JP2010004600A - Dc/dcコンバータ装置、電力システム、燃料電池車両及びdc/dcコンバータ装置の制御部に対する物理値入力方法 - Google Patents

Dc/dcコンバータ装置、電力システム、燃料電池車両及びdc/dcコンバータ装置の制御部に対する物理値入力方法 Download PDF

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Abstract

【課題】A/Dコンバータに入力する物理値の検出精度と、制御部によるDC/DCコンバータの制御精度とを共に向上する。
【解決手段】コンバータ制御部54は、一組の電圧センサ61、63が検出した(一組の)1次電圧V1及び2次電圧V2を、それぞれ異なるA/D変換器121、122に割り付けて入力する。入力処理部123は、A/D変換器121にてA/D変換した1次電圧V1の平均値(A/D平均値)を算出し、一方で、入力処理部125は、A/D変換器122にてA/D変換した2次電圧V2の平均値(A/D平均値)を算出する。
【選択図】図3

Description

この発明は、第1電力装置と第2電力装置との間に配置されたDC/DCコンバータを制御部により制御するDC/DCコンバータ装置及び該制御部に対する物理値入力方法、前記DC/DCコンバータ装置を備える電力システム、並びに、該電力システムを備える燃料電池車両に関する。
従来から、バッテリ(第1電力装置)と燃料電池(第2電力装置)とを併用して車両走行用の電動機を駆動する燃料電池車両において、前記燃料電池をインバータを介して前記電動機に接続すると共に、前記バッテリをDC/DCコンバータを介して前記燃料電池に並列に接続することが提案されている(特許文献1参照)。
この場合、前記燃料電池車両に搭載されたDC/DCコンバータ装置では、前記DC/DCコンバータの前記バッテリ側(1次側)の電圧(以下、1次電圧ともいう。)と前記燃料電池側(2次側)の電圧(以下、2次電圧ともいう。)とを、一組の電圧センサによりそれぞれ検出すると共に、前記1次側を流れる電流(以下、1次電流ともいう。)と前記2次側を流れる電流(以下、2次電流ともいう。)とを、一組の電流センサによりそれぞれ検出する。また、前記DC/DCコンバータ装置の制御部は、これらの電圧センサ及び電流センサ(検出手段)が検出した、一組の1次電圧及び2次電圧、並びに、一組の1次電流及び2次電流の値(以下、物理値又は検出値ともいう。)を、前記DC/DCコンバータの制御パラメータとしてフィードバック演算及びフィードフォワード演算を行い、これらの演算結果に基づいて該DC/DCコンバータを制御する。
特開2007−159315号公報
ところで、制御部では、アナログ信号(物理値又は検出値)である一組の1次電圧及び2次電圧、並びに、一組の1次電流及び2次電流をA/DコンバータによりA/D変換し、該A/D変換後の検出値(A/D値)を前述したフィードバック演算及びフィードフォワード演算で使用する。
しかしながら、前記A/Dコンバータは、DC/DCコンバータの制御パラメータである、前記1次電圧、前記2次電圧、前記1次電流及び前記2次電流をそれぞれA/D変換する必要があるので、所定時間内{前記DC/DCコンバータのスイッチング素子をオン又はオフするためのスイッチング周期(PWM制御周期)}での各検出値のサンプリング数が少なくなってしまい、検出精度を上げることができない。この結果、前記制御部では、前記A/D値を用いて前記DC/DCコンバータを制御する際に、該DC/DCコンバータに対する制御精度(前記スイッチング素子に対するPWM制御の精度)を向上することができない。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、A/Dコンバータに入力する物理値(1次電圧、2次電圧、1次電流及び2次電流の検出値)の検出精度と、制御部によるDC/DCコンバータの制御精度とを共に向上することが可能となるDC/DCコンバータ装置及び該制御部に対する物理値入力方法、前記DC/DCコンバータ装置を備える電力システム、並びに、該電力システムを備える燃料電池車両を提供することを目的とする。
この項目では、理解の容易化のために、この明細書中に添付の図面中の参照数字を付けて説明するが、この項目に記載した内容がその参照数字を付けたものに限定して解釈されるものではない。
この発明に係るDC/DCコンバータ装置23は、図1及び図3〜図12Dに示すように、
第1電力装置24と、
第2電力装置22と、
前記第1電力装置24と前記第2電力装置22との間に配置され且つスイッチング素子81、82を有するDC/DCコンバータ36と、
前記DC/DCコンバータ36の前記第1電力装置24側の電圧(1次電圧)V1及び前記第2電力装置22側の電圧(2次電圧)V2をそれぞれ検出する一組の電圧検出手段61、63、又は、前記第1電力装置24側の電流(1次電流)I1及び前記第2電力装置22側の電流(2次電流)I2をそれぞれ検出する一組の電流検出手段62、64のうち、少なくともどちらか一組の検出手段と、
複数のA/Dコンバータ121、122を有し且つ前記DC/DCコンバータ36を制御する制御部54と、
を備え、
前記制御部54は、前記どちらか一組の検出手段が検出した、一組の前記1次電圧V1及び前記2次電圧V2、又は、一組の前記1次電流I1及び前記2次電流I2について、それぞれ異なる第1A/Dコンバータ121及び第2A/Dコンバータ122に割り付けて入力することを特徴としている。
また、この発明に係るDC/DCコンバータ装置23の制御部54に対する物理値入力方法は、図1及び図3〜図12Dに示すように、
第1電力装置24と第2電力装置22との間にDC/DCコンバータ36が配置されたDC/DCコンバータ装置23で、制御部54により前記DC/DCコンバータ36を制御する場合に、
前記DC/DCコンバータ36の前記第1電力装置24側の電圧(1次電圧)V1及び前記第2電力装置22側の電圧(2次電圧)V2を一組の電圧検出手段61、63によりそれぞれ検出し、又は、前記第1電力装置24側の電流(1次電流)I1及び前記第2電力装置22側の電流(2次電流)I2を一組の電流検出手段62、64によりそれぞれ検出し、
検出した、一組の前記1次電圧V1及び前記2次電圧V2、又は、一組の前記1次電流I1及び前記2次電流I2について、前記制御部54内の第1A/Dコンバータ121及び第2A/Dコンバータ122にそれぞれ割り付けて入力することを特徴としている。
これらの発明によれば、前記一組の1次電圧V1及び2次電圧V2、又は、前記一組の1次電流I1及び2次電流I2を、それぞれ異なる前記第1A/Dコンバータ121及び前記第2A/Dコンバータ122に割り付けて入力することにより、前記各A/Dコンバータ121、122に割り付けて入力した物理値(一組の前記1次電圧V1及び前記2次電圧V2、又は、一組の前記1次電流I1及び前記2次電流I2の各検出値)のサンプリング数(標本化数)が増加する。すなわち、複数のA/Dコンバータ121、122に各物理値(各検出値)を割り付けて入力することで、前記各A/Dコンバータ121、122における前記各検出値のサンプリング数が確実に増加する。
これにより、前記各物理値(前記各検出値)の検出精度が向上し、該各物理値を制御パラメータとして前記DC/DCコンバータ36を制御する際に、該DC/DCコンバータ36に対する制御精度(動作精度)を向上することができる。
ここで、前記制御部54は、前記第1A/Dコンバータ121又は前記第2A/Dコンバータ122のうち、どちらか一方のA/Dコンバータが機能停止した場合に、機能停止していない残りのA/Dコンバータに割り付けて入力した電圧又は電流を用いて、前記DC/DCコンバータ36を制御することが好ましい。
これにより、複数のA/Dコンバータ121、122を用いて前記物理値のA/D変換を行う場合に、前記一方のA/Dコンバータが機能停止(故障)しても、前記機能停止していない残りのA/DコンバータでA/D変換した前記物理値を用いることにより、前記制御部54は、前記一方のA/Dコンバータの機能停止に関わりなく、前記DC/DCコンバータ36を正常に制御する(動作させる)ことができる。
この場合、前記制御部54は、前記1次電圧V1又は前記1次電流I1を前記第1A/Dコンバータ121に割り付けて入力すると共に、前記2次電圧V2又は前記2次電流I2を前記第2A/Dコンバータ122に割り付けて入力し、前記どちらか一方のA/Dコンバータが機能停止した場合に、前記機能停止していないA/Dコンバータに割り付けて入力した電圧又は電流と、前記1次電圧V1、前記2次電圧V2、前記1次電流I1又は前記2次電流I2の目標値V1tar、V2tar、I1tar、I2tarとを用いて、前記DC/DCコンバータ36を制御することが好ましい。
これにより、前記第1A/Dコンバータ121又は前記第2A/Dコンバータ122のどちらか一方が機能停止(故障)しても、前記機能停止していないA/Dコンバータに割り付けて入力した電圧又は電流と前記目標値とを用いることにより、前記機能停止に関わりなく、前記DC/DCコンバータ36を正常に制御することができる。
具体的に、前記第1A/Dコンバータ121が機能停止した場合、あるいは、前記第2A/Dコンバータ122が機能停止した場合に、前記制御部54は、下記のようにして、前記DC/DCコンバータ36を制御する。
先ず、前記第1A/Dコンバータ121が機能停止した場合に、前記制御部54は、前記2次電圧V2又は前記2次電流I2と、前記2次電圧V2又は前記2次電流I2の目標値V2tar、I2tarとを用いたフィードバック制御に基づいて、前記DC/DCコンバータ36を制御するか、あるいは、前記2次電圧V2と、前記1次電圧V1の目標値V1tarとを用いたフィードフォワード制御に基づいて、前記DC/DCコンバータ36を制御する。
また、前記制御部54が前記1次電圧V1を割り付けて入力する第3A/Dコンバータ142をさらに有し且つ前記第1A/Dコンバータ121が機能停止した場合に、前記制御部54は、前記1次電圧V1、前記2次電圧V2及び前記2次電流I2と、前記1次電流I1の目標値I1tarとを用いたフィードバック制御に基づいて、前記DC/DCコンバータ36を制御する。
