JP4830345B2 - 車両駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両駆動装置に関し、特に直流電源の電圧に直流電圧変換を行ない回転電機を駆動する車両駆動装置に関する。
近年、環境に配慮した自動車としてハイブリッド自動車、電気自動車および燃料電池自動車が大きな注目を集めている。
このような車両においては、直流電源から直流電圧を昇圧コンバータによって昇圧し、モータを駆動するインバータに昇圧した直流電圧を供給することも提案されている。
特開2004−222362号公報(特許文献1)には、制御装置が昇圧コンバータの故障を検出すると、交流モータの回生発電を禁止するようにインバータおよび交流モータを制御する旨が開示されている。
特開2004−222362号公報 特開2003−189599号公報
ハイブリッド自動車において、昇圧コンバータの出力側の電圧を検知する昇圧電圧センサの故障が発生したときには、昇圧コンバータの昇圧制御を停止しバッテリ電圧を昇圧せずにそのままインバータに供給して車両の走行を取り敢えず継続させることが考えられる。
しかし、昇圧出力側の電圧センサが故障していると、現在の昇圧電圧値を検知できない。たとえば、昇圧出力側つまりインバータ側の電圧値とバッテリ電圧値との差が大きい状態で、昇圧コンバータ内部でインバータ側とバッテリ側とを結合させると、急激なサージ電流が流れて昇圧コンバータに故障が生じる恐れがある。したがって昇圧電圧とバッテリ電圧との差が十分小さくなってから両者を昇圧コンバータ内部で結合することが望ましい。
この発明の目的は、故障発生確率が低減された車両駆動装置を提供することである。
この発明は、要約すると、車両駆動装置であって、直流電源と、直流電源の電圧変換を行なう直流電圧変換部と、直流電圧変換部の出力ノードの電圧を平滑化する第1のコンデンサと、直流電圧変換部および第1のコンデンサから電力を受けて回転電機を駆動する駆動部と、第1のコンデンサの端子間電圧を検知する第1の電圧検知部と、直流電源と直流電圧変換部との間で授受される電流を検知する電流検知部と、第1の電圧検知部の出力を受け、直流電圧変換部を制御する制御部とを備える。制御部は、第1の電圧検知部に異常が発生した場合は、電流検知部の出力に応じて第1のコンデンサの放電状態を判定する。
この発明は、他の局面においては、車両駆動装置であって、直流電源と、直流電源の電圧変換を行なう直流電圧変換部と、直流電圧変換部の出力ノードの電圧を平滑化する第1のコンデンサと、直流電圧変換部の入力ノードの電圧を平滑化する第2のコンデンサと、直流電圧変換部および第1のコンデンサから電力を受けて回転電機を駆動する駆動部と、第1のコンデンサの端子間電圧を検知する第1の電圧検知部と、第2のコンデンサの端子間電圧を検知する第2の電圧検知部と、第1、第2の電圧検知部の出力を受け、直流電圧変換部を制御する制御部とを備える。制御部は、第1の電圧検知部に異常が発生した場合は、第2の電圧検知部の出力に応じて第1のコンデンサの放電状態を判定する。
好ましくは、制御部は、第1の電圧検知部に異常が発生した場合には、直流電圧変換部の動作を停止させ、かつ駆動部に回転電機の力行運転を行なわせる指令を与えて第1のコンデンサを放電させる。
好ましくは、直流電圧変換部は、直流電源から駆動部に向けての昇圧動作と駆動部から直流電に向けての降圧動作が可能に構成される。制御部は、第1の電圧検知部に異常が発生した場合には、直流電圧変換部に対して降圧動作を行なわせて第1のコンデンサを放電させる。
好ましくは、直流電圧変換部は、直流電源から駆動部に向けての昇圧動作と駆動部から直流電に向けての降圧動作が可能に構成される。制御部は、第1の電圧検知部に異常が発生した場合において回転電機が力行運転を行なっているときには、直流電圧変換部の動作を停止させ、駆動部に回転電機の力行運転を引き続き行なわせる指令を与えて第1のコンデンサを放電させる。また、制御部は、第1の電圧検知部に異常が発生した場合において回転電機が力行運転を行なっていないときには、直流電圧変換部に対して降圧動作を行なわせて第1のコンデンサを放電させる。
好ましくは、直流電圧変換部は、直流電圧変換部の入力ノードに一方端が接続されるリアクトルと、制御部の制御の下で出力ノードとリアクトルの他方端とを導通させる第1のスイッチング素子と、制御部の制御の下でリアクトルの他方端と接地ノードとを導通させる第2のスイッチング素子とを含む。制御部は、第1のコンデンサの放電状態が所定の状態になった場合に、第1のスイッチング素子を導通状態に固定し、かつ第2のスイッチング素子を非導通状態に固定する。
本発明によれば、昇圧電圧による駆動からバッテリ電圧駆動に移行する際に、昇圧側の電圧値とバッテリ側の電圧値との偏差を確実に所定範囲内にすることができる。そのため、バッテリ電圧駆動時における問題点を回避することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について詳しく説明する。なお、図中同一または相当の部品には同一の符号を付し、それらの説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態に係る車両100の構成を示す回路図である。なお車両100は、モータで車輪を駆動する電気自動車、燃料電池自動車やモータとエンジンとを車両の駆動に併用するハイブリッド自動車のいずれであってもよい。
