JP5188368B2 - Dc/dcコンバータ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、制御部によりスイッチング動作が制御されるスイッチング素子を有する相アームが、1次側と2次側との間に複数並列的に接続されたDC/DCコンバータ装置に関する。より詳細には、複数の前記スイッチング素子のスイッチング動作の異常を検出するDC/DCコンバータ装置に関する。
充電装置と走行モータとの間にDC/DCコンバータを配置し、充電装置の出力電圧を昇圧して走行モータへ供給すると共に、走行モータからの回生電圧を降圧して充電装置に供給する車両が知られている(特許文献1)。特許文献1のDC/DCコンバータでは、駆動回路とスイッチング素子との間に断線検出回路を接続し、この断線検出回路により駆動回路とスイッチング素子との間の断線を検出する(特許文献1の要約参照)。
特開2007−295687号公報
特許文献1に記載されたDC/DCコンバータでは、駆動回路とスイッチング素子との間に断線検出専用の回路を設けることから、その分種々の制約が生ずる。例えば、DC/DCコンバータの大型化や設計の自由度の低減が生ずる。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、スイッチング動作の異常の検出方法を多様化し、例えば、DC/DCコンバータ装置全体の小型化や省コスト化を図ることができるDC/DCコンバータ装置を提供することを目的とする。
この発明に係るDC/DCコンバータ装置は、制御部によりスイッチング動作が制御されるスイッチング素子を有する相アームが、1次側と2次側との間に複数並列的に接続されたものであって、前記スイッチング素子の素子温度を検出する温度センサと、検出された素子温度に基づき前記スイッチング素子のスイッチング動作の異常を検出する異常検出部とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、スイッチング素子の素子温度によりスイッチング動作の異常を検出することができる。これにより、スイッチング動作の異常の検出方法を多様化することが可能となる。特に、スイッチング素子の過熱を判定するために温度センサを設ける構成の場合、当該温度センサをスイッチング素子の異常検出に用いることで、DC/DCコンバータ装置全体の小型化及び省コスト化を図ることができる。
前記制御部は、複数の前記相アームを交替してスイッチングし、記スイッチング素子がオン動作しない異常を前記異常検出部が検出したとき、相アームを同時にスイッチングさせる同時駆動動作に移行してもよい。
前記制御部は、前記スイッチング素子がオン動作しない異常を前記異常検出部が検出したときに前記DC/DCコンバータ装置を通過する電力の制限値を設定し、前記DC/DCコンバータ装置を通過する電力が前記制限値を超えないように制御してもよい。
記スイッチング素子がオン動作しない異常を前記異常検出部が検出したとき、前記制御部は、全ての前記相アームに駆動信号を出力してもよい。
前記制御部は、各スイッチング素子の素子温度から最大温度を判定し、前記最大温度との偏差が、スイッチング動作の異常を判定するために予め設定された偏差閾値を上回るスイッチング素子にオン動作しない異常が発生していると判定し、前記異常を検出したスイッチング素子以外のスイッチング素子に駆動信号を出力してもよい。
この発明によれば、スイッチング素子の素子温度によりスイッチング動作の異常を検出することができる。これにより、スイッチング動作の異常の検出方法を多様化することが可能となる。特に、スイッチング素子の過熱を判定するために温度センサを設ける構成の場合、当該温度センサをスイッチング素子の異常検出に用いることで、DC/DCコンバータ装置全体の小型化及び省コスト化を図ることができる。
A.第1実施形態
1.全体的な構成の説明
[全体構成]
図1は、この発明の第1実施形態に係るDC/DCコンバータ装置50を搭載した燃料電池車両10の概略全体構成図を示している。
この燃料電池車両10は、基本的には、1次側1Sに1次電圧V1を発生する第1直流電源装置としてのバッテリ12と2次側2Sに2次電圧V2を発生する第2直流電源装置としての燃料電池(Fuel Cell)14とから構成されるハイブリッド直流電源装置と、このハイブリッド直流電源装置から電力が供給される負荷である走行用のモータ16とから構成される。
[燃料電池とそのシステム]
燃料電池14は、例えば固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成されたセルを積層したスタック構造にされている。燃料電池14には、反応ガス供給部18が配管を通じて接続されている。反応ガス供給部18は、一方の反応ガスである水素(燃料ガス)を貯留する水素タンクと、他方の反応ガスである空気(酸化剤ガス)を圧縮するコンプレッサを備えている。反応ガス供給部18から燃料電池14に供給された水素と空気の燃料電池14内での電気化学反応により生成された発電電流がモータ16とバッテリ12に供給される。
燃料電池システム11は、燃料電池14及び反応ガス供給部18とこれらを制御する燃料電池制御部(FC制御部)44とから構成される。
[DC/DCコンバータ]
