JP5306834B2 - Dc/dcコンバータシステム及び該システムにおける異常検知時制御方法 - Google Patents

Dc/dcコンバータシステム及び該システムにおける異常検知時制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5306834B2
JP5306834B2 JP2009003582A JP2009003582A JP5306834B2 JP 5306834 B2 JP5306834 B2 JP 5306834B2 JP 2009003582 A JP2009003582 A JP 2009003582A JP 2009003582 A JP2009003582 A JP 2009003582A JP 5306834 B2 JP5306834 B2 JP 5306834B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
converter
primary voltage
voltage
abnormality
primary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009003582A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010161898A (ja
Inventor
誠悟 村重
泰 児島
剛 田口
邦明 尾島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009003582A priority Critical patent/JP5306834B2/ja
Publication of JP2010161898A publication Critical patent/JP2010161898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5306834B2 publication Critical patent/JP5306834B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

この発明は、第1電力装置から接続器を通じてDC/DCコンバータの1次側に接続され、前記DC/DCコンバータの2次側が第2電力装置に接続されるDC/DCコンバータシステム及び該システムにおける異常検知時制御方法に関する。
従来から、車両走行用の電動機を、バッテリと燃料電池とを併用して駆動するハイブリッド電源車両が提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載されたハイブリッド電源車両では、前記燃料電池がインバータを介して前記電動機に接続されるとともに、前記バッテリが双方向電圧変換器として機能するDC/DCコンバータを介して前記燃料電池に接続される。
また、前記ハイブリッド電源車両では、前記DC/DCコンバータの2次側の電圧、すなわち前記燃料電池の電圧(端子間電圧)が制御されるように構成されている。
さらに、特許文献1に示すようなハイブリッド電源車両では、ライト、パワーウインド、ワイパー用電動機等の補機には、通常、1次側の電圧を発生する前記バッテリから電力が供給される。
そして、前記電動機の回生動作時には、2次側に発生した電圧を有する電力により、前記インバータから前記DC/DCコンバータを介して前記補機が駆動されるとともに、前記バッテリの充電がなされる。
特開2007−159315号公報
ところで、前記補機が前記バッテリに接続されるとともに、前記バッテリが前記DC/DCコンバータを介して前記燃料電池とインバータ駆動の前記電動機に接続される前記ハイブリッド電源車両において、DC/DCコンバータの1次側の電圧(1次電圧)が異常に低下する場合がある。
この1次電圧の異常低下に対する課題については、特許文献1には何も記載されていない。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであって、1次電圧が異常低下した場合においても、DC/DCコンバータをより適切に制御することを可能とするDC/DCコンバータシステム及び該システムにおける異常検知時制御方法を提供することを目的とする。
この発明に係るDC/DCコンバータシステムは、第1電力装置が接続器を通じて補機に接続されると共に、DC/DCコンバータの1次側に接続され、前記DC/DCコンバータの2次側が第2電力装置及び負荷に接続されるDC/DCコンバータシステムにおいて、前記1次側に接続され、1次電圧を検出する1次電圧センサと、前記2次側に接続され、2次電圧を検出する2次電圧センサと、制御部と、を有し、前記制御部は、通常時には、前記2次電圧センサにより検出される2次電圧検出値が、2次電圧指令値となるよう前記DC/DCコンバータを制御し、前記1次電圧センサにより検出された1次電圧検出値が、異常と判定する下限閾値より低下したときに、前記接続器の開故障異常か前記1次電圧検出値を検出する前記1次電圧センサの異常かを判別し、前記接続器の開故障異常と判別したときには、前記1次電圧センサにより検出される前記1次電圧検出値が、前記補機が正常動作する1次電圧指令値となるよう前記DC/DCコンバータを制御することを特徴とする。
この発明に係るDC/DCコンバータシステムにおける異常検知時制御方法は、第1電力装置が接続器を通じて補機に接続されると共に、DC/DCコンバータの1次側に接続され、前記DC/DCコンバータの2次側が第2電力装置及び負荷に接続されるDC/DCコンバータシステムにおける異常検知時制御方法において、前記1次側の電圧である1次電圧を検出する過程と、前記2次側の電圧である2次電圧を検出する過程と、通常時には、2次電圧検出値が、2次電圧指令値となるよう前記DC/DCコンバータを制御し、1次電圧検出値が、異常と判定する下限閾値より低下したときに、前記接続器の開故障異常か電圧検出異常かを判別し、前記接続器の開故障異常と判別したときには、前記1次電圧検出値が、前記補機が正常動作する1次電圧指令値となるよう前記DC/DCコンバータを制御する過程と、を有することを特徴とする。