図1を参照して、車両100は、バッテリBと、電圧センサ10と、システムメインリレーSR1,SR2と、コンデンサC1と、インバータ14と、温度センサ35と、電流センサ24と、制御装置30とを備える。
バッテリBは、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池である。電圧センサ10は、バッテリBから出力される直流電圧値VBを検出し、検出した直流電圧値VBを制御装置30へ出力する。システムメインリレーSR1,SR2は、制御装置30からの信号SEによりオン/オフされる。より具体的には、システムメインリレーSR1,SR2は、H(論理ハイ)レベルの信号SEによりオンされ、L(論理ロー)レベルの信号SEによりオフされる。コンデンサC1は、システムメインリレーSR1,SR2オン時において、バッテリBの端子間電圧を平滑化する。
車両100は、さらに、電圧センサ21と、電流センサ11と、昇圧コンバータ12と、コンデンサC2と、電圧センサ13とを含む。
電流センサ11は、バッテリBと昇圧コンバータ12との間に流れる直流電流を検出し、その検出した電流を直流電流値IBとして制御装置30へ出力する。
昇圧コンバータ12は、一方端がシステムメインリレーSR1を介してバッテリBの正極と接続されるリアクトルL1と、電圧VHを出力する昇圧コンバータ12の出力端子間に直列に接続されるIGBT素子Q1,Q2と、IGBT素子Q1,Q2にそれぞれ並列に接続されるダイオードD1,D2とを含む。
リアクトルL1の他方端はIGBT素子Q1のエミッタおよびIGBT素子Q2のコレクタに接続される。ダイオードD1のカソードはIGBT素子Q1のコレクタと接続され、ダイオードD1のアノードはIGBT素子Q1のエミッタと接続される。ダイオードD2のカソードはIGBT素子Q2のコレクタと接続され、ダイオードD2のアノードはIGBT素子Q2のエミッタと接続される。
電圧センサ21は昇圧コンバータ12の入力側の電圧を電圧値VLとして検知する。電流センサ11はリアクトルL1に流れる電流を電流値IBとして検知する。コンデンサC2は昇圧コンバータ12の出力側に接続され昇圧コンバータ12から送られたエネルギを蓄積するとともに、電圧の平滑化を行なう。電圧センサ13は、昇圧コンバータ12の出力側の電圧すなわちコンデンサC2の電極間の電圧を電圧値VHとして検知する。
インバータ14は、昇圧コンバータ12から昇圧電圧を受けてモータジェネレータM1を駆動する。また、インバータ14は、回生制動に伴いモータジェネレータM1において発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
モータジェネレータM1は、車両100の図示しない駆動輪を駆動するためのトルクを発生するためのモータである。このモータは、たとえば、エンジンによって駆動される発電機の機能を持ち、かつ、エンジンに対して電動機として動作しエンジンの始動を行ない得るようなものとしてハイブリッド自動車に組込まれるものであってもよい。
インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。U相アーム15、V相アーム16、およびW相アーム17は、昇圧コンバータ12の出力ライン間に並列に接続される。
U相アーム15は、直列接続されたIGBT素子Q3,Q4と、IGBT素子Q3,Q4とそれぞれ並列に接続されるダイオードD3,D4とを含む。ダイオードD3のカソードはIGBT素子Q3のコレクタと接続され、ダイオードD3のアノードはIGBT素子Q3のエミッタと接続される。ダイオードD4のカソードはIGBT素子Q4のコレクタと接続され、ダイオードD4のアノードはIGBT素子Q4のエミッタと接続される。
V相アーム16は、直列接続されたIGBT素子Q5,Q6と、IGBT素子Q5,Q6とそれぞれ並列に接続されるダイオードD5,D6とを含む。ダイオードD5のカソードはIGBT素子Q5のコレクタと接続され、ダイオードD5のアノードはIGBT素子Q5のエミッタと接続される。ダイオードD6のカソードはIGBT素子Q6のコレクタと接続され、ダイオードD6のアノードはIGBT素子Q6のエミッタと接続される。
W相アーム17は、直列接続されたIGBT素子Q7,Q8と、IGBT素子Q7,Q8とそれぞれ並列に接続されるダイオードD7,D8とを含む。ダイオードD7のカソードはIGBT素子Q7のコレクタと接続され、ダイオードD7のアノードはIGBT素子Q7のエミッタと接続される。ダイオードD8のカソードはIGBT素子Q8のコレクタと接続され、ダイオードD8のアノードはIGBT素子Q8のエミッタと接続される。