DC/DCコンバータ20は、一方側が前記バッテリ12に接続され、他方側が燃料電池14とモータ16との接続点である2次側2Sに接続されたチョッパ型の電圧変換装置である。
DC/DCコンバータ20は、1次電圧V1を2次電圧V2(V1≦V2)に電圧変換(昇圧変換)するとともに、2次電圧V2を1次電圧V1に電圧変換(降圧変換)する昇降圧型の電圧変換装置である。
[インバータとモータ及びドライブ系]
インバータ22は、3相フルブリッジ型の構成とされて、直流/交流変換を行い、直流を3相の交流に変換してモータ16に供給する一方、回生動作に伴う交流/直流変換後の直流を2次側2SからDC/DCコンバータ20を通じて1次側1Sに供給し、バッテリ12を充電等する。
モータ16は、トランスミッション24を通じて車輪26を回転する。なお、実際上、インバータ22とモータ16を併せて負荷23という。
[高圧バッテリ]
1次側1Sに接続される高圧(High Voltage)のバッテリ12は、蓄電装置(エネルギストレージ)であり、例えばリチウムイオン2次電池又はキャパシタ等を利用することができる。この実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。
[各種センサ、メインスイッチ及び通信線]
メインスイッチ(電源スイッチ)34と各種センサ36が通信線38に接続される。メインスイッチ34は、燃料電池車両10及び燃料電池システム11をオン(起動又は始動)オフ(停止)するイグニッションスイッチとしての機能を有する。各種センサ36は、車両状態及び環境状態等の状態情報を検出する。通信線38としては、車内LANであるCAN(Controller Area Network)等が使用される。
[制御部]
通信線38に対して、統合制御部40、FC制御部44、モータ制御部46、コンバータ制御部48、及びバッテリ制御部52が相互に接続される。DC/DCコンバータ20と、このDC/DCコンバータ20を制御するコンバータ制御部48とによりDC/DCコンバータ装置50が形成される。
各制御部40、44、46、48、52は、それぞれマイクロコンピュータを含み、メインスイッチ34等の各種スイッチ及び各種センサ36の状態情報を検出するとともに制御部40、44、46、48、52同士で共有し、これらスイッチ及びセンサからの状態情報及び互いに他の制御部からの情報(指令等)を入力とし、各CPUがメモリ(ROM)に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する機能実現部(機能実現手段)として動作する。制御部40、44、46、48、52は、CPU、メモリの他、必要に応じて、タイマ、A/D変換器、D/A変換器等の入出力インタフェースを有する。
2.詳細な構成の説明
[DC/DCコンバータ装置]
図2は、DC/DCコンバータ20の詳細な構成を示している。DC/DCコンバータ20は、1次側1Sと2次側2Sとの間に配される3相の相アームUA、VA、WAと、リアクトル90とから構成される。
U相アームUAは、上アーム素子(上アームスイッチング素子81uとダイオード83u)と下アーム素子(下アームスイッチング素子82uとダイオード84u)とで構成される。
V相アームVAは、上アーム素子(上アームスイッチング素子81vとダイオード83v)と下アーム素子(下アームスイッチング素子82vとダイオード84v)とで構成される。
W相アームWAは、上アーム素子(上アームスイッチング素子81wとダイオード83w)と下アーム素子(下アームスイッチング素子82wとダイオード84w)とで構成される。
上アームスイッチング素子81u、81v、81wと下アームスイッチング素子82u、82v、82wには、それぞれ例えばMOSFET又はIGBT等が採用される。
リアクトル90は、各相アームUA、VA、WAの中点(共通接続点)とバッテリ12の正極との間に挿入され、DC/DCコンバータ20により1次電圧V1と2次電圧V2との間で電圧を変換する際に、エネルギを放出及び蓄積する作用を有する。
上アームスイッチング素子81u、81v、81wは、コンバータ制御部48から出力されるゲート駆動信号(駆動電圧)UH、VH、WHのハイレベルによりオンにされ、下アームスイッチング素子82u、82v、82wは、ゲートの駆動信号(駆動電圧)UL、VL、WLのハイレベルによりそれぞれオンにされる。なお、コンバータ制御部48は、1次側平滑コンデンサ94に並列に設けられた電圧センサ91により1次電圧V1を検出し、電流センサ101により1次電流I1を検出し、2次側平滑コンデンサ96に並列に設けられた電圧センサ92により2次電圧V2を検出し、電流センサ102により2次電流I2を検出する。
上アームスイッチング素子81u、81v、81wと下アームスイッチング素子82u、82v、82wには、それぞれ温度センサ69が取り付けられ、上アームスイッチング素子81u、81v、81wと下アームスイッチング素子82u、82v、82wのそれぞれの検出温度Tuh(81u)、Tvh(81v)、Twh(81w)、Tul(82u)、Tvl(82v)、Twl(82w)は、コンバータ制御部48により検出される。
[DC/DCコンバータ装置の動作]
(3相アーム交替駆動動作:3相運転ともいう。)
図3のタイムチャートは、DC/DCコンバータ装置50の3相アーム交替駆動動作の説明図である。