なお、前記第1電力装置としてバッテリを適用し、前記第2電力装置として燃料電池を適用することができる。
この発明によれば、1次側の電圧(1次電圧)が異常に低下したときに、第1電力装置とDC/DCコンバータとを接続する接続器の異常か、電圧検出異常かを判別し、判別結果に応じてDC/DCコンバータを制御するようにしているので、DC/DCコンバータをより適切に制御することができる。
この発明の一実施形態に係る燃料電池車両の概略全体構成図である。 この実施形態に係るDC/DCコンバータの詳細な構成を示す回路図である。 3相アーム交替駆動動作の説明に供されるタイムチャートである。 この実施形態に係る異常検知時制御方法を実施するDC/DCコンバータシステムの構成図である。 2次電圧制御部の機能ブロック図である。 1次電圧制御部の機能ブロック図である。 1次電圧異常検知処理に係るフローチャートである。 ゲート遮断判断処理に係るフローチャートである。 制御指令決定処理に係るフローチャートである。 接続器の開故障確定処理及び1次電圧センサの検出異常確定処理に係るフローチャートである。 1次電圧異常発生時の検知処理に係るタイムチャートである。 接続器の開故障発生時の検知処理に係るタイムチャートである。
以下、この発明に係るDC/DCコンバータシステムにおける異常検知時制御方法を実施する車両等の実施形態について図面を参照して説明する。
A.全体的な構成の説明
[全体構成]
図1は、この実施形態に係る燃料電池車両10の概略全体構成図を示している。
この燃料電池車両10は、基本的には、1次側1Sに1次電圧V1を発生する第1直流電源装置としてのバッテリ12と2次側2Sに2次電圧V2を発生する第2直流電源装置としての燃料電池(Fuel Cell)14とから構成されるハイブリッド直流電源装置と、このハイブリッド直流電源装置から電力が供給される負荷である走行用のモータ16とから構成される。
[燃料電池とそのシステム]
燃料電池14は、例えば固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成されたセルを積層したスタック構造にされている。燃料電池14には、反応ガス供給部18が配管を通じて接続されている。反応ガス供給部18は、一方の反応ガスである水素(燃料ガス)を貯留する水素タンクと、他方の反応ガスである空気(酸化剤ガス)を圧縮するコンプレッサを備えている。反応ガス供給部18から燃料電池14に供給された水素と空気の燃料電池14内での電気化学反応により生成された発電電流がダイオード25を介してモータ16とバッテリ12に供給される。
燃料電池システム11は、燃料電池14及び反応ガス供給部18とこれらを制御する燃料電池制御部(FC制御部)44とから構成される。
[DC/DCコンバータ]
DC/DCコンバータ20は、一方側が1次側1Sに接続されたバッテリ12に接続され、他方側が燃料電池14とモータ16との接続点である2次側2Sに接続されたチョッパ型の電圧変換装置である。
DC/DCコンバータ20は、1次電圧V1を2次電圧V2(V1≦V2)に電圧変換(昇圧変換)するとともに、2次電圧V2を1次電圧V1に電圧変換(降圧変換)する昇降圧型の電圧変換装置である。
[インバータとモータ及びドライブ系]
インバータ22は、3相フルブリッジ型の構成とされて、直流/交流変換を行い、直流を3相の交流に変換してモータ16に供給する一方、回生動作に伴う交流/直流変換後の直流を2次側2SからDC/DCコンバータ20を通じて1次側1Sに供給し、バッテリ12を充電等する。
モータ16は、トランスミッション24を通じて車輪26を回転する。なお、実際上、インバータ22とモータ16を併せて負荷23という。
[高圧バッテリ]
1次側1Sに接続される高圧(High Voltage)のバッテリ12は、蓄電装置(エネルギストレージ)であり、例えばリチウムイオン2次電池又はキャパシタ等を利用することができる。この実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。
[各種センサ、メインスイッチ及び通信線]
メインスイッチ(電源スイッチ)34と各種センサ36が統括制御部40に接続される。メインスイッチ34は、燃料電池車両10及び燃料電池システム11をオン(起動又は始動)オフ(停止)するイグニッションスイッチとしての機能を有する。各種センサ36は、車両状態及び環境状態等の状態情報を検出する。通信線38としては、車内LANであるCAN(Controller Area Network)等が使用される。
[制御部]
通信線38に対して、統括制御部40、FC制御部44、モータ制御部46、コンバータ制御部48、及びバッテリ制御部52が相互に接続される。DC/DCコンバータ20と、このDC/DCコンバータ20を制御するコンバータ制御部48とによりDC/DCコンバータ装置50が形成される。
各制御部40、44、46、48、52は、それぞれマイクロコンピュータを含み、メインスイッチ34等の各種スイッチ及び各種センサ36の状態情報を検出するとともに制御部40、44、46、48、52同士で共有し、これらスイッチ及びセンサからの状態情報及び互いに他の制御部からの情報(指令等)を入力とし、各CPUがメモリ(ROM)に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する機能実現部(機能実現手段)として動作する。制御部40、44、46、48、52は、CPU、メモリの他、必要に応じて、タイマ、A/D変換器、D/A変換器等の入出力インタフェースを有する。
B.詳細な構成の説明
[DC/DCコンバータ装置]
図2は、DC/DCコンバータ20の詳細な構成を示している。DC/DCコンバータ20は、1次側1Sと2次側2Sとの間に配される3相の相アームUA、VA、WAと、リアクトル90とから構成される。
U相アームUAは、上アーム素子(上アームスイッチング素子81uとダイオード83u)と下アーム素子(下アームスイッチング素子82uとダイオード84u)とで構成される。
V相アームVAは、上アーム素子(上アームスイッチング素子81vとダイオード83v)と下アーム素子(下アームスイッチング素子82vとダイオード84v)とで構成される。
