JP5064368B2 - Dc/dcコンバータシステム - Google Patents

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Description

この発明は、第1電力装置と第2電力装置との間に配され電圧変換を行うDC/DCコンバータを備えるDC/DCコンバータシステムに関する。
メインバッテリを高圧電源とし、この高圧電源を、コントローラを通じて車両走行用モータに供給するとともに、前記コントローラを動作させる電源として低圧電源を備える電気自動車の短絡検出回路が提案されている(特許文献1)。
この電気自動車の短絡検出回路では、メインバッテリとコントローラとの間にヒューズを挿入し、コントローラ及び車両走行用モータに過電流や短絡が生じたときにヒューズを溶断し、メインバッテリから過大な電流が流れ出ることを防止してメインバッテリを保護するように構成されている。
特開平9−284902号公報
しかしながら、ヒューズが溶断した場合、ヒューズを交換するまでメインバッテリの電力を車両走行用モータに供給することができなくなり、その結果、電気自動車を走行させることができなくなるという問題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、DC/DCコンバータの両側に接続されている第1電力装置及び(又は)第2電力装置に過電流が連続して流れることを確実に回避できるDC/DCコンバータシステムを提供することを目的とする。
この発明に係るDC/DCコンバータシステムは、第1電力装置と第2電力装置との間に配され電圧変換を行うスイッチング素子と、供給される入力スイッチング駆動信号を増幅して前記スイッチング素子を駆動するための出力スイッチング駆動信号を発生する駆動回路とを有するDC/DCコンバータと、前記入力スイッチング駆動信号を発生して前記駆動回路に送出するとともに、前記DC/DCコンバータに接続された電流センサから電流測定信号を受け取る制御部と、前記駆動回路に電力を供給する電源と、を備え、前記制御部は、前記駆動回路に前記入力スイッチング駆動信号を送出しない場合に、前記電流測定信号により過電流を検知したとき、前記電源から前記駆動回路に供給される前記電力を遮断することを特徴とする。
この発明によれば、制御部は、前記駆動回路に前記入力スイッチング駆動信号を送出しない場合に、DC/DCコンバータに過電流が流れたことを検知したとき、駆動回路への供給電力を遮断するようにしたので、駆動回路の動作を完全に停止させ、スイッチング素子のスイッチング動作が確実に停止され、DC/DCコンバータの動作が停止するので、DC/DCコンバータに流れる過電流の継続が防止される。これにより、第1電力装置及び(又は)第2電力装置に過電流が継続して流れることを回避できる。
この場合、前記制御部に指令を送出する上位制御部を、さらに備え、前記制御部は、前記上位制御部を介さず直接に前記電源から前記駆動回路への前記電力の供給を遮断することにより、DC/DCコンバータの通過電流(1次電流及び2次電流)の遮断速度が向上し、第1電力装置等の周辺部品に対する制御部による保護性能が向上する。
ここで、さらに、前記電源から前記駆動回路に電力を供給する電源路を開閉するためのリレー接点を設け、前記制御部は、前記電流測定信号により前記過電流を検知したとき、前記電源から前記リレー接点を通じて前記駆動回路に供給される前記電力を遮断するために前記リレー接点を開くように構成することで、システム構成を簡素化できる。
なお、前記第1電力装置を、ヒューズが直列に接続された蓄電装置とし、前記電流センサは、前記蓄電装置から前記ヒューズを通じての放電電流又は前記蓄電装置への前記ヒューズを通じての充電電流を、前記電流測定信号として前記制御部に送出する構成とすることで、ヒューズ溶断前に前記電力を遮断できる可能性が高くなる。
この発明によれば、駆動回路に入力スイッチング駆動信号を送出していないにも拘わらず、スイッチング素子を有するDC/DCコンバータに過電流が流れたことを検知したとき前記スイッチング素子の駆動回路への供給電力を遮断するようにしたので、前記スイッチング素子のスイッチング動作が確実に停止され、DC/DCコンバータに流れる過電流の継続が防止される。
これにより、第1電力装置及び(又は)第2電力装置に過電流が継続して流れることを確実に防止できる。
以下、この発明の一実施形態に係るDC/DCコンバータシステムが適用された車両等の実施形態について図面を参照して説明する。
A.全体的な構成の説明
[全体構成]
図1は、この実施形態に係るDC/DCコンバータシステムが適用された燃料電池車両10の概略全体構成図を示している。