降圧動作(回生動作)に係る降圧チョッパ制御では、負荷23や燃料電池14から流れ出す2次電流I2がDC/DCコンバータ20を通過して1次電流I1としてバッテリ12を充電等する。昇圧動作(力行動作)に係る昇圧チョッパ制御では、バッテリ12から流れ出す1次電流I1がDC/DCコンバータ20を通過し2次電流I2としてモータ16を含む負荷23が駆動される。
スイッチング周期を2π=T、上下アームスイッチング素子81、82に対してハイレベルの駆動信号が送信される期間をTonとすると、デッドタイムdtを無視すれば、降圧チョッパ制御での駆動デューティ(ONデューティ)は、(1)式で表され、昇圧チョッパ制御での駆動デューティは、(2)式で表される。
Ton/T=V1/V2 …(1)
Ton/T=(1−V1/V2) …(2)
駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLの波形中、ハッチングを付けた期間は、駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLが供給されているアームスイッチング素子(例えば、駆動信号UHに対応するアームスイッチング素子は上アームスイッチング素子81u)が通流している(電流が流れている)期間を示している。
DC/DCコンバータ20の降圧チョッパ制御及び昇圧チョッパ制御のいずれの動作の場合にも、1スイッチング周期2π毎に、同じ相の上アームスイッチング素子81(81u〜81w)及び下アームスイッチング素子82(82u〜82w)にハイレベルの駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLを出力する。また、駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLは、UVW相を交替(ローテーション)して出力する。降圧チョッパ制御では、上アームスイッチング素子81(81u〜81w)を通流させ、昇圧チョッパ制御では、下アームスイッチング素子82(82u〜82w)を通流させる。
この場合、上下アームスイッチング素子81、82間が同時に通流して2次電圧V2が短絡することを防止するために、各駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLは、それぞれデッドタイムdtを挟んでハイレベルとするようにしている。すなわち、デッドタイムdtを挟んで、いわゆる同期スイッチングを行っている。
降圧チョッパ制御では、まず、駆動信号UHにより上アームスイッチング素子81u(U相)のみが通流している期間には、2次電流I2が上アームスイッチング素子81uを通じてリアクトル90に1次電流I1として流れ、リアクトル90にエネルギが蓄積されるとともに、バッテリ12に充電される。
次に、駆動信号ULのみがハイレベルとなっている期間には、当該下アームスイッチング素子82uは通流せず、ダイオード84u、84v、84wが導通してリアクトル90に蓄積されているエネルギが放出され、バッテリ12に充電される。以下、同様に、V相、W相と繰り返す。
昇圧チョッパ制御では、まず、駆動信号UL(U相)のみがハイレベルとされている期間(ハッチングで示す期間)には、バッテリ12からの1次電流I1によりリアクトル90にエネルギが蓄積される。なお、このとき、2次側平滑コンデンサ96から負荷23に電流が供給されている。
次に、駆動信号VH(V相)のみがハイレベルとされている期間には、当該上アームスイッチング素子81vは通流せず、ダイオード83u、83v、83wが導通してリアクトル90に蓄積されているエネルギが放出され、リアクトル90からの1次電流I1がDC/DCコンバータ20を通過し、2次電流I2として2次側平滑コンデンサ96を充電するとともに、負荷23に供給される。以下、同様にV相、W相と繰り返す。
すなわち、3相アーム交替駆動動作では、U相アームUAと、V相アームVAと、W相アームWAとが交替してスイッチングする。
[ゲート断線異常の検知]
図4には、第1実施形態において、上アーム素子のゲート断線異常を検知するフローチャートが示されている。
ステップS1において、コンバータ制御部48は、上アーム素子のゲート断線異常が確定しているかどうかを判定する。具体的には、フラグFLGhが「1」であるかどうかを判定する。フラグFLGhは、上アーム素子のゲート断線異常が確定していないときは「0」であり、確定しているときは「1」である。フラグFLGhの初期値は「0」であり、後述するステップS7に行かない限り、「0」のままである。また、フラグFLGhが、一旦、「1」に設定されると、図4に図示しない所定のリセット動作が行われるまで「1」のままである。
ステップS1においてフラグFLGhが「0」であるとき(S1:No)、ステップS2において、コンバータ制御部48は、上アームスイッチング素子81u、81v、81wそれぞれの検出温度Tuh、Tvh、Twh[℃]のうち最大温度(上アーム最大温度Tah_max)[℃]と最小温度(上アーム最小温度Tah_min)[℃]とを判定する。
