JP4225122B2 - 負荷駆動回路における異常監視装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載された負荷を駆動する電気回路に関し、特に、その負荷駆動回路におけるセンサの異常を監視する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電動パワーステアリングや電動エアコンなど自動車搭載機器の電動化、大容量化に対応するため、従来の14V系電源に42V系電源を加えた42V自動車電源システムが提案されている。42V系電源では電圧が従来の14V系の3倍となるため、電流が3分の1で済み、損失の低減、ハーネスの軽量化が図れる。また、大容量負荷への対応も容易になる。バッテリの容量も従来より大きくなり、将来的には現状の鉛蓄電池に代わってニッケル水素電池やリチウムイオン電池などが適用される可能性もある。
【0003】
しかしながら、ランプ類などは42V化すると寿命が短くなるなどのデメリットが生じるため、従来の14V系もそのまま残す必要がある。そこで、最近、42V系の主バッテリと14V系の副バッテリを両方備えるとともに、DC/DCコンバータを備えて、電圧を昇降圧できるような電源システムが提案されている。なお、14V系のバッテリとは、充電電圧が14Vで、放電電圧が12Vのバッテリをいう。また、42V系のバッテリとは、充電電圧が42Vで、放電電圧が36Vのバッテリをいう。
【0004】
また、このような電源システムに限らず、エンジンの駆動力をモータでアシストするハイブリッド車両において、低電圧のバッテリからDC/DCコンバータで昇圧してモータのインバータに電力を供給する場合もある。この場合に、車両を駆動させるためのモータへの供給電流を低くしてハーネスの軽量化を図るため、また車両を駆動させるために高い駆動力を得るために、駆動用モータの定格電圧は高いことが多い。一方、車両に搭載されるバッテリの電圧を高めるためには、1.2V程度のバッテリセルを多数直列に接続しなければならない。多数直列に接続してもモータの定格電圧にならない場合、バッテリの電圧をDC/DCコンバータで昇圧してインバータを経由させてモータに供給することになる。
【0005】
このように、車両に搭載された電気回路において、バッテリの電圧を昇降圧させる必要があり、このような場合、DC/DCコンバータが用いられる。特開平8−214592号公報(特許文献1)は、モータの駆動、回生制動およびバッテリの充電を簡単な構成で実現することができるとともに、バッテリのリフレッシュをも行なわせることができるモータの駆動装置を開示する。このモータの駆動装置は、フライホイールダイオードを有する2個のスイッチング素子を直列に接続してなるアームを1つ以上有し、入力端子がバッテリに接続され、出力端子がモータに接続されて、スイッチング素子のオンオフによりモータを通電制御する駆動回路と、この駆動回路に並列に接続されフライホイールダイオードを有する2個のスイッチング素子を直列に接続してなるチョッパ回路と、このチョッパ回路の中性点とバッテリとの間に接続された直流側リアクトルと、 駆動回路及びチョッパ回路のスイッチング素子をオンオフ制御するように設けられ、チョッパ回路を、バッテリから駆動回路に電力を供給するときには昇圧用チョッパとして作用可能とし、駆動回路からバッテリに電力を供給するときには降圧用チョッパとして作用可能とする制御回路とを備える。特に、制御回路は、モータ出力が低いときには駆動回路にバッテリの基準電圧を供給し、モータ出力が高いときにはチョッパ回路を昇圧用チョッパとして作用させるように制御する。
【0006】
この特許文献1に開示されたモータの駆動装置によると、バッテリから駆動回路を介してモータに電力を供給するときには、チョッパ回路を昇圧用チョッパとして作用可能であるので、バッテリ電圧よりも高い電圧をモータに印加することが可能になって、モータを定常時よりも高い回転数で駆動させることができる。また、駆動回路からバッテリに電力を供給するときには、チョッパ回路を降圧用チョッパとして作用可能であるので、モータを回生制動する場合もしくはバッテリを外部電源より充電する場合にモータ発電電圧もしくは外部電源電圧がバッテリ電圧よりも高かったとしても、回路素子を破損することなくバッテリに充電することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−214592号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したモータの駆動装置によると、インバータ回路に並行にチョッパ回路を設け、モータの高出力時にはチョッパ回路を昇圧用チョッパとして作用させ、モータの回生時にはチョッパ回路を降圧用チョッパとして作用させているが、このような電圧調整時に電圧センサの異常が発生すると、的確な電圧制御が行なわれず、バッテリ等を劣化させる可能性があった。昇圧時においては、DC/DCコンバータの入力側(昇圧前)の電圧センサと、DC/DCコンバータの出力側(昇圧後)の電圧センサと、バッテリの電圧センサにより検知された電圧値を単に比較したのでは、どの電圧センサが異常であるのかがわからない。