この燃料電池車両10は、基本的には、1次側1Sに1次電圧V1を発生する第1直流電源装置(第1電力装置)としてのバッテリ12と2次側2Sに2次電圧V2を発生する第2直流電源装置(第2電力装置)としての燃料電池(Fuel Cell)14とから構成されるハイブリッド直流電源装置(ハイブリッド電力システム)と、このハイブリッド直流電源装置から電力が供給される負荷である走行用のモータ16とから構成される。
[燃料電池とそのシステム]
燃料電池14は、例えば固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成されたセルを積層したスタック構造にされている。燃料電池14には、反応ガス供給部18が配管を通じて接続されている。反応ガス供給部18は、一方の反応ガスである水素(燃料ガス)を貯留する水素タンクと、他方の反応ガスである空気(酸化剤ガス)を圧縮するコンプレッサを備えている。反応ガス供給部18から燃料電池14に供給された水素と空気の燃料電池14内での電気化学反応により生成された発電電流がダイオード15を介してモータ16とバッテリ12に供給される。
燃料電池システム11は、燃料電池14及び反応ガス供給部18とこれらを制御する燃料電池制御部(FC制御部)44とから構成される。
[DC/DCコンバータ]
DC/DCコンバータ20は、一方側が1次側1Sに接続されたバッテリ12に接続され、他方側が燃料電池14とモータ16との接続点である2次側2Sに接続されたチョッパ型の電圧変換装置である。
DC/DCコンバータ20は、1次電圧V1を2次電圧V2(V1≦V2)に電圧変換(昇圧変換)するとともに、2次電圧V2を1次電圧V1に電圧変換(降圧変換)する昇降圧チョッパ型の電圧変換装置である。
[インバータとモータ及びドライブ系]
インバータ22は、3相フルブリッジ型の構成とされて、直流/交流変換を行い、直流を3相の交流に変換してモータ16に供給する一方、回生動作に伴う交流/直流変換後の直流を2次側2SからDC/DCコンバータ20を通じて1次側1Sに供給し、バッテリ12を充電等する。
モータ16は、トランスミッション24を通じて車輪26を回転する。なお、実際上、インバータ22とモータ16を併せて負荷23という。
[高圧バッテリ]
1次側1Sに接続される高圧(High Voltage)のバッテリ12は、蓄電装置(エネルギストレージ)であり、例えばリチウムイオン2次電池又はキャパシタ等を利用することができる。この実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。
[各種センサ、メインスイッチ及び通信線]
メインスイッチ(電源スイッチ)34と各種センサ36が統括制御部40に接続される。メインスイッチ34は、燃料電池車両10及び燃料電池システム11をオン(起動又は始動)オフ(停止)するイグニッションスイッチとしての機能を有する。各種センサ36は、車両状態及び環境状態等の状態情報を検出する。通信線38としては、車内LANであるCAN(Controller Area Network)等が使用される。
[制御部]
通信線38に対して、統括制御部40、FC制御部44、モータ制御部46、コンバータ制御部48、及びバッテリ制御部52が相互に接続される。DC/DCコンバータ20と、このDC/DCコンバータ20を制御するコンバータ制御部48とによりDC/DCコンバータ装置50が形成される。
各制御部40、44、46、48、52は、それぞれマイクロコンピュータを含み、メインスイッチ34等の各種スイッチ及び各種センサ36の状態情報を検出するとともに制御部40、44、46、48、52同士で共有し、これらスイッチ及びセンサからの状態情報及び互いに他の制御部からの情報(指令等)を入力とし、各CPUがメモリ(ROM)に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する機能実現部(機能実現手段)として動作する。制御部40、44、46、48、52は、CPU、メモリの他、必要に応じて、タイマ、A/D変換器、D/A変換器等の入出力インタフェースを有する。
B.詳細な構成の説明
図2は、DC/DCコンバータ20の詳細な構成を含む、この実施形態に係るDC/DCコンバータシステム150の詳細な構成を示している。