続くステップS3において、コンバータ制御部48は、上アーム最大温度Tah_maxと上アーム最小温度Tah_minとの差が、上アーム素子のゲート断線異常を判定する閾値温度(上アーム閾値温度THah_tem)[℃]以上であるかどうかを判定する。当該差が、上アーム閾値温度THah_tem未満である場合(S3:No)、ステップS4において、コンバータ制御部48は、上アームカウンタCNThの値をリセットする(CNTh←0)。上アームカウンタCNThの値は、上アーム素子のゲート断線異常が継続している時間を示す。
ステップS3において上アーム最大温度Tah_maxと上アーム最小温度Tah_minとの差が、上アーム閾値温度THah_tem以上であると判定した場合(S3:Yes)、ステップS5において、コンバータ制御部48は、上アームカウンタCNThの値を1増加させる。ステップS6において、コンバータ制御部48は、上アームカウンタCNThが、上アーム素子のゲート断線異常を確定する閾値時間(上アーム閾値時間THah_time)[s]以上であるかどうかを判定する。上アームカウンタCNThが、上アーム閾値時間THah_time未満である場合(S6:No)、コンバータ制御部48は、上アーム素子のゲート断線異常を確定せずに今回の処理を終える。上アームカウンタCNThが、上アーム閾値時間THah_time以上である場合(S6:Yes)、ステップS7において、コンバータ制御部48は、上アーム素子のゲート断線異常を確定し、フラグFLGhを「1」に設定する。今回の処理を終えると、ステップS1に戻る。
図5には、第1実施形態において、各下アーム素子のゲート断線異常を検知するフローチャートが示されている。図5のフローチャートは、図4のフローチャートと同様である。
すなわち、ステップS11において、コンバータ制御部48は、下アーム素子のゲート断線異常が確定しているかどうかを判定する。具体的には、フラグFLGlが「1」であるかどうかを判定する。フラグFLGlは、下アーム素子のゲート断線異常が確定していないときは「0」であり、確定しているときは「1」である。フラグFLGlの初期値は「0」であり、後述するステップS17に行かない限り、「0」のままである。また、フラグFLGlが、一旦、「1」に設定されると、図5に図示しない所定のリセット動作が行われるまで「1」のままである。
ステップS11においてフラグFLGlが「0」であるとき(S11:No)、ステップS12において、コンバータ制御部48は、下アームスイッチング素子82u、82v、82wそれぞれの検出温度Tul、Tvl、Twl[℃]のうち最大温度(下アーム最大温度Tal_max)[℃]と最小温度(下アーム最小温度Tal_min)[℃]とを判定する。
続くステップS13において、コンバータ制御部48は、下アーム最大温度Tal_maxと下アーム最小温度Tal_minとの差が、下アーム素子のゲート断線異常を判定する閾値温度(下アーム閾値温度THal_tem)[℃]以上であるかどうかを判定する。当該差が、下アーム閾値温度THal_tem未満である場合(S13:No)、ステップS14において、コンバータ制御部48は、下アームカウンタCNTlの値をリセットする(CNTl←0)。下アームカウンタCNTlの値は、下アーム素子のゲート断線異常が継続している時間を示す。
ステップS13において下アーム最大温度Tal_maxと下アーム最小温度Tal_minとの差が、下アーム閾値温度THal_tem以上であると判定した場合(S13:Yes)、ステップS15において、コンバータ制御部48は、下アームカウンタCNTlの値を1増加させる。ステップS16において、コンバータ制御部48は、下アームカウンタCNTlが、下アーム素子のゲート断線異常を確定する閾値時間(下アーム閾値時間THal_time)[s]以上であるかどうかを判定する。下アームカウンタCNTlが、下アーム閾値時間THal_time未満である場合(S16:No)、コンバータ制御部48は、下アーム素子のゲート断線異常を確定せずに今回の処理を終える。下アームカウンタCNTlが、下アーム閾値時間THal_time以上である場合(S16:Yes)、ステップS17において、コンバータ制御部48は、下アーム素子のゲート断線異常を確定し、フラグFLGlを「1」に設定する。今回の処理が終わると、ステップS11に戻る。
図6には、図4及び図5の処理で特定したフラグFLGh及びフラグFLGlを用いて、DC/DCコンバータ20の出力を制御するフローチャートである。
ステップS21において、コンバータ制御部48は、フラグFLGh及びフラグFLGlがそれぞれ「0」であるかどうかを判定する。フラグFLGh及びフラグFLGlのいずれも「0」である場合(S21:Yes)、上アーム素子及び下アーム素子のいずれでもゲート断線異常が確定していない。そこで、ステップS22において、コンバータ制御部48は、全ての相アームに対して順番に駆動信号を出力し、全ての相アームを交替してスイッチングして通常出力を行う。一方、フラグFLGh又はフラグFLGlが「1」である場合(S21:No)、上アーム素子又は下アーム素子でゲート断線異常が確定している。そこで、ステップS23において、コンバータ制御部48は、全ての相アームに対して同時に駆動信号を出力すると共に、DC/DCコンバータ20の出力を通常出力の1/3に制限する。図7には、降圧チョッパ制御で動作しているときにU相アームUAの上アームスイッチング素子81uにゲート断線異常が生じたため、時点t1において、通常動作(3相アーム交替駆動動作)から異常検出時動作に切り替えたタイムチャートが示されている。図7では、異常検出時動作に移行した後、ゲート断線異常が生じた上アームスイッチング素子81を特定せずに全ての相アームに対して同時に駆動信号を出力する第1同時駆動動作が行われるが、U相アームUAの上アームスイッチング素子81uにゲート断線異常が生じているため、上アームスイッチング素子81uは通流しない(電流が流れない)。