一方、前記第2A/Dコンバータ122が機能停止した場合に、前記制御部54は、前記1次電圧V1又は前記1次電流I1と、前記1次電圧V1又は前記1次電流I1の目標値V1tar、I1tarとを用いたフィードバック制御に基づいて、前記DC/DCコンバータ36を制御するか、あるいは、前記1次電圧V1と、前記2次電圧V2の目標値V2tarとを用いたフィードフォワード制御に基づいて、前記DC/DCコンバータ36を制御する。
また、前記制御部54が前記2次電圧V2を割り付けて入力する第4A/Dコンバータ142をさらに有し且つ前記第2A/Dコンバータ122が機能停止した場合に、前記制御部54は、前記1次電圧V1、前記2次電圧V2及び前記1次電流I1と、前記2次電流I2の目標値I2tarとを用いたフィードバック制御に基づいて、前記DC/DCコンバータ36を制御する。
このように、前記第1A/Dコンバータ121が機能停止した場合、あるいは、前記第2A/Dコンバータ122が機能停止した場合であっても、前記制御部54は、機能停止していないA/DコンバータでA/D変換した物理値(電圧又は電流の検出値)と、前記目標値とを用いて、前記DC/DCコンバータ36を精度よく且つ確実に制御することが可能である。
そして、前記一組の1次電圧V1及び2次電圧V2、並びに、前記一組の1次電流I1及び2次電流I2を、それぞれ異なる前記第1A/Dコンバータ121及び前記第2A/Dコンバータ122に割り付けて入力する場合に、前記制御部54は、前記1次電圧V1又は前記2次電圧V2を制御するときには、前記第1A/Dコンバータ121及び前記第2A/Dコンバータ122での前記一組の1次電圧V1及び2次電圧V2のサンプリング数を前記一組の1次電流I1及び2次電流I2のサンプリング数よりも多くすることが好ましい。
また、前記一組の1次電圧V1及び2次電圧V2、並びに、前記一組の1次電流I1及び2次電流I2を、それぞれ異なる前記第1A/Dコンバータ121及び前記第2A/Dコンバータ122に割り付けて入力する場合に、前記制御部54は、前記1次電流I1又は前記2次電流I2を制御するときには、前記第1A/Dコンバータ121及び前記第2A/Dコンバータ122での前記一組の1次電流I1及び2次電流I2のサンプリング数を前記一組の1次電圧V1及び2次電圧V2のサンプリング数よりも多くすることが好ましい。
前記制御部54が前記DC/DCコンバータ36に対して電圧制御(前記1次電圧V1又は前記2次電圧V2の制御)を行う場合には、制御対象となる前記1次電圧V1及び前記2次電圧V2のサンプリング数を前記1次電流I1及び前記2次電流I2のサンプリング数よりも多くし、一方で、前記制御部54が前記DC/DCコンバータ36に対して電流制御(前記1次電流I1又は前記2次電流I2の制御)を行う場合には、制御対象となる前記1次電流I1及び前記2次電流I2のサンプリング数を前記1次電圧V1及び前記2次電圧V2のサンプリング数よりも多くすることにより、前記電圧制御又は前記電流制御を精度よく行うことが可能となる。
また、前記一組の1次電圧V1及び2次電圧V2、又は、前記一組の1次電流I1及び2次電流I2を用いて、前記DC/DCコンバータ36を制御する場合に、前記制御部54は、前記DC/DCコンバータ36を制御して前記スイッチング素子81、82がオンした時の前記一組の1次電圧V1及び2次電圧V2、又は、前記一組の1次電流I1及び2次電流I2の値を用いない。
前記スイッチング素子81、82がオンした時には、前記1次電圧V1、前記2次電圧V2、前記1次電流I1及び前記2次電流I2の各物理値にスイッチングノイズが重畳して、該各物理値(検出値)のレベルが乱れるので、該スイッチングノイズを示す検出値を用いないことにより、前記制御部54が前記スイッチングノイズに基づいて前記DC/DCコンバータ36を誤って制御することを確実に阻止することができる。
さらに、所定のスイッチング周期Tで前記スイッチング素子81、82をオンする場合に、前記制御部54は、前記スイッチング周期T内での前記1次電圧V1、前記2次電圧V2、前記1次電流I1又は前記2次電流I2の平均値を用いて、前記DC/DCコンバータ36を制御することが好ましい。
これにより、前記スイッチングノイズ等による検出値の急激な時間変化を、前記1次電圧V1、前記2次電圧V2、前記1次電流I1又は前記2次電流I2の平均化によって吸収することができ、さらに、前記スイッチング周期T内で算出した前記平均値を用いることで前記DC/DCコンバータ36を精度よく制御することができる。
この場合、前記制御部54は、前記スイッチング周期T内での前記1次電圧V1、前記2次電圧V2、前記1次電流I1又は前記2次電流I2の値のうち、最大値と最小値とを除いた値の平均値を用いて、前記DC/DCコンバータ36を制御することが好ましい。
前記最大値及び前記最小値は、前記スイッチングノイズを示す検出値とみなすことができるので、前記最大値及び前記最小値を除く検出値を用いて前記平均値を算出することで、前記DC/DCコンバータ36の制御への前記スイッチングノイズの影響を確実に除去することができる。
そして、この発明に係る電力システム10は、上述したDC/DCコンバータ装置23を有し、前記第1電力装置24は、蓄電装置であり、前記第2電力装置22は、燃料電池であり、前記制御部54は、前記燃料電池22側の前記2次電圧V2が該2次電圧V2の目標値V2tarとなるように、前記一組の1次電圧V1及び2次電圧V2を用いて、前記DC/DCコンバータ36を制御することを特徴としている。
前記電力システム10が前記DC/DCコンバータ装置23を採用することにより、前記DC/DCコンバータ36に対する制御精度が向上するので、前記燃料電池22から引き出される電力を精度よく制御することができ、この結果、該燃料電池22を効率よく稼動することが可能となる。
この場合、前記制御部54は、前記蓄電装置24側の前記1次電流I1が制限電流値以下となるように、前記一組の1次電流I1及び2次電流I2を用いて、前記DC/DCコンバータ36を制御する。
これにより、前記蓄電装置24側の前記1次電流I1を精度よく制御することができるので、過剰な充放電電流に起因した前記蓄電装置24の劣化や故障を確実に防止することが可能となる。
さらに、この発明に係る燃料電池車両20は、上述した電力システム10を有し、前記燃料電池22には、駆動回路34を介して車輪16を回転させる電動機26が接続されることを特徴としている。
この場合、前記燃料電池車両20が前記電力システム10を採用することにより、前記燃料電池22を効率よく稼動することができるので、前記燃料電池車両20の燃費効率を向上することができる。
この発明によれば、一組の1次電圧及び2次電圧、又は、一組の1次電流及び2次電流を、それぞれ異なる第1A/Dコンバータ及び第2A/Dコンバータに割り付けて入力することにより、前記各A/Dコンバータに割り付けて入力した物理値(一組の前記1次電圧及び前記2次電圧、又は、一組の前記1次電流及び前記2次電流の各検出値)のサンプリング数(標本化数)が増加する。すなわち、複数のA/Dコンバータに各物理値(各検出値)を割り付けて入力することで、前記各A/Dコンバータにおける前記各検出値のサンプリング数が確実に増加する。
これにより、前記各物理値(前記各検出値)の検出精度が向上し、該各物理値を制御パラメータとして前記DC/DCコンバータを制御する際に、該DC/DCコンバータに対する制御精度(動作精度)を向上することができる。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るハイブリッド直流電源システム(電力システム)10が適用された一実施形態に係る燃料電池車両20の回路図である。
ハイブリッド直流電源システム10は、基本的には、エネルギストレージでありバッテリ電圧Vbatを発生する蓄電装置(以下、バッテリともいう。)24(第1電力装置)と、このバッテリ電圧Vbatより高い電圧である発電電圧Vfを発生する発電装置としての燃料電池22(第2電力装置)と、バッテリ24と燃料電池22との間に配置され電圧変換するDC/DCコンバータ36と、統括制御部56(上位制御部)から供給される電圧指令値に応じてDC/DCコンバータ36の電圧制御目標値を設定し、バッテリ24と燃料電池22との間での前記電圧変換を制御するコンバータ制御部54とから構成される。
ここで、コンバータ制御部54とDC/DCコンバータ36とは、バッテリ24が接続される1次側1Sと、燃料電池22及びモータ26(インバータ34)が接続される2次側2Sとの間で、昇降圧の電圧変換を行うDC/DCコンバータ装置{VCU(Voltage Control Unit)という。}23を構成する。
燃料電池車両20は、前記のハイブリッド直流電源システム10と、このハイブリッド直流電源システム10からモータ電流Im(電力)がインバータ(駆動回路)34を通じて供給される負荷としての走行用のモータ26(電動機)と、から構成される。
モータ26の回転は、減速機12、シャフト14を通じて車輪16に伝達され、車輪16を回転させる。
燃料電池22は、例えば、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成されたセルを積層したスタック構造である。燃料電池22には、水素タンク28とエアコンプレッサ30とが配管により接続されている。燃料電池22内で反応ガスである水素(燃料ガス)と空気(酸化剤ガス)との電気化学反応により生成された発電電流Ifは、電流センサ32及びダイオード(ディスコネクトダイオードともいう。)33を介して、インバータ34及び(又は)DC/DCコンバータ36側に供給される。
インバータ34は、直流/交流変換を行い、モータ電流Imをモータ26に供給する一方、回生動作に伴う交流/直流変換後のモータ電流Imを2次側2SからDC/DCコンバータ36を通じて1次側1Sに供給する。
この場合、回生電圧又は発電電圧Vfである2次電圧V2がDC/DCコンバータ36により低電圧の1次電圧V1に変換され、バッテリ電流Ibat(充電電流Ibc)がバッテリ24に流し込まれてバッテリ24を充電する。
1次側1Sに電力ケーブル18を通じて接続されるバッテリ24は、例えば、リチウムイオン2次電池、ニッケル水素2次電池又はキャパシタを利用することができる。この実施形態では、リチウムイオン2次電池を利用している。