このDC/DCコンバータシステム150は、基本的には、高圧のバッテリ12(第1電力装置)と燃料電池14(第2電力装置)との間に配され、電圧変換を行うDC/DCコンバータ20を搭載する駆動基板202(第1基板)と、この駆動基板202のDC/DCコンバータ20を駆動制御するコンバータ制御部48を搭載する制御基板200(第2基板)と、制御基板200と駆動基板202に低電圧Vccの電力を供給する低圧電源208と、DC/DCコンバータシステム150を統括的に制御する統括制御部40と、から構成される。
なお、低圧電源208のグラウンドは、燃料電池車両10のシャーシグラウンドとされる。
コンバータ制御部48は、1次電流過電流判断部(I1過電流判断部)70と、ゲート遮断判断部72と、駆動デューティ算出部80と、駆動信号発生部74とを備える。
コンバータ制御部48が搭載される制御基板200の駆動回路79(79u、79v、79w)に対して電力を供給する低電圧Vccは、低圧電源208からリレー210のリレー接点210cを介して供給される。リレー接点210cを開閉するリレーコイル210iには、低圧電源208から常時電力が供給されている統括制御部40からリレー駆動信号が供給される。
統括制御部40は、メインスイッチ34がオン状態にされているときリレーコイル210iにリレー駆動信号を供給してリレー接点210cを閉じる一方、メインスイッチ34がオフ状態にされているときリレー駆動信号を遮断してリレー接点210cを開く。
DC/DCコンバータ20は、1次側1Sと2次側2Sとの間に配される3相の相アームUA、VA、WAと、リアクトル90と、相アーム駆動回路であるスイッチング素子の駆動回路79(79u、79v、79w)とから構成される。
駆動基板202に搭載されている駆動回路79は、それぞれ増幅回路であり、上述したように、低圧電源208からリレー206のリレー接点206cを介して低電圧Vccが電力として供給される。リレー接点206cを開閉するリレーコイル206iには、制御基板200の1次電流過電流判断部(I1過電流判断部)70からリレー駆動信号が供給される。
リレー206は、基本的には、メインスイッチ34がオン状態にされ、低電圧Vccがリレー接点210cを通じて制御基板200に印加されたとき、1次電流過電流判断部70からのリレー駆動信号がリレーコイル206iに供給されることでリレー接点206cが閉じられる。メインスイッチ34がオフ状態にされ、リレー接点210cが開かれて低電圧Vccが制御基板200に印加されなくなったとき、1次電流過電流判断部70からのリレー駆動信号の供給が遮断され、リレー接点206cが開かれる。
なお、リレー接点206cが閉じられているときに、電流センサ101の電流測定信号である1次電流I1により、所定時間taの間、閾値電流Ith以上の過電流が流れていると判定したとき、1次電流過電流判断部70は、リレー駆動信号の供給を遮断してリレー接点206cを開き、スイッチング素子駆動回路79(79u、79v、79w)への低電圧Vccの電力供給を停止するように構成されている。前記所定時間taは、ヒューズ13が溶断しない短時間に設定される。バッテリ12の定格電流を上回らない値に前記閾値電流Ithを設定することが好ましい。
なお、リレー206、210は、リレーコイル206i、210iにリレー駆動信号が供給されるとリレー接点206c、210cが閉じるa接点のリレーである。
上述した3相アーム中、U相アームUAは、上アーム素子(上アームスイッチング素子81uとダイオード83u)と下アーム素子(下アームスイッチング素子82uとダイオード84u)とで構成される。
V相アームVAは、上アーム素子(上アームスイッチング素子81vとダイオード83v)と下アーム素子(下アームスイッチング素子82vとダイオード84v)とで構成される。
W相アームWAは、上アーム素子(上アームスイッチング素子81wとダイオード83w)と下アーム素子(下アームスイッチング素子82wとダイオード84w)とで構成される。
上アームスイッチング素子81u、81v、81wと下アームスイッチング素子82u、82v、82wには、それぞれ例えばMOSFET又はIGBT等が採用される。
リアクトル90は、各相アームUA、VA、WAの中点(共通接続点)とバッテリ12の正極との間に挿入され、DC/DCコンバータ20により1次電圧V1と2次電圧V2との間で電圧を変換する際に、エネルギを放出及び蓄積する作用を有する。
上アームスイッチング素子81u、81v、81wは、コンバータ制御部48の駆動信号発生部74で発生される入力ゲート駆動信号UHi、VHi、WHiが、それぞれ駆動回路79u、79v、79wで増幅されたゲート駆動信号(駆動電圧)UH、VH、WHのハイレベルによりオンにされ、下アームスイッチング素子82u、82v、82wは、コンバータ制御部48の駆動信号発生部74で発生される入力ゲート駆動信号ULi、VLi、WLiが、それぞれ駆動回路79u、79v、79wで増幅されたゲート駆動信号UL、VL、WLのハイレベルによりそれぞれオンにされる。