各相アームの中間点は、モータジェネレータM1の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、モータジェネレータM1は、三相の永久磁石モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中点に共に接続されている。そして、U相コイルの他方端がIGBT素子Q3,Q4の接続ノードに接続される。またV相コイルの他方端がIGBT素子Q5,Q6の接続ノードに接続される。またW相コイルの他方端がIGBT素子Q7,Q8の接続ノードに接続される。
電流センサ24は、モータジェネレータM1に流れる電流をモータ電流値MCRT1として検出し、モータ電流値MCRT1を制御装置30へ出力する。
制御装置30は、トルク指令値TR1、モータ回転数MRN1、電圧値VB,VL,VH、電流値IB、およびモータ電流値MCRT1を受ける。そして制御装置30は、昇圧コンバータ12に対して昇圧指示PWUおよび降圧指示PWDを出力する。さらに、制御装置30は、インバータ14に対して、昇圧コンバータ12の出力である直流電圧をモータジェネレータM1を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI1とモータジェネレータM1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC1とを出力する。
次に、昇圧コンバータ12の動作について簡単に説明する。昇圧コンバータ12は、力行運転時にはバッテリBからの電力をインバータ14に供給する順方向変換回路としての昇圧回路として動作する。逆に、回生運転時には、昇圧コンバータ12は、バッテリBにモータジェネレータM1で発電された電力を回生する逆方向変換回路としての降圧回路としても動作する。
昇圧コンバータ12は、IGBT素子Q1をオフにした状態で、IGBT素子Q2のオンとオフとを行なうことにより、昇圧回路として動作する。すなわち、IGBT素子Q2がオンの状態においては、バッテリBの正極からリアクトルL1、IGBT素子Q2を経由してバッテリBの負極に電流が流れる経路が形成される。この電流が流れている間に、リアクトルL1にエネルギが蓄積される。
そして、IGBT素子Q2をオフ状態にすると、リアクトルL1に蓄積されたエネルギはダイオードD1を介してインバータ14側に流れる。これによりコンデンサC2の電極間の電圧が増大する。したがって、インバータ14に与えられる昇圧コンバータ12の出力電圧は昇圧される。
一方、昇圧コンバータ12は、IGBT素子Q2をオフにした状態で、IGBT素子Q1のオンとオフとを行なうことにより降圧回路として動作する。すなわち、IGBT素子Q1がオンの状態においては、インバータ14から回生される電流は、IGBT素子Q1、リアクトル、バッテリBへと流れる。
また、IGBT素子Q1がオフの状態においては、リアクトルL1、バッテリBおよびダイオードD2からなるループが形成され、リアクトルL1に蓄積されたエネルギがバッテリBに回生される。この逆方向変換においては、インバータ14が電力を供給する時間よりも、バッテリBが電力を受ける時間の方が長くなり、インバータ14における電圧は降圧されてバッテリBに回生される。昇圧コンバータ12の動作は、以上の力行動作と回生動作とを適切に制御することで行なわれる。
なお、よりいっそう損失を低減するために以上の動作においてダイオードD1,D2にそれぞれ順方向の電流が流れるタイミングに同期させてそれぞれIGBT素子Q1,Q2を導通させる同期制御を行ってもよい。
なお、回生制御には、ハイブリッド自動車または電気自動車を運転するドライバによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動が含まれる。また、フットブレーキを操作しない場合であっても、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両を減速させたりまたは加速を中止させたりするときが含まれる。
要約すると、車両100は、バッテリBと、バッテリBの電圧変換を行なう昇圧コンバータ12と、昇圧コンバータ12の出力ノードの電圧を平滑化するコンデンサC2と、昇圧コンバータ12およびコンデンサC2から電力を受けてモータジェネレータM1を駆動するインバータ14と、コンデンサC2の端子間電圧を検知する電圧センサ13と、バッテリBと昇圧コンバータ12との間で授受される電流を検知する電流センサ11と、電圧センサ13の出力を受け、昇圧コンバータ12を制御する制御装置30とを備える。
制御装置30は、電圧センサ13に異常が発生した場合は、電流センサ11の出力に応じてコンデンサC2の放電状態を判定する。
図2は、実施の形態1において制御装置30が実行するプログラムの制御構造を示したフローチャートである。このフローチャートの処理は、所定のメインルーチンから一定時間経過毎または所定の条件が成立する毎に呼出されて実行される。
図2を参照して、まず処理が開始されると制御装置30はステップS1において電圧センサ13に異常が発生していないかどうかを判断する。たとえば電圧センサ13が出力する電圧値VHがずっと固定値であることや、または電圧値VHが適切な所定の範囲から値が外れてしまっていることなどを検知することにより、電圧センサ13が異常であると判断する。