バッテリ24は、DC/DCコンバータ36を通じてインバータ34にモータ電流Imを供給するためのバッテリ電流Ibat(放電電流Ibd)を流し出す。
なお、インバータ34に供給されるモータ電流Imは、バッテリ電流IbatがVCU23により変換された2次電流I2と発電電流Ifとの合成電流である。
バッテリ24の正極側の出力端には、直列にバッテリ短絡保護用のヒューズ25が挿入されている。バッテリ24の負極側の線路と、図1中、1次側1Sが指すバッテリ24の正極側に繋がる線路との間が短絡された場合には、ヒューズ25は、バッテリ24を保護するために溶断する。
1次側1S及び2次側2Sには、それぞれ平滑用のコンデンサ38、39が設けられている。
燃料電池22を含むシステムはFC制御部50により制御され、インバータ34とモータ26とを含むシステムはインバータ駆動部を含むモータ制御部52により制御され、DC/DCコンバータ36を含むシステムはコンバータ駆動部を含むコンバータ制御部54により、それぞれ基本的に制御される。
そして、これらFC制御部50、モータ制御部52及びコンバータ制御部54は、燃料電池22の総負荷量Lt等を決定する上位制御部としての統括制御部56により制御される。
統括制御部56、FC制御部50、モータ制御部52及びコンバータ制御部54は、それぞれCPU、ROM、RAM、タイマの他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力インタフェース、並びに、必要に応じてDSP(Digital Signal Processor)等を有している。
統括制御部56、FC制御部50、モータ制御部52及びコンバータ制御部54は、車内LANであるCAN(Controller Area Network)等の通信線70を通じて相互に接続され、各種スイッチ及び各種センサからの入出力情報を共有し、これら各種スイッチ及び各種センサからの入出力情報を入力として各CPUが各ROMに格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。
ここで、車両状態を検出する各種スイッチ及び各種センサとしては、発電電流Ifを検出する電流センサ32の他、1次電圧V1(バッテリ電圧Vbatに等しい。)を検出する電圧センサ61、1次電流I1{バッテリ電流Ibat(放電電流Ibd又は充電電流Ibc)}を検出する電流センサ62、2次電圧V2(ディスコネクトダイオード33が導通しているとき、略燃料電池22の発電電圧Vfに等しい。)を検出する電圧センサ63、2次電流I2を検出する電流センサ64、通信線70に接続されるイグニッションスイッチ(IGSW)65、アクセルセンサ66、ブレーキセンサ67及び車速センサ68等がある。
統括制御部56は、燃料電池22の状態、バッテリ24の状態及びモータ26の状態の他、各種スイッチ及び各種センサからの入力(負荷要求)に基づき決定した燃料電池車両20の総負荷要求量Ltから、燃料電池22が負担すべき燃料電池分担負荷量(要求出力)Lfと、バッテリ24が負担すべきバッテリ分担負荷量(要求出力)Lbと、回生電源が負担すべき回生電源分担負荷量Lrとの配分(分担)を調停しながら決定し、FC制御部50、モータ制御部52及びコンバータ制御部54に指令を送出する。
ここで、統括制御部56による処理周期は、例えば、燃料電池車両20が、ユーザのアクセル操作等に対して違和感のない程度に円滑に応答すればよいことを考慮し、コンバータ制御部54の処理周期(この実施形態では、スイッチング周期T≒50[μS])より遅い周期でよく、例えば、1〜1000[ms]の間に設定される。コンバータ制御部54の処理周期は、例えば1〜1000[μS]の間に設定される。
DC/DCコンバータ36は、バッテリ24と、燃料電池22又は回生電源(インバータ34とモータ26)との間に接続される、上アーム素子(上アームスイッチング素子81と並列ダイオード83)と下アーム素子(下アームスイッチング素子82と並列ダイオード84)とからなる相アーム(単相アーム)UAと、リアクトル90とから構成される。
上アームスイッチング素子81と下アームスイッチング素子82とは、それぞれ例えば、MOSFET又はIGBT等で構成される。
リアクトル90は、DC/DCコンバータ36により1次電圧V1と2次電圧V2との間で電圧を変換する際に、エネルギを放出及び蓄積するために、前記上アーム素子及び前記下アーム素子の接続点とバッテリ24との間に挿入されている。
上アームスイッチング素子81は、コンバータ制御部54から出力される駆動信号(駆動電圧)UHによりオン又はオフされ、下アームスイッチング素子82は、駆動信号(駆動電圧)ULによりオン又はオフされる。
1次電圧V1、代表的には、負荷が接続されていないときのバッテリ24の開放電圧OCV(Open Circuit Voltage)は、図2の燃料電池出力特性(電流電圧特性)91上に示すように、この燃料電池22の発電電圧Vfの最低電圧Vfminより高い電圧に設定されている。なお、図2において、バッテリ24の開放電圧OCVをOCV≒V1と描いている。
2次電圧V2は、燃料電池22が発電動作しているときには燃料電池22の発電電圧Vfに等しい電圧にされる。
ただし、燃料電池22の発電電圧Vfがバッテリ24の電圧Vbat(=V1)に等しくなったときには、図2に一点鎖線の太線で示す直結状態とされる。
直結状態では、上アームスイッチング素子81に供給される駆動信号UHのデューティが、例えば100[%]にされ、下アームスイッチング素子82の駆動信号ULのデューティは、例えば0[%]にされる。直結状態において、2次側2Sから1次側1Sへ電流が流れる充電方向(回生方向)の場合には、上アームスイッチング素子81を通じて電流が流れ、1次側1Sから2次側2Sへ電流が流れる力行方向の場合には、ダイオード83を通じて電流が流れる。
従って、この直結状態では、DC/DCコンバータ36では電圧変換がなされない。なお、上述したように、厳密には、下アームスイッチング素子82が最小オン時間以上の時間オン駆動されないと、実際に下アームスイッチング素子82がオンにならないので、下アームスイッチング素子82が最小オン時間より短いオン時間で駆動された場合には、駆動信号ULのデューティが0[%](駆動信号UHのデューティが100[%])になる前に直結状態となるが、理解の容易化のために、以下、直結状態では、上アームスイッチング素子81の駆動信号UHのデューティは100[%]、下アームスイッチング素子82の駆動信号ULのデューティは0[%]になっているものとする。
ここで、VCU23による燃料電池22の出力制御について説明する。
水素タンク28からの燃料ガス及びエアコンプレッサ30からの圧縮空気が供給されている発電時に、燃料電池22の発電電流Ifは、図2に示した特性91{関数F(Vf)という。}上で2次電圧V2、すなわち、発電電圧Vfをコンバータ制御部54によりDC/DCコンバータ36を通じて設定することにより決定される。つまり、発電電流Ifは、発電電圧Vfの関数F(Vf)値として決定される。If=F(Vf)であり、例えば発電電圧VfをVf=Vfa=V2と設定すれば、その発電電圧Vfa(V2)の関数値としての発電電流Ifaが決定される。{Ifa=F(Vfa)=F(V2)}。
具体的に、燃料電池22は、発電電圧Vfの減少に応じて流し出される電流である発電電流Ifが増加し、発電電圧Vfの増加に応じて流し出される発電電流Ifが減少する。
このように、燃料電池22は、2次電圧V2(発電電圧Vf)を決定することにより発電電流Ifが決定されるので、燃料電池車両20等、燃料電池22を含むシステムでは、通常時には、DC/DCコンバータ36の2次側2Sの2次電圧V2(発電電圧Vf)が、コンバータ制御部54を含むVCU23のフィードバック制御の電圧制御目標値V2tar(図3参照)に設定される。すなわち、VCU23により燃料電池22の出力(発電電流If)が制御される。以上が、VCU23による燃料電池22の出力制御の説明である。
図3は、2次電圧制御モード時(電圧制御目標値V2tar)におけるコンバータ制御部54の機能ブロック図である。
この2次電圧制御モードでは、統括制御部56で演算された2次電圧指令値V2comがポート101を通じて演算点132に減算信号として供給されると共に、演算点133に除算信号として供給される。
また、電圧センサ61(図1参照)で検出された1次電圧V1(物理値、検出値)がポート114、A/D変換器(第1A/Dコンバータ)121及び入力処理部123を通じて演算点133に乗算信号として供給されると共に、判定器127にも供給される。さらに、電圧センサ63で検出された2次電圧V2(物理値、検出値)がポート116、A/D変換器(第2A/Dコンバータ)122及び入力処理部125を通じて演算点132に加算信号として供給されると共に、判定器127にも供給される。
すなわち、コンバータ制御部54は、一組の電圧センサ61、63が検出した(一組の)1次電圧V1及び2次電圧V2を、それぞれ異なるA/D変換器121、122に割り付けて入力していることになる。
演算点132は、電圧制御目標値V2tar(2次電圧指令値V2com)と、2次電圧V2との偏差e(e=V2−V2tar)を、PID処理部135に出力する。PID処理部135は、比例(P)、積分(I)、微分(D)動作部であり、偏差eをデューティの補正値である補正デューティΔDに変換して、セレクタ129の接点131に出力する。なお、補正デューティΔDは、P項成分による補正デューティΔDpと、I項成分による補正デューティΔDiと、D項成分による補正デューティΔDdとの合成値である(ΔD=ΔDp+ΔDi+ΔDd)。
演算点133は、1次電圧V1から電圧制御目標値V2tarを除して得られる基準デューティDs(Ds=V1/V2tar=V1/V2com)をセレクタ145の接点139に出力する。
判定器127は、入力処理部123から供給される1次電圧V1に基づいて、A/D変換器121及び入力処理部123が機能停止(故障)しているか否かを判定すると共に、入力処理部125から供給される2次電圧V2に基づいて、A/D変換器122及び入力処理部125が機能停止(故障)しているか否かを判定し、判定結果に基づいて、セレクタ129の可動接点137又はセレクタ145の可動接点143を切り替える。
