JP2007228777A - 電源制御装置および車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】負荷の動作中に生じたリレーの異常を迅速に検出可能な電源制御装置および車両を提供する。
【解決手段】制御装置230はシステムメインリレーSMR2,SMR3の導通が正常であるか否かを車両の走行中(すなわち負荷の動作時)に繰り返して検査する。システムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方に異常が生じた場合にはバッテリBからの電力供給が負荷に行なわれない。このときには平滑用コンデンサC1(または平滑用コンデンサC2)に蓄えられる電力が負荷の動作によって消費される。そこで制御装置230は平滑用コンデンサC1(または平滑用コンデンサC2)に蓄えられる電力の蓄積状態に応じてシステムメインリレーの導通が正常か否かを判定する。これにより車両走行中にリレーの異常が生じても、その異常を迅速に検出することができる。
【選択図】図1
【解決手段】制御装置230はシステムメインリレーSMR2,SMR3の導通が正常であるか否かを車両の走行中(すなわち負荷の動作時)に繰り返して検査する。システムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方に異常が生じた場合にはバッテリBからの電力供給が負荷に行なわれない。このときには平滑用コンデンサC1(または平滑用コンデンサC2)に蓄えられる電力が負荷の動作によって消費される。そこで制御装置230は平滑用コンデンサC1(または平滑用コンデンサC2)に蓄えられる電力の蓄積状態に応じてシステムメインリレーの導通が正常か否かを判定する。これにより車両走行中にリレーの異常が生じても、その異常を迅速に検出することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電源と負荷との間に設けられるリレーの異常を検出可能な電源制御装置、およびこの電源制御装置を備える車両に関する。
最近、環境に配慮した自動車としてハイブリッド自動車および電気自動車が大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車は一部実用化されている。
このハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回転することによって動力源を得るものである。また、電気自動車は、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。
すなわち、ハイブリッド自動車および電気自動車は、直流電源とインバータとを備えるモータ駆動装置を搭載している。そして、ノイズを除去した直流電圧をインバータに供給するためにコンデンサがインバータの入力側に設けられる。また、直流電源とインバータとの間にはシステムリレーが設けられる。
たとえば、特開2003−102101号公報(特許文献1)では、システムリレーの接触不良や溶着を検出することが可能な電気自動車用電源装置が開示される。この制御装置はバッテリの電圧値と負荷に並列接続されたコンデンサの電圧値とに基づいてシステムリレーの開閉の判断や故障判断を行なう。
特開2003−102101号公報
特開2000−270561号公報
特開2001−329884号公報
特開2003−102101号公報(特許文献1)に開示されるリレーの故障判断は車両電源の起動要求が発生したときに行なわれる。しかしながら車両走行中にリレーの異常が生じる可能性がある。例えばリレーの取付が不十分な状態(半締結状態)で車両を走行させた場合には走行中にリレーの取付が緩む可能性がある。また何らかの理由によりリレーの電磁力が弱まることで接点の接触が不十分な状態(半勘合状態)になる可能性がある。またリレーの接点に酸化皮膜が形成されて接触抵抗が増加することが考えられる。
上述のような現象が生じた場合にはモータ制御系を正常に動作し続けることが困難になる。たとえば制御装置がインバータの駆動を停止したり、回路を構成する部品の破壊が生じたりする可能性がある。しかしながら特開2003−102101号公報(特許文献1)には車両走行中に生じたリレーの異常を検出する方法は開示されていない。
本発明の目的は、負荷の動作中に生じたリレーの異常を迅速に検出可能な電源制御装置および車両を提供することである。
本発明は要約すれば、電源制御装置であって、電源と、コンデンサと、リレーと、判定部とを備える。電源は、負荷に対して電力を供給する。コンデンサは、電源と負荷との間に設けられて、電力が一時的に蓄えられる。リレーは、電源からコンデンサへの電力の供給および供給停止を切換える。判定部は、負荷の動作時にコンデンサに蓄えられる電力の蓄積状態に応じて、リレーの導通が正常か否かを判定する。
好ましくは、電源制御装置は、蓄積状態としてコンデンサの電圧を検出する電圧センサをさらに備える。判定部は、第1の時刻にリレーが遮断されたと仮定して、第1の時刻に電圧センサが検出した電圧の値に基づいて、第1の時刻から所定期間後の第2の時刻におけるコンデンサの電圧の予測値を算出する。判定部は、第2の時刻に電圧センサが検出した電圧の値と予測値との差の絶対値が所定値以内である場合には、リレーが異常であると判定する。
より好ましくは、判定部は、第1の時刻に電圧センサが検出した電圧の値と、所定期間にわたり負荷が消費した電力とに基づいて、予測値を算出する。
好ましくは、電源制御装置は、蓄積状態としてコンデンサの電圧を検出する電圧センサをさらに備える。判定部は、電圧センサが検出した電圧の値が所定値以下に低下した場合には、リレーが異常であると判定する。