【0009】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、負荷に電力を供給するためにコンバータとバッテリとを有する負荷駆動回路において、各部の電圧を検知するセンサの異常を監視する、負荷駆動回路における異常監視装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る異常監視装置は、昇圧動作または降圧動作の少なくともいずれかの動作を行なうコンバータと、コンバータの入力側に接続されたバッテリとを備え、コンバータから負荷に電力を供給する負荷駆動回路における異常を監視する。この異常監視装置は、バッテリの電圧値を検知するための第1の検知手段と、コンバータの入力側の電圧値を検知するための第2の検知手段と、コンバータの出力側の電圧値を検知するための第3の検知手段と、検知手段により検知された電圧値の差分値を算出するための算出手段と、差分値と予め定められたしきい値とに基づいて、検知手段の異常を監視するための監視手段とを含む。
【0011】
第1の発明によると、たとえば、コンバータが昇圧動作も降圧動作もしていない状態においては、第1の検知手段により検知される電圧値も、第2の検知手段により検知される電圧値も、第3の検知手段により検知される電圧値も、これらの検知手段である3つの電圧センサが全て正常であれば、同じかほぼ同じ電圧値を検知する。そのため差分値はしきい値を超えないが、電圧センサに異常があれば、差分値がしきい値を超えるので、監視手段は、差分値としきい値とを比較することにより検知手段の異常を監視できる。また、コンバータが昇降圧動作中である場合には、第1の検知手段により検知される電圧値も、第2の検知手段により検知される電圧値も、これらの検知手段である2つの電圧センサが両方とも正常であれば、同じかほぼ同じ電圧値を検知する。そのため差分値はしきい値を超えないが、いずれかの電圧センサに異常があれば、差分値がしきい値を超えるので、監視手段は、差分値としきい値と比較することにより検知手段の異常を監視できる。その結果、負荷に電力を供給するためにコンバータとバッテリとを有する負荷駆動回路において、各部の電圧を検知するセンサの異常を監視する異常監視装置を提供することができる。
【0012】
第2の発明に係る異常監視装置においては、第1の発明の構成に加えて、監視手段は、負荷駆動回路上の略等電位の位置において検知手段により検知された電圧値の差分値が、予め定められたしきい値以上であることに基づいて、検知手段の異常を検知するための手段を含む。
【0013】
第2の発明によると、コンバータが昇圧動作も降圧動作もしていない状態において、第1の検知手段、第2の検知手段および第3の検知手段は、負荷駆動回路上の略等電位の位置における電圧値を検知することになる。第1の検知手段、第2の検知手段および第3の検知手段の異常を、監視手段により差分値としきい値とを比較することにより監視できる。すなわち、検知手段が正常であれば差分値がしきい値以上になることがないため、差分値がしきい値以上であると検知手段が異常であると判断できる。また、コンバータが昇降圧動作中である場合には、第1の検知手段および第2の検知手段は、負荷駆動回路上の略等電位における電圧値を検知することになる。第1の検知手段および第2の検知手段の異常を、監視手段により差分値としきい値とを比較することにより監視できる。すなわち、双方の検知手段が正常であれば差分値がしきい値以上になることがないため、差分値がしきい値以上であると検知手段が異常であると判断できる。その結果、負荷駆動回路において、各部の電圧を検知するセンサの異常を監視する異常監視装置を提供することができる。
【0014】
第3の発明に係る異常監視装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、監視手段は、コンバータが昇圧動作および降圧動作していない場合に、第1の検知手段により検知された電圧値と第2の検知手段により検知された電圧値との第1の差分値、第1の検知手段により検知された電圧値と第3の検知手段により検知された電圧値との第2の差分値および第2の検知手段により検知された電圧値と第3の検知手段により検知された電圧値との第3の差分値に基づいて、検知手段の中の異常な検知手段を特定するための手段を含む。
【0015】
第3の発明によると、第1の検知手段、第2の検知手段および第3の検知手段は、負荷駆動回路上の略等電位の位置における電圧値を検知することになる。第1の検知手段、第2の検知手段および第3の検知手段の異常を、監視手段により差分値としきい値とを比較することにより監視できる。すなわち、検知手段が正常であれば差分値がしきい値以上になることがないため、差分値がしきい値以上であると検知手段が異常であると判断できる。このとき、たとえば、3つの差分値の中で最も小さな差分値を算出する際に用いられた2つの検知手段を正常と、他の1つを異常と特定するようにしてもよい。その結果、負荷駆動回路において、各部の電圧を検知するセンサの異常を監視して異常な検知手段を特定することができる異常監視装置を提供することができる。
【0016】