ここで、A/D変換器122及び入力処理部125の機能停止に関わる具体的な判定処理について、図3及び図4を参照しながら説明する。なお、図4は、判定器127での判定結果の一覧表を示している。
判定器127は、2次電圧V2と2次電圧閾値Vth2とを比較し、2次電圧V2が2次電圧閾値Vth2以上であれば(V2≧Vth2)、A/D変換器122及び入力処理部125が機能停止していない(正常である)と判定し、この判定結果を示す判定結果信号Sj1をセレクタ129に出力する。セレクタ129は、判定結果信号Sj1に基づいて可動接点137を接点131側に切り替える。これにより、接点131に供給された補正デューティΔDは、可動接点137を介して演算点134に加算信号として供給される。
また、判定器127は、2次電圧V2と2次電圧閾値Vth2とを比較し、2次電圧V2が2次電圧閾値Vth2よりも低ければ(V2<Vth2)、通常では検出され得ないような検出値が2次電圧V2として入力処理部125から供給されているので、A/D変換器122又は入力処理部125が機能停止しているものと判定し、この判定結果を示す判定結果信号Sj1をセレクタ129に出力する。セレクタ129は、判定結果信号Sj1に基づいて可動接点137を接点120側に切り替える。これにより、演算点134には、0[%]のデューティが供給される。すなわち、PID処理部135から演算点134への補正デューティΔDの出力が阻止される。
次に、A/D変換器121及び入力処理部123の機能停止に関わる具体的な判定処理について説明する。
判定器127は、1次電圧V1と1次電圧閾値Vth1とを比較し、1次電圧V1が1次電圧閾値Vth1以上であれば(V1≧Vth1)、A/D変換器121及び入力処理部123が機能停止していない(正常である)と判定し、この判定結果を示す判定結果信号Sj2をセレクタ145に出力する。セレクタ145は、判定結果信号Sj2に基づいて可動接点143を接点139側に切り替える。これにより、セレクタ145の接点139に供給された基準デューティDsは、可動接点143を介して演算点134に加算信号として供給される。
また、判定器127は、1次電圧V1と1次電圧閾値Vth1とを比較し、1次電圧V1が1次電圧閾値Vth1よりも低ければ(V1<Vth1)、通常では検出され得ないような検出値が1次電圧V1として入力処理部123から供給されているので、A/D変換器121又は入力処理部123が機能停止しているものと判定し、この判定結果を示す判定結果信号Sj2をセレクタ145に出力する。セレクタ145は、判定結果信号Sj2に基づいて可動接点143を接点141側に切り替える。これにより、演算点134には、0[%]のデューティが供給される。すなわち、演算点133から演算点134への基準デューティDsの出力が阻止される。
演算点134は、一方の入力である補正デューティΔDと、他方の入力である基準デューティDsとを加算して、加算結果としての駆動デューティD(D=Ds+ΔD=V1/V2tar+ΔD)をPWM(パルス幅変調)処理部136に出力する。
PWM処理部136は、駆動デューティDに基づき、上アームスイッチング素子81にポート138を通じて駆動デューティDH(DH=V1/V2tar+ΔD)の駆動信号UHを供給すると共に、下アームスイッチング素子82に駆動デューティDL{DL=1−(V1/V2tar+ΔD)}の駆動信号ULを供給する。
従って、2次電圧制御モード時に、(1)A/D変換器121、122及び入力処理部123、125が共に機能停止していない(共に正常である)場合には、補正デューティΔD(フィードバック制御)及び基準デューティDs(フィードフォワード制御)に基づいて駆動デューティDH、DLが設定される。
また、(2)A/D変換器121又は入力処理部123が機能停止している(A/D変換器122及び入力処理部125が正常である)場合には、補正デューティΔD(フィードバック制御)に基づいて駆動デューティDH、DLが設定される。
さらに、(3)A/D変換器122又は入力処理部125が機能停止している(A/D変換器121及び入力処理部123が正常である)場合には、基準デューティDs(フィードフォワード制御)に基づいて駆動デューティDH、DLが設定される。
この結果、前記2次電圧制御モード時には、上記(1)〜(3)のいずれかにより設定された駆動デューティDH、DLによって、各アームスイッチング素子81、82がオン又はオフ(DC/DCコンバータ36が制御)される。
コンバータ制御部54は、上述したように、通常時には、2次電圧指令値V2comに基づき2次電圧V2を制御するいわゆる2次電圧制御モード(図3及び図4参照)にてDC/DCコンバータ36を制御するが、これに限らず、必要に応じて、統括制御部56からの1次電圧指令値V1comに基づき1次電圧V1を制御する1次電圧制御モード(図5及び図6参照)、統括制御部56からの1次電流指令値I1comに基づき1次電流I1を制御する1次電流制御モード(図7及び図8参照)、又は、統括制御部56からの2次電流指令値I2comに基づき2次電流I2を制御する2次電流制御モード(図9及び図10参照)に制御モードを切り替えて、DC/DCコンバータ36を制御することも可能である。
図5は、1次電圧制御モード時におけるコンバータ制御部54の機能ブロック図を示す。また、図6は、1次電圧制御モード時における判定器127での判定結果の一覧表を示している。なお、図3及び図4と同じ構成要素については、同一の参照数字を付けて、その詳細な説明を省略し、以下同様とする。
1次電圧制御モードによる制御は、電力ケーブル18(図1参照)の断線故障等によりバッテリ24が開放状態にされる等、バッテリ24が故障とみなされる特殊な場合に行われる。
この1次電圧制御モードでは、統括制御部56で演算された1次電圧指令値V1comがポート101を通じて演算点132に加算信号として供給されると共に、演算点133に乗算信号として供給される。演算点132は、電圧制御目標値V1tar(1次電圧指令値V1com)と、1次電圧V1との偏差e(e=V1tar−V1)を、PID処理部135に出力する。演算点133は、電圧制御目標値V1tarから2次電圧V2を除して得られる基準デューティDs(Ds=V1tar/V2)をセレクタ145の接点139に出力する。
この場合でも、コンバータ制御部54は、一組の電圧センサ61、63が検出した(一組の)1次電圧V1及び2次電圧V2を、それぞれ異なるA/D変換器121、122に割り付けて入力している。
従って、図5及び図6に示すように、1次電圧制御モード時に、(4)A/D変換器121、122及び入力処理部123、125が共に機能停止していない(共に正常である)場合には、補正デューティΔD(フィードバック制御)及び基準デューティDs(フィードフォワード制御)に基づいて駆動デューティDH、DLが設定される。
また、(5)A/D変換器122又は入力処理部125が機能停止している(A/D変換器121及び入力処理部123が正常である)場合には、補正デューティΔD(フィードバック制御)に基づいて駆動デューティDH、DLが設定される。
さらに、(6)A/D変換器121又は入力処理部123が機能停止している(A/D変換器122及び入力処理部125が正常である)場合には、基準デューティDs(フィードフォワード制御)に基づいて駆動デューティDH、DLが設定される。
この結果、前記1次電圧制御モード時でも、上記(4)〜(6)のいずれかにより設定された駆動デューティDH、DLによって、各アームスイッチング素子81、82がオン又はオフ(DC/DCコンバータ36が制御)される。
図7は、1次電流制御モード時におけるコンバータ制御部54の機能ブロック図を示す。また、図8は、1次電流制御モード時における判定器148での判定結果の一覧表を示している。
なお、1次電流制御モードによる制御は、1次電流I1が過大な電流となったときに、バッテリ24の保護及びヒューズ25の溶断防止のために1次電流I1を直接的に制御(制限)する目的で行われる。
この1次電流制御モードでは、電流センサ62で検出された1次電流I1(物理値、検出値)がポート115、A/D変換器121及び入力処理部123を通じてセレクタ150の接点151に供給されると共に、判定器148にも供給される。また、電圧センサ63で検出された2次電圧V2がポート116、A/D変換器122及び入力処理部125を通じて1次電流算出部146に供給されると共に、電流センサ64で検出された2次電流I2(物理値、検出値)がポート117、A/D変換器122及び入力処理部125を通じて1次電流算出部146に供給される。さらに、電圧センサ61で検出された1次電圧V1がポート140、A/D変換器(第3A/Dコンバータ)142及び入力処理部144を通じて1次電流算出部146に供給される。
すなわち、コンバータ制御部54は、一組の電圧センサ61、63が検出した(一組の)1次電圧V1及び2次電圧V2、並びに、一組の電流センサ62、64が検出した(一組の)1次電流I1及び2次電流I2を、それぞれ異なるA/D変換器121、122、142に割り付けて入力していることになる。
1次電流算出部146は、入力処理部125から供給された2次電圧V2及び2次電流I2と、入力処理部144から供給された1次電圧V1とに基づいて、1次電流I1を算出(推定)し、算出した1次電流I1をセレクタ150の接点153及び判定器148に出力する。具体的に、1次電流算出部146では、DC/DCコンバータ36の1次側1Sの電力V1×I1と、2次側2Sの電力V2×I2とが等しいとみなすことにより(V1×I1=V2×I2)、1次電流I1(I1=V2×I2÷V1)を算出する。
判定器148は、前述した判定器127(図3及び図5参照)と略同一の機能を有し、入力処理部123から供給される1次電流I1と、1次電流閾値Ith1とを比較し、1次電流I1が1次電流閾値Ith1よりも小さければ(I1<Ith1)、A/D変換器121及び入力処理部123が機能停止していない(正常である)と判定し、この判定結果を示す判定結果信号Sj3をセレクタ150に出力する。セレクタ150は、判定結果信号Sj3に基づいて可動接点155を接点151側に切り替える。