なお、コンバータ制御部48は、1次側平滑コンデンサ94に並列に設けられた電圧センサ91により1次電圧V1を検出し、電流センサ101により1次電流I1を検出し、2次側平滑コンデンサ96に並列に設けられた電圧センサ92により2次電圧V2を検出し、電流センサ102により2次電流I2を検出する。
上アームスイッチング素子81u、81v、81wと下アームスイッチング素子82u、82v、82wには、それぞれ温度センサ69が取り付けられ、上アームスイッチング素子81u、81v、81wと下アームスイッチング素子82u、82v、82wのそれぞれの検出温度Tuh(81u)、Tvh(81v)、Twh(81w)、Tul(82u)、Tvl(82v)、Twl(82w)は、コンバータ制御部48中、ゲート遮断判断部72により検出される。
ゲート遮断判断部72は、例えば、検出温度Tuh(81u)、Tvh(81v)、Twh(81w)、Tul(82u)、Tvl(82v)、Twl(82w)中、いずれかの検出温度が、上下アームスイッチング素子81u、81v、81w、82u、82v、82wの動作素子温度上限値に対応して定められた上限閾値温度Tthになったときに、駆動信号発生部74に対して入力ゲート駆動信号UHi、VHi、WHi、ULi、VLi、WLiの駆動回路79u、79v、79wへの出力を停止させる。
[DC/DCコンバータ装置の動作]
図3のタイムチャートは、DC/DCコンバータ装置50の3相アーム交替駆動動作の説明図である。
降圧動作(回生動作)に係る降圧チョッパ制御では、負荷23や燃料電池14から流れ出す2次電流I2がDC/DCコンバータ20を通過して1次電流I1としてバッテリ12を充電等する。昇圧動作(力行動作)に係る昇圧チョッパ制御では、バッテリ12から流れ出す1次電流I1がDC/DCコンバータ20を通過し2次電流I2としてモータ16を含む負荷23を駆動する。
スイッチング周期を2π=T、上下アームスイッチング素子81、82に対してハイレベルの駆動信号が送信される期間をTonとすると、デッドタイムdtを無視すれば、降圧チョッパ制御での駆動デューティ(ONデューティ)は、(1)式で表され、昇圧チョッパ制御での駆動デューティは、(2)式で表される。
駆動デューティは、駆動デューティ算出部80により算出される。
Ton/T=V1/V2 …(1)
Ton/T=(1−V1/V2) …(2)
駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLの波形中、ハッチングを付けた「ON」と表示している期間Tonは、駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLが供給されているアームスイッチング素子(例えば、駆動信号UHに対応するアームスイッチング素子は上アームスイッチング素子81u)が通流している(電流が流れている)期間を示している。ハッチングを付けていない「ON」と表示している期間(期間はTonに等しい)は、駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLが供給されているアームスイッチング素子(例えば、駆動信号ULに対応するアームスイッチング素子は下アームスイッチング素子82u)が通流していない(電流が流れていない)期間を示している。
DC/DCコンバータ20の降圧チョッパ制御及び昇圧チョッパ制御のいずれの動作の場合にも、1スイッチング周期2π毎に、同じ相の上アームスイッチング素子81(81u〜81w)及び下アームスイッチング素子82(82u〜82w)にハイレベルの駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLを出力する。また、駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLは、UVW相を交替(ローテーション)して出力する。降圧チョッパ制御では、駆動信号UH、VH、WHにより上アームスイッチング素子81(81u〜81w)を通流させ、昇圧チョッパ制御では、駆動信号UL、VL、WLにより下アームスイッチング素子82(82u〜82w)を通流させる。
この場合、上下アームスイッチング素子81、82間が同時に通流して2次電圧V2が短絡することを防止するために、各駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLは、それぞれデッドタイムdtを挟んでハイレベルの「ON」とするようにしている。すなわち、デッドタイムdtを挟んで、いわゆる同期スイッチングを行っている。
