は、種類IDごとに記録したデータ項目番号に対応するデータ項目ごとに、前記データ内容IDに対応するデータ内容を少なくとも2以上記録したことを特徴としている。
データ処理手段は、前記データ定義部がデータ項目番号に対応するデータ項目について記録しているすべてのデータ内容IDおよびデータ内容の組合せを取得し、
データ処理手段は、取得した前記データ内容IDおよびデータ内容の組合せに基づいて、所定のデータ内容IDに対応するデータ内容または所定のデータ内容に対応するデータ内容IDを決定することを特徴としている。
データ定義部は、データ項目ごとに、データ内容IDおよびデータ内容の組合せとともに、データ内容IDまたはデータ内容を取り扱う処理を行うための処理コードを記述しており、
データ処理手段は、データ内容IDおよびデータ内容の組合せとともに前記処理コードを前記データ定義部から取得し、
データ処理手段は、取得した前記処理コードならびにデータ内容IDおよびデータ内容の組合せに基づいて、所定のデータ内容IDに対応するデータ内容または所定のデータ内容に対応するデータ内容IDを決定することを特徴としている。
データ定義部は、2種類以上のデータ項目にそれぞれ対応するデータ内容の組合せをチェックするための処理コードを記述しており、
データ処理手段は、データ内容IDおよびデータ内容の組合せとともに前記処理コードをデータ定義部から取得し、
データ処理手段は、取得した前記処理コードおよびデータ内容IDとデータ内容の組合せに基づいて、2種類以上のデータ項目にそれぞれ対応するデータ内容の組合せが正しいか否かを判断することを特徴としている。
データ処理手段は、メイン処理部と、データ定義部に処理プログラムを要求して実行する処理プログラム要求・実行部と、処理コードおよび組合せデータに基づいて処理プログラムを生成する処理プログラム生成部と、を含んで構成されており、
データ定義部は、データ内容IDおよびデータ内容を取り扱う処理を行うための処理コードを記録した処理コード記録部と、データ内容IDおよびデータ内容の組合せを記録した組合せデータ記録部とを含んで構成されていることを特徴としている。
データ処理手段の処理プログラム要求・実行部は、処理プログラム生成部に処理プログラムを要求する処理プログラム要求部と、前記処理プログラム生成部から受けた処理プログラムを実行する処理プログラム実行部から構成されており、
前記処理プログラム要求部をラッパープログラムとして構成したことを特徴としている。
データ処理手段は、
データ定義部が所定の種類IDについて記録しているすべてのデータ項目におけるすべてのデータ内容IDおよびデータ内容の組合せを取得し、
取得した前記データ内容IDおよびデータ内容の組合せに基づいて、前記所定の種類IDにかかる各データ項目について選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することを特徴としている。
データ定義部は、各データ項目について選択可能なデータ内容IDおよびデータ内容の組合せを記録するとともに、種類IDにかかるすべてのデータ項目について選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を取得する処理を行うための処理コードを記述しており、
データ処理手段は、所定の種類IDにかかるすべてのデータ項目について記録しているすべての選択可能なデータ内容IDおよびデータ内容の組合せとともに、当該所定の種類IDにかかる前記処理コードを前記データ定義部から取得し、取得した前記選択可能なデータ内容IDおよびデータ内容の組合せならびに前記処理コードに基づいて、前記所定の種類IDにかかる各データ項目について選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することを特徴としている。
データ項目ごとに、データ内容IDまたはデータ内容についての表示形式を記録した表示形式定義部をさらに備え、
データ処理手段は、前記表示形式定義部から取得した表示形式に基づいて、選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することを特徴としている。
データ処理手段は、データ記録部に記録されている所定のデータIDにおける種類IDおよびデータ内容IDに基づいて、当該データIDにおける種類IDにかかるすべてのデータ項目に対応するデータ内容を取得し、取得したデータ内容を初期値として前記選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することを特徴としている。
データ定義部は、データ内容IDおよびデータ内容の組合せまたは、データ内容IDおよびデータ内容を取り扱う処理を行うための処理コードを種類IDに基づく階層に分けて記録していることを特徴としている。
データ記録部は、商品データを含むトランザクションデータを記録するものであり、
データ定義部は、商品の特徴を示すデータをデータ内容として記録するものであり、
データ処理手段は、前記トランザクションデータに対する処理命令を受けて、商品データにかかる商品のデータ内容を決定することを特徴としている。
商品データは、約款に基づいて定められた商品に関するデータであり、
前記商品の特徴を示すデータは、前記約款に規定されている内容を示すものであることを特徴としている。
データ定義部は、データ内容IDおよびデータ内容の組合せデータまたは、前記データ内容IDおよびデータ内容を取り扱う処理を行うための処理コードを、約款に基づいて定められた商品の属する商品カテゴリ、約款種類および約款バージョンのそれぞれによって定められた階層に分けて記録していることを特徴としている。
データ定義部における前記約款種類は、企業の種類を示す企業コードおよび当該企業における約款の種類を示す約款コードから構成されることを特徴としている。
複数の種類IDを組合せたグループごとに、所定データの設定条件を記録したグループ定義部をさらに備えたことを特徴としている。
データ処理手段は、
データIDに基づいて複数の種類IDを組合せたグループを特定し、
グループ定義部に記録された所定データの設定条件に基づいて、
データ記録部に記録されようとしているデータ内容IDが記録可能であるか否かを判断する処理を行うことを特徴としている。
所定データの設定条件は、
データ記録部に記録可能なデータ内容IDと、
所定のデータ内容IDが前記データ記録部に記録可能なデータ内容IDであるか否かをチェックするための処理コードとを含むことを特徴としている。
所定データの設定条件は、
データ記録部に記録可能なデータ内容IDに対応するデータ内容と、
所定のデータ内容が前記データ記録部に記録可能なデータ内容IDに対応するデータ内容であるか否かをチェックするための処理コードとを含むことを特徴としている。
所定のデータ内容は、データ記録部に記録されようとしているデータ内容IDに基づいて前記データ定義部から取得したものであることを特徴としている。
データ処理手段は、
データIDに基づいて複数の種類IDを組合せたグループを特定し、
グループ定義部に記録された所定データの設定条件に基づいて、
データ記録部に記録されようとしているデータ値が記録可能であるか否かを判断する処理を行うことを特徴としている。
所定データの設定条件は、
データ記録部に記録可能なデータ値の条件と、
所定のデータ値が前記データ記録部に記録可能なデータ値の条件に合致するか否かをチェックするための処理コードとを含むものであることを特徴としている。
データ処理手段は、
データIDに基づいて複数の種類IDを組合せたグループを特定し、
グループ定義部に記録された所定データの設定条件に基づいて、
前記グループにかかる名称を取得することを特徴としている。
データ記録部は、データIDに基づく固有データ値を記録可能に構成されており、
データ定義部は、種類IDごとに、前記固有データ値の設定方法を記述した処理コードを記録しており、
データ処理手段は、前記データ記録部に記録されようとしている第1の種類IDに基づいて、当該第1の種類IDに関連する第2の種類IDを特定し、特定した当該第2の種類IDにかかる処理コードを前記データ定義部から取得し、
前記データ処理手段は、取得した前記処理コードに基づいて、前記第1の種類IDにかかる固有データ値を設定することを特徴としている。
データ記録部は、約款に基づいて定められた保険商品データを含むトランザクションデータを記録するものであり、
データ定義部は、特約を示す種類IDのトランザクションデータにかかる日付データを設定する際に、当該特約に対する主契約を示す種類IDのトランザクションデータにかかる日付データの設定方法を記述した処理コードを記録しており、
データ処理手段は、前記データ定義部から取得した前記処理コードに基づいて、前記特約を示す種類IDのトランザクションデータにかかる日付データを設定することを特徴としている。
データ記録部は、データ項目に対応するデータ項目IDを記録しており、
データ定義部は、データ項目IDとデータ内容IDの組合せを、データ項目とデータ内容に対応付けて記録しており、
データ処理手段は、前記データ記録部に記録されたデータ項目IDとデータ内容IDの組合せと一致する、前記データ定義部に記録されたデータ項目IDとデータ内容IDの組合せに基づいて、データ項目およびこれに対応するデータ内容を決定する処理を行うことを特徴としている。
データ記録部は、データ項目IDとデータ内容IDの組合せを複数記録していることを特徴としている。
データ項目は、データ記録部において記録されるデータについての処理ステータスを示すものであることを特徴としている。
データ記録部は、データIDによって特定されるデータの属性を示す属性IDを記録しており、
データ定義部は、属性IDごとに、データ項目IDとデータ内容IDの組合せを記録しており、
データ処理手段は、属性IDごとに、データ項目およびこれに対応するデータ内容を決定する処理を行うことを特徴としている。
データ記録部は、データ項目に対応するデータ項目IDとデータ内容の組合せを記録しており、
データ定義部は、データ項目IDとデータ項目の組合せを記録しており、
データ処理手段は、前記データ記録部に記録されたデータ項目IDと一致する、前記データ定義部に記録されたデータ項目IDに基づいて、前記データ記録部に記録されたデータ内容に対応するデータ項目を決定する処理を行うことを特徴としている。
データ記録部は、データ項目IDとデータ内容の組合せを複数記録していることを特徴としている。
データ定義部は、データ項目IDとデータ項目の組合せを、データ記録部に記録されるデータ内容におけるデータ型ごとに記録していることを特徴としている。
データ型は、日付型、数値型、文字型またはバイナリ型のいずれかを含むものであることを特徴としている。
データ記録部は、データIDによって特定されるデータの属性を示す属性IDを記録しており、
データ定義部は、属性IDごとに、データ項目IDとデータ項目の組合せを記録しており、
データ処理手段は、属性IDごとにデータ項目を決定する処理を行うことを特徴としている。
データ処理手段は、後記計算処理部において使用する計算条件を設定するための条件設定部と、前記計算条件に基づいて所定の計算処理を行うための計算処理部を含んで構成されており、前記条件設定部においてのみデータ定義部またはグループ定義部へのアクセスを行うことを特徴としている。
データ処理手段は、条件設定部および計算処理部の組合せを、計算処理単位ごとに備えていることを特徴としている。
取り扱う可能性のあるすべてのデータを包含した処理データ格納部をさらに備えており、
データ処理手段における条件設定部は、前記処理データ格納部に対してデータの入出力を行うことを特徴としている。
処理データ格納部は、トランザクションデータ、画面入力データおよび計算結果データから構成されることを特徴としている。
管理対象となる契約条件が約款によってそれぞれ異なる保険契約データを管理するための保険契約データ管理装置であって、
少なくとも、保険契約を特定するための証券ID、前記保険契約における約款を特定するための約款IDおよび前記約款における契約内容を特定するための契約内容IDを含むデータ記録部と、
契約条件ごとに、契約内容IDに対応する契約内容を記録したデータ定義部と、
前記データ記録部に記録された契約内容IDと一致する、前記データ定義部に記録された契約内容IDに基づいて、前記証券IDによって特定される保険契約データにおける、所定の契約条件に対応する契約内容を決定する処理を行うデータ処理手段と、
を備えたことを特徴としている。
管理対象となるデータ項目がそれぞれ異なるデータを管理するためのデータ構造であって、
少なくとも、データを識別するためのデータID、前記データIDによって特定されるデータ内容の種類を示す種類IDおよび前記種類IDにかかるデータ項目のデータ内容に対応するデータ内容IDを含むデータ記録部と、
データ項目ごとに、データ内容IDに対応するデータ内容を記録したデータ定義部と、
を備えたことを特徴としている。
管理対象となる契約条件が約款によってそれぞれ異なる保険契約を管理するためのデータ構造であって、
少なくとも、保険契約を特定するための証券ID、前記保険契約における約款を特定するための約款IDおよび前記約款における契約内容を特定するための契約内容IDを含むデータ記録部と、
約款IDごとかつ契約条件ごとに、契約内容IDに対応する契約内容を記録したデータ定義部と、
を備えたことを特徴としている。
指定データに対しての指定処理を行うプログラムを生成するプログラム生成装置であって、
データ項目ごとに、データ内容IDとデータ内容の対応表を記録したデータ定義部と、
処理に対する処理コードを記録した処理定義部と、
指定データに含まれる種類IDおよび指定処理の内容によって特定されるデータ項目についての対応表を、前記データ定義部から取得する対応表取得手段と、
前記指定処理に関する処理コードを、前記処理定義部から取得する処理コード取得手段と、
取得した前記対応表および取得した前記処理コードに基づいてプログラムを生成するプログラム生成手段と、
を備えたことを特徴としている。
指定データに含まれる種類IDは、管理対象となるデータ項目が種類IDによってそれぞれ異なるデータを管理するデータ記録部であって、少なくとも、データを識別するためのデータID、前記データIDによって特定される種類IDおよび前記種類IDにおけるデータ内容を特定するためのデータ内容IDを含むデータ記録部から抽出されたものであることを特徴としている。
所定の種類IDにかかる指定処理を行うための表示画面を生成する画面生成装置であって、
データ項目ごとに、データ内容IDとデータ内容の対応表を記録したデータ定義部と、
処理に対する処理コードを記録した処理定義部と、
指定データに含まれる種類IDおよび指定処理の内容によって特定されるデータ項目についての対応表を、前記データ定義部から取得する対応表取得手段と、
前記指定処理に関する処理コードを、前記処理定義部から取得する処理コード取得手段と、
取得した前記対応表および取得した前記処理コードに基づいてプログラムを生成するプログラム生成手段とを備え、
前記データ処理手段は、前記データ定義部が所定の種類IDについて記録しているすべてのデータ項目におけるすべてのデータ内容IDおよびデータ内容の組合せを取得し、取得した前記データ内容IDおよびデータ内容の組合せに基づいて、前記所定の種類IDにかかる各データ項目について選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することによって表示画面を生成することを特徴としている。
データ項目ごとに、データ内容IDまたはデータ内容についての表示形式を記録した表示形式定義部またはこれにアクセスする手段をさらに備え、