より好ましくは、電源制御装置は、電源から出力される電圧を昇圧して負荷に供給する昇圧回路をさらに備える。コンデンサは、昇圧回路が昇圧した後の電圧を平滑化する。
より好ましくは、電源制御装置は、電源から出力される電圧を昇圧して負荷に供給する昇圧回路をさらに備える。コンデンサは、昇圧回路が昇圧する前の電圧を平滑化する。
好ましくは、電源制御装置は、電源から供給される電流値を検出する電流センサをさらに備える。判定部は、電流センサが検出した電流値が所定値以下に低下した場合には、リレーが異常であると判定する。
より好ましくは、車両は、内燃機関と、上述のいずれかに電源制御装置とを備える。負荷は、第1のモータジェネレータと、第2のモータジェネレータと、第1および第2のインバータとを含む。第1のモータジェネレータは、内燃機関の動力を用いて発電する。第2のモータジェネレータは、車両の駆動力を発生する。第1および第2のインバータは、第1および第2のモータジェネレータをそれぞれ駆動する。車両は、第1および第2のインバータの駆動を制御する負荷制御部をさらに備える。負荷制御部は、リレーが異常であると判定部が判定した場合には、第1のモータジェネレータが発電した電力で第2のモータジェネレータが動作するように、第1および第2のインバータを駆動する。
本発明によれば、負荷の動作中に生じたリレーの異常を迅速に検出することができる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
図1は、本実施の形態の電源制御装置を備える車両の概略ブロック図である。
図1を参照して、車両100は、内燃機関であるエンジン4と、電池ユニット40と、モータジェネレータMG1,MG2と、モータジェネレータMG1,MG2に対応してそれぞれ設けられるインバータ22,14と、動力分割機構PSDと、昇圧コンバータ12と、レゾルバ20,21と、電流センサ24,25と、制御装置230と、図示しない車輪とを備える。
図1を参照して、車両100は、内燃機関であるエンジン4と、電池ユニット40と、モータジェネレータMG1,MG2と、モータジェネレータMG1,MG2に対応してそれぞれ設けられるインバータ22,14と、動力分割機構PSDと、昇圧コンバータ12と、レゾルバ20,21と、電流センサ24,25と、制御装置230と、図示しない車輪とを備える。
電池ユニット40と昇圧コンバータ12とは、電源ラインPL1と接地ラインSLとによって電気的に接続されている。
電池ユニット40は、バッテリBと、バッテリBの負極と接地ラインSLとの間に接続されるシステムメインリレーSMR3と、バッテリBの正極と電源ラインPL1との間に接続されるシステムメインリレーSMR2と、バッテリBの正極と電源ラインPL1との間に直列に接続される、システムメインリレーSMR1および制限抵抗Rとを含む。システムメインリレーSMR1〜SMR3は、制御装置230から与えられる制御信号SEに応じて導通/非導通状態が制御される。
電池ユニット40は、さらに、バッテリBの端子間の電圧VBを測定する電圧センサ10を含む。
バッテリBとしては、ニッケル水素、リチウムイオン等の二次電池や燃料電池などを用いることができる。また、バッテリBに代わる蓄電装置として電気二重層コンデンサ等の大容量キャパシタを用いることもできる。
昇圧コンバータ12は、接地ラインSLと電源ラインPL1と間の電圧を昇圧して接地ラインSLと電源ラインPL2によってインバータ14,22に供給する。インバータ14は、昇圧コンバータ12から与えられる直流電圧を三相交流に変換してモータジェネレータMG2に出力する。インバータ22は、昇圧コンバータ12から与えられる直流電圧を三相交流に変換してモータジェネレータMG1に出力する。
昇圧コンバータ12は、一方端が電源ラインPL1に接続されて他方端が接地ラインSLに接続される平滑用コンデンサC1と、一方端が電源ラインPL1に接続されるリアクトルL1と、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列に接続されるIGBT素子Q1,Q2と、IGBT素子Q1,Q2にそれぞれ並列に接続されるダイオードD1,D2と、平滑用コンデンサC2と、電源ラインPL1と接地ラインSLとの間の電圧VLを検知する電圧センサ6と、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間の電圧VHを検知する電圧センサ8とを含む。
平滑用コンデンサC1はバッテリBから出力されて昇圧される前の直流電圧を平滑化する。平滑用コンデンサC2は昇圧コンバータ12が昇圧した後の直流電圧を平滑化する。
リアクトルL1の他方端はIGBT素子Q1のエミッタおよびIGBT素子Q2のコレクタに接続される。ダイオードD1のカソードはIGBT素子Q1のコレクタと接続され、ダイオードD1のアノードはIGBT素子Q1のエミッタと接続される。ダイオードD2のカソードはIGBT素子Q2のコレクタと接続され、ダイオードD2のアノードはIGBT素子Q2のエミッタと接続される。
インバータ14は車輪を駆動するモータジェネレータMG2に対して昇圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。またインバータ14は、回生制動に伴い、モータジェネレータMG2において発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は降圧回路として動作するように制御装置230によって制御される。
インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。U相アーム15,V相アーム16,およびW相アーム17は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に並列に接続される。
U相アーム15は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q3,Q4と、IGBT素子Q3,Q4とそれぞれ並列に接続されるダイオードD3,D4とを含む。ダイオードD3のカソードはIGBT素子Q3のコレクタと接続され、ダイオードD3のアノードはIGBT素子Q3のエミッタと接続される。ダイオードD4のカソードはIGBT素子Q4のコレクタと接続され、ダイオードD4のアノードはIGBT素子Q4のエミッタと接続される。
V相アーム16は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q5,Q6と、IGBT素子Q5,Q6とそれぞれ並列に接続されるダイオードD5,D6とを含む。ダイオードD5のカソードはIGBT素子Q5のコレクタと接続され、ダイオードD5のアノードはIGBT素子Q5のエミッタと接続される。ダイオードD6のカソードはIGBT素子Q6のコレクタと接続され、ダイオードD6のアノードはIGBT素子Q6のエミッタと接続される。
W相アーム17は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q7,Q8と、IGBT素子Q7,Q8とそれぞれ並列に接続されるダイオードD7,D8とを含む。ダイオードD7のカソードはIGBT素子Q7のコレクタと接続され、ダイオードD7のアノードはIGBT素子Q7のエミッタと接続される。ダイオードD8のカソードはIGBT素子Q8のコレクタと接続され、ダイオードD8のアノードはIGBT素子Q8のエミッタと接続される。
モータジェネレータMG2は、三相の永久磁石同期モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中性点に共に接続されている。そして、U相コイルの他方端がIGBT素子Q3,Q4の接続ノードに接続される。またV相コイルの他方端がIGBT素子Q5,Q6の接続ノードに接続される。またW相コイルの他方端がIGBT素子Q7,Q8の接続ノードに接続される。モータジェネレータMG2の回転軸は図示されない減速ギヤやディファレンシャルギヤにより車輪に結合される。
動力分割機構PSDは、エンジンとモータジェネレータMG1,MG2とに結合されてこれらの間で動力を分配する。たとえば動力分割機構PSDとしては、サンギヤ、プラネタリキャリヤおよびリングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。この3つの回転軸がエンジンおよびモータジェネレータMG1,MG2の回転軸にそれぞれ接続される。たとえばモータジェネレータMG1のロータを中空としてその中心にエンジンのクランク軸を通すことで動力分割機構PSDにエンジンとモータジェネレータMG1,MG2とを機械的に接続することができる。
電流センサ24は、モータジェネレータMG2に流れる電流をモータ電流値MCRT2として検出し、モータ電流値MCRT2を制御装置230へ出力する。
インバータ22は、昇圧コンバータ12に対してインバータ14と並列的に接続される。インバータ22は、モータジェネレータMG1に対して昇圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。インバータ22は、昇圧コンバータ12から昇圧された電圧を受けてたとえばエンジンを始動させるためにモータジェネレータMG1を駆動する。
また、インバータ22は、エンジン4のクランクシャフトから伝達される回転トルクによってモータジェネレータMG1で発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は降圧回路として動作するように制御装置230によって制御される。
なお、インバータ22の内部の構成は、図示しないがインバータ14と同様であり、詳細な説明は繰返さない。
モータジェネレータMG1は、三相の永久磁石同期モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中性点に共に接続されている。そして、各相コイルの他方端はインバータ22に接続されている。
電流センサ25は、モータジェネレータMG1に流れる電流をモータ電流値MCRT1として検出し、モータ電流値MCRT1を制御装置230へ出力する。
制御装置230は、トルク指令値Tm,Tg、エンジン回転数Ne、電圧VB,VL,VH、電流IBの各値、モータ電流値MCRT1,MCRT2および起動信号IGONを受ける。
制御装置230は、レゾルバ20,21の出力を受けてモータ回転数Nm,Ngをそれぞれ算出する。ここで、トルク指令値Tg,モータ回転数Ngおよびモータ電流値MCRT1はモータジェネレータMG1に関するものであり、トルク指令値Tm,モータ回転数Nmおよびモータ電流値MCRT2はモータジェネレータMG2に関するものである。
また、電圧VBはバッテリBの電圧であり、電圧センサ10によって測定される。電圧VLは平滑用コンデンサC1に印加される昇圧コンバータ12の昇圧前電圧であり電圧センサ6によって測定される。電圧VHは平滑用コンデンサC2に印加される昇圧コンバータ12の昇圧後電圧であり電圧センサ8によって測定される。
そして制御装置230は、昇圧コンバータ12に対して昇圧指示を行なう制御信号PWU,降圧指示を行なう制御信号PWDおよび動作禁止を指示する信号CSDNを出力する。
