JP2010010556A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010010556A
JP2010010556A JP2008170312A JP2008170312A JP2010010556A JP 2010010556 A JP2010010556 A JP 2010010556A JP 2008170312 A JP2008170312 A JP 2008170312A JP 2008170312 A JP2008170312 A JP 2008170312A JP 2010010556 A JP2010010556 A JP 2010010556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
dummy
trench
gate electrode
surge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008170312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5422930B2 (ja
Inventor
Kazutaka Shintani
和隆 信谷
Masaki Koyama
雅紀 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008170312A priority Critical patent/JP5422930B2/ja
Publication of JP2010010556A publication Critical patent/JP2010010556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5422930B2 publication Critical patent/JP5422930B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】サージに対する耐量と素子耐圧との両立を図ることができる半導体装置を提供する。
【解決手段】外周耐圧部20は、セル部10の外周に設けられた外周サージ緩和領域21と、外周サージ緩和領域21の外周に設けられた外周ウェル領域22と、ダミーゲート電極47を含んでおり外周サージ緩和領域21および外周ウェル領域22にそれぞれ設けられると共に、トレンチゲート構造と同じ構造のダミートレンチ構造45〜47とを備えている。そして、ダミーゲート電極47は、表面電極39に電気的に接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、トレンチゲート構造を有する素子構造が形成されたセル部と、該セル部の外周に設けられた外周耐圧部とが備えられた半導体装置に関する。
従来より、ゲート耐圧を向上させた半導体装置が、例えば特許文献1で提案されている。具体的に、特許文献1では、半導体チップ外周部に沿って電界緩和部が設けられ、この電界緩和部にトレンチゲートの終端部が接続された半導体装置が提案されている。
この構造では、電界緩和部とトレンチゲートとが同電位となるため、電界の曲率が低くなる。このため、局部的な高電界の発生が防止され、ゲート耐圧が確保される。
特開2005−322949号公報
しかしながら、上記従来の技術では、電界緩和部とトレンチゲートとが同電位となるため、素子のスイッチング時にゲート−コレクタ間のゲート容量が小さくなってしまうという問題がある。これにより、サージが印加されたときにゲート容量を充電する時間が早くなってしまい、スイッチングサージが発生してしまう。
本発明は、上記点に鑑み、サージに対する耐量と素子耐圧との両立を図ることができる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、主表面(31)および主表面(31)の反対面である裏面(32)を有する半導体基板(30)において、半導体基板(30)の主表面(31)側にゲート電極(38)を含むトレンチゲート構造を有する素子構造が形成されていると共に、主表面(31)に表面電極(39)が形成され、裏面(32)に裏面電極(42)が形成されたセル部(10)と、セル部(10)の外周に設けられた外周耐圧部(20)とが備えられた半導体装置であって、セル部(10)は、半導体基板(30)のうち主表面(31)側の一部がトレンチゲート構造で囲まれた浮遊電位領域(40)を有し、外周耐圧部(20)は、セル部(10)の外周に設けられた外周サージ緩和領域(21)と、外周サージ緩和領域(21)の外周に設けられた外周ウェル領域(22)と、ダミーゲート電極(47)を含んでおり、外周サージ緩和領域(21)および外周ウェル領域(22)にそれぞれ設けられると共に、トレンチゲート構造と同じ構造のダミートレンチ構造(45〜47)とを備え、ダミーゲート電極(47)は、ゲート電極(38)、表面電極(39)、および浮遊電位領域(40)のいずれかに電気的に接続されていることを特徴とする。