データ処理手段は、前記表示形式定義部から取得した表示形式に基づいて、選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することを特徴としている。
「少なくとも、データID、種類IDおよびデータ内容IDを含むデータ記録部」は、実施形態においては、証券番号、約款IDおよび変数1、変数2、…等を記録したトランザクションデータベース2093がこれに該当する。「データ項目ごとに、データ内容IDに対応するデータ内容を記録したデータ定義部」は、実施形態においては、契約条件ごとに、契約内容IDに対応する契約内容を記録した、処理コード記録部、組合せデータ記録部またはこれらの組合せがこれに該当する。
15 データ処理手段
17 データ定義部
18 グループ定義部
本実施形態においては、生命保険の契約管理に関するトランザクションデータおよび生命保険商品に関する商品定義データを管理するデータ管理装置の例について説明する。
図1に、本発明にかかるデータ管理装置1の機能ブロック図を示す。この図において、データ管理装置1は、入力手段11、データ記録部13、データ処理手段15、データ定義部17および表示手段19を備えている。データ記録部13はトランザクションデータを記録する。データ定義部17は、商品の種類を示す種類IDごとに、データ内容IDおよびデータ内容を記録する。例えば、保険商品の場合には、保険商品の種類を示す約款IDごとに、契約内容IDおよび契約内容とを記録する。データ処理手段15は、データ記録部13に記録された種類ID(約款ID)に基づいて、データ定義部17からデータ内容ID(契約内容ID)およびデータ内容(契約内容)を取得してデータ内容(契約内容)に関する処理を実行する。
図1に示したデータ管理装置1を、CPUを用いて実現したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を図2に示す。図2に示すように、データ管理装置1は、ディスプレイ201、CPU203、メモリ205、キーボード/マウス207、ハードディスク209、CD−ROMドライブ211および通信回路215を備えている。
図3〜8を用いて、本実施形態における処理の詳細を説明する。なお、本実施形態において、業務プログラム2091は、生命保険の契約データおよび商品データを管理するためのアプリケーションプログラムである。図7に、業務プログラム2091および商品定義体プログラム2094における機能ブロック図を示す。業務プログラム2091は、画面処理などのユーザインタフェースやデータベースに関する処理を実行するためのメイン処理部711と、商品定義体プログラム2094に処理プログラムを要求してこれを実行するための処理プログラム要求・実行部713から構成される。
図5に、業務プログラム2091におけるメイン処理部711の実行によってディスプレイ201に表示される年金種類設定画面501の例を示す。この画面においては、証券番号の入力欄503、年金種類の設定用のラジオボタン504および505が表示されており、データ管理装置1のオペレータは、所定の証券番号によって特定される生命保険契約にかかるトランザクションデータについて、年金種類の変更を指示することができる。例えば、オペレータはキーボード/マウス207を用いて、証券番号の入力欄503に「00001」を入力し、保証期間付終身年金のラジオボタン505を選択して、設定ボタン507を押下することによって、データ管理装置1に対して年金種類の変更を指示する。
メイン処理部711を実行するCPU203は、画面データとして入力された証券番号に基づいてトランザクションデータベース2093にアクセスして検索し、当該証券番号によって特定されるトランザクションレコードをメモリ205に作成されたワーク領域に取得する(ステップS303)。
処理プログラム要求・実行部713を実行するCPU203は、メイン処理部711の実行において取得したトランザクションレコードに記録されている約款IDに基づいて、商品定義体プログラム2094を特定し、処理名をアクセスした当該商品定義体プログラムに引き渡す(ステップS305)。
以下、約款IDが「11111」の商品定義体プログラム2094に処理コードを引き渡した場合について説明する。引き渡しを受けてCPU203は、商品定義体プログラム2094の処理プログラム生成部731を実行し、処理コード記録部733を検索して受け継いだ処理名に対応する処理コードを取得する(ステップS321)。処理コード記録部733には、処理名ごとに処理コードが記録されている。例えば、CPU203は処理名が「年金種類設定」の処理コード7331をサーチ処理等により取得する。
CPU203は、処理コード記録部から取得した処理コードと、組合せデータ記録部から取得した組合せデータに基づいて処理プログラムを生成する(ステップS325)。図8に、生成した処理プログラムの構成例を示す。処理プログラム80は、処理コード801および組合せデータ803から構成されている。例えば、処理コード801には、「年金種類設定」を処理するためのプログラムコードが記述されている。なお、このプログラムコードの表現形式は、ソースコードまたはオブジェクトコードのいずれであってもよい。
商品定義体プログラム2094を実行するCPU203は、生成した処理プログラム80を業務プログラム2091に引き渡す(ステップS327)。例えば、CPU203は、リダイレクト機能やパイプ機能等を用いて処理プログラム80を引き渡す処理を行う。
業務プログラム2091においてCPU203は、商品定義体プログラム2094から受け継いだ処理プログラム80を実行し、画面データから取得した契約内容に対応する契約内容IDを取得する(ステップS307)。このとき実行される処理プログラム80のフローチャートを図4に示す。処理プログラム80の実行においてCPU203は、業務プログラム2091のフローチャートステップS301において取得した画面データから契約内容を入力する(ステップS401)。例えば、契約内容として「保証期間付終身年金」を入力する。
処理プログラムの実行を終えると、CPU203は、ワーク領域に記録されたデータに基づいてトランザクションデータベース2093のレコードを更新する(ステップS309)。例えば、図6に示すトランザクションレコード61が、更新されてトランザクションレコード65のようになる。図6に示すように、レコード61の変数1「01」が、レコード65の変数1「02」に更新されている。
以上説明したように、この発明によれば、トランザクションデータにおける1つの項目を使用して、複数の契約条件にかかる契約内容を管理することができる。このため、トランザクションデータベースにおいて保険商品データにかかる契約条件ごとに契約内容を管理しなくても、所望の契約条件における契約内容を取得して、これにかかる処理を実行することができる。これにより、複数のデータ項目を有するデータを含むトランザクションデータを取り扱う場合であっても、フォーマットを一元化してシステム構成を簡単にすることができる。
第1の実施形態においては、図7に示したように、業務プログラム2091をメイン処理部711と処理プログラム要求・実行部713によって構成し、商品定義体プログラム2094を処理プログラム生成部731、処理コード記録部733および組合せデータ記録部735によって構成する例について説明したが、本実施形態においては、処理プログラム要求・実行部713における処理プログラムの要求にかかる処理を、業務プログラムから独立したラッパープログラムを用いて構成する例について説明する。なお、ラッパープログラムとは、外部からの要求に応じて、所定の処理を集中して実行するものである。
本発明にかかるデータ管理装置1の機能ブロック図は、第1の実施形態の図1に示したものと同様である。
本発明にかかるデータ管理装置1を、CPUを用いて実現したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例は、基本的には第1の実施形態の図2に示したものと同様であるが、ハードディスク209にラッパープログラムが記録されている点が異なる。
図10を用いて、本実施形態における処理の詳細を説明する。なお、本実施形態において、業務プログラム2091は、生命保険の契約データおよび商品データを管理するためのアプリケーションプログラムである。
第1の実施形態と同様に、図5に示した年金種類設定画面501において、オペレータが証券番号の入力欄503に「00001」を入力し、保証期間付終身年金のラジオボタン505を選択して、設定ボタン507を押下した場合について説明する。
メイン処理部911を実行するCPU203は、画面データとして入力された証券番号に基づいてトランザクションデータベース2093にアクセスして検索し、当該証券番号によって特定されるトランザクションレコードをメモリ205に作成されたワーク領域に取得する(ステップS1003)。なお、トランザクションデータベース2093およびワーク領域の例は、第1の実施形態の図6に示したものと同様である。例えば、CPU203は、証券番号「00001」によって特定されるトランザクションレコード61をトランザクションデータベース2093から取得する。
ラッパープログラム2092を実行するCPU203は、処理プログラム要求部931aにおいて、業務プログラム2091から受け継いだ約款IDに基づいて商品定義体プログラムを特定し、特定した商品定義体プログラム2094にアクセスして処理名を引き渡す(ステップS1021)。
引き渡しを受けてCPU203は、商品定義体プログラム2094の処理プログラム生成部933aを実行し、受け継いだ処理名に対応する処理コードを処理コード記録部951から取得する(ステップS1041)。処理コード記録部951には、処理名ごとに処理コードが記録されている。例えば、CPU203は処理名が「年金種類設定」の処理コードを取得する。
商品定義体プログラム2094を実行するCPU203は、取得した処理コードおよび組合せデータに基づいて処理プログラムを生成する(ステップS1045)。生成した処理プログラムの例は、第1の実施形態の図8に示したものと同様である。
処理プログラムの実行を終えると、CPU203は、ワーク領域に記録されたデータに基づいてトランザクションデータベース2093のレコードを更新する(ステップS1009)。例えば、第1の実施形態の図6に示したように、トランザクションレコード61が、更新されてトランザクションレコード65のようになる。図6に示すように、レコード61の変数1「01」が、レコード65の変数1「02」に更新されている。
以上説明したように、この発明によれば、約款IDに対応する商品定義体プログラムを決定し、所望の処理プログラムを要求するための処理を1つのプログラムに集約することができる。すなわち、商品定義体の特定処理と実行すべき処理プログラムの要求処理を、業務プログラムと独立した構成とすることができる。このため、ラッパープログラムをすべての指示に対して汎用的に使用することができる。これにより、業務プログラムにおいて、オペレータの指示ごとに、商品定義体の特定処理と処理プログラムの要求処理を行うプログラムを作成する必要がなくなり、システム構成を簡単にして業務プログラムのメンテナンス性を向上させることができる。
第1の実施形態においては、画面データに入力された1つの契約内容(データ内容)に対応する契約内容ID(データ内容ID)を取得した後、当該契約内容IDをトランザクションに格納する例について説明したが、本実施形態においては、2以上の契約内容(データ内容)に対応する契約内容IDを取得して、これらの契約内容IDの組合せが正しいか否かをチェックする処理を行った後、当該2以上の契約内容IDをトランザクションに格納する例について説明する。なお、本実施形態においても第1の実施形態と同様に、生命保険の契約管理に関するトランザクションデータおよび生命保険商品に関する商品定義データを管理するデータ管理装置の例について説明する。
本発明にかかるデータ管理装置1の機能ブロック図は、第1の実施形態の図1に示したものと同様である。
本発明にかかるデータ管理装置1を、CPUを用いて実現したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例は、基本的には第1の実施形態の図2に示したものと同様である。
図13〜17を用いて、本実施形態における処理の詳細を説明する。なお、業務プログラム2091および商品定義体プログラム2094における機能ブロック図は、第1の実施形態の図7に示したものと同様である。本実施形態においては、証券番号によって特定されるトランザクションデータにおける年金種類を、「確定年金」から「保証期間付終身年金」に、年金支払期間を「5年」から「終身」に、それぞれ変更する指示をユーザが行う場合について説明する。図13は、上記の場合においてデータ管理装置1で実行される業務プログラム2091および商品定義体プログラム2094のフローチャートの例である。
図15に、業務プログラム2091におけるメイン処理部711(図7)の実行によってディスプレイ201に表示される年金種類設定画面1501の例を示す。この画面においては、証券番号の入力欄1503、年金種類の設定用のラジオボタン1504および1505、年金支払期間の設定用のラジオボタン1506等が表示されており、データ管理装置1のオペレータは、所定の証券番号によって特定される生命保険契約にかかるトランザクションデータについて、年金種類および年金支払期間の変更を指示することができる。例えば、オペレータはキーボード/マウス207を用いて、証券番号の入力欄1503に「00001」を入力し、年金種類に「保証期間付終身年金」を設定するためのラジオボタン1505および年金支払期間に「終身」を設定するためのラジオボタン1506を選択して、設定ボタン1507を押下することによって、データ管理装置1に対して年金種類および年金支払期間の変更を指示する。
メイン処理部711を実行するCPU203は、画面データとして入力された証券番号に基づいてトランザクションデータベース2093にアクセスして検索し、当該証券番号によって特定されるトランザクションレコードをメモリ205に作成されたワーク領域に取得する(ステップS1303)。
処理プログラム要求・実行部713を実行するCPU203は、メイン処理部711の実行において取得したトランザクションレコードに記録されている約款IDに基づいて、商品定義体プログラム2094を特定し、処理名をアクセスした当該商品定義体プログラムに引き渡す(ステップS1305)。
以下、約款IDが「11111」の商品定義体プログラム2094に処理名を引き渡した場合について説明する。引き渡しを受けてCPU203は、商品定義体プログラム2094の処理プログラム生成部731を実行し、処理コード記録部733を検索して受け継いだ処理名に対応する処理コードを取得する(ステップS1321)。処理コード記録部733には、処理名ごとに処理コードが記録されている。例えば、CPU203は処理名が「年金種類設定」の処理コード7331、「支払期間設定」の処理コード7332および「相関チェック」の処理コード7333を取得する。
CPU203は、処理コード記録部から取得した処理コードと、組合せデータ記録部から取得した組合せデータに基づいて処理プログラムを生成する(ステップS1325)。図17に、生成した処理プログラムの構成例を示す。処理プログラム170は、「年金種類設定」の処理コード1701および組合せデータ1702、「支払期間設定」の処理コード1703および組合せデータ1704、「相関チェック」の処理コード1705およびチェックデータ1706から構成されている。
商品定義体プログラム2094を実行するCPU203は、生成した処理プログラム80を業務プログラム2091に引き渡す(ステップS1327)。例えば、CPU203は、リダイレクト機能やパイプ機能等を用いて処理プログラム170を引き渡す処理を行う。