さらに、制御装置230は、インバータ14に対して昇圧コンバータ12の出力である直流電圧VHをモータジェネレータMG2を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI2と、モータジェネレータMG2で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC2とを出力する。IGBT素子Q3〜Q8はこれらの指示に応じて動作する。
本実施の形態では制御装置230は本発明における「判定部」および「負荷制御部」を含んだ1つの機能ブロックとして構成される。制御装置230においてシステムメインリレーSMR2,SMR3の異常を判定する構成部分(図示せず)が、本発明における「判定部」に対応する。また、制御装置230においてインバータ14,22を制御する構成部分(図示せず)が本発明の「負荷制御部」に対応する。ただし、本発明の「判定部」と「負荷制御部」とは別のブロックとして構成されていてもよい。
また、バッテリBは本発明の「電源」に対応する。また、モータジェネレータMG1,MG2およびインバータ14,22は本発明の「負荷」を構成する。
図2は、図1の制御装置230が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図2および図1を参照して、処理が開始されるとまずステップS1において制御装置230はプリチャージと呼ばれる動作を実行する。システムメインリレーSMR1〜SMR3は最初はオフ(開状態)状態である。制御装置230はまずシステムメインリレーSMR1,SMR3をオン(閉状態)にする。そして平滑用コンデンサC1が十分に充電された後に制御装置230はシステムメインリレーSMR2をオンにし続いてシステムメインリレーSMR1をオフにする。
図2および図1を参照して、処理が開始されるとまずステップS1において制御装置230はプリチャージと呼ばれる動作を実行する。システムメインリレーSMR1〜SMR3は最初はオフ(開状態)状態である。制御装置230はまずシステムメインリレーSMR1,SMR3をオン(閉状態)にする。そして平滑用コンデンサC1が十分に充電された後に制御装置230はシステムメインリレーSMR2をオンにし続いてシステムメインリレーSMR1をオフにする。
起動時にシステムメインリレーSMR2,SMR3をいきなりオンにするとシステムメインリレーSMR2,SMR3には瞬間的に大電流が流れる。このためこれらのリレーの接点が溶着するおそれがある。プリチャージ動作を行なうことによってリレーの接点の溶着を防ぐことができる。
なおステップS1において、制御装置230は車両走行前にシステムメインリレーSMR2,SMR3について接点の溶着や接触不良等が生じていないかどうかを判定する。
次に、ステップS2において制御装置230はインバータ14を駆動する。これによりモータジェネレータMG2が駆動されて車両の走行が開始する。
走行開始後、車両100は通常走行時にはたとえば動力分割機構PSDによりエンジン4の動力が2経路に分けられる。2分割された動力の一方により車輪の直接駆動が行なわれ、他方によりモータジェネレータMG1が駆動されてモータジェネレータMG1は発電する。このときに発生する電力がモータジェネレータMG2の駆動に用いられてモータジェネレータMG2は車輪の駆動補助を行なう。また、高速走行時には、さらにバッテリBからの電力をモータジェネレータMG2に供給して、モータジェネレータMG2の出力を増大させて車輪に対して駆動力の追加を行なう。
一方、減速時には車輪により従動するモータジェネレータMG2がジェネレータとして機能して回生発電を行ない、回収した電力をバッテリBに蓄える。なお、バッテリBの充電量が低下して充電が特に必要な場合には、エンジン4の出力を増加してモータジェネレータMG2による発電量を増やしバッテリBに対する充電量を増加させる。
続いてステップS3において制御装置230は車両100が上述の走行状態にあるときにシステムメインリレーSMR2,SMR3の導通が正常か否かを検査する。そして制御装置230は、システムメインリレーSMR2,SMR3に半締結状態、半勘合状態あるいは接触抵抗増大等の異常が生じた否かを判定する。詳細は後述するが、制御装置230は平滑用コンデンサC1または平滑用コンデンサC2に蓄えられる電力の蓄積状態に応じてシステムメインリレーSMR2,SMR3の異常の有無を検査する。
ステップS3において制御装置230はシステムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方に異常が生じたことを検出した場合には、内部に記憶するフラグを「1」に設定する。一方、制御装置230はシステムメインリレーSMR2,SMR3がともに正常である場合にはフラグを「0」に設定する。
続いてステップS4において制御装置230はステップS3における検査結果、すなわちフラグに従ってシステムメインリレーSMR2,SMR3が正常か否かを判定する。システムメインリレーSMR2,SMR3の両方が正常である場合(ステップS4においてYES)、処理は再びステップS3に戻る。一方、システムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方に異常が生じた場合(ステップS4においてNO)、処理はステップS5に進む。