W相アームWAは、上アーム素子(上アームスイッチング素子81wとダイオード83w)と下アーム素子(下アームスイッチング素子82wとダイオード84w)とで構成される。
上アームスイッチング素子81u、81v、81wと下アームスイッチング素子82u、82v、82wには、それぞれ例えばMOSFET又はIGBT等が採用される。
リアクトル90は、各相アームUA、VA、WAの中点(共通接続点)とバッテリ12の正極との間に挿入され、DC/DCコンバータ20により1次電圧V1と2次電圧V2との間で電圧を変換する際に、エネルギを放出及び蓄積する作用を有する。
上アームスイッチング素子81u、81v、81wは、コンバータ制御部48から出力されるゲート駆動信号(駆動電圧)UH、VH、WHのハイレベルによりオンにされ、下アームスイッチング素子82u、82v、82wは、ゲート駆動信号(駆動電圧)UL、VL、WLのハイレベルによりそれぞれオンにされる。
なお、コンバータ制御部48は、1次側平滑コンデンサ94に並列に設けられた1次電圧センサ91により1次電圧V1を検出し、電流センサ101により1次電流I1を検出し、2次側平滑コンデンサ96に並列に設けられた2次電圧センサ92により2次電圧V2を検出し、電流センサ102により2次電流I2を検出する。
ここで、バッテリ12には、直列にヒューズ13が接続され、さらに接続器15が1次側1Sとの間に接続される。1次側1Sには、補機(AUX)17が接続される。補機17は、ライト、パワーウインド、ワイパー用電動機等である。
[DC/DCコンバータ装置の動作]
この実施形態において、DC/DCコンバータ装置50は、3相アーム交替駆動動作で動作する。
(3相アーム交替駆動動作:3相交替駆動又は3相運転ともいう。)
図3のタイムチャートは、DC/DCコンバータ装置50の3相アーム交替駆動動作の説明図である。
降圧動作(回生動作)に係る降圧チョッパ制御では、負荷23や燃料電池14から流れ出す2次電流I2がDC/DCコンバータ20を通過して1次電流I1としてバッテリ12を充電等する。昇圧動作(力行動作)に係る昇圧チョッパ制御では、バッテリ12から流れ出す1次電流I1がDC/DCコンバータ20を通過し2次電流I2としてモータ16を含む負荷23を駆動する。
スイッチング周期を2π=T、上下アームスイッチング素子81、82に対してハイレベルの駆動信号が送信される期間をTonとすると、デッドタイムdtを無視すれば、降圧チョッパ制御での駆動デューティ(ONデューティ)は、(1)式で表され、昇圧チョッパ制御での駆動デューティは、(2)式で表される。
Ton/T=V1/V2 …(1)
Ton/T=(1−V1/V2) …(2)
駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLの波形中、ハッチングを付けた「ON」と表示している期間Tonは、駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLが供給されているアームスイッチング素子(例えば、駆動信号UHに対応するアームスイッチング素子は上アームスイッチング素子81u)が通流している(電流が流れている)期間を示している。ハッチングを付けていない「ON」と表示している期間(期間はTonに等しい)は、駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLが供給されているアームスイッチング素子(例えば、駆動信号ULに対応するアームスイッチング素子は下アームスイッチング素子82u)が通流していない(電流が流れていない)期間を示している。
DC/DCコンバータ20の降圧チョッパ制御及び昇圧チョッパ制御のいずれの動作の場合にも、1スイッチング周期2π毎に、同じ相の上アームスイッチング素子81(81u〜81w)及び下アームスイッチング素子82(82u〜82w)にハイレベルの駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLを出力する。また、駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLは、UVW相を交替(ローテーション)して出力する。降圧チョッパ制御では、駆動信号UH、VH、WHにより上アームスイッチング素子81(81u〜81w)を通流させ、昇圧チョッパ制御では、駆動信号UL、VL、WLにより下アームスイッチング素子82(82u〜82w)を通流させる。
この場合、上下アームスイッチング素子81、82間が同時に通流して2次電圧V2が短絡することを防止するために、各駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLは、それぞれデッドタイムdtを挟んでハイレベルの「ON」とするようにしている。すなわち、デッドタイムdtを挟んで、いわゆる同期スイッチングを行っている。
降圧チョッパ制御では、まず、駆動信号UHにより上アームスイッチング素子81u(U相)のみが通流している期間には、2次電流I2が上アームスイッチング素子81uを通じてリアクトル90に1次電流I1として流れ、リアクトル90にエネルギが蓄積されるとともに、バッテリ12に充電される。
次に、駆動信号ULのみがハイレベルとなっている期間には、当該下アームスイッチング素子82uは通流せず、ダイオード84u、84v、84wが導通してリアクトル90に蓄積されているエネルギが放出され、バッテリ12に充電される。以下、同様に、V相、W相と繰り返す。
昇圧チョッパ制御では、まず、駆動信号UL(U相)のみがハイレベルとされている期間(ハッチングで示す期間)には、バッテリ12からの1次電流I1によりリアクトル90にエネルギが蓄積される。なお、このとき、2次側平滑コンデンサ96から負荷23に電流が供給されている。
次に、駆動信号VH(V相)のみがハイレベルとされている期間には、当該上アームスイッチング素子81vは通流せず、ダイオード83u、83v、83wが導通してリアクトル90に蓄積されているエネルギが放出され、リアクトル90からの1次電流I1がDC/DCコンバータ20を通過し、2次電流I2として2次側平滑コンデンサ96を充電するとともに、負荷23に供給される。以下、同様にV相、W相と繰り返す。