また、判定器148は、入力処理部123から供給される1次電流I1と、1次電流閾値Ith1とを比較し、1次電流I1が1次電流閾値Ith1以上であれば(I1≧Ith1)、通常では検出され得ないような検出値が1次電流I1として入力処理部123から供給されているので、A/D変換器121又は入力処理部123が機能停止しているものと判定し、次に、1次電流算出部146にて算出した1次電流I1と、1次電流閾値Ith1とを比較し、算出した1次電流I1が1次電流閾値よりも小さければ(I1<Ith1)、A/D変換器122、142、入力処理部125、144及び1次電流算出部146が機能停止していない(正常である)と判定し、この判定結果を示す判定結果信号Sj3をセレクタ150に出力する。セレクタ150は、判定結果信号Sj3に基づいて可動接点155を接点153側に切り替える。
従って、セレクタ150は、可動接点155を接点151側に切り替えた際には入力処理部123から供給される1次電流I1を減算信号として演算点132に供給し、一方で、可動接点155を接点153側に切り替えた際には1次電流算出部146にて算出した1次電流I1を減算信号として演算点132に供給する。
演算点132は、電流制御目標値I1tar(1次電流指令値I1com)と、1次電流I1との偏差e(e=I1tar−I1)を、PID処理部135に出力し、PID処理部135は、偏差eを補正デューティΔDに変換し、変換した補正デューティΔDを駆動デューティD(D=ΔD)としてPWM処理部136に出力する。
従って、1次電流制御モード時に、(7)A/D変換器121、122、142、入力処理部123、125、144及び1次電流算出部146が共に機能停止していない(共に正常である)場合には、電流センサ62にて検出した1次電流I1を用いて得られる補正デューティΔD(フィードバック制御)に基づいて駆動デューティDH、DLが設定される。
また、(8)A/D変換器121又は入力処理部123が機能停止している(A/D変換器122、142、入力処理部125、144及び1次電流算出部146が共に正常である)場合には、1次電流算出部146で算出した1次電流I1を用いて得られる補正デューティΔD(フィードバック制御)に基づいて駆動デューティDH、DLが設定される。
さらに、(9)A/D変換器122、142、入力処理部125、144又は1次電流算出部146が機能停止している(A/D変換器121及び入力処理部123が正常である)場合には、電流センサ62にて検出した1次電流I1を用いて得られる補正デューティΔD(フィードバック制御)に基づいて駆動デューティDH、DLが設定される。
この結果、前記1次電流制御モード時には、上記(7)〜(9)のいずれかにより設定された駆動デューティDH、DLによって各アームスイッチング素子81、82がオン又はオフ(DC/DCコンバータ36が制御)される。
図9は、2次電流制御モード時におけるコンバータ制御部54の機能ブロック図を示す。また、図10は、2次電流制御モード時における判定器156での判定結果の一覧表を示している。
なお、2次電流制御モードによる制御は、2次電流I2が過大な電流となったときに、燃料電池22、インバータ34及びモータ26の保護のために該2次電流I2を直接的に制御(制限)する目的で、あるいは、バッテリ24の保護及びヒューズ25の溶断防止のために1次電流I1を間接的に制御(制限)する目的で行われる。
この2次電流制御モードでは、電圧センサ61で検出された1次電圧V1がポート114、A/D変換器121及び入力処理部123を通じて2次電流算出部154に供給されると共に、電流センサ62で検出された1次電流I1がポート115、A/D変換器121及び入力処理部123を通じて2次電流算出部154に供給される。また、電流センサ64で検出された2次電流I2がポート117、A/D変換器122及び入力処理部125を通じてセレクタ158の接点159及び判定器156に供給される。さらに、電圧センサ63で検出された2次電圧V2がポート152、A/D変換器(第4A/Dコンバータ)142及び入力処理部144を通じて2次電流算出部154に供給される。
すなわち、この場合でも、コンバータ制御部54は、一組の電圧センサ61、63が検出した(一組の)1次電圧V1及び2次電圧V2、並びに、一組の電流センサ62、64が検出した(一組の)1次電流I1及び2次電流I2を、それぞれ異なるA/D変換器121、122、142に割り付けて入力している。
2次電流算出部154は、前述した1次電流算出部146(図7参照)と略同一の機能を有し、入力処理部123から供給された1次電圧V1及び1次電流I1と、入力処理部144から供給された2次電圧V2とから、2次電流I2を算出(推定)する(I2=V1×I1÷V2)。
判定器156は、前述した判定器148と略同一の機能を有し、入力処理部125から供給される2次電流I2と、2次電流閾値Ith2とを比較し、2次電流I2が2次電流閾値Ith2よりも小さければ(I2<Ith2)、A/D変換器122及び入力処理部125が機能停止していない(正常である)と判定し、この判定結果を示す判定結果信号Sj4をセレクタ158に出力する。セレクタ158は、判定結果信号Sj4に基づいて可動接点163を接点159側に切り替える。
また、判定器156は、入力処理部125から供給される2次電流I2と、2次電流閾値Ith2とを比較し、2次電流I2が2次電流閾値Ith2以上であれば(I2≧Ith2)、通常では検出され得ないような検出値が2次電流I2として入力処理部125から供給されているので、A/D変換器122又は入力処理部125が機能停止しているものと判定し、次に、2次電流算出部154にて算出した2次電流I2と、2次電流閾値Ith2とを比較し、算出した2次電流I2が2次電流閾値Ith2よりも小さければ(I2<Ith2)、A/D変換器121、142、入力処理部123、144及び2次電流算出部154が機能停止していない(正常である)と判定し、この判定結果を示す判定結果信号Sj4をセレクタ158に出力する。セレクタ158は、判定結果信号Sj4に基づいて可動接点163を接点161側に切り替える。
従って、セレクタ158は、可動接点163を接点159側に切り替えた際には入力処理部125から供給される2次電流I2を減算信号として演算点132に供給し、一方で、可動接点163を接点161側に切り替えた際には2次電流算出部154にて算出した2次電流I2を減算信号として演算点132に供給する。
演算点132は、電流制御目標値I2tar(2次電流指令値I2com)と、2次電流I2との偏差e(e=I2tar−I2)を、PID処理部135に出力し、PID処理部135は、偏差eを補正デューティΔDに変換し、変換した補正デューティΔDを駆動デューティD(D=ΔD)としてPWM処理部136に出力する。
従って、2次電流制御モード時に、(10)A/D変換器121、122、142、入力処理部123、125、144及び2次電流算出部154が共に機能停止していない(共に正常である)場合には、電流センサ64にて検出した2次電流I2を用いて得られる補正デューティΔD(フィードバック制御)に基づいて駆動デューティDH、DLが設定される。
また、(11)A/D変換器122又は入力処理部125が機能停止している(A/D変換器121、142、入力処理部123、144及び2次電流算出部154が正常である)場合には、2次電流算出部154で算出した2次電流I2を用いて得られる補正デューティΔD(フィードバック制御)に基づいて駆動デューティDH、DLが設定される。
さらに、(12)A/D変換器121、142、入力処理部123、144又は2次電流算出部154が機能停止している(A/D変換器122及び入力処理部125が正常である)場合には、電流センサ64にて検出した2次電流I2を用いて得られる補正デューティΔD(フィードバック制御)に基づいて駆動デューティDH、DLが設定される。
この結果、前記2次電流制御モード時には、上記(10)〜(12)のいずれかにより設定された駆動デューティDH、DLによって各アームスイッチング素子81、82がオン又はオフ(DC/DCコンバータ36が制御)される。
図11は、A/D変換器121、122及び入力処理部123、125の機能ブロック図である。
なお、各A/D変換器121、122、142(図3、図5、図7及び図9参照)は、互いに同じ機能を有し、一方で、入力処理部123、125、144も、互いに同じ機能を有するので、図11では、一例として、A/D変換器121、122及び入力処理部123、125を図示している。
ここでは、ポート114、115を通じてA/D変換器121に1次電圧V1及び1次電流I1がそれぞれ割り付けられて入力され、一方で、ポート116、117を通じてA/D変換器122に2次電圧V2及び2次電流I2がそれぞれ割り付けられて入力される場合について説明する。
A/D変換器121は、電圧センサ61から供給されるアナログ信号の1次電圧V1をサンプリング処理部160にてA/D変換(サンプリング処理)し、処理後の1次電圧V1を入力処理部123に出力する。また、A/D変換器121は、電流センサ62から供給されるアナログ信号の1次電流I1をサンプリング処理部162にてサンプリング処理し、処理後の1次電流I1を入力処理部123に出力する。
一方、A/D変換器122は、電圧センサ63から供給されるアナログ信号の2次電圧V2をサンプリング処理部164にてサンプリング処理し、処理後の2次電圧V2を入力処理部125に出力する。また、A/D変換器122は、電流センサ64から供給されるアナログ信号の2次電流I2をサンプリング処理部166にてサンプリング処理し、処理後の2次電流I2を入力処理部125に出力する。
図12A〜図12Dは、各制御モード時におけるA/D変換器121、122での1スイッチング周期T(PWM制御周期)内での一組の1次電圧V1及び2次電圧V2、並びに、一組の1次電流I1及び2次電流I2のサンプリングを示すタイムチャートである。
図12A〜図12Dに示すように、A/D変換器121、122は、各制御モードにおいて、1スイッチング周期Tの期間中、所定の時間間隔で、一組の1次電圧V1及び2次電圧V2と一組の1次電流I1及び2次電流I2とを交互にサンプリングしているが、各制御モードによって、前記スイッチング周期T中、一組の1次電圧V1及び2次電圧V2のサンプリング数と、一組の1次電流I1及び2次電流I2のサンプリング数とを下記のように設定している。