これによると、セル部(10)と外周ウェル領域(22)との間に外周サージ緩和領域(21)が設けられているため、外周ウェル領域(22)から広がる空乏層がセル部(10)に届かないようにすることができる。したがって、サージに対する耐量を確保できる。
また、外周耐圧部(20)の外周サージ緩和領域(21)と外周ウェル領域(22)とがセル部(10)のゲート電極(38)、表面電極(39)、および浮遊電位領域(40)のいずれかと同電位になる。このため、半導体基板(30)内においてセル部(10)の最外部と外周ウェル領域(22)との間の電界密度を下げて等電位面をフラットにすることができる。したがって、素子の耐圧を確保することができる。以上により、サージに対する耐量と素子耐圧との両立を図ることができる。
請求項2に記載の発明では、トレンチゲート構造とダミートレンチ構造とは一繋ぎになっており、ダミーゲート電極(47)とゲート電極(38)とが一体化されていることで、ダミーゲート電極(47)とゲート電極(38)とが同電位になっていることを特徴とする。
これにより、ダミーゲート電極(47)とゲート電極(38)とを電気的に接続する必要がなくなる。すなわち、ゲート電極(38)に電位を与えることで、ダミーゲート電極(47)にもゲート電極(38)と同じ電位を与えることができるので、半導体装置の構成を簡略化することができる。
請求項3に記載の発明のように、外周耐圧部(20)は外周ウェル領域(22)の外周に設けられたガードリング領域(23)を有すると共に、ガードリング領域(23)はガードリング(44)を有しており、該ガードリング(44)にダミートレンチ構造(45〜47)が設けられている構造とすることもできる。
請求項4に記載の発明では、半導体基板(30)には、感温素子(51)を含んだ感温素子部(50)が備えられており、感温素子部(50)は、感温素子(51)に接続された配線(52)が配置された感温素子用ウェル領域(24)と、感温素子用ウェル領域(24)とセル部(10)との間に設けられた内部サージ緩和領域(25)と、感温素子用ウェル領域(24)および内部サージ緩和領域(25)にそれぞれ設けられたダミートレンチ構造とを備えていることを特徴とする。
これにより、感温素子(51)が設けられた半導体装置においても、セル部(10)と感温素子用ウェル領域(24)との間に内部サージ緩和領域(25)が設けられている。このため、感温素子用ウェル領域(24)から広がる空乏層がセル部(10)に届かないようにすることができ、サージに対する耐量を確保できる。
また、内部サージ緩和領域(25)および感温素子用ウェル領域(24)におけるダミーゲート電極(47)がセル部(10)のゲート電極(38)、表面電極(39)、および浮遊電位領域(40)のいずれかと同電位になる。したがって、セル部(10)と感温素子用ウェル領域(24)との間の電界密度を下げて同電位面を平坦化することができ、素子の耐圧を確保することができる。以上により、半導体装置において感温素子(51)が設けられた領域においても、サージに対する耐量と素子耐圧との両立を図ることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る半導体装置の一部平面図である。また、図2は図1のA−A断面図であり、図3は図1のB−B断面図である。
図1に示されるように、半導体装置は、半導体素子が形成されたセル部10と、外周耐圧部20とを備えており、四角形状のセル部10を囲むように、セル部10の外周に外周耐圧部20が設けられている。また、図2および図3に示されるように、セル部10および外周耐圧部20は、主表面31および主表面31の反対面である裏面32を有する半導体基板30に設けられている。
そして、セル部10には例えば多数のIGBTが形成されている。具体的には、N−型ドリフト層33の表層部にチャネル領域を設定するP型ベース層34が形成され、このP型ベース層34の表層部にN型エミッタ領域35が形成されている。N型エミッタ領域35およびP型ベース層34を貫通してN−型ドリフト層33に達するようにトレンチ36が形成されている。そして、このトレンチ36の内壁にSiO等のゲート絶縁膜37とPolySi等のゲート電極38とが順に形成され、これらトレンチ36、ゲート絶縁膜37、ゲート電極38からなるトレンチゲート構造が構成されている。そして、このトレンチゲート構造およびN−型ドリフト層33によって縦型の素子構造が構成されている。
各ゲート電極38は半導体基板30の主表面31の上に形成された図示しない配線によって互いに電気的に接続されている。また、N型エミッタ領域35は、表面電極39にそれぞれ電気的に接続されている。この表面電極39はエミッタ電極として機能する。なお、半導体基板30の主表面31上には、BPSG膜等の図示しない層間絶縁膜も形成されている。
本実施形態では、図1に示されるように、トレンチ36はP型ベース層34の一部を囲むように形成される。このため、トレンチゲート構造で囲まれた領域、詳しくはトレンチ36で囲まれたP型ベース層34は、電気的に浮遊した浮遊電位領域40になっている。
