JP5900732B2 - 電力供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、負荷装置に対して二次電池や燃料電池といった電源装置から電力を供給する電力供給システムに関する。
このような電力供給システムでは、二次電池や燃料電池といった電源装置から供給される電圧を昇圧して負荷装置に供給するため、コンバータを介在させることが行われている。コンバータは、リアクトルに流れる電流を入り切りすることで昇圧動作を行うように構成されている。より具体的には、昇圧動作は、電流が流れている期間にリアクトルに蓄電された電磁エネルギを電力線側に供給することで行われる。この昇圧動作を的確に行うため、リアクトルに流れる電流を検知するための電流センサが設けられる。下記特許文献1では、その電流センサの異常を検知する手法が開示されている。
特開2011−109851号公報
上記特許文献1に記載の技術では、電流センサの検出値に基づきコンバータの駆動指令を生成することによってコンバータをフィードバック制御している。更に、所定期間の電流センサの検出値に基づいた電流の変化と、所定期間のコンバータの状態に基づいて演算により求められる基準電流の変化とを比較することで電流センサの異常を検出している。
上記特許文献1に記載の技術は、部品追加を行うことなく電流センサの異常を検出する点で優れた技術である。しかしながら、電流センサの異常検出精度を高めるためには、従来の技術のみでは対応できないことを本発明者らは見出した。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、負荷装置に対して二次電池や燃料電池といった電源装置から電力を供給する電力供給システムであって、コンバータのリアクトルを流れる電流を検出するための電流センサの異常をより高い精度で検出することが可能な電力供給システムを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る電力供給システムは、負荷装置に対して電源装置から電力を供給する電力供給システムであって、電源装置と負荷装置との間で電圧変換が可能なように構成されるコンバータと、コンバータの動作を制御すると共にコンバータの異常を判定する制御装置と、を備える。コンバータは、リアクトルと、リアクトルを流れる電流を検知するための電流センサとを有している。制御装置は、リアクトルに電流が流れ続ける連続モードと、リアクトルに電流が断続的に流れる不連続モードとのいずれかによってコンバータの動作を制御し、連続モードの場合に電流センサの異常を判定する第1判定モードと、不連続モードの場合に電流センサの異常を判定する第2判定モードとを選択して電流センサの異常を判定する。
本発明のようにリアクトルに流れる電流を制御して電圧変換を行うコンバータでは、実際にリアクトルに電流が流れ続けその強弱が変動する連続モードと、リアクトルに電流が断続的に流れ瞬間的に電流が流れない場合がある不連続モードとの2つのモードで昇圧制御を行なっている。本発明者らは、この連続モードと不連続モードとで、コンバータの制御におけるフィードバック値や電流の推定値に差が出ることを見出し、それぞれのモードに適した異常判定を行うものとした。具体的には、連続モードの場合に電流センサの異常を判定する第1判定モードと、不連続モードの場合に電流センサの異常を判定する第2判定モードとを選択して電流センサの異常を判定することで、それぞれのモードに適した異常判定を行うことができる。
また本発明に係る電力供給システムでは、コンバータは、リアクトルに流れる電流を入り切りするスイッチを有することも好ましい。その場合制御装置は、スイッチの入り切りの割合であるデューティ比を制御することで、リアクトルに流れる電流を制御するものであって、デューティ比は、少なくとも電流指令値に基づくフィードフォワード項と、電流センサの計測値に基づくフィードバック項とによって定められる。更に制御装置は、連続モードの場合にフィードバック項の絶対値と第1閾値とを比較し、不連続モードの場合にフィードバック項の絶対値と第2閾値とを比較して、電流センサの異常を判定することも好ましい。
本発明者らは、連続モードと不連続モードとで、デューティ比を調整するフィードバック量が異なり、不連続モードの場合により大きなフィードバック量が必要なことを見出した。そこでこの好ましい態様では、連続モードの場合にフィードバック項の絶対値と第1閾値とを比較し、不連続モードの場合にフィードバック項の絶対値と第2閾値とを比較して、電流センサの異常を判定するものとし、モードの違いによるフィードバック量の傾向の差異に的確に対応するものとしている。