降圧チョッパ制御では、まず、駆動信号UHにより上アームスイッチング素子81u(U相)のみが通流している期間には、2次電流I2が上アームスイッチング素子81uを通じてリアクトル90に1次電流I1として流れ、リアクトル90にエネルギが蓄積されるとともに、バッテリ12に充電される。
次に、駆動信号ULのみがハイレベルとなっている期間には、当該下アームスイッチング素子82uは通流せず、ダイオード84u、84v、84wが導通してリアクトル90に蓄積されているエネルギが放出され、バッテリ12に充電される。以下、同様に、V相、W相と繰り返す。
昇圧チョッパ制御では、まず、駆動信号UL(U相)のみがハイレベルとされている期間(ハッチングで示す期間)には、バッテリ12からの1次電流I1によりリアクトル90にエネルギが蓄積される。なお、このとき、2次側平滑コンデンサ96から負荷23に電流が供給されている。
次に、駆動信号VH(V相)のみがハイレベルとされている期間には、当該上アームスイッチング素子81vは通流せず、ダイオード83u、83v、83wが導通してリアクトル90に蓄積されているエネルギが放出され、リアクトル90からの1次電流I1がDC/DCコンバータ20を通過し、2次電流I2として2次側平滑コンデンサ96を充電するとともに、負荷23に供給される。以下、同様にV相、W相と繰り返す。
このように、3相アーム交替駆動動作では、U相アームUAと、V相アームVAと、W相アームWAとが交替してスイッチングする。
C.動作説明
次に、この実施形態に係るDC/DCコンバータシステム150の動作について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS1において、コンバータ制御部48は、統括制御部40から送出された2次電圧指令値V2comを受領する。
ここで、統括制御部40は、燃料電池14の状態、バッテリ12の状態、モータ16の状態、及び図示しない補機の状態の他、各種センサ36からの入力(負荷要求)に基づき決定した燃料電池車両10の総負荷要求量から、燃料電池14が負担すべき燃料電池分担負荷量(要求出力)と、バッテリ12が負担すべきバッテリ分担負荷量(要求出力)と、回生電源が負担すべき回生電源分担負荷量の配分(分担)を調停しながら決定し、FC制御部44、モータ制御部46及びコンバータ制御部48に指令を送出する。
ステップS1において、コンバータ制御部48の駆動デューティ算出部80は、統括制御部40から送出された2次電圧指令値V2comを受領する。
ステップS2において、コンバータ制御部48の駆動デューティ算出部80では、電圧センサ92により検出される2次電圧V2が、統括制御部40から受領した2次電圧指令値V2comとなるスイッチング素子の駆動デューティTon/Tを算出し、算出した駆動デューティTon/Tを駆動信号発生部74に供給する。
駆動信号発生部74が、供給された駆動デューティTon/Tに応じた入力ゲート駆動信号UHi、VHi、WHi、ULi、VLi、WLiを発生すると、それらを受けた駆動回路79u、79v、79wは、増幅したゲート駆動信号UH、VH、WH、UL、VL、WLを上下アームスイッチング素子81u、81v、81w、82u、82v、82wに供給する。
これにより、DC/DCコンバータ20は、2次電圧V2が2次電圧指令電圧V2comとなるよう、3相アーム交替駆動動作で動作する。
次に、ステップS3において、DC/DCコンバータ20の3相アーム交替駆動動作中、各温度センサ69により検出された上アームスイッチング素子81u、81v、81wと下アームスイッチング素子82u、82v、82wのそれぞれの検出温度Tuh、Tvh、Twh、Tul、Tvl、Twlが、ゲート遮断判断部72により閾値温度Tth以上の温度であるかどうかが判断される。
閾値温度Tthを下回る温度である場合には、上下アームスイッチング素子81、82が故障するおそれがないので3相アーム交替駆動動作が継続される。
その一方、検出温度Tuh、Tvh、Twh、Tul、Tvl、Twlのいずれかが、ゲート遮断判断部72により閾値温度Tth以上の温度であると判断した場合、ステップS4において、ゲート遮断判断部72は、ゲート駆動信号UH、VH、WH、UL、VL、WLを遮断させるためにゲート遮断フラグFgcをオンにし、駆動デューティ算出部80と1次電流過電流判断部70に送出するとともに、統括制御部40に送出する。
このとき、駆動デューティ算出部80は、駆動信号発生部74に対して、全ての入力ゲート駆動信号UHi、VHi、WHi、ULi、VLi、WLiをローレベルとする。
この指示により、DC/DCコンバータ20(主には、駆動回路79u、79v、79w)が正常に動作していれば、ゲート駆動信号UH、VH、WH、UL、VL、WLが全てローレベルとなるので、上下アームスイッチング素子81u、81v、81w、82u、82v、82wの全てがオフ状態となって1次電流I1及び2次電流I2は、流れなくはずである。
しかし、駆動信号発生部74やDC/DCコンバータ20が故障する場合があり、その場合には、検出温度Tuh、Tvh、Twh、Tul、Tvl、Twlのいずれかが、閾値温度Tth以上の温度であるにも拘わらずDC/DCコンバータ20のスイッチング動作が継続される場合がある。
そこで、ステップS5において、1次電流過電流判断部70は、ゲート遮断フラグFgcがオンになっているかどうかを判断し、オンになっていた場合には、ステップS6において、検出している1次電流I1が閾値電流Ithを上回る過電流値となっていてその状態が所定時間tth継続しているかどうかを判定する(I1>Ithかつ所定時間tth継続)。
I1>Ithである状態が所定時間tthを超えたと判断した場合には、1次電流過電流判断部70は、ステップS7において、1次電流異常確定フラグFdをオンにして、リレーコイル206iへのリレー駆動信号をオフにする。
これにより、リレー206のリレー接点206cが開き、DC/DCコンバータ20を構成する駆動回路79u、79v、79wへの低圧電源Vccからの低電圧Vccの電力の供給が停止されるので、駆動回路79u、79v、79wは、確実にオフ状態となり、上下アームスイッチング素子81(81u、81v、81w)、82(82u、82v、82w)も確実にオフ状態になる。すなわち、DC/DCコンバータ20が停止状態となる。
なお、他の実施例として、図4のフローチャートにおいて、矢印付き2点鎖線で示す迂回ルートのように、ステップS3、S4、S5の処理を省略して、ステップS2の処理後、直接、ステップS6の1次電流I1の過電流判断を行うように構成を変更してもよい。
以上説明したように、上述した実施形態に係るDC/DCコンバータシステム150は、DC/DCコンバータ20が、第1電力装置としてのバッテリ12と第2電力装置としての燃料電池14との間に配され電圧変換を行う上下アームスイッチング素子81、82と、供給される入力スイッチング駆動信号である入力ゲート駆動信号UHi、VHi、WHi、ULi、VLi、WLiを増幅して前記上下アームスイッチング素子81、82を駆動するための出力スイッチング駆動信号であるゲート駆動信号UH、VH、WH、UL、VL、WLを発生する駆動回路79u、79v、79wとを有する。
また、コンバータ制御部48の駆動デューティ算出部80は、入力ゲート駆動信号UHi、VHi、WHi、ULi、VLi、WLiを発生して駆動回路79u、79v、79wに送出する。
さらに、コンバータ制御部48の1次電流過電流判断部70は、DC/DCコンバータ20に接続された電流センサ101、102から電流測定信号としての1次電流I1(必要に応じて2次電流I2)を受け取る。
DC/DCコンバータシステム150は、さらに、駆動回路79u、79v、79wに低電圧Vccの電力を供給する低圧電源208を備える。
そして、1次電流過電流判断部70は、測定している1次電流I1の閾値電流Ith以上の過電流を所定時間tth検知したとき、低圧電源208から駆動回路79u、79v、79wに供給される低電圧Vccの電力を遮断するように構成している。
このように、DC/DCコンバータ20に過電流が流れたことを検知したときに駆動回路79u、79v、79wへの供給電力を遮断するようにしたので、上下アームスイッチング素子81、82のスイッチング動作が確実に停止し、DC/DCコンバータ20に流れる過電流の継続が防止される。これにより、バッテリ12に過電流が継続して流れることを回避できる。
この場合、DC/DCコンバータ20が搭載される駆動基板202と、コンバータ制御部48が搭載される制御基板200を分けているので、駆動基板202への供給電力を遮断することにより駆動回路79u、79v、79wへの供給電力を遮断できるので、システム構成を簡素化できる。
ここで、さらに、低圧電源208から駆動回路79u、79v、79wに電力を供給する電源路を開閉するためのリレー接点206cを設け、1次電流過電流判断部70は、1次電流I1により前記過電流を検知したとき、低圧電源208からリレー接点206cを通じて駆動回路79u、79v、79wに供給される電力を遮断するためにリレー接点206cを開くようにリレーコイル206iに対するリレー駆動信号を遮断することで、システム構成を簡素化できる。