N−型ドリフト層33の裏面にはP+型領域41が形成されている。このP+型領域41は、裏面電極42に接続されている。この裏面電極42はコレクタ電極として機能する。したがって、セル部10においては、表面電極39と裏面電極42との間の素子構造に電流が流れる構成になっている。
一方、外周耐圧部20は、セル部10の外周に設けられた外周サージ緩和領域21と、外周サージ緩和領域21の外周に設けられた外周ウェル領域22と、外周ウェル領域22の外周に設けられたガードリング領域23とを備えている。
このうち、外周サージ緩和領域21は、N−型ドリフト層33の表層部にP型ベース層34が形成された領域になっている。外周サージ緩和領域21の幅は、例えば数十μmである。また、外周ウェル領域22は、N−型ドリフト層33の表層部にP型ベース層34よりも深いP型ウェル43が形成された領域になっている。P型ウェル43は、電界を緩和するための領域である。
図4は、図1のA−A断面についてガードリング領域23を含んだ断面図である。この図に示されるように、ガードリング領域23には、ガードリングとして複数の環状のP型ウェル44が設けられている。
さらに、外周耐圧部20は、外周サージ緩和領域21および外周ウェル領域22に設けられたダミートレンチ構造を備えている。このダミートレンチ構造は、上述したセル部10におけるトレンチゲート構造と同じ構造になっている、具体的には、ダミートレンチ構造は、ダミートレンチ45と、このダミートレンチ45の内壁に形成されたゲート絶縁膜46と、このゲート絶縁膜46の上に形成されたダミーゲート電極47とからなる。
本実施形態では、図1の破線で示されるように、3本のダミートレンチ45がセル部10を囲むように環状に設けられている。図2および図3に示されるように、1本は外周サージ緩和領域21に設けられ、1本は外周サージ緩和領域21と外周ウェル領域22との境界部に設けられ、1本は外周ウェル領域22に設けられている。これら3本のダミートレンチ45は、例えば、1周するトレンチ36において図1のA−A断面のように断面を切る方向の間隔(P型ベース層34を囲むトレンチ36の幅)と同じ間隔で配置されている。
外周サージ緩和領域21に配置されたダミートレンチ45は、P型ベース層34を貫通してN−型ドリフト層33に達するように形成されている。また、外周サージ緩和領域21と外周ウェル領域22との境界部に配置されたダミートレンチ45は、P型ウェル43を貫通してN−型ドリフト層33に達するように形成されている。さらに、外周ウェル領域22に配置されたダミートレンチ45は、P型ウェル43に形成されている。なお、図4では、外周サージ緩和領域21と外周ウェル領域22との境界部に配置されたダミートレンチ45を省略してある。
このうち、外周サージ緩和領域21と外周ウェル領域22との境界部に設けられたダミートレンチ45および外周ウェル領域22に配置されたダミートレンチ45は、外周サージ緩和領域21に配置されたダミートレンチ45よりも少し深くなっている。これは、ローディング効果によってセル部10の中央部と外周耐圧部20側とのエッチング速度の差によるものである。
そして、本実施形態では、ダミーゲート電極47は、セル部10の表面電極39に電気的に接続されている。これにより、ダミーゲート電極47の電位は、セル部10のN型エミッタ領域35のエミッタ電位と同電位となる。以上が、本実施形態に係る半導体装置の全体構成である。上記の半導体装置は、周知の半導体プロセスにより形成される。この場合、セル部10のトレンチゲート構造と外周耐圧部20のダミートレンチ構造とは、例えば同じ工程で形成される。
本実施形態では、セル部10の最外縁部に配置されるトレンチ36のさらに外側にダミートレンチ45が配置されている。このため、セル部10の最外縁部のトレンチ36の配置密度が低くなることでローディング効果によってトレンチ36が深くなることを防止できる。上述のように、トレンチ36とダミートレンチ45との間隔が同じであるから、セル部10から外周耐圧部20にわたってトレンチ36とダミートレンチ45との深さをほぼ同じにすることができる。そして、ダミーゲート電極47の電位がエミッタ電位と同電位にされているので、セル部10と外周耐圧部20との境界付近における電界密度の曲率をフラットにすることが可能となる。したがって、素子耐圧が低下することはない。
なお、外周耐圧部20において、もっとも外側に配置されるダミートレンチ45については、ダミートレンチ45のパターンが疎になる。このため、もっとも外側に配置されるダミートレンチ45は、ローディング効果によってエッチング速度が速くなり、セル部10のトレンチ36よりも少し深くなる。
また、セル部10と外周ウェル領域22との間に外周サージ緩和領域21が設けられている。このため、外周ウェル領域22から広がる空乏層がセル部10に届かないようにすることが可能となる。したがって、半導体素子のスイッチング時のサージを抑制でき、サージに対する耐量を確保できる。
以上説明したように、本実施形態では、セル部10の外側の外周耐圧部20において、少なくとも外周サージ緩和領域21と外周ウェル領域22とにダミートレンチ構造を設け、ダミートレンチ45内のダミーゲート電極47をエミッタ電位としたことが特徴となっている。