[第1実施形態の効果]
以上説明したように、第1実施形態によれば、検出温度Tuh、Tvh、Twh、Tul、Tvl、Twlによりスイッチング動作の異常を検出することができる。これにより、スイッチング動作の異常の検出方法を多様化することが可能となる。特に、上アームスイッチング素子81u〜81w及び下アームスイッチング素子82u〜82wの過熱を判定するために温度センサ69を設ける構成の場合、当該温度センサ69を上アームスイッチング素子81u〜81w及び下アームスイッチング素子82u〜82wの異常検出に用いることで、DC/DCコンバータ装置50全体の小型化及び省コスト化を図ることができる。
第1実施形態では、上アームスイッチング素子81u〜81w及び下アームスイッチング素子82u〜82wいずれかのスイッチング動作の異常を検出したとき、相アームを同時にスイッチングさせる第1同時駆動動作に移行する。その結果、異常が検出されたスイッチング素子がスイッチングしないことによる変圧制御の困難性を回避することができる。
第1実施形態では、コンバータ制御部48は、特定の相アームのゲート断線異常を検知したとき、DC/DCコンバータ20を通過する電力を制限する。スイッチング動作の異常により使用可能な相アームの数が減ったにもかかわらず、DC/DCコンバータ20に同じ電力が供給された場合、残りの相アーム1つ当たりの出力が増加し、残りの相アームが昇温する可能性が高まる。しかし、本実施形態の構成によれば、残りの相アーム1つ当たりの出力を抑制することが可能となるため、そのような昇温の可能性を低減することができる。
第1実施形態では、ゲート断線異常を検出したとき、コンバータ制御部48は、全ての相アームに駆動信号を出力する。これにより、異常を検出したスイッチング素子を有する相アームを含めた全ての相アームに駆動信号を出力することで、残りの相アームを同時にスイッチングさせる。全ての相アームに駆動信号を出力するため、異常が検出されたスイッチング素子を特定することなく、変圧制御の困難性を回避することができる。
B.第2実施形態
この発明の第2実施形態は、コンバータ制御部48の処理が第1実施形態と異なり、ハードウェアの構成は同じである。すなわち、第2実施形態では、ゲート断線異常が発生している相アームを特定し、当該相アーム以外の相アームに対して同時に駆動信号を出力する第2同時駆動動作を行う。
図8には、第2実施形態において、各相のゲート断線異常を検知するフローチャートが示されている。
ステップS101において、コンバータ制御部48は、1次電流I1がゼロより大きいかどうかを判定する。1次電流I1がゼロより大きいとき(すなわち、正の値を取るとき)、1次側1Sから2次側2Sに電流が流れ、バッテリ12からモータ16に電力が供給される。1次電流I1がゼロより大きい場合(S101:Yes)、ステップS102において、コンバータ制御部48は、上アーム素子の異常検知を停止する。すなわち、各相の上アーム素子に関するフラグFLGuh、FLGvh、FLGwhをそれぞれ「0」に設定する。フラグFLGuh、FLGvh、FLGwhは、各相の上アーム素子についてゲート断線異常を検知しているかどうかを示すものであり、「0」のときゲート断線異常を検知していないことを示し、「1」のときゲート断線異常を検知していることを示す。続くステップS103において、コンバータ制御部48は、下アーム素子の異常検知処理を行う。
ステップS101において1次電流I1がゼロ以下である場合(S101:No)、ステップS104において、コンバータ制御部48は、下アーム素子の異常検知を停止する。すなわち、各相の下アーム素子に関するフラグFLGul、FLGvl、FLGwlをそれぞれ「0」に設定する。フラグFLGul、FLGvl、FLGwlは、各相の下アーム素子についてゲート断線異常を検知しているかどうかを示すものであり、「0」のときゲート断線異常を検知していないことを示し、「1」のときゲート断線異常を検知していることを示す。続くステップS105において、コンバータ制御部48は、各相の上アーム素子の異常検知処理を行う。
ステップS103又はステップS105の後、コンバータ制御部48は、ステップS106〜S108において、U相、V相及びW相の異常確定処理を行う。
図9には、各相の下アーム素子の異常検知処理(図8のS103)のフローチャートが示されている。
ステップS111において、コンバータ制御部48は、各下アームスイッチング素子82u、82v、82wの検出温度Tul、Tvl、Twlのうち最大温度(下アーム最大温度Tal_max)[℃]を判定する。