すなわち、図12Aに示す2次電圧制御モード及び図12Bに示す1次電圧制御モードでは、2次電圧V2又は1次電圧V1を制御するために、A/D変換器121、122は、一組の1次電圧V1及び2次電圧V2のサンプリング数を、一組の1次電流I1及び2次電流I2のサンプリング数よりも多く設定している。一方、図12Cに示す1次電流制御モード及び図12Dに示す2次電流制御モードでは、1次電流I1又は2次電流I2を制御するために、A/D変換器121、122は、一組の1次電流I1及び2次電流I2のサンプリング数を、一組の1次電圧V1及び2次電圧V2のサンプリング数よりも多く設定している。
なお、1次電流制御モード及び2次電流制御モードは、1次電流I1又は2次電流I2の電流値が所定の制限電流値(上限値)に近づいたときに、2次電圧制御モード(又は1次電圧制御モード)から切り替わる制御モードであるので、A/D変換器121、122では、実際上、前記電流値が前記制限電流値に近づいたときに、一組の1次電流I1及び2次電流I2のサンプリング数を、一組の1次電圧V1及び2次電圧V2のサンプリング数よりも多く設定するようにしている。
また、図11及び図12A〜図12Dでは、各A/D変換器121、122に、一組の1次電圧V1及び2次電圧V2、並びに、一組の1次電流I1及び2次電流I2がそれぞれ割り付けられて入力される場合について説明しているが、この実施形態では、これに限定されるものではない。すなわち、一組の1次電圧V1及び2次電圧V2を割り付けて入力する場合、あるいは、一組の1次電流I1及び2次電流I2を割り付けて入力する場合に、A/D変換器121は、1スイッチング周期T中、割り付けて入力した1次電圧V1又は1次電流I1についてサンプリング処理を行い、一方で、A/D変換器122は、1スイッチング周期T中、割り付けて入力した2次電圧V2又は2次電流I2についてサンプリング処理を行えばよいことは勿論である。
図11に戻って、入力処理部123、125は、A/D変換器121にてサンプリング処理された、一組の1次電圧V1及び2次電圧V2、並びに、一組の1次電流I1及び2次電流I2(A/D値)について、3スイッチング周期(3T)分のA/D値を格納可能な先入れ先出し(FIFO)型のバッファ168、170、172、174をそれぞれ有する。
この場合、各バッファ168、170、172、174は、入力側(A/D変換器121、122側)から出力側に向かって、サンプリング処理部160、162、164、166から供給される1次電圧V1、2次電圧V2、1次電流I1及び2次電流I2の各A/D値をそれぞれ格納する1スイッチング周期T分の格納エリアと、各A/D値について所定の平均値算出処理を行う1スイッチング周期T分の格納エリアと、前記平均値算出処理が完了したA/D値(A/D平均値)を出力する1スイッチング周期T分の格納エリアとの、3スイッチング周期(3T)分の格納エリアから構成されるメモリである。
従って、入力処理部123、125から出力される各A/D値(A/D平均値)は、A/D変換器121、122から入力処理部123、125に供給される1次電圧V1、2次電圧V2、1次電流I1及び2次電流I2のA/D値に対して、2スイッチング周期(2T)前のA/D値となる。
ここで、1次電圧V1、2次電圧V2、1次電流I1及び2次電流I2の各A/D値に対する平均値算出処理について説明する。
前記平均値算出処理では、1スイッチング周期T内の各A/D値のうち、その最大値及び最小値を除いたA/D値について平均化処理を行い、その平均値(A/D平均値)を1スイッチング周期T内のA/D値として設定する。すなわち、入力処理部123、125は、A/D変換器121、122から供給される1次電圧V1、2次電圧V2、1次電流I1及び2次電流I2の1スイッチング周期T分の各A/D値について、前記各A/D平均値となるように前記各A/D値を調整し、調整後の前記各A/D平均値を前記平均化処理後の1次電圧V1、2次電圧V2、1次電流I1及び2次電流I2の各A/D値として設定し出力する。
なお、前記最大値とは、駆動信号UHにより上アームスイッチング素子81がオンした時に発生するスイッチングノイズ(図15参照)に応じた1次電圧V1、2次電圧V2、1次電流I1及び2次電流I2のA/D値をいい、一方で、前記最小値とは、駆動信号ULにより下アームスイッチング素子82がオンした時に発生するスイッチングノイズに応じた1次電圧V1、2次電圧V2、1次電流I1及び2次電流I2のA/D値をいう。すなわち、前記最大値及び前記最小値は、スイッチングノイズに起因したA/D値であり、本来の1次電圧V1、2次電圧V2、1次電流I1及び2次電流I2のA/D値ではないので、入力処理部123、125では、これらの最大値及び最小値を排除した状態で、1スイッチング周期T分の各A/D値に対する平均値算出処理を行う。
この実施形態に係る燃料電池車両20は、基本的には以上のように構成され且つ動作するものであり、次に、コンバータ制御部54によるDC/DCコンバータ36の制御に関して、2次電圧制御モードで制御する場合について、図13〜図15を参照しながら説明する。
2次電圧制御モードにおいては、上述したように、統括制御部56(図1参照)は、燃料電池22の状態、バッテリ24の状態及びモータ26の状態の他、各種スイッチ及び各種センサからの入力(負荷要求)に基づき決定した燃料電池車両20の総負荷要求量Ltから、燃料電池22が負担すべき燃料電池分担負荷量(要求出力)Lfと、バッテリ24が負担すべきバッテリ分担負荷量(要求出力)Lbと、回生電源が負担すべき回生電源分担負荷量Lrとの配分(分担)を調停しながら決定し、FC制御部50、モータ制御部52及びコンバータ制御部54に処理周期毎に指令を送出する。この場合、コンバータ制御部54のポート101には、2次電圧指令値V2comが送出される。
すなわち、図13のステップS11において、統括制御部56により、それぞれが負荷要求であるモータ26の電力要求とエアコンプレッサ30の電力要求から総負荷要求量Ltが決定(算出)されると、ステップS12において、統括制御部56は、決定した総負荷要求量Ltを出力するための燃料電池分担負荷量Lfと、バッテリ分担負荷量Lbと、回生電源分担負荷量Lrの配分を決定し、FC制御部50、コンバータ制御部54及びモータ制御部52に指令を与える。ここで、燃料電池分担負荷量Lfを決定する場合、燃料電池22の効率ηが考慮される。
次いで、ステップS13において、統括制御部56により決定された燃料電池分担負荷量(実質的に、コンバータ制御部54に対する発電電圧Vfの2次電圧指令値V2comが含まれる。)Lfが通信線70を通じてコンバータ制御部54に指令として送信される。
この場合、燃料電池分担負荷量Lfの指令(2次電圧指令値V2com)を受信したコンバータ制御部54は、ステップS14において、基本的に、2次電圧V2、換言すれば、燃料電池22の発電電圧Vfが、統括制御部56から指令された指令電圧V2comとなるように、DC/DCコンバータ36の各アームスイッチング素子81、82の駆動デューティ(図15に示す駆動信号UH、ULのオンデューティ)を制御する(2次電圧制御モード)。
この場合、スイッチング周期T中、駆動信号UH、ULは、デッドタイムTdを挟んた状態で上アームスイッチング素子81及び下アームスイッチング素子82に供給される(図15参照)。この結果、上アームスイッチング素子81及び下アームスイッチング素子82は、デッドタイムTdを挟んで交互にスイッチング周期T(50[μS])の中で1回ずつスイッチングされることになる。
なお、図15中、電圧センサ63(図1参照)により検出される2次電圧V2には、駆動信号UHから時間T1だけ遅れて最大値のピークが発生している。これは、駆動信号UHの供給から時間T1だけ遅れて上アームスイッチング素子81がオンした時に発生するスイッチングノイズが2次電圧V2に重畳したものである。また、駆動信号ULから時間T2(T1≒T2)だけ遅れて最小値のピークが発生している。これは、駆動信号ULの供給から時間T2だけ遅れて下アームスイッチング素子82がオンした時に発生するスイッチングノイズが2次電圧V2に重畳したものである。従って、これらのピーク(最大値及び最小値)は、本来の2次電圧V2の検出値(物理値)ではないことになる。
図14は、ステップS14について、入力処理部123、125、144における一組の1次電圧V1及び2次電圧V2、並びに、一組の1次電流I1及び2次電流I2(のA/D値)に対する平均値算出処理を詳細に説明するためのフローチャートである。
ここでは、代表的に、入力処理部125(図3及び図11参照)における2次電圧V2の平均値算出処理について説明するが、1次電圧V1、1次電流I1及び2次電流I2のA/D値についても、同様の方法にてA/D平均値を算出することが可能である。
ステップS21において、入力処理部125は、1スイッチング周期T内に(2次電圧V2のA/D値の)データが獲得(検出)できたか否かを判定する。獲得できた場合(ステップS21のYES)に、入力処理部125は、所定の変数Jを0に設定し(ステップS22)、次に、変数Jの値(データ数を示す値)が1スイッチング周期T内で獲得したA/D値のデータ数よりも少ないか否かを判定する(ステップS23)。
変数Jの示すデータ数が前記獲得したデータ数よりも少なければ(ステップS23のYES)、入力処理部125は、バッファ172(図7参照)に格納されている1つのA/D値を所定のテンポラリ変数に設定し(ステップS24)、次に、該テンポラリ変数の積算値を算出する(ステップS25)。その後、前記テンポラリ変数に設定したA/D値について、その最大値及び最小値をそれぞれ抽出(獲得)し(ステップS26、S27)、次に、現在設定されている変数Jのデータ数に1だけ足したものを該変数Jの新たなデータ数に設定し直し(ステップS28)、ステップS23の処理に戻る。そして、ステップS23において、変数Jの示すデータ数が、獲得したデータ数に到達するまで、ステップS23〜S28の処理を繰り返し行う。
ステップS23において、変数Jの示すデータ数が、獲得したデータ数に到達した場合(ステップS23のNO)には、入力処理部125は、獲得したデータ数が1であるか否かを判定する(ステップS29)。ステップS29において、データ数が1であれば(ステップS29のYES)、入力処理部125は、テンポラリ変数の積算値、すなわち、獲得した1つのA/D値を2次電圧V2のA/D値の平均値(A/D平均値)とみなす(ステップS30)。