電圧センサ13に異常がなく正しい電圧値VHが測定されている場合には、処理はステップS6に進み制御は再びメインルーチンに戻される。
一方、ステップS1において電圧センサ13に異常が発生していると判断された場合には処理はステップS2に進む。
ステップS2においては、上アームすなわち図1のIGBTQ1および下アームすなわち図1のIGBT素子Q2は、共に非導通状態に制御される。そしてステップS3においてモータまたは発電機である図1のモータジェネレータM1を力行運転させる。力行運転を行なうことによりモータジェネレータM1で電力が消費される。これによりコンデンサC2に蓄積されていた電荷は消費され電圧は降下する。
続いて、ステップS4において電流センサ11で検知される電流値IBが正であるか否かが判断される。電流値IBが正でない場合には電流値IBが正の値になるまでステップS4が繰返される。
一方、ステップS4において、電流センサ11で検知された電流値IBが正の値になったと判断された場合にはステップS5に進む。
ステップS5では昇圧コンバータ12内部の上アームすなわちIGBT素子Q1を導通状態に固定し、かつ、下アームすなわちIGBT素子Q2を非導通状態に固定する。そして処理はステップS6に進み、制御がメインルーチンに戻される。
図3は、実施の形態1において行なわれる制御を説明するための動作波形図である。
図3において昇圧電圧VHは図1の電圧センサ13で計測された値ではなく実際のコンデンサC2の端子間の電圧値である。
時刻t1において図1の電圧センサ13の出力値に異常が検知されたものとする(図2のステップS1)。するとIGBT素子Q1,Q2は共に非導通状態に固定され昇圧コンバータ12の昇圧動作は停止される。
図4は、図3の時刻t1における電流の流れる向きを説明するための図である。
図4に示すようにコンデンサC2の電極間の電圧VHがバッテリ電圧VBよりも大きければIGBT素子Q1,Q2を共にオフ状態に固定すると、ダイオードD1,D2には共に逆方向のバイアスがかかることになる。したがってモータジェネレータM1が力行運転を行なうとインバータ14およびモータジェネレータM1で電流が消費され、この電流はコンデンサC2から矢印に示す電流I1のように供給される。これによりコンデンサC2の電極間の電圧VHは次第に低下していく。
再び図3を参照して、時刻t2においてコンデンサC2の電極間電圧VHがバッテリ電圧VBよりも小さくなるとバッテリ電流IBが流れ始める。
図5は、図3の時刻t2においてバッテリ電流IBが流れ始めることを説明するための図である。
図5に示すようにコンデンサC2の電極間電圧VHがバッテリ電圧VBよりも小さくなると、ダイオードD1は順方向のバイアスがかかることになる。これによりダイオードD1に順方向電流I2が矢印に示すように流れることが可能となる。したがって電流センサ11においてもバッテリ電流IBが正の値として検出される。
このように、電流センサ11においてバッテリ電流値IBが正の値であることを確認するために、0よりも少し大きい所定のしきい値を超えて流れたことを検知すると、図1の制御装置30はIGBT素子Q1を導通状態に固定しIGBT素子Q2を非導通状態に固定する。
図6は、図3の時刻t2以降の状態を説明するための図である。
図6に示すように、IGBT素子Q1が導通状態とされIGBT素子Q2が非導通状態にされると、インバータはIGBT素子Q1によってリアクトルL1を介してバッテリBに接続されることになる。これにより図6の矢印に示す経路でモータジェネレータM1の力行運転時においてはバッテリからインバータへ電流が供給され、逆にモータジェネレータM1の回生運転時にはインバータからバッテリに向けて充電電流が流れることが可能となる。
以上説明したように、実施の形態1においては、昇圧側の電圧をバッテリ電圧値と等しくなるように制御できる。電流センサの出力によって実際の昇圧電圧値がバッテリ電圧値に到達したことを確認してから昇圧コンバータの上アームを導通させバッテリ電圧によるモータ駆動を実施できるので、コンデンサC2から急激にバッテリに向けて電流が流れることはない。このためサージ電流や過電流は発生せず、過電流による昇圧コンバータが内蔵されたインテリジェントパワーモジュールの破壊を防ぐことができる。
[実施の形態2]
図7は、実施の形態2において制御装置30で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
図7を参照して、まず処理が開始されるとステップS11において電圧センサ13の異常の有無が判断される。たとえば電圧値VHがずっと固定値である場合や、または電圧値VHが所定のレンジから外れてしまった場合には、電圧センサ13が異常であると判断される。
ステップS11において電圧センサ13の異常がないと判断された場合には、ステップS15に処理が進み制御はメインルーチンに戻る。
一方ステップS11において電圧センサ13に異常があると判断された場合には、ステップS12に処理が進む。ステップS12では、上アームすなわち図1のIGBT素子Q1はスイッチング動作を行ない下アームすなわちIGBT素子Q2は非導通状態になるように制御が行なわれる。このようにするとコンデンサC2からリアクトルに向けて電流が流れこれが遮断される結果ダイオードD2に転流電流が流れるので、昇圧コンバータ12はコンデンサC2からバッテリBに向けて降圧動作を行なうことになる。
続いてステップS13において、制御装置30は、電流センサ11の観測する電流値IBが正となるか否かを判断する。バッテリ電流値IBが正の値でない場合には正の値となるまでステップS13の観測が継続される。
ステップS13においてバッテリ電流値IBが正の値になったことが観測されるとステップS14に処理が進む。
ステップS14では上アームすなわちIGBT素子Q1が導通状態に制御され、下アームすなわちIGBT素子Q2が非導通状態に制御される。そして処理はステップS15に進み制御はメインルーチンに戻される。
図8は、実施の形態2においてバッテリ電流IBの変化を説明するための動作波形図である。
図8を参照して、まず時刻t1において電圧センサ13の異常が検知されたとする。すると図7のステップS12において上アームはスイッチング動作され、下アームは非導通状態に制御される。
図9は、図8の時刻t1においてバッテリ電流の向きを説明するための図である。
図9を参照して、時刻t1においてはコンデンサC2の端子間電圧VHはバッテリ電圧VBよりもまだ高いのでIGBT素子Q1が導通されるとリアクトルL1に図9の矢印で示す向きにバッテリ電流IBが流れる。そして、この電流によりリアクトルL1に蓄積されたエネルギがIGBT素子Q1のオフ期間に放出される。このときダイオードD2の順方向に転流電流が流れ、やはり矢印に示すようにバッテリ電流IBが流れる。このような降圧動作を昇圧コンバータ12に行なわせることにより、コンデンサC2に蓄積されていた電荷は放電され次第に端子間電圧VHは低下していく。
再び図8を参照して、降圧動作により電圧値VHが次第に低下していき時刻t2においてバッテリ電圧VBと等しくなり、さらに時刻t2以降VH<VBとなると、電流センサ11で検出されていた電流の向きは負から正に変化する。
図10は、図8の時刻t2以降の電流の流れる向きを説明するための図である。
図10において電圧値がVH<VBになった瞬間においてIGBT素子Q1がスイッチングを継続していたとしても、IGBT素子Q1の導通時にはIGBT素子を通じて図10の矢印に示すような電流が流れ、IGBT素子Q1の非導通時においてはダイオードD1の順方向電流としてやはり同様な電流が流れる。
このような状態となると制御装置30はIB>0を検出して、上アームすなわちIGBT素子Q1を導通状態とし、下アームすなわちIGBT素子Q2を非導通状態に固定する。これにより先に図6で説明したようにモータジェネレータM1に力行運転も回生運転も行なわせることができる。
実施の形態2においても実施の形態1で説明した効果と同様な効果を奏することができる。加えてモータジェネレータM1が力行運転をしていないときにおいてもコンデンサC2の蓄積電荷を放電させて昇圧コンバータの出力側の電圧を低下させることができる。
[実施の形態3]
図11は、実施の形態3において制御装置30で実行されるプログラムの制御構造を示したフローチャートである。
図11を参照して、まず処理が開始されると制御装置30はステップS31において電圧センサ13に異常が発生していないかどうかを判断する。たとえば電圧センサ13が出力する電圧値VHがずっと固定値であることや、または電圧値VHが適切な所定の範囲から値が外れてしまっていることなどを検知することにより、電圧センサ13が異常であると判断する。
電圧センサ13に異常がなく正しい電圧値VHが測定されている場合には、処理はステップS36に進み制御は再びメインルーチンに戻される。
一方、ステップS31において電圧センサ13に異常が発生していると判断された場合には処理はステップS32に進む。
ステップS32においては、上アームすなわち図1のIGBTQ1および下アームすなわち図1のIGBT素子Q2は、共に非導通(OFF)状態に制御される。そしてステップS33においてモータまたは発電機である図1のモータジェネレータM1を力行運転させる。力行運転を行なうことによりモータジェネレータM1で電力が消費される。これによりコンデンサC2に蓄積されていた電荷は消費され電圧は降下する。
ステップS33が終了すると続いてステップS34の処理が行なわれる。ステップS34においては電圧センサ21が出力する電圧値VLと電圧センサ10が出力する電圧値VBの比較が行なわれ、VL<VBが成立するか否かが判断される。VL<VBが成立しない場合にはこれが成立するまでステップS34において観測が行なわれる。
一方、ステップS34においてVL<VBが成立した場合には処理はステップS35に進む。
ステップS35では昇圧コンバータ12内部の上アームすなわちIGBT素子Q1を導通状態に固定し、かつ、下アームすなわちIGBT素子Q2を非導通状態に固定する。そして処理はステップS36に戻り、制御がメインルーチンに戻される。
図12は、図11におけるステップS34の電圧比較を説明するための動作波形図である。
図12において電圧VHは電圧センサ13の観測値ではなく実際の電圧を示している。時刻t1において電圧VHを観測する電圧センサ13の異常が発見され、時刻t1〜t2の間コンデンサC2に蓄積された電荷を放電させるようにモータジェネレータの力行運転が行なわれる。このとき実施の形態1および2においては電流センサ11の観測するバッテリ電流IBが正の値となることにより昇圧コンバータの上アームを導通状態に切換える例を示した。
しかし電流センサを設けないシステムも考えられるし電流センサが故障している場合も考えられる。このような場合には、電圧センサ21で観測した電圧値VLが一瞬低くなることを検知すればよい。
つまり今までゼロであったバッテリ電流が流れ始める瞬間には、コンデンサC1から電流が補填されるので、コンデンサC1の両端間の電圧VLは一瞬低下する。この瞬間を監視しておくことによりコンデンサC2の端子間電圧がコンデンサC1の端子間電圧およびバッテリ電圧よりも低下したことを検知することができる。これにより実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
[実施の形態4]
図13は、実施の形態4において制御装置30によって行なわれるプログラムの制御構造を示したフローチャートである。
図13を参照して、まず処理が開始されるとステップS41において電圧センサ13の異常の有無が判断される。たとえば電圧値VHがずっと固定値である場合や、または電圧値VHが所定のレンジから外れてしまった場合には、電圧センサ13が異常であると判断される。
ステップS41において電圧センサ13の異常がないと判断された場合には、ステップS45に処理が進み制御はメインルーチンに戻る。
一方、ステップS41において電圧センサ13に異常があると判断された場合には、ステップS42に処理が進む。ステップS42では、上アームすなわち図1のIGBT素子Q1はスイッチング動作を行ない下アームすなわちIGBT素子Q2は非導通状態になるように制御が行なわれる。このようにするとコンデンサC2からリアクトルに向けて電流が流れこれが遮断される結果ダイオードD2に転流電流が流れるので、昇圧コンバータ12はコンデンサC2からバッテリBに向けて降圧動作を行なうことになる。
続いてステップS43において、電圧センサ21が出力する電圧値VLと電圧センサ10が出力する電圧値VBの比較が行なわれ、VL<VBが成立するか否かが判断される。VL<VBが成立しない場合にはこれが成立するまでステップS43において観測が行なわれる。
一方、ステップS43においてVL<VBが成立した場合には処理はステップS44に進む。ステップS44では上アームすなわちIGBT素子Q1が導通状態に制御され、下アームすなわちIGBT素子Q2が非導通状態に制御される。そして処理はステップS45に進み制御はメインルーチンに戻される。
図14は、実施の形態4においてバッテリ電流IBと電圧値VLの関係を説明するための動作波形図である。
図14においてVHは電圧センサ13の観測値ではなく実際の電圧を示している。時刻t1においてVHを観測する電圧センサ13の異常が発見され、時刻t1〜t2の間コンデンサC2に蓄積された電荷を放電させるようにモータジェネレータの力行運転が行なわれる。このとき実施の形態1および2においては電流センサ11の観測するバッテリ電流IBが正の値となることにより昇圧コンバータの上アームを導通状態に切換える例を示した。
しかし実施の形態4では実施の形態3の場合と同様に、電圧センサ21で観測した電圧値VLが一瞬低くなることを検知する。
つまり、時刻t2においてバッテリ電流IBは負の値から正の値に変化する。この瞬間にはコンデンサC1から電流が補填されるのでコンデンサC1の両端間の電圧VLは一瞬低下する。この瞬間を監視しておくことによりコンデンサC2の端子間電圧がコンデンサC1の端子間電圧およびバッテリ電圧よりも低下したことを検知することができる。
したがって、実施の形態4によっても実施の形態2と同様な効果を奏することができる。
[実施の形態5]
図15は、実施の形態5において制御装置30が実行するプログラムの制御構造を示したフローチャートである。
図15を参照して、まず処理が開始されるとステップS51において電圧センサ13の出力異常が発生していないかどうかが判断される。ステップS51において電圧センサが正常であると判断された場合にはステップS58に処理が進み制御はメインルーチンに戻る。
一方、ステップS51において電圧センサ13に異常が発生したと検知された場合にはステップS52に処理が進む。電圧センサの異常は、たとえば測定された電圧値VHがずっと固定値となっている場合や、または所定の範囲から測定値VHが外れてしまっている場合などである。
ステップS52においては、制御装置30はモータジェネレータM1が力行運転中か否かを判断する。制御装置30によってインバータ14は制御されているので、現在モータジェネレータM1が力行運転を行なっているか回生運転を行なっているかは制御装置30の中の情報として制御装置30自身が持っている。
モータジェネレータM1が力行運転中であり電力を消費している場合には、ステップS53に処理が進む。ステップS53においては昇圧コンバータ12の上アームおよび下アームは共にオフ状態に制御され、そしてステップS54において現在実行しているモータジェネレータの力行運転が続行される。ステップS54の処理が終了すると続いてステップS56に進む。
一方、ステップS52においてモータジェネレータが力行運転中でないと判断された場合には処理はステップS55に進む。
ステップS55では昇圧コンバータの上アームすなわちIGBT素子Q1はスイッチング動作が行なわれ、下アームすなわちIGBT素子Q2は非導通状態になるように制御される。そして処理はステップS56に進む。
続いて、ステップS56において電流センサ11で検知される電流値IBが正であるか否かが判断される。電流値IBが正でない場合には電流値IBが正の値になるまでステップS56が繰返される。
一方、ステップS56において、電流センサ11で検知された電流値IBが正の値になったと判断された場合にはステップS57に処理が進む。
ステップS57では昇圧コンバータ12内部の上アームすなわちIGBT素子Q1を導通状態に固定し、かつ、下アームすなわちIGBT素子Q2を非導通状態に固定する。そして処理はステップS58に進み、制御がメインルーチンに戻される。
図16は、図15に示したフローチャートの変形例を示すフローチャートである。
図16に示したフローチャートは図15に示したフローチャートにおいてステップS56の処理に代えてステップS56Aの処理を含む。他の処理については、図16は図15と同様であるので説明は繰返さない。
ステップS56Aにおいては実施の形態3および実施の形態4と同様に、コンデンサC1の端子間の電圧VLを観測することによりバッテリ電流の向きが変化したことを検知する。これによりIGBT素子Q1を導通状態に固定するタイミングを知ることができる。
以上説明したように、実施の形態5においてはモータジェネレータが力行運転を行なっているときにはこれによってコンデンサC1の電圧を消費させ、力行運転を行なっていないときにはコンデンサC1の電圧を降圧させてバッテリに流すことによってコンデンサC1を放電させるので必要に応じた放電の仕方を選択することが可能となる。
[他の変形例]
図17は本発明が適用される他の車両システムの構成を示した図である。
図17の構成は、図1に示した構成においてモータジェネレータM1に代えてモータジェネレータMG1を含み、さらにインバータ14と並列接続されるインバータ14Aおよびこれによって駆動されるモータジェネレータMG2をさらに備える点が図1に示した構成と異なる。他の部分については図17の構成は図1と同様であるので説明は繰返さない。
このような2モータを搭載する構成のシステムにおいても本発明は同様に適用できる。たとえば、昇圧電圧VHを観測するセンサが故障したときに昇圧コンバータのスイッチングを停止して駆動輪に同期して回転するモータジェネレータMG2を停止するとともに、発電機であるモータジェネレータMG1は力行制御を行なってモータジェネレータMG1に電流を消費させることによりコンデンサC2の放電を行なわせることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る車両100の構成を示す回路図である。 実施の形態1において制御装置30が実行するプログラムの制御構造を示したフローチャートである。 実施の形態1において行なわれる制御を説明するための動作波形図である。 図3の時刻t1における電流の流れる向きを説明するための図である。 図3の時刻t2においてバッテリ電流IBが流れ始めることを説明するための図である。 図3の時刻t2以降の状態を説明するための図である。 実施の形態2において制御装置30で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 実施の形態2においてバッテリ電流IBの変化を説明するための動作波形図である。 図8の時刻t1においてバッテリ電流の向きを説明するための図である。 図8の時刻t2以降の電流の流れる向きを説明するための図である。 実施の形態3において制御装置30で実行されるプログラムの制御構造を示したフローチャートである。 図11におけるステップS34の電圧比較を説明するための動作波形図である。 実施の形態4において制御装置30によって行なわれるプログラムの制御構造を示したフローチャートである。 実施の形態4においてバッテリ電流IBと電圧値VLの関係を説明するための動作波形図である。 実施の形態5において制御装置30が実行するプログラムの制御構造を示したフローチャートである。 図15に示したフローチャートの変形例を示すフローチャートである。 本発明が適用される他の車両システムの構成を示した図である。
符号の説明
10,13,21 電圧センサ、11,24 電流センサ、12 昇圧コンバータ、14,14A インバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、20 電圧変換部、30 制御装置、35 温度センサ、100 車両、B バッテリ、C1,C2 コンデンサ、D1〜D8 ダイオード、L1 リアクトル、M1,MG1,MG2 モータジェネレータ、Q1〜Q8 IGBT素子、SR1,SR2 システムメインリレー。

Claims (7)

  1. 直流電源と、
    前記直流電源の電圧変換を行なう直流電圧変換部と、
    前記直流電圧変換部の出力ノードの電圧を平滑化する第1のコンデンサと、
    前記直流電圧変換部および前記第1のコンデンサから電力を受けて回転電機を駆動する駆動部と、
    前記第1のコンデンサの端子間電圧を検知する第1の電圧検知部と、
    前記直流電源と前記直流電圧変換部との間で授受される電流を検知する電流検知部と、
    前記第1の電圧検知部の出力を受け、前記直流電圧変換部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第1の電圧検知部に異常が発生した場合は、前記電流検知部の出力に応じて前記直流電圧変換部の出力ノードの電圧と前記直流電源の電圧との大小関係を判定する、車両駆動装置。
  2. 直流電源と、
    前記直流電源の電圧変換を行なう直流電圧変換部と、
    前記直流電圧変換部の出力ノードの電圧を平滑化する第1のコンデンサと、
    前記直流電圧変換部の入力ノードの電圧を平滑化する第2のコンデンサと、
    前記直流電圧変換部および前記第1のコンデンサから電力を受けて回転電機を駆動する駆動部と、
    前記第1のコンデンサの端子間電圧を検知する第1の電圧検知部と、
    前記第2のコンデンサの端子間電圧を検知する第2の電圧検知部と、
    前記第1、第2の電圧検知部の出力を受け、前記直流電圧変換部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第1の電圧検知部に異常が発生した場合は、前記第2の電圧検知部の出力に応じて前記直流電圧変換部の出力ノードの電圧と前記直流電源の電圧との大小関係を判定する、車両駆動装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の電圧検知部に異常が発生した場合には、前記直流電圧変換部の動作を停止させ、かつ前記駆動部に前記回転電機の力行運転を行なわせる指令を与えて前記第1のコンデンサを放電させる、請求項1または2に記載の車両駆動装置。
  4. 前記直流電圧変換部は、前記直流電源から前記駆動部に向けての昇圧動作と前記駆動部から前記直流電に向けての降圧動作が可能に構成され、
    前記制御部は、前記第1の電圧検知部に異常が発生した場合には、前記直流電圧変換部に対して前記降圧動作を行なわせて前記第1のコンデンサを放電させる、請求項1または2に記載の車両駆動装置。
  5. 前記直流電圧変換部は、前記直流電源から前記駆動部に向けての昇圧動作と前記駆動部から前記直流電に向けての降圧動作が可能に構成され、
    前記制御部は、前記第1の電圧検知部に異常が発生した場合において前記回転電機が力行運転を行なっているときには、前記直流電圧変換部の動作を停止させ、前記駆動部に前記回転電機の力行運転を引き続き行なわせる指令を与えて前記第1のコンデンサを放電させ、
    前記制御部は、前記第1の電圧検知部に異常が発生した場合において前記回転電機が力行運転を行なっていないときには、前記直流電圧変換部に対して前記降圧動作を行なわせて前記第1のコンデンサを放電させる、請求項1または2に記載の車両駆動装置。
  6. 前記直流電圧変換部は、
    前記直流電圧変換部の入力ノードに一方端が接続されるリアクトルと、
    前記制御部の制御の下で前記出力ノードと前記リアクトルの他方端とを導通させる第1のスイッチング素子と、
    前記制御部の制御の下で前記リアクトルの他方端と接地ノードとを導通させる第2のスイッチング素子とを含み、
    前記制御部は、前記電流検知部の出力が、前記第1のコンデンサの電極間電圧が前記直流電源の電圧よりも小さくなった状態であることを示す範囲の値である場合に、前記第1のスイッチング素子を導通状態に固定し、かつ前記第2のスイッチング素子を非導通状態に固定する、請求項1に記載の車両駆動装置。
  7. 前記直流電圧変換部は、
    前記直流電圧変換部の入力ノードに一方端が接続されるリアクトルと、
    前記制御部の制御の下で前記出力ノードと前記リアクトルの他方端とを導通させる第1のスイッチング素子と、
    前記制御部の制御の下で前記リアクトルの他方端と接地ノードとを導通させる第2のスイッチング素子とを含み、
    前記制御部は、前記第2の電圧検知部の出力が、前記第1のコンデンサの電極間電圧が前記直流電源の電圧よりも小さくなった状態であることを示す範囲の値である場合に、前記第1のスイッチング素子を導通状態に固定し、かつ前記第2のスイッチング素子を非導通状態に固定する、請求項2に記載の車両駆動装置。
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