業務プログラム2091においてCPU203は、商品定義体プログラム2094から受け継いだ処理プログラム170を実行する(ステップS1307)。このとき実行される処理プログラム170のフローチャートを図14に示す。
処理プログラムの実行を終えると、CPU203は、更新可能フラグに基づいて、ワーク領域に記録されているデータに基づいてトランザクションレコードの更新が可能であるか否かを判断する(ステップS1309)。CPU203は、更新可能フラグがONであれば、更新可能であると判断してトランザクションデータベース2093のトランザクションレコードを更新する(ステップS1313)。例えば、図16に示すトランザクションレコード161が、更新されてトランザクションレコード165のようになる。図16に示すように、レコード161の変数1「01」および変数2「02」が、レコード165の変数1「02」および変数2「01」に更新されている。
以上説明したように、この発明によれば、2以上の契約内容(データ内容)に対応する契約内容IDを取得して、これらの契約内容IDの組合せが正しいか否かをチェックする処理を行うことができる。このため、トランザクションデータベースにおいて保険商品データにかかる契約条件ごとに契約内容を管理しなくても、所望の契約条件における契約内容のチェックプログラムを取得して、これにかかるチェック処理を実行することができる。
第1〜3の実施形態においては、1つのトランザクションにおけるデータを取り扱う場合について説明したが、本実施形態においては、互いに関連する複数のトランザクションにおけるデータを取り扱う場合について説明する。
本発明にかかるデータ管理装置1の機能ブロック図を、図20に示す。この図は、第1の実施形態の図1に示したものにグループ定義部18を追加したものである。グループ定義部18は、複数の種類IDの組合せごとに、データ記録部に記録可能なデータ内容IDの組合せまたはデータ内容の組合せを記録する。例えば、保険商品の場合には、主契約に対する特約の組み合せパターンごとに、取扱可能な契約内容IDの組合せまたは契約内容の組合せを記録する。
本発明にかかるデータ管理装置1を、CPUを用いて実現したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を図21に示す。この図は、基本的には第1の実施形態の図2に示したものと同様であるが、ハードディスク209は、業務プログラム2091、ラッパープログラムA2092a、ラッパープログラムB2092b、トランザクションデータベース2093、契約リバンドル定義体プログラム2095および約款定義体プログラム2096を記録している点が異なる。
図22〜30を用いて、本実施形態における処理の詳細(1)を説明する。なお、本実施形態においても、業務プログラム2091は、生命保険の契約データおよび商品データを管理するためのアプリケーションプログラムである。図22に、業務プログラム2091、ラッパープログラムA2092a、ラッパープログラムB2092b、契約リバンドル定義体プログラム2095および約款定義体プログラム2096における機能ブロック図を示す。
図15に、業務プログラム2091におけるメイン処理部2111(図22)の実行によってディスプレイ201に表示される年金種類設定画面1501の例を示す。この画面においては、証券番号の入力欄1503、年金種類の設定用のラジオボタン1504および1505、年金支払期間の設定用のラジオボタン1506等が表示されており、データ管理装置1のオペレータは、所定の証券番号によって特定される生命保険契約にかかるトランザクションデータについて、年金種類および年金支払期間の変更を指示することができる。例えば、オペレータはキーボード/マウス207を用いて、証券番号の入力欄1503に「00001」を入力し、年金種類に「保証期間付終身年金」を設定するためのラジオボタン1505および年金支払期間に「終身」を設定するためのラジオボタン1506を選択して、設定ボタン1507を押下することによって、データ管理装置1に対して年金種類および年金支払期間の変更を指示する。
メイン処理部2111を実行するCPU203は、画面データとして入力された証券番号に基づいてトランザクションデータベース2093にアクセスして検索し、当該証券番号によって特定されるトランザクションレコードをメモリ205に作成されたワーク領域に取得する(ステップS2203)。
業務プログラム2091を実行するCPU203は、トランザクションレコード281に記録されている約款IDおよび、オペレータ指示に基づいて特定された処理名を、ラッパープログラムB2092bに引き渡す(ステップS2205)。例えば、上記においては、年金種類設定画面において年金種類を設定する指示がなされているため、CPU203はメイン処理部2111の実行によって取得した処理名である「年金種類設定」、「支払期間設定」および、「相関チェック」を引き渡す。すなわち、本実施形態においては、複数の処理コードが引き渡される。
ラッパープログラムB2092bを実行するCPU203は、処理プログラム要求・実行部2131において、業務プログラム2091から受け継いだ約款IDに基づいて約款定義体プログラムを特定し、特定した約款定義体プログラム2096にアクセスして処理名を引き渡す(ステップS2221)。
以下、約款IDが「11111」の約款定義体プログラム2096に処理コードを引き渡した場合について説明する。引き渡しを受けてCPU203は、約款定義体プログラム2096の処理プログラム生成部2191を実行し、処理コード記録部2193を検索して受け継いだ処理名に対応する処理コードを取得する(ステップS2241)。処理コード記録部2193には、処理名ごとに処理コードが記録されている。例えば、図7に示したように、CPU203は処理名が「年金種類設定」の処理コード7331、「支払期間設定」の処理コード7332および「相関チェック」の処理コード7333を取得する。
CPU203は、処理コード記録部から取得した処理コードと、組合せデータ記録部から取得した組合せデータに基づいて処理プログラムを生成する(ステップS2245)。図17に、生成した処理プログラムの構成例を示す。処理プログラム170は、「年金種類設定」の処理コード1701および組合せデータ1702、「支払期間設定」の処理コード1703および組合せデータ1704、「相関チェック」の処理コード1705およびチェックデータ1706から構成されている。
約款定義体プログラム2096を実行するCPU203は、生成した処理プログラム170をラッパープログラムB2092bに引き渡す(ステップS2247)。これを受けて、ラッパープログラムB2092bを実行するCPU203は、さらに処理プログラム170を業務プログラム2091に引き渡す(ステップS2223)。
業務プログラム2091においてCPU203は、約款定義体プログラム2096から受け継いだ処理プログラム170を実行する(ステップS2207)。このとき実行される処理プログラム170のフローチャートは図14に示したものと同様である。
処理プログラムの実行を終えると、CPU203は、更新可能フラグに基づいて、ワーク領域に記録されているデータに基づいてトランザクションレコードの更新が可能であるか否かを判断する(ステップS2209)。CPU203は、更新可能フラグがONであれば、更新可能であると判断して契約リバンドルチェック処理を実行する(ステップS2211)。
図23のステップS2211に示す契約リバンドルチェック処理について、図24を用いて説明する。
引き渡しを受けてラッパープログラムA2092aは、全レコードの主特区分613に基づいて主契約レコードを特定し、当該主契約レコードにかかる約款IDに基づいて特定した契約リバンドル定義体プログラム2095に、前記全レコードおよび処理名を引き渡す(ステップS2421)。
契約リバンドル定義体プログラム2095を実行するCPU203は、処理プログラム生成部2151を実行し、処理コード記録部2153を検索して受け継いだ処理名に対応する処理コードを取得する(ステップS2441)。処理コード記録部2153には、約款IDの組合せグループごとかつ処理名ごとに処理コードが記録されている。例えば、契約リバンドル定義体プログラム2095を実行するCPU203は、約款IDの組合せグループが「11111」と「22222」の組合せである処理コード群の中から、処理名が「年金種類−支払期間の契約リバンドルチェック」の処理コードを取得する。
契約リバンドル定義体プログラム2095を実行するCPU303は、データ取得部2157を実行することにより、ワーク領域に記録されているデータにおいて、チェック対象データとされている契約内容IDに対応する契約内容を取得する(ステップS2447)。例えば、上記ステップS2207においては、「年金種類」および「支払期間」についての設定処理を行っているため、「年金種類」および「支払期間」がチェック対象データとして認識され、これらが示す契約内容IDに基づいて契約内容を取得する処理が行われる。図25に契約内容取得処理のフローチャートの例を示す。
引き渡しを受けてCPU203は、約款定義体プログラム2096の処理プログラム生成部2191を実行し、受け継いだ処理名に対応する処理コードを処理コード記録部2193から取得する(ステップS2541)。処理コード記録部2193には、処理名ごとに処理コードが記録されている。例えば、CPU203は処理名が「年金種類取得」の処理コードを取得する。
約款定義体プログラム2096を実行するCPU203は、取得した処理コードおよび組合せデータに基づいて処理プログラムを生成する(ステップS2545)。図30に、生成した処理プログラムの構成例を示す。処理プログラム300は、処理コード301および組合せデータ303から構成されている。例えば、処理コード301には、「年金種類取得」を処理するためのプログラムコードが記述されている。なお、このプログラムコードの表現形式は、ソースコードまたはオブジェクトコードのいずれであってもよい。
ラッパープログラムB2092bにおいてCPU203は、約款定義体プログラム2096から受け継いだ処理プログラム300を実行し、ワーク領域から取得した契約内容IDに対応する契約内容を取得する(ステップS2523)。このとき実行される処理プログラム300のフローチャートを図26に示す。処理プログラム300の実行においてCPU203は、ワーク領域から契約内容IDを入力する(ステップS2601)。例えば、契約内容IDとして「02」を入力する。
ラッパープログラムA2092aにおいてCPU203は、契約リバンドル定義体プログラム2095から受け継いだ処理プログラム293を実行し、ワーク領域のチェック対象データである契約内容IDに対応する契約内容が、チェックデータの契約内容に一致するか否かを判断する(ステップS2423、図24)。このとき実行される処理プログラム293のフローチャートの例を図27に示す。
図23において、契約リバンドルチェック処理(ステップS2211)の実行を終えると、業務プログラム2091を実行するCPU203は、更新可能フラグに基づいて、ワーク領域に記録されているデータに基づいてトランザクションレコードの更新が可能であるか否かを判断する(ステップS2213)。CPU203は、更新可能フラグがONであれば、更新可能であると判断してトランザクションデータベース2093のトランザクションレコードを更新する(ステップS2215)。
上記処理詳細(1)においては、同一保険商品の他の契約との関係で設定可能な契約内容IDが限定される例について説明したが、処理詳細(2)においては、同一保険商品の他の契約との関係で設定可能なデータ値の範囲が限定される例について説明する。
図31に、業務プログラム2091におけるメイン処理部2111(図22a)の実行によってディスプレイ201に表示される保険金額変更画面310の例を示す。この画面においては、証券番号の入力欄3101、保険名称表示欄3103、保険金額入力欄3105、月額保険料表示欄3107および合計保険料表示欄3109等が表示される。
画面データを取得したCPU203は、契約リバンドルチェック処理を実行する(ステップS2303)。図23aのステップS2303に示す契約リバンドルチェック処理について、図24aを用いて説明する。図24aは、上記において説明した図24からステップS2447を除いたものであり、基本的には図24と同様の処理を行う。以下、図24と図24aの相違点について説明する。
業務プログラム2091においてCPU203は、同一契約のトランザクションレコードをすべて取得する(ステップS2401)。例えば、図32に示すトランザクションデータベース2093において、同一契約を示す、証券番号が「00002」であるレコード321およびレコード323をそれぞれ抽出する。ここで、レコード321とレコード323は、証券番号601が同一で枝番611が異なるレコードである。
引き渡しを受けてラッパープログラムA2092aは、全レコードの主特区分613に基づいて主契約レコードを特定し、当該主契約レコードにかかる約款IDに基づいて特定した契約リバンドル定義体プログラム2095に、前記全レコードおよび処理名を引き渡す(ステップS2421)。
契約リバンドル定義体プログラム2095を実行するCPU203は、処理プログラム生成部2151を実行し、処理コード記録部2153を検索して受け継いだ処理名に対応する処理コードを取得する(ステップS2441)。処理コード記録部2153には、約款IDの組合せグループごとかつ処理名ごとに処理コードが記録されている。例えば、契約リバンドル定義体プログラム2095を実行するCPU203は、約款IDの組合せグループが「11111」と「33333」の組合せである処理コード群の中から、処理名が「保険料の契約リバンドルチェック」の処理コードを取得する。
ラッパープログラムA2092aにおいてCPU203は、契約リバンドル定義体プログラム2095から受け継いだ処理プログラム295を実行し、ワーク領域の保険料における月額の合計保険料が、所定の範囲内にあるか否かを判断する(ステップS2423、図24a)。このとき実行される処理プログラム295のフローチャートの例を図27aに示す。
図23aにおいて、契約リバンドルチェック処理(ステップS2303)の実行を終えると、業務プログラム2091を実行するCPU203は、更新可能フラグに基づいて、ワーク領域に記録されているデータに基づいてトランザクションレコードの更新が可能であるか否かを判断する(ステップS2305)。CPU203は、更新可能フラグがONであれば、更新可能であると判断してトランザクションデータベース2093のトランザクションレコードを更新する(ステップS2307)。
上記処理詳細(1)においては、同一保険商品の他の契約との関係で設定可能な契約内容IDが限定される例について説明し、上記処理詳細(2)においては、同一保険商品の他の契約との関係で設定可能なデータ値の範囲が限定される例について説明したが、処理詳細(3)においては、同一保険商品の他の契約との関係で保険商品名を特定する例について説明する。
図31に、業務プログラム2091におけるメイン処理部2111(図22b)の実行によってディスプレイ201に表示される保険金額変更画面310の例を示す。この画面においては、証券番号の入力欄3101、保険名称表示欄3103、保険金額入力欄3105、月額保険料表示欄3107および合計保険料表示欄3109等が表示される。
画面データを取得したCPU203は、契約リバンドルチェック処理を実行する(ステップS2303)。図23bのステップS2303に示す契約リバンドルチェック処理について、図24bを用いて説明する。