また、ステップS29において、獲得したデータ数が1ではなく、複数である場合(ステップS29のNO)に、入力処理部125は、獲得したデータ数が2であるか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31において、データ数が2であれば(ステップS31のYES)、入力処理部125は、(テンポラリ変数の積算値)/2、すなわち、獲得した2つのA/D値の平均を2次電圧V2のA/D平均値とみなす(ステップS32)。
さらに、ステップS31において、獲得したデータ数が2でなく、3以上である場合(ステップS31のNO)に、入力処理部125は、{(テンポラリ変数の積算値)−(A/D値の最大値)−(A/D値の最小値)}/{(獲得したデータ数)−2}、すなわち、獲得したA/D値の最大値及び最小値を除いたものについての平均を2次電圧V2のA/D平均値とみなす(ステップS33)。なお、この式において、{(獲得したデータ数)−2}中の「2」は、除かれた前記最大値及び前記最小値の数を示している。
そして、ステップS21において、A/D値の獲得がなければ(ステップS21のNO)、入力処理部125は、上述の平均化処理を行わない。
以上説明したように、上述した実施形態によれば、一組の1次電圧V1及び2次電圧V2、又は、一組の1次電流I1及び2次電流I2を、それぞれ異なるA/D変換器121、122、142に割り付けて入力することにより、各A/D変換器121、122、142に割り付けて入力した物理値(一組の1次電圧V1及び2次電圧V2の検出値、又は、一組の1次電流I1及び2次電流I2の検出値)のサンプリング数(標本化数)が増加する。すなわち、複数のA/D変換器121、122、142に各物理値(各検出値)を割り付けて入力することで、各A/D変換器121、122、142における各検出値のサンプリング数が確実に増加する。
これにより、各物理値(各検出値)の検出精度が向上し、該各物理値を制御パラメータとしてDC/DCコンバータ36を制御する際に、該DC/DCコンバータ36に対する制御精度(動作精度)を向上することができる。
また、A/D変換器121、122、142のうち、いずれか1つのA/D変換器が機能停止した場合に、機能停止していない残りのA/D変換器に割り付けて入力した電圧又は電流を用いて、DC/DCコンバータ36を制御することにより、コンバータ制御部54は、前記1つのA/D変換器の機能停止に関わりなく、DC/DCコンバータ36を正常に制御する(動作させる)ことができる。
さらに、1次電圧V1又は1次電流I1をA/D変換器121に割り付けて入力すると共に、2次電圧V2又は2次電流I2をA/D変換器122に割り付けて入力した場合に、どちらか一方のA/D変換器が機能停止した際には、機能停止していないA/D変換器に割り付けて入力した電圧又は電流と、電圧制御目標値V1tar、V2tar又は電流制御目標値I1tar、I2tarとを用いて、DC/DCコンバータ36を制御する。これにより、A/D変換器121、122のどちらか一方が機能停止(故障)しても、機能停止していないA/D変換器に割り付けて入力した電圧又は電流と上述の目標値とを用いることにより、前記機能停止に関わりなく、DC/DCコンバータ36を正常に制御することができる。
そして、判定器127、148、156によってA/D変換器121、122、142の機能停止を判定し、判定結果に基づくフィードバック制御又はフィードフォワード制御によりDC/DCコンバータ36を制御することにより、A/D変換器121、122、142のいずれか1つが機能停止した場合であっても、コンバータ制御部54は、機能停止していないA/D変換器でA/D変換した物理値(A/D値)と、電圧制御目標値V1tar、V2tar又は電流制御目標値I1tar、I2tarとを用いて、DC/DCコンバータ36を精度よく且つ確実に制御することが可能である。
さらにまた、コンバータ制御部54がDC/DCコンバータ36に対して電圧制御(1次電圧制御モード又は2次電圧制御モードによる制御)を行う場合には、1次電圧V1及び2次電圧V2のサンプリング数を1次電流I1及び2次電流I2のサンプリング数よりも多くし、一方で、コンバータ制御部54がDC/DCコンバータ36に対して電流制御(1次電流制御モード又は2次電流制御モードによる制御)を行う場合には、1次電流I1及び2次電流I2のサンプリング数を1次電圧V1及び2次電圧V2のサンプリング数よりも多くすることにより、前記電圧制御又は前記電流制御を精度よく行うことが可能となる。
さらにまた、各アームスイッチング素子81、82がオンした時には、一組のの1次電圧V1及び2次電圧V2、並びに、一組の1次電流I1及び2次電流I2(の各物理値)にスイッチングノイズが重畳して、該各物理値(検出値)のレベルが乱れるので、該スイッチングノイズを示す検出値(A/D値)を用いないことにより、コンバータ制御部54が前記スイッチングノイズに基づいてDC/DCコンバータ36を誤って制御することを確実に阻止することができる。
さらに、スイッチング周期Tで各アームスイッチング素子81、82をオンする場合に、コンバータ制御部54は、スイッチング周期T内での1次電圧V1、2次電圧V2、1次電流I1又は2次電流I2の各A/D平均値を用いて、DC/DCコンバータ36を制御するので、スイッチングノイズ等による検出値の急激な時間変化を、1次電圧V1、2次電圧V2、1次電流I1又は2次電流I2の平均化によって吸収することができ、さらに、該A/D平均値を用いることでDC/DCコンバータ36を精度よく制御することができる。
また、A/D値の最大値及び最小値は、前記スイッチングノイズを示す(検出値に応じた)A/D値とみなすことができるので、前記最大値及び前記最小値を除くA/D値を用いてA/D平均値を算出することで、DC/DCコンバータ36の制御への前記スイッチングノイズの影響を確実に除去することができる。
そして、ハイブリッド直流電源システム10では、上述したVCU23を採用することにより、DC/DCコンバータ36に対する制御精度が向上するので、燃料電池22から引き出される電力を精度よく制御することができ、この結果、該燃料電池22を効率よく稼動することが可能となる。
この効果について、図16A及び図16Bを参照しながら具体的に説明する。
図16A及び図16Bに示すように、モータ26が必要とする電流Im及び電圧Vfa(電力)を示すポイントが参照数字の182である場合に、前記電力のうち、燃料電池22の負担分は、燃料電池出力特性91上、参照数字180に示す電圧Vfa及び発電電流Ifaのポイントとなる。
この場合、図16Aに示す発電電流Ifa及び電流Imが比較的小さな燃料電池22の低出力領域では、2次電圧V2(発電電圧Vf)の変化に対して発電電流Ifaは比較的に緩やかに変化する。すなわち、前記低出力領域では、燃料電池出力特性91上、ポイント180の位置を制御することは比較的に容易である。
これに対して、図16Bに示す発電電流Ifa及び電流Imが比較的大きな燃料電池22の高出力領域では、2次電圧V2(発電電圧Vf)の僅かな変化に対して発電電流Ifaは大きく変動するので、燃料電池出力特性91上、ポイント180の位置を制御することは比較的に困難である。
そこで、この実施形態では、上述したように、(1)一組の1次電圧V1及び2次電圧V2、並びに、一組の1次電流I1及び2次電流I2を、それぞれ異なるA/D変換器121、122、142に割り付けて入力し、(2)2次電圧制御モードでは、一組の1次電圧V1及び2次電圧V2のサンプリング数を、一組の1次電流I1及び2次電流I2のサンプリング数よりも多くし、(3)1次電圧V1及び2次電圧V2の各A/D平均値を用いることで、DC/DCコンバータ36に対する制御精度を向上させるようにしているので、前記高出力領域においても2次電圧V2を精度よく調整することができる。この結果、2次電圧V2に応じて発電電流Ifaを精度よく調整することが可能となり、前記高出力領域において、燃料電池出力特性91上のポイント180を正確に制御することができる。
従って、この実施形態によれば、前記高出力領域を含む燃料電池出力特性91の全ての領域において、モータ26が要求するポイント182(電力)に対してポイント180を正確に制御することが可能となり、燃料電池22を効率よく稼動して、燃料電池車両20の燃費(燃費効率)を向上することができる。
さらにまた、1次電流制御モードにおいては、1次電流I1が制限電流値以下となるように、一組の1次電流I1及び2次電流I2を用いて、DC/DCコンバータ36を制御するので、1次電流I1を精度よく制御することができ、過剰な充放電電流に起因したバッテリ24の劣化や故障を確実に防止することが可能となる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書及び図面の記載内容に基づき、単相アームUAのDC/DCコンバータ36に限らず、U相、V相及びW相の3相アームのDC/DCコンバータを有するハイブリッド直流電源を備える燃料電池車両に適用する等、種々の構成を採り得ることは勿論である。
この発明の一実施形態に係る燃料電池車両の回路図である。 燃料電池の電流電圧特性の説明図である。 2次電圧制御モード時におけるコンバータ制御部の機能ブロック図である。 図3の判定器での判定結果の一覧表である。 1次電圧制御モード時におけるコンバータ制御部の機能ブロック図である。 図5の判定器での判定結果の一覧表である。 1次電流制御モード時におけるコンバータ制御部の機能ブロック図である。 図7の判定器での判定結果の一覧表である。 2次電流制御モード時におけるコンバータ制御部の機能ブロック図である。 図9の判定器での判定結果の一覧表である。 A/D変換器及び入力処理部の機能ブロック図である。 図12A〜図12Dは、各制御モード時におけるA/D変換器での電圧及び電流のサンプリングを示すタイムチャートである。 コンバータ制御部により駆動制御されるDC/DCコンバータの基本動作についての説明に供されるフローチャートである。 入力処理部におけるA/D値の平均値算出処理を説明するためのフローチャートである。 2次電圧に重畳するスイッチングノイズを示すタイムチャートである。 図16A及び図16Bは、この実施形態の効果を説明するための燃料電池の電流電圧特性の説明図である。