なお、バッテリ12には、ヒューズ13が直列に接続されているが、1次電流I1の過電流を検出してDC/DCコンバータ20を停止させているので、ヒューズ13の溶断前に駆動回路79u、79v、79wへの電力の供給を遮断できる可能性が高くなる。
上述したように、コンバータ制御部48は、温度センサ69に基づくゲート遮断の判断後(ゲート遮断フラグFgc=オン)に、上下アームスイッチング素子81、82の過電流を検出した場合には、上位の制御部である統括制御部40を介さずにコンバータ制御部48の1次電流過電流判断部70が直接駆動基板202への低電圧Vccの電力の供給を遮断するようにしたので、DC/DCコンバータ20の通過電流(1次電流I1及び2次電流I2)の遮断速度が向上し、高圧のバッテリ12等の周辺部品に対するコンバータ制御部48による保護性能が向上する。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、3相アームのDC/DCコンバータ20に限らず、単相上下アームのみのDC/DCコンバータシステム、昇圧機能のみのDC/DCコンバータシステムに適用する等、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
この発明の一実施形態に係るDC/DCコンバータシステムが組み込まれた燃料電池車両の概略全体構成図である。 DC/DCコンバータシステムの詳細な構成を示す回路図である。 3相アーム交替駆動動作の説明に供されるタイムチャートである。 DC/DCコンバータシステムの動作説明に供されるフローチャートである。
符号の説明
10…燃料電池車両 11…燃料電池システム
12…バッテリ 14…燃料電池
16…モータ 20…DC/DCコンバータ
48…コンバータ制御部 50…DC/DCコンバータ装置
70…1次電流過電流判断部 79、79u、79v、79w…駆動回路
150…DC/DCコンバータシステム
206…リレー 206c、210c…リレー接点
206i、210i…リレーコイル 208…低圧電源

Claims (4)

  1. 第1電力装置と第2電力装置との間に配され電圧変換を行うスイッチング素子と、供給される入力スイッチング駆動信号を増幅して前記スイッチング素子を駆動するための出力スイッチング駆動信号を発生する駆動回路とを有するDC/DCコンバータと、
    前記入力スイッチング駆動信号を発生して前記駆動回路に送出するとともに、前記DC/DCコンバータに接続された電流センサから電流測定信号を受け取る制御部と、
    前記駆動回路に電力を供給する電源と、を備え、
    前記制御部は、前記駆動回路に前記入力スイッチング駆動信号を送出しない場合に、前記電流測定信号により過電流を検知したとき、前記電源から前記駆動回路に供給される前記電力を遮断する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータシステム。
  2. 請求項1記載のDC/DCコンバータシステムにおいて、
    前記制御部に指令を送出する上位制御部を、さらに備え、
    前記制御部は、前記上位制御部を介さず直接に前記電源から前記駆動回路への前記電力の供給を遮断する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータシステム。
  3. 請求項1又は2記載のDC/DCコンバータシステムにおいて、
    さらに、前記電源から前記駆動回路に電力を供給する電源路を開閉するためのリレー接点を設け、
    前記制御部は、
    前記電流測定信号により前記過電流を検知したとき、前記電源から前記リレー接点を通じて前記駆動回路に供給される前記電力を遮断するために前記リレー接点を開く
    ことを特徴とするDC/DCコンバータシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータシステムにおいて、
    前記第1電力装置を、ヒューズが直列に接続された蓄電装置とし、前記電流センサは、前記蓄電装置から前記ヒューズを通じての放電電流又は前記蓄電装置への前記ヒューズを通じての充電電流を、前記電流測定信号として前記制御部に送出する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータシステム。
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