ステップS112において、コンバータ制御部48は、下アーム最大温度Tal_maxと検出温度Tulとの差が、下アーム素子のゲート断線異常を判定する閾値温度(下アーム閾値温度THal_tem)[℃]を上回るかどうかを判定する。当該差が、下アーム閾値温度THal_tem以下である場合(S112:No)、ステップS114に進む。当該差が、下アーム閾値温度THal_temより大きい場合(S112:Yes)、ステップS113において、コンバータ制御部48は、下アームスイッチング素子82uのゲート断線異常の検知を開始する。すなわち、下アームスイッチング素子82uに関するフラグFLGulを「1」に設定する。ステップS113の後は、ステップS114に進む。
ステップS114、S115及びステップS116、S117の処理は、ステップS112、S113と同様である。すなわち、ステップS114において、コンバータ制御部48は、下アーム最大温度Tal_maxと検出温度Tvlとの差が、下アーム閾値温度THal_temを上回るかどうかを判定する。当該差が、下アーム閾値温度THal_tem以下である場合(S114:No)、ステップS116に進む。当該差が、下アーム閾値温度THal_temより大きい場合(S114:Yes)、ステップS115において、コンバータ制御部48は、下アームスイッチング素子82vのゲート断線異常の検知を開始する。すなわち、下アームスイッチング素子82vに関するフラグFLGvlを「1」に設定する。ステップS115の後は、ステップS116に進む。
ステップS116において、コンバータ制御部48は、下アーム最大温度Tal_maxと検出温度Twlとの差が、下アーム閾値温度THal_temを上回るかどうかを判定する。当該差が、下アーム閾値温度THal_tem以下である場合(S116:No)、今回の処理を終了する。当該差が、下アーム閾値温度THal_temより大きい場合(S116:Yes)、ステップS117において、コンバータ制御部48は、下アームスイッチング素子82wのゲート断線異常の検知を開始する。すなわち、下アームスイッチング素子82wに関するフラグFLGwlを「1」に設定する。ステップS117の後は、今回の処理を終了する。
図10には、各相の上アーム素子の異常検知処理(図8のS105)のフローチャートが示されている。図10のステップS121〜S127は、図9のステップS111〜S117と同様である。図10では、図9の「下アーム最大温度Tal_max」、「下アーム閾値温度THal_tem」及び「フラグFLGul、FLGvl、FLGwl」の代わりに、「上アーム最大温度Tah_max」、「上アーム閾値温度THah_tem」及び「フラグFLGuh、FLGvh、FLGwh」を用いる。
図11には、U相の異常確定処理(図8のS106)のフローチャートが示されている。
ステップS131において、コンバータ制御部48は、U相のゲート断線異常が確定しているかどうかを判定する。具体的には、U相に関するフラグFLGuが「1」であるかどうかを判定する。フラグFLGuは、U相のゲート断線異常が確定していないかどうかを示すものであり、「0」のとき、U相のゲート断線異常が確定していないことを示し、「1」のとき、U相のゲート断線異常が確定していることを示す。フラグFLGuの初期値は「0」である。U相のゲート断線異常が確定していない場合(S131:No)、ステップS132に進む。U相のゲート断線異常が確定している場合(S131:Yes)、今回の処理を終える。
ステップS132において、コンバータ制御部48は、U相の上アーム素子及び下アーム素子のいずれもゲート断線異常が検知されていないかどうかを判定する。具体的には、図9のステップS112、S113に基づくU相の下アーム素子のフラグFLGulと、図10のステップS122、S123に基づくU相の上アーム素子のフラグFLGuhがいずれも「0」であるかどうかを判定する。
フラグFLGuh、FLGulがいずれも「0」である場合(S132:Yes)、U相の上アーム素子及び下アーム素子はいずれもゲート断線異常が検知されていない。そこで、ステップS133において、コンバータ制御部48は、U相カウンタCNTuの値をリセットする(CNTu←0)。U相カウンタCNTuの値は、U相の上アーム素子又は下アーム素子のゲート断線異常が継続している時間を示す。
ステップS132において、フラグFLGuh又はフラグFLGulが「1」である場合(S132:No)、U相の上アーム素子又は下アーム素子においてゲート断線異常が検知されている。そこで、ステップS134において、コンバータ制御部48は、U相カウンタCNTuの値を1増加させる。
続くステップS135において、コンバータ制御部48は、U相カウンタCNTuが、U相のゲート断線異常を確定する閾値時間(断線確定閾値時間THu_time)[s]以上であるかどうかを判定する。U相カウンタCNTuが、断線確定閾値時間THu_time未満である場合(S135:No)、コンバータ制御部48は、U相のゲート断線異常を確定せずに今回の処理を終える。U相カウンタCNTuが、断線確定閾値時間THu_time以上である場合(S135:Yes)、ステップS136において、コンバータ制御部48は、U相のゲート断線異常を確定し、フラグFLGuを「1」に設定する。今回の処理を終えると、ステップS131に戻る。