業務プログラム2091においてCPU203は、同一契約のトランザクションレコードをすべて取得する(ステップS2401)。例えば、図32に示すトランザクションデータベース2093において、同一契約を示す、証券番号が「00002」であるレコード321およびレコード323をそれぞれ抽出する。ここで、レコード321とレコード323は、証券番号601が同一で枝番611が異なるレコードである。
引き渡しを受けてラッパープログラムA2092aは、全レコードの主特区分613に基づいて主契約レコードを特定し、当該主契約レコードにかかる約款IDに基づいて特定した契約リバンドル定義体プログラム2095に、前記全レコードおよび処理名を引き渡す(ステップS2421)。
契約リバンドル定義体プログラム2095を実行するCPU203は、処理プログラム生成部2151を実行し、名称データ記録部2157を検索して受け継いだ処理名に対応する名称データを取得する(ステップS2441)。名称データ記録部2157には、約款IDの組合せグループごとかつ処理名ごとに名称データが記録されている。
図23bにおいて、契約リバンドルチェック処理(ステップS2303)の実行を終えると、業務プログラム2091を実行するCPU203は、取得した名称データを、ステップS2301において取得した証券番号に対応する保険商品名としてディスプレイ201に表示する(ステップS2309)。
以上説明したように、この発明によれば、互いに関連する複数のトランザクションにおけるデータを取り扱う場合において、当該データが所定の取り扱い条件に合致するか否かを判断することができる。また、互いに関連する複数のトランザクションにおけるデータを取り扱う場合において、当該データの組合せごとに保険名称などの所定データを設定して利用することができる。
上述したように、生命保険の分野においては、1の主契約に対して複数の特約が付加されたものを1つの保険商品として販売することが一般的である。主契約トランザクションと特約トランザクションを同一のデータベース上で管理する場合において、主契約トランザクションが存在して、新たな特約トランザクションを付加するときには、データベースに記録するデータ項目によっては主契約トランザクションにかかる商品データの影響を受けることがある。
本発明にかかるデータ管理装置1の機能ブロック図は、図1または図20に示したものと同様である。
本発明にかかるデータ管理装置1を、CPUを用いて実現したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例は、基本的には図2または図21に示したものと同様である。
図33〜38を用いて、本実施形態における処理の詳細を説明する。なお、本実施形態においても、業務プログラム3301は、生命保険の契約データおよび商品データを管理するためのアプリケーションプログラムである。図33に、業務プログラム3301、ラッパープログラムA3303、特約の約款定義体プログラム3305、…、ラッパープログラムB3307および主契約の約款定義体プログラム3309または3311、…における機能ブロック図を示す。
図36に、業務プログラム3301におけるメイン処理部3321(図33)の実行によってディスプレイ201に表示される保険契約変更画面360の例を示す。この画面においては、証券番号の入力欄361、日付表示欄368、契約者名表示欄362、主契約表示欄363、特約1表示欄364、特約2表示欄365および特約3表示欄366および設定ボタン367等が表示されており、データ管理装置1のオペレータは、所定の証券番号によって特定される生命保険契約にかかるトランザクションデータについて、特約を付加して保険契約の変更を指示することができる。例えば、オペレータはキーボード/マウス207を用いて、証券番号の入力欄361に「00003」を入力し、主契約表示欄363に「個人年金」を、特約1表示欄364に「災害入院特約」をそれぞれ表示させる。すなわち、この段階において、証券番号「00003」の保険契約は、主契約「個人年金」に対して、特約「災害入院特約」が付加されていることを示している。
メイン処理部3321を実行するCPU203は、画面データとして入力された証券番号や特約情報等に基づいて、トランザクションデータベース2093に特約レコードとして記録するためのワークレコードを作成する(ステップS3403)。
業務プログラム3301を実行するCPU203は、約款IDを含むワークレコード3501および、オペレータ指示に基づいて特定された処理名を、ラッパープログラムA3303に引き渡す(ステップS3405)。例えば、上述したように、保険契約変更画面360において特約「定期保険特約」を付加する処理が指示されている場合、作成したワークレコード3501をトランザクションデータベース2093に書き込む処理を行わなければならない。したがって、CPU203は、ワークレコード3501の必要なすべてのデータ項目を設定するため、契約年月日359に記録するデータを取得する動作を行う。
ラッパープログラムA3303を実行するCPU203は、処理プログラム要求部3325において、業務プログラム3301から受け継いだワークレコード3501の約款ID353に基づいて約款定義体プログラムを特定し、特定した約款定義体プログラムに対して処理名を引き渡す(ステップS3421)。
以下、約款IDが「55555」の約款定義体プログラム3305に処理コードを引き渡した場合について説明する。引き渡しを受けてCPU203は、約款定義体プログラム3305の処理コード記録部3327を検索し、受け継いだ処理名に対応する処理コードがあるか否かを判断する(ステップS3441)。
ラッパープログラムB3307を実行するCPU203は、処理プログラム要求部3331において、約款定義体プログラム3305から受け継いだ主約款IDに基づいて他の約款定義体プログラムを特定し、特定した約款定義体プログラムに対して処理名を引き渡す(ステップS3461)。
引き渡しを受けてCPU203は、約款定義体プログラムの処理プログラム生成部を実行し、処理コード記録部を検索して受け継いだ処理名に対応する処理コードを取得する(ステップS3481)。例えば、約款定義体プログラム3311の処理コード記録部3335においては、契約年月日の計算方法を示す処理コードとして「責任開始年月日の4日後」から計算する旨が記述されている。
約款定義体プログラムを実行するCPU203は、生成した処理プログラムをラッパープログラムB3307に引き渡す(ステップS3485)。例えば、約款定義体プログラム3311を実行するCPU203は、リダイレクト機能やパイプ機能等を用いて処理プログラム370(図37)を引き渡す処理を行う。
業務プログラム3301においてCPU203は、ラッパープログラムA3303から受け継いだ処理プログラム370を実行し、画面データから取得した特約にかかるトランザクションデータを設定するための契約年月日を取得する(ステップS3407)。
処理プログラムの実行を終えると、CPU203は、ワークレコードに記録されたデータに基づいてトランザクションデータベース2093へレコードを追加する(ステップS3409)。例えば、図35に示すワークレコード3503が、追加される。
以上説明したように、この発明によれば、特約を示す約款定義体プログラムにおいて、主契約の種類に基づいて設定データを判断するロジックを予め組み込んでおく必要がなくなる。このため、主契約の種類が追加された場合であっても、参照先の主契約を指定するだけで、特約のデータを適切に設定ことができる。これにより、保守性を高めたデータ管理装置を提供することができる。
上記実施形態においては、トランザクションデータに記録するデータ項目を商品ごとに定義しておき、複数の契約条件にかかる契約内容を、すべての商品に共通なレコードフォーマットを用いて管理する例について説明したが、本実施形態においては、レコードフォーマットの汎用性をさらに高め、記録対象の各データごとにトランザクションデータに記録するデータ項目を任意に設定することのできるデータ管理システムについて説明する。
本発明にかかるデータ管理装置1の機能ブロック図は、図1または図20に示したものと同様である。
本発明にかかるデータ管理装置1を、CPUを用いて実現したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例は、基本的には図2または図21に示したものと同様である。
図39〜45を用いて、本実施形態における処理の詳細を説明する。なお、本実施形態においても、業務プログラムは、生命保険の契約データおよび商品データを管理するためのアプリケーションプログラムである。
図44に、業務プログラム3901におけるメイン処理部3921(図39)の実行によってディスプレイ201に表示される保全要注意区分設定画面440の例を示す。この画面においては、証券番号の入力欄441、契約者名表示欄443、…、「保全エラー」設定ラジオボタン444、「保全ウォーニング」設定ラジオボタン445、「要注意解決」設定ラジオボタン446および設定ボタン447等が表示される。
画面データを取得したCPU203は、パターン変数設定処理を実行する(ステップS4103)。図41のステップS4103に示すパターン変数設定処理について、図42を用いて説明する。
業務プログラム3901においてCPU203は、保険契約のトランザクションレコードを取得し、所定のワークレコードに格納する(ステップS4201)。例えば、トランザクションデータベース2093から証券番号が「00001」であるレコードを抽出し、図40に示すワークレコード4001として取得する。
引き渡しを受けてラッパープログラム3903は、レコードの企業IDに基づいて特定した処理ステータス定義体プログラム3905に、前記レコード、処理名および変数名を引き渡す(ステップS4221)。
処理ステータス定義体プログラム3905を実行するCPU203は、処理プログラム生成・実行部3927において、パターン変数データ記録部3929を検索して受け継いだ処理名に対応するパターン変数を取得する(ステップS4241)。例えば、処理名「保全要注意区分設定」に基づくパターン変数名「保全要注意区分」に対応するパターン変数「002」3929aを取得する。
CPU203は、生成した処理プログラム451を実行する(ステップS4247)。このとき実行される処理プログラム451のフローチャートの例を図43に示す。
パターン変数が未設定である最小のカラムインデックスを有するパターン変数のカラムに、上記において読み込んだパターン変数を設定する(ステップS4307)。ここで、カラムインデックスとは、ワークレコードのデータ項目であって、「パターン変数n」または「変数n」で示されるカラムnを特定するものであり、「パターン変数1」または「変数1」のカラムインデックスはそれぞれ「1」で表される。
図41において、パターン変数設定処理(ステップS4103)の実行を終えると、業務プログラム3901を実行するCPU203は、更新可能フラグに基づいて、ワーク領域に記録されているデータに基づいてトランザクションレコードの更新が可能であるか否かを判断する(ステップS4105)。CPU203は、更新可能フラグがONであれば、更新可能であると判断してトランザクションデータベース2093のトランザクションレコードを更新する(ステップS4107)。
上記処理詳細(1)においては、トランザクションデータにパターン変数および変数を設定する例について説明したが、処理詳細(2)においては、予めパターン変数および変数が設定されたトランザクションデータを取り扱う場合について説明する。
図44aに、業務プログラム3901におけるメイン処理部3921(図39)の実行によってディスプレイ201に表示される保険契約解約画面440aの例を示す。この画面においては、証券番号の入力欄441a、契約者名表示欄443a、…、および解約ボタン447a等が表示されており、データ管理装置1のオペレータは、所定の証券番号によって特定される生命保険契約にかかるトランザクションデータについて、解約処理を指示することができる。例えば、オペレータはキーボード/マウス207を用いて、証券番号の入力欄441aに「00001」を入力し、契約者名等を表示させる。
画面データを取得したCPU203は、パターン変数取得処理を実行する(ステップS4123)。図41aのステップS4123に示すパターン変数取得処理について、図42aを用いて説明する。
業務プログラム3901においてCPU203は、保険契約のトランザクションレコードを取得し、所定のワークレコードに格納する(ステップS4211)。例えば、トランザクションデータベース2093から証券番号が「00001」であるレコードを抽出し、図40に示すワークレコード4003として取得する。
引き渡しを受けてラッパープログラム3903は、レコードの企業IDに基づいて特定した処理ステータス定義体プログラム3905に、前記レコードを引き渡す(ステップS4231)。
処理ステータス定義体プログラム3905を実行するCPU203は、処理プログラム生成・実行部3927において、パターン変数データ記録部3929を検索して受け継いだ処理名に対応するパターン変数にかかるパターン変数データを取得する(ステップS4251)。例えば、処理名「保全要注意区分取得」に基づくパターン変数名「保全要注意区分」に対応するパターン変数「002」3929aにかかるパターン変数データを取得する。
CPU203は、生成した処理プログラム451aを実行する(ステップS4257)。このとき実行される処理プログラム451aのフローチャートの例を図43aに示す。
図41aにおいて、パターン変数取得処理(ステップS4123)の実行を終えると、業務プログラム3901を実行するCPU203は、戻り値に基づいて、トランザクションレコードについての解約処理が可能であるか否かを判断する(ステップS4125)。
以上説明したように、この発明によれば、記録対象の各データごとにトランザクションデータに記録するデータ項目を任意に設定してデータ管理を行うことができる。これにより、トランザクションデータにおけるレコードフォーマットの汎用性をさらに高めることができるとともに、業務プログラムからデータ特性に基づく業務ロジックを排除してメンテナンス性をより一層向上させることができる。特に、パッケージソフトの分野において、業務プログラムのカスタマイズ作業を不要とし、レコードフォーマットのカスタマイズ作業だけでパッケージソフトを複数の企業について適用することができる。このため、開発コストや導入コストを大幅に低減することができる。
上記第6の実施形態においては、トランザクションデータにデータ項目IDおよびデータ内容IDを記録しておき、これに対応するデータ項目またはデータ内容を取得する例について説明したが、本実施形態においては、データ内容IDに代えてデータ内容をトランザクションデータに記録しておき、データ内容に対するデータ項目を任意に設定することのできるデータ管理システムについて説明する。
本発明にかかるデータ管理装置1の機能ブロック図は、図1または図20に示したものと同様である。
本発明にかかるデータ管理装置1を、CPUを用いて実現したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例は、基本的には図2または図21に示したものと同様である。
図46〜52を用いて、本実施形態における処理の詳細を説明する。なお、本実施形態においても、業務プログラムは、生命保険の契約データおよび商品データを管理するためのアプリケーションプログラムである。
図51に、業務プログラム4601におけるメイン処理部4621(図46)の実行によってディスプレイ201に表示される解約返戻金計算画面510の例を示す。この画面においては、証券番号の入力欄511、契約者名表示欄513、…、解約返戻金表示欄515および計算ボタン517等が表示される。