符号の説明
10…ハイブリッド直流電源システム 20…燃料電池車両
22…燃料電池 23…VCU
24…バッテリ 26…モータ
34…インバータ 36…DC/DCコンバータ
54…コンバータ制御部 61、63…電圧センサ
62、64…電流センサ 81…上アームスイッチング素子
82…下アームスイッチング素子
121、122、142…A/D変換器 123、125、144…入力処理部
127、148、156…判定器
129、145、150、158…セレクタ
146…1次電流算出部 154…2次電流算出部
160、162、164、166…サンプリング処理部
168〜174…バッファ

Claims (16)

  1. 第1電力装置と、
    第2電力装置と、
    前記第1電力装置と前記第2電力装置との間に配置され、スイッチング素子を有するDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータの前記第1電力装置側の電圧(以下、1次電圧という。)及び前記第2電力装置側の電圧(以下、2次電圧という。)をそれぞれ検出する一組の電圧検出手段、又は、前記第1電力装置側の電流(以下、1次電流という。)及び前記第2電力装置側の電流(以下、2次電流という。)をそれぞれ検出する一組の電流検出手段のうち、少なくともどちらか一組の検出手段と、
    複数のA/Dコンバータを有し、前記DC/DCコンバータを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記どちらか一組の検出手段が検出した、一組の前記1次電圧及び前記2次電圧、又は、一組の前記1次電流及び前記2次電流について、それぞれ異なる第1A/Dコンバータ及び第2A/Dコンバータに割り付けて入力する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  2. 請求項1記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記制御部は、前記第1A/Dコンバータ又は前記第2A/Dコンバータのうち、どちらか一方のA/Dコンバータが機能停止した場合に、機能停止していない残りのA/Dコンバータに割り付けて入力した電圧又は電流を用いて、前記DC/DCコンバータを制御する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  3. 請求項2記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記制御部は、
    前記1次電圧又は前記1次電流を前記第1A/Dコンバータに割り付けて入力すると共に、前記2次電圧又は前記2次電流を前記第2A/Dコンバータに割り付けて入力し、
    前記どちらか一方のA/Dコンバータが機能停止した場合に、前記機能停止していないA/Dコンバータに割り付けて入力した電圧又は電流と、前記1次電圧、前記2次電圧、前記1次電流又は前記2次電流の目標値とを用いて、前記DC/DCコンバータを制御する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  4. 請求項3記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記制御部は、前記第1A/Dコンバータが機能停止した場合に、
    前記2次電圧又は前記2次電流と、前記2次電圧又は前記2次電流の目標値とを用いたフィードバック制御に基づいて、前記DC/DCコンバータを制御するか、
    あるいは、前記2次電圧と、前記1次電圧の目標値とを用いたフィードフォワード制御に基づいて、前記DC/DCコンバータを制御する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  5. 請求項3又は4記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記制御部は、
    前記1次電圧を割り付けて入力する第3A/Dコンバータをさらに有し、
    前記第1A/Dコンバータが機能停止した場合に、前記1次電圧、前記2次電圧及び前記2次電流と、前記1次電流の目標値とを用いたフィードバック制御に基づいて、前記DC/DCコンバータを制御する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  6. 請求項3記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記制御部は、前記第2A/Dコンバータが機能停止した場合に、
    前記1次電圧又は前記1次電流と、前記1次電圧又は前記1次電流の目標値とを用いたフィードバック制御に基づいて、前記DC/DCコンバータを制御するか、
    あるいは、前記1次電圧と、前記2次電圧の目標値とを用いたフィードフォワード制御に基づいて、前記DC/DCコンバータを制御する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  7. 請求項3又は6記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記制御部は、
    前記2次電圧を割り付けて入力する第4A/Dコンバータをさらに有し、
    前記第2A/Dコンバータが機能停止した場合に、前記1次電圧、前記2次電圧及び前記1次電流と、前記2次電流の目標値とを用いたフィードバック制御に基づいて、前記DC/DCコンバータを制御する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記一組の1次電圧及び2次電圧、並びに、前記一組の1次電流及び2次電流を、それぞれ異なる前記第1A/Dコンバータ及び前記第2A/Dコンバータに割り付けて入力する場合に、
    前記制御部は、前記1次電圧又は前記2次電圧を制御するときには、
    前記第1A/Dコンバータ及び前記第2A/Dコンバータでの前記一組の1次電圧及び2次電圧のサンプリング数を前記一組の1次電流及び2次電流のサンプリング数よりも多くする
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記一組の1次電圧及び2次電圧、並びに、前記一組の1次電流及び2次電流を、それぞれ異なる前記第1A/Dコンバータ及び前記第2A/Dコンバータに割り付けて入力する場合に、
    前記制御部は、前記1次電流又は前記2次電流を制御するときには、
    前記第1A/Dコンバータ及び前記第2A/Dコンバータでの前記一組の1次電流及び2次電流のサンプリング数を前記一組の1次電圧及び2次電圧のサンプリング数よりも多くする
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記一組の1次電圧及び2次電圧、又は、前記一組の1次電流及び2次電流を用いて、前記DC/DCコンバータを制御する場合に、
    前記制御部は、前記DC/DCコンバータを制御して前記スイッチング素子がオンした時の前記一組の1次電圧及び2次電圧、又は、前記一組の1次電流及び2次電流の値を用いない
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ装置において、
    所定のスイッチング周期で前記スイッチング素子をオンする場合に、
    前記制御部は、前記スイッチング周期内での前記1次電圧、前記2次電圧、前記1次電流又は前記2次電流の平均値を用いて、前記DC/DCコンバータを制御する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  12. 請求項11記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記制御部は、前記スイッチング周期内での前記1次電圧、前記2次電圧、前記1次電流又は前記2次電流の値のうち、最大値と最小値とを除いた値の平均値を用いて、前記DC/DCコンバータを制御する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ装置を有し、
    前記第1電力装置は、蓄電装置であり、
    前記第2電力装置は、燃料電池であり、
    前記制御部は、前記燃料電池側の前記2次電圧が該2次電圧の目標値となるように、前記一組の1次電圧及び2次電圧を用いて、前記DC/DCコンバータを制御する
    ことを特徴とする電力システム。
  14. 請求項13記載の電力システムにおいて、
    前記制御部は、前記蓄電装置側の前記1次電流が制限電流値以下となるように、前記一組の1次電流及び2次電流を用いて、前記DC/DCコンバータを制御する
    ことを特徴とする電力システム。
  15. 請求項13又は14記載の電力システムを有し、
    前記燃料電池には、駆動回路を介して車輪を回転させる電動機が接続される
    ことを特徴とする燃料電池車両。
  16. 第1電力装置と第2電力装置との間にDC/DCコンバータが配置されたDC/DCコンバータ装置で、制御部により前記DC/DCコンバータを制御する場合に、
    前記DC/DCコンバータの前記第1電力装置側の電圧(以下、1次電圧という。)及び前記第2電力装置側の電圧(以下、2次電圧という。)を一組の電圧検出手段によりそれぞれ検出し、又は、前記第1電力装置側の電流(以下、1次電流という。)及び前記第2電力装置側の電流(以下、2次電流という。)を一組の電流検出手段によりそれぞれ検出し、
    検出した、一組の前記1次電圧及び前記2次電圧、又は、一組の前記1次電流及び前記2次電流について、前記制御部内の第1A/Dコンバータ及び第2A/Dコンバータにそれぞれ割り付けて入力する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置の制御部に対する物理値入力方法。
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