図12には、V相の異常確定処理(図8のS107)のフローチャートが示されている。図13には、W相の異常確定処理(図8のS108)のフローチャートが示されている。図12のステップS141〜S146及び図13のステップS151〜S156は、図11のステップS131〜S136と同様である。なお、図11の「フラグFLGu」、「U相カウンタCNTu」及び「断線確定閾値時間THu_time」の代わりに、図12では、「フラグFLGv」、「V相カウンタCNTv」及び「断線確定閾値時間THv_time」が用いられ、図13では、「フラグFLGw」、「W相カウンタCNTw」及び「断線確定閾値時間THw_time」が用いられる。
図14には、図11〜図13の処理で特定したフラグFLGu、FLGv、FLGwを用いて、DC/DCコンバータ20の出力を制御するフローチャートが示されている。
ステップS161において、コンバータ制御部48は、フラグFLGu、FLGv、FLGwがそれぞれ「0」であるかどうかを判定する。
フラグFLGu、FLGv、FLGwのいずれも「0」である場合(S161:Yes)、いずれの相でもゲート断線異常が確定していない。そこで、ステップS162において、コンバータ制御部48は、全ての相アームに対して順番に駆動信号を出力し、全ての相アームを順番にスイッチングして通常出力を行う。一方、フラグFLGu、FLGv、FLGwのいずれかが「1」である場合(S161:No)、いずれかの相アームでゲート断線異常が確定している。そこで、ステップS163以降においてゲート断線異常の確定に伴う処理を行う。
ステップS163において、コンバータ制御部48は、フラグFLGuが「1」であり且つフラグFLGv、FLGwがそれぞれ「0」であるとの条件が満たされるかどうかを判定する。当該条件が満たされる場合(S163:Yes)、U相アームUAでゲート断線異常が確定している。そこで、ステップS164において、コンバータ制御部48は、残りのV相アームVA及びW相アームWAに対して同時に駆動信号を出力する。その際、コンバータ制御部48は、DC/DCコンバータ20の出力を通常出力の1/3に制限する。これにより、V相アームVA及びW相アームWAにおける発熱を、通常出力時と同等レベル以下に抑えることができる。図15には、降圧チョッパ制御で動作しているときに、U相アームUAでゲート断線異常が確定し、時点t11において、通常動作(3相アーム交替駆動動作)から異常検出時動作(第2同時駆動動作)に切り替えたタイムチャートが示されている。
図14に戻り、ステップS163において、フラグFLGuが「1」であり且つフラグFLGv、FLGwがそれぞれ「0」であるとの条件が満たされない場合(S163:No)、ステップS165に進む。
ステップS165において、コンバータ制御部48は、フラグFLGvが「1」であり且つフラグFLGu、FLGwがそれぞれ「0」であるとの条件が満たされるかどうかを判定する。当該条件が満たされる場合(S165:Yes)、V相アームVAでゲート断線異常が確定している。そこで、ステップS166において、コンバータ制御部48は、残りのU相アームUA及びW相アームWAに対して同時に駆動信号を出力する。その際、コンバータ制御部48は、DC/DCコンバータ20の出力を通常出力の1/3に制限する。これにより、U相アームUA及びW相アームWAにおける発熱を、通常出力時と同等レベル以下に抑えることができる。
ステップS165において、フラグFLGvが「1」であり且つフラグFLGu、FLGwがそれぞれ「0」であるとの条件が満たされない場合(S165:No)、ステップS167に進む。
ステップS167において、コンバータ制御部48は、フラグFLGwが「1」であり且つフラグFLGu、FLGvがそれぞれ「0」であるとの条件が満たされるかどうかを判定する。当該条件が満たされる場合(S167:Yes)、W相アームWAでゲート断線異常が確定している。そこで、ステップS168において、コンバータ制御部48は、残りのU相アームUA及びV相アームVAに対して同時に駆動信号を出力する。その際、コンバータ制御部48は、DC/DCコンバータ20の出力を通常出力の1/3に制限する。これにより、U相アームUA及びV相アームVAにおける発熱を、通常出力時と同等レベル以下に抑えることができる。
ステップS167において、フラグFLGwが「1」であり且つフラグFLGu、FLGvがそれぞれ「0」であるとの条件が満たされない場合(S167:No)、2つ以上の相アームにおいてゲート断線異常が確定している。そこで、ステップS169において、コンバータ制御部48は、DC/DCコンバータ20の制御を停止する。
[第2実施形態の効果]
以上説明したように、第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、ゲート断線異常が発生している相アームを特定し、当該相アーム以外の相アームに駆動信号を出力する。これにより、省電力化を図ることができる。
C.変形例
なお、この発明は、上記各実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
[搭載対象]
上記各実施形態では、DC/DCコンバータ装置50を燃料電池車両10に搭載したが、これに限られず、別の対象に搭載してもよい。例えば、DC/DCコンバータ装置50を船舶や航空機等の移動体に用いることもできる。或いは、DC/DCコンバータ装置50を家庭用電力システムに適用してもよい。