画面データを取得したCPU203は、パターン変数名取得処理を実行する(ステップS4803)。図48のステップS4803に示すパターン変数名取得処理について、図49を用いて説明する。
業務プログラム4601においてCPU203は、保険契約のトランザクションレコードを取得し、所定のワークレコードに格納する(ステップS4901)。例えば、トランザクションデータベース2093から証券番号が「00001」であるレコードを抽出し、図47に示すワークレコード4701として取得する。
引き渡しを受けてラッパープログラム4603は、レコードの企業IDに基づいて特定したデータ項目定義体プログラム4605に、前記レコードを引き渡す(ステップS4921)。
データ項目定義体プログラム4605を実行するCPU203は、処理プログラム生成・実行部4627において、パターン変数データ記録部4629を検索して受け継いだ処理名に対応するパターン変数にかかるパターン変数データを取得する(ステップS4941)。例えば、処理名「利率基準日取得」に基づくパターン変数名「利率基準日」に対応するパターン変数「002」4629aおよび、処理名「積立金額取得」に基づくパターン変数名「積立金額」に対応するパターン変数「010」4629bを取得する。
CPU203は、生成した処理プログラム521を実行する(ステップS4947)。このとき実行される処理プログラム521のフローチャートの例を図50に示す。
図48において、パターン変数名取得処理(ステップS4803)の実行を終えると、業務プログラム4601を実行するCPU203は、戻り値に基づいて、解約返戻金計算処理に必要なデータが取得できたか否かを判断し(ステップS4805)、取得できれば、当該データに基づいて解約返戻金計算処理を開始する(ステップS4807)。
上記においては、トランザクションデータに記録された日付形式データ(利率基準日)または金額形式データ(積立金額)を例にして説明したが、他のデータ形式のデータに対しても本発明を適用することができる。例えば、テキスト形式データやバイナリ形式データであってもよい。図47においては、テキスト形式のデータ3「大阪市中央区…」のデータが記録されており、データ3はパターン変数3「100」に基づいて、データ項目を「住所」として取り扱われる。
以上説明したように、この発明によれば、記録対象の各データごとにトランザクションデータに記録するデータ項目を任意に設定してデータ管理を行うことができる。これにより、トランザクションデータにおけるレコードフォーマットの冗長性を排除し、汎用性が高くかつ利用効率のよいデータ管理システムを提供することができる。
上記実施形態においては、所定のデータ項目の所定のデータ内容に対応するデータ内容IDをトランザクションデータに設定する例について説明したが、本実施形態においては、トランザクションデータに記録されたデータ内容IDに基づいてデータ内容を取得し、これに基づいて所定の処理を行う例について説明する。
本発明にかかるデータ管理装置1の機能ブロック図は、図1または図20に示したものと同様である。
本発明にかかるデータ管理装置1を、CPUを用いて実現したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例は、基本的には図2または図21に示したものと同様である。
図53〜59を用いて、本実施形態における処理の詳細を説明する。なお、本実施形態においても、業務プログラムは、生命保険の契約データおよび商品データを管理するためのアプリケーションプログラムである。
図59に、業務プログラム5301におけるメイン処理部5321(図53)の実行によってディスプレイ201に表示される解約返戻金計算画面570の例を示す。この画面においては、日付表示欄578、証券番号の入力欄571、契約者名表示欄573、…、解約返戻金額表示欄574、既払い保険料表示欄575、源泉領収税額表示欄576および計算ボタン577等が表示される。
画面入力データを取得したCPU203は、解約返戻金計算処理および既払い保険料計算処理を実行する(ステップS5403〜5405)。CPU203は、解約返戻金計算処理によって取得した解約返戻金額をワーク領域5307の計算結果データ5355に格納する。例えば、図58のレコード5801における解約返戻金額5831に「¥100,000」を格納する。
解約返戻金計算処理および既払い保険料計算処理を終えると、業務プログラムを実行するCPU203は、源泉徴収税額計算処理を行う(ステップS5407)。この処理は、源泉徴収税額計算処理(I/F編集クラス)および源泉徴収税額計算処理(計算モデル)を順次実行することによって行われる(図55、S5421〜S5425)。
図56に、源泉徴収税額計算処理(I/F編集クラス)のフローチャートを示す。
CPU203は、ワーク領域5307の計算結果データ5355から解約返戻金額5831を読み込み、モデル用ワーク領域5891における入力データの総所得額5835に設定する(ステップS5501、図56)。例えば、図58のレコード5803に示すように、解約返戻金5831「¥100,000」を総所得額5835「¥100,000」に設定する。
CPU203は、ワーク領域5307のワークレコード5351を読み込んで当該保険契約にかかるトランザクションレコードを取得し、当該保険契約が「一時払いである」および「契約後5年以内の解約である」という条件を満たすか否かを判断する(ステップS5505〜5507)。上記条件を満たしていれば、I/F編集クラス5323を実行するCPU203は、ワーク領域5307に記録されている約款IDおよび所定の処理名を、ラッパープログラム5303に引き渡す(ステップS5509)。例えば、上記においては、解約返戻金計算処理にともなう源泉徴収税額を計算するため、CPU203は、ワーク領域5307の約款ID5813「55555」とともに、I/F編集クラス5323において設定された処理名である「年金種類取得」を引き渡す。
ラッパープログラム5303を実行するCPU203は、処理プログラム要求・実行部5327において、業務プログラム5301から受け継いだ約款IDに基づいて約款定義体プログラム5305を特定し、特定した約款定義体プログラム5305にアクセスして処理名を引き渡す(ステップS5521)。
引き渡しを受けてCPU203は、約款定義体プログラム5305の処理プログラム生成部5329を実行し、受け継いだ処理名に対応する処理コードを処理コード記録部5331から取得するとともに、受け継いだ処理名に対応する契約内容および契約内容IDの組合せデータを組合せデータ記録部5333から取得する。さらに、約款定義体プログラム5305を実行するCPU203は、取得した処理コードおよび組合せデータに基づいて処理プログラムを生成し、生成した処理プログラムをラッパープログラム5303に引き渡す(ステップS5541)。なお、ステップS5541における処理は、図25に示した契約内容取得処理のフローチャートのステップS2541〜S2547の処理と同様である。
ラッパープログラム5303においてCPU203は、約款定義体プログラム2096から受け継いだ処理プログラムを実行する(ステップS5523)。このとき実行される処理プログラムのフローチャートは、図26に示したものと同様である。処理プログラムの実行によって、CPU203は、ワーク領域5307から入力した契約内容IDに対応する契約内容を取得する。例えば、図30に示した処理プログラムの組合せデータから、契約内容ID「01」に対応する契約内容「確定年金」を取得する。
I/F編集クラス5323を実行するCPU203は、ラッパープログラム5303からの通知を受けて、年金種類が確定年金であるか否かを判断する(ステップS5511)。上述したように、「年金種類=確定年金」が戻り値として返されている場合には、モデル用ワーク領域5891における入力データの源泉分離課税対象フラグ5841をONに設定する(ステップS5513)。
解約返戻金計算処理(I/F編集クラス)の実行を終えると、業務プログラムを実行するCPU203は、源泉徴収税額計算処理(計算モデル)を実行する(図55、S5423)。図57において、CPU203は、モデル用ワーク領域5891から源泉分離課税対象フラグ5841を読み込み、源泉分離課税対象フラグがONであるか否かを判断し、ONであれば、ワーク領域5307から総所得額および必要経費を読み込む(ステップS5600〜S5603)。例えば、図58に示したレコード5803の総所得額5835「¥100,000」および必要経費5837「¥80,000」を読み込む。
源泉徴収税額計算処理(I/F編集クラス)および源泉徴収税額計算処理(計算モデル)を順次実行すると、CPU203は、モデル用ワーク領域5891に出力した源泉徴収税額5843を、ワーク領域5307における計算結果データ5355の源泉徴収税額5839に出力する(ステップS5425)。例えば、図58のレコード5801に示すように、源泉徴収税額5839に、レコード5803から読み込んだ源泉徴収税額5843「¥4,000」を格納する。
業務プログラム5301のメイン処理部5321を実行するCPU203は、ワーク領域5307に格納した解約返戻金額、既払い保険料および源泉徴収税額を、解約返戻金計算画面570に表示する(ステップS5411)。例えば、図58に示すレコード5801の約返戻金額5831「¥100,000」、既払い保険料5833「¥80,000」および源泉徴収税額5839「¥4,000」を、図59に示す解約返戻金計算画面570の解約返戻金額表示欄574、既払い保険料表示欄575、源泉領収税額表示欄576にそれぞれ表示する。
このように、I/F編集クラス5323において約款定義体プログラム5305にアクセスし、所望の約款IDにかかる所望の契約内容を取得することにより、業務アプリケーションのメイン処理部側で保険商品を判断する必要がなくなる。これにより、商品の契約条件の差異に影響を受けることなく、システムの可用性および汎用性を維持することができる。すなわち、保険商品が追加された場合であっても、判断ロジックの修正を行わずにシステムを利用し続けることができ、メンテナンスコストやカスタマイズコストを抑制することができる。
上記処理詳細(1)においては、1つの計算処理について、条件設定を行う「I/F編集クラス」と計算処理を行う「計算モデル」を用いて構造的な処理を行うように構成している。これにより、「計算モデル」を普遍的な計算式のみで構成することができる。例えば、上記においては、源泉徴収税額計算についての「計算モデル」として、計算式「源泉徴収税額=(総所得額−必要経費)×0.2」を用いている。このような計算式は、法令等によって定められるものであって、いずれの企業においても普遍的に使用されるものである。
図59aに、業務プログラム5301におけるメイン処理部5321(図53)の実行によってディスプレイ201に表示される減額分解約返戻金計算画面590の例を示す。この画面においては、日付表示欄598、証券番号の入力欄591、契約者名表示欄593、減額後積立金額表示欄598、…、減額分解約返戻金額表示欄594、減額分既払い保険料表示欄595、源泉領収税額表示欄596および計算ボタン597等が表示される。
画面入力データを取得したCPU203は、減額後積立金額表示欄598に入力された減額後積立金額に基づいて、減額分解約返戻金計算処理および減額分既払い保険料計算処理を実行する(ステップS5404〜5406)。CPU203は、減額分解約返戻金計算処理によって取得した減額分解約返戻金額をワーク領域5307の計算結果データ5355に格納する。例えば、図58のレコード5801における解約返戻金額5831に「¥100,000」を格納する。
解約返戻金計算処理および既払い保険料計算処理を終えると、業務プログラムを実行するCPU203は、源泉徴収税額計算処理を行う(ステップS5407、図54a)。この処理は、源泉徴収税額計算処理(I/F編集クラス)および源泉徴収税額計算処理(計算モデル)を順次実行することによって行われる(図55、S5421〜S5425)。ここで、源泉徴収税額計算処理(I/F編集クラス)および源泉徴収税額計算処理(計算モデル)を含む源泉徴収税額計算処理のフローチャートは、処理詳細(1)の図55〜57に示したものと同様である。
業務プログラム5301のメイン処理部5321を実行するCPU203は、ワーク領域5307に格納した解約返戻金額、既払い保険料および源泉徴収税額を、減額分解約返戻金計算画面590に表示する(ステップS5411)。例えば、図58に示すレコード5801の約返戻金額5831「¥100,000」、既払い保険料5833「¥80,000」および源泉徴収税額5839「¥4,000」を、図59に示す減額分解約返戻金計算画面590の減額分解約返戻金額表示欄594、減額分既払い保険料表示欄595、源泉領収税額表示欄596にそれぞれ表示する。
このように、通常の解約処理と上記減額処理においては、処理内容が異なるものであるが、各処理に共通して使用されるデータ格納オブジェクトであるワーク領域の計算結果データを使用することにより、解約処理と減額処理の計算処理を共通化することができる。すなわち、異なる業務アプリケーション間において、上記源泉徴収税額計算に代表されるI/F編集クラスおよび計算モデルを共用することができる。
上記処理詳細(2)においては、1つの計算処理について、条件設定を行う「I/F編集クラス」と計算処理を行う「計算モデル」を用いて構造的な処理を行うように構成するとともに、データ格納オブジェクトであるワーク領域の同一エリアにI/F編集クラスおよび計算モデルの入出力データをセットすることにより、業務アプリケーションの機能要件の差異を吸収し、可用性および汎用性を維持している。
図60に、業務プログラム5301におけるメイン処理部5321(図53)の実行によってディスプレイ201に表示される外貨年金解約返戻金計算画面600の例を示す。この画面においては、日付表示欄608、証券番号の入力欄601、契約者名表示欄603、…、解約返戻金額表示欄604、既払い保険料表示欄605、源泉領収税額表示欄606および計算ボタン607等が表示される。
画面入力データを取得したCPU203は、解約返戻金計算処理および既払い保険料計算処理を実行する(ステップS5403〜5405、図54b)。CPU203は、解約返戻金計算処理によって取得した解約返戻金額をワーク領域5307の計算結果データ5355に格納する。例えば、図58aのレコード5805における解約返戻金額5831に「$904」を格納する。
解約返戻金計算処理および既払い保険料計算処理を終えると、業務プログラムを実行するCPU203は、円転計算処理を行う(ステップS5408、図54b)。この処理は、円転計算処理(I/F編集クラス)および円転計算処理(計算モデル)を順次実行することによって行われる(図61、S6101〜S6105)。これらの処理は、上記において計算した外貨建ての解約返戻金額および既払い保険料を邦貨(円)に転換するための計算処理である。
図62に、円転計算処理(I/F編集クラス)におけるフローチャートを示す。
円転計算処理を実行するCPU203は、ワーク領域5307のワークレコード5351を読み込んで当該保険契約にかかるトランザクションレコードを取得し、約款IDおよび所定の処理名を、ラッパープログラム5303に引き渡す(ステップS6201)。例えば、上記においては、円転計算処理にともなう約定通貨を判断するため、CPU203は、ワーク領域5307の約款ID5813「55555」とともに、円転計算処理にかかるI/F編集クラスにおいて設定された処理名である「約定通貨取得」を引き渡す。
