JP2007232491A - 電源制御装置および車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】システムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方に接触不良が生じた場合にはバッテリBの電圧と平滑用コンデンサC1の電圧との電圧差が大きくなる。制御装置230は電流センサ11が検出した電流値が所定の第1の値であるときの平滑用コンデンサC1の電圧とバッテリBの電圧との電圧差(第1の電圧差)と、電流値が所定の第1の値と異なる所定の第2の値のときの電圧差(第2の電圧差)とに基づいて、接触不良が生じているか否かを判定する。これにより制御装置230はシステムメインリレーの接触不良を正確に判定することができる。
【選択図】図1
Description
さらに好ましくは、第1および第2の値は、符号が等しく、かつ、絶対値が互いに異なる。
図1を参照して、車両100は、内燃機関であるエンジン4と、電池ユニット40と、モータジェネレータMG1,MG2と、モータジェネレータMG1,MG2に対応してそれぞれ設けられるインバータ22,14と、動力分割機構PSDと、昇圧コンバータ12と、レゾルバ20,21と、電流センサ24,25と、制御装置230と、図示しない車輪とを備える。
図2および図1を参照して、処理が開始されるとまずステップS1において制御装置230はプリチャージと呼ばれる動作を実行する。システムメインリレーSMR1〜SMR3は最初はオフ(開状態)状態である。制御装置230はまずシステムメインリレーSMR1,SMR3をオン(閉状態)にする。そして平滑用コンデンサC1が十分に充電された後に制御装置230はシステムメインリレーSMR2をオンにし続いてシステムメインリレーSMR1をオフにする。
図3は、実施の形態1における検査原理を説明する図である。
Y=VB−VL=VB−(VL0+VE)=−IB×R−VE …(2)
よって、(X−Y)は以下の式(3)に従って表わされる。
式(3)から分かるように、(X−Y)には電圧センサ6の検出誤差である電圧VEが含まれない。これにより実施の形態1では(X−Y)の絶対値が所定値よりも大きいことによって、抵抗値Rが大きいこと、すなわちシステムメインリレーSMR2が異常であることを判定できる。
図4および図1を参照して、処理が開始されるとまずステップS11において制御装置230は電圧センサ10,6から電圧VB,VLの値をそれぞれ取得する。また、制御装置230は電流センサ11から電流IBの値を取得する。制御装置230は電流センサ11の測定値が所定の第1の値(+IB)に等しいときの電圧VB,VLの値を内部に保持する。
図5は、実施の形態2における検査原理を説明する図である。
Y=VB−VL=VB−(VL0+VE)=IB2×R−VE …(5)
よって、(X−Y)は以下の式(6)に従って表わされる。
式(6)から分かるように、(X−Y)には電圧センサ6の検出誤差である電圧VEが含まれない。実施の形態1と同様に、実施の形態2では(X−Y)の絶対値が所定値よりも大きいことによって、抵抗値Rが大きいこと、すなわちシステムメインリレーSMR2が異常であることを判定できる。
実施の形態3では制御装置は電圧センサの検出誤差(図3に示す電圧VE)を求める。そして制御装置は求めた誤差を用いて電圧差X,Yを補正する。実施の形態3では制御装置は補正後の電圧差X,Yを用いてシステムメインリレーの接触不良が生じているか否かを判定する。
図6および図3を参照して、実施の形態1と同様に、実施の形態3では電流IBの値が+IBのときの電圧VB,VLから電圧差Xが求められ、電流IBの値が−IBのときの電圧VB,VLから電圧差Yが求められる。よって電圧差X,Yは式(1),(2)に従ってそれぞれ求められる(X=+IB×R−VE,Y=−IB×R−VEとなる)。
つまり電圧差X,Yの平均値を求めることで電圧VEが求められる。
Y1=Y−(X+Y)/2=−IB×R …(9)
さらに実施の形態3では電圧差X1,Y1の和を求める。電圧差X1,Y1の和は以下の式(10)に従って表わされる。
式(8)、式(9)は+IBの電流が流れるモータジェネレータMG1,MG2の力行時と−IBの電流が流れるモータジェネレータMG1,MG2の回生時との両方でバッテリBと平滑用コンデンサC1との間に電圧降下が生じていることを示す。式(10)は電圧降下の大きさが力行時と回生時とで等しいことを示す。