ステップS5において制御装置230は車両の走行状態を継続走行可能状態に移行させる。このとき車両はたとえばバッテリレス走行を行なう。バッテリレス走行とは、バッテリBの電力を用いなくても車両の推進力を得ることができる走行状態を意味する。車両100では、たとえばモータジェネレータMG1が発電した電力でモータジェネレータMG2を駆動させることでバッテリBの電力を用いずに車両を駆動させることができる。
バッテリレス走行を行なうにはエンジン4がモータジェネレータMG1のロータを回転させる必要がある。通常走行時や高速走行時にはエンジン4が動作しているので、システムメインリレーの異常が検出された場合には、モータジェネレータMG1は発電している。制御装置230はインバータ14を回生モードで駆動してモータジェネレータMG1からの交流電力を直流電力に変換する。制御装置230は、昇圧コンバータ12を停止させて直流電力をインバータ14に与える。制御装置230はインバータ14を駆動モードで駆動する。これによりモータジェネレータMG1が発電した電力を用いてモータジェネレータMG2を駆動させることが可能になる。よって車両100が走行可能になる。
車両100が低速走行を行なっている場合にはエンジン4は停止している。この状態で制御装置230がシステムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方が異常であることを検知した場合には、制御装置230はインバータ22を制御してモータジェネレータMG1を駆動し、エンジン4を始動させる。エンジン4が動作した後、制御装置230は上述の動作を行なってモータジェネレータMG2を駆動させる。
なお、ステップS5において、より好ましくは、制御装置230はシステムメインリレーSMR2,SMR3に対して開放指令を出力する。これによりシステムメインリレーSMR2,SMR3がオフになればこれらのリレーには電流が流れなくなる。よってリレーが発熱して高温になることを防ぐことができる。
また、ステップS5において、制御装置230はバッテリレス走行に代えてシステムメインリレーに対して、まず開放指令を出力し次に接続指令を出力してリレーの再接続を行なってもよい。ステップS5の処理が終了すると全体の処理が終了する。
本実施の形態において、制御装置230はシステムメインリレーSMR2,SMR3の導通が正常であるか否かを車両の走行中(すなわち負荷の動作時)に繰り返して検査する。システムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方に異常が生じた場合にはバッテリBからの電力供給が負荷に行なわれない。このときには平滑用コンデンサC1(または平滑用コンデンサC2)に蓄えられる電力が負荷の動作によって消費される。そこで制御装置230は平滑用コンデンサC1(または平滑用コンデンサC2)に蓄えられる電力の蓄積状態に応じてシステムメインリレーの導通が正常か否かを判定する。これにより車両走行中にリレーの異常が生じても、その異常を迅速に検出することができる。
システムメインリレーの接触不良状態が長時間続く場合の影響としてIGBT素子に過電流が流れることでIGBT素子の破損が生じることが想定される。また、モータジェネレータのトルクが不安定に変動することで車両振動が生じることが想定される。さらに、制御装置230が保護動作を行なってインバータ14,22の駆動を停止することにより車両が惰性走行を行なうことが想定される。
本実施の形態によればこのような問題が生じる前にリレーの異常を検出できる。また、本実施の形態によれば、車両走行中にリレーの異常を検出した際には、バッテリレス走行等を行なうことで車両の走行を継続させることができる。
続いて図2のステップS3における検査処理の詳細を各実施の形態ごとに説明する。
[実施の形態1]
図3は、実施の形態1における検査処理を説明するフローチャートである。
[実施の形態1]
図3は、実施の形態1における検査処理を説明するフローチャートである。
図3および図1を参照して、処理が開始されるとまずステップS11において、制御装置230は電圧センサ8から第1の時刻における電圧VHの値(電圧センサ8の初期値)を取得する。
次に、ステップS12において制御装置230は、第1の期間から所定期間(たとえば数秒間)にわたるモータジェネレータMG1,MG2の消費エネルギを計算する。
消費エネルギの計算方法としては様々な方法が適用可能である。たとえばモータジェネレータのパワーをモータジェネレータの消費エネルギとみなす方法がある。この場合には制御装置230はトルク指令値Tgとモータ回転数Ngとの積(Tg×Ng)からモータジェネレータMG1のパワーを算出し、トルク指令値Tmとモータ回転数Nmとの積(Tm×Nm)からモータジェネレータMG2のパワーを算出する。
また、別の方法として制御装置230はトルク指令値とモータ回転数とから消費エネルギを求めることが可能なマップを予め記憶していてもよい。この場合には制御装置230はトルク指令値Tgとモータ回転数NgとからモータジェネレータMG1の消費エネルギを求め、トルク指令値Tmとモータ回転数NmとからモータジェネレータMG2の消費エネルギを求める。
続いてステップS13において、制御装置230は第1の時刻にシステムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方が切断されたと仮定して、第1の時刻から所定期間が経過した後の平滑用コンデンサC2の電圧値である予測電圧値を算出する。このとき制御装置230はステップS11で取得した電圧センサの初期値と、ステップS12で算出したモータジェネレータの消費エネルギとに基づいて予測電圧値を算出する。なお、以下において第1の時刻からt秒が経過した後の平滑用コンデンサC2の電圧をV(t)とする。
図4は、電圧V(t)の変化を示す図である。
図4を参照して、時刻t0はリレーが異常により非導通状態になった時刻であり、「第1の時刻」に対応する。時刻t0以前におけるV(t)の値は一定値Vである。
図4を参照して、時刻t0はリレーが異常により非導通状態になった時刻であり、「第1の時刻」に対応する。時刻t0以前におけるV(t)の値は一定値Vである。
時刻t0以後、平滑用コンデンサC2に蓄積される電力の減少分がモータジェネレータMG1,MG2で消費されるエネルギに等しくなる。よって電圧V(t)は以下の式(1)に従って変化する。ここで式(1)において、Cは平滑用コンデンサC2の容量値を示し、E(t)はリレー切断時からt秒間にモータジェネレータMG1,MG2で消費されるエネルギの合計を示す。
再び図3を参照しながら説明する。ステップS13に続くステップS14において、制御装置230は電圧センサ8から時刻t2における電圧VHの値を取得する。ステップS15において制御装置230はステップS13で算出した電圧V(t)の値とステップS14で取得した電圧VHの値とを比較する。
ステップS16において制御装置230は予測電圧値である電圧V(t)の値と電圧センサが検出した電圧VHの値との差の絶対値が所定値以内であるか否かを判定する。差の絶対値が所定値以内の場合(ステップS16においてYES)、処理はステップS17に進む。ステップS17において制御装置230はフラグを「1」に設定する。フラグが「1」であるとはシステムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方に異常が生じていることを示す。
一方、差の絶対値が所定値より大きい場合(ステップS16においてNO)、処理はステップS18に進む。ステップS18において制御装置230はフラグを「0」に設定する。フラグが「0」であるとはシステムメインリレーSMR2,SMR3がともに正常であることを示す。ステップS17またはステップS18の処理が終了すると全体の処理が終了する。
実施の形態1によれば、制御装置230はシステムメインリレーが切断されたと仮定したときの平滑用コンデンサC2の電圧低下をモータジェネレータの消費エネルギに基づいて予測する。そして制御装置230は予測値と電圧センサによる実測値とを比較してシステムメインリレーの異常の有無を判定する。
実施の形態1ではモータジェネレータの消費エネルギを算出することによって、平滑用コンデンサC2の電圧が低下した際に、その電圧低下がリレーの異常により電力供給が遮断されたためか、他の要因(たとえばIGBT素子Q1が短絡する等)によるものかを区別できる。よって実施の形態1によればリレーの異常を検出する際に誤検出を防ぐことができる。
また実施の形態1によれば平滑用コンデンサC2の電圧変化を予測する。これにより平滑用コンデンサC2の電圧低下が小さくても精度よくリレーの異常を検出できるので、短時間でシステムメインリレーの異常を検出できる。平滑用コンデンサC2の容量が大きい場合には放電の際に時間に対する電圧低下の割合が小さくなるが、実施の形態1によれば平滑用コンデンサC2の容量が大きくても短時間でシステムメインリレーの異常を検出できる。
[実施の形態2]
実施の形態2では図1の制御装置230は電圧センサ8が検出した平滑用コンデンサC2の電圧値のみに基づいてシステムメインリレーの異常の有無を判定する。実施の形態2はこの点で実施の形態1と異なるが他の点については実施の形態1と同様である。よって実施の形態2の他の点についての説明は以後繰り返さない。
実施の形態2では図1の制御装置230は電圧センサ8が検出した平滑用コンデンサC2の電圧値のみに基づいてシステムメインリレーの異常の有無を判定する。実施の形態2はこの点で実施の形態1と異なるが他の点については実施の形態1と同様である。よって実施の形態2の他の点についての説明は以後繰り返さない。
図5は、実施の形態2におけるシステムメインリレーの異常を検出する原理を説明する図である。
図5を参照して、時刻t0以前においてはシステムメインリレーが正常であるため、平滑用コンデンサC2の電圧は一定の電圧Vとなる。時刻t0においてシステムメインリレーが異常により非導通状態になると、平滑用コンデンサC2の電圧は低下する。実施の形態2では、電圧VHの値が所定値以下の場合にシステムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方が異常であると判定する。
図6は、実施の形態2における検査処理を説明するフローチャートである。
図6および図3を参照して、図6のフローチャートではステップS11〜S16に代えて、ステップS11A,S16Aの処理が行なわれる点で図3のフローチャートと異なる。よって以下ではステップS11A,S16Aの処理について説明する。図6のフローチャートにおけるステップS17,S18の処理は図3のフローチャートにおけるステップS17,S18のそれぞれの処理と同じであるので以後の説明は繰り返さない。
図6および図3を参照して、図6のフローチャートではステップS11〜S16に代えて、ステップS11A,S16Aの処理が行なわれる点で図3のフローチャートと異なる。よって以下ではステップS11A,S16Aの処理について説明する。図6のフローチャートにおけるステップS17,S18の処理は図3のフローチャートにおけるステップS17,S18のそれぞれの処理と同じであるので以後の説明は繰り返さない。
図6および図1を参照して、処理が開始されると、まずステップS11Aにおいて制御装置230は電圧センサ8から電圧VHの値(平滑用コンデンサC2の電圧値)を取得する。次にステップS16Aにおいて制御装置230は電圧VHの値が所定値(たとえば20V)より大きいか否かを判定する。
ステップS16Aにおいて電圧センサ8が測定した電圧VHの値が所定値以下の場合(ステップS16AにおいてNO)、処理はステップS17に進む。ステップS16Aにおいて電圧VHの値が所定値より大きい場合(ステップS16AにおいてYES)、処理はステップS18に進む。
実施の形態2では平滑用コンデンサC2の電圧値の変化を予測しないために実施の形態1よりも検出に要する時間は長くなるが、実施の形態1よりも簡単な方法でシステムメインリレーの異常を検出することができる。
[実施の形態3]
実施の形態3では図1の制御装置230は電圧センサ6が検出した平滑用コンデンサC1の電圧値(電圧VLの値)を所定値(たとえば20V)と比較することでシステムメインリレーの異常の有無を判定する。この点で実施の形態3は実施の形態2と異なる。実施の形態3の他の点については実施の形態2と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
実施の形態3では図1の制御装置230は電圧センサ6が検出した平滑用コンデンサC1の電圧値(電圧VLの値)を所定値(たとえば20V)と比較することでシステムメインリレーの異常の有無を判定する。この点で実施の形態3は実施の形態2と異なる。実施の形態3の他の点については実施の形態2と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
図1には示されないが、多くの場合には平滑用コンデンサC1にたとえばエアコン等の補機が接続されている。つまり平滑用コンデンサC1はモータジェネレータ以外の負荷にもエネルギを供給している。また、一般的に平滑用コンデンサC1は平滑用コンデンサC2よりも容量が小さい。よって、システムメインリレーが切断された場合には、時間に対する電圧低下の割合は平滑用コンデンサC1のほうが平滑用コンデンサC2よりも大きくなる。
図7は、リレー切断時の平滑用コンデンサC1,C2の電圧変化を示す図である。
図7および図1を参照して、リレー切断時(時刻t0)以後、バッテリBからの電力供給が遮断されるので、モータジェネレータMG1,MG2あるいは補機の動作によって平滑用コンデンサC1の電圧VLおよび平滑用コンデンサC2の電圧VHは低下する。電圧VL,VHが所定値に達する時刻をそれぞれt1A,t1と示す。平滑用コンデンサC1は平滑用コンデンサC2よりも容量が小さいため、時刻t1Aは時刻t1よりも早くなる。
図7および図1を参照して、リレー切断時(時刻t0)以後、バッテリBからの電力供給が遮断されるので、モータジェネレータMG1,MG2あるいは補機の動作によって平滑用コンデンサC1の電圧VLおよび平滑用コンデンサC2の電圧VHは低下する。電圧VL,VHが所定値に達する時刻をそれぞれt1A,t1と示す。平滑用コンデンサC1は平滑用コンデンサC2よりも容量が小さいため、時刻t1Aは時刻t1よりも早くなる。
実施の形態3では、平滑用コンデンサC1の電圧VLが所定値以下の場合にシステムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方が異常であると判定する。実施の形態2によれば実施の形態2よりも短時間でリレーの異常を検出できる。
なお、実施の形態3における検査処理を説明するフローチャートは図6に示すフローチャートと同様である。ただし実施の形態3の検査処理では図6に示すステップS11,S16Aでの処理において、図1の電圧センサ8の測定値に代えて図1の電圧センサ6の測定値(電圧VLの値)が用いられる点で実施の形態2の検査処理と異なる。実施の形態3の検査処理の他の点については図6に示すフローチャートの処理と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
以上のように実施の形態3では平滑用コンデンサC2よりも容量値の小さい平滑用コンデンサC1の電圧低下に基づいてシステムメインリレーの異常を検出する。よって実施の形態3によれば実施の形態2よりも短時間でシステムメインリレーの異常を検出できる。
[実施の形態4]
実施の形態4では、図1の制御装置230は電流センサ11の値を所定値と比較することでシステムメインリレーの異常の有無を判定する。実施の形態4はこの点で実施の形態1と異なる。実施の形態4の他の点については実施の形態1と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
実施の形態4では、図1の制御装置230は電流センサ11の値を所定値と比較することでシステムメインリレーの異常の有無を判定する。実施の形態4はこの点で実施の形態1と異なる。実施の形態4の他の点については実施の形態1と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
図8は、実施の形態4におけるシステムメインリレーの異常を検出する原理を説明する図である。
図8および図1を参照して、時刻t0においてシステムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方が切断された場合にはバッテリBからのエネルギ供給が遮断される。電流IDの値はバッテリBから供給される電流値である。システムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方が非導通状態になると電流IDの値はモータジェネレータMG1,MG2が消費するエネルギに関係なく急速に低下して0になる。そこで実施の形態4では電流センサ11が検出した電流IDの値が所定値(たとえば1A)以下に低下した場合にはシステムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方が異常であると判定する。
図9は、実施の形態4における検査処理を説明するフローチャートである。
図9および図6を参照して、図9のフローチャートではステップS11A,S16Aに代えて、ステップS11B,S16Bの処理が行なわれる点で図6のフローチャートと異なる。よって以下ではステップS11B,16Bの処理について説明する。
図9および図6を参照して、図9のフローチャートではステップS11A,S16Aに代えて、ステップS11B,S16Bの処理が行なわれる点で図6のフローチャートと異なる。よって以下ではステップS11B,16Bの処理について説明する。
図9および図1を参照して、処理が開始されると、まずステップS11Bにおいて制御装置230は電流センサ11から電流IDの値を取得する。次にステップS16Bにおいて制御装置230は電流IDの値が所定値より大きいか否かを判定する。
ステップS16Bにおいて電流IDの値が所定値以下の場合(ステップS16BにおいてNO)、処理はステップS17に進む。ステップS16Bにおいて電流IDの値が所定値より大きい場合(ステップS16BにおいてYES)、処理はステップS18に進む。
以上のように実施の形態4ではバッテリから供給される電流値を検出することでシステムメインリレーの異常を検出するので、短時間でシステムメインリレーの異常を検出できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
4 エンジン、6,8,10 電圧センサ、11,24,25 電流センサ、12 昇圧コンバータ、14,22 インバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、20,21 レゾルバ、40 電池ユニット、100 車両、230 制御装置、B バッテリ、C1,C2 平滑用コンデンサ、D1〜D8 ダイオード、L1 リアクトル、MG1,MG2 モータジェネレータ、PL1,PL2 電源ライン、PSD 動力分割機構、Q1〜Q8 IGBT素子、R 制限抵抗、S1〜S18 ステップ、SL 接地ライン、SMR1〜SMR3 システムメインリレー。
Claims (8)
- 負荷に対して電力を供給する電源と、
前記電源と前記負荷との間に設けられて、前記電力が一時的に蓄えられるコンデンサと、
前記電源から前記コンデンサへの前記電力の供給および供給停止を切換えるリレーと、
前記負荷の動作時に前記コンデンサに蓄えられる前記電力の蓄積状態に応じて、前記リレーの導通が正常か否かを判定する判定部とを備える、電源制御装置。 - 前記電源制御装置は、
前記蓄積状態として前記コンデンサの電圧を検出する電圧センサをさらに備え、
前記判定部は、第1の時刻に前記リレーが遮断されたと仮定して、前記第1の時刻に前記電圧センサが検出した電圧の値に基づいて、前記第1の時刻から所定期間後の第2の時刻における前記コンデンサの電圧の予測値を算出し、前記第2の時刻に前記電圧センサが検出した電圧の値と前記予測値との差の絶対値が所定値以内である場合には、前記リレーが異常であると判定する、請求項1に記載の電源制御装置。 - 前記判定部は、前記第1の時刻に前記電圧センサが検出した電圧の値と、前記所定期間にわたり前記負荷が消費した電力とに基づいて、前記予測値を算出する、請求項2に記載の電源制御装置。
- 前記電源制御装置は、
前記蓄積状態として前記コンデンサの電圧を検出する電圧センサをさらに備え、
前記判定部は、前記電圧センサが検出した電圧の値が所定値以下に低下した場合には、前記リレーが異常であると判定する、請求項1に記載の電源制御装置。 - 前記電源制御装置は、
前記電源から出力される電圧を昇圧して前記負荷に供給する昇圧回路をさらに備え、
前記コンデンサは、前記昇圧回路が昇圧した後の電圧を平滑化する、請求項4に記載の電源制御装置。 - 前記電源制御装置は、
前記電源から出力される電圧を昇圧して前記負荷に供給する昇圧回路をさらに備え、
前記コンデンサは、前記昇圧回路が昇圧する前の電圧を平滑化する、請求項4に記載の電源制御装置。 - 前記電源制御装置は、
前記電源から供給される電流値を検出する電流センサをさらに備え、
前記判定部は、前記電流センサが検出した電流値が所定値以下に低下した場合には、前記リレーが異常であると判定する、請求項1に記載の電源制御装置。 - 車両であって、
内燃機関と、
請求項1から7のいずれか1項に記載の電源制御装置とを備え、
前記負荷は、
前記内燃機関の動力を用いて発電する第1のモータジェネレータと、
前記車両の駆動力を発生する第2のモータジェネレータと、
前記第1および第2のモータジェネレータをそれぞれ駆動する第1および第2のインバータとを含み、
前記車両は、
第1および第2のインバータの駆動を制御する負荷制御部をさらに備え、
前記負荷制御部は、前記リレーが異常であると前記判定部が判定した場合には、前記第1のモータジェネレータが発電した電力で前記第2のモータジェネレータが動作するように、前記第1および第2のインバータを駆動する、車両。
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-
2006
- 2006-02-27 JP JP2006050323A patent/JP2007228777A/ja not_active Withdrawn
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