ラッパープログラム5303を実行するCPU203は、処理プログラム要求・実行部5327において、業務プログラム5301から受け継いだ約款IDに基づいて約款定義体プログラム5305を特定し、特定した約款定義体プログラム5305にアクセスして処理名を引き渡す(ステップS6221)。
引き渡しを受けてCPU203は、約款定義体プログラム5305の処理プログラム生成部5329を実行し、受け継いだ処理名に対応する処理コードを処理コード記録部5331から取得するとともに、受け継いだ処理名に対応する契約内容および契約内容IDの組合せデータを組合せデータ記録部5333から取得する。さらに、約款定義体プログラム5305を実行するCPU203は、取得した処理コードおよび組合せデータに基づいて処理プログラムを生成し、生成した処理プログラムをラッパープログラム5303に引き渡す(ステップS6241)。なお、ステップS6241における処理は、図25に示した契約内容取得処理のフローチャートのステップS2541〜S2547の処理と基本的に同様であるが、上記ステップS6241では契約内容として所定の約定通貨を記録している点が異なる。
ラッパープログラム5303においてCPU203は、約款定義体プログラム2096から受け継いだ処理プログラムを実行する(ステップS6223)。このとき実行される処理プログラムのフローチャートは、図26に示したものと基本的に同様である。
CPU203は、上記においてラッパープログラムから取得した約定通貨を、モデル用ワーク領域2_5892に設定する(ステップS6204、図62)。例えば、図58aのレコード5807に示すように、約定通貨5851に「米国ドル(USD)を設定する。
円転計算処理(I/F編集クラス)の実行を終えると、業務プログラムを実行するCPU203は、円転計算処理(計算モデル)を実行する(図61、S6103)。図63に円転計算処理(計算モデル)のフローチャートを示す。この図において、CPU203は、モデル用ワーク領域2_5892から円転対象フラグを読み込み、円転対象フラグがONであるか否かを判断し、ONであれば、ワーク領域5307から外貨金額1および外貨金額2、…を読み込む(ステップS6301〜S6305)。例えば、図58aに示したレコード5807の外貨金額1_5853「904」および外貨金額2_5855「723」、…を読み込む。
円転計算処理を終えると、業務プログラムを実行するCPU203は、源泉徴収税額計算処理(円転対応)を行う(ステップS5409、図54b)。この処理は、処理詳細(1)の場合と同様に、源泉徴収税額計算処理(I/F編集クラス)および源泉徴収税額計算処理(計算モデル)を順次実行することによって行われる(図55、S5421〜S5425)。
図56aに、処理詳細(3)における源泉徴収税額計算処理(I/F編集クラス)のフローチャートを示す。
CPU203は、ワーク領域5307のワークレコード5351を読み込んで当該保険契約にかかるトランザクションレコードを取得し、約款IDおよび所定の処理名を、ラッパープログラム5303に引き渡すことにより、約定通貨を取得する処理を行う(ステップS5701、S5721〜S5725、S5741)。なお、これらの処理は、上記円転計算処理におけるステップS6201、S6221〜S6225、S6241(図62)に示したものと同様である。
CPU203は、ラッパープログラム5303から取得した戻り値に基づいて、当該ワークレコード5351にかかる保険契約の約定通貨が外貨であるか否かを判定する(ステップS5703)。
ステップS5709〜S5717の処理は、処理詳細(1)において説明した図56のS5505〜S5513の処理と同様である。すなわち、CPU203は、当該保険契約が「一時払いである」および「契約後5年以内の解約である」という条件を満たす場合には、さらに約款IDにかかる年金種類を取得して、年金種類が確定年金であれば、モデル用ワーク領域5891の源泉分離課税対象フラグ5841をONに設定する。
解約返戻金計算処理(I/F編集クラス)の実行を終えると、処理詳細(1)と同様に、業務プログラムを実行するCPU203は、源泉徴収税額計算処理(計算モデル)を実行する(図61、S6103)。
業務プログラム5301のメイン処理部5321を実行するCPU203は、ワーク領域5307に格納した解約返戻金額、既払い保険料および源泉徴収税額を、外貨年金解約返戻金計算画面600に表示する(ステップS5411、図54b)。例えば、図58aに示すレコード5805の約返戻金額5831「$904」、既払い保険料5833「$723」および源泉徴収税額5839「¥4,000」を、図60に示す解約返戻金計算画面600の解約返戻金額表示欄604、既払い保険料表示欄605、源泉領収税額表示欄606にそれぞれ表示する。
このように、業務アプリケーションにおいて、特定の計算を行う処理機能をメイン処理部から独立させ、「I/F編集クラス」および「計算モデル」として構成することにより、商品特性の差異の吸収と機能要件の差異の吸収を局所化することができる。
上記第1〜8の実施形態においては、取り扱うデータ項目が互いに異なる複数の商品を含むトランザクションデータを管理する例について説明したが、本実施形態においては、このようなトランザクションデータを取り扱うアプリケーションプログラムについて説明する。
本発明にかかるデータ管理装置1の機能ブロック図を図1aに示す。この図において、データ管理装置1は、図1に示した入力手段11、データ記録部13、データ処理手段15、データ定義部17および表示手段19に加えて、表示形式定義部20を備えている。
本発明にかかるデータ管理装置1を、CPUを用いて実現したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を図2aに示す。この図において、データ管理装置1は、図2と同様に、ディスプレイ201、CPU203、メモリ205、キーボード/マウス207、ハードディスク209、CD−ROMドライブ211および通信回路215を備えている。
図64〜72を用いて、本実施形態における処理の詳細を説明する。なお、本実施形態においても、業務プログラムは、生命保険の契約データおよび商品データを管理するためのアプリケーションプログラムである。
図68に、業務プログラム6401におけるメイン処理部6421(図64)の実行によってディスプレイ201に表示される個別修正画面680の例を示す。この画面においては、第1エリア6801に証券番号の入力欄681が表示され、第2エリア6802に契約年月日表示欄683、年金種類表示欄684、年金支払期間表示欄685および告知年月日表示欄686、…等が表示される。なお、個別修正画面680の初期画面においては、第1エリア6801のみにデータが表示され、第2エリアにはいずれのデータも表示されない。
業務プログラム6401においてCPU203は、保険契約のトランザクションレコードを取得し、所定のワークレコードに格納する(ステップS6503)。例えば、トランザクションデータベース2093から証券番号が「00001」であるレコードを抽出し、図71に示すワークレコード7101として取得する。
引き渡しを受けてラッパープログラムA6403は、約款IDに基づいて特定した約款定義体プログラムに、業務プログラム6401から取得した処理名を引き渡す(ステップS6521)。
以下、約款IDが「11111」の約款定義体プログラム6405に処理コードを引き渡した場合について説明する。引き渡しを受けてCPU203は、約款定義体プログラム6405の処理プログラム生成部6427を実行し、処理コード記録部を検索して受け継いだ処理名に対応する処理コードを取得する(ステップS6541)。処理コード記録部6429には、処理名ごとに処理コードが記録されている。例えば、CPU203は処理名が「データ項目取得」の処理コード6429aをサーチ処理等により取得する。
CPU203は、処理コード記録部から取得した処理コードと、組合せデータ記録部から取得した組合せデータに基づいて処理プログラムを生成する(ステップS6545)。図69に、生成した処理プログラムの構成例を示す。処理プログラム690は、処理コード691、組合せデータ692および組合せデータ693、…から構成されている。例えば、処理コード691には、すべての契約条件(データ項目)について選択可能なすべての契約内容を取得するためのプログラムコードが記述されている。なお、このプログラムコードの表現形式は、ソースコードまたはオブジェクトコードのいずれであってもよい。
約款定義体プログラム6405を実行するCPU203は、生成した処理プログラム690をラッパープログラムA6403に引き渡す(ステップS6547)。例えば、CPU203は、リダイレクト機能やパイプ機能等を用いて処理プログラム690を引き渡す処理を行う。
ラッパープログラムA6403の実行においてCPU203は、約款定義体プログラム6405から受け継いだ処理プログラム690を実行し、画面データから取得した証券番号によって特定される約款IDに設定可能なすべての契約条件および、当該契約条件において選択可能なすべての契約内容を取得する(ステップS6523)。
ラッパープログラムA6403を実行するCPU203は、実行結果を業務プログラム6401に通知する(ステップS6525、図65)。例えば、上述した「契約条件と契約内容の関係テーブル」670を、戻り値として業務プログラム6401のプログラムスレッドに返す処理を行う。
「契約条件と契約内容の関係テーブル」670を受けて、メイン処理部6421を実行するCPU203は、ラッパープログラムB6404に「契約条件と契約内容の関係テーブル」670を引き渡す(ステップS6601、図66)。例えば、図70に示す「契約条件と契約内容の関係テーブル」670が引き渡される。
「表示形式を追加した契約条件と契約内容の関係テーブル」700を受けて、CPU203は、トランザクションデータにかかるUI画面を生成する(ステップS6603)。例えば、「表示形式を追加した契約条件と契約内容の関係テーブル」700に基づいて、個別修正画面の第2エリア6802を生成する。
上記処理詳細(1)においては、証券番号「00001」のトランザクションデータに記録された約款ID「11111」にかかる保険商品(例えば、年金保険。)についての個別修正画面を生成する例について説明した。
図68aに、業務プログラム6401におけるメイン処理部6421(図64)の実行によってディスプレイ201に表示される個別修正画面680の例を示す。この画面においては、第1エリア6801に証券番号の入力欄681が表示され、第2エリア6802に契約年月日表示欄683、リビングニーズ特約表示欄687、長期入院特約表示欄688および告知年月日表示欄686、…等が表示される。
業務プログラム6401においてCPU203は、トランザクションデータベース2093から証券番号が「00009」であるレコードを抽出し、図71に示すワークレコード7102として取得し、ラッパープログラムA6403に、取得したワークレコード7102と処理名「データ項目取得」を引き渡す。
引き渡しを受けてラッパープログラムA6403は、レコード7102の約款ID713「99999」に基づいて、約款定義体プログラムを特定し、約款ID「99999」と処理名「データ項目取得」を特定した約款定義体プログラムに引き渡す。
引き渡しを受けてCPU203は、約款ID「99999」にかかる約款定義体プログラムの処理プログラム生成部を実行し、処理コード記録部を検索して受け継いだ処理名「データ項目取得」に対応する処理コードを取得する。
CPU203は、処理コード記録部から取得した処理コードと、組合せデータ記録部から取得した組合せデータに基づいて、図69aにその構成を示す、処理プログラムを生成する。当該処理プログラムは、処理コード691と「リビングニーズ特約」の組合せデータ694および「長期入院特約」の組合せデータ695、…から構成される。
約款定義体プログラムを実行するCPU203は、生成した処理プログラム690をラッパープログラムA6403に引き渡す。
ラッパープログラムA6403の実行においてCPU203は、約款定義体プログラムから受け継いだ処理プログラム690を実行し、画面データから取得した証券番号「00009」によって特定される約款ID「99999」に設定可能なすべての契約条件(「リビングニーズ特約」、「長期入院特約」、…)および、当該各契約条件において選択可能なすべての契約内容(「あり」、「なし」または「なし」、「50日以上」、「100日以上」)を取得する。
ラッパープログラムA6403を実行するCPU203は、「契約条件と契約内容の関係テーブル」を、戻り値として業務プログラム6401のプログラムスレッドに返す処理を行う。
「契約条件と契約内容の関係テーブル」を受けて、メイン処理部6421を実行するCPU203は、ラッパープログラムB6404に「契約条件と契約内容の関係テーブル」を引き渡し、各契約条件に基づいて、表示形式テーブル6407を参照し、当該契約条件に対応付けて記録されている表示形式を取得する。
「表示形式を追加した契約条件と契約内容の関係テーブル」を受けて、CPU203は、図68aに示す個別修正画面680の第2エリア6802を生成する。
以上説明したように、この発明によれば、約款定義体プログラムに基づいたデータ主導型のUI画面生成処理が可能となる。これにより、取り扱う保険商品やそのデータ項目が変動する場合にあっても、修正画面アプリケーションに変更を加えることなく利用することができ、システム変更に対するメンテナンスコストを大幅に抑制することができる。
上記においては、約款IDにかかるすべての契約条件を画面に表示するように構成したが、業務プログラム側で表示させるべき契約条件を取捨選択するようにしてもよい。
10−1.処理コードの共通化
上記第1の実施形態においては、データ項目ごとに作成された処理コードと組合せデータに基づいて処理プログラムを作成するように構成したが、処理コードを共通化して作成しておき、種類IDに対応するデータ項目および変数位置を処理コードに組み込んで、データ項目に対応する処理コードを生成するようにしてもよい。例えば、「年金種類設定」を行う場合には、処理名からデータ項目「年金種類」を特定するとともに変数位置「変数1」を特定し、これらの情報を設定用の処理コードに組み込むようにすればよい。
上記第1の実施形態においては、データ管理装置1の内部においてインストールされた業務プログラム2091および商品定義体プログラム2094を用いて装置を構成したが、それぞれのプログラムを別のコンピュータ装置にインストールして構成してもよい。この場合、業務プログラム2091を実行するコンピュータ装置からの要求を受けて、商品定義体プログラム2094を実行するコンピュータ装置が処理プログラムを生成する。これにより、商品管理と処理プログラムの生成を行うコンピュータ装置によって分散処理を図ることができ、各コンピュータ装置における処理負荷を減らすことができる。
上記第1の実施形態の図7および上記第2の実施形態の図9においては、約款ID(種類ID)ごとに作成された商品定義体プログラムを用いて装置を構成したが、すべての約款ID(種類ID)に共通する1つの商品定義体プログラムを用いてもよい。
上記実施形態においては、主に生命保険業界における保険商品のデータ管理に本発明を適用した場合について説明したが、データ管理項目に差異がある複数の種類のデータを管理する場合であれば、他業界におけるデータ管理にも適用可能である。図12に、生命保険業界における管理データ、データ種類およびデータ項目を他業界へ応用する場合の対応表を示す。
上記第1〜9の実施形態をそれぞれ選択的に組み合わせてデータ管理装置1を構成してもよい。また、上記第1〜9の実施形態またはこれらの組合せと、上記「10−1.処理コードの共通化」、「10−2.装置構成の分散化」および「10−3.商品定義の階層化」をそれぞれ選択的に組み合わせた構成としてもよい。