これにより、セル部10のトレンチゲート終端部から外周ウェル領域22にわたって電界密度が下がって等電位面が平坦化するので、素子耐圧を低下させることはない。したがって、素子の耐圧を確保することができる。また、セル部10と外周ウェル領域22との間に外周サージ緩和領域21が設けられているので、外周ウェル領域22のP型ウェル43からのびる空乏層がセル部10に届くことはない。したがって、素子のスイッチング時におけるサージの耐量を確保することができる。以上により、サージに対する耐量と素子耐圧との両立を図ることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。第1実施形態では、トレンチ36とダミートレンチ45とはそれぞれ別体で形成されていたが、本実施形態では、トレンチ36とダミートレンチ45とが一体化されていることが特徴となっている。
図5は、本実施形態に係る半導体装置の一部平面図であり、図1のB−B断面近傍の平面図である。この図に示されるように、トレンチゲート構造のトレンチ36とダミートレンチ構造のダミートレンチ45とは一繋ぎになって一体化されており、さらにダミーゲート電極47とゲート電極38とが一体化されている。トレンチ36から延設されたダミートレンチ45は、外周ウェル領域22にまで延設されている。これにより、少なくとも外周サージ緩和領域21と外周ウェル領域22とにそれぞれダミートレンチ構造が設けられる。
そして、ダミーゲート電極47はゲート電極38と一体化されているから、ダミーゲート電極47の電位はゲート電極38と同電位になっている。
なお、本実施形態に係る半導体装置において、トレンチ36が延設される方向に垂直な方向における外周耐圧部20には、図1に示されるようにダミートレンチ構造が形成されている。したがって、本実施形態ではダミートレンチ構造は環状になっておらず、複数に別れた構造になっている。この場合、ダミーゲート電極47の電位はエミッタ電位やゲート電位とされる。
以上説明したように、トレンチ36を外周ウェル領域22側に延設することで、外周耐圧部20にダミートレンチ構造を設けることができる。この場合、ダミーゲート電極47とゲート電極38とを電気的に接続する構造を必要としない。このため、半導体装置の配線構造を簡略化することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記各実施形態では、ガードリング領域23にダミートレンチ構造が設けられていないものが示されているが、本実施形態では、ガードリング領域23にもダミートレンチ構造が設けられていることが特徴となっている。
図6は、本実施形態に係る半導体装置の一部断面図であり、図1のA−A断面についてガードリング領域23を含んだ断面図である。この図に示されるように、ガードリング領域23に設けられた複数の環状のP型ウェル44それぞれにダミートレンチ構造が設けられている。そして、各ダミーゲート電極47がエミッタ電位となるように電気的に接続されている。
このように、ガードリング領域23にもダミートレンチ構造を設けることで、半導体装置におけるトレンチパターン密度が均一になる。このため、ローディング効果の影響が小さくなり、セル部10の最外周部のトレンチ深さが深くなることを防止できる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1〜第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図7は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。また、図8は、図7のC−C断面図である。なお、図8では、半導体基板30の主表面31の上の構造を省略している。
図7に示されるように、半導体装置には、感温素子51と配線52とで構成される感温素子部50が備えられている。この感温素子部50は、半導体基板30の感温素子用ウェル領域24および内部サージ緩和領域25に設けられている。
感温素子51は、セル部10のIGBT素子が作動することにより半導体装置に発生する熱の温度に応じた電圧を出力するものである。すなわち、感温素子51は、温度によって順方向電圧VFの値が変化するものであり、半導体装置が駆動されることにより発生する熱に応じた順方向電圧Vfを出力する。
このような感温素子51は例えばダイオードで構成されている。当該ダイオードとして例えばポリシリコンダイオードが採用される。また、感温素子51には配線52が接続され、当該配線52が半導体装置の外縁部に設けられた図示しないパッドに接続されている。
図8に示されるように、感温素子用ウェル領域24には、N−型ドリフト層33の表層部に形成されたP型ウェル48が設けられている。このP型ウェル48は、P型ベース層34よりも深く形成されている。また、感温素子用ウェル領域24とセル部10との間が内部サージ緩和領域25となっている。この内部サージ緩和領域25は、外部サージ緩和領域21に対応するものであり、N−型ドリフト層33の上にP型ベース層34が設けられている。