第4の発明に係る異常監視装置は、第1または2の発明の構成に加えて、コンバータが昇降圧作動中に、コンバータによる昇降圧動作を中止するように、コンバータを制御するための制御手段をさらに含む。監視手段は、コンバータが昇降圧動作を中止したことに応じて、第1の検知手段により検知された電圧値と第2の検知手段により検知された電圧値との第1の差分値、第1の検知手段により検知された電圧値と第3の検知手段により検知された電圧値との第2の差分値および第2の検知手段により検知された電圧値と第3の検知手段により検知された電圧値との第3の差分値に基づいて、検知手段の中の異常な検知手段を特定するための手段を含む。
【0017】
第4の発明によると、コンバータが昇降圧動作中である場合には、負荷駆動回路上における略等電位における電圧値を検知する、第1の検知手段および第2の検知手段の異常を、差分値としきい値とを比較しておいて、異常であると判断されると、制御手段が、コンバータによる昇降圧動作を中止する。昇降圧動作の中止後に、第1の検知手段および第2の検知手段は、負荷駆動回路上の略等電位における電圧値を検知することになる。第1の検知手段および第2の検知手段の異常を、監視手段により差分値としきい値とを比較することにより監視できる。すなわち、双方の検知手段が正常であれば差分値がしきい値以上になることがないため、差分値がしきい値以上であると検知手段が異常であると判断できる。このとき、たとえば、3つの差分値の中で最も小さな差分値を算出する際に用いられた2つの検知手段を正常と、他の1つを異常と判断するようにしてもよい。その結果、負荷駆動回路において、各部の電圧を検知するセンサの異常を監視して異常な検知手段を特定することができる異常監視装置を提供することができる。
【0018】
第5の発明に係る異常監視装置は、昇圧動作または降圧動作の少なくともいずれかの動作を行なうコンバータと、コンバータの入力側に接続されたバッテリとを備え、コンバータから負荷に電力を供給する負荷駆動回路における異常を監視する。この異常監視装置は、バッテリの電圧値を検知するための第1の検知手段と、コンバータの入力側の電圧値を検知するための第2の検知手段と、バッテリの電流値を検知するための手段と、負荷駆動回路から負荷へ供給される負荷消費電力値を検知するための手段と、バッテリの電流値とバッテリの電圧値と負荷消費電力値とにより算出される第1の値と、バッテリの電流値とコンバータの入力側の電圧値と負荷消費電力値とにより算出される第2の値とを算出するための算出手段と、第1の値と第2の値とに基づいて、検知手段の異常を監視するための監視手段とを含む。
【0019】
第5の発明によると、第1の検知手段が正常であれば、バッテリの電圧値とバッテリの電流値とを乗算した値と負荷消費電力とは等しくなるので、第1の値は0になるはずである。また、第2の検知手段が正常であれば、コンバータの入力側の電圧値とバッテリの電流値とを乗算した値と負荷消費電力とは等しくなるので、第2の値は0になるはずである。しかしながら、いずれかの検知手段が異常であると、これら第1の値や第2の値は0ではない値になる。監視手段は、これらの第1の値と第2の値とに基づいて、検知手段の異常を監視することができる。その結果、負荷駆動回路において、各部の電圧を検知するセンサの異常を監視する異常監視装置を提供することができる。
【0020】
第6の発明に係る異常監視装置においては、第5の発明の構成に加えて、算出手段は、第1の値を、バッテリの電流値とバッテリの電圧値とを乗算した値から負荷消費電力値を減算した値の絶対値として算出するための手段と、第2の値を、バッテリの電流値とコンバータの入力側の電圧値とを乗算した値から負荷消費電力値を減算した値の絶対値として算出するための手段とを含む。監視手段は、第1の値と第2の値とのいずれか大きい方の値を算出する際に用いた電圧値を検知した検知手段が異常であると特定するための手段を含む。
【0021】
第6の発明によると、理想的には、これら第1の値も第2の値も0になるはずであるが、一方が他方よりも大きな値になると、その大きい方の値を算出するために用いた電圧値を検知した検知手段が異常であると特定することができる。その結果、負荷駆動回路において、各部の電圧を検知するセンサの異常を監視して、異常な検知手段を特定することができる異常監視装置を提供することができる。
【0022】
第7の発明に係る異常監視装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、第3の検知手段は、独立して、コンバータの出力側の電圧値を検知する少なくとも2つの検知手段を含む。
【0023】
第7の発明によると、コンバータの出力側の電圧値を検知する第3の検知手段は、第3の検知手段自体が異常であるのか、コンバータ自体が異常であるのか、コンバータへの入力電圧値が異常であるのかを的確に分別することが困難である。そのため、少なくとも二重の検知手段として、双方が異なる電圧値を検知した場合に、第3の検知手段が異常であると判断することができる。
【0024】
第8の発明に係る異常監視装置においては、第1〜7のいずれかの発明の構成に加えて、監視手段は、異常である状態を予め定められた時間以上継続して監視することにより、検知手段の異常を検知するための手段を含む。
【0025】
第8の発明によると、異常である状態を予め定められた時間以上継続して監視するので、電圧を検知する検知手段である電圧センサの一時的な異常による誤動作を防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0027】