上記実施形態においては、商品定義体プログラムの中に処理コード記録部と組合せデータ記録部を設け、処理名に応じた処理コードおよび組合せデータを取得して処理プログラムを生成する構成を説明したが、商品定義体プログラムの中に組合せデータのみを記録しておき、業務プログラムまたはその他外部プログラムから処理コードを取得し、これらのプログラムにおいて所望の処理を実行するようにしてもよい。すなわち、商品定義体プログラムは、データ内容IDおよびデータ内容のみを、処理を実行するプログラムに引き渡すようにしてもよい。
Claims (60)
- 管理対象となるデータ項目がそれぞれ異なるデータを管理するためのデータ管理装置であって、
少なくとも、データID、種類IDおよびデータ内容IDを含むデータ記録部と、
データ項目ごとに、データ内容IDに対応するデータ内容を記録したデータ定義部と、
前記データ記録部に記録されたデータ内容IDと一致する、前記データ定義部に記録されたデータ内容IDに基づいて、前記データIDによって特定されるデータの種類を示す種類IDの所定のデータ項目に対応するデータ内容を決定する処理を行うデータ処理手段と、
を備えたことを特徴とするデータ管理装置。 - 管理対象となるデータ項目がそれぞれ異なるデータを管理するためのデータ管理装置をコンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、コンピュータに以下の手段(a)〜(c)を構成させることを特徴とするプログラム:
(a)少なくとも、データID、種類IDおよびデータ内容IDを含むデータ記録部にアクセスする手段、
(b)データ項目ごとに、データ内容IDに対応するデータ内容を記録したデータ定義部にアクセスする手段、
(c)前記データ記録部に記録されたデータ内容IDと一致する、前記データ定義部に記録されたデータ内容IDに基づいて、前記データIDによって特定されるデータの種類を示す種類IDの所定のデータ項目に対応するデータ内容を決定する処理を行うデータ処理手段。 - 請求項1または2のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ定義部は、種類IDごとに、管理対象としているデータ項目を記録しており、前記データ処理手段は、前記種類IDに対応するデータ項目を特定することを特徴とするもの。 - 請求項3のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ記録部は、データIDおよび種類IDの組合せごとに、複数のデータ内容IDを、各組合せに共通な複数のデータ項目番号にそれぞれ対応させて記録しており、
前記データ定義部は、前記種類IDごとに、複数のデータ項目番号にそれぞれ対応するデータ項目を記録したことを特徴とするもの。 - 請求項4のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ定義部は、種類IDごとに記録したデータ項目番号に対応するデータ項目ごとに、前記データ内容IDに対応するデータ内容を少なくとも2以上記録したことを特徴とするもの。 - 請求項5のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ処理手段は、前記データ定義部がデータ項目番号に対応するデータ項目について記録しているすべてのデータ内容IDおよびデータ内容の組合せを取得し、
前記データ処理手段は、取得した前記データ内容IDおよびデータ内容の組合せに基づいて、所定のデータ内容IDに対応するデータ内容または所定のデータ内容に対応するデータ内容IDを決定することを特徴とするもの。 - 請求項5のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ定義部は、データ項目ごとに、データ内容IDおよびデータ内容の組合せとともに、データ内容IDまたはデータ内容を取り扱う処理を行うための処理コードを記述しており、
前記データ処理手段は、データ内容IDおよびデータ内容の組合せとともに前記処理コードを前記データ定義部から取得し、
前記データ処理手段は、取得した前記処理コードならびにデータ内容IDおよびデータ内容の組合せに基づいて、所定のデータ内容IDに対応するデータ内容または所定のデータ内容に対応するデータ内容IDを決定することを特徴とするもの。 - 請求項5のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ定義部は、2種類以上のデータ項目にそれぞれ対応するデータ内容の組合せをチェックするための処理コードを記述しており、
前記データ処理手段は、データ内容IDおよびデータ内容の組合せとともに前記処理コードをデータ定義部から取得し、
前記データ処理手段は、取得した前記処理コードおよびデータ内容IDとデータ内容の組合せに基づいて、2種類以上のデータ項目にそれぞれ対応するデータ内容の組合せが正しいか否かを判断することを特徴とするもの。 - 請求項7または8のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ処理手段は、メイン処理部と、データ定義部に処理プログラムを要求して実行する処理プログラム要求・実行部と、処理コードおよび組合せデータに基づいて処理プログラムを生成する処理プログラム生成部と、を含んで構成されており、
前記データ定義部は、データ内容IDおよびデータ内容を取り扱う処理を行うための処理コードを記録した処理コード記録部と、データ内容IDおよびデータ内容の組合せを記録した組合せデータ記録部とを含んで構成されていることを特徴とするもの。 - 請求項9のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ処理手段の処理プログラム要求・実行部は、前記処理プログラム生成部に処理プログラムを要求する処理プログラム要求部と、前記処理プログラム生成部から受けた処理プログラムを実行する処理プログラム実行部から構成されており、
前記処理プログラム要求部をラッパープログラムとして構成したことを特徴とするもの。 - 請求項5のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ処理手段は、
前記データ定義部が所定の種類IDについて記録しているすべてのデータ項目におけるすべてのデータ内容IDおよびデータ内容の組合せを取得し、
取得した前記データ内容IDおよびデータ内容の組合せに基づいて、前記所定の種類IDにかかる各データ項目について選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することを特徴とするもの。 - 請求項5のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ定義部は、各データ項目について選択可能なデータ内容IDおよびデータ内容の組合せを記録するとともに、種類IDにかかるすべてのデータ項目について選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を取得する処理を行うための処理コードを記述しており、
前記データ処理手段は、所定の種類IDにかかるすべてのデータ項目について記録しているすべての選択可能なデータ内容IDおよびデータ内容の組合せとともに、当該所定の種類IDにかかる前記処理コードを前記データ定義部から取得し、取得した前記選択可能なデータ内容IDおよびデータ内容の組合せならびに前記処理コードに基づいて、前記所定の種類IDにかかる各データ項目について選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することを特徴とするもの。 - 請求項11または12のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
データ項目ごとに、データ内容IDまたはデータ内容についての表示形式を記録した表示形式定義部をさらに備え、
前記データ処理手段は、前記表示形式定義部から取得した表示形式に基づいて、選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することを特徴とするもの。 - 請求項11〜13のいずれかのデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ処理手段は、データ記録部に記録されている所定のデータIDにおける種類IDおよびデータ内容IDに基づいて、当該データIDにおける種類IDにかかるすべてのデータ項目に対応するデータ内容を取得し、取得したデータ内容を初期値として前記選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することを特徴とするもの。 - 請求項1〜14のいずれかのデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ定義部は、前記データ内容IDおよびデータ内容の組合せ、または、前記データ内容IDおよびデータ内容を取り扱う処理を行うための処理コードを種類IDに基づく階層に分けて記録していることを特徴とするもの。 - 請求項1〜15のいずれかのデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ記録部は、商品データを含むトランザクションデータを記録するものであり、
前記データ定義部は、商品の特徴を示すデータをデータ内容として記録するものであり、
前記データ処理手段は、前記トランザクションデータに対する処理命令を受けて、商品データにかかる商品のデータ内容を決定することを特徴とするもの。 - 請求項16のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記商品データは、約款に基づいて定められた商品に関するデータであり、
前記商品の特徴を示すデータは、前記約款に規定されている内容を示すものであることを特徴とするもの。 - 請求項17のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ定義部は、前記データ内容IDに対応するデータ内容、または、前記データ内容IDおよびデータ内容を取り扱う処理を行うための処理コードを、 約款に基づいて定められた商品の属する商品カテゴリ、約款種類および約款バージョンのそれぞれによって定められた階層に分けて記録していることを特徴とするもの。 - 請求項18のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ定義部における前記約款種類は、企業の種類を示す企業コードおよび当該企業における約款の種類を示す約款コードから構成されることを特徴とするもの。 - 請求項1〜19のいずれかのデータ管理装置またはプログラムにおいて、
複数の種類IDを組合せたグループごとに、所定データの設定条件を記録したグループ定義部をさらに備えたことを特徴とするもの。 - 請求項20のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ処理手段は、
データIDに基づいて複数の種類IDを組合せたグループを特定し、
前記グループ定義部に記録された所定データの設定条件に基づいて、
前記データ記録部に記録されようとしているデータ内容IDが記録可能であるか否かを判断する処理を行うことを特徴とするもの。 - 請求項21のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記所定データの設定条件は、
データ記録部に記録可能なデータ内容IDと、
所定のデータ内容IDが前記データ記録部に記録可能なデータ内容IDであるか否かをチェックするための処理コードとを含むことを特徴とするもの。 - 請求項21のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記所定データの設定条件は、
データ記録部に記録可能なデータ内容IDに対応するデータ内容と、
所定のデータ内容が前記データ記録部に記録可能なデータ内容IDに対応するデータ内容であるか否かをチェックするための処理コードとを含むことを特徴とするもの。 - 請求項23のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記所定のデータ内容は、前記データ記録部に記録されようとしているデータ内容IDに基づいて前記データ定義部から取得したものであることを特徴とするもの。 - 請求項20のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ処理手段は、
データIDに基づいて複数の種類IDを組合せたグループを特定し、
前記グループ定義部に記録された所定データの設定条件に基づいて、
前記データ記録部に記録されようとしているデータ値が記録可能であるか否かを判断する処理を行うことを特徴とするもの。 - 請求項25のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記所定データの設定条件は、
データ記録部に記録可能なデータ値の条件と、
所定のデータ値が前記データ記録部に記録可能なデータ値の条件に合致するか否かをチェックするための処理コードとを含むものであることを特徴とするもの。 - 請求項20のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ処理手段は、
データIDに基づいて複数の種類IDを組合せたグループを特定し、
前記グループ定義部に記録された所定データの設定条件に基づいて、
前記グループにかかる名称を取得することを特徴とするもの。 - 請求項3〜27のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ記録部は、データIDに基づく固有データ値を記録可能に構成されており、
前記データ定義部は、種類IDごとに、前記固有データ値の設定方法を記述した処理コードを記録しており、
前記データ処理手段は、前記データ記録部に記録されようとしている第1の種類IDに基づいて、当該第1の種類IDに関連する第2の種類IDを特定し、特定した当該第2の種類IDにかかる処理コードを前記データ定義部から取得し、
前記データ処理手段は、取得した前記処理コードに基づいて、前記第1の種類IDにかかる固有データ値を設定することを特徴とするもの。 - 請求項28のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ記録部は、約款に基づいて定められた保険商品データを含むトランザクションデータを記録するものであり、
前記データ定義部は、特約を示す種類IDのトランザクションデータにかかる日付データを設定する際に、当該特約に対する主契約を示す種類IDのトランザクションデータにかかる日付データの設定方法を記述した処理コードを記録しており、
前記データ処理手段は、前記データ定義部から取得した前記処理コードに基づいて、前記特約を示す種類IDのトランザクションデータにかかる日付データを設定することを特徴とするもの。 - 請求項1〜29のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ記録部は、所定のデータ項目に対応するデータ項目IDを記録しており、
前記データ定義部は、データ項目IDとデータ内容IDの組合せを、データ項目とデータ内容に対応付けて記録しており、