そして、内部サージ緩和領域25および感温素子用ウェル領域24にダミートレンチ構造がそれぞれ設けられている。該ダミートレンチ構造は、上述のように、ダミートレンチ36、ゲート絶縁膜46、およびダミーゲート電極47で構成されている。さらに、各ダミーゲート電極47は、エミッタ電位となるように電気的に接続されている。
以上のように、半導体装置に感温素子51が設けられた構造においても、セル部10と感温素子用ウェル領域24との間に内部サージ緩和領域25が設けることで、感温素子用ウェル領域24から広がる空乏層がセル部10に届かないようにすることができる。したがって、サージに対する耐量を確保できる。
また、内部サージ緩和領域25および感温素子用ウェル領域24におけるダミーゲート電極47がセル部10のエミッタ電位(表面電極39)と同電位になる。これにより、セル部10と感温素子用ウェル領域24との間の電界密度を下げて同電位面を平坦化することができる。したがって、素子の耐圧を確保することができる。
このように、半導体装置に感温素子部50を設けたものにおいても、サージに対する耐量と素子耐圧との両立を図ることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、セル部10の半導体素子がIGBTの場合について説明したが、パワーMOSFET等の他の素子を採用しても良い。
図1に示されるように、外周耐圧部20に設けられるダミートレンチ36は環状になっているが、トレンチゲート終端部(セル部10の最外縁部)と電界緩和部(外周ウェル領域22)との各領域に設けられれば、非環状であっても良い。
上記第1実施形態では、3本のダミートレンチ45が設けられたものについて説明したが、ダミートレンチ構造が少なくとも外周サージ緩和領域21と外周ウェル領域22にそれぞれ配置されていれば良い。この条件を満たせば、ダミートレンチ構造が例えば4つ以上設けることも可能である。これは、第2〜第4実施形態についても同様である。このように、ダミートレンチ構造は、等電位面が平坦化するように形成されれば、数、位置の限定はされるものではない。
上記各実施形態では、ダミートレンチ構造のダミーゲート電極47をセル部10の表面電極39と同じ電位にしていたが、他の電位であっても良い。具体的には、図9に示されるように、ダミーゲート電極47を、セル部10のゲート電極38に接続しても良い。また、図10に示されるように、ダミーゲート電極47をセル部10においてトレンチゲート構造で囲まれた浮遊電位領域40に接続しても良い。なお、第4実施形態における感温素子部50におけるダミートレンチ構造のダミーゲート電極47の電位も同様である。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の一部平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 A−A断面においてガードリング領域を含んだ断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の一部平面図である。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の一部断面図である。 本発明の第4実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図7のC−C断面図である。 他の実施形態に係る半導体装置の一部断面図である。 他の実施形態に係る半導体装置の一部断面図である。
符号の説明
10 セル部
20 外周耐圧部
21 外周サージ緩和領域
22 外周ウェル領域
23 ガードリング領域
30 半導体基板
31 半導体基板の主表面
32 半導体基板の裏面
38 ゲート電極
39 表面電極
40 浮遊電位領域
42 裏面電極
44 ガードリング
45 ダミートレンチ
46 ゲート絶縁膜
47 ダミーゲート電極

Claims (4)

  1. 主表面(31)および前記主表面(31)の反対面である裏面(32)を有する半導体基板(30)において、前記半導体基板(30)の主表面(31)側にゲート電極(38)を含むトレンチゲート構造を有する素子構造が形成されていると共に、前記主表面(31)に表面電極(39)が形成され、前記裏面(32)に裏面電極(42)が形成されたセル部(10)と、
    当該セル部(10)の外周に設けられた外周耐圧部(20)とが備えられた半導体装置であって、
    前記セル部(10)は、前記半導体基板(30)のうち主表面(31)側の一部が前記トレンチゲート構造で囲まれた浮遊電位領域(40)を有し、
    前記外周耐圧部(20)は、
    前記セル部(10)の外周に設けられた外周サージ緩和領域(21)と、
    前記外周サージ緩和領域(21)の外周に設けられた外周ウェル領域(22)と、
    ダミーゲート電極(47)を含んでおり、前記外周サージ緩和領域(21)および前記外周ウェル領域(22)にそれぞれ設けられると共に、前記トレンチゲート構造と同じ構造のダミートレンチ構造(45〜47)とを備え、