なお、以下に説明する実施の形態においては、車両に搭載された、第1バッテリとして14V系のバッテリ、第2バッテリとして42V系のバッテリの2つのバッテリを有する電源システムに関して説明するが、本発明はこのような電源システムに限定して適用されるものではない。また、以下に説明する実施の形態においては、エンジンと、モータとして機能してエンジンをアシストしたり、回生制動される場合ジェネレータとして機能してエネルギを回収してバッテリを充電したりするモータジェネレータとを有する、いわゆるハイブリッド車両について説明するが、本発明はこのようなハイブリッド車両に限定して適用されるものではない。
【0028】
本発明は、DC/DCコンバータと、そのDC/DCコンバータの入力側に接続された少なくとも1つのバッテリと、DC/DCコンバータの出力側に接続されたインバータなどの負荷とを含むシステムに適用される。このようなシステムにおいて、バッテリの電圧値を検知する電圧センサと、DC/DCコンバータの入力側(バッテリ側)の電圧値を検知する電圧センサと、DC/DCコンバータの出力側(負荷側)の電圧値を検知する電圧センサとを監視して、電圧センサに異常が発生していないか否かを監視するものである。
【0029】
以下においては、このようなシステムにおいて、DC/DCコンバータによりバッテリの電圧を昇圧して、バッテリからモータとして機能するモータジェネレータに(インバータを経由して)電力を供給する際において(すなわちバッテリから放電する際において)、少なくとも3つの電圧センサを監視する場合について説明する。この際に、DC/DCコンバータは、昇圧する回路と降圧する回路との双方を有するものであってもよいし、昇圧回路のみまたは降圧回路のみを有するものであってもよい。
【0030】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る異常監視装置であるECU1000を含む車両について説明する。
【0031】
図1に、本実施の形態に係る異常監視装置であるECU1000を含む車両の制御ブロック図を示す。図1に示すように、この車両は、エンジン100と、モータとして機能してエンジン100をアシストするモータジェネレータ200と、モータジェネレータ200に電力を供給するインバータ300と、インバータ300などの負荷に所定の電圧値の電力を供給するために、バッテリの電圧を昇圧および降圧の少なくともいずれかを行なうDC/DCコンバータ400とを含む。また、DC/DCコンバータ400は、第1のバッテリ600(ここでは第1のバッテリ600を14V系バッテリと想定するがこれに限定されない。)と、システムメインリレー500およびヒューズ550を介して第2のバッテリ(ここでは第2のバッテリを42V系バッテリと想定するがこれに限定されない。)とに接続される。DC/DCコンバータ400は、第1のバッテリ600や第2のバッテリ700から放電された電力をインバータ300の定格電圧にまで昇圧することができる。
【0032】
エンジン100のクランクシャフトプーリ120は、電磁クラッチ110を介してモータジェネレータプーリ130にベルト140を介して接続され、モータジェネレータ200がインバータ300から電力の供給を受けモータとして機能するときにはエンジン100をアシストする。また、この車両が回生制動状態にある場合には、エンジン100のクランクシャフトに接続された駆動輪からの駆動力を回生制動するためにモータジェネレータ200がジェネレータとして機能して走行エネルギを電気エネルギに変換しバッテリを充電する。
【0033】
ECU1000は、インバータ300、DC/DCコンバータ400およびシステムメインリレー500に接続され、それぞれの機器に制御信号を送信する。なお、図1においては制御信号線を点線にて示している。またエンジン100は図示しないエンジンECUにより制御される。
【0034】
図1に示す車両は、たとえば、赤信号などで車両が停止するとエンジン100を自動的に停止し、補機への電力を第2のバッテリ700を用いて制御するアイドリングストップシステムを搭載した車両である。ただし、本発明はこのようなアイドリングシステムを搭載した車両に限定されるものではない。一般的なハイブリッド車両と言われるエンジンとモータとを車両の駆動源として用いる車両であってもよいし、エンジン100をアシストするモータジェネレータを有さず、バッテリ600とDC/DCコンバータ400とDC/DCコンバータ400に接続された負荷とそれらを制御するECUとを含むのみの負荷駆動回路であってもよい。
【0035】
図2に、図1の部分拡大図を示す。図2に示すように、DC/DCコンバータ400は、DC/DCコンバータ400の入力側電圧センサ410と、出力側電圧センサ420と、昇圧回路430と、切換回路440とを含む。切換回路440は、ECU1000から送信された制御信号に基づいて、DC/DCコンバータの昇圧回路430を制御し、第1のバッテリ600の電圧を所定の電圧に昇圧してインバータ300に供給する。
【0036】
入力側電圧センサ410は、DC/DCコンバータ400の入力側回路に接続され、昇圧前電圧VLを検知して、ECU1000へ送信する。出力側電圧センサ420は、DC/DCコンバータ400の出力側回路に接続され、昇圧後電圧VHを検知して、ECU1000へ送信する。
【0037】
なお、入力側電圧センサ410および出力側電圧センサ420は、DC/DCコンバータ400の外部に設けられるものであってもよい。
【0038】
また、図2に示すように、第1のバッテリ600のバッテリ電圧VBを検知するバッテリ電圧センサ610が、第1のバッテリ600に設けられている。バッテリ電圧センサ610により検知されたバッテリ電圧VBはECU1000へ送信される。
【0039】
図1および図2に示したように、ECU1000には、バッテリ電圧VB、昇圧前電圧VLおよび昇圧後電圧VHが入力される。ECU1000は、これらの入力された電圧値に基づいて、どの電圧センサに異常が発生しているか否かを判断することにより、異常を監視する。
【0040】
図3を参照して、本発明の実施の形態に係る異常監視装置であるECU1000で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
【0041】
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU1000は、バッテリ電圧VB、昇圧前電圧VLおよび昇圧後電圧VHをそれぞれ検知する。このとき、ECU1000は、バッテリ電圧センサ610から入力された信号に基づいてバッテリ電圧VBを、入力側電圧センサ410により入力された信号に基づいて昇圧前電圧VLを、出力側電圧センサ420により入力された信号に基づいて昇圧後電圧VHを、それぞれ検知する。
【0042】
S102にて、ECU1000は、DC/DCコンバータ400が昇圧中であるか否かを判断する。この判断は、ECU1000自体がDC/DCコンバータ400の切換回路440に出力した信号に基づいて行なわれる。DC/DCコンバータ400が昇圧中であると(S102にてYES)、処理はS104へ移される。もしそうでないと(S102にてNO)、処理はS114へ移される。
【0043】
S104にて、ECU1000は、VBL偏差として、VBL偏差=|VB−VL|を算出する。S106にて、ECU1000は、VBL偏差が、一定時間以上の間、基準値以上の状態であるか否かを判断する。VBL偏差が一定時間以上の間、基準値以上であると(S106にてYES)、処理はS108へ移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS110へ移される。
【0044】
S108にて、ECU1000は、昇圧制御の中止を行なう。このとき、ECU1000は、DC/DCコンバータ400の切換回路440に対して、昇圧回路430による昇圧処理の中止を行なう信号を送信する。このS108の処理後、処理はS112へ移される。
【0045】
S110にて、ECU1000は、すべての電圧センサが正常であると判断する。
【0046】
S112にて、ECU1000は、バッテリ電圧VB、昇圧前電圧VLおよび昇圧後電圧VHを再検知する。S114にて、ECU1000は、VBL偏差として、VBL偏差=|VB−VL|、VBH偏差として、VBH偏差=|VB−VH|、VHL偏差として、VHL偏差=|VH−VL|を算出する。すなわち、3つのセンサで検知した3つの電圧値の中の2つの電圧値の組合せからなる3つの偏差の絶対値を算出する。
【0047】
S116にて、ECU1000は、S114にて算出したVBL偏差、VBH偏差およびVHL偏差の3つの偏差がすべてしきい値以下であるか否かを判断する。このとき、3つの偏差のすべてが、一定時間以上の間、しきい値以下であるか否かが判断される。3つの偏差がすべてしきい値以下であると(S116にてYES)、処理はS110へ移される。もしそうでないと(S116にてNO)、処理はS118へ移される。
【0048】
S118にて、ECU1000は、S114にて算出した3つの偏差(VBL偏差、VBH偏差およびVHL偏差)の中で最も小さな偏差を算出するのに用いた2つの電圧センサを正常と判断し、残り1つの電圧センサを異常と判断する。S120にて、ECU1000は、異常センサを特定する。特定された異常センサに関する情報は、ECU1000に内蔵されたメモリに記憶され、ダイアグノーシス診断等に用いられる。
【0049】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る異常監視装置であるECU1000を搭載した車両の動作について説明する。
【0050】
この車両が走行中に、予め定められたサンプリングタイム(たとえばECU1000に含まれるCPU(Central Processing Unit)のクロック周波数により定まるサンプリング間隔)にて、バッテリ電圧センサ610によりバッテリ電圧VBが、DC/DCコンバータ400の入力側電圧センサ410により昇圧前電圧VLが、DC/DCコンバータ400の出力側電圧センサ420により昇圧後電圧VHが、それぞれ検知される(S100)。DC/DCコンバータが昇圧中である場合には(S102にてYES)、VBL偏差がバッテリ電圧VBと昇圧前電圧VLの差の絶対値として算出される。
【0051】
図1および図2のブロック図から明らかなように、バッテリ電圧VBとDC/DCコンバータ400の昇圧前電圧VLとは等電位であるかほぼ等電位の位置における電圧である。したがって、VBL偏差は理想的には0となる。ところが、バッテリ電圧センサ610または入力側電圧センサ410のいずれか一方が異常であると(電圧センサの内部において短絡していたり、電圧センサからの信号線が断線していたりすると)、VBL偏差が一定時間以上の間、基準値以上の状態となる(S106にてYES)。
【0052】
この場合には、DC/DCコンバータ400による昇圧制御が中止される(S108)。DC/DCコンバータ400による昇圧処理が中止され、3つの電圧センサにより電圧値が検知される。図1および図2に示すブロック図において、バッテリ電圧センサ610により検知されるバッテリ電圧VBと、DC/DCコンバータ400の入力電圧センサ410により検知される昇圧前電圧VLと、DC/DCコンバータ400の出力電圧センサ420により検知される昇圧後電圧VHとは、すべて等電位であるかほぼ等電位の位置における電圧であるため、これら3つの電圧センサにより検知された3つの電圧値の中の2つの電圧値の組合せからなる3つの電圧値の差(偏差)は、理想的には全て0となる。
【0053】
昇圧制御中にVBL偏差が一定時間以上の間、基準値以上であるために昇圧制御が中止された場合や(S106にてYES、S108)、昇圧中でない場合(S102にてNO)、VBL偏差がバッテリ電圧VBと昇圧前電圧VLの差の絶対値として、VBH偏差がバッテリ電圧VBと昇圧後電圧VHとの差の絶対値として、VHL偏差が昇圧後電圧VHと昇圧前電圧VLとの差の絶対値として、それぞれ算出される。この3つの偏差がすべてしきい値以下でないと(S116にてNO)、3つの偏差の中で最も小さな偏差を算出するのに用いた2つの電圧センサが正常と判断され、残りの1つの電圧センサが異常と判断される(S118)。
【0054】
たとえば、S114にて算出されたVBL偏差が最も小さい偏差であると想定すると、VBL偏差を算出するために用いられたバッテリ電圧VBを検出したバッテリ電圧センサ610が正常、同じくVBL偏差を算出するために用いられた昇圧前電圧VLを検知した入力側電圧センサ410が正常と判断される。残り1つである出力側電圧センサ420が異常と判断される。
【0055】
このようにして異常センサが出力側電圧センサ420と特定される(S120)。
【0056】
なお、DC/DCコンバータ400が昇圧中の場合であって(S102にてYES)、VBL偏差が一定時間以上の間、基準値以上の状態でない場合(S106にてNO)、DC/DCコンバータ400が昇圧中でない場合(S102にてNO)であってVBL偏差、VBH偏差およびVHL偏差がすべてしきい値以下の場合(S116にてYES)には、3つのセンサ(バッテリ電圧センサ610、入力側電圧センサ410、出力側電圧センサ420)のすべてが正常であると判断される(S110)。
【0057】
以上のようにして、本実施の形態に係る異常監視装置を実現するECUによると、DC/DCコンバータが昇圧中の場合には、バッテリ電圧センサと入力側電圧センサとによりそれぞれ検知された電圧値の絶対値であるVBL偏差を常に監視し、そのVBL偏差が一定時間以上の間、基準値以上の状態であると昇圧制御を中止する。また昇圧中でない場合および昇圧を中止した場合には、バッテリ電圧VBと昇圧前電圧VLと昇圧後電圧VHの3つの電圧値の任意の2つの電圧値の差の絶対値をそれぞれ算出し、算出された3つの偏差がすべてしきい値以下であるか否かを判断する。3つの偏差がすべてしきい値以下でない場合には、異常であるセンサを特定する処理を実行する。
【0058】
以上のようにして、本実施の形態に係る異常監視装置であるECUによると、略等電位にある箇所を検知する電圧センサの偏差を算出し、その偏差に基づいて電圧センサの異常を監視することができる。
【0059】
なお、本実施の形態におけるフローチャートのS118の説明において、3つの電圧センサの中から異常である1つの電圧センサを特定する処理について説明したが、異常なセンサを特定する処理はS118の処理に限定されない。S118にて説明した以外の他の方法により異常なセンサを特定することも、本発明に含まれる。
【0060】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る異常監視装置を含む車両について説明する。なお、本発明の実施の形態に係る説明において、前述の第1の実施の形態における説明と同じ説明については、ここでは繰返さない。
【0061】
図4に、本発明の実施の形態に係る異常監視装置を含む車両の制御ブロック図を示す。なお、図4に示した制御ブロック図の中で、前述の第1の実施の形態の図1に示した部分と同じ部分については同じ参照符号を付してある。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0062】
図4に示すように、本実施の形態においては、前述の第1の実施の形態に係る制御ブロック図に加えて、第1のバッテリ600から放電される電流値を検知するバッテリ電流センサ620をさらに含む点が異なる。バッテリ電流センサ620により検知されたバッテリ電流IBは、ECU1010に入力される。なお、ECU1010は、ハードウェア構成は前述の第1の実施の形態に係るECU1000と同じであるが、その内部で実行されるプログラムが異なるため、図1のECU1000と区別するためECU1010と記載する。
【0063】
図5を参照して、本実施の形態に係るECU1010で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
【0064】
S200にて、ECU1010は、バッテリ電圧VB、昇圧前電圧VLをそれぞれ検知する。S202にて、ECU1010は、バッテリ電流IBを検知する。このとき、ECU1010は、バッテリ電流センサ620から入力された信号に基づいて、バッテリ電流IBを検知する。
【0065】
S204にて、ECU1010は、駆動側消費電力Wを検知する。このときECU1010は、DC/DCコンバータ400からインバータ300に供給される電力や、DC/DCコンバータ400から他の補機へ供給される電力などを合算した駆動側消費電力Wを検知する。S206にて、ECU1010は、消費電力(1)を、消費電力(1)=VB×IBと、消費電力(2)を、消費電力(2)=VL×IBとしてそれぞれ算出する。
【0066】
S208にて、ECU1010は、第1の値であるA(1)を、A(1)=|消費電力(1)−W|として、第2の値A(2)を、A(2)=|消費電力(2)−W|として、それぞれ算出する。これは、理想的には、バッテリ側と駆動側との電力差は0になるため、S208にて算出される第1の値A(1)も第2の値A(2)も、バッテリ電圧VBおよび昇圧前電圧VLがそれぞれ正しく検知されていれば、ともに0になる。
【0067】
S210にて、ECU1010は、第1の値A(1)または第2の値A(2)のいずれかが基準値以上の状態である状態が、予め定められた時間継続しているか否かを判断する。第1の値A(1)または第2の値A(2)のいずれかが基準値以上である状態が、予め定められた時間継続していると(S210にてYES)、処理はS212へ移される。もしそうでないと(S210にてNO)、処理はS214へ移される。
【0068】
S212にて、ECU1010は、基準値以上の方の値を算出するのに用いた電圧値を検知した電圧センサを異常センサとして特定する。
【0069】
S214にて、ECU1010は、いずれのセンサも正常であると判断する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る異常監視装置であるECUを搭載した車両の動作について説明する。なお、前述の第1の実施の形態と同じ動作の説明についてはここでは繰返さない。
【0070】
予め定められたサンプリングタイムで、バッテリ電圧VBおよび昇圧前電圧VLが検知される(S200)。バッテリ電流IBが検知され(S202)、駆動側消費電力Wが検知される(S204)。消費電力(1)が消費電力(1)=バッテリ電圧VB×バッテリ電流IBとして、消費電力(2)が消費電力(2)=昇圧前電圧VL×バッテリ電流IBとしてそれぞれ算出される(S206)。
【0071】
第1の値としてA(1)が消費電力(1)から駆動側消費電力Wを減算した値の絶対値として、第2の値A(2)として消費電力(2)から駆動側消費電力Wを減算した値の絶対値として、それぞれ算出される(S208)。
【0072】
第1の値A(1)または第2の値A(2)のいずれかが基準値以上である状態が、予め定められた時間継続していると(S210にてYES)、基準値以上の方の値(第1の値A(1)または第2の値A(2))を算出するのに用いた電圧値を検知した電圧センサを異常と特定する。
【0073】
以上のようにして、本実施の形態に係る異常監視装置であるECUによると、理想的には、バッテリ側と駆動側との電力差は0になるはずであるため、バッテリ電圧にバッテリ電流を乗算した値から駆動側消費電力を減算した値も、昇圧前電圧にバッテリ電流を乗算した値から駆動側消費電力を減算した値も、ともに0になるはずである。ただし、バッテリ電圧VBを検知するバッテリ電圧センサ610またはDC/DCコンバータ400の入力側電圧センサ410が異常である場合には、第1の値A(1)または第2の値A(2)のいずれかが基準値以上の状態になる。そのため、基準値以上となった方を異常センサとして特定することができる。
【0074】
なお、本実施の形態に係るECUが実行するプログラムのフローチャートのS210において、第1の値A(1)または第2の値A(2)のいずれかが基準値以上の状態であるか否かを判断したが、本発明はこれに限定されるものではない。上述のように説明したS210における処理に代えて、第1の値A(1)と第2の値A(2)とを比較して、より大きな値を算出するのに用いた電圧センサを異常と判断するようにしてもよい。
【0075】
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態に係る異常監視装置であるECUを含む車両について説明する。本実施の形態に係る車両は、前述の第1の実施の形態および第2の実施の形態における出力側電圧センサ420をデュプレックスシステムとしたものである。
【0076】
すなわち、出力側電圧センサ420を二重化システムとして、それぞれ独立した2つ以上の出力側電圧センサを設置することなどにより、昇圧後電圧VHを検知できるようにした。
【0077】
このようにすると、少なくともDC/DCコンバータ400の出力側電圧センサ420を二重化することによって、DC/DCコンバータ400が昇圧中であっても、昇圧後電圧VHが二重化されたセンサでそれぞれ異なる値を示すことにより、いずれかの出力側電圧センサが異常であると判断することができる。