前記データ処理手段は、前記データ記録部に記録されたデータ項目IDとデータ内容IDの組合せと一致する、前記データ定義部に記録されたデータ項目IDとデータ内容IDの組合せに基づいて、データ項目およびこれに対応するデータ内容を決定する処理を行うことを特徴とするもの。 - 請求項30のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ記録部は、データ項目IDとデータ内容IDの組合せを複数記録していることを特徴とするもの。 - 請求項31のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ項目は、前記データ記録部において記録されるデータについての処理ステータスを示すものであることを特徴とするもの。 - 請求項30〜32のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ記録部は、データIDによって特定されるデータの属性を示す属性IDを記録しており、
前記データ定義部は、属性IDごとに、データ項目IDとデータ内容IDの組合せを記録しており、
前記データ処理手段は、属性IDごとに、データ項目およびこれに対応するデータ内容を決定する処理を行うことを特徴とするもの。 - 請求項1〜33のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ記録部は、所定のデータ項目に対応するデータ項目IDとデータ内容の組合せを記録しており、
前記データ定義部は、データ項目IDとデータ項目の組合せを記録しており、
前記データ処理手段は、前記データ記録部に記録されたデータ項目IDと一致する、前記データ定義部に記録されたデータ項目IDに基づいて、前記データ記録部に記録されたデータ内容に対応するデータ項目を決定する処理を行うことを特徴とするもの。 - 請求項34のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ記録部は、データ項目IDとデータ内容の組合せを複数記録していることを特徴とするもの。 - 請求項35のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ定義部は、データ項目IDとデータ項目の組合せを、前記データ記録部に記録されるデータ内容におけるデータ型ごとに記録していることを特徴とするもの。 - 請求項36のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ型は、日付型、数値型、文字型またはバイナリ型のいずれかを含むものであることを特徴とするもの。 - 請求項34〜37のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ記録部は、データIDによって特定されるデータの属性を示す属性IDを記録しており、
前記データ定義部は、属性IDごとに、データ項目IDとデータ項目の組合せを記録しており、
前記データ処理手段は、属性IDごとに、データ項目を決定する処理を行うことを特徴とするもの。 - 請求項1〜38のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ処理手段は、後記計算処理部において使用する計算条件を設定するための条件設定部と、前記計算条件に基づいて所定の計算処理を行うための計算処理部を含んで構成されており、前記条件設定部においてのみデータ定義部またはグループ定義部へのアクセスを行うことを特徴とするもの。 - 請求項39のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記データ処理手段は、前記条件設定部および前記計算処理部の組合せを、計算処理単位ごとに備えていることを特徴とするもの。 - 請求項39〜40のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
取り扱う可能性のあるすべてのデータを包含した処理データ格納部をさらに備えており、
前記データ処理手段における条件設定部は、前記処理データ格納部に対してデータの入出力を行うことを特徴とするもの。 - 請求項41のデータ管理装置またはプログラムにおいて、
前記処理データ格納部は、トランザクションデータ、画面入力データおよび計算結果データから構成されることを特徴とするもの。 - 管理対象となる契約条件が約款によってそれぞれ異なる保険契約データを管理するための保険契約データ管理装置であって、
少なくとも、保険契約を特定するための証券ID、前記保険契約における約款を特定するための約款IDおよび前記約款における契約内容を特定するための契約内容IDを含むデータ記録部と、
契約条件ごとに、契約内容IDに対応する契約内容を記録したデータ定義部と、
前記データ記録部に記録された契約内容IDと一致する、前記データ定義部に記録された契約内容IDに基づいて、前記証券IDによって特定される保険契約データにおける、所定の契約条件に対応する契約内容を決定する処理を行うデータ処理手段と、
を備えたことを特徴とするもの。 - 管理対象となる契約条件が約款によってそれぞれ異なる保険契約データを管理するための保険契約データ管理装置をコンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、コンピュータに以下の手段(a)〜(c)を構成させることを特徴とするもの:
(a)少なくとも、保険契約を特定するための証券ID、前記保険契約における約款を特定するための約款IDおよび前記約款における契約内容を特定するための契約内容IDを含むデータ記録部にアクセスする手段、
(b)契約条件ごとに、契約内容IDに対応する契約内容を記録したデータ定義部にアクセスする手段、
(c)前記データ記録部に記録された契約内容IDと一致する、前記データ定義部に記録された契約内容IDに基づいて、前記証券IDによって特定される保険契約データにおける、所定の契約条件に対応する契約内容を決定する処理を行うデータ処理手段。 - 管理対象となるデータ項目がそれぞれ異なるデータを管理するためのデータ構造であって、
少なくとも、データを識別するためのデータID、前記データIDによって特定されるデータ内容の種類を示す種類IDおよび前記種類IDにかかるデータ項目のデータ内容に対応するデータ内容IDを含むデータ記録部と、
データ項目ごとに、データ内容IDに対応するデータ内容を記録したデータ定義部と、
を備えたことを特徴とするもの。 - 請求項45のデータ構造において、
前記データ定義部は、種類IDごとに、管理対象としているデータ項目を記録していることを特徴とするもの。 - 請求項46のデータ構造において、
前記データ記録部は、データIDおよび種類IDの組合せごとに、複数のデータ内容IDを、各組合せに共通な複数のデータ項目番号にそれぞれ対応させて記録しており、
前記データ定義部は、前記種類IDごとに、複数のデータ項目番号にそれぞれ対応するデータ項目を記録したことを特徴とするもの。 - 管理対象となる契約条件が約款によってそれぞれ異なる保険契約を管理するためのデータ構造であって、
少なくとも、保険契約を特定するための証券ID、前記保険契約における約款を特定するための約款IDおよび前記約款における契約内容を特定するための契約内容IDを含むデータ記録部と、
約款IDごとかつ契約条件ごとに、契約内容IDに対応する契約内容を記録したデータ定義部と、
を備えたことを特徴とするもの。 - 請求項48のデータ構造において、
前記データ記録部は、証券IDおよび約款IDの組合せごとに、複数の契約内容IDを、各組合せに共通な複数の契約条件番号にそれぞれ対応させて記録しており、
前記データ定義部は、前記約款IDごとに、複数の契約条件番号にそれぞれ対応する契約条件を記録したことを特徴とするもの。 - 指定データに対しての指定処理を行うプログラムを生成するプログラム生成装置であって、
データ項目ごとに、データ内容IDとデータ内容の対応表を記録したデータ定義部と、
処理に対する処理コードを記録した処理定義部と、
指定データに含まれる種類IDおよび指定処理の内容によって特定されるデータ項目についての対応表を、前記データ定義部から取得する対応表取得手段と、
前記指定処理に関する処理コードを、前記処理定義部から取得する処理コード取得手段と、
取得した前記対応表および取得した前記処理コードに基づいてプログラムを生成するプログラム生成手段と、
を備えたことを特徴とするプログラム生成装置。 - 指定データに対しての指定処理を行うプログラムを生成するプログラム生成装置をコンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、コンピュータに以下の手段(a)〜(e)を構成させることを特徴とするもの:
(a)データ項目ごとに、データ内容IDとデータ内容の対応表を記録したデータ定義部にアクセスする手段、
(b)処理に対する処理コードを記録した処理定義部にアクセスする手段、
(c)指定データに含まれる種類IDおよび指定処理の内容によって特定されるデータ項目についての対応表を、前記データ定義部から取得する対応表取得手段、
(d)前記指定処理に関する処理コードを、前記処理定義部から取得する処理コード取得手段、
(e)取得した前記対応表および取得した前記処理コードに基づいてプログラムを生成するプログラム生成手段。 - 請求項50または51のプログラム生成装置またはプログラムにおいて、
前記指定データに含まれる種類IDは、管理対象となるデータ項目が種類IDによってそれぞれ異なるデータを管理するデータ記録部であって、少なくとも、データを識別するためのデータID、前記データIDによって特定される種類IDおよび前記種類IDにおけるデータ内容を特定するためのデータ内容IDを含むデータ記録部から抽出されたものであることを特徴とするもの。 - 請求項50〜52のいずれかのプログラム生成装置またはプログラムにおいて、
前記データ定義部は、種類IDごとかつデータ項目ごとに、前記対応表を記録したことを特徴とするもの。 - 所定の種類IDにかかる指定処理を行うための表示画面を生成する画面生成装置であって、
データ項目ごとに、データ内容IDとデータ内容の対応表を記録したデータ定義部と、
処理に対する処理コードを記録した処理定義部と、
指定データに含まれる種類IDおよび指定処理の内容によって特定されるデータ項目についての対応表を、前記データ定義部から取得する対応表取得手段と、
前記指定処理に関する処理コードを、前記処理定義部から取得する処理コード取得手段と、
取得した前記対応表および取得した前記処理コードに基づいてプログラムを生成するプログラム生成手段とを備え、
前記データ処理手段は、前記データ定義部が所定の種類IDについて記録しているすべてのデータ項目におけるすべてのデータ内容IDおよびデータ内容の組合せを取得し、取得した前記データ内容IDおよびデータ内容の組合せに基づいて、前記所定の種類IDにかかる各データ項目について選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することによって表示画面を生成することを特徴とする画面生成装置。 - 所定の種類IDにかかる指定処理を行うための表示画面を生成する画面生成装置をコンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、コンピュータに以下の手段(a)〜(d)を構成させ、:
(a)データ項目ごとに、データ内容IDとデータ内容の対応表を記録したデータ定義部にアクセスする手段、
(b)処理に対する処理コードを記録した処理定義部にアクセスする手段、
(c)指定データに含まれる種類IDおよび指定処理の内容によって特定されるデータ項目についての対応表を、前記データ定義部から取得する対応表取得手段と、
前記指定処理に関する処理コードを、前記処理定義部から取得する処理コード取得手段、
(d)取得した前記対応表および取得した前記処理コードに基づいてプログラムを生成するプログラム生成手段、
前記データ処理手段は、前記データ定義部が所定の種類IDについて記録しているすべてのデータ項目におけるすべてのデータ内容IDおよびデータ内容の組合せを取得し、取得した前記データ内容IDおよびデータ内容の組合せに基づいて、前記所定の種類IDにかかる各データ項目について選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することによって表示画面を生成することを特徴とするもの。 - 請求項54または55の画面生成装置またはプログラムにおいて、
データ項目ごとに、データ内容IDまたはデータ内容についての表示形式を記録した表示形式定義部またはこれにアクセスする手段をさらに備え、
前記データ処理手段は、前記表示形式定義部から取得した表示形式に基づいて、選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することを特徴とするもの。 - 管理対象となるデータ項目がそれぞれ異なるデータを管理するためのデータ管理方法であって、
少なくとも、データID、種類IDおよびデータ内容IDをデータ記録部に記録しておき、
データ項目ごとに、データ内容IDに対応するデータ内容をデータ定義部に記録しておき、
前記データ記録部に記録されたデータ内容IDと一致する、前記データ定義部に記録されたデータ内容IDに基づいて、前記データIDによって特定されるデータの種類を示す種類IDの所定のデータ項目に対応するデータ内容を決定することを特徴とするデータ管理方法。 - 管理対象となる契約条件が約款によってそれぞれ異なる保険契約データを管理するための保険契約データ管理方法であって、
少なくとも、保険契約を特定するための証券ID、前記保険契約における約款を特定するための約款IDおよび前記約款における契約内容を特定するための契約内容IDをデータ記録部に記録しておき、
契約条件ごとに、契約内容IDに対応する契約内容を記録したデータ定義部に記録しておき、
前記データ記録部に記録された契約内容IDと一致する、前記データ定義部に記録された契約内容IDに基づいて、前記証券IDによって特定される保険契約データにおける、所定の契約条件に対応する契約内容を決定することを特徴とする保険契約データ管理方法。 - 指定データに対しての指定処理を行うプログラムを生成するプログラム生成方法であって、
データ項目ごとに、データ内容IDとデータ内容の対応表をデータ定義部に記録しておき、
処理に対する処理コードを処理定義部に記録しておき、
指定データに含まれる種類IDおよび指定処理の内容によって特定されるデータ項目についての対応表を、前記データ定義部から取得し、
前記指定処理に関する処理コードを、前記処理定義部から取得し、
取得した前記対応表および取得した前記処理コードに基づいてプログラムを生成することを特徴とするプログラム生成方法。 - 所定の種類IDにかかる指定処理を行うための表示画面を生成する画面生成方法であって、
データ項目ごとに、データ内容IDとデータ内容の対応表をデータ定義部に記録しておき、
処理に対する処理コードを処理定義部に記録しておき、
指定データに含まれる種類IDおよび指定処理の内容によって特定されるデータ項目についての対応表を、前記データ定義部から取得する対応表取得手段と、
前記指定処理に関する処理コードを、前記処理定義部から取得し、
取得した前記対応表および取得した前記処理コードに基づいてプログラムを生成し、
前記データ定義部が所定の種類IDについて記録しているすべてのデータ項目におけるすべてのデータ内容IDおよびデータ内容の組合せを取得し、取得した前記データ内容IDおよびデータ内容の組合せに基づいて、前記所定の種類IDにかかる各データ項目について選択可能なデータ内容IDまたはデータ内容を出力することによって表示画面を生成することを特徴とする画面生成方法。
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