また本発明に係る電力供給システムでは、コンバータは、リアクトルに流れる電流を入り切りするスイッチと、昇圧前の電圧を検知するための昇圧前電圧センサと、昇圧後の電圧を検知するための昇圧後電圧センサとを有することも好ましい。この場合制御装置は、スイッチの入り切りの割合であるデューティ比を制御することで、リアクトルに流れる電流を制御するものであって、昇圧前電圧センサ及び昇圧後電圧センサの計測値とデューティ比とに基づいてリアクトルに流れる電流を推測する。更に制御装置は、連続モードの場合に当該推測した電流値と電流センサの計測値との差分値に対して閾値を比較し、不連続モードの場合に当該推測した電流値と電流センサの計測値との差分値に対して閾値を比較して、電流センサの異常を判定することも好ましい。
本発明者らは、連続モードと不連続モードとではリアクトルに流れる電流の態様が異なり、リアクトルに流れる電流の推測値も異なることを見出した。そこでこの好ましい態様では、連続モードの場合に推測した電流値と電流センサの計測値との差分値に対して閾値を比較し、不連続モードの場合に推測した電流値と電流センサの計測値との差分値に対して閾値を比較して、電流センサの異常を判定するものとし、モードの違いによる電流推測値の傾向の差異に的確に対応するものとしている。
本発明によれば、負荷装置に対して二次電池や燃料電池といった電源装置から電力を供給する電力供給システムであって、コンバータのリアクトルを流れる電流を検出するための電流センサの異常をより高い精度で検出することが可能な電力供給システムを提供することができる。
本発明の一実施形態である電力供給システムであって、燃料電池車両に搭載される燃料電池システムの構成を示す図である。 図1に示すコンバータの構成を示す図である。 図2に示す電流センサの異常を判定する一例を示すフローチャートである。 連続モードにおいてリアクトルに流れる電流の状態を示す図である。 不連続モードにおいてリアクトルに流れる電流の状態を示す図である。 図2に示す電流センサの異常を判定する一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
最初に、本発明の一実施形態である電力供給システムであって、燃料電池車両に搭載される燃料電池システム11について図1を参照しながら説明する。図1は燃料電池車両の車載電源システムとして機能する燃料電池システム11のシステム構成を示す図である。
図1に示すように、燃料電池システム11は、反応ガスである酸化ガスと燃料ガスの電気化学反応により電力を発生する燃料電池(電源装置)12を備えている。
燃料電池12は、例えば、高分子電解質形燃料電池であり、多数の単セルを積層したスタック構造となっている。単セルは、イオン交換膜からなる電解質の一方の面に空気極を有し、他方の面に燃料極を有し、さらに空気極および燃料極を両側から挟み込むように一対のセパレータを有する構造となっている。この場合、一方のセパレータの水素ガス流路に水素ガスが供給され、他方のセパレータの酸化ガス流路に酸化ガスである空気が供給され、これらの反応ガスが化学反応することで電力が発生する。
この燃料電池12は、車両を走行させるための駆動モータ(負荷装置)13に接続されており、駆動モータ13へ電力を供給する。
この燃料電池12と駆動モータ13との間には、燃料電池12側から順に、FC昇圧コンバータ14(コンバータ)及び駆動インバータ17が設けられている。
このように、燃料電池システム11では、燃料電池12で発電された電力がFC昇圧コンバータ14で昇圧され、駆動インバータ17を介して駆動モータ13へ給電される。
駆動モータ13は、例えば三相交流モータであり、駆動モータ13が接続された駆動インバータ17は、直流電流を三相交流に変換し、駆動モータ13に供給する。
また、燃料電池システム11は、駆動モータ13へ電力を供給するバッテリ(電源装置)21を備えている。このバッテリ21には、バッテリ昇圧コンバータ23(コンバータ)が接続されている。
このバッテリ21の回路は、燃料電池12の回路におけるFC昇圧コンバータ14と駆動インバータ17との間に接続されており、バッテリ21からの電力が駆動モータ13へ供給可能とされている。