このように、3相アーム交替駆動動作では、U相アームUAと、V相アームVAと、W相アームWAとが交替してスイッチングする。
この3相アーム交替駆動動作では、上アームスイッチング素子81u、81v、81w及び下アームスイッチング素子82u、82v、82wが同時にオンされることがなく、かつ異なる相アームUA、VA、WAが同時にオンされることがない。したがって、常時、多くても1つのスイッチング素子がオン状態とされるのみである。
[異常検知時制御方法を実施するDC/DCコンバータシステムの構成]
図4は、この実施形態に係る異常検知時制御方法を実施するDC/DCコンバータシステムの構成を示している。DC/DCコンバータシステムには、上位制御部である統括制御部40と、下位制御部であるコンバータ制御部48が含まれる。
統括制御部40は、異常確定処理部202及び制御指令決定処理部(コントロールコマンド決定処理部)204等として動作し、通信インタフェース(通信I/F、通信処理部)206及び通信線38を通じてコンバータ制御部48及び補機17と通信する。
異常確定処理部202は、1次電圧V1に基づき、1次電圧センサ異常確定処理を行い、処理結果の1次電圧センサ異常確定フラグFv1d(1次電圧センサ異常確定時:Fv1d=オン、1次電圧センサ異常未確定時:Fv1d=オフ)を出力するとともに、接続器異常確定処理を行い、処理結果の接続器異常確定フラグFcd(接続器異常確定時:Fcd=オン、接続器異常未確定時:Fcd=オフ)を出力する。
異常確定処理部202には、1次電圧異常検知フラグFv1がオンとなっている時間を異常確定時間Tvdとして計時する1次電圧異常確定タイマ268と、接続器15の異常を確定する際に補機17が動作状態でなく1次電圧V1が下限電圧閾値Vthb(補機17の動作が不可になる電圧値より低い電圧値)以下となっている時間を接続器異常検知時間Tcdとして計時する接続器異常確定タイマ(計時手段)272とを備える。なお、下限電圧閾値Vthbは、統括制御部40が、1次電圧V1がこの値(Vthb)より低い場合には、異常と認識する電圧であり、下限電圧閾値Vtha(Vtha<Vthb)は、1次電圧異常検知部224が、1次電圧センサV1により検出された1次電圧V1がこの値より(Vtha)低い場合には、異常と認識する電圧である。
制御指令決定処理部204は、制御指令CCをコンバータ制御部48に送出する。制御指令CCには、DC/DCコンバータ装置50に1次電圧V1を制御値とする1次電圧制御(V1制御)指令と、2次電圧V2を制御値とする2次電圧制御(V2制御)指令と、オフ(OFF:1次側1Sと2次側2Sとを直結させる)指令と、1次電圧制御の際の1次電圧指令値V1comの送出と、2次電圧制御の際の2次電圧指令値V2comの送出と、コンバータ動作許可フラグFcao(許可時:Fcao=オン、非許可時:Fcao=オフ)の送出等が含まれる。
コンバータ制御部48は、1次電圧制御部(V1制御部)211、2次電圧制御部(V2制御部)212、駆動デューティ100%格納部214、切替器216、ゲート駆動信号発生部220、1次電圧異常検知部(V1異常検知部)224、ゲート遮断判断部226等として機能する他、通信インタフェース(通信I/F、通信処理部)223及び入力インタフェース(入力I/F、入力処理部)225の機能を有する。
1次電圧異常検知部224は、1次電圧V1の異常検知を認知する際に、異常処理用の1次電圧V1xが下限閾値電圧Vtha(Vtha<Vthb)以下となっている時間を異常検知時間Tsdとして計時する異常検知タイマ(計時手段)270と、異常検知時間Tsdが異常継続時間閾値Tthdを超えたときに1次電圧異常検知フラグFv1(異常検知時:Fv1=オン、異常非検知時:Fv1=オフ)及び1次電圧仮異常ゲート遮断フラグFiag{Fiagは、1次電圧V1を検出する1次電圧センサ91が仮に故障(異常)であると推定したときにオン(Fiag=オン)とされ、仮に故障(異常)ではないと推定しているときにはオフ(Fiag=オフ)とされる。}を出力する。
異常処理用の1次電圧V1xは、1次電圧センサ91により検出される1次電圧V1のAD(アナログデジタル)変換値(AD値)である。
ゲート遮断判断部226は、1次電圧仮異常ゲート遮断フラグFiagと後述するコンバータ動作許可フラグFcoaの内容に応じてゲート遮断信号Sgcをゲート駆動信号発生部220に出力する。
ゲート駆動信号発生部220は、ゲート遮断信号Sgcを受領したとき、全てのゲート駆動信号Sgd(Sgd=UH、VH、WH、UL、VL、WL)をオフ状態にする。
図5は、2次電圧制御部212の機能ブロック図を示している。2次電圧制御部212は、制御指令決定処理部204から供給される2次電圧指令値V2comと2次電圧センサ92により検出される2次電圧V2の減算部240により算出される偏差ΔV2をPID制御部(比例積分微分制御部)242で処理したF/B(フィードバック)項を算出する。
2次電圧制御部212は、また、1次電圧センサ91により検出される1次電圧V1と2次電圧指令値V2comとから割算部246により比V1/V2comをF/F(フィードフォワード)項として算出する。
そして、加算部252によりF/B項とF/F項を加算して駆動デューティTon/Tとしてゲート駆動信号発生部220に供給する。ゲート駆動信号発生部220は、この駆動デューティTon/Tに基づき、ゲート駆動信号Sgd(UH、VH、WH、UL、VL、WL)を発生し、DC/DCコンバータ20に供給する。
なお、2次電圧制御部212は、1次電圧異常検知フラグFv1がFv1=オン状態であるときには(1次電圧センサ91の検出値である1次電圧V1を異常と推定したときには)、切替器250を駆動デューティ0%格納部248側に切り替えて、0[%]を読み出し、F/F項とする。この場合、偏差ΔV2のみによる2次電圧V2のF/B項のみによるフィードバック制御が行われる。