[DC/DCコンバータ]
上記各実施形態では、DC/DCコンバータ20を昇降圧型としたが、これに限られず、昇圧型又は降圧型としてもよい。
上記各実施形態では、上アームスイッチング素子81u〜81w及び下アームスイッチング素子82u〜82wの数をそれぞれ3つとしたが、これに限られず、2つ又は4つ以上としてもよい。
[異常の検知]
上記第2実施形態では、異常が発生している相アームを特定したが、さらに、異常が発生しているスイッチング素子を特定してもよい。特定の方法は、第2実施形態では各相に対応させてフラグを設定したが、これを各スイッチング素子に対応させればよい。これにより、例えば、異常が確定したスイッチング素子のみに駆動信号を出力しないことで、同じ相に含まれる正常なスイッチング素子を活用することが可能となる。
この発明の第1実施形態に係るDC/DCコンバータ装置を搭載した燃料電池車両の概略全体構成図である。 第1実施形態に係るDC/DCコンバータの詳細な構成を示す回路図である。 第1実施形態における3相アーム交替駆動動作の説明に供されるタイムチャートである。 第1実施形態において、上アーム素子のゲート断線異常を検知するフローチャートである。 第1実施形態において、各下アーム素子のゲート断線異常を検知するフローチャートである。 図4及び図5の処理で特定したフラグを用いて、DC/DCコンバータの出力を制御するフローチャートである。 第1実施形態において、降圧チョッパ制御で動作しているとき、ゲート断線異常が確定した場合の一例を示すタイムチャートである。 第2実施形態において、各相のゲート断線異常を検知するフローチャートである。 第2実施形態における各相の下アーム素子の異常検知処理のフローチャートである。 第2実施形態における各相の上アーム素子の異常検知処理のフローチャートである。 第2実施形態におけるU相の異常確定処理のフローチャートである。 第2実施形態におけるV相の異常確定処理のフローチャートである。 第2実施形態におけるW相の異常確定処理のフローチャートである。 図11〜図13の処理で特定したフラグを用いて、DC/DCコンバータの出力を制御するフローチャートである。 第2実施形態において、降圧チョッパ制御で動作しているとき、U相アームでゲート断線異常が確定した場合の一例を示すタイムチャートである。
符号の説明
20…DC/DCコンバータ
48…コンバータ制御部(制御部、異常検出部)
50…DC/DCコンバータ装置 69…温度センサ
81、81u、81v、81w…上アームスイッチング素子
82、82u、82v、82w…下アームスイッチング素子
Tuh、Tvh、Twh、Tul、Tvl、Twl…検出温度
Tah_max…上アーム最大温度 Tal_max…下アーム最大温度
THah_tem…上アーム閾値温度 THal_tem…下アーム閾値温度
UA…U相アーム VA…V相アーム
WA…W相アーム
UH、UL、VH、VL、WH、WL…駆動信号
1S…1次側 2S…2次側

Claims (4)

  1. 制御部によりスイッチング動作が制御されるスイッチング素子を有する相アームが、1次側と2次側との間に複数並列的に接続されたDC/DCコンバータ装置であって、
    前記スイッチング素子の素子温度を検出する温度センサと、
    検出された素子温度に基づき前記スイッチング素子のスイッチング動作の異常を検出する異常検出部と
    を備え
    前記制御部は、複数の前記相アームを交替してスイッチングし、
    前記スイッチング素子がオン動作しない異常を前記異常検出部が検出したとき、前記制御部は、相アームを同時にスイッチングさせる同時駆動動作に移行する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  2. 請求項記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記制御部は、
    記スイッチング素子がオン動作しない異常を前記異常検出部が検出したとき、前記DC/DCコンバータ装置を通過する電力を制限する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  3. 請求項1又は2記載のDC/DCコンバータ装置において、
    記スイッチング素子がオン動作しない異常を前記異常検出部が検出したとき、前記制御部は、全ての前記相アームに駆動信号を出力する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  4. 請求項1又は2記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記制御部は、
    各スイッチング素子の素子温度から最大温度を判定し、前記最大温度との偏差が、スイッチング動作の異常を判定するために予め設定された偏差閾値を上回るスイッチング素子にオン動作しない異常が発生していると判定し、
    前記異常を検出したスイッチング素子以外のスイッチング素子に駆動信号を出力する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
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