バッテリ昇圧コンバータ23は、直流の電圧変換器であり、バッテリ21から入力された直流電圧を調整して駆動モータ13側へ出力する機能と、燃料電池12または駆動モータ13から入力された直流電圧を調整してバッテリ21に出力する機能と、を有する。このようなバッテリ昇圧コンバータ23の機能により、バッテリ21の充放電が実現される。また、バッテリ昇圧コンバータ23により、燃料電池12の出力電圧が制御される。
バッテリ21は、余剰電力を充電したり補助的に電力を供給したりすることが可能になっている。
さらに、燃料電池システム11は、補機用インバータ25を備えており、この補機用インバータ25は、バッテリ21の回路におけるバッテリ昇圧コンバータ23の下流側に接続されている。補機用インバータ25には、エアコンプレッサ26、水素ポンプ27及び冷却水ポンプ28等の補機が接続されており、これらの補機は、補機用インバータ25からの給電によって駆動可能とされている。
また、燃料電池システム11には、燃料電池12に繋がる回路Aに燃料電池電圧センサ31が設けられ、バッテリ21に繋がる回路Bにバッテリ電圧センサ32が設けられている。そして、燃料電池電圧センサ31では、燃料電池12の電圧が測定され、バッテリ電圧センサ32では、バッテリ21の電圧が測定される。
さらに、燃料電池システム11には、FC昇圧コンバータ14、駆動インバータ17及びバッテリ昇圧コンバータ23に接続された同一の回路Cに、燃料電池出力電圧センサ33、駆動インバータ入力電圧センサ34及びバッテリ出力電圧センサ35が設けられている。燃料電池出力電圧センサ33は、回路CにおけるFC昇圧コンバータ14の近傍に設けられ、駆動インバータ入力電圧センサ34は、回路Cにおける駆動インバータ17の近傍に設けられ、バッテリ出力電圧センサ35は、回路Cにおけるバッテリ昇圧コンバータ23の近傍に設けられている。
また、燃料電池システム11は、ECU(制御装置)41を備えている。このECU41には、燃料電池電圧センサ31、バッテリ電圧センサ32、燃料電池出力電圧センサ33、駆動インバータ入力電圧センサ34及びバッテリ出力電圧センサ35の信号線が接続されており、これらの電圧センサ31〜35の測定信号がECU41に送信される。そして、ECU41は、これらの電圧センサ31〜35の測定値に基づいて、燃料電池システム11を制御する。
ここで、燃料電池出力電圧センサ33、駆動インバータ入力電圧センサ34及びバッテリ出力電圧センサ35は、同一の回路Cに設けられているため、同電位となるが、FC昇圧コンバータ14、駆動インバータ17及びバッテリ昇圧コンバータ23が離れた位置に配置されていると、これらの間の配線インダクタンス等の影響で、必ずしも同電位とはならない。したがって、ECU41は、回路C内において、FC昇圧コンバータ14、駆動インバータ17及びバッテリ昇圧コンバータ23の近傍に設けた燃料電池出力電圧センサ33、駆動インバータ入力電圧センサ34及びバッテリ出力電圧センサ35の測定値に基づいて、燃料電池システム11を高精度に制御することができる。
続いて、FC昇圧コンバータ14及びバッテリ昇圧コンバータ23の構成について図2を参照しながら説明する。図2は、図1に示すFC昇圧コンバータ14及びバッテリ昇圧コンバータ23の構成を示す図である。FC昇圧コンバータ14及びバッテリ昇圧コンバータ23は、4相構成のコンバータであって、U相のリアクトルLUと、V相のリアクトルLVと、W相のリアクトルLWと、X相のリアクトルLXとを備えている。
U相のリアクトルLUに対応するダイオード及びスイッチング素子として、ダイオードD1U及びスイッチング素子QUが配置されている。ダイオードD1U及びスイッチング素子QUは電力線と接地線との間に直列に配置されている。
同様に、V相のリアクトルLVに対応するダイオード及びスイッチング素子として、ダイオードD1V及びスイッチング素子QVが配置されている。ダイオードD1V及びスイッチング素子QVは電力線と接地線との間に直列に配置されている。
同様に、W相のリアクトルLWに対応するダイオード及びスイッチング素子として、ダイオードD1W及びスイッチング素子QWが配置されている。ダイオードD1W及びスイッチング素子QWは電力線と接地線との間に直列に配置されている。
同様に、X相のリアクトルLXに対応するダイオード及びスイッチング素子として、ダイオードD1X及びスイッチング素子QXが配置されている。ダイオードD1X及びスイッチング素子QXは電力線と接地線との間に直列に配置されている。
本実施形態の場合、スイッチング素子QU,QV,QW,QXは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が用いられているが、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタあるいは、電力用バイポーラトランジスタを用いることができる。各スイッチング素子QU,QV,QW,QXに対しては、逆並列ダイオードD2U,D2V,D2W,D2Xが配置されている。
リアクトルLUに流れる電流を測定するため、リアクトルLUと直列に電流センサSLUが配置されている。同様に、リアクトルLVに流れる電流を測定する電流センサとして電流センサSLVが、リアクトルLWに流れる電流を測定する電流センサとして電流センサSLWが、リアクトルLXに流れる電流を測定する電流センサとして電流センサSLXが、それぞれ配置されている。
FC昇圧コンバータ14及びバッテリ昇圧コンバータ23は更に、平滑コンデンサCと、昇圧後電圧センサとして機能する電圧センサShとを備えている。本実施形態の場合、昇圧前電圧センサとしては、電圧センサ31,32が配置されている。平滑コンデンサCは、電力線と接地線との間の電圧変動を低減するように、電力線と接地線との間に設けられている。
続いて、電流センサSLU,SLV,SLW,SLXの異常を判定するフローについて、図3,4,5を参照しながら説明する。図3は、図2に示す電流センサの異常を判定する一例を示すフローチャートである。尚、特に明示しない限り、図3に示すフローチャートの判断主体はECU41である。図4は、連続モードにおいてリアクトルに流れる電流の状態を示す図である。図5は、不連続モードにおいてリアクトルに流れる電流の状態を示す図である。
ステップS001では、連続モードであるか否かを判断する。ECU41は、FC昇圧コンバータ14及びバッテリ昇圧コンバータ23を構成するリアクトルLU,LV,LW,LXに対応するスイッチング素子QU,QV,QW,QXをON/OFFするタイミングをデューティ比として設定し、そのデューティ比に基づいてスイッチング素子QU,QV,QW,QXをON/OFFしてリアクトルLU,LV,LW,LXに流れる電流を制御する。
スイッチング素子QU,QV,QW,QXを開いてOFFにしても、即座にリアクトルLU,LV,LW,LXに流れる電流が0になるとは限らず、図4に示すように、電流が0になる前にスイッチング素子QU,QV,QW,QXが閉じられてONになる場合もある。図4に示すモードを連続モードと称する。
一方、スイッチング素子QU,QV,QW,QXが閉じられてONになっている時間が相対的に短い場合、図5に示すように、リアクトルLU,LV,LW,LXに流れる電流が0になる場合がある。図5に示すモードを不連続モードと称する。
ステップS001の判断において、連続モードであると判断されればステップS002の処理に進み、不連続モードであると判断されればステップS003の処理に進む。
ステップS002では、下記式(A)によって求められる電流推定値と、電流センサSLU,SLV,SLW,SLXそれぞれによって計測される電流計測値との差分の絶対値が、閾値を超えたか否かを判断する(第1判定モード)。
Figure 0005900732
上記式(A)において、D=f・Δtである。上記式(A)は、下記式(A1)と式(A2)とを電流Iについて解くことで求められる。
Figure 0005900732
Figure 0005900732
式(A1)は、スイッチング素子QU,QV,QW,QXが閉じられてONになっている間の電流を推測する式である。式(A2)は、スイッチング素子QU,QV,QW,QXが開かれてOFFになっている間の電流を推測する式である。VLは、燃料電池12の出力電圧である電圧センサ31の計測値またはバッテリ21の出力電圧である電圧センサ31の計測値を示している。VHは、昇圧後の電圧である電圧センサShの計測値を示している。Lは、各リアクトルLU,LV,LW,LXのL値を示している。Iは、平均電流を示している。Rsは、スイッチング素子QU,QV,QW,QXがONされた場合の抵抗値を示している。Rdは、ダイオードD1U,D1V,D1W,D1Xの抵抗値を示している。Δtは、デューティのON時間を示し、Δiは、そのON時間における電流上昇値を示している。fは、キャリア周波数を示している。
ステップS002の判断において、電流推定値と電流計測値との差分の絶対値が閾値を超えていれば、ステップS004の処理に進み、超えていなければステップS005の処理に進む。
ステップS003では、下記式(B)によって求められる電流推定値と、電流センサSLU,SLV,SLW,SLXそれぞれによって計測される電流計測値との差分の絶対値が、閾値を超えたか否かを判断する(第2判定モード)。
Figure 0005900732
ステップS003の判断において、電流推定値と電流計測値との差分の絶対値が閾値を超えていれば、ステップS004の処理に進み、超えていなければステップS005の処理に進む。
ステップS004では、異常カウンタをカウントアップする。ステップS005では、異常カウンタをクリアする。ステップS004及びステップS005に続くステップS006では、異常カウンタのカウンタ値が、閾値を超えているか判断する。異常カウンタのカウンタ値が閾値を超えていればステップS007の処理に進み、異常カウンタのカウンタ値が閾値を超えていなければステップS001の処理に戻る。
ステップS007では、電流センサの異常が起きていると判断された相を停止する。具体的には、その相に対応するスイッチング素子が閉じてONにならないように制御する。尚、上述した異常判定フローでは、デューティから電流値を推定し、実際の電流計測値と比較することで電流センサの異常有無を判定したけれども、電流計測値からデューティを推定し、実際のデューティとの偏差が閾値を超えている場合に異常であると判断することも可能である。
続いて、電流センサSLU,SLV,SLW,SLXの異常を判定するフローの別例について、図6を参照しながら説明する。図6は、図2に示す電流センサの異常を判定する一例を示すフローチャートである。尚、特に明示しない限り、図6に示すフローチャートの判断主体はECU41である。
ステップS011では、連続モードであるか否かを判断する。ECU41は、FC昇圧コンバータ14及びバッテリ昇圧コンバータ23を構成するリアクトルLU,LV,LW,LXに対応するスイッチング素子QU,QV,QW,QXをON/OFFするタイミングをデューティ比として設定し、そのデューティ比に基づいてスイッチング素子QU,QV,QW,QXをON/OFFしてリアクトルLU,LV,LW,LXに流れる電流を制御する。
ステップS011の判断において、連続モードであると判断されればステップS012の処理に進み、不連続モードであると判断されればステップS013の処理に進む。連続モード(図4参照)及び不連続モード(図5参照)について既に説明したので、ここでの説明を省略する。
ステップS012では、電流フィードバック量の絶対値が、閾値を超えたか否かを判断する(第1判定モード)。FC昇圧コンバータ14及びバッテリ昇圧コンバータ23は、ECU41からCAN通信でFC電流指令値を受信し、FC昇圧コンバータ14及びバッテリ昇圧コンバータ23のコントローラがこれに追従すべくデューティを制御する。デューティは、フィードフォワード項とフィードバック項との和である。フィードフォワード項は、電流指令値や電圧センサ31,32や電圧センサShの検出値から計算される値をとる。従って、フィードフォワード項は、電圧センサ31,32や電圧センサShのセンサ誤差を含む。この誤差や、リアクトルLU,LV,LW,LXのL値ばらつきや、スイッチング素子QU,QV,QW,QXのON/OFF遅延や、電流センサSLU,SLV,SLW,SLXの誤差を補正するため、フィードバック項が導入されている。
このフィードバック項のばらつきが正常な範囲で最大に重なった場合に必要となる電流フィードバック量を閾値として設定する。本実施形態の場合、連続モードにおける閾値をCcとし、不連続モードにおける閾値をCdとしている。総じて連続モード時よりも不連続モード時の方が大きなフィードバック量を必要とするので、双方のモードで用いる閾値を異ならせることが好ましい。
ステップS012では、電流フィードバック量の絶対値が閾値Ccを超えたか判断する。ステップS012の判断において、電流フィードバック量の絶対値が閾値Ccを超えていれば、ステップS014の処理に進み、超えていなければステップS015の処理に進む。
ステップS013では、電流フィードバック量の絶対値が閾値Cdを超えたか判断する。ステップS013の判断において、電流フィードバック量の絶対値が閾値Cdを超えていれば、ステップS014の処理に進み、超えていなければステップS015の処理に進む。
ステップS014では、異常カウンタをカウントアップする。ステップS015では、異常カウンタをクリアする。ステップS014及びステップS015に続くステップS016では、異常カウンタのカウンタ値が、閾値を超えているか判断する。異常カウンタのカウンタ値が閾値を超えていればステップS017の処理に進み、異常カウンタのカウンタ値が閾値を超えていなければステップS011の処理に戻る。
ステップS017では、電流センサの異常が起きていると判断された相を停止する。具体的には、その相に対応するスイッチング素子が閉じてONにならないように制御する。
C:平滑コンデンサ
D1U,D1V,D1W,D1X:ダイオード
D2U,D2V,D2W,D2X:逆並列ダイオード
LU,LV,LW,LX:リアクトル
QU,QV,QW,QX:スイッチング素子
Sh:電圧センサ
SLU,SLV,SLW,SLX:電流センサ
11:燃料電池システム
12:燃料電池
13:駆動モータ
14:昇圧コンバータ
17:駆動インバータ
21:バッテリ
23:バッテリ昇圧コンバータ
25:補機用インバータ
26:エアコンプレッサ
27:水素ポンプ
28:冷却水ポンプ
31:燃料電池電圧センサ
32:バッテリ電圧センサ
33:燃料電池出力電圧センサ
34:駆動インバータ入力電圧センサ
35:バッテリ出力電圧センサ

Claims (2)

  1. 負荷装置に対して電源装置から電力を供給する電力供給システムであって、
    前記電源装置と前記負荷装置との間で電圧変換が可能なように構成されるコンバータと、
    前記コンバータの動作を制御すると共に前記コンバータの異常を判定する制御装置と、を備え、
    前記コンバータは、リアクトルと、前記リアクトルを流れる電流を検知するための電流センサとを有し、
    前記制御装置は、
    前記リアクトルに電流が流れ続ける連続モードと、前記リアクトルに電流が断続的に流れる不連続モードとのいずれかによって前記コンバータの動作を制御し、
    前記連続モードの場合に前記電流センサの異常を判定する第1判定モードと、前記不連続モードの場合に前記電流センサの異常を判定する第2判定モードとを選択して前記電流センサの異常を判定し、
    前記コンバータは、前記リアクトルに流れる電流を入り切りするスイッチを有し、
    前記制御装置は、
    前記スイッチの入り切りの割合であるデューティ比を制御することで、前記リアクトルに流れる電流を制御するものであって、前記デューティ比は、少なくとも電流指令値に基づくフィードフォワード項と、前記電流センサの計測値に基づくフィードバック項とによって定められ、
    前記フィードバック項は、リアクトルのL値のばらつき、前記スイッチの入り切りの遅延、又は前記電流センサの誤差を含み、
    前記フィードバック項のばらつきが正常な範囲で最大に重なった場合に必要となる電流フィードバック量を第1閾値として設定し、
    前記連続モードの場合に前記フィードバック項の絶対値と前記第1閾値とを比較し、前記不連続モードの場合に前記フィードバック項の絶対値と前記第1閾値より大きい第2閾値とを比較して、前記電流センサの異常を判定することを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記コンバータは、前記リアクトルに流れる電流を入り切りするスイッチと、昇圧前の電圧を検知するための昇圧前電圧センサと、昇圧後の電圧を検知するための昇圧後電圧センサとを有し、
    前記制御装置は、
    前記スイッチの入り切りの割合であるデューティ比を制御することで、前記リアクトルに流れる電流を制御するものであって、前記昇圧前電圧センサ及び前記昇圧後電圧センサの計測値と前記デューティ比とに基づいて前記リアクトルに流れる電流を推測し、
    前記連続モードの場合に当該推測した電流値と前記電流センサの計測値との差分値に対して閾値を比較し、前記不連続モードの場合に当該推測した電流値と前記電流センサの計測値との差分値に対して閾値を比較して、前記電流センサの異常を判定することを特徴とする請求項1に記載の電力供給システム。
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