通常走行時は、2次電圧制御処理が実行される。この場合、統括制御部40は、燃料電池14の状態、バッテリ12の状態、モータ16の状態、及び補機17の状態の他、各種センサ36からの入力(負荷要求)に基づき決定した燃料電池車両10の総負荷要求量から、燃料電池14が負担すべき燃料電池分担負荷量(要求出力)と、バッテリ12が負担すべきバッテリ分担負荷量(要求出力)と、回生電源が負担すべき回生電源分担負荷量の配分(分担)を調停しながら決定し、FC制御部44、モータ制御部46及びコンバータ制御部48に指令を送出する。
コンバータ制御部48の2次電圧制御部212では、上述したように、2次電圧センサ92により検出される2次電圧V2が、統括制御部40から受領した2次電圧指令値V2comとなるスイッチング素子の駆動デューティTon/Tを算出する。
図6は、1次電圧制御部211の機能ブロック図を示している。1次電圧制御部211は、制御指令決定処理部204から供給される1次電圧指令値V1comと1次電圧センサ91により検出される1次電圧V1の減算部260により算出される偏差ΔV1をPID制御部(比例積分微分制御部)262で処理したF/B(フィードバック)項のみによるフィードバック制御を行う。
この1次電圧制御は、接続器15の異常(開故障)発生時に実行され、1次電圧V1が、補機17が正常動作する電圧に保持される。この1次電圧制御時には、2次電圧V2は制御されないが、燃料電池車両10を燃料電池14により走行させることができる。
C.動作説明
次に、この実施形態に係るDC/DCコンバータシステムにおける異常検知時制御方法の動作を、図7、図8、図9、図10のフローチャート並びに図11、図12のタイムチャートを参照して説明する。
図7は、コンバータ制御部48の1次電圧異常検知部により実行される1次電圧異常検知処理に係るフローを示している。
図8は、コンバータ制御部48のゲート遮断判断部226により実行されるゲート遮断判断処理に係るフローを示している。
図9は、統括制御部40の制御指令決定処理部204により実行される制御指令決定処理に係るフローを示している。
図10は、統括制御部40の異常確定処理部202により実行される接続器15の開故障確定処理及び1次電圧センサ91の検出異常(1次電圧センサ91の故障)確定処理に係るフローを示している。
図11は、1次電圧異常発生時(1次電圧センサ91の故障発生時)の検知処理に係るタイムチャートを示している。
図12は、接続器15の開故障発生時の検知処理に係るタイムチャートを示している。
図11の1次電圧センサ91の故障発生時のタイムチャートについて概括的に説明する。時点t1で1次電圧V1xが下限電圧閾値Vthaより低下すると、その時点で異常検知タイマ270での異常検知時間Tsdの計時を開始し、時点t2で異常検知時間Tsdが異常継続時間閾値Tthdになったとき、ゲート遮断信号Sgcをオン、1次電圧異常検知フラグFv1をオン、1次電圧仮異常ケート遮断フラグFiagをオンにする(時点t2)。統括制御部40では、時点t2で1次電圧異常確定タイマ268により1次電圧異常確定時間Tvdの計時を開始する。時点t3で、統括制御部40は、コンバータ動作許可フラグFcoaをオフ(非許可)にする。時点t2〜t4間で、1次電圧センサ91の異常(電圧検出異常)又は接続器15の異常(開故障)を判断する。時点t4で、1次電圧異常確定時間Tvdが1次電圧センサ異常継続時間閾値Tthcになったとき、1次電圧センサ91の異常(故障)を確定し(1次電圧センサ異常確定フラグFv1dをオンにする。)、コンバータ動作許可フラグFcoaをオン(許可)にする。この場合、1次電圧センサ91の異常が原因で1次電圧V1が低下したとみなし、時点t4以降ではV2制御を行う。
図12の接続器15の開故障発生時のタイムチャートについて概括的に説明する。
時点t11で、1次電圧V1が、下限電圧閾値Vthbより低下すると、その時点で1次電圧低下タイマ274で1次電圧低下時間Tlvの計時を開始し、時点t12で1次電圧低下時間Tlvが異常継続時間閾値Tthaになったとき、コンバータ動作許可フラグFcoaをオフ(非許可)にし、さらに、ゲート遮断信号Sgcをオンにする。時点t11〜t13間で、1次電圧センサ91の異常(電圧検出異常)又は接続器15の異常(開故障)を判断する。時点t13で、接続器異常検知時間Tcdが接続器異常継続時間閾値Tthbになったとき、接続器15の異常(開故障)を確定し(接続器異常確定フラグFcdをオンにする。)、コンバータ動作許可フラグFcoaをオン(許可)にする。この場合、接続器15が開放になっているので、補機17を動作させるために、時点t13以降では、V1制御を行う。
次に、図7のフローチャートを参照して、コンバータ制御部48の異常検知処理について説明する。
図7のステップS41において、コンバータ制御部48の1次電圧異常検知部224は、1次電圧異常検知フラグFv1がオンであるかどうかを確認し、最初はオンではないのでステップS42において、1次電圧V1xが下限電圧閾値Vtha以下であるかどうかを判断する。
1次電圧V1xが下限電圧閾値Vthaを上回る値であった場合には、異常確定処理部202は、1次電圧異常検知フラグFv1もオフであったことも考慮し(ステップS41:NO)、1次電圧センサ91を正常とみなし、ステップS43において、異常検知タイマ270の異常検知時間Tsdをゼロ値にリセットする。
一方、ステップS42において、1次電圧V1xが下限電圧閾値Vthaより低い値であった場合には(図11の時点t1)、ステップS44において、異常検知時間Tsdが異常継続時間閾値Tthd以上(Tsd≧Tthd)であるかどうかを判断し、Tsd<Tthdであった場合には、ステップS45において、異常検知時間Tsdを単位時間だけ増加させる(Tsd←Tsd+1)。
ステップS44において、異常検知時間Tsdが異常継続時間閾値Tthd以上(Tsd≧Tthd)となった場合には、ステップS46において、1次電圧異常検知フラグFv1をオンにする(Fv1=オン、図11の時点t2)。
次いで、ステップS47において、接続器異常確定フラグFcdがオンになっているかどうかを判断し、最初はオンになっていないので、ステップS48において、1次電圧センサ異常確定フラグFv1dがオンになっているかどうかを判断し、最初はオンになっていないので、ステップS49において、1次電圧仮異常ゲートフラグFiagをオンにする(図11の時点t2)。