【0078】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る異常監視装置を含む車両の制御ブロック図である。
【図2】 図1の部分拡大図である。
【図3】 図1のECUで実行されるプログラムの制御構造を示す図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係る異常監視装置を含む車両の制御ブロック図である。
【図5】 図4のECUで実行されるプログラムの制御構造を示す図である。
【符号の説明】
100 エンジン、110 電磁クラッチ、120 クランクシャフトプーリ、130 モータジェネレータプーリ、140 ベルト、200 モータジェネレータ、300 インバータ、400 DC/DCコンバータ、410 入力側電圧センサ、420 出力側電圧センサ、430 昇圧回路、440 切換回路、500 システムメインリレー、550 ヒューズ、600 第1バッテリ、610 バッテリ電圧センサ、620 バッテリ電流センサ、700 第2バッテリ、1000,1010 ECU。

Claims (6)

  1. 昇圧動作または降圧動作の少なくともいずれかの動作を行なうコンバータと、前記コンバータの入力側に接続されたバッテリとを備え、前記コンバータから負荷に電力を供給する負荷駆動回路における異常監視装置であって、
    前記バッテリの電圧値を検知するための第1の検知手段と、
    前記コンバータの入力側の電圧値を検知するための第2の検知手段と、
    前記コンバータの出力側の電圧値を検知するための第3の検知手段と、
    前記第1の検知手段によって検知された電圧値と前記第2の検知手段によって検知された電圧値との第1の差分値、前記第1の検知手段によって検知された電圧値と前記第3の検知手段によって検知された電圧値との第2の差分値および前記第2の検知手段によって検知された電圧値と前記第3の検知手段によって検知された電圧値との第3の差分値に基づいて、前記第1の検知手段、前記第2の検知手段および前記第3の検知手段の異常を監視するための監視手段とを含み、
    前記監視手段は、前記コンバータが昇降圧動作中である場合、前記第1の差分値が予め定められた基準値を超えたか否かを判断し、前記第1の差分値が前記基準値を超えたと判断された場合に前記コンバータによる昇降圧動作を中止し、前記コンバータの昇降圧動作が中止されたことに応じて、前記第1の差分値、前記第2の差分値および前記第3の差分値のうちの最も小さな差分値の算出に用いられなかった電圧値を検知した検知手段が異常であると特定する異常特定処理を行なう、異常監視装置。
  2. 前記監視手段は、前記コンバータが昇降圧動作中でない場合、前記コンバータの昇降圧動作が中止されたか否かに関わらず、前記異常特定処理を行なう、請求項1に記載の異常監視装置。
  3. 前記監視手段は、前記コンバータの昇降圧動作が中止されたことに応じて所定条件が成立したか否かを判断し、前記所定条件が成立しない場合に前記異常特定処理を行ない、前記所定条件が成立した場合に前記第1の検知手段、前記第2の検知手段および前記第3の検知手段のすべてが正常であると検知する、請求項1または2に記載の異常監視装置。
  4. 前記所定条件は、前記第1の差分値、前記第2の差分値および前記第3の差分値のすべてが所定時間継続して予め定められたしきい値よりも小さいという条件である、請求項3に記載の異常監視装置。
  5. 前記第3の検知手段は、独立して、前記コンバータの出力側の電圧値を検知する少なくとも2つの検知手段を含む、請求項1〜のいずれかに記載の異常監視装置。
  6. 昇圧動作または降圧動作の少なくともいずれかの動作を行なうコンバータと、前記コンバータの入力側に接続されたバッテリとを備え、前記コンバータから負荷に電力を供給する負荷駆動回路における異常監視装置であって、
    前記バッテリの電圧値を検知するための第1の検知手段と、
    前記コンバータの入力側の電圧値を検知するための第2の検知手段と、
    前記バッテリの電流値を検知するための手段と、
    前記負荷駆動回路から負荷へ供給される負荷消費電力値を検知するための手段と、
    前記バッテリの電流値と前記バッテリの電圧値と前記負荷消費電力値とにより算出される第1の値と、前記バッテリの電流値と前記コンバータの入力側の電圧値と前記負荷消費電力値とにより算出される第2の値とを算出するための算出手段と、
    前記第1の値と前記第2の値とに基づいて、前記検知手段の異常を監視するための監視手段とを含み、
    前記算出手段は、
    前記第1の値を、前記バッテリの電流値と前記バッテリの電圧値とを乗算した値から前記負荷消費電力値を減算した値の絶対値として算出するための手段と、
    前記第2の値を、前記バッテリの電流値と前記コンバータの入力側の電圧値とを乗算した値から前記負荷消費電力値を減算した値の絶対値として算出するための手段とを含み、
    前記監視手段は、前記第1の値と前記第2の値とのいずれか大きい方の値を算出する際に用いた電圧値を検知した検知手段が異常であると特定するための手段を含む、異常監視装置。
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