    前記ダミーゲート電極(47)は、前記ゲート電極(38)、前記表面電極(39)、および前記浮遊電位領域(40)のいずれかに電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記トレンチゲート構造と前記ダミートレンチ構造とは一繋ぎになっており、前記ダミーゲート電極(47)と前記ゲート電極(38)とが一体化されていることで、前記ダミーゲート電極(47)と前記ゲート電極(38)とが同電位になっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記外周耐圧部(20)は前記外周ウェル領域(22)の外周に設けられたガードリング領域(23)を有すると共に、前記ガードリング領域(23)はガードリング(44)を有しており、該ガードリング(44)に前記ダミートレンチ構造(45〜47)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体基板(30)には、感温素子(51)を含んだ感温素子部(50)が備えられており、
    前記感温素子部(50)は、
    前記感温素子(51)に接続された配線(52)が配置された感温素子用ウェル領域(24)と、
    前記感温素子用ウェル領域(24)と前記セル部(10)との間に設けられた内部サージ緩和領域(25)と、
    前記感温素子用ウェル領域(24)および前記内部サージ緩和領域(25)にそれぞれ設けられた前記ダミートレンチ構造とを備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。
JP2008170312A 2008-06-30 2008-06-30 半導体装置 Expired - Fee Related JP5422930B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008170312A JP5422930B2 (ja) 2008-06-30 2008-06-30 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008170312A JP5422930B2 (ja) 2008-06-30 2008-06-30 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010010556A true JP2010010556A (ja) 2010-01-14
JP5422930B2 JP5422930B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=41590660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008170312A Expired - Fee Related JP5422930B2 (ja) 2008-06-30 2008-06-30 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5422930B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011243946A (ja) * 2010-04-22 2011-12-01 Denso Corp 半導体装置
DE102012204420A1 (de) 2011-04-19 2012-10-25 Mitsubishi Electric Corp. Halbleitervorrichtung
JP2013084905A (ja) * 2011-09-27 2013-05-09 Denso Corp 縦型半導体素子を備えた半導体装置
US10923561B2 (en) 2017-09-20 2021-02-16 Denso Corporation Semiconductor device
WO2023203894A1 (ja) * 2022-04-21 2023-10-26 ローム株式会社 半導体装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6926012B2 (ja) 2018-02-14 2021-08-25 株式会社東芝 半導体装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07142713A (ja) * 1993-06-30 1995-06-02 Hitachi Ltd 半導体装置及びその製造方法
JPH1070271A (ja) * 1996-06-13 1998-03-10 Plessey Semiconductors Ltd 半導体デバイスの改良
JP2004520724A (ja) * 2001-05-29 2004-07-08 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ トレンチゲート半導体デバイスの製造
JP2004349634A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Toshiba Corp 電力用半導体装置