ステップS47において、接続器異常確定フラグFcdがオンになっている場合には、ステップS50において、1次電圧仮異常ゲートフラグFiagがオンになっているかどうかを判断する。
ステップS47において、接続器異常確定フラグFcdがオンになっていて、ステップS50において、1次電圧仮異常ゲートフラグFiagがオンになっている場合には、ステップS51において、1次電圧仮異常ゲート遮断フラグFiagをオフにするとともに、1次電圧異常検知フラグFv1をオフにする。
ステップS47において、接続器異常確定フラグFcdがオフになっていて、ステップS48において、1次電圧センサ異常確定フラグFv1dがオンになっている場合には、さらにステップS52において、1次電圧仮異常ゲートフラグFiagがオンになっているかどうかを判断し、オンになっている場合には、ステップS53において、1次電圧仮異常ゲートフラグFiagをオフにする(図11の時点t4)。
図8のステップS61の判断において、ゲート遮断判断部226は、コンバータ動作許可フラグFcoaがオン(=許可)かつ1次電圧仮異常ゲート遮断フラグFiagがオフの場合には、DC/DCコンバータ20の動作を許可とするため、ステップS62において、ゲート遮断信号Sgcをオフにする。また、ステップS61の判断において、コンバータ動作許可フラグがオフ(=非許可)又は1次電圧仮異常ゲート遮断フラグFiagがオンである場合には、DC/DCコンバータ20の動作を非許可にするため、ステップS63においてゲート遮断信号Sgcをオンにする。
次に、図10のステップS21において、異常確定処理部202は、1次電圧センサ異常確定フラグFv1d及び接続器異常確定フラグFcdがともにオフになっているかどうかを確認する。
1次電圧センサ異常確定フラグFv1d及び接続器異常確定フラグFcdがともにオフになっている場合には、ステップS22において、異常確定処理部202は、補機17が動作状態ではなく、かつ1次電圧V1が下限電圧閾値Vthb以下(V1≦Vthb)であるかどうかを判断する。
補機17が動作状態であるか、1次電圧V1が下限電圧閾値Vthbを上回る値である場合には、接続器15は閉じていて正常であると判断し、ステップS23において、異常検知タイマ270の接続器異常検知時間Tcdをゼロ値にリセットする。
次いで、ステップS24において、1次電圧異常検知フラグFv1がオンになっているかどうかを判断し、オフになっている場合には、ステップS25において、1次電圧異常確定タイマ268の異常確定時間Tvdをゼロ値にリセットする。
ステップS24において、1次電圧異常検知フラグFv1がオンになっている場合には、ステップS26において、異常確定時間Tvdが異常継続時間閾値Tthc以上になったかどうかを判断し、なっていない場合には、ステップS27において、1次電圧異常確定時間Tvdを単位時間だけ増加させる(Tvd←Tvd+1)。
ステップS26において、異常確定時間Tvdが異常継続時間閾値Tthc以上になったと判断した場合、1次電圧センサ91が異常(故障)であると判断し、ステップS28において、1次電圧センサ異常確定フラグFv1dをオンにし、1次電圧センサ91の異常(故障)を確定する。
上述したステップS22において、異常確定処理部202は、補機17が動作状態ではなく、かつ1次電圧V1が下限電圧閾値Vthb以下(V1≦Vthb)である場合には、ステップS28において、接続器異常確定タイマ272で計時している接続器異常検知時間Tcdが接続器異常継続時間閾値Tthb以上(Tcd≧Tthb)となっているかどうかを判断し、なっていない場合には、ステップS29において、接続器異常検知時間Tcdを単位時間だけ増加させる(Tcd←Tcd+1)。
ステップS28において、接続器異常確定タイマ272で計時している接続器異常検知時間Tcdが接続器異常継続時間閾値Tthb以上となった場合には、ステップS30において、接続器異常確定フラグFcdをオンにする(Fcd=オン)。これにより、接続器15の異常(開故障)が確定する。
次に、図9のステップS1において、制御指令決定処理部204は、異常処理用の1次電圧V1が下限電圧閾値Vthb以下かどうかを判断する。
ステップS1において、V1>Vthbである場合には、1次電圧センサ91は正常と判定し、ステップS2において、異常確定処理部202は、1次電圧低下タイマ274の1次電圧低下時間Tlv(計時値)を0値にする。
次いで、ステップS3において、接続器異常確定フラグFcdがオンになっているかどうかを判断し、オフになっている場合には、1次電圧センサ91が正常であることも考慮して、ステップS4において、制御指令CCをV2制御とし(CC←V2制御)、かつコンバータ動作許可フラグFcoaを許可(Fcoa=オン)としてゲート遮断判断部226に送出する。
なお、ステップS3において、接続器異常確定フラグFcdがオンになっている場合には、1次電圧センサ91が正常であることを考慮して、ステップS5において、制御指令CCをV1制御とし(CC←V1制御)、かつコンバータ動作許可フラグFcoaを許可(Fcoa=オン)としてゲート遮断判断部226に送出する。
ステップS1の異常確定処理部202による判断において、V1≦Vthbである場合には、1次電圧低下タイマ274による1次電圧低下時間Tlvの計時を開始させ(継続させ)、ステップS6において1次電圧低下時間Tlvが1次電圧センサ異常継続時間閾値Ttha以上となったかどうかを判断する(Tlv≧Ttha)。
ステップS6の判断が否定的である場合には、ステップS7において、1次電圧低下時間Tlvの計時時間を単位時間だけ増加させる(Tlv←Tlv+1)。
ステップS6において、1次電圧低下時間Tlvが異常継続時間閾値Ttha以上になった場合には、ステップS8において、異常確定処理部202は、1次電圧センサ異常確定フラグFv1dがオンになっているか(確定しているか)どうかを判断し、1次電圧センサ異常確定フラグFvld=オンになっていた場合には、1次電圧V1が低下している原因が1次電圧センサ91の異常(故障)によるものと推定して、ステップS4での2次電圧制御を開始する(図11の時点t4)。
ステップS8において、1次電圧センサ異常確定フラグFv1dがオンになっていなかった場合(Fv1d=オフ)には、ステップS9において、接続器異常確定フラグFcdがオンになっているか(確定しているか)どうかを判断し、接続器異常確定フラグFcdがオンになっている場合には、1次電圧低下の原因が接続器15の開故障異常であるものと判断して、ステップS10において、制御指令決定処理部204は、制御指令CCとしてV1制御指令と1次電圧指令値V1comを1次電圧制御部211に送出し、かつコンバータ動作許可フラグFcoaを許可(Fcoa=オン)としてゲート遮断判断部226に送出する。ゲート遮断判断部226は、ゲート遮断信号Sgcをオフにしてゲート駆動信号発生部220に送出する。
この場合、図6に示した1次電圧制御部211により1次電圧フィードバック制御による駆動デューティによりゲート駆動信号発生部220からゲート駆動信号Sgdが発生され、DC/DCコンバータ20は、1次電圧指令値V1comを制御値とするV1制御で動作する(図12の時点t13)。したがって、接続器15が開故障を起こした場合においても、1次側1Sの1次電圧V1が1次電圧指令値V1comに保持されるので、補機17は正常動作する。
ステップS9において、接続器異常確定フラグFcdがオンになっていない場合には、ステップS11において、制御指令決定処理部204は、制御指令CCをオフとして切替器216に送出するとともに、コンバータ動作許可フラグFcoaをオフにしてゲート遮断判断部226に送出する。ゲート遮断判断部226は、ゲート遮断信号Sgcをオンにしてゲート駆動信号発生部220に送出する。
以上説明したように上述した実施形態に係るDC/DCコンバータシステムは、第1電力装置としての高圧のバッテリ12から接続器である接続器15を通じてDC/DCコンバータ20の1次側1Sに接続され、DC/DCコンバータ20の2次側2Sが第2電力装置としての燃料電池14に接続されるDC/DCコンバータシステムにおいて、1次側1Sに接続され1次電圧V1を検出する1次電圧センサ91と、2次側2Sに接続され2次電圧V2を検出する2次電圧センサ92と、1次電圧センサ91により検出された1次電圧V1が、異常と判定する下限閾値Vthbより低下したときに、接続器15の異常(開故障)か1次電圧V1を検出する1次電圧センサ91の異常かを判別し、判別結果に応じて1次電圧V1及び(又は)2次電圧V2に基づきDC/DCコンバータ20を制御する制御部としてのコンバータ制御部48と統括制御部40と、を備える。
このように、1次電圧V1が異常に低下したときに、バッテリ12とDC/DCコンバータ20とを接続する接続器15の異常(開故障)か、1次電圧V1を検出する1次電圧センサ91の異常かを判別し、判別結果に応じてDC/DCコンバータ20を制御するようにしているので、DC/DCコンバータ20をより適切に制御することができる。
なお、1次電圧センサ91の検出異常であると判別したときには、2次電圧V2に基づきDC/DCコンバータ20を制御するので、燃料電池車両10の制御に支障とはならない。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…燃料電池車両 11…燃料電池システム
12…バッテリ 14…燃料電池
15…接続器 16…モータ
20…DC/DCコンバータ 40…統括制御部
48…コンバータ制御部 91…1次電圧センサ

Claims (5)

  1. 第1電力装置が接続器を通じて補機に接続されると共に、DC/DCコンバータの1次側に接続され、前記DC/DCコンバータの2次側が第2電力装置及び負荷に接続されるDC/DCコンバータシステムにおいて、
    前記1次側に接続され、1次電圧を検出する1次電圧センサと、
    前記2次側に接続され、2次電圧を検出する2次電圧センサと、
    制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    通常時には、前記2次電圧センサにより検出される2次電圧検出値が、2次電圧指令値となるよう前記DC/DCコンバータを制御し、前記1次電圧センサにより検出された1次電圧検出値が、異常と判定する下限閾値より低下したときに、前記接続器の開故障異常か前記1次電圧検出値を検出する前記1次電圧センサの異常かを判別し、前記接続器の開故障異常と判別したときには、前記1次電圧センサにより検出される前記1次電圧検出値が、前記補機が正常動作する1次電圧指令値となるよう前記DC/DCコンバータを制御する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータシステム。
  2. 請求項1記載のDC/DCコンバータシステムにおいて、
    前記制御部は、
    前記1次電圧センサにより検出された前記1次電圧検出値が、異常と判定する前記下限閾値より低下したときに、前記接続器の開故障異常か前記1次電圧検出値を検出する前記1次電圧センサの異常かを判別するとき、前記DC/DCコンバータの動作を非許可とする
    ことを特徴とするDC/DCコンバータシステム。
  3. 請求項1又は2記載のDC/DCコンバータシステムにおいて
    記下限閾値は、前記補機の動作が不可になる電圧値より低い電圧値に設定される
    ことを特徴とするDC/DCコンバータシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータシステムにおいて、
    前記制御部は、
    前記1次電圧センサの異常であると判別したときには、前記2次電圧センサにより検出される前記2次電圧検出値が、前記2次電圧指令値となるよう前記DC/DCコンバータの制御を継続する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータシステム。
  5. 第1電力装置が接続器を通じて補機に接続されると共に、DC/DCコンバータの1次側に接続され、前記DC/DCコンバータの2次側が第2電力装置及び負荷に接続されるDC/DCコンバータシステムにおける異常検知時制御方法において、
    前記1次側の電圧である1次電圧を検出する過程と、
    前記2次側の電圧である2次電圧を検出する過程と、
    通常時には、2次電圧検出値が、2次電圧指令値となるよう前記DC/DCコンバータを制御し、1次電圧検出値が、異常と判定する下限閾値より低下したときに、前記接続器の開故障異常か電圧検出異常かを判別し、前記接続器の開故障異常と判別したときには、前記1次電圧検出値が、前記補機が正常動作する1次電圧指令値となるよう前記DC/DCコンバータを制御する過程と、
    を有することを特徴とするDC/DCコンバータシステムにおける異常検知時制御方法。
JP2009003582A 2009-01-09 2009-01-09 Dc/dcコンバータシステム及び該システムにおける異常検知時制御方法 Active JP5306834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009003582A JP5306834B2 (ja) 2009-01-09 2009-01-09 Dc/dcコンバータシステム及び該システムにおける異常検知時制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009003582A JP5306834B2 (ja) 2009-01-09 2009-01-09 Dc/dcコンバータシステム及び該システムにおける異常検知時制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010161898A JP2010161898A (ja) 2010-07-22
JP5306834B2 true JP5306834B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=42578646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009003582A Active JP5306834B2 (ja) 2009-01-09 2009-01-09 Dc/dcコンバータシステム及び該システムにおける異常検知時制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5306834B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018123066A1 (ja) * 2016-12-29 2018-07-05 三菱電機株式会社 電力変換装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4225122B2 (ja) * 2003-06-04 2009-02-18 トヨタ自動車株式会社 負荷駆動回路における異常監視装置
JP2006288163A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Toyota Motor Corp 負荷駆動回路における異常監視装置
JP2008013119A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Toyota Motor Corp 車両の動力出力装置およびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010161898A (ja) 2010-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4551942B2 (ja) ハイブリッド直流電源システム、燃料電池車両及び蓄電装置の保護方法
JP4541425B2 (ja) Dc/dcコンバータ装置
JP5058024B2 (ja) Dc/dcコンバータの故障検出方法
US7923861B2 (en) Method of controlling hybrid DC power supply system
JP5064367B2 (ja) Dc/dcコンバータ装置
JP5780107B2 (ja) 蓄電システム及び電流センサ異常を検出する方法
JP5064368B2 (ja) Dc/dcコンバータシステム
JP2010004600A (ja) Dc/dcコンバータ装置、電力システム、燃料電池車両及びdc/dcコンバータ装置の制御部に対する物理値入力方法
JP5188367B2 (ja) Dc/dcコンバータ装置及びその制御方法
JP5226475B2 (ja) Dc/dcコンバータ装置及び該装置の電流センサの故障検知方法
JP2007236132A (ja) 車両用制御装置
JP5900732B2 (ja) 電力供給システム
JP2012060786A (ja) 車両の制御装置および制御方法
JP4805419B2 (ja) ハイブリッド電源車両及びその第1電力装置側での断線時制御方法
JP2005251674A (ja) 燃料電池電源装置
JP5188369B2 (ja) Dc/dcコンバータ装置
JP5188368B2 (ja) Dc/dcコンバータ装置
JP5306834B2 (ja) Dc/dcコンバータシステム及び該システムにおける異常検知時制御方法
JP5226502B2 (ja) 電流センサの地絡判定装置及びその方法
JP2009213219A (ja) 電流異常識別方法、車両用電力システムの動作制御方法
JP2012115018A (ja) 電力制御装置
JP4678697B2 (ja) ハイブリッド電源車両及びその第1電力装置側での断線時制御方法
JP5362393B2 (ja) Dc/dcコンバータ装置
JP5274907B2 (ja) Dc/dcコンバータ装置、ハイブリッド直流電源システム、電気車両及びdc/dcコンバータの制御方法
JP2009247193A (ja) インバータ装置における瞬時電圧低下補償装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5306834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250