図7および図4を参照して、図7のフローチャートではステップS14の処理とステップS15の処理との間にステップS14A,S14Bの処理が行なわれる。また図7のフローチャートではステップS15の処理の後にステップS16A,S16Bの処理が行なわれる。この点で図7のフローチャートは図4のフローチャートと異なる。図7のフローチャートにおける他のステップの処理は図4のフローチャートの対応するステップの処理と同様であるので以後の説明は繰返さない。
Claims (8)
- 電源と、
一方端および他方端が前記電源の正極および負極にそれぞれ電気的に接続可能なコンデンサと、
前記電源の正極および負極の少なくとも一方と、前記コンデンサの対応する端子との電流経路の途中に設けられて、導通と非導通とを切換えるリレーと、
前記電源の電圧を検出する第1の電圧センサと、
前記コンデンサの電圧を検出する第2の電圧センサと、
前記電源と前記コンデンサとの間に流れる電流を検出する電流センサと、
前記第1および第2の電圧センサの出力と、前記電流センサの出力とに基づいて、前記リレーの接触不良を判定する判定部とを備え、
前記判定部は、前記電流センサから取得した電流値が所定の第1の値であるときの前記電圧差である第1の電圧差と、前記電流センサから取得した電流値が前記所定の第1の値と異なる所定の第2の値のときの前記電圧差である第2の電圧差とに基づいて、前記接触不良が生じているか否かを判定する、電源制御装置。 - 前記電源は、前記コンデンサを介して負荷に電力を供給し、
前記判定部は、前記負荷の動作時に前記電流センサが検出した電流値を取得する、請求項1に記載の電源制御装置。 - 前記判定部は、前記第1の電圧差と前記第2の電圧差との差の絶対値が所定値よりも大きい場合には、前記接触不良が生じていると判定する、請求項2に記載の電源制御装置。
- 前記第1および第2の値は、符号が互いに逆である、請求項3に記載の電源制御装置。
- 前記第1および第2の値は、符号が等しく、かつ、絶対値が互いに異なる、請求項3に記載の電源制御装置。
- 前記第1および第2の値は、符号が互いに逆であり、
前記判定部は、前記第1および第2の電圧差から前記第1および第2の電圧センサの少なくとも一方の検出値に含まれ得る誤差を求めて、前記第1および第2の電圧差に対して前記誤差を補正して、補正後の前記第1および第2の電圧差を用いて前記接触不良が生じているか否かを判定する、請求項2に記載の電源制御装置。 - 負荷に対して電力を供給する電源と、
前記電源と前記負荷との間に設けられて、一方端および他方端が前記電源の正極および負極にそれぞれ電気的に接続可能なコンデンサと、
前記電源の正極および負極の少なくとも一方と、前記コンデンサの対応する端子との電流経路の途中に設けられて、導通と非導通とを切換えるリレーと、
前記電源の電圧を検出する第1の電圧センサと、
前記コンデンサの電圧を検出する第2の電圧センサと、
前記負荷の動作時に前記電源と前記コンデンサとの間に流れる電流を検出する電流センサと、
前記第1および第2の電圧センサの出力と、前記電流センサの出力とに基づいて、前記リレーの接触不良を判定する判定部とを備え、
前記判定部は、前記第1および第2の電圧センサの出力から前記コンデンサの電圧と前記電源の電圧との電圧差を求めて、前記電流センサが検出した電流値と前記電圧差とに基づいて、前記接触不良が生じているか否かを判定する、電源制御装置。 - 車両であって、
内燃機関と、
請求項2から7のいずれか1項に記載の電源制御装置とを備え、
前記負荷は、
前記内燃機関の動力を用いて発電する第1のモータジェネレータと、
前記車両の駆動力を発生する第2のモータジェネレータと、
前記第1および第2のモータジェネレータをそれぞれ駆動する第1および第2のインバータとを含み、
前記車両は、
第1および第2のインバータの駆動を制御する負荷制御部をさらに備え、
前記負荷制御部は、前記リレーが異常であると前記判定部が判定した場合には、前記第1のモータジェネレータが発電した電力で前記第2のモータジェネレータが動作するように、前記第1および第2のインバータを駆動する、車両。
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