JP2008235405A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Denso Corp 半導体装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07142713A (ja) * 1993-06-30 1995-06-02 Hitachi Ltd 半導体装置及びその製造方法
JPH1070271A (ja) * 1996-06-13 1998-03-10 Plessey Semiconductors Ltd 半導体デバイスの改良
JP2004520724A (ja) * 2001-05-29 2004-07-08 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ トレンチゲート半導体デバイスの製造
JP2004349634A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Toshiba Corp 電力用半導体装置
JP2008235405A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Denso Corp 半導体装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011243946A (ja) * 2010-04-22 2011-12-01 Denso Corp 半導体装置
US8455958B2 (en) 2010-04-22 2013-06-04 Denso Corporation Insulated gate semiconductor device with well region edge positioned within ring-shaped buffer trench
DE102012204420A1 (de) 2011-04-19 2012-10-25 Mitsubishi Electric Corp. Halbleitervorrichtung
US8698195B2 (en) 2011-04-19 2014-04-15 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device
JP2013084905A (ja) * 2011-09-27 2013-05-09 Denso Corp 縦型半導体素子を備えた半導体装置
US10923561B2 (en) 2017-09-20 2021-02-16 Denso Corporation Semiconductor device
US11605706B2 (en) 2017-09-20 2023-03-14 Denso Corporation Semiconductor device
WO2023203894A1 (ja) * 2022-04-21 2023-10-26 ローム株式会社 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5422930B2 (ja) 2014-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5636808B2 (ja) 半導体装置
JP4265684B1 (ja) 半導体装置
JP5396756B2 (ja) 半導体装置
JP5044950B2 (ja) 半導体装置
JP4945594B2 (ja) 電力用半導体装置
JP5048273B2 (ja) 絶縁ゲート型半導体装置
JP5900503B2 (ja) 半導体装置
JP5482886B2 (ja) 半導体装置
JP5609876B2 (ja) 半導体装置
WO2013136898A1 (ja) 半導体装置
JP6224454B2 (ja) 縦型半導体装置
JP5672766B2 (ja) 半導体装置
JP5136578B2 (ja) 半導体装置
JP5287835B2 (ja) 半導体装置
JP5422930B2 (ja) 半導体装置
US20140191248A1 (en) Semiconductor device
JP2010062377A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2009188178A (ja) 半導体装置
JP5365019B2 (ja) 半導体装置
JP2003174169A (ja) 半導体装置
JP5942737B2 (ja) 半導体装置
JP5664029B2 (ja) 半導体装置
JP6053415B2 (ja) 半導体装置
JP2019117867A (ja) 半導体装置
JP2011108751A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